被扶養者確認調査に関する Q&A 被扶養者確認調書 について ( 以下 調書 とする ) Q1 なぜ被扶養者資格の再確認が必要なのですか? A1 健康保険組合は 健康保険法施行規則第 50 条及び厚生労働省の指導により 被扶養者として認定された方がその後も認定基準を満たし現在もその状況にあるかどうかの確認を行うことになっています これは 皆様よりお預かりしている大切な保険料から支払われる保険給付の適正化を図ることを目的としており 本来 被扶養者に該当しない人が認定され続けると 負担しなくてもよい費用を支出することになり 健保財政に大きな影響を与え 保険料値上げ等被保険者様の負担増につながってしまいます 保険料負担の軽減につながるため被扶養者資格の再確認が必要とされています 参考 : 関連通達等 健康保険法施行規則第 50 条 健康保険組合は 毎年一定の期日を定め 被保険者証の検認若しくは更新又は被扶養者に係る確認をすることができる 厚生労働省保険局長通知保発第 1029004 号 被保険者証の検認については 保険給付適正化の観点から 毎年実施すること 厚生労働省保険局保険課長通知保発第 1029005 号 被保険者証の検認又は更新に際しては 被扶養者の認定の適否を再確認すること Q2 11 月中事業所に 扶養控除申告書 を提出していますが 健保にも同じような書類を提出する必要があるのですか? A2 扶養控除申告書 は 税法上 の扶養についての書類です 今回の調査は 社会保険法上 ( 健康保険法 ) の資格調査であり 税法上の扶養とは異なるため 別途書類の提出が必要です Q3 調書 を提出期限までに提出しなかった場合はどうなりますか? A3 健康保険法施行規則第 50 条第 7 項に 検認又は更新を受けない被保険者証は 無効とする と規定されています 提出期限までに 調書 の提出がない等で被扶養者の認定の適否が確認できない場合は 被扶養者の資格を削除させていただきます なお 期日までに間に合わない証明書がある場合は平成 30 年 12 月 26 日 ( 水 ) までにその旨を各提出先事業所にご連絡ください Q4 被扶養者である妻が調書に載っていません 追記して提出するのですか? A4 平成 30 年 4 月 1 日以降に被扶養者認定を受けた方や所得税法上の控除対象配偶者の方は再確認を省略しておりますので 追記の必要はありません なお 平成 30 年 10 月 1 日時点のデータで調書を作成しております
Q5 平成 30 年 4 月に就職した子どもが調書に載っていました どうしたらいいですか? A5 2 つの健康保険に二重で加入していることになっているため扶養からはずす必要があります 調書の被扶養者氏名を赤字二重線で消し 備考欄に就職日 理由 ( 就職 ) を記入してください なお 別途 健康保険被扶養者異動届 を記入いただきますので 対象者の保険証と新規取得した保険証 ( 写 ) を添付し 事業所の人事担当者へご提出ください Q6 確認対象の被扶養者が平成 31 年 4 月に就職する予定ですが 調書の提出は必要ですか? A6 必要です 調書の備考欄に 平成 31 年 4 月 1 日就職予定 と記入してください 学生の場合は 在学証明書 または 有効期限の記載がある学生証 ( 写 ) の添付も必要です Q7 私 ( 被保険者 ) は平成 31 年 3 月 31 日に退職しますが 調書を提出するのですか? A7 調書の被保険者の住所欄に 平成 31 年 3 月 31 日退職 と記入し添付書類と一緒に提出してください 添付書類について Q8 収入等の証明書類等の提出を求める根拠はありますか? A8 証明書類等の提出に関しては 健康保険法施行規則第 50 条第 2 項及び第 3 項に規定されており 確認に必要な書類を求められた時は 事業主は被保険者に提出を求め 被保険者は遅滞なく提出しなければならない とされています Q9 子どもを扶養していますが 配偶者は別の勤め先で被保険者資格を取得しているため 調書に載っていません 配偶者の収入証明書の提出は必要ですか? A9 夫婦が共同して扶養している場合は 前年の年間収入の多い方の被扶養者とすることを原則とします 夫婦双方の年間収入が同程度 (1 割 ) である場合は 主として生計を維持している方の被扶養者とします これらを確認するために 被扶養者ではない配偶者の収入証明書の提出をお願いしています Q10 調書に記載されている子どもの添付書類は必要ですか? A10 平成 12 年 4 月 2 日以降に生まれた被扶養者の方で高校生以下の方は 必要ありません Q11 証明書類は全て原本を提出しなければいけませんか? A11 所得証明書 課税( 非課税 ) 証明書 住民票 戸籍謄本 在学証明書 については原本の提出をお願いします それ以外の書類は 写し で構いません
Q12 所得証明書 課税 ( 非課税 ) 証明書 はどこで入手できますか? A12 平成 30 年 1 月 1 日現在に住民登録している市区町村役所で交付を受けることができます Q13 所得証明書 課税( 非課税 ) 証明書 住民票 などは有料ですが 今回の調査に伴う費用は 全額自己負担 でしょうか A13 自己負担となります Q14 大学生の長女がアルバイトをしている場合 源泉徴収票では駄目なのでしょうか? A14 源泉徴収票は給与以外の収入の有無を確認できません 学生の方に限らず 収入証明を提出する方は 所得証明書 課税 ( 非課税 ) 証明書 が必要です Q15 妻が昨年 12 月までパートをしていたが その後退職し 現在は収入がありません 所得証明書を取ると平成 29 年分の収入のため載ってきますが よいのでしょうか? A15 備考欄に 平成 年 月 日退職 と記入し 平成 30 年度所得証明書 退職証明書 等が必要です Q16 妻が最近パートをはじめたが 昨年は働いていなかったため収入がありません 提出書類は何が必要ですか? A16 平成 30 年度非課税証明書 ( 原本 ) に 雇用契約書( 写 ) とその時点で 給与明細書 ( 写 ) 直近 3 ヵ月分 があれば提出してください 契約書で概算月額が確認できない場合は 後日追加で 給与明細書 ( 写 ) を提出していただきます Q17 現時点で 所得証明書 課税 ( 非課税 ) 証明書 を市区町村役所で発行すると 平成 29 年分 ( 平成 30 年度 ) のものになるが それでよいのか? A17 かまいません 平成 29 年分 ( 平成 30 年度 ) と平成 30 年の収入状況が大きく変わっている場合は 判明した段階で健康保険組合までご連絡をお願いします Q18 大学生の息子は アルバイトによる収入があります 提出書類は何が必要ですか? A18 収入のある大学生 短期大学生 大学院生 修学期間 6 ヵ月以上の専門学校生 予備校生は 平成 30 年度所得証明書 現時点での収入状況が前年と大幅に異なる場合は 給与明細書 ( 写 ) 直近 3 ヵ月分 ( 写 ) を添付してください 在学証明書 または 有効期限の記載がある学生証 ( 写 ) の提出は必須になります Q19 夜間部 通信教育部の子どもを扶養していますが なぜ収入確認できる書類の提出が必要なのですか? A19 昼間部 ( 全日制 ) 以外の学生の場合は 日中に就労している可能性を踏まえ 収入の確認を行っています 収入がある場合は 平成 30 年度所得証明書 ( 原本 ) などの収入がわかるもの 収入がない場合は 平成 30 年度課税 ( 非課税 ) 証明書 が必要です
Q20 16 歳以上の無職の子を扶養していますが添付書類は何が必要ですか? A20 平成 30 年度非課税証明書 が必要です Q21 自営業収入があります 所得証明書に営業所得等の記載があれば 確定申告書等の提出は不要ですか? A21 自営業収入がある方は 総収入から当健康保険組合が認めた必要経費を差し引いた収入額で判断しますので 所得証明書ではなく 平成 29 年分確定申告書 ( 一表 二表 )( 控写 ) 収支内訳書 ( 写 ) を添付してください ( 健保が認める経費は税法上とは異なります ) Q22 収入には非課税の障害年金 遺族年金も含まれますか? また年金を受給している場合は何を添付すればよいでしょうか? A22 収入には 全ての年金が含まれます ( 含まれる収入の範囲は税法上と異なります ) 添付書類は 平成 30 年度所得証明書 ( 原本 )/ 非課税証明書 ( 原本 ) と各年金の直近の 年金額改定通知書( 写 ) または 年金振込通知書( 写 ) などです ( 必ず氏名 住所の部分も確認できるように写してください ) 年金収入以外に収入があり 確定申告をしている場合は 平成 29 年分確定申告書 ( 一表 二表 )( 控写 ) と収支内訳書 ( 写 ) を添付してください 同居 別居について Q23 茨城に単身赴任しており 配偶者や子どもは東京に住んでいます 別居中ということになり 提出書類は何が必要ですか?( 配偶者も被保険者資格を有する夫婦共同扶養の場合 ) A23 事業主の命による転勤の為の単身赴任であれば仕送り証明は不要です 調書の 住居の同別 欄は別に を付け備考欄に 被保険者の単身赴任 と記入してください 住民票の提出も不要です しかし 夫婦両方の収入証明は必要となります Q24 大学に通うため別居中であった息子が昨年大学を卒業しました 現在はそのままその土地に残り フリーターとして働き就職活動しています 現在も別居中ですが どのような書類が必要ですか? A24 学生でない別居の場合は 被保険者からの仕送りを証明する書類 ( 直近 3 ヵ月分 ) の提出が必要です 送金額は息子さんの収入以上である必要があります 息子さんの収入を確認するための書類として 現在収入がある場合は 平成 30 年度所得証明書 / 非課税証明書 に 給与明細書 ( 写 ) 直近 3 ヵ月分 などの収入がわかるもの 収入がない場合は 平成 30 年度非課税証明書 ( 原本 ) が必要です また 別居している方の 世帯全員の住民票 ( 原本 ) も提出してください
Q25 大学院生の息子は別居しています 提出書類は何が必要ですか? A25 大学院生の場合は 被保険者からの仕送りを証明する書類 ( 直近 3 ヵ月分 ) の提出が必要です 送金額は息子さんの収入以上である必要があります 息子さんの収入を確認するための書類として 現在収入がある場合は 平成 30 年度所得証明書 / 非課税証明書 に 給与明細書 ( 写 ) 直近 3 ヵ月分 などの収入がわかるもの 収入がない場合は 平成 30 年度非課税証明書 ( 原本 ) が必要です また 在学証明書 別居している方の 世帯全員の住民票 ( 原本 ) も提出してください Q26 別居している息子は現在フリーターとして働いています 組合員である私 ( 被保険者 ) が別居の被扶養者の通帳を持って入金している場合はどのような書類が必要ですか? A26 被扶養者の口座へ直接入金する方法は 客観的に誰から誰への送金か が証明できるものではないため 認められません 客観的に仕送りの事実がわかる書類を提出してください Q27 別居している両親を扶養していますが 送金証明書がありません 両親は近所で暮らしており頻繁に行き来しているので 生活費は毎月手渡ししています 仕送りの方法として手渡しは認めてもらえないのですか? A27 仕送りしている事実を客観的に証明していただく必要がありますので 手渡しは認められません Q28 別居している母がいます 無収入なので毎月 2 万円仕送りしています 母を扶養できますか? A28 国の生活保護基準に基づく最低生活費は月額 4~5 万円とされているため 月額 2 万円の仕送りでは被保険者が主たる生計維持者であるとは認められません 社会通念上 最低限の生活を保障する額と認められる程度以上の額であることが必要になります Q29 別居中の母 (68 歳 ) を扶養しています 母は年金が月額 7 万円程度あります 送金は行っていますが 月に 3~4 万円と足りなくなったら送金するという形です それでもよいのでしょうか? A29 年金受給額が月額 7 万円だとすれば 毎月 3~4 万円の仕送り額では生活費の大半を援助しているとはいい難い状況にあります さらに生活に必要な送金額が年金額を超えていなければ扶養関係は認められないことになります Q30 別居中の両親を扶養しています 当初は同居していましたが 転勤により別居となりました 別居となってから送金はしていません 転勤でも送金が必要でしょうか? A30 両親が被保険者の配偶者 子供と同居していない ( 両親だけがその地で暮らす ) 場合 送金が必要です たとえ転勤であっても 扶養を継続するのであれば 両親の生活を援助している必要があります 経済的援助を受けていない両親は 被保険者により主として生計が維持されている とはいい難く 扶養関係が認められないことになります
Q31 昨年 海外に居住していたので 非課税証明書が交付されませんが 何を提出したらいいですか? A31 調書の備考欄に 平成 年 1 月 1 日時点 海外居住 と赤字で記載し 住民票 パスポート ( 写 )( 氏名記載の頁 日本出入国がわかる頁 ) を提出してください Q32 留学等で海外に在住している場合でも 調書や添付書類の提出は必要ですか? A32 海外に在住している方も調査の対象となりますので 該当する書類を提出してください 国内に住民票がなく 所得証明書または非課税証明書が出せない方は 住民票の除票 を提出してください その他 Q33 大学生の息子は 日本学生支援機構より奨学金 (130 万円以上 ) の貸与を受けていますが 収入に含みますか? A33 奨学金は優秀な学徒で 経済的理由により就学困難なものに学資金として支給 貸与されているもので 収入とは考えません しかし 奨学金等の目的や給付 貸与額等の実態に基づき判断します 司法修習生の修習資金については 修習資金の目的と貸与額から その貸与を受けている司法修習生がそれ以外の者の収入により生計を維持されているとは言い難く 被保険者との関連における生活の実態からも被扶養者として取り扱うことは妥当ではありません Q34 被扶養者である母 (70 歳 ) は 遺族年金の増額改定通知を受け取り 年間 180 万円以上受給していた ことがわかりました 遺族年金以外の収入がないので扶養認定は可能ですか A34 収入には 全ての年金が含まれます ( 含まれる収入の範囲は税法上と異なります ) ので被扶養者となることができません 資格削除の手続きをおこなってください Q35 収入とは総支給額 ( 税控除前 交通費含む ) のことですか? A35 給与所得者の場合は 総支給額 ( 税控除前 交通費含む ) です なお 確定申告をされる自営業等の方の場合は給与所得者と違い 総収入から必要最低限の経費を差し引いた額となります