( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

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参考資料

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

1 平成 29 年度社会保障関係予算について

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

第 102 回社会保障審議会医療保険部会議事次第 平成 28 年 12 月 8 日 ( 木 ) 15 時 00 分 ~17 時 00 分場所 : グランドアーク半蔵門華の間 ( 議題 ) 1. 骨太 2016 経済 財政再生計画改革工程表の指摘事項等に係る議論の整理 ( 案 ) について 2. その

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

Microsoft PowerPoint - 395医療保険制度改革

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

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主張2-①-(1)

健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

<4D F736F F F696E74202D F8E9197BF E97EE8A4B8B8995CA95BD8BCF8EFB93FC8A7A DCE DCE8AB38ED C

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

<4D F736F F F696E74202D F8E9197BF D828A7A97C3977B94EF82CC8CA992BC82B582C982C282A282C42E >

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緊急に措置すべき事項

別紙2

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

スライド 1

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

資料№1

平成16年年金制度改正における年金財政のフレームワーク

1 社会保障制度 改革 の全体像 国の社会保障の責任を放棄 家族相互 国民の助け合い に変質 ト ポイン 1 社会保障は長年の労働者 国民のたたかいでかちとっ てきたもの 労働者 国民間の貧困をなくし 生活を 守る制度 憲法25条はすべての国民に生存権を保障 し その責任を国に課している 2 安倍内

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 医療保険は社会保険を構成する1つです 医療保険制度の仕組みや給付について説明していきます 医療保険制度 医療保険制度は すべての国民に医療を提供することを目的とした制

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

○国民健康保険税について

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

< E9197BF88EA8EAE817995F18D D9195DB8E5A92E895FB8EAE8CA992BC82B5816A817A2E786264>

持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案の概要 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として 持続可能な医療保険制度を構築するため 国保をはじめとする医療保険制度の財政基盤の安定化 負担の公平化 医療費適正化の推進 患者申出療養

< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)


本来目指すべき療養病棟の転換の方向性 ( イメージ ) 一般病床 医療療養病床 (5:) 介護療養病床 H9 年度末で廃止 (6 年間の経過期間 ) 地域医療構想の推進と療養病床の再編 現行の介護療養病床は平成 9 年度末で廃止 ( 経過措置あり ) となり 新たな類型として介護医療院が設置され こ

4 各保険等を所管する行政庁 医療保険と介護保険を所管する行政機関は 厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 及び県 ( 長寿社会課 ) ですが それぞれの所管は次のとおりとなっています 被用者保険厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 岡山市北区下石井 岡

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

はじめに この冊子では タルグレチンによる皮膚 T 細胞性リンパ腫の治療を受ける方に対して 高額療養費制度を活用した時の医療費 ( 自己負担限度額 ) がどのくらいかかるかを紹介しています 高額療養費制度では 年齢や所得によって自己負担限度額が異なります 自己負担限度額の計算例も示していますので ご

公的年金制度について 制度の持続可能性を高め 将来の世代の給付水準の確保等を図るため 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく社会経済情勢の変化に対応した保障機能の強化 より安全で効率的な年金積立金の管理及び運用のための年金積立金管理運用独立行政法人の組織等の見直し等の

(頭紙)公布通知

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

費用負担のあり方 1. 介護保険制度における費用負担 介護保険制度は 制度創設時において 介護サービスの財源を安定的に確保していくためには 給付と負担の関係が明確で 負担について国民の理解を得やすい社会保険方式とすることとし 介護サービスの地域性や地方分権の流れ等も踏まえ 国民に最も身近な行政単位で

家計の社会保障負担増を抑えられるか

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

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2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

はじめに 日本の医療保険制度は 一人ひとりが何らかの公的医療保険に 加入し 互いの医療費を支えあう 国民皆保険 という考え方に基 づいています 患者さんが医療機関で支払う医療費の自己負担額はかかった医療費の一部で 残りは保険から支払われています しかし病気によっては 保険からの支払いがあったとしても

Microsoft Word - 介護保険最新情報vol.556表紙

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

スライド 1

(案)

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

高額療養費制度を利用される皆さまへ

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

高額療養費制度とは 高額療養費の支給を受けるには 健康保険限度額適用認定証 記号 交付 番号 氏名 生 適用対象者 入院時の食事負担や差額ベッド代等は含みません 1 氏名 生 住所 発効 有効期限 適用区分 保 険 者 健 康 保 険 証 に記載されています に交付申請し 事前に 認 定 証 1 を

目 次 はじめに 抗がん剤治療は 患者さんの身体的 精神的な負担に加えて 医療費も大きな負担の一つとなっているのではないでしょうか 1. 制度とは 2. 制度を利用するには 1 限度額適用認定証を提示すると 窓口での支払いが自己負担限度額までとなります 2 の払い戻し 参考自己負担限度額を計算してみ

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

01 鑑文

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

高額療養費制度を利用される皆さまへ

参考資料

被用者年金一元化パンフ.indd

平成 31 年度国民健康保険税率等 及び多子世帯に対する国民健康保 険税の減免について ( 答申 ) 平成 31 年 1 月 31 日 武蔵村山市国民健康保険運営協議会

(0830時点)PR版

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)(第二版)

Microsoft Word - 反映版【改正中】管理票記載方法(小慢) (4)

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

高額療養費制度を利用される皆さまへ

知っておきましょう!窓口負担の豆知識

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「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」の一部改正について(厚生労働省健康局長:H )

特別調整交付金のうち 非自発的失業財政負担増特別交付金 ( 以下 失業特別交付 金 という ) は 国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令 ( 昭和 38 年 厚生省令第 10 号 ) 第 6 条第 12 号に規定する その他特別な事情がある場合に別に定める 額 とされているものであり

【参考資料2】費用負担

<4D F736F F D2096BE8DD78F9182CC8B4C8DDA82C982C282A282C E646F63>

齢者自身の保険料を設定し 保険料の引き上げ を避けたいなら 病院に行くな と言わんばかりの仕組みです この項目の最後に 後期高齢者医療制度の廃止を契機として 長年の課題であった国保の財政運営の都道府県単位化 の実現を挙げており 新制度創設の真の狙いを表現しています Ⅲ 新たな制度の具体的な内容に関連

Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx


Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

年金改革の骨格に関する方向性と論点について

任意継続被保険者制度について

Transcription:

今後の社会保障改革の実施について 平成 28 年 12 月 22 日 社会保障制度改革推進本部決定 医療保険制度改革骨子 ( 平成 27 年 1 月 13 日社会保障制度改革推進本部決定 以下 改革骨子 という ) における制度改革の実施については 社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 85 号 ) 等に基づき平成 31 年 10 月に消費税率が引き上げられることを踏まえ 以下の方針により 引き続き着実に進めていくこととする (1) 国民健康保険への財政支援の拡充については 改革骨子の考え方に沿って国保改革を着実に実施していくため 後期高齢者支援金の全面総報酬割の実施に伴い生じる国費を含めた社会保障の充実財源の中で 下記のとおり対応する 1 平成 30 年度以降 国保改革 ( 都道府県単位化 ) と併せて実施される保険者努力支援制度等の実施のために必要となる約 1,700 億円を確保する このため 平成 32 年度に消費税収 ( 国分 ) が満年度化することも踏まえ 平成 30 年度及び平成 31 年度において 財政安定化基金の一部を活用する 2 平成 29 年度予算においては 都道府県が保険料の激変緩和を目的として市町村に資金を交付するための約 300 億円及び上記 1による活用も念頭に置いた約 500 億円を別途財政安定化基金の積立てに措置する 3 上記 2による積立分を除く財政安定化基金については 平成 29 年度はこれまでの積立分と合わせて 1,700 億円規模を確保し 平成 32 年度末までに 新制度の運営状況を踏まえながら 速やかに必要な積増しを行い 2,000 億円規模を確保する (2) 後期高齢者の保険料軽減特例 ( 予算措置 ) に関し ( 参考 )< 医療制度改革 >の (3) のとおり 所得割の軽減特例及び元被扶養者に対する軽減特例について 平成 29 年度から段階的に本則に戻す 均等割の軽減特例の見直しについては 低所得者に対する介護保険料軽減の拡充や年金生活者支援給付金の支給とあわせて実施することとする また 元被扶養者に対する所得割については 賦課開始時期を引き続き検討する なお 今後とも 受益と負担の均衡がとれた持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革を推進していく ( 参考 ) 平成 29 年度予算編成に当たっての財務大臣 厚生労働大臣合意の別紙

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上げる 平成 29 年 8 月施行 - 外来上限特例を撤廃した上で 所得区分を下記の通り細分化して負担上限額を引き上げる 平成 30 年 8 月施行 年収約 1,160 万円 ~ 252,600 円 +( 医療費 -842,000 円 ) 1%<140,100 円 > 年収約 770~1,160 万円 167,400 円 +( 医療費 -558,000 円 ) 1%<93,000 円 > 年収約 370~770 万円 80,100 円 +( 医療費 -267,000 円 ) 1%<44,400 円 > ( 注 )<> 内は多数回該当の場合 2 一般所得 - 負担上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上げ 多数回該当 (44,400 円 ) を設ける 平成 29 年 8 月施行 - 外来上限特例の上限額について 12,000 円から 14,000 円に引き上げ あわせて 144,000 円の年間上限を設ける 平成 29 年 8 月施行 外来上限特例の上限額について 14,000 円から 18,000 円に引き上げる 平成 30 年 8 月施行 (2) 高額医療 高額介護合算療養費制度の見直し - 現役並み所得区分の負担上限額について 下記の通り細分化したうえで上限額を引上げる 平成 30 年 8 月施行 年収約 1,160 万円 ~ 212 万円 年収約 770~1,160 万円 141 万円 年収約 370~770 万円 67 万円 ( 据え置き )

(3) 後期高齢者の保険料軽減特例の見直し - 所得割の軽減特例及び元被扶養者に対する軽減特例について 下記の通り段階的に本則に戻す なお 均等割の軽減特例の見直しは 低所得者に対する介護保険料軽減の拡充や年金生活者支援給付金の支給とあわせて実施する また 元被扶養者に対する所得割については 賦課開始時期を引き続き検討する 所得割の軽減特例を2 割軽減 元被扶養者に対する均等割の軽減特例を7 割軽減とする 平成 29 年 4 月施行 所得割の軽減特例を廃止し 元被扶養者に対する均等割の軽減特例を5 割軽減とする 平成 30 年 4 月施行 元被扶養者に対する均等割の軽減特例を廃止する 平成 31 年 4 月施行 (4) 入院時の光熱水費相当額に係る患者負担の見直し - 65 歳以上の医療療養病床に入院する患者 ( 医療区分 Ⅰ) に係る光熱水費相当額について 日額 320 円から 370 円に引き上げる 平成 29 年 10 月施行 - 65 歳以上の医療療養病床に入院する患者 ( 医療区分 ⅡⅢ) について 光熱水費相当額として平成 29 年 10 月から日額 200 円 平成 30 年 4 月から日額 370 円の負担を求める ( 難病患者を除く ) (5) 金融資産等の保有状況を考慮に入れた負担の在り方 - マイナンバーの導入等の正確な金融資産の把握に向けた取組みを踏まえつつ 引き続き医療保険制度における負担への反映方法について関係審議会等において検討し その結果に基づき必要な措置を講ずる 平成 30 年度末まで (6) かかりつけ医の普及の観点からの外来時の定額負担 - かかりつけ医の普及に向けて まずは病院 診療所間の機能分化の観点から 医療保険財政の持続可能性の観点等を踏まえつつ 病院への外来受診時の定額負担に関し 現行の選定療養による定額負

担の対象の見直しを含め 関係審議会等において具体的な検討を進め 結論を得る 平成 29 年末まで - かかりつけ医以外を受診した場合の定額負担の導入を含め かかりつけ医の普及を進める方策や外来時の定額負担の在り方について 関係審議会等においてさらに検討し その結果に基づき必要な措置を講ずる 平成 30 年度末まで (7) 市販品類似薬に係る保険給付の見直し - 薬剤自己負担の引上げについて 市販品と医療用医薬品との間の価格のバランス 医薬品の適正使用の促進等の観点を踏まえつつ 対象範囲を含め幅広い観点から引き続き関係審議会等において検討し その結果に基づき必要な措置を講ずる 平成 30 年度末まで (8) 高額薬剤への対応 - オプジーボについて 市場が大幅に拡大した状況を踏まえ 薬価を 50% 引き下げる 平成 29 年 2 月施行 < 介護制度改革 > (1) 高額介護サービス費制度の見直し - 一般区分の月額上限を37,200 円から44,400 円に引き上げる 平成 29 年 8 月施行 - 1 割負担の被保険者のみの世帯については 平成 32 年 7 月末までの時限措置として 446,400 円 (37,200 円 12) の年間上限を設定する (2) 介護保険における利用者負担割合の見直し - 所得水準が現役世代並みと認められる個人について 利用者負担割合を3 割に引き上げる 平成 30 年 8 月施行

(3) 介護納付金の総報酬割の導入 - 被用者保険における介護納付金について 現行の加入者割から総報酬割へ段階的に移行する 平成 29 年度から段階施行 ( 平成 29 年度 平成 30 年度 1/2 導入 平成 31 年度 3/4 導入 平成 32 年度全面導入 ) 平成 29 年 8 月分の介護納付金から適用 ( 平成 29 年度分については介護納付金のうちの8/12について導入 ) - 平成 31 年度末までの時限措置として 総報酬割の導入による負担の増加が特に大きい保険者に対する支援策 ( 年度ごとに被保険者一人当たりの介護納付金の額に上限を設け その超過分を全ての被用者保険者間で加入者割により再按分して負担 ) を導入する 各年度の予算で定める範囲内 ( 平成 29 年度は国費 90 億円程度 ) で 一定の被用者保険者に対し 再按分による負担の増加分の全部又は一部を国庫補助 (4) 生活援助サービスその他の給付の見直し - 生活援助を中心に訪問介護を行う場合の人員基準の緩和及びそれに応じた報酬の設定を行う 平成 30 年度介護報酬改定 - 通所介護などその他の給付の適正化を検討する 平成 30 年度介護報酬改定 - 軽度者に対する生活援助サービスやその他の給付の地域支援事業への移行について 介護予防訪問介護等の移行状況等を踏まえつつ 引き続き検討し その結果に基づき必要な措置を講ずる 平成 31 年度末まで (5) 福祉用具貸与の見直し - 国が商品ごとに全国平均貸与価格を公表する 平成 30 年 10 月施行 - 福祉用具貸与業者に対し 貸与商品の全国平均貸与価格と当該福祉用具貸与業者における貸与価格の両方の利用者への説明及び機能や価格帯の異なる複数の商品の提示を義務付ける 平成 30 年 10 月施行 ( 複数の商品の提示の義務付けは平成 30 年 4 月施行 ) - 商品ごとに 全国平均貸与価格 +1 標準偏差 を貸与価格の上限として設定する 平成 30 年 10 月施行

(6) 保険者機能の強化 - 保険者による自立支援 重度化防止等に向けた取組を推進するための財政的インセンティブの付与の在り方について 要介護状態の維持 改善の度合い 年齢調整後の一人当たり介護給付費の水準等の具体的かつ客観的な成果指標を活用することも含め 平成 30 年度予算編成過程で検討する 平成 30 年 4 月施行