目 次 1 防災訓練の目的 1 2 訓練の方針 1 3 効果的な訓練にするために 3 4 訓練の流れ 4 5 防災訓練の種類 5 A 地震発生時の行動訓練 6 B 初期消火訓練 8 C 情報収集 伝達訓練 10 D 救出 応急救護訓練 11 E 避難訓練 14 F 給食 給水訓練 ( 炊き出し訓練

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ガスの元栓を閉める ブレーカーを切る ウ避難開始 (5 分 ~10 分 ) ⅰ) 家屋の倒壊の恐れがある場合や避難勧告が発令された場合は 非常時持ち出し品を確認し 隣近所で声を掛け合って 一時避難場所へ避難する 要援護者の方に対しては 特に配慮する ⅱ) 安否状況 家屋の倒壊 道路の陥没など 避難中

大津市避難所運営マニュアル

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H25 港南区区民意識調査

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( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

西区05-CS5_小

平常時の防災活動 家庭内対策 指導ポイント 家屋の耐震診断と補強 家具などの転倒 落下防止と避難経路の確保 市町においては耐 家具の転倒による被害を防ぐ 震診断や耐震補強の ため タンス 食器棚などの家 補助を行っていま 具は 動かないようあらかじめ す 固定しておきましょう 冷蔵庫 などキャスター

はじめに 近年は 日本各地で地震が起こり 台風 土砂災害で毎年のように被害がでています いざという時に被害に合わないためには 日ごろから備えておくことが大切です 個人 家庭でできる備え 隣近所や自主防災会でできる備えを 関市自主防災会防災訓練メニュー としてまとめました 定期的に個人 家庭の備えを確

5 防災行動マニュアルの作成 自主防災会の防災行動マニュアルを具体的に作成していきましょう 次に掲げる項目について検討し, 実施する項目の にチェックをしていきます また, 災害図上訓練で検討した結果, 課題となった事項や実施すべき事項などで, 記載されていない項目があれば追記していきましょう Ⅰ

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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Microsoft Word - ハンドブック2.doc

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】


4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

我が家の家庭内 DIG 地震が発生した時の 我が家 を想像してみましょう 1 家族等の命 ( 最優先 ) 我が家の耐震性は? 家庭内で倒れてくる物はないか? 津波や山がけ崩れの危険性は? 災害イメージ ( 東京経済大学吉井教授の設問資料を変形 ) 自宅建物の倒壊 ( ぺしゃんこ 傾く ) 下敷き 死

() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

戸田市災害に強いまちづくり推進ワークショップ 住民版地域防災計画作成の手引き 緊急一時避難場所を決めましょう 避難を支援する方法を考えましょう 緊急時の連絡体制をつくりましょう リーフレットを作成し 町会員に周知しましょう 参照 : 戸田市洪水ハザードマップ

3 熊野地区 被災 共助 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 をまとめました 1 建物倒壊 注 1 の は活動内容を示し は活動準備を示す 老朽木造住宅面的被害木造密集市街地激しい揺れブロック塀 電柱の倒壊建物倒壊家具の転倒ガラスの飛散生

港区マンション震災対策ハンドブック

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自主防災組織をつくろう

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

【Dig訓練とは】

非常災害対策計画 風水害 地震 火災 1 風水害 非常災害時の行動手段 警報発表 情報の収集 施設周辺の点検 職員の招集 参集 担当業務内容の確認や準備 施設の休業判断 職員や利用者への周知 施設外へ避難 施設内の安全な場所へ避難 家族への報告 健康ケアとメンタル対策 情報収集 テレビ ラジオ イン

高等学校「保健」補助教材「災害の発生と安全・健康~3.11を忘れない~」 第3章

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

平成 25 年度福岡県自主防災組織設立促進モデル事業 地域防災ワークショップ ( 体験型学習会 ) 中間市底井野小学校区 ( 砂山 中底井野 垣生 上底井野 下大隈 ) 第 1 回目配布資料 平成 2 5 年 9 月 1 2 日 福岡県消防防災指導課

ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

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首都圏で大地震が起きると 建物 が 倒 れ ま す! 揺れで建物が倒れます 窓ガラスが割れ 道路に飛び散ります 火災があちこちで起きます 特に木造の建物が集まっている 火災 が 起 き ま す! 地域では 大規模な火災が起きる場合があります 道路 が 通れ な く な り ま す! 建物が倒れて道路

要配慮者支援班の業務 1 配慮が必要な人の情報把握 (1) 情報把握 総務班名簿係と連携し 避難所利用者 ( 避難所以外の場所に滞在する人を含む ) のうち 配慮が必要な人を グループごとに把握する 避難支援のための個別計画がある場合は 内容を確認する (2) 聞き取り 避難所利用者でつくるグループ

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防災マニュアル 戸室 2 丁目自治会自主防災隊 自主防災隊組織図 任務と各役割 厚木市災害時要援護者支援制度実施要綱 要援護者支援体制について 戸室地区災害時における要援護者支援の活動プラン 要援護者への支援活動内容 災害時の要援護者支援に係る戸別訪問調査表 支援者連絡表 神奈川県立厚木高校避難所運

発災対応型防災訓練 皆さんが住むまちの中を訓練会場として 地震発生時に地域にある資器材を活用して 災害対応を行う防災訓練です 参加者は 煙 ( 発炎筒 ) などを見て初めて近所の火災を知り 近くの消火器などを利用して消火します 実施要領 1 事前に町会役員等と協議し 地域に数箇所の火災の発生場所を決

川越地区消防局 消防署組織図 消防局長 消防局 ( 代 ) 総務課 総務担当 消防団担当 財務担当職員担当 管理担当 予防課 予防担当 査察指導担当 保安担当 警防課 警防担当 装備担当 救急課 0

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発


対応すべき行動_0921

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

-災害に備えて-

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(3) 事前対策リスト ( 自助 ) 家の中の安全 避難救護 水や食料 避難生活用品 家具が転倒しないように固定する 耐震診断 耐震補強をする 寝室には家具を置かないか 寝床に向かって転倒しないようにする 玄関などの出入り口までは物を置かずに避難できるようにする ベランダの避難用の隔壁 避難ハッチ周

P1-20

1. 自主防災組織とは 自主防災組織活動マニュアル目次 第 1 章自主防災組織とは 1 自主防災組織の必要性 1 2 自主防災組織の役割 1 3 自主防災組織とはどんな組織か 2 4 リーダーとして行うべきこと 3 第 2 章災害時の防災活動 1 災害応急活動に関する情報の収集及び伝達 4 2 避難

第8章 災害復旧計画

「自主防災組織 防災訓練」     (実践編)

PowerPoint プレゼンテーション

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U2. 北朝鮮のミサイルについて Q3. 北朝鮮によるミサイル発射の現状はどうなっているのか 北朝鮮は 過去に例を見ない頻度でミサイルを発射しており 平成 28 年 8 月以降 ミサイルが日本の排他的経済水域 (EEZ) 内に落下する事例も起こっています Q4. ミサイルは 発射から何分位で日本に飛

1 防災に関する意識 (1) 災害被害の具体的イメージ ( 複数回答, 上位 4 項目 ) 平成 25 年 12 月 地震 80.4% 竜巻, 突風, 台風など風による災害 48.1% 河川の氾濫 19.6% 津波 17.8% ( 複数回答 )

はじめに 消防法の規定では 一定規模の建物の管理権原者は 防火管理者を定め 消防計画を作成し 防火管理上必要な業務の実施を定めています その中でも 消防計画に基づく訓練の実施は最も重要な事項です 特に特定防火対象物 ( 集会場 スーパー ホテル 病院等の不特定多数の人が出入りする施設 ) には 年

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

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本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

7 訓練項目 項目内容場所実施機関 1 シェイクアウト訓練 2 避難訓練 3 避難所運営訓練 4 緊急物資輸送訓練 5 患者搬送訓練 訓練参加者は 防災行政無線による放送を合図に それぞれの場所において 姿勢を低くする 体 頭を守る 揺れが収まるまでじっとする の 安全確保行動 を行う 安全確保行動

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受付 母子受付 妊婦受付の設置 各書類と筆記用具 書類箱の準備 リーダー * 具体的な責任者名 あるいは役職を書くを確認する 受付と案内 (* 具体的な場所を書くに配置 ) の要員振り分け < 母子 妊婦到着時 > 母子は母子受付 妊婦は妊婦受付へ案内する 父親は体育館に入る * 家族の部屋を明記す


可搬ポンプの取扱い 応急救護等 様々な知識 技能を訓練で身につけることができます お問合せは 東久留米消防署防災安全係 ( 内線 320) まで!

⑴ 補助金交付申請書必要事項を記入 代表者印を押印 ( スタンプ印不可 ) してください 代表者印については 私印又は自治会長 ( 自主防災会長 ) 印を押印してください 自治会印及び自主防災会印の様に団体を表す印を使用されますと 補助金の支払いが出来ませんので御注意ください ⑵ 見積書の写し防災資

5 緊急連絡網を作成しておくこと ( 不在者があった場合にはスキップ ( 飛び越し ) し FAXあるいは後刻再度電話により連絡内容を伝達する ) 6 通常時の防災活動に利用できること マニュアルは適宜見直しをし 常時役立つものとしておくことが必要です 災害対策本部設置について ( 印は別紙参照 )

1 緊急時対応の心得 緊急事態はいつ どこで発生するか全く予想する事ができないため 慌てず適正な行動をとるためには 日ごろから対応方法を十分確認しておく事が必要である p.100 に対応フローを例示するが 緊急事態の発生時間帯や状況によりとるべき行動が異なるため 最終的には当事者 発見者の判断に委ね

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

(2) 日本の領土 領海の上空を通過した場合 旧 1 ミサイル発射情報 避難の呼びかけ 新 ミサイル発射情報 ミサイル発射情報 先程 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 続報が入り次第お知らせします ミサイル発射 ミサイル発射 北朝鮮からミサイルが発射された模様です 頑丈な建物や地下に避難して下

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して

PowerPoint プレゼンテーション

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【東日本大震災発生から7年】「災害への備えに関する調査」結果 ~あなたのご家庭の備えを点検しませんか~_損保ジャパン日本興亜

2. 具体的な実施内容 平成 27 年度 避難訓練実施計画 実施災害の想定 実施時間 4 月 想定 ( 地震 ) 子ども達に 地震とは何かを分かりやすく知らせ 地震の時の身の守り方を知らせる 保育士の動きの確認 5 月 想定 ( 火災 初期消火 ) 厨房からの出火を想定し 園庭に避難する その後近く

平成20年度愛知県タクシー協会 知多支部総会 議事録

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国土技術政策総合研究所 研究資料

調査概要 調査目的本調査は 今後の本市の防災施策の策定を進める上での基礎資料データの取得 震災後の自助 共助の取り組みの実態の把握を行い その結果を分析し 今後の防災施策に反映させることを目的とするものである また平成 22 年度の調査結果との比較を行い 東日本大震災前後での市民の災害 防災に関する

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

帰宅支援ハンドブック

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

3) 仲宿地区 被災 共助 ) 資料 2 第 3 回ワークショップの議論をもとに わが地区における地震による時系列での と それへの 共助 ) をまとめました 1 建物倒壊 注 1) の ) は活動内容を示し ) は活動準備を示す 木造密集市街地老朽木造住宅余震による被害激しい揺れブロック塀 電柱の

室田自治会防災活動マニュアル 室田自治会自主防災組織 このページ左下に隠れている ( ) 矢印をクリックして次頁にお進みください (1 ページ ~ 9 ページ ) - 1 -

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

Transcription:

もしものときに備えて 自主防災組織 防災訓練テキスト 射水市総務課防災 危機管理係

目 次 1 防災訓練の目的 1 2 訓練の方針 1 3 効果的な訓練にするために 3 4 訓練の流れ 4 5 防災訓練の種類 5 A 地震発生時の行動訓練 6 B 初期消火訓練 8 C 情報収集 伝達訓練 10 D 救出 応急救護訓練 11 E 避難訓練 14 F 給食 給水訓練 ( 炊き出し訓練 ) 15 G 避難所運営訓練 16 資料編 資料 1 自主防災組織で実際に実施されている訓練 17 資料 2 避難者数集計表 21 資料 3 被害状況報告書 22 自主防災組織 地域の皆さんへ 資料 4 地震発生時の行動パターンを伝授しましょう 23 資料 5 安否確認の方法を伝授しましょう 25 資料 6 射水市メール配信サービスへの登録を勧めましょう 27

いろいろな防災訓練をやってみましょう! 実際に災害が起こった場合 自主防災組織は 情報収集や伝達 住民の避難誘導や応急救護など さまざまな活動を同時に そして適切に行う必要があります いざというとき混乱しないように 日ごろから実践的な防災訓練を繰り返し実施しましょう 1 防災訓練の目的 大規模な災害が起こったときには 家屋や道路などの被害のほかに 人的被害も大きくなることが予想されます 消火や救助 搬送活動 緊急的な避難などが必要になると同時に ガス 電気 水道 電話などの途絶により生活上の支障も広がるでしょう こうしたさまざまな事態を想定して 地域全体で訓練しておくことは大変重要です 2 訓練の方針 地域の危険箇所等 皆さんが住んでいる場所について把握し 災害時に対応 行動できるように各種訓練を行います 訓練の実施にあたっては どういった方針で訓練を進めるのかを役員会等でよく話し合い 明確にする必要があります いきなり訓練を実施するのではなく 事前に以下のような項目について準備をしておくと より効果的な訓練が実施できます 地域を知る 災害を知る 人を知る 技術を習得 1

地域を知る 自分たちの暮らしている地域を知っておくことは 防災上大切なことです 防災の視点で地域を見回り 危険と思われる場所や 災害発生時に役立つ施設などがどこにあるか把握します また 地域の避難所や避難経路も確認しておきます 災害時には あらかじめ決めておいた避難経路に問題が生じることもあるので 避難経路は複数選んでおき その状況を適切に判断して もっとも安全な選択をします 例 ) 危険箇所 : 屋外広告物 根の浅い樹木 ブロック塀 アンダーパス 急傾斜地 倒壊危険家屋など役立つ施設 : コンビニエンスストア ドラッグストア 公衆電話など 災害を知る 富山県でも 過去には集中豪雨や台風 富山湾特有の高波などにより 被害を受けています また 県内には直下型地震の震源となる活断層があり 大地震が突然襲ってくる可能性もあります 災害の種類や最近の傾向 災害発生のメカニズムや被害の種類など 災害そのものを知ることが大切です さらには過去の災害事例についても知り 問題点を検討するきっかけをつくります 人を知る 地域にどのような人がどのような時間帯に存在し どの程度の活動が可能かを知っておくことが重要です また お年寄りや身体の不自由な方など災害時に支援が必要な人 ( 災害時要援護者 ) 救援活動ができる人もチェックしておきましょう 災害時要援護者とは 災害で危険がせまったときに それを察知したり 受け取ったり 適切に行動するといったことに何らかのハンディキャップがあり 周囲の支援が必要になる人です 一般的に 体力的な衰えのある高齢者 理解力や判断力をもたない乳幼児 そのほか妊産婦 病気や何らかの障害がある人 日本語が理解できない外国人などです 技術を習得 防災に関するパンフレットの作成による意識啓発や 訓練や講習会等がある 場合は 積極的に参加し 一人ひとりが防災について正しい知識と技術を習得 します 2

3 効果的な訓練にするために 3 形式的な訓練ではなく 実践で役立つ訓練を実施することが大切です 例えば 親子で協力してバケツリレーを行う 消防の指導を受けながら行う 終了後に反省会を開いて意見を出し合うなど 地域の皆さんが実際に考え動いて 知識と技術を習得できるような訓練にするよう心がけましょう 防災訓練計画策定のポイント 1 何を目的とする訓練か 2いつ実施するか 3どこで行うか 4 参加人数はどのくらいか 5 資機材は何が必要か 6 関係団体との調整は必要か 7 役割分担はできているか 訓練の実施を周知徹底 住民の皆さんに訓練の日時や場所などをしっかり広報して 訓練の実施を 知らなかった 人がいないように徹底しましょう 実施日時に変化をつけましょういつも同じ日時に実施していると 同じ人しか参加できないため 休日だけではなく 夕方 夜間など多くの人が参加できるよう変化をつけて設定してみましょう 訓練内容に変化をつけましょう防災訓練は 自主防災組織の活動を地域住民に理解してもらう大切な機会です しかし 毎回同じような訓練内容では 参加している人も慣れてしまい 結果的に参加者が減少することにもなります 堅苦しいだけの防災訓練ではなく イベント的な事柄を取り入れるなど 少しでも参加しやすくなるような工夫をしましょう 興味を持って参加 楽しめる訓練を 具体例 地域のイベント( 運動会や納涼祭など ) に合わせて行う 1 泊 2 日のテント生活体験 災害を想定したゲーム( 担架競争など ) 防災ウォークラリーなど 3

4 訓練の流れ 訓練を実施するにあたり 計画的に行うことが求められています 一人でも多くの地域住民が参加できる日時を設定するのはもちろん 場所についても十分な広さと安全性が確保された場所を選びましょう また 訓練を行うにあたって 動きやすい服装や資機材の事前点検 訓練内容によっては天候にも注意が必要です 参加者の体調管理も含め 事故防止に努め ケガのないように行いましょう 目 的 基本指針 正しい知識 技術を習得することを心がける どういう目的で訓練を行うのかで 訓練の種類は異 なってくる 消防機関の指導を受けるかどうかも検討 目標決定 計画立案 予め防災に関する知識や地域の危険状況について 学習する機会を設け 防災の知識等を深めながら 実 際の活動を通じて段階的に活動レベルを上げていく 実 施 事故防止に努め 災害時要援護者にも配慮した効果 的な訓練内容とする また 地域の実情に即した訓練 内容とする 点 評 検 価 訓練に使用した防災資機材等を点検し 参加者の要 望や意見を集約する 訓練終了後に 検討会を行う 是 改 正 善 参加者からの意見や役員会において出された提案 等を参考に 訓練の実施方法や近隣の組織との連携等 改善策を検討する 次回訓練 改善した内容で 改めて訓練を実施するため 計画 を立て次回の訓練に向けて準備する 継続的な訓練の実施が重要! 4

5 防災訓練の種類 ここでは各種防災訓練の内容を紹介しますが いくつかの訓練を組み合わせ ての実施や 他地域の自主防災組織との合同訓練など いろいろなバリエーシ ョンが考えられますので 地域の特性に応じて防災訓練を立案実施しましょう A 地震発生時の行動訓練 地震発生時 一人ひとりが慌てずに適切な行動がとれるよう 身体防護や出火防止処置など実践的な訓練を行います B 初期消火訓練 火災が発生した場合に 消火器やバケツ 可搬ポンプを使用した初期消火を実施できるよう また 火災から身を守る方法などについて訓練します C 情報収集 伝達訓練 通信手段が途絶または混乱する中で 必要な情報を収集したり 防災関係機関等から発信される情報を地域住民に正しく伝達するための訓練です D 救出 応急救護訓練 倒壊家屋などの下敷きになった人を救出する方法や ケガ人の手当てや搬送などの応急救護を実施できるようにするための訓練です E 避難訓練 突然災害が発生した場合でも速やかに安全な場所に避難できるようにするための訓練です F 給食 給水訓練 ( 炊き出し訓練 ) 災害時において地域住民に円滑に救援物資や飲料水を配給するための訓練 です G 避難所運営訓練 大規模な災害が発生し避難が必要となる場合には 多くの避難者が避難所で生活することになります 災害発生直後から避難所運営を円滑に進めるための訓練です 5

A. 地震発生時の行動訓練 自分や家族の安全を確保するためには 地震が発生しても慌てず行動できるかがポイントになります いざというときに慌てないよう地震発生時の標準的な行動パターンをしっかりと覚えておきましょう 訓練内容 大きな揺れを感じたら 地震発生時 :0 分 ~1 分 1 自分と家族の安全確保落ち着いて 近くの丈夫な机やテーブルなどの下に身を隠します 身を隠す場所がない場合は 座布団やクッションなどで頭を保護します 注 ) 大きな揺れの場合 自動的にガスの供給が停止されるメーターの設置が増えているので やけどの危険をおかしてまで火を消さないでください 大きな揺れがおさまったら 1 分 ~5 分 2 火の始末と初期消火火を消し ガスの元栓をしめます 出火したときは落ち着いて消火します 3 逃げ道の確保玄関などの扉を開けて逃げ道を確保します あわてて外へ飛び出さず 周囲の状況をよく確かめ落ち着いて行動します 6

4 情報の入手余震のおそれもあるので テレビやラジオなどで正しい情報を入手し落ち着いて行動します 5 隣近所の安否確認 わが家の安全を確認後 隣近所の安否を確認します 6 避難行動避難が必要なときには ブレーカーを切り ガスの元栓をしめ 安全確認してから避難します 地震災害に限らず 停電や避難に備えて非常持ち出し品を用意しておきま しょう 7

B. 初期消火訓練 大規模な地震が発生した場合 最も怖いものは火災です 阪神 淡路大震災では 火災によって大きな被害が出ました 火災を起こさないために 出火防止対策を積極的に行うとともに 火災が発生した場合はすぐに消火できるよう 初期消火方法を習得しておくことが大事です また 火災から身を守る方法も知っておく必要があります 代表的な訓練には バケツリレーによる消火 消火器による消火 可搬式ポンプによる消火 煙体験訓練などがあります 訓練内容 1 119 番通報訓練 (1) 大声で 火事だー! と叫び 周囲に知らせます (2) 次の手順で119 番通報します ア 火災 か 救急 かイ 場所 建物名称や目標物 ウ火災の場合は 何が燃えているのか 逃げ遅れはあるか 救急の場合は 何がどうしたのか 2 消火器を使用した消火訓練 (1) 指導者から 消火器の使用法や使用上の注意点などの説明を受けます (2) 指導者は 準備しておいた燃焼物 ( オイルパン 灯油等 ) に風上から点火します (3) 消火器で消火します 水消火器を使って的を倒す方法もあります 8

3 バケツリレーによる消火訓練 (1) チームを10~20 名程度で編成します (2) 水槽に溜めた水をバケツで順番に中継します (3) 最後尾の人が的めがけてバケツの水を投げかけます (4) 的が倒れるまで中継を繰り返します 水の変わりにボールを使った方法もあります 4 煙体験訓練 (1) 訓練用の煙を充満させた煙体験テントの中に入り 煙中を移動します (2) タオルなどで鼻と口を覆い 姿勢を低くしながら壁伝いに進みます 5 可搬式小型動力ポンプを使用した訓練 (1) 動力ポンプを固定します (2) 吸管を動力ポンプへ取り付けます (3) 吸管を防火水槽やプールなどに入れます (4) 動力ポンプの接ぎ手へホースを取り付けます 1 本のホースで足りない場合は もう1 本のホースを継ぎ足します 訓練にあたっては 消防署員 消防団員の指導を受けます 準備用品( 例 ) 消火器 ( 粉末消火器 ) 訓練用消火器( 水消火器 ) バケツ 可搬式小型動力ポンプ 簡易水槽 オイルパン 灯油 点火用具 消火用的 煙中体験テント スモークマシンなど 初期消火訓練については 事前に消防本部へ連絡し協力を依頼しましょう 9

C. 情報収集 伝達訓練 災害が発生した場合は 通信手段の途絶や混乱が生じるため 思うように必要な情報を得ることが困難になります 不確かな情報やデマによって勝手な行動をとると パニック状態を引き起こす結果になります このため 住民が混乱しないように いち早く周囲の状況を把握し 正確な情報を住民に伝えることが大切であり ふだんから情報の収集や伝達方法を整理し 確認しておきましょう 訓練内容 1 防災関係情報の収集訓練 (1) 自主防災組織で災害対策本部を設置します (2) 市災害対策本部などの防災関係機関からの情報や指示事項を 防災行政無線 広報車 テレビ ラジオなどの報道機関から情報収集します (3) 情報班は 収集した情報を取りまとめ 自主防災本部で 模造紙やホワイトボードなどに記載し情報を共有します 2 地域の避難 被害状況等の情報収集訓練 (1) 自主防災本部において 避難住民の確認及び安否確認を行います ( 資料 2) また 避難の際に得た 要救助者 建物 道路等の破損などの情報を自主防災本部に伝え その情報を地図上に集約します ( 資料 3) (2) 情報班は いつ 何が どこで どうして どのように なっているのかをまとめる 3 情報伝達訓練 (1) 市が発信した情報や指示事項 ラジオやテレビから得た情報を 自主防災本部でわかりやすい伝達文にして 各地区の情報を伝達する担当者にメモで渡す (2) 伝達する担当者は 分担して巡察し 電池式メガホン等を使って伝達します (3) 聴覚等に障害のある人 日本語が不自由な外国人などへの情報伝達に配慮します 準備用品 ( 例 ) 模造紙 ホワイトボード 地域の地図 メモ用紙 筆記用具 テント テー ブル パイプ椅子 トランシーバー 電池式メガホン 腕章など 10

D. 救出 応急救護訓練 救出訓練 大規模な地震災害では 転倒した家具や倒壊した家屋の下敷きになり大ケガをしたり亡くなる場合が多くなります 消防署員指導のもと 地域住民によるジャッキやバールなどを使った救出 救助方法を習得するとともに 救助者を安全な場所に搬送することができるよう 応急担架の作り方などを訓練します 訓練内容 1 倒壊建物からの救出訓練 (1) 廃材やベニヤを利用して 倒壊した建物をつくります (2) 中に生存者のいることを示す要救助者用の人形等を入れておきます (3) 救出にあたっては 挟まれている人に声をかけ安心感を与えます (4) バールをテコにして あるいはジャッキを使って持ち上げます (5) 隙間が崩れないように角材 ( 長さ40~50cm ) で補強する 家具やロッカーなどを倒し 転倒家具からの救出訓練もできます 救出訓練の準備及び実施にあたっては事故が生じないよう十分留意しましょう 2 搬送訓練 (1) 傷病者を搬送するため 身近な生活用品で応急担架をつくります ア毛布等を利用した応急担架 毛布を地面に広げて置きます 毛布の3 分の1よりも中心側に棒を置き その棒を包むように毛布を折り返します 折り返される毛布の端にもう1 本の棒を置き その棒を折り込むように残りの毛布を折り返します イ Tシャツ等を利用した応急担架 丈夫なTシャツ等を地面に置き 2 本の棒を腕の部分に通して使用します 椅子を利用する方法もあります 11

応急救護訓練 医療機関で診療を受けるまでのとりあえずの処置のことですが 正しい手当てでなければ かえって容態を悪化させたり 命に関わることにもなりかねません 応急救護訓練は専門的な知識や技術を必要としますので 消防署などの関連機関に参加してもらい指導を受けるようにします 自主防災組織の救護班は 住民参加の訓練とは別に 日本赤十字社や消防機関などが行う救命救急や応急手当講習などを受講して より専門的な訓練を受けることが求められます 3 応急救護訓練 (1) 骨折している場合 骨折している箇所に副木を当て骨折部分を三角巾などで固定します 副木がない場合は 代用品 ( 雑誌 傘 ダンボールなど ) などを使用します (2) 出血している場合ア直接圧迫法 きれいなガーゼやハンカチなどを傷口に当てて手で強く押さえます 出血が止まらない場合は 更にガーゼなどを重ねて幅広い包帯やタオルで縛ります 大きな血管からの出血で 片手で圧迫しても血が止まらない場合は 両手で体重を乗せながら圧迫止血します 感染防止のためゴム手袋やビニールの買い物袋などを使用して 血液に触れないように注意します 12

イ間接圧迫法 足や腕などからの出血の場合は 親指や手のひらで傷口から最も心臓に近い動脈を強く押さえて血の流れを止めます 傷口の直接圧迫だけで不十分な場合に行います (3) 人が倒れていたらア心肺蘇生法 人工呼吸と胸骨圧迫 ( 心臓マッサージ ) を組み合わせて行います イ AED( 自動体外式除細動器 ) を用いた救命 AEDとは 突然心停止に陥った心臓に電気ショックを与えて 心臓の動きを戻すことを試みる医療器具です 実際に訓練で使ってみましょう 準備用品( 例 ) 救出訓練 バール ジャッキ 工具セット チェーンソー スコップ のこぎり 廃材 毛布 シーツ 竹 物干し竿 Tシャツ 椅子など応急救護訓練 副木 ( 代用品 ) ガーゼ 三角巾 タオル ゴム手袋 ビニールの買い物袋 AEDなど 救出 応急救護訓練については 事前に消防本部へ連絡し協力を依頼しま しょう 13

E. 避難訓練 災害が発生したときに 避難場所や避難経路が周知されていれば 地域住民は素早く安全に避難することができます 逃げ遅れる人が発生しないよう 避難誘導訓練を実施します 訓練内容 1 2 3 4 5 6 7 自主防災本部の指示をうけ 各地区で避難指示と地区で決められた避難場所 ( 一時的に集まる場所 ) を伝えて回ります 住民は自宅の火災発生防止の処置を行うとともに 安全で動きやすい服装で避難場所に集合します 一時避難場所で人員を点呼して安否確認を行います 傷病者や病人などがいる場合は 情報班にその旨を伝え 市指定避難所までの誘導方法を検討します 自主防災本部に連絡を入れて 市指定避難所の受け入れ準備完了の確認ができたら 避難を開始します 避難にあたっては あらかじめ決められた役員が訓練参加者の前後に立ち 避難所まで誘導します 避難途中では 事故防止に留意します 倒壊の危険のあるブロック塀などは避けて 高齢者や子どもなどの災害時要援護者を列の中心にして 逃げ遅れる人が出ないように注意します 避難所に到着したら 点呼をとって全員の無事を確認して 自主防災本部に避難の完了を報告します 避難訓練のポイント 事前に地域の避難所や経路 危険箇所を調べて把握しておきましょう 早めの避難を促しましょう 一人で避難することが困難な人の避難手助けの方法を習得しておきましょう 避難の際に できれば ガスの元栓をしめる ブレーカーを落とす といった火災発生防止措置を行うよう各世帯に呼びかけましょう 徒歩で避難しましょう 準備用品 ( 例 ) メガホン 誘導旗 ロープ 車椅子 誘導棒 人数集計票 筆記具など 14

F. 給食 給水訓練 ( 炊き出し訓練 ) 大規模な災害が発生すると ライフラインがストップし 流通機能が混乱するので食料や飲料水などの入手が困難になります 物資が供給されるまでの間は自力で対処しなければなりません 協力して給食 給水活動が行えるように訓練します 訓練内容 1 大鍋や釜などを使用した炊き出しの方法を覚えます 被災後の衛生状態の悪い中で 大勢の人に配給することを考え 手や調理器具の洗浄をしっかり行います 家庭での調理とは勝手が違うので 燃料の確保 水加減 火加減などの習得が必要です ガスバーナーなど 大型の火力機器の扱いは慣れないと大きな事故にもつながりかねないので 何度も練習しておきましょう 2 防災備蓄品の特徴や食べ方を知り 実際に作って食べてみましょう アルファ化米や ハイゼックス袋を使用した炊き出しなどを実際に食べてみましょう 3 給水拠点や配給方法を決めておきます 事前に給水車による給水拠点を決めておきます 給水車からの給水方法を訓練しておきます 4 公的機関などからの救援物資の配給計画を立てます 救援物資の受け入れと配給をスムーズに行えるように 配給計画を作成します 町内会などの班単位の代表者に配給して 混乱を防ぎます 準備用品 ( 例 ) 釜 大鍋 ガスコンロ 食材 調味料 調理器具 割り箸 三角巾 ポリタ ンクなど 15

G. 避難所運営訓練 災害時の避難所の運営は自主防災組織の重要な役割のひとつです 避難所生活が長期にわたる場合には 適切なルールに基づいて できるだけストレスが少なくなるよう事前に訓練を通して 運営方法について検討しておく必要があります 各コミュニティセンターに配布してある 避難所開設 運営マニュアル をもとに 避難所の開設と運営について訓練してみましょう 避難所の開設大規模で突発的な災害の場合や休日または平日の夜間や早朝に発生した災害の場合 避難所に最初に到着するのは避難してきた地域住民であることが想定されることから 住民自らが避難所を開設することも考えておく必要があります 避難所施設の点検避難所開設の際には 被害箇所や余震などで危険が及ぶ可能性がある箇所を点検する必要があります 避難スペースの確保避難者の居住スペースを確保するとともに 避難者の管理や運営に必要な場所や活用スペースも決めていきます また 避難者の共通利用スペースとして避難者の占有を避ける場所や 危険な薬品のある部屋などの立入禁止場所についても決めておく必要があります 避難者名簿の作成避難者については その地域の人を把握している自治会や自主防災組織が 避難状況を把握し名簿を作成します 避難生活のルールを作成多くの住民が 厳しい避難所環境の中でも快適に利用できるよう 避難生活ルールを作成し 避難者全員で守ることが大切です 生活の時間 ( 消灯 食事 清掃等 ) 生活の基本( 貴重品の管理 土足厳禁 コンセントの管理等 ) 場所を決めて行うこと( 喫煙 飲酒 携帯電話の使用 見舞客の対応 ペットの管理等 ) 水や物資の管理 トイレの管理 ごみ処理等についてルールを決める必要があります 16