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爬虫類 カミツキガメハナガメハナガメ ニホンイシガメハナガメ ミナミイシガメハナガメ クサガメスウィンホーキノボリトカゲアノリス アルグロスアノリス アルタケウスアノリス アングスティケプスグリーンアノールアノリス ホモレキスブラウンアノールミナミオオガシラタイワンスジオタイワンハブ (Chelyd

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資料3 クモテナガコガネ属及びヒメテナガコガネ属に関する情報(案)

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14. ツグミ - スズメ目ツグミ科冬鳥学名 :Turdus naumanni ムクドリほどの大きさの冬鳥である 体の上面は褐色で 腹部は白で多数の黒い斑紋がある 顔は黒褐色で眉斑と喉から首筋にかけての線が白い ( 写真 -24) ロシアなどから秋に冬鳥として日本全国に渡ってくる 比較的開けた草地や

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条例特定要日本ワースト公表外来注意 掲載種一覧 分類群 種名 条例 公表種 選定状況 生物 外来生物 日本ワースト アライグマ 15 掲載ページ 哺乳類 ヌートリア 16 ハクビシン 17 鳥類 コブハクチョウ 18 は虫類 ミシシッピアカミミガメ 魚類 オオクチバス 21 コイ 22

4 横髪と模様を描きます (1) 基本図形 月 を選び 図形を描きます 調整ハンドルを横方向いっぱいまでドラッグします 図形を細長く変形します 塗りつぶしの色 黒 (2) 線 曲線 を選び 下図の図形を描きます 黒い頂点の位置を確認しましょう 図形の塗りつぶし 標準の色 赤 コピー 変形 縮小 を繰

ピクシア練習問題① 明るさ・コントラスト

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吉田裕樹・石川康裕・佐藤友哉・馬場好一郎・藤吉正明:秦野市弘法山公園において2006年から2008年までに観察された鳥類

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どんな問題がおきているの? 外来生物はどのような問題を起こしているのでしょうか? 生態系への影響 地域の生態系は 長い歴史をへてそれぞれの場所に応じた自然のバランスにより成り立っています そこに外来生物が侵入すると 捕食や交雑等によって 在来の生き物の減少や絶滅 地域の植生等のバランスがくずれるなど

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リスク種 表 3 リスク種 リスク種 1(18 種 ) カモ目カモ科ヒシクイマガンシジュウカラガンコブハクチョウコハクチョウオオハクチョウオシドリキンクロハジロ 重度の神経症状 * が観察された水鳥類リスク種 2(17 種 ) カモ目カモ科マガモオナガガモトモエガモホシハジロスズガモカイツブリ目カイ

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2008


スタジアム通り第 2 エリア 神宮外苑の鳥類相 朝 6 分間のバードウォッチングから 47 至新国立競技場 ( 建設中 ) 日本青年館 神宮球場 國學院高等学校 第 3 エリア 校庭 都立青山高校 P TEPIA 秩父宮ラグビー場 外苑前駅出口 至イチョウ並木青山一丁目 第 1 エリア 青山通り 至

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PRESS RELEASE (2017/7/28) 北海道大学総務企画部広報課 札幌市北区北 8 条西 5 丁目 TEL FAX URL:

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ヌギ, イヌシデなどの落葉広葉樹に, スギなどの針葉樹が混じっている. 林床は一部が公園化されているため, アズマネザサなどに覆われた地域はおよそ半分ほどである. 成顕寺の森は, 流山市駒木にある社寺林であり, 面積は約 1haである. シラカシを中心とする常緑広葉樹とサクラ, ケヤキなどの落葉広葉

第1部 わかやまの貴重な動植物 1 選定の考え方 (1) 対象種 県内域に生息 生育する陸産 淡水産及び汽水産の野生動植物とする ただし 海域を生息域とするウミガメ類については 産卵地が県内域で確認されている種を 選定の範疇に含めた 原則として外来種や飼育種 栽培種は除外するが これらに該当する種で

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第1章 高病原性鳥インフルエンザ発生の概要

プレスリリース 独立行政法人国立科学博物館 公益財団法人山階鳥類研究所 平成 26 年 6 月 24 日 日本産鳥類の種数が分類学上大幅に増加する可能性を示唆 - 日本繁殖鳥類 234 種の DNA バーコーディングが完成し データベースが公開されました - この度 日本繁殖鳥類の DNA バーコー

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H30 秋第 2 号平成 30 年 10 月 16 日現在 10/14( 日 ) 風もなく穏やかな一日 個体数は少なく 鳥がいないが ウグイス アオジ アトリ オオルリ キビタキなどは増えた カラフトムジセッカも複数いるようだ キマユムシクイ 1 ムギマキ 5(2 の畑 ) コホオアカ 2 オジロビ

04-第1章坂野 徹.indd

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共に 2015 年 6 月 29 日生まれ まだ幼い生後 8 ヶ月の 3 兄弟 グループ園の那須どうぶつ王国から来ました みんな元気で とにかくよく動きます! 高い木に登ったり 丸太を渡ったり エサの笹を食べたり 時には木の又に顔を引っ掛けてうたた寝したり ( 左画像 ) まだ幼いせいか 動きがぎこ

平成 25 年度東京都内湾水生生物調査 6 月鳥類調査速報 実施状況 平成 25 年 6 月 10 日に鳥類調査を実施した 天気は曇 気温 24.0~25.3 東南東 ~ 南南西の 風 風速 1.9~2.9m/s であった 当日は大潮で 潮位は 11 時 58 分干潮 (18cm) 18 時 26

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図表 02 の 01 の 1 世界人口 地域別 年 図表 2-1-1A 世界人口 地域別 年 ( 実数 1000 人 ) 地域 国 世界全体 2,532,229 3,038,413 3,69

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TECHNICAL DATA SHEET 貴金属化成品 ( 塩化物, 他 ) 金 品名化学式分子量 含有量 ( 理論値 ) 色調 形状 毒劇物 指定 *2*3 CAS No. 詳細 塩化金 (Ⅲ) 酸 4 水和物 H[AuCl 4] 4H 2O % 淡黄色 結晶劇物 130

目 次 1. 目的 亜種オオタカとヨーロッパ産オオタカ亜種等との識別 外部形態

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101 ムシロガイ科 ヒメムシロ Reticunassa multigranosa みわけかたキヌボラに似ているが キヌボラより背が低く 小さい

Microsoft Word - 【セット版】別添資料2)環境省レッドリストカテゴリー(2012)

1 アライグマの 分布と被害対策 1 アライグマの分布 1977 昭和52 年にアライグマと少年のふれあいを題材とし たテレビアニメが全国ネットで放映されヒット作となった それ 以降 アライグマをペットとして飼いたいという需要が高まり海 外から大量に輸入された しかしアライグマは気性が荒く 成長 す

で, 越 冬 地 でも 似 たような 環 境 と 同 じような 餌 資 源 を 求 めて 毎 年 同 じ 場 所 を 行 き 来 する したがって, 大 きく 距 離 を 隔 てているとはいえ, 冬 にとって 繁 殖 地 と 越 冬 地 は 表 裏 一 体 のものであり, 今 回 の 涸 沼 のラム

情報不足評価するだけの情報が不足している種 環境条件の変化によって 容易に絶滅危惧のカテゴリーに移行し得る属性 ( 具体的には 次のいずれかの要素 ) を有しているが 生息 生育状況をはじめとして ランクを判定するに足る情報が得られていないもの a どの生息地又は生育地においても生息 生育密度が低く

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ロゴマーク : 基本デザイン 日本語表記 Basic Design 国土強靱化貢献団体認証制度ロゴマーク ( 以下 ロゴマーク と言います ) は 幾何学的要素と レジリエンス認証 の文字を組み合わせたひとつの図形です そのため各要素をそれぞれバラバラに使うことは出来ません 色は必ず指定色を使って表

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2014/8/9 Google Earth で主題図を利用する 大阪教育大学山田周二 (1)Google Earth の概要 特徴 Google Earth は,Google 社が提供しているデジタル地図, 地球儀ソフトウェアであり, 無料で, 世界全体の高解像度の衛星画像, 空中写真, 地上の映像

(7) 鳥類 調査は 6 月 9~10 月 1 月に実施した 調査は 対象地区の面積 地形を考慮して決定した定量 的観察 ( ルートセンサスまたは定点観察 ) と 調査範囲を任意に踏査して出現種を記録する任意観察の2 手法によって出現種の把握に努めた また 調査実施時には 主に植生の違いを考慮した環

3 ソックス ( 任意 ) ( ア ) チーム名を表示する場合場所 : 左右に一ヶ所ずつサイズ : 12 cm2( 縦 2cm ) 以下 ( イ ) チームエンブレムを表示する場合場所 : 左右に一ヶ所ずつサイズ : 50cm2 以下イ. 併置チーム名とチームエンブレムは併置することができない 4

キュートでかわいいイラストでハロウィーンにまつわるイラストに挑 まずはハロウィーンではおなじみのかぼちゃの ランタン です ランタン ( かぼちゃの部分 ) を描きます 基本図形 楕円 をクリックし 縦長の楕円形を描きます 図形を選択し右クリック 図形の書式設定 塗りつぶし 塗りつぶし ( グラデー

< 解説 > 医療用ガスボンベ誤認防止のため ガス種の確認は医薬品ラベルによる確認を最重要と捉えその励行を推奨し 特に誤認の多い医療用小型ガスボンベに焦点を当て 識別性の高い医薬品ラベルの指針を制定する また医療ガス安全管理委員会の役割を強化し 医療ガスを安全に取扱うための医療ガス教育を更に充実させ

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なぜ キアシヤマドリタケなのか? きのこ通信 年 7 月 30 日 文幸徳伸也 前回の通信では キアシヤマドリタケとキアミアシイグチの違いについて説明しました 今回の通信では キアシヤマドリタケについてもう一歩踏み込んで説明いたします 上の写真のキノコは キアシヤマドリタケ です

資生堂 肌の奥 1 からシミを増殖させる新たなメカニズムを解明 シミ増殖因子の肌の上部 ( 表皮 ) への流入量をコントロールしているヘパラン硫酸の 減少抑制効果が マドンナリリー根エキス に 産生促進効果が グルコサミン にあることを発見 資生堂は これまでシミ研究ではあまり注目され

公表雑誌 :Journal of Fish Biology 公表日 : 英国時間 2015 年 2 月 12 日 ( 木 )( オンライン版 ) 研究成果の概要 ( 背景 ) 多くの生物は, 成長に伴い雄と雌で形態が異なってきます しかし, 雌雄それぞれが異なる種として記載されることは普通ありません

1 巡目調査 ( 平成 3~7 年度 ) 2 巡目調査 ( 平成 8~12 年度 ) ゲンジボタルの確認された調査地区 (1 巡目調査 2 巡目調査 ) 6-61

魚類 オオタナゴコウライギギブラウンブルヘッドチャネルキャットフィッシュフラットヘッドキャットフィシュヨーロッパナマズカワカマスカダヤシガンブスィア ホルブロオキブルーギルコクチバスオオクチバスラウンドゴビーナイルパーチホワイトパーチホワイトバスストライプトバス (Acheilognathus ma

調査の流れ 東京都鳥類繁殖分布調査は以下のような流れで行ないます 1. 参加者登録調査にご参加頂ける方は参加者登録 ( volunteer.html) をしてください 登録の際 伊豆諸島の調査の参加の可否についても伺います 2. 調査地登

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Transcription:

特定外来生物 ( 鳥類 ) ガビチョウ (Garrulax canorus) 1 カオジロガビチョウ (Garrulax sannio) 2 カオグロガビチョウ (Garrulax perspicillatu) 3 ソウシチョウ (Leiothrix lutea) 4 * 用語解説 5

ガビチョウ 学名 : Garrulax canorus 英名 : Hawamei, Melodius laughing thrush, Chinese thrush 和名 : ガビチョウ別名 流通名 : ガビチョウ原産地と分布 : 中国南部 ( 揚子江渓谷 ) からベトナム北部 ラオス北東部にかけて 海南島の山間部 台湾 未判定外来生物 : チメドリ科の全種 ( ガビチョウ カオジロガビチョウ カ オグロガビチョウ ソウシチョウを除くウを除く ) 種類名証明書添付生物 : チメドリ科の全種 形態的特徴 : 全長 21~24cm ツグミ大の鳥 全体的に明るい茶色で 頭頂部や後頸 喉 胸などに暗褐色の縞模様がある 尾羽は黒褐色 嘴と肢は暗黄色 目の周りから後頸に伸びた白色の模様が目立つ オスとメスとで体の大きさ 羽色羽色に違いはほとんどない 目の周囲から後頸に伸びた白色の模様がよく目立つ 形態的に類似した種との識別点 カオグロガビチョウ嘴は黒色 目の周囲全体が黒色をしている ガビチョウ嘴は暗黄色 目の周囲および後頸へ伸びる白色の模様が目立つ カオジロガビチョウ嘴の色は灰褐色 眉から目の前を通り 頬へとつながる淡黄白色の模様が特徴 Birds of the World Revised and enlarged 3rd Edition ( Howard, Richard., Edward C.Dickinson 2003) を分類の準拠文献とした ) からなり スズメ目の中でも小型で多くの種を含むグループの一つである 形態は様々だが 短く丸みのある翼と長い尾羽 短い嘴 強靭な足を持つものが多い 地味でさえない茶色をした色彩をもつ種がほとんどであるが 一部には際立った模様や非常に明るい色彩をした種も見られる アフリカとアジア地域に広く分布し 森林や林縁部 低木帯 草地 砂漠周辺から熱帯雨林の奥地にまで様々な環境に適応している なお 日本国内にはチメドリ科に属する在来種は生息しない ( 日本鳥類目録改訂第 6 版 (2000) には 迷鳥としてチメドリ科のヒゲガラ (Panurus biarmicus) が記録されている ) 1

カオジロガビチョウ 学名 : Garrulax sannio 英名 : White-browed dlaughing thrushh 和名 : カオジロガビチョウ別名 流通名 : カオジロガビチョウ原産地と分布 : インド東北部から中国中 南部 ミャンマー北東部 ラオス北部 ベトナム北部にかけて 未判定外来生物 : チメドリ科の全種 ( ガビチョウ カオジロガビチョウ カオグロガビチョウ ソウシチョウウ ) 種類名証明書添付生物 : チメドリ科の全種 形態的特徴 : 全長 22~24cm ツグミ大の鳥 全体的に褐色で 頭頂部および下腹部 尾羽は鮮やかなこげ茶色 眉と頬は淡黄白色で目の前でつながり 特徴的な模様を形成する オスとメスとで体の大きさ 羽色に違いはほとんどない 眉から目の前を通り 頬へとつながる淡黄白色の模様が特徴 形態的に類似した種との識別点 : あまり類似している種は認められないが 同マニュアル中のガビチョウ及びカオグロガビチョウの頁を参照されたい Birds of the World Revised and enlarged 3rd Edition ( Howard, Richard., Edward C.Dickinson 2003) を分類の準拠文献とした ) からなり スズメ目の中でも小型で多くの種を含むグループの一つである 形態は様々だが 短く丸みのある翼と長い尾羽 短い嘴 強靭な足を持つものが多い 地味でさえない茶色をした色彩をもつ種がほとんどであるが 一部には際立った模様や非常に明るい色彩をした種も見られる アフリカとアジア地域に広く分布し 森林や林縁部 低木帯 草地 砂漠周辺から熱帯雨林の奥地にまで様々な環境に適応している なお 日本国内にはチメドリ科に属する在来種は生息しない ( 日本鳥類目録改訂第 6 版 (2000) には 迷鳥としてチメドリ科のヒゲガラ (Panurus biarmicus) が記録されている ) 2

カオグロガビチョウ 学名 : Garrulax perspicillatus 英名 : Masked laughing thrush h 和名 : カオグロガビチョウ別名 流通名 : カオグロガビチョウ原産地と分布 : 中国南部からインドシナにかけて 未判定外来生物 : チメドリ科の全種 ( ガビチョウ カオジロガビチョウ カオグロガビチョウ ソウシチョウを除くウを除く ) 種類名証明書添付生物 : チメドリ科の全種 形態的特徴 : 全長 28~31.5cm ヒヨドリ大の大きさ 全体的に灰褐色で 目の周囲は黒色 頭頂 頸 喉 上胸は灰褐色で 背は鈍い褐色 オリーブ褐色の尾は円筒状で長く 下尾筒は明るい茶褐色 オスとメスとで体の大きさ 羽色に違いはほとんどない 目のまわりが大きく黒い 慶野友和撮影 明るい茶褐色 形態的に類似した種との識別点 アカハラ胸から腹に茶褐色 顔全体が黒色の亜種オオアカハラには注意 シロハラ茶褐色の部分や顔の黒色は全くない 頭部や背面が灰褐色でカオグロガビチョウと似ている ヒヨドリ大きさ 頭部や背面の色彩がカオグロガビチョウと似ている ただし 顔は赤褐色の斑紋 Birds of the World Revised and enlarged 3rd Edition ( Howard, Richard., Edward C.Dickinson 2003) を分類の準拠文献とした ) からなり スズメ目の中でも小型で多くの種を含むグループの一つである 形態は様々だが 短く丸みのある翼と長い尾羽 短い嘴 強靭な足を持つものが多い 地味でさえない茶色をした色彩をもつ種がほとんどであるが 一部には際立った模様や非常に明るい色彩をした種も見られる アフリカとアジア地域に広く分布し 森林や林縁部 低木帯 草地 砂漠周辺から熱帯雨林の奥地にまで様々な環境に適応している なお 日本国内にはチメドリ科に属する在来種は生息しない ( 日本鳥類目録改訂第 6 版 (2000) には 迷鳥としてチメドリ科のヒゲガラ (Panurus biarmicus) が記録されている ) 3

ソウシチョウ 学名 : Leiothrix lutea 英名 : Red-billed leiothrix, Peking robin 和名 : ソウシチョウ別名 流通名 : ソウシチョウ原産地と分布 : ヒマラヤ西部からミャンマー南西部 北西部 インドのアッサム州南部からベトナム北東部 中国中部から南東部にかけて 未判定外来生物 : チメドリ科の全種 ( ガビチョウ カオジロガビチョウ カオグロガビチョウ ソウシチョウを除く ) 種類名証明書添付生物 : チメドリ科の全種 形態的特徴 : 全長 14~15cm スズメ大の大きさ 体色は暗緑色だが 眉斑から頬は薄い黄色 のどは黄色で胸は濃いオレンジ色 翼に黄色と濃い赤の斑紋があり 嘴は赤色という鮮やかな色彩を持つ オスとメスとで体の大きさ 羽色に違いはほとんどない 赤い嘴が目立つ 翼に赤と黄の斑紋 喉は鮮やかな黄色 尾羽は M 尾 形態的に類似した種との識別点 メジロ頭部 喉の色彩がソウシチョウと同じ 嘴は黒色で 尾羽は M 尾ではない カワラヒワ翼の黄色の斑紋と M 尾がソウシチョウと似ている 嘴は淡い肉色で 太短い Birds of the World Revised and enlarged 3rd dediti Edition ( Howard, Richard., Edward d C.Dickinson 2003) を分類の準拠文献とした ) からなり スズメ目の中でも小型で多くの種を含むグループの一つである 形態は様々だが 短く丸みのある翼と長い尾羽 短い嘴 強靭な足を持つものが多い 地味でさえない茶色をした色彩をもつ種がほとんどであるが 一部には際立った模様や非常に明るい色彩をした種も見られる アフリカとアジア地域に広く分布し 森林や林縁部 低木帯 草地 砂漠周辺から熱帯雨林の奥地にまで様々な環境に適応している なお 日本国内にはチメドリ科に属する在来種は生息しない ( 日本鳥類目録改訂第 6 版 (2000) には 迷鳥としてチメドリ科のヒゲガラ (Panurus biarmicus) が記録されている ) 4

用語解説 亜種 : 生物の分類において 同種とするには形態や大きさなどに違いが見られるものの 別種とするほどの違いが無いような種を分類する際に使用する 島嶼など地理的に隔離された地域に見られる場合が多い M 尾 : 尾羽の生えている部位によって形状や長さが異なることにより 全体で見ると特徴的な形状に見える種がある M 尾とは内側に生えている尾羽が短いことから背面側から見たときに M の字を逆にしたような形状に見える尾羽のことである ( 下図参照 ) 下尾筒 : 鳥の尾羽の付け根を覆っている体下面の羽毛 ( 下図参照 ) 後頸 : 首の後ろ側の部分 ( 下図参照 ) 後頸 下尾筒 肉色 : 黄色みがかった淡紅色 ツグミ大 : 鳥の大きさを示す場合 比較的良く観察される鳥 ( スズメ ヒヨドリ ハト カラスなど ) を大きさの目安として表すことが多い ツグミ大とはヒヨドリよりやや小さいサイズ ( 嘴の付け根から尾羽の先までの大きさが 24cm 程度の大きさ ) を示す 5