認知症の人の将来推計について 平成 24 年 (2012) 平成 27 年 (2015) 平成 37 年 (2025) 各年齢の認知症有病率が一定の場合の将来推計 人数 /( 率 ) 462 万人 517 万人 (15.7%) 675 万人 (19.0%) 各年齢の認知症有病率が上昇する場合の将来推

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【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

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計画の今後の方向性

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認知症医療従事者等向け研修事業要領

地域包括ケアシステムの構築に向けた取組み 平成 30 年 3 月 30 日 ( 金 ) 厚生労働省老健局振興課

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利用者満足の向上センターのチラシの配布など センターのPRのために具体的な取り組みを行っている 苦情対応体制を整備している 特記事項 名刺 サービス情報誌 広報での PR イベントでのパネル設置など実施 相談の際のプライバシーの確保を図っている 公平性 中立性の確保 業務改善への取り組み 相談室の整

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ファーストケアチーム 事業実施マニュアル 阿南市保健福祉部福祉事務所 介護 ながいき課 平成 28 年 6 月作成

スライド 1

2) 各質問項目における留意点 導入質問 留意点 A B もの忘れが多いと感じますか 1 年前と比べてもの忘れが増えたと感じますか 導入の質問家族や介護者から見て, 対象者の もの忘れ が現在多いと感じるかどうか ( 目立つかどうか ), その程度を確認する. 対象者本人の回答で評価する. 導入の質

Ⅰ 認知症への理解を深めるための普及 啓発の推進 1 認知症の人の視点に立って認知症への社会の理解を深めるキャンペーンの実施 認知症への社会の理解を深めるための全国的なキャンペーンを展開 認知症の人が自らの言葉で語る姿等を積極的に発信 2 認知症サポーターの養成と活動の支援 認知症サポーターを量的に

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2.DASC-21 を用いる場合の留意点 (1) 全般的な留意点 1 DASC-21 は, 原則として, 研修を受けた専門職が, 対象の方をよく知る家族や介護者に, 対象の方の日常生活の様子を聞きながら, 認知機能障害や生活機能障害に関連する行動の変化を評価する尺度 (Informant Ratin

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

認知症サポーター養成講座

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

居宅介護支援事業者向け説明会

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認知症高齢者の日常生活自立度 Ⅱ 以上の高齢者及び 認知症 施策推進 5 か年計画 ( オレンジプラン ) の公表について 認知症施策検討プロジェクトチームが 平成 24 年 6 月 18 日にとりまとめた 今後の認知症施策の方向性について ( 介護保険最新情報 Vol.291 参照 ) や 同年


点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

各論第 3 章介護保険 保健福祉サービスの充実

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

2017介護保険制度改正.pptx

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

資料 平成 29 年 12 月 8 日 厚生労働省老健局振興課

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第 2 回都市部の高齢化対策に関する検討会 ( ) 年 75 歳以上増減率 全国平均 55.4% 増 100% 以上 % 40 70% 10 40% % % % -40% 未満 75 歳以上人口は 10 年から 25

配付資料

65歳~74歳 介護認定率(平成22年度)

認知症施策の推進について (1) 認知症施策推進 5か年計画について認知症施策推進 5か年計画は 平成 25 年度から平成 29 年度までの5 年間の計画として 必要な医療や介護サービス等について数値目標を定めており これらを踏まえ 平成 27 年度からの第 6 期介護保険事業 ( 支援 ) 計画に

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

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2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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点検項目点検事項点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味

Ⅱ 各論第 2 章 各 論 第 2 章 介護と医療 関係機関の連携 第 1 節 介護と医療 関係機関の連携 1 連携のための関係機関のネットワークづくり 現状 課題 平成 19 年度に内閣府が公表した 高齢者の健康に関する意識調査 によると 多くの高齢者が要介護状態になっても 可能な限り住み慣れた地

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

板橋区版 AIP の構築に向けた取組に関する検討報告書 < 概要版 > 平成 28 年 2 月 板橋区

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高齢者虐待防止対応マニュアル別冊 6 関係機関との連携 (1) 各機関の役割 市町村や地域包括支援センター等の関係機関は それぞれ対応可能な範囲があります 範囲を超えた対応は行うことができません また 事例によって関係機関の対応を依頼する場合があります 市町村が中心となるコアメンバー会議によって 大

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

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平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

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訪問リハビリテーションに関する調査の概要

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

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Microsoft PowerPoint 訪問サービス事業所向け研修会資料

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総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

富山県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 ( 様式 ) 1 市区町村名 富山市 2 人口 ( 1) 322,059 人 ( 平成 25 年 3 月末現在 ) ( 8,253 人 ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上 26.1% ( 30.3% ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれにつ

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

2 居宅サービス事業所の状況

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平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

Microsoft PowerPoint - 参考資料

ケアプランの適正化に向けた今後の対応方針 ケアプランの適正化を進めるにあたり 現状の取組を強化していくことも含め 短期的 中期的な視点で以下の対応を検討する ケアプラン点検の強化 集合住宅の入居者に焦点を当てたケアプラン点検 国民健康保険団体連合会の介護給付適正化システムの活用の推進 運営基準の再徹

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法律の問題って実は身近にある

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら


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第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

平成30年度精神保健に関する技術研修過程(自治体推薦による申込研修)

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通所型サービスの例 ( 典型例として整理したもの ) 現行の通所介護相当 市場 ( 地域支援事業の外 ) で提供されるサービス Ⅰ 通所介護 Ⅱ 通所介護 Ⅲ 通所型サービス A ( 緩和したによるサービス ) Ⅳ 通所型サービス B ( 住民主体による支援 ) Ⅴ 通所型サービス C ( 短期集中

平成17年度社会福祉法人多花楽会事業計画(案)

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基本理念 第 6 期計画では 高齢者が住み慣れた地域で健康でいきいきと充実した生活を送ることができる地域社会の構築をめざしてきました 第 7 期計画においても 第 6 期計画の基本理念を継承し 総合計画における高齢者福祉の施策の実現をめざして 住んでよかった亀岡 老後も楽しい亀岡 を本計画の基本理念

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正誤表

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)


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( 別紙 ) 地域ケア会議 に関する Q&A 問 1 今般 地域ケア会議 を通知に位置づけた背景は何か 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年へ向けて 高齢者が尊厳を保ちながら 住み慣れた地域で自立した生活をおくることができるよう 国は 医療 介護 予防 住まい及び生活支援サービスが 日常生


要支援 介護保険負担額 (1 割月額 ) 介護保険負担額 (2 割月額 ) 要支援 1 1,843 円 要支援 1 3,686 円 要支援 2 3,779 円 要支援 2 7,557 円 サービス加算について (2 割負担の方は約 2 倍の料金となります ) 項目金額単位適用 内容 運動機能向上加算

医療 回復支援 在宅 見附市の地域包括ケアシステム 介護体制と支援の拡大 資料 1 病院 ( 救急 基幹病院等 ) 早期退院 回復期 ( 市外 ) リハビリ病院 見附市立病院 保健福祉センター 特養ほか 医療 救急 手術など高度医療 集中リハビリ 早期回復 見附市医療の里 老健施設ケアプラザ見附 か

人口構造の変化 1

初期集中における 具体的な活動

周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

高松市認知症ケアパス ~ 認知症を知り適切な医療や介護サービス等を利用するために ~ 認知症の進行及び症状や経過には 個人差があります 認知症の経過 正常なレベル 日常生活は自立 軽度認知障害 (MCI) 認知症を有するが日常生活は自立 誰かの見守りがあれば日常生活は自立 認知症 日常生活に手助け介

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

平成 28 年度第 2 回射水在宅医療 介護連携推進協議会次第 日時平成 29 年 2 月 24 日 ( 金 ) 午後 1 時 30 分 ~ 会場射水役所 2 階 202 会議室 1 開会 2 あいさつ 3 議題 (1) 平成 28 年度射水在宅医療 介護連携推進事業実施状況及び課題の整理 ( 資料

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認知症と地域包括ケア 国立長寿医療研究センター 遠藤英俊

認知症の人の将来推計について 平成 24 年 (2012) 平成 27 年 (2015) 平成 37 年 (2025) 各年齢の認知症有病率が一定の場合の将来推計 人数 /( 率 ) 462 万人 517 万人 (15.7%) 675 万人 (19.0%) 各年齢の認知症有病率が上昇する場合の将来推計 人数 /( 率 ) (15.0%) 525 万人 (16.0%) 730 万人 (20.6%) ( 軽度認知障害 ) 380 万人 (13.0%) 日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究 ( 平成 26 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業九州大学二宮教授 ) による速報値

新しい認知症の診断基準 (DSM-5) A 1つ以上の認知領域 ( 複雑性注意 実行機能 学習および記憶 言語 知覚 - 運動 社会的認知 ) が以前の機能レベルから低下している B 認知機能の低下が日常生活に支障を与える C 認知機能の低下はせん妄のときのみに現れるものではない D 他の精神疾患 ( うつ病や統合失調症等 ) が否定できる

健忘型軽度認知障害 (MCI) 1. 記憶障害の訴えが本人または家族から認められている 2. 日常生活動作は正常 3. 全般的認知機能は正常 4. 年齢や教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害が存在する 5. 認知症ではない (Petersen RC et al. Arch Neurol 2001) 軽度認知障害に関する 19 の縦断研究を検討した結果 平均で年間約 10% が認知症に進展 (Bruscoli M et al. Int Psychogeriatr 2004)

早期発見 早期対応の意義 認知症を呈する疾患のうち可逆性の疾患は 治療を確実に行うことが可能 アルツハイマー型認知症であれば より早期からの薬物療法による進行抑制が可能 本人が変化に戸惑う期間を短くでき その後の暮らしに備えるために 自分で判断したり家族と相談できる 家族等が適切な介護方法や支援サービスに関する情報を早期から入手可能になり 病気の進行に合わせたケアや諸サービスの利用により認知症の進行抑制や家族の介護負担の軽減ができる

アルツハイマー病とアルツハイマー型認知症 アルツハイマー病が惹起する認知症をアルツハイマー型認知症 これらのすべての時期がアルツハイマー病 いずれアルツハイマー型認知症に移行するが臨床症状のない時期 アルツハイマー型認知症に移行する軽度認知障害 アルツハイマー型認知症

制度 -10 地域包括ケアシステム 住まい 医療 介護 予防 生活支援が包括的に提供される地域包括ケアシステムの実現により 重度な要介護状態となっても 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる 急性期病院 亜急性期 回復期 リハビリ病院 地域包括支援センター ケアマネジャー 病気になったら 医療 日常の医療 相談業務やサービスのコーディネートを行う かかりつけ医 歯科医 地域の連携病院 通院 入院 住まい 自宅 サービス付き高齢者向け住宅等 いつまでも元気に暮らすために 老人クラブ 生活支援 介護予防 自治会 通所 入所 ボランティア 介護が必要になったら 介 護 施設 居住系サービス 在宅サービス 介護老人福祉施設 介護老人保健施設 訪問サービス 福祉用具 認知症共同生活介護等 通所サービス 短期入所 小規模多機能型居宅介護 24 時間対応の訪問サービス NPO 等 地域包括ケアシステムは おおむね 30 分以内に 必要なサービスが提供される 日常生活圏域 ( 中学校区 ) を単位として想定 ( 厚生労働省資料を一部改変 )

認知症の人への支援体制 ~ 医療 介護 地域の連携 ~ 認知症の方やその家族の暮らしを支えるサービスは多方面にわたって展開されている 本人 家族 医療 ( 適切な医療の提供 ) もの忘れ相談の実施 かかりつけ医 認知症サポート医等による適切な医療や介護サービスへのつなぎ 認知症疾患医療センター等の専門医療機関による確定診断等 介護 ( 専門的なケアやサービスの相談と提供 ) 認知症予防のための地域支援事業 本人の状態に合わせた介護サービス 認知症対応型通所介護 小規模多機能型居宅介護 認知症グループホーム等 地域 ( 本人の権利擁護や見守り 家族支援 ) 認知症サポーター等による見守り 見守り 配食などの生活支援サービスや権利擁護などの地域支援事業の活用 市民後見人の育成及び活用 認知症の方やその家族に対する支援団体による電話相談や交流会の実施等 市町村は必要な介護サービスを確保するとともに それぞれの分野の活動支援 推進を図る

地域包括支援センター 地域医師会等との連携により 在宅医療 介護の一体的な提供体制を構築 在宅医療 介護連携 生活支援コーディネーター 高齢者のニーズとボランティア等の地域資源とのマッチングにより 多様な主体による生活支援を充実 認知症初期集中支援チーム認知症地域支援推進員 社会福祉士 地域ケア会議 早期診断 早期対応等により 認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けられる支援体制づくりなど 認知症施策を推進 支援 地域包括支援センター 主任ケアマネジャー 保健師等 多職種協働による個別事例のケアマネジメントの充実と地域課題の解決による地域包括ケアシステムの構築 包括的支援業務介護予防ケアマネジメント 介護予防の推進 市町村 : 運営方針策定 総合事業の実施 地域ケア会議の実施等 都道府県 : 市町村に対する情報提供 助言 支援 バックアップ等 地域包括支援センターの機能強化に向けて 業務量増加 センターごとの役割に応じた人員体制の強化 基幹型 機能強化型センターの位置づけ等 連携強化 効果的運営 運営協議会による評価 PDCA の充実等 継続的な評価 点検

地域ケア会議 個別のケアマネジメント サービス担当者会議 ( 全てのケースについて 多職種協働により適切なケアプランを検討 ) 事例提供 支援 地域包括支援センターレベルでの会議 ( 地域ケア個別会議 ) 地域包括支援センターが開催 個別ケース ( 困難事例等 ) の支援内容を通じた 1 地域支援ネットワークの構築 2 高齢者の自立支援に資するケアマネジメント支援 3 地域課題の把握などを行う 幅広い視点から 直接サービス提供に当たらない専門職種も参加 行政職員は 会議の内容を把握し 地域課題の集約などに活かす 主な構成員 医療 介護の専門職種等 医師 歯科医師 薬剤師 看護師 歯科衛生士 PT OT ST 管理栄養士 ケアマネジャー 介護サービス事業者など 地域の支援者 自治会 民生委員 ボランティア NPO など その他必要に応じて参加 在宅医療 介護連携を支援する相談窓口 郡市区医師会等 連携を支援する専門職等 生活支援体制整備 生活支援コーディネーター 協議体 認知症施策 地域課題の把握 地域づくり 資源開発 政策形成介護保険事業計画等への位置付けなど 認知症初期集中支援チーム 認知症地域支援推進員 市町村レベルの会議 ( 地域ケア推進会議 )

気づき ~ 診断まで日常在宅ケア介護分野医療分野認知症ケアパス 認知症の人の状態に応じた適切なサービス提供の流れ 急性増悪期ケア 地域包括支援センター等 急性増悪期のアウトリーチや電話相談 家族 相談 自宅 認知症初期集中支援チーム チーム員会議 ( 地域ケア会議 ) 初回アセスメント訪問 引き継ぎ 検査や診察の紹介 ケアマネジャー居宅サービス 地域密着型サービス等要介護認定 介護サービスの必要時 短期入所等施設を利用したサービス 老健施設等 自宅 本人 認知症疑い 気づき 相談 受診 日常診療 急性増悪期 認知症行動 心理症状悪化時などの急性増悪期診療 日常診療 本人 かかりつけ医 歯科医 確定診断 認知症疾患医療センター 短期治療 ( 精神科医療機関等 ) 認知症の人やその家族が 認知症と疑われる症状が発生した場合に いつ どこで どのような医療や介護サービスを受ければよいか理解できる

認知症サポート医の機能 役割 かかりつけ医の機能 日常の医学管理 早期発見 早期対応 本人 家族支援 多職種連携 等 認知症サポート医 機能 役割 鑑別診断 専門医の機能 専門医の機能 若年性認知症の診断 急激な症状の進行や重篤な身体合併症の対応等 1) 認知症の人の医療 介護に関わるかかりつけ医や介護専門職に対するサポート 2) 地域包括支援センターを中心とした多職種の連携作り 3) かかりつけ医認知症対応力向上研修の講師や住民等への啓発 地域における 連携の推進役 を期待されている

役割 -2 認知症サポート医の活動状況 [n=957] H17~23 までに養成研修を受けた認知症サポート医へのアンケート している していない 0% 20% 40% 60% 80% 100% 認知症診療 94.5% 5.5% 連携 相談対応 84.0% 16.0% 研修 啓発活動 64.2% 35.8% 認知症診療 : 診断 早期発見 治療 などに対応連携 相談対応 : かかりつけ医 地域包括支援センター との連携や相談への対応研修 啓発活動 : かかりつけ医や多職種研修 住民セミナー への協力 出典: 平成 24 年度老人保健健康増進等事業における調査

地域における認知症サポート医の役割分担と連携の構築 専門医 専門医療機関 かかりつけ医 ( 精神科 神経内科等の医師 ) 認知症サポート医 連携 認知症サポート医 かかりつけ医や認知症サポート医の相談役 アドバイザー 専門医療機関との連携の橋渡し 研修の講師 かかりつけ医研修の企画 立案 講師 地域包括支援センターや地区医師会との連携作り

早期からの認知症高齢者支援体制 各都道府県 指定都市の研修の企画立案等を担当する医師 ( 認知症サポート医 医師会 ) 認知症サポート医 可能な範囲でアドバイス 企画立案 かかりつけ医認知症対応力向上研修 ( 都道府県 指定都市 委託を受けた医師会が開催 ) 相談 助言 連携 専門医療機関 連携 ケアマネジャー 介護職等 鑑別診断や行動 心理症状 (BPSD) への対応 かかりつけ医地域医師会 連携 早期段階での発見 気づき 専門医療機関への受診誘導 一般患者として 日常的な身体疾患対応 健康管理 家族の介護負担 不安への理解 地域の認知症介護サービス諸機関との連携等 支援 連携 本人家族 ( 具体的な連携方法や関係づくりをどのようにするか ) 地域包括 支援センター

連携すること のかかりつけ医にとっての意味 生活状況に関する具体的 客観的な情報を得られる *1 特に 今後増加が予想される独居の認知症高齢者では介護支援専門員を含めた介護職員からの情報は欠かせない 特にアルツハイマー病では 取り繕い が特徴であるため 本人以外から情報を得る必要がある *2 本人との診察場面で 生活状況を把握できていれば 本人の訴えに振り回されることが減る 服薬の確認ができる * 生活習慣病の治療薬を含め 診察室のなかでは服薬確認はできないが 介護職員であれば服薬の確認ができる 主治医が生活上の課題を把握していると 治療に関する本人 家族の満足度がより上がる 生活状況がわかれば より具体的に薬剤の副作用の説明ができる BPSD に関連する要因についての情報が得られる

地域連携体制構築の方法 ❶ 医師会主導型 医療機関主導型 行政主導型 地域包括支援センター主導型 その地域にあった連携システムを構築する 生活圏内での医療 介護 福祉 地域住民の理解 行政の協力が不可欠である 東京都認知症サポート医フォローアップ研修テキストより 一部改変

地域連携体制構築の方法 ❷ まずは地域包括支援センターとの連携を始める 地域の認知症に関する資源を把握 認知症専門医はどこにいるのか 受診方法や紹介方法も含めて把握 行動 心理症状 (BPSD) 悪化時に対応できる病院はあるか 身体合併症に対応できる病院はあるか 介護保険サービス事業所や家族支援の資源についても把握 東京都認知症サポート医フォローアップ研修テキストより 一部改変

認知症初期集中支援チーム 複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し アセスメント 家族支援等の初期の支援を包括的 集中的 ( おおむね6ヶ月 ) に行い 自立生活のサポートを行うチーム 認知症初期集中支援チームのメンバー 対象者 40 歳以上で 在宅で生活しており かつ 認知症が疑われる人又は認知症の人で 以下のいずれかの基準に該当する人 医療 介護サービスを受けていない人 または中断している人で以下のいずれかに該当する人 ( ア ) 認知症疾患の臨床診断を受けていない人 ( イ ) 継続的な医療サービスを受けていない人 ( ウ ) 適切な介護保険サービスに結び付いていない人 ( エ ) 診断されたが介護サービスが中断している人 医療と介護の専門職 ( 保健師 看護師 作業療法士 精神保健福祉士 社会福祉士 介護福祉士等 ) 認知症サポート医である医師 ( 嘱託 ) 医療 介護サービスを受けているが認知症の行動 心理症状が顕著なため 対応に苦慮している 配置場所 地域包括支援センター等 診療所 病院 認知症疾患医療センター市町村の本庁

認知症初期集中支援の流れ 0 地域への啓発活動チームの存在の周知 日常生活 生活歴 現病歴 身体状況 認知能力 ADL/IADL 生活環境 地域包括支援センター等 本人 家族 ❶ 初回アセスメント訪問 近隣地域 アセスメントの共有 支援ポイントの明確化 ❷ チーム員会議の開催 ❸ 認知症疾患医療センター等への検査 診察紹介 ( 主治医経由 ) ❷ チーム員による本人 家族への説明とケア方針の作成 ❷ 在宅初期集中支援の実施 ❹ 家族支援 認知症の進行状況に沿った対応 経過予測とサービス利用時の調整等 在宅での具体的ケアの提供 24 時間 365 日連絡体制の確保等 対応方法のアドバイス等 ❺ 急性増悪期のアウトリーチや電話相談 認知症初期集中支援チーム 情報提供助言 紹介診断紹介 認知症疾患医療センター ❻ ケアマネジャー等への助言 ❼ 地域ケア会議への出席 かかりつけ医 診断 ❽ 終了後のモニタリング

チーム員医師の要件 ( 当初からの要件緩和 ) 日本老年精神医学会若しくは日本認知症学会の定める専門医又は認知症疾患の鑑別診断等の専門医療を主たる業務とした5 年以上の臨床経験を有する医師のいずれかに該当し かつ認知症サポート医である医師 1 名とする ただし 上記医師の確保が困難な場合には当分の間 以下の医師も認めることとする 日本老年精神医学会若しくは日本認知症学会の定める専門医 又は認知症疾患の鑑別診断等の専門医療を主たる業務とした 5 年以上の臨床経験を有する医師であって 今後 5 年間で認知症サポート医研修を受講する予定のあるもの 認知症サポート医であって 認知症疾患の診断 治療に 5 年以上従事した経験を有するもの ( 認知症疾患医療センタ一等の専門医と連携を図っている場合に限る )

認知症初期集中支援チームへの医師の関与 専門医 認知症サポート医 相談 認知症初期集中支援チーム 認知症疾患医療センター 認知症医療支援診療所 1 チーム員会議への参加 2 チーム員へのコンサルテーション確定診断 治療計画の作成 3 かかりつけ医との連携診療結果の情報還元 4 急性増悪期のアウトリーチ必要時 情報提供 チームの本来業務 専門的診療の依頼 かかりつけ医 ( 診療報酬 ) 情報提供 認知症療養指導料

かかりつけ医との連絡票 クリニック先生御侍史 市認知症初期集中支援チーム認知症サポート医 市の地域医療連携では常々大変お世話になっております 市認知症初期集中支援チームでサポート医をしておりますと申します 先日チーム員から貴院通院中のさん歳年ごろから貴院通院開始について以下のような相談がありましたのでご報告申し上げます 現在の問題点 今後またいろいろご相談することがあるかと思います 今後もなにとぞよろしくお願い申し上げます

DASC-21 による認知症アセスメント 地域包括ケアシステムにおける認知症アセスメントシート (DASC-21) Dementia Assessment Sheet in Community-based Integrated Care System 21items 1 点 2 点 3 点 4 点評価項目 A もの忘れが多いと感じますか感じない少し感じる感じるとても感じる B 1 年前と比べてもの忘れが増えたと感じますか感じない少し感じる感じるとても感じる 導入の質問 1 財布や鍵など 物を置いた場所がわからなくなることがありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ記憶近時記憶 2 5 分前に聞いた話を思い出せないことがありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ機能 3 自分の生年月日がわからなくなることがありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ遠隔記憶 4 今日が何月何日かわからないときがありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ 5 自分のいる場所がどこだかわからなくなることはありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ見当識場所 6 道に迷って帰ってこれなくなることはありますかまったくないときどきある頻繁にあるいつもそうだ道順 7 電気やガスや水道が止まってしまったとき 自分で適切に対処できますか問題なくできるだいたいできるあまりできないまったくできない問題解決問題解決 8 一日の計画を自分で立てることができますか問題なくできるだいたいできるあまりできないまったくできない判断 9 季節や状況に合った服を自分で選ぶことができますか問題なくできるだいたいできるあまりできないまったくできない社会的判断 10 一人で買い物に行けますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 買物 11 バスや電車 自家用車などを使って一人で外出できますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 家庭外の IADL 交通機関 12 貯金の出し入れや 家賃や公共料金の支払いは一人でできますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 金銭管理 13 電話をかけることができますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 電話 14 自分で食事の準備はできますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 家庭内の IADL 食事の準備 15 自分で 薬を決まった時間に決まった分量のむことはできますか 問題なくできる だいたいできる あまりできない まったくできない 服薬管理 16 入浴は一人でできますか問題なくできる 17 着替えは一人でできますか問題なくできる 18 トイレは一人でできますか問題なくできる 19 身だしなみを整えることはできますか問題なくできる 20 食事は一人でできますか問題なくできる 21 家の中での移動は一人でできますか問題なくできる 見守りや声がけを要する 見守りや声がけを要する 見守りや声がけを要する 見守りや声がけを要する 見守りや声がけを要する 見守りや声がけを要する 一部介助を要する 一部介助を要する 一部介助を要する 一部介助を要する 一部介助を要する 一部介助を要する 全介助を要する 全介助を要する 全介助を要する 全介助を要する 全介助を要する 全介助を要する 身体的 ADL1 身体的 ADL2 時間 入浴 着替 排泄 整容 食事 移動

対象者概要 2 平成 27 年度 4 把握ルート N=933 本人家族が 40% 5 困難事例取扱 N=933 48% が困難事例

介入時の状況平成 27 年度 1ⅰ 医療の受診状況 N=933 2 介護サービスの利用状況 N=933 1/4 が通院なし 1ⅱ 認知症の診断 N=933 80% がサービス利用していな 認知症の診断 70% がついていない

アセスメントの状況平成 27 年度 1DASC 介入時 終了後の実施者 N=358 平均 44.2 平均 45.9 2DBD13 3Zarit8 同 N=298 同 N=214 平均 17.0 平均 14.5 平均 16.1 平均 12.9

支援期間平成 27 年度 1 把握 ~ 初回訪問 N=899 2 初回訪問 ( 支援開始 ) ~ 引継 N=574* * 介入時 医療 介護未利用者で いずれかに引継 平均値 :15.2 日中央値 : 8.0 日 ( 標準偏差 21.6) 平均値 : 68.1 日中央値 :54.5 日 ( 標準偏差 58.4) 欠損値 4 3 医療 介護につながるまでの日数 ( 介入時各未利用者 把握 ~ 各引継 まで日数 ) 未利用者引継あり日数 医療につながるまでの日数 701 436 (62.2%) 75.3 (N420) 介護につながるまでの日数 746 608 (81.5%) 94.5 (N594)

引継 ( 終了 ) 時の状況 ~ 診断 ~ 平成 27 年度 1ⅰ 診断の導入介入時 診断なし 不明 N=612 ( 診断に至っていない理由 N184) 未診断 70% から 30% に 1ⅱ 認知症の診断診断導入 64.2% (N393: 診断に至った 310+83) アルツハイマー型 血管性 レビー小体型 前頭側頭葉 混合型 その他の認知症 その他 欠損値 196 15 17 12 10 24 87 32 49.9% 3.8% 4.4% 3.1% 2.5% 6.1% MCI 18 うつ 10 他精神疾患 38 正常 21

引継 ( 終了 ) 時の状況 ~ 医療 介護導入 ~ 平成 27 年度 2 医療の導入介入時 認知症以外通院あり 以前は通院 通院なし N=701 ( 受診に至っていない理由 N218) 通院 18.6% が 32.5% に 2 介護サービスの導入介入時 以前は利用 利用なし N=746 ( 利用に至っていない理由 N283) 未利用 80% が 38% に

終了時の状況平成 27 年度 1 転帰 N=933 2 不適切事例 モニタリング後に 何らかの理由により 継続支援が出来ていない事例 終了者のうち モニタリング実施者 N=438 79% が在宅継続入院が 7.6% から 12.4% 入所 入居も 2.9% から 5.3% に増加 やはり 10% が継続できていない

認知症初期集中支援の利点 ( 効果 ) 本人 家族にとって 診断 治療の早期開始 介護サービスの利用 社会や地域とのつながり 不安の軽減 介護負担の軽減 地域にとって 認知症初期集中支援チーム 自治体にとって 医療 介護連携の実践 早期発見の体制整備 ガバナンスの向上 認知症の人の所在把握 チーム員にとって 相談先の確保 社会資源の連携充実 住民の協力 意識の醸成 ボランティア育成 多職種連携 認知症ケアのレベルアップ 施策への理解 継続教育の機会 地域による能動的な認知症対応の契機

数値目標一覧 項目新プラン策定時進捗状況 (H28 年度末 ) ( 現 ) 目標目標案 (H32 年度末 ) 545 万人 800 万人認知症サポーター養成 880 万人 1,200 万人 (H26.9 末 ) (H29 年度末 ) かかりつけ医認知症対応力向上研修 認知症サポート医養成研修 歯科医師認知症対応力向上研修薬剤師認知症対応力向上研修 認知症疾患医療センター 認知症初期集中支援チーム設置市町村一般病院勤務の医療従事者認知症対応力向上研修看護職員認知症対応力向上研修 認知症介護指導者養成研修 認知症介護実践リーダー研修 認知症介護実践者研修 認知症地域支援推進員の設置市町村若年性認知症に関する事業の実施都道府県 認知症カフェ等の設置 38,053 人 (H25 年度末 ) 3,257 人 (H25 年度末 ) - - 289 ヵ所 (H26 年度末 ) 41ヵ所 (H26 年度末 ) 3,843 人 (H25 年度末 ) - 1,814 人 (H25 年度末 ) 2.9 万人 (H25 年度末 ) 17.9 万人 (H25 年度末 ) 217ヵ所 (H26 年度末 ) 21ヵ所 (H25 年度 ) - 5.3 万人 0.6 万人 0.4 万人 0.8 万人 375 ヵ所 703 ヵ所 9.3 万人 0.4 万人 2.2 千人 3.8 万人 24.4 万人 1.2 千ヵ所 42 ヵ所 H25 年度から国の財政支援実施 6 万人 (H29 年度末 ) 5 千人 (H29 年度末 ) H28 年度より研修開始 H28 年度より研修開始 500 ヵ所 (H29 年度末 ) 全市町村 ( 平成 30 年度 ~) 8.7 万人 (H29 年度末 ) H28 年度より研修開始 2.2 千人 (H29 年度末 ) 4 万人 (H29 年度末 ) 24 万人 (H29 年度末 ) 全市町村 ( 平成 30 年度 ~) 全都道府県 ( 平成 29 年度末 ) - 7.5 万人 1 万人 2.2 万人 4 万人 500ヵ所 2 次医療圏域に少なくとも 1センター以上設置好事例の横展開等により効果的な取組の推進 22 万人 2.2 万人 2.8 千人 5 万人 30 万人 好事例の横展開等により効果的な取組の推進コーディネーターの資質向上好事例の横展開の推進 全市町村 33