Taro-第7章.jtd

Similar documents
< B689BB81458C7C8F70816A2E786C73>

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

<944E95F15F E696E6464>

(1)-2 東京国立近代美術館 ( 工芸館 ) A 学芸全般以下の B~E 全て B 学芸 ( コレクション ) 1 近現代工芸 2デザイン 所蔵作品管理 展示 貸出 作品調査 研究 巡回展開催に関する業務 C 学芸 ( 企画展 ) 展覧会の準備 作品調査 研究 広報 会場設営 展覧会運営業務 D

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

Ⅱ. 日本遺産 事業の方向性日本遺産事業の設計に先立ち 既に文化財を活用した地域振興を行っている地方自治体の先行事例 10 件について実態調査を行った その際得られた課題を踏まえ 文化財を活用 発信して地域の活性化につなげていくために 以下のような方向性が有効と考えられる (1) 地域に点在する文化

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

11 歴史文化基本構想 の策定や 歴史的風致維持向上計画 の作成 認定に向けた計画の見込等 本事業で取り上げる文化遺産は多数の自治体に渡っており 関係する自治体における歴史文化基本構想の検討を促し これを支援する 12 担当局 地方公共団体担当局課 大阪府教育庁文化財保護課

06.10教育秋田本文

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

配布資料

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

施策吊

アイヌ政策に関する世論調査 の概要 平成 3 0 年 8 月内閣府政府広報室 調査対象 全国 18 歳以上の日本国籍を有する者 3,000 人 有効回収数 1,710 人 ( 回収率 57.0%) 調査時期平成 30 年 6 月 28 日 ~7 月 8 日 ( 調査員による個別面接聴取 ) 調査目的

17 石川県 事業計画書

2. 環境調査の経過報告について 7 月 25 日から開始している環境調査につきまして 夏調査 (8 月 3 日 ~8 月 6 日調査 ) の結果をご報告いたします 報告内容 期間 / 平成 30 年 7 月 25 日 ( 水 )~ 平成 31 年 7 月 10 日 ( 水 ) 内容 / 植物調査及

<4D F736F F D F815B A BD90AC E93788E968BC695F18D E352E3135>

附帯調査

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

8 入館者訂正版

な取組 日本や東京の文化 歴史を学び 日本人としての自覚と誇りを涵養主な取組 東京都国際交流委員会 * を再構築し 外国人への生活サポートを推進主な取 様々な広報媒体の活用などによる障害者への理解促進主2020 年に向けた取組の方向性 1 オリンピック パラリンピック教育を推進するとともに 多様性を

施策名平成 30 年度施策マネジメントシート2 ( 平成 29 年度目標達成度評価 ) 7 4 開かれた議会運営の推進 3 基本計画期間で解決すべき施策の課題 ( 総合計画書より ) 市民への議会広報活動の充実を図るため 分かりやすい議会だよりの作成を行う必要がある インターネットを利用した本会議の

廿日市高等学校ホームページ作成について


Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

(1) 市民と宇都宮の文化をつなぐ うつのみや文活 ( ぶんかつ ) プロジェクト 1 目的市民アンケート調査により文化への関心が大きく減少している現状を踏まえ, 市民のみなさんが身近にある文化に気付き, 新しい文化芸術活動にチャレンジする機会を創出します 2 取組の方向性 現在小中学校で行っている

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

Microsoft Word - 㕒朕挰㕂㇢㇯ㇷㅧㅳ#ㅬ㇬ㇷㅼㅊㅩㅳ.docx


2 5, ,3 6, % 8.% % 8.%.%.%.6%.5% 2.9%.%.9% 6.3% 6.3%.% 88.%.% 9.6% 9.8% 9.8% A B C D E B/A C/B E/B

Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

目 次 Ⅰ 展覧事業 2 1. 常設展 2. 企画展 3. その他の展示 4. 展示関係出版物 Ⅱ 調査研究事業 8 1. 平成 27 年度の調査概要 2. 研究成果の公表 Ⅲ 資料収集保存事業 9 1. 館蔵資料数 2. 写真 映像等の提供 3. 資料閲覧 4. 資料整理ボランティア 5. 資料の

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

政策評価書3-3(4)

平成 30 年度コミュニティ助成事業実施要綱 第 1 趣旨一般財団法人自治総合センター ( 以下 自治総合センター という ) は 宝くじの社会貢献広報事業として この要綱の定めるところにより コミュニティ活動に必要な備品や集会施設の整備 安全な地域づくりと共生のまちづくり 地域文化への支援や地域の

kihonhousin6.doc

( 第 1 号様式 第 9 関係 ) 受付整理番号 平成 26 年度長期 東京芸術文化創造発信助成助成金交付申請書 公益財団法人東京都歴史文化財団理事長日枝久殿 1 2 申請団体名 : 団体 ( 事務所 ) 所在地 : ***-**** 東京都 区 **-**-** ビル *** 号室 代表者役職

「美の滋賀」発信懇話会公募委員の募集について

⑷ NFC

二さらに現代社会においては 音楽堂等は 人々の共感と参加を得ることにより 新しい広場 として 地域コミュニティの創造と再生を通じて 地域の発展を支える機能も期待されている また 音楽堂等は 国際化が進む中では 国際文化交流の円滑化を図り 国際社会の発展に寄与する 世界への窓 にもなることが望まれる

経営課題 1 主な経営課題について 現状 データ 区民モニター : あなたにとって住民同士の つながり や きずな があると感じますか ( 単位 :%) 年代別 問 6 1. 感じる 2. ある程度感じる 3. あまり感じない 4. 感じない無回答 全体

(Microsoft Word - H30\216\226\213\306\214v\211\346.docx)

平 成 24 年 度

Microsoft Word - 02_福利厚生会260910

1. 運営費交付金と自己収入の推移 1 国立美術館 ( 新美術館を除く 4 館 ) の自己収入は 独法移行後現在までに 75% の大幅増加 (H13:364 百万円 H21:64 百万円 ) となる一方 運営費交付金 ( 特殊業務経費を除く ) は 3% 減少 (H13:4,379 百万円 H23:

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

郷土博物館事業計画 平成1 3年度

Microsoft Word - 東京文化資源区構想最終報告書 docx

平成 30 年度事業報告について ( 平成 30 年 4 月 1 日 ~ 平成 31 年 3 月 31 日 ) ( 特定非営利活動に係る事業 ) 1. 特定非営利活動に係る事業 (1) 事業の成果 地球温暖化対策の推進に関する法律 第 24 条の規定に基づき 川崎市において設置された 川崎市地球温暖

附帯調査

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

文化庁における舞台芸術振興策の現状資料 9 優れた芸術活動への重点的支援 ~ 我が国の優れた舞台芸術 伝統芸能及び映画製作活動に対する支援 ~ 公的支援の必要性 芸術活動については 準備に多くのコスト 期間を要し 一回の上演に収容可能な観客数や回数に限界があるなど 構造的に収支バランスがとりにくく

系統的で一貫性のあ評価指標 評価指標による達成度 総合評価 るキャリア教育の推進に向けて 小 中 1 卒業後の生活につながる客観的 < 評定 > 学部段階での客観的アセスメントに基づいた指導計画 指標に基づいた卒業を立案することができる A B C 後の生活を見据えた教育活動につながる 2 立案され

ひろば第39号

平成25年度

45 宮崎県

東京都江戸東京博物館

平成 26 年度若年技能者人材育成支援等事業推進計画書 I 事業の目的 内容 1 目的 若者のものづくり離れ 技能離れが見られる中 若者が進んで技能者を目指す環境 整備を図るため ものづくりマイスター制度 を活用し 技能競技大会の競技課題 等を活用しながら 広く若年技能者への実技指導を行い 効果的な

加須市審議会等の会議の公開に関する要綱の運用の手引

(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい


. 活動 成果指標の達成状況 NPO 等活動活性化セミナー等の実施 ( 箇所 ) NPO 等融資利用円滑化セミナー等の実施 ( 箇所 ) 3 NPO 法人会計基準説明会の実施 ( 箇所 ) ( の根拠 ) 県内離島を含め 箇所でセミナー 相談会を実施する 県内離島を含め 箇所でセミナー 相談会を実施

平成27年度事業計画書

2018 年度事業計画書 Ⅰ 基本方針 1. 健康関連分野を取り巻く環境と直近の動向 健康医療分野が政府の日本再興戦略の重点分野に位置づけられ 健康 医療戦略が策定されるなど 予防や健康管理 生活支援サービスの充実 医療 介護技術の進化などにより 成長分野としてマーケットは大きく拡大することが期待さ

第3節 重点的な取り組み

cs_京大広報714号.indd

数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

<4D F736F F F696E74202D E9197BF A97F08E6A95B689BB88E28E598A D5C917A816995B689BB92A18AE989E692B28DB889EF816A2E7

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

ウ. 女性防火クラブ育成助成事業女性防火クラブなど主に家庭における初期消火活動 救出救護活動及び防火思想の高揚等に必要となる資器材等の整備に関する事業 エ. 幼年消防クラブ育成助成事業幼年消防クラブの育成及び防火思想の普及啓発に必要となる資器材等の整備に関する事業 オ. 女性消防隊育成助成事業女性消

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

(2) 度その他の事業実績 ( 主催及び共催事業 主な貸館事業 ) 開催月日催事名主催 共催備考 7 月 5 日 ( 日 ) チャリティー友好歌謡祭カラオケ同好会貸館 7 月 23 日 ( 木 ) 地域包括ケア会議シンポジウム 福祉保健課 貸館 7 月 31 日 ( 金 ) 日野中学校吹奏楽部練習

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

大京グループレポート(CSR抜粋版)

PowerPoint プレゼンテーション

「北朝鮮による日本人拉致問題に関する特別世論調査」の概要

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

下町文化263号_了.indd

第 1 部 施策編 4

首都圏初開催世界遺産国際シンポジウム 佐渡金銀山の価値を世界へ 平成 27 年 10 月 18 日 ( 日 ) イイノホール ( 東京都千代田区 ) で世界遺産国際シンポジウムを開催し 首都圏在住の佐渡出身者 を中心に463 名の参加をいただきました シンポジウムでは 米国よりお招きした産業遺産の専

.T.v...ec6

つくば市 文化財保存活用計画 ( 案 ) - 市民が誇り 市民とともに伝える文化財 へ向けて - ( 概要版 ) つくば市

a

<8AEE967B8D5C917A816988EA8EAE816A2E786477>

01 【北海道】

資料8

29.indd

<4D F736F F D20352D318FBC8CCB8E738DC58F F5495AA90CD816A5F8F4390B38CE3816A2E646F63>

4-(1)-ウ①

3 参加しやすい工夫 ( 効果的な周知や会議運営 ( 開催時間 委員の構成等 ) の工夫 ) 4 名柳田委員 猪瀬委員 庄司委員 小橋委員 2 名関口副会長 高柴委員 1 名櫻井委員 関口副会長 パブリックの後の説明会 意見交換会の開催検討の方向性は 担当課の工夫がある 高柴委員 このバスを望んでい

(2) 学校給食用物資の取扱予定数量 分類 平成 29 年度 平成 28 年度 増減 基本物資 ( 主食 ) 取扱数量 パン 17,476,000 食 17,861,000 食 385,000 食 米飯 82,894,000 食 82,695,000 食 199,000 食 めん類 9,900,00

Transcription:

執行の状況梅佳代展 H26. 3.15~H26. 3.31 2,643 第 7 章 心に潤いをもたらす芸術文化の振興と地域文化の継承 1 芸術鑑賞機会の充実 A < 目指すもの> 県民の芸術文化に対する関心の高まりの中で 芸術文化に親しみ 心豊かな生活の実現のため 特に近代美術館及び万代島美術館において 多くの県民から鑑賞いただける良質な美術展覧会を開催するとともに 講演会や美術鑑賞講座等の企画 開催など 学びの機会を提供することにより 優れた芸術鑑賞機会の充実を目指す ここに注目!! 県立近代美術館の年間利用者数が大幅に増加し 32 万人以上を達成 目 的 県民が芸術文化に親しみ 心豊かな生活を実現するため 県立美術館における優れた美術作品を紹介する展覧会を開催するとともに 鑑賞講座等の学びの機会を提供する また 児童生徒の芸術鑑賞の機会と文化活動に対する支援をさらに進める 1 県立美術館の事業国内外の優れた美術作品の鑑賞機会を提供するため 県立近代美術館及び万代島美術館において展覧会や教育普及事業等を実施した (1) 近代美術館ア展覧会事業 (5つの企画展と14のテーマによるコレクション展を開催) [H24 6つの企画展と年 5 回展示替えのコレクション展 ] イ教育普及事業 ( 巡回ミュージアム 美術鑑賞講座 映画鑑賞会などを実施 ) 企 画 展 名 開催期間 観覧者数 近代日本画の精華 H25. 4. 1~H25. 5. 8 12,586 ルーベンス H25. 6.29~H25. 8.11 44,742 オランダ ハーグ派展 H25. 8.31~H25.10.14 8,000 館長 庵野秀明 特撮博物館 H25.11. 8~H26. 1.21 77,136 岩田正巳展 H26. 3. 1~H26. 3.31 2,551 (2) 万代島美術館 ア 展覧会事業 (4つの企画展と2つの所蔵品展を開催) イ 教育普及事業 ( 講演会 美術鑑賞講座 ワークショップなどを実施 ) [H24 4つの企画展と2つの所蔵品展 ] 企 画 展 名 開催期間 観覧者数 ミュシャ展 H25. 6. 1~H25. 8.11 44,746 京都 清水寺展 H25. 8.23~H25.10.14 29,723 篠山紀信展 写真力 H25.12.14~H26. 3. 2 56,879-90 -

年間利用者数 141,319 66,840 93,042 91,625 142,950 今後の対応2 児童生徒の芸術文化活動への支援 (1) ふれあい音楽教室の開催アオーケストラ コンサート [6 公演 ](H24:5 公演 ) イリコーダーとリュートによる小コンサート [10 公演 ](H24:10 公演 ) (2) 新潟県学校器楽合奏大会の開催 [19 団体が参加 ](H24:19 団体 ) (3) 新潟県ジュニア美術展覧会の開催 [ 県内 4 会場で開催 ](H24:4 会場 ) (4) 高等学校文化活動への支援 ( 高等学校文化連盟が実施する事業を助成 ) 成果 近代美術館の取組 開館 20 周年記念として ルーベンス 特撮博物館 等の大規模な企画展 や県ゆかりの日本画家 岩田正巳展 を開催し 観覧者数は前年度を上回る 約 16 万人となった また 教育普及事業では 企画展と連動しながら ワー クショップや学校等への出前講座をはじめとする各事業で内容の充実に努めた H21 H22 H23 H24 H25 観覧者数 57,435 212,042 233,690 101,481 157,899 イベント等入場者数 25,865 32,895 20,811 16,097 25,057 年間利用者数 83,300 244,937 254,501 117,578 182,956 万代島美術館の取組 開館 10 周年記念として ミュシャ展 清水寺展 等の目玉となる企画展 を開催し 観覧者数は前年度を上回る約 14 万人となった また 学芸員によ る講座や作家による講演会などの関連イベントの実施により 利用者数を伸 ばした H21 H22 H23 H24 H25 観覧者数 140,500 65,874 89,644 89,359 140,288 イベント等入場者数 819 966 3,398 2,266 2,662 課題 年間利用者数の目標値を見据えながら 県民ニーズをさらに的確にとらえ魅力ある展覧会の開催を実現する必要がある 児童生徒が芸術文化活動を体験し 発表する機会の提供をさらに進める必要がある 関連指標 32 県立近代美術館 ( 万代島美術館を含む ) の年間利用者数 基準年指標値実績値 ( 平成 21 年度 ) ( 平成 24 年度 ) ( 平成 25 年度 ) 目標値 約 200,000 人 209,203 人 325,906 人 240,000 人 県ゆかりの優れた作家を紹介する展覧会を積極的に開催する 民間と連携した大規模展覧会の企画や広報を工夫し 情報発信を充実する 対話型の鑑賞や出前講座等の実施により 多様な学びの機会を提供するとともに 芸術に親しみ 理解を深めるための取組を充実する 学校内外における児童生徒の芸術文化活動に対し 引き続き支援を行う 第 37 回全国高等学校総合文化祭において 写真部門で文化庁長官賞及び奨励賞を各 1 名が 書道部門で特別賞を2 名が 放送部門で優秀賞を1 校が受賞した - 91 -

行の状況発掘現地説明会 校外学習 新潟県埋蔵文化財センター展示 公開等執2 文化財の保護 活用 B < 目指すもの> 長い歴史の中ではぐくまれ 郷土の歴史の証として現在まで受け継がれてきた貴重な財産である文化財を大切に保護する また これらを積極的に公開 活用できる環境を整備し 県民が文化財をより深く理解し大事にする心をはぐくむ ここに注目!! 越後国域確定 1300 年記念事業や古文書解読講座の参加者が大幅に増加 目 的 県内の貴重な文化財を保護するため 重要な文化財を指定 登録するとともに 経年劣化や後継者不足等で次世代への継承が難しい文化財の保存と伝承を進める また 郷土の貴重な財産である文化財を理解し 大切にする心を育むため 文化財の公開活用を進め 愛護思想の普及啓発を図る 1 文化財の保存と継承 (1) 県文化財の指定 ア 文化財悉皆調査の実施 未指定の文化財についてその所在及び値を調査 イ 文化財保護審議会の開催 文化財の指定等について審議 (3 回開催 ) (2) 文化財の保護 ア 文化財保護指導委員活動 23 人の保護指導委員による県内文化財を巡視 イ 文化財指導者講習会 各市町村有識者を対象 テーマは 文化財と防災 ウ 文化財調査 特別天然記念物カモシカ生息概況等調査事業 新潟県名勝調査事業( 自然的名勝地を扱った史資料等のデータベース化 ) 歴史資料等調査( 県内 4 地区で実施 : 上越市 長岡市 燕市 佐渡市 ) エ 文化財保護助成事業 ( 国指定文化財 24 件 県指定文化財 10 件 ) オ 埋蔵文化財 新遺跡の発見:57 遺跡 [ 総数 13,010](H24:23 遺跡 ( 総数 12,955)) 発掘調査( 遺跡の記録保存 )8 遺跡 50,047m2 (H24:6 遺跡 13,485m2 ) 2 文化財の公開活用と愛護思想の普及啓発 ア 越後国域確定 1300 年記念事業の実施 参加者数合計 8,182 人 (H24:5,658 人 ) リレー講演会 親子考古学教室 まいぶん祭り 企画展 遺跡ウォーキング等 イ 埋蔵文化財普及啓発事業の実施 参加者数合計 7,453 人 (H24:7,255 人 ) - 92 -

応ウ 青少年文化財講座の開催 参加者数 42 人 (H24:33 人 ) 中高生を対象に 従前の見学だけでなくワークショップや体験講座を実施 エ 古文書講座等の開催 参加者数 1,639 人 (H24:956 人 ) 参考 主な文化財活用事業への参加者数( 人 ) 講座等の名称 ( 実施主体 ) H21 H22 H23 H24 H25 リレー講演会 等 ( 文化行政課 ) 124 127 344 1,095 1,092 親子考古学教室 ( 文化行政課 ) 43 78 114 107 172 ア まいぶん祭り ( 文化行政課 ) - - 180 378 389 埋蔵文化財企画展 巡回展 ( 文化行政課 ) - - - 3,972 6,300 遺跡ウォーキング ( 文化行政課 ) - - - 106 229 発掘現地説明会 ( 埋蔵文化財調査事業団 ) 1,369 652 331 461 740 イ 校外学習 ( 埋蔵文化財調査事業団 ) 2,889 2,848 2,697 2,262 1,910 埋文センター入館者 ( 埋蔵文化財調査事業団 ) 4,366 4,004 3,927 4,532 4,803 ウ青少年文化財講座 ( 文化行政課 ) 16 14 14 33 42 エ古文書解読講座等 ( 文書館 ) 506 561 907 956 1,639 合 計 9,313 8,284 8,514 13,902 17,316 H24 以前のリレー講演会は埋蔵文化財講座 成果 現地調査を重ね 県指定文化財 6 件を新たに指定した [H24 7 件 ] 県指定考古資料 村尻遺跡出土品 が国重要文化財に 県指定名勝 親不 知子不知 の一部が国名勝に指定された キャリア教育を踏まえて青少年文化財講座の内容を刷新した結果 参加者 数が過去 5 年で最多となった 普及啓発事業の延べ参加者数は 昨年度から開始した越後国域確定 1300 年 記念事業の効果もあり 17,316 人であった 課題 文化財の指定等を適切に進めるため 現地調査を充実する必要がある 文化財への愛護意識を高めるため 啓発活動をさらに進める必要がある 関連指標 33 基準年指標値実績値 ( 平成 21 年度 ) ( 平成 24 年度 ) ( 平成 25 年度 ) 目標値 345 件 356 件 360 件 360 件 県指定文化財の指定件数今後の対 文化財の現状を把握する調査や巡視を行い 指定や登録を適切に進める 経年劣化等で傷んだ文化財について 修理 修復を適切に進める 民俗芸能等の後継者育成のための地域活動等を支援するとともに 伝承活動の成果を県内外に広く発表する機会を提供する 各種講座の開催等により 郷土の宝である文化財に親しむ機会の提供に努める 新潟県埋蔵文化財センターや県立文書館などにおける展示 イベント等により 県民が文化財に直接触れることができる機会をさらに充実する - 93 -

執行の状況[ 出前授業 :43 校 出前講座 :11 団体 ] 3 世界遺産登録活動の推進 B < 目指すもの> 400 年以上にわたり国内外の鉱山技術及び鉱山経営手法を導入し 発展させることにより 独自の文化的伝統を形成した 金を中心とする佐渡鉱山の遺産群 の世界遺産登録を目指す ここに注目!! 佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議 を発足 目 的 世界遺産暫定一覧表記載を受け 推薦に向けた準備作業を行うとともに 県民への普 及 啓発活動を充実させ 世界遺産登録への気運醸成を図る 佐渡金銀山は 平成 22 年 11 月にユネスコ世界文化遺産暫定一覧表に記載され その後 県は佐渡市とともに世界遺産登録に向けた様々な事業に取り組んでいる 今年度は特に 平成 29 年度の登録を目指して推薦書案の作成を本格化させるとともに 県内外への普及啓発事業もさらに充実させた 1 推薦書案の作成佐渡金銀山世界文化遺産学術委員会を3 回 (H24 4 回 ) 開催し 佐渡金銀山の値や構成資産の選定について検討した ( 第 1 2 回は国際専門家会議を兼ねる ) 第 1 回委員会 :7 月 13 14 日 ( 中国 韓国イコモス 関係者参加 ) 第 2 回委員会 :11 月 8 9 日 ( イギリス スイス 中国イコモス関係者参加 ) 第 3 回委員会 :3 月 3 日 イコモス (ICOMOS): 国際記念物遺跡会議 の略称 世界遺産に登録推薦された文化遺産の専門的調査や審査を行うユネスコの諮問機関 2 普及啓発活動 (1) 国際シンポジウム 海外専門家を交えて 佐渡金銀山の値を改めて検証するとともに 登録に向け た課題を確認した [11 月 10 日 朱鷺メッセ 295 人参加 ] (2) 講演会 連続講座等 佐渡金銀山の値や魅力を内外に周知し 登録活動の認知度を高めた 上越地区講演会[6 月 2 日 上越文化会館 100 人参加 ] 首都圏講演会[7 月 7 日 スクワ-ル麹町 245 人参加 ] 佐渡金銀山シンポジウム[10 月 6 日 トキのむら元気館 175 人参加 ] 連続講座[ 第 1 回 :71 人参加 第 2 回 :76 人参加 第 3 回 :64 人参加 ] (3) 出前授業 ( 講座 ) 佐渡への修学旅行を予定している小学校を対象に佐渡金銀山について説明したほ か 地域の集まりや各種団体への出前講座を実施した - 94 -

応(4) 現地見学会 新潟交通 越後交通 頸城自動車 佐渡汽船と共催して 相川地区の構成資産候 補の見学ツアーを2 回実施した [7 月 20 日 :40 人 10 月 26 日 :45 人 ] 参考 講演会 講座等への参加者数 ( 人 ) 出前授業 ( 講座 ) は件数 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 国際シンポジウム - - 194 240 320 310 295 フォーラム等 730 300-250 - 345 175 連続講座等 100 270 214 175 223 209 211 講演会 650 240 156 180 180 210 345 出前授業 ( 講座 ) - - 21 49 55 48 43(11) 3 佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議の設立世界遺産登録の早期実現と 将来にわたる値の継承を目指して県民運動を展開するため 各種団体 企業 自治体等が共同して県民会議を設立した (2 月 9 日 ) 成果 学術委員会での議論や海外専門家の指導 助言に基づき 推薦書の素案を 作成し 文化庁に提出した 課題 ユネスコが求める基準に適合した 完成度の高い推薦書案を作成する必要がある 県民の理解と支援を促進するため 佐渡金銀山の値と世界遺産登録に関する認知度を高める必要がある 登録後の交流人口の増加に対応するため 資産の保全と整合する受入体制等の整備が必要である 関連指標 34 今佐渡金銀山世界遺産登録 基準年指標値実績値 ( 平成 22 年度 ) ( 平成 24 年度 ) ( 平成 25 年度 ) 暫定一覧表掲載 推薦書骨子の確定 推薦書案の作成開始 目標値 平成 29 年度登録を目指す 後の対 顕著な普遍的値 を証明するため 国内外の専門家の意見に基づいて調査 研究を進めるとともに 学術委員会の指導を受けながら推薦書案の作成を進める 佐渡金銀山の値と登録活動を県民に広く周知するために 上中下越で連続講演会を実施するほか 出前授業のほか地域団体等への出前講座をさらに推進する 親子現地見学ツアーを新たに実施し 子どもたちに佐渡金銀山を身近に感じてもらうとともに 世界遺産への理解促進を図る 構成資産の保全とともに交通アクセスや宿泊施設 周遊ルートなど受入体制等の整備を全県的な視点で進めるため 佐渡金銀山世界遺産活用推進行動計画 を策定する - 95 -