主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日

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Ⅰ-1 生きる力 の基礎を育む幼児教育の推進 現状と課題生涯にわたる人格形成の基礎を培う幼児期において 幼稚園 保育園は重要な役割を果たしており 幼稚園 保育園がそれぞれの持ち味を生かした幼児教育の充実を図っていくことが緊要な課題となっています 一方 幼稚園では年々入園児が減少しており 幼児教育で重要な集団活動による教育効果を十分に得ることが難しい状況が見られます また 小学校生活に適応できない 小 1プロブレム が問題となっており 接続期プログラム 等を活用し 幼稚園 保育園と小学校がより具体的な連携を図ることが必要となっています 子育てに関する多様で複雑な悩みや不安を抱える保護者が増加していることから 幼稚園を活用した子育て支援体制を充実させ 地域の子育て支援の拠点としての役割を果たしていくことが求められています 施策の方向性 〇教職員に対する研修や保育サービスの充実など幼稚園教育の振興を図り 幼稚園の在り方を見直します 子供の発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実を図り小学校との なめらかな接続 を推進します 公共施設としての幼稚園の機能を活用した子育て支援を推進します 成果指標 指標名 子育てひろば ( 全 4 回 ) の参加率 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 8 6. 3 % 8 8. 0 % 25

主な取組 質の高い幼児教育の推進 幼稚園教育要領の内容の定着を図るため幼稚園において 幼児の実態等を踏まえた適切な教育課程を編成し 家庭や地域と連携 協力しつつ幼児教育を推進します 幼稚園において運動遊びを充実させ 幼児の体力向上を目指します ふかやこども園モデル園運営事業に係る3 歳児受入れ 平日長時間預かり 長期休業日の預かりなどを実施 検証し 保育サービスの充実を図っていきます モデル園の検証結果 市民のニーズなどを踏まえて 幼稚園の再編を含めた幼児教育の振興 充実を図っていきます 幼稚園教員や保育士の資質向上 幼児一人一人に対応した指導方法の工夫 改善を図るため 幼 稚園教員や保育士を対象とした研修を実施します 幼児教育と小 中学校教育との連携の推進 幼稚園 保育園と小 中学校との積極的な連携の充実 接続期プログラム 等の活用による小学校へのなめらかな接続 家庭や関係機関との連携による 子育ての目安 3つのめばえ や 深谷の子 6つの誓い などの取組を推進します 幼稚園を活用した子育て支援の充実 幼児教育に不安や悩みを持つ子供の保護者を支援するため 地域の子育て支援の拠点としての幼稚園の教育機能や施設を活用した事業を推進します 26

Ⅰ-2 未来を切り拓くための確かな学力の育成 現状と課題変化の激しい現代社会においては 生涯にわたり学習する基盤が培われるよう 基礎的な知識及び技能を習得させるとともに これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力その他の能力をはぐくみ 主体的に学習に取り組む態度を養うことが求められています 本市の子供たちの学力について全国学力 学習状況調査 ( 平成 2 8 年度 ) の結果から分析すると 県と同程度のレベルにあるものの より一層の学力向上が求められ そのための取組が必要です 特に思考力 判断力 表現力等には課題があり 習得した知識 技能を活用する学習を充実させていく必要があります 施策の方向性 学習指導要領の円滑な実施に努め 児童生徒に確かな学力を身に付けさせます 児童生徒の学習状況を的確に把握し 学校の課題改善に向けた取組を支援します 児童生徒一人一人に応じた きめ細やかで質の高い指導を推進します 成果指標 指標名 全国学力学習状況調査の正答率において 県平均を上回った学校の割合 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 小学校 5 5. 3 % 58.0% 中学校 5 2. 5 % 55.0% 27

主な取組 青淵学びの郷づくり の推進 郷土の偉人 渋沢栄一翁の心を受け継ぎ 子供たちの夢やこころざしを実現できるよう 地域との連携による ステップアップレッスン などで知識 技能の確かな定着を図るとともに 伸びようとする子をさらに伸ばす こころざし深谷科学塾 国際塾 などの取組で活用の力を育成します 教科などの指導内容 指導方法の工夫 改善 新学習指導要領を円滑に実施し 子供たちの学習意欲を高め 確かな学力を確実に身に付けさせます そのために学校訪問や研修会において 授業の具体的な型を示した 深谷市授業スタンダード の徹底による 指導力の向上を図るとともに 指導内容 指導方法についても工夫 改善します 学習状況の調査結果などの分析と活用の推進 各小 中学校において 国 県 市の学習状況の調査結果と自校の結果を比較 分析し 課題の把握と指導改善に活用します 興味や関心を高め 目標をもって学習に取り組める生徒を育成するために 市独自の検定や認定テストなどを実施します きめ細やかで質の高い指導の充実 児童生徒一人一人に応じたきめ細やかな指導のため 少人数指導を充実するとともに 小学校におけるアシスタントティーチャーの配置 専科指導の充実などを推進します 教育研究所の資源活用 実践的指導力を培う研修を実施し 学校と連携を図って 教師 の指導力の向上を図る取組を充実させます 28

Ⅰ-3 郷土深谷を愛し 国際性を育む教育の推進 現状と課題グローバル化が進展し 異なる考え方や価値観をもつ人々との接点が広がる中で 国際社会を主体的に生きる日本人を育成するためには 英語力 コミュニケーション能力を高め 国際的な視野や多様な価値観を受容できる力を育むことが求められています さらに 我が国や郷土の伝統と文化について理解を深め それらを尊重する態度を育み 日本人としての自覚をもち 国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う教育が重要です 施策の方向性 伝統と文化を尊重し 日本人としての誇りをもち 我が国と郷土深谷を愛する態度を養います 国際理解教育を推進するとともに 小学校の外国語の授業を充実させるため 地域人材を活用するなど 質の高い外国語教育を推進します また 中学校の英語教育の充実を図ります 帰国 外国人児童生徒等への日本語指導など 学校や社会生活への適応を図るために必要な支援を行います 成果指標 指標名 生徒の英語学習に対する積極的な態度 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 小学校 9 6. 0 % 9 7. 0 % 中学校 8 7. 8 % 9 0. 0 % 29

主な取組 伝統と文化を尊重する教育の推進 社会に開かれた教育課程の観点に立ち 地域の人と協働し 我が国や郷土深谷の伝統と文化について体験的な学びの場を設け 郷土を愛する心とともに 日本人としての誇りと国際感覚を養います 深谷こころざし読本 を活用し ふるさとを誇りに思う心をはぐくみ グローバル社会に生きる深谷の子を育成します 国際性を育む教育の推進 小 中学校に A L T 等を配置し A L T 等との学びやふれあいを通して 児童生徒の国際性をはぐくみます J I C A ( 国際協力機構 ) と連携し 体験学習や学習発表会を推進して 世界の平和や発展に寄与する態度を養います 小学校段階からの質の高い外国語教育の推進 小学校では 英語が堪能な地域人材を活用するなど 質の高い外国語の授業を推進し コミュニケーション能力を高める教育を推進します 中学校では 深谷市独自の検定や認定テストを活用して 学習意欲の向上を図ります 小学校の外国語活動 外国語及び中学校の英語の授業の質を高めるため 教員研修を充実し 教員の指導力の向上を図ります 帰国 外国人児童生徒等への教育の充実 帰国 外国人児童生徒等の日本語指導を充実させ 学校生活や社会生活への適応を図るため 日本語指導職員を配置します また 外国人児童生徒の就学相談を行います 30

Ⅰ-4 時代の変化に対応する教育の推進 現状と課題人工知能やビッグデータ I o T ( I n t e r n e t of T hings) などに代表される 科学技術や高度情報化のめざましい進展は 便利な生活を実現する一方で 産業構造の変化をもたらすとともに 私たちの生活様式を大きく変え 環境問題や情報が氾濫する社会での諸問題等 新たな課題を生じさせています こうした新しい課題に対応できるよう ICTを適切に活用できる情報活用能力の育成や 持続可能な社会を構築するために社会的課題に対応する環境教育や福祉教育 科学技術を担う人材の育成などの重要性が高まってきています これからの変化の激しい社会を生き抜く子供たちには 情報を適切に活用し 直面する様々な課題に向き合い 自ら積極的に解決しようとする意欲や態度をはぐくむ教育が求められています 施策の方向性 子供たちの科学技術に関する興味 関心を高め 豊かな科学的素養や思考力を育成します 児童生徒の発達段階に応じた情報活用能力を育成するとともに プログラミング的思考を育成します また 情報モラルについての理解を深めます 将来にわたって豊かな暮らしを実現する持続可能な社会の構築を目指した環境教育等を推進します 31

成果指標 指標名 授業中に I C T を活用して指導することができる教員の割合 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 小学校 9 6. 1 % 100% 中学校 8 8. 3 % 100% 主な取組 科学技術教育の推進 子供たちの知的好奇心や探究心を喚起し 科学を学ぶ楽しさが実感できるよう観察 実験を充実した学びを支援します 科学館や博物館等の活用 大学と連携した体験学習や自由研究発表会を推進し 子供の興味 関心を高めます 情報教育の推進 学習内容への興味 関心を高めたり 学習内容をわかりやすく提示したりするために ICT 機器を効果的に活用します 子供たちがICTを活用して 情報を主体的に収集 判断 処理 発信するなど情報活用能力を育成します コンピュータに指示を与える体験的な学びを通して プログラミング的思考 を育む教育を推進します 情報モラル教育を推進し モラル マナーを育成します 社会的課題に対応する教育の充実 環境保全に積極的に関わる態度を養うため 各教科や総合的な学習の時間を活用した環境教育を推進します 各小 中学校で エコキャップ運動などの身近なリサイクル活動を通して環境問題への意識を育てます ボランティアや福祉に関する積極的な態度を養うとともに 税や法に関する教育 健全な消費者教育などを推進します 32

Ⅰ-5 夢を育み志を実現するキャリア教育の推進 現状と課題現在 情報化 グローバル化など社会的変化が進み 周囲を取り巻く環境が大きく変化する中で 子供たちには 社会的 職業的に自立し 社会の中で自分の役割を果たしながら 自分らしい生き方を実現するための力を育む教育の充実が求められています また 経済的要因に関わらず修学を支援する環境の整備が重要となっています 施策の方向性 小学校の段階から教育活動全体を通じ 組織的 系統的なキャリア教育を推進します 将来働くことについて意欲や関心が持てるように 地域 企業などと一体となって 職場での体験活動を推進します 経済的な支援を通じ 意欲と能力のある者が安心して学ぶことができる環境づくりを推進します 成果指標 指標名 将来の夢や目標を持っている 児童生徒の割合 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 小学校 8 9. 4 % 9 3. 0 % 中学校 7 9. 0 % 8 1. 0 % 33

主な取組 発達段階に応じたキャリア教育の充実 児童生徒が明確な目的意識を持って主体的に自己の進路を選択できる力を身に付けられるよう 小学校での職業に触れる体験 や中学校での職場体験を推進します 生徒がより適切で主体的な進路選択を実現できるよう 進路指導 進路相談を充実します 中学校において 夢の実現に向けてこころざしを高めるための立志式等を実施します 立志式の写真 小 中 高における なめらかな接続 の推進 校種間の円滑な移行を図るために 小学生が中学校生活を体験する取組を推進します 高等学校の教員による出前授業や 中学生の高等学校における体験授業を推進します 中途退学者対応や より良い進路選択ができるように 中学校と高等学校間で情報を共有し 中高連携に取り組みます 中高連絡協議会 を開催し 熊谷市内 7 校 深谷市 寄居町内 6 校の高等学校と 市内の中学校とが緊密に情報交換を行います 教育における経済的支援の充実 進学の意志と能力を有しながら経済的理由で修学が困難な高校生に対して 奨学資金の給付を行います 大学等への入学に必要な資金の融資に対し 返済利子の一部を助成します 34

Ⅰ-6 多様なニーズに応じた特別支援教育の推進 現状と課題障害のある子供とない子供が 互いの違いを認め 共に支え合う共生社会の形成が求められています 特別支援学級や特別支援学校で学ぶ子供たちに加え 通常の学級の中にも教育的支援を必要とする子供たちが在籍しています そのため その対応については より一層一人一人の実態や教育的ニーズを的確に把握することに努め 早期からの支援を行っていく必要があります そして 今後は地域における教育 医療 福祉等の関係機関の連携強化や特別支援教育についての教師の専門性の向上 学校における支援体制の充実が求められます 施策の方向性 各学校において 教育的支援が必要な児童生徒に対する支援体制 教育相談体制を充実します 学校間のなめらかな接続や学年間の引継ぎが図れるよう 個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成に努めます 特別支援学級や通級指導教室において 一人一人の教育的ニーズを把握し 新設 増設等の対応を図ります 成果指標 指標名 通常の学級に在籍する障害のある児童生徒の個別の指導計画の作成率 現状値 ( 平成 2 8 年度 ) 目標値 ( 平成 3 4 年度 ) 8 2. 5 % 9 5. 0 % 35

主な取組 特別支援教育体制の整備 充実 特別支援教育コーディネーターの専門性の向上や校内委員会の充実 通常の学級に在籍する障害のある児童生徒の個別の指導計画作成等 支援体制を充実します 教育研究所を核として 教育福祉連携推進会議など他機関との連携強化を図ります 教育研究所を核として 学校と関係機関との緊密な連携により 障害のある子の学習 生活支援を充実します 県教育委員会と連携しながら 通級指導教室の増設等を行い 障害のある子の教育的ニーズに応え 幅広く学びの場を整えます 就学支援 相談の充実 幼稚園 保育園 小学校 中学校へ巡回相談を実施し 児童生徒一人一人の障害を的確に把握し 個に応じた適正な就学支援 就学相談の充実に努めます 児童生徒に早期から適切な教育的対応ができるよう 幼稚園 保育園 小学校及び中学校におけるなめらかな接続と関係機関との連携を推進します 特別支援教育の視点に立った指導の充実 特別支援学校のセンター的機能の活用 研修の充実 特別支援補助員の活用 を通して一人一人の教育的ニーズに応じた指導の充実に努めます また 支援籍学習や交流及び共同学習を推進します 36