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函館市認知症ケアパス

幻覚が特徴的であるが 統合失調症と異なる点として 年齢 幻覚がある程度理解可能 幻覚に対して淡々としている等の点が挙げられる 幻視について 自ら話さないこともある ときにパーキンソン様の症状を認めるが tremor がはっきりせず 手首 肘などの固縮が目立つこともある 抑うつ症状を 3~4 割くらい

痴呆の原因疾患

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アルツハイマー型認知症ってどんな病気?

第四問 : パーキンソン病で問題となる運動障害の症状について 以下の ( 言葉を記入してください ) に当てはまる 症状 特徴 手や足がふるえる パーキンソン病において最初に気づくことの多い症状 筋肉がこわばる( 筋肉が固くなる ) 関節を動かすと 歯車のように カクカク と軋む 全ての動きが遅くな

2) 各質問項目における留意点 導入質問 留意点 A B もの忘れが多いと感じますか 1 年前と比べてもの忘れが増えたと感じますか 導入の質問家族や介護者から見て, 対象者の もの忘れ が現在多いと感じるかどうか ( 目立つかどうか ), その程度を確認する. 対象者本人の回答で評価する. 導入の質

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

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脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

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3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

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症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

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201601

虎ノ門医学セミナー

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標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

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リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

臨床神経学雑誌第48巻第1号

国立病院機構旭川医療センター パーキンソン病パンフレット 旭川医療センターパーキンソン病センター

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第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

患者向医薬品ガイド フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg 2016 年 5 月作成 この薬は? 販売名 フィコンパ錠 2mg フィコンパ錠 4mg Fycompa Tablets 2mg Fycompa Tablets 4mg 一般名 ペランパネル水和物 Perampanel Hydrate

( 様式乙 8) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 米田博 藤原眞也 副査副査 教授教授 黒岩敏彦千原精志郎 副査 教授 佐浦隆一 主論文題名 Anhedonia in Japanese patients with Parkinson s disease ( 日本人パー

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( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

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本日のテーマ 認知症について 精神科で扱う病気とは うつ病について 統合失調症について

Q2 なぜ上記の疾患について服薬指導が大変だと思いますか インフル エンザ その場で吸入をしてもらったほうがいいけれど 時間がかかるのと 熱でぼーっ 一般内科門前薬局 としていると 理解が薄い 患者さんの状態が良くないことが多い上に 吸入薬を中心に 指導が煩雑である から 小児科門前薬局 吸入薬の手

アルツハイマー型認知症の患者さんを介護されている方からの疑問にずばり解決

2016年度 心理検査講習会最終版

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より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています


「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

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CQ1: 急性痛風性関節炎の発作 ( 痛風発作 ) に対して第一番目に使用されるお薬 ( 第一選択薬と言います ) としてコルヒチン ステロイド NSAIDs( 消炎鎮痛剤 ) があります しかし どれが最適かについては明らかではないので 検討することが必要と考えられます そこで 急性痛風性関節炎の

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糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

通所リハビリテーションとは 介護保険で認定を受けられた要支援 要介護の方を対象に機能訓練 歩行訓練や日常生活訓練 脳への刺激で認知症予防などを目的に リハビリテーション ( 以下 リハビリ ) を行う通いのサービスです 通所リハビリテーション ( 以下 通所リハビリ ) は 利用者様が可能な限り自宅

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

抗精神病薬の併用数 単剤化率 主として統合失調症の治療薬である抗精神病薬について 1 処方中の併用数を見たものです 当院の定義 計算方法調査期間内の全ての入院患者さんが服用した抗精神病薬処方について 各処方中における抗精神病薬の併用数を調査しました 調査期間内にある患者さんの処方が複数あった場合 そ

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婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規



肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

Transcription:

2014.11.29土曜 東邦大学医療センター佐倉病院 市民公開講座 認知症と共に歩む 診断と治療 Toho Sakura Neurology 認知症の治療: 神経内科より 東邦大学佐倉病院 神経内科 舘野冬樹 榊原隆次 Toho university, sakura medical center, japan Toho Sakura Neurology SAKURA: CHERRY BLOSSOM

もの忘れ外来 月曜 ~ 金曜一般枠 / 金曜午後特別枠 ( 神経内科一同 / 榊原 ) 認知症スケール 脳 MRI, 脳血流 SPECT, 脳波 自律神経検査等を駆使した 認知症の早期診断と 治療のご相談に応じます かかりつけ先生に 簡単な紹介状をお願いして下さい かかりつけ先生に 佐倉病院宛 電話予約をお願いして下さい ( 佐倉病院代表 :043-462-8811)

臨床心理士尾形さん Toho Sakura Neurology 認知症と歩行障害 : 介護保険 認知症 : 自立支援医療制度 認知症 : 成年後見制度 歩行障害 : 身体障害者手帳 肢体不自由 尿失禁 / 過活動膀胱 : おむつ補助 レヴィー小体型認知症 / パーキンソン病 : 特定疾患 など

認知症の非薬物療法 Toho Sakura Neurology 軽 中等度症例で有効とされています 記憶見当識の訓練 / リハビリ / 再学習 ( エビデンスレベル 2) 言語 ( 話しかける [ 現実見当識訓練 ]) 動作道具 ( 行う ) 患者さん : 自分自身を刺激する人と話す ( 挨拶 声かけ 訪問 同居 ) 外出をする ( 買い物 行楽 デイサービス ) 介護者 : イエス, バットの法則そうだね と一度受け入れる ( 理由を考える ) 必要ならでも違うよ と訂正する 音楽療法 ( エビデンスレベル 2) 音楽 (big band jazz, 好きな音楽 etc.) 興奮や攻撃性が低下, 記憶が改善 その他 ( エビデンスレベル 3 以下 ) 回想法 ( 思い出 ), グループホーム入所 メモ 愛玩動物 皮膚電気刺激 光照射 white noise 暴露 運動散歩 礼拝

神経内科外来で使っている生活指導の紙です ( 暮らしと健康に掲載 )

Toho Sakura Neurology clioquinol キレート作用 スタチンプロテアーゼ阻害薬 ソマトスタチンアナログ メマンチン抗 Glu 作用 ( 第一三共アスビオ ) ( ワインなど ) ( ウコン~カレー ) ドネペジル, リバスチグミン, ガランタミン gantenerumab (RO4909832) ( エーザイ ファイザー ) ( 小野 ) ( ヤンセン 武田 ) アルツハイマー病

4 つの認知症治療薬 ドネペジル ( アリセプト ) ガランタミン 1) ( レミニール ) リバスチグミン 2) ( リバスタッチ / イクセロンパッチ ) メマンチン 1) ( メマリー ) 軽度 中等度 :5mg * 効能 効果 : アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 軽度 中等度 :8mg * 2 回症状に応じて 12mg * 2 回 効能 効果 : 軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 効能 効果 : 軽度及び中等度のアルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 高度 :10mg 中等度 高度 :20mg 効能 効果 : 中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制 軽度中等度高度 重症度により使い分ける

認知症治療薬の作用機序 メマンチン コリンエステラーゼ阻害薬 グルタミン酸 シナプス前膜 アセチルコリンエステラーゼ NMDA 受容体 Ca 2+ シナプス後膜 アセチルコリン受容体 コリンエステラーゼ阻害薬 アセチルコリン メマンチン メマンチンは NMDA 受容体拮抗作用により 過剰な NMDA 受容体の活性化を抑制します コリンエステラーゼ阻害薬は アセチルコリンエステラーゼを阻害することにより アセチルコリンの分解を抑制します [Parsons CG.et al.:neuropharmacology 2007;53(6):699-723 より作図 ] [McGleenon BM.et al.:br J Clin Pharmacol 1999;48(4):471-480 より作図 ]

中枢アセチルコリン Toho Sakura Neurology 中枢コリン神経投射路 [ 11 C]donepezil PET Mesulam 1983 donepezil Okamura 2008

Toho Sakura Neurology アセチルコリンエステラーゼ阻害薬とは 脳が記憶を行う上で 神経伝達物質の存在が必要です 記憶の神経伝達物質としてアセチルコリン (ACh) があります アルツハイマー型認知症の患者さんでは海馬の神経細胞が変性し脳内のアセチルコリンの量が減っています Shinotoh 2001 Neurology アセチルコリンエステラーゼ阻害薬は 脳内のアセチルコリンの分解を抑えアセチルコリン量を増加させる薬です

年配女性の患者さん 高校卒 / 主婦夫 息子との 3 人暮らし 主訴 同じ事を言う 置き忘れ ( 家族指摘 患者本人は困らない ) もの盗られ妄想はなし 現病歴 糖尿病 高血圧 末梢動脈疾患 糖尿病性神経障害 受診経緯 当院糖尿病代謝センター受診中の方で 認知症も進行しているのではないかとの家族の指摘で 当科紹介受診 所見 心理検査 : MMSE15/30, FAB9/18 と中程度の認知症がみられた 歩行 自律神経障害は目立たない 家族より処方の希望あり 患者さんも了解され コリン系薬剤を開始した

検査結果 MMSE 認知検査結果 ( 投与前 4 か月後再来 ) 時間見当識 (5 点 ) 場所見当識 (5 点 ) 即時再生 (3 点 ) 減算 (5 点 ) 1 1 2 1 3 2 1 1 遅延再生 (3 点 ) 口頭言語 (6 点 ) 読解 書字 (2 点 ) 構成 (1 点 ) 15 14 0 0 6 6 2 2 0 1 不変

検査結果 FAB 前頭葉機能検査結果 ( 投与前 4 か月後再来 ) 概念化 (3 点 ) 語流暢性 (3 点 ) 運動プログラミング (3 点 ) 0 0 1 2 1 1 葛藤指示 (3 点 ) 抑制コントロール (3 点 ) 把握運動 (3 点 ) 9 12 1 3 3 3 3 3 改善

検査結果 IADL 手段的日常生活動作結果 ( 投与前 4 か月後再来 ) 電話の使い方 買い物 食事の支度 家事 0 0 全く電話使用不可 0 0 全く買い物不可 0 0 他人に支度をしてもらう 0 1 簡単なことなら行える 洗濯 移動 外出 服薬の管理 金銭の管理 0 2 0 0 他人が行う 0 1 付き添いで電車バス可に 0 0 独りで不可 0 0 扱うことが出来ず 改善 おだやかな改善ではあるが 生活の質が良くなり 患者さん家族ともに笑顔がみられるようになった

副作用 : 吐き気が出ることがあるその場合は胃薬を併用すると良い Toho Sakura Neurology ドネペジルによる認知症の改善 70 点満点で 3-4 点のおだやかな改善 半年間

メマンチンとコリンエステラーゼ阻害薬の併用による長期的効果 ( 施設非入所率での検討 ) 施設入所までの期間 1.0 メマンチン + コリンエステラーゼ阻害薬併用群 (n=140) コリンエステラーゼ阻害薬単独群 (n=387) 非薬物治療群 (n=416) 非入所率 0.8 0.6 0.4 本検討では 未治療の方の 2 人に 1 人が 5 年で施設に入所している お薬により その期間を 8.5 年に延長できた 0.2 対象 方法 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 ( 年 ) 経過観察期間 1983 年以降 2004 年末においてピッツバーグ大学のアルツハイマー病研究プログラム又はアルツハイマー病研究センターの少なくとも 1 年以上評価可能なアルツハイマー型認知症患者 943 例 非薬物治療及びメマンチン又はコリンエステラーゼ阻害薬使用の有無による介護施設入所までの期間を追跡調査した [Lopez OL, et al.:j Neurol Neurosurg Psychiatry 2009;80(6):600-607]

ドネペジル ガランタミン リバスチグミンの比較 各薬剤間における試験成績 認知機能 ( 薬剤 A vs 薬剤 B) WMD 95%CI 直接比較 ドネペジル vs ガランタミン (Jones ら 2004) ドネペジル vs ガランタミン (Wilcock ら 2003) ドネペジル vs リバスチグミン (Wilkinson ら 2002) -2.4-4.47 to -0.33 * (P<0.05) 1.21-0.97 to 3.39 0.15-1.56 to 1.86 調整間接比較 ドネペジル vs ガランタミンドネペジル vs リバスチグミンガランタミン vs リバスチグミン -6-4 -2 0 2 4 投与開始時とのスコアの加重平均変化量 (ADAS-cog) 薬剤 Aの結果優位薬剤 Bの結果優位 0.09-0.65 to 0.83 0.34-0.66 to 1.34 0.25-0.65 to 1.15 行動 心理症状 ( 薬剤 A vs 薬剤 B) RR 95%CI 直接比較 ドネペジル vs リバスチグミン (Bullock ら 2005) 0.54-1.68 to 2.70 調整間接比較 ドネペジル vs ガランタミン 注 ) リバスチグミンについてはデータが調整間接比較を行うのに不十分 -6-4 -2 0 2 4 投与開始時とのスコアの加重平均変化量 (NPI) 薬剤 Aの結果優位薬剤 Bの結果優位 -2.86-4.77 to -0.95 * (P=0.003) 全般臨床症状 ( 薬剤 A vs 薬剤 B) 調整間接比較 ドネペジル vs ガランタミンドネペジル vs リバスチグミンガランタミン vs リバスチグミン ほぼ横並びと思われる 薬剤 A の結果優位 0.5 1 2 RR(CIBIC plus) 薬剤 Bの結果優位 0.61 0.49 to 0.82 * (P<0.005) 0.87 0.63 to 1.21 1.42 1.05 to 1.93 * (P<0.05) Hansen RA. et al.:clinical Interventions in Aging, 3(2), 211-225(2008) ART-1833 一部改変 RR 95%CI

Gardoni ら 2006 中枢グルタミン酸 Toho Sakura Neurology Metabotropic GluR PET GluR complex グルタミン酸は脳内における興奮性のシグナル伝達物質であり 脳での記憶や学習に関わっています アルツハイマー型認知症の患者さんは 脳に異常なタンパク質が生成され グルタミン酸が常に放出されている状態となっています これによって 記憶が難しくなります Brown ら 2008

100 点満点で2 点のおだやかな改善 メマンチンによる認知症の改善 SIB score(0-100) memantine 半年間 Toho Sakura Neurology SIB score(0-100) (0-14) memantine プラス donepezil 半年間 対照群 donepezil のみ van Dyck CH 2007 Schmitt FA 2006 Sedation memantine 単独 memantine プラス donepezil memantine: tonic type NMDA 型グルタミン酸受容体のみを阻害 別系統の薬なので上乗せができる副作用 : 眠気がありえる夜内服も良い Aracava Y 2005

メマンチンとコリンエステラーゼ阻害薬の併用による長期的効果 ( 施設非入所率での検討 ) 施設入所までの期間 1.0 メマンチン + コリンエステラーゼ阻害薬併用群 (n=140) コリンエステラーゼ阻害薬単独群 (n=387) 非薬物治療群 (n=416) 非入所率 0.8 0.6 0.4 本検討では 未治療の方の 2 人に 1 人が 5 年で施設に入所している お薬により その期間を 8.5 年に延長できた 0.2 対象 方法 0 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 ( 年 ) 経過観察期間 1983 年以降 2004 年末においてピッツバーグ大学のアルツハイマー病研究プログラム又はアルツハイマー病研究センターの少なくとも 1 年以上評価可能なアルツハイマー型認知症患者 943 例 非薬物治療及びメマンチン又はコリンエステラーゼ阻害薬使用の有無による介護施設入所までの期間を追跡調査した [Lopez OL, et al.:j Neurol Neurosurg Psychiatry 2009;80(6):600-607]

SAKURA cherry blossom, The Flower of Japan 東邦大学医療センター佐倉病院 ご清聴 ありがとうございました ユーカリが丘