はじめに 乳児早期発熱 ~ 当院 6 年間の入院症例のまとめ ~ 浜松医療センター小児科夏目統清水大介黒田喜代子 矢島周平遠藤彰水野義仁 2..28 浜松医大学症例検討会 乳児期早期の発熱は ~% が重症細菌感染症 (serious bacterial infection 以下 ) であると言われており,2) 化膿性髄膜炎.~3.3% 菌血症 2.4~3.% 尿路感染症.4 ~4% 2,3,4) といわれている そのため 生後 3 ヶ月未満 ( 以下 ) は原則入院としている施設も多い 我々の施設では 生後 3 ヶ月以下で 38. が継続していれば原則入院で ウイルス迅速診断がつかない限りは各種培養検査を施行している この妥当性を検討する目的で 6 年間の入院例について 乳児期早期の発熱の疾患分布 鑑別のための血液炎症マーカー ( ) の有用性について検討した ) 松林康策 : 内科 4(2):367-372,29 2)Vincenzo Maniaci:Pediatrics 22(4):7-7,28 3)Robert H:JAMA 29:23-22,24 4) 河島尚志 : 小児科 (8):267-273,29 対象と方法 24 年 7 月 ~2 年 2 月に当院に入院した 生後 7 日 ~3 ヶ月 ( 生後 3 ヶ月も含む ) の児で 38. 以上を認めた 287 症例を後方視的に検討した 入院例は原則 胸部レントゲン 血液培養 尿培養 髄液検査 便培養を施行し 症状 流行状況に合わせてウイルス迅速検査を施行した の診断は 培養陽性の疾患 ( 化膿性髄膜炎 菌血症 尿路感染症 ) と肺炎とした 肺炎は 呼吸器症状を伴いレントケ ンで浸潤影を認めるもの と定義し ) に含めた 急性上気道炎 気管支炎 喘息性気管支炎は明確な区別が困難なため 上 下気道感染 と分類し 非重症細菌感染症 ( 以下 non ) に含めた また 各種培養検査を行う前に抗生剤投与せずに自然に解熱した場合は 上 下気道感染 に分類することとした 対象と方法 髄液細胞数は > /μl を有意な上昇と判断した 6) 実際に髄液検査を施行したのは 92/287 例 (67%) であった ウイルス迅速検査は インフルエンザウイルス RS ウイルス ロタウイルス アデノウイルス ノロウイルス検査を施行し 診断がなされた場合は培養検査は行わなかった 統計ソフトは Med Calc を使用し 検定はマンホイットニー検定を行った ) 小児呼吸器感染症カ イト ライン 27 6) 小児科臨床.29;62():299-223 月別細菌感染発生率 疾患分布 n=287 件 4 2 年 月 ~2 年 2 月 RSウイルス感染症 2% インフルエンザA 3% アデノウイルス感染症ロタウイルス感染症 3 ノロウイルス感染症 3 2 2 3. 2. 細菌感染 発生 月別細菌感染の可能性 蜂窩織炎 SSSS 川崎病多形滲出性紅斑仙骨部膿瘍尿路感染症 8% 肺炎菌血症 月 2 月 3 月 4 月 月 6 月 7 月 8 月 9 月 月 月 2 月 2. 化膿性髄膜炎 細菌感染. 可能性 上 下気道感染 3% 無菌性髄膜炎 4%. 乳児早期の発熱は 7 月と 2 月にピークを認めた 細菌感染症はそれにほぼ一致して増加している 発熱に対する細菌感染症率は季節性は認めなかった.. 月 2 月 3 月 4 月 月 6 月 7 月 8 月 9 月 月 月 2 月 non 迅速検査で診断されたのは 3/287 例 (8.%) 視診で診断されたのは 3/287 例 (4.%) は 32 例 (.%) 上下気道感染 無菌性髄膜炎 (non ) は 86 例 (64.8%)
乳児早期不明熱 non 月齢別疾患分布 ヶ月 ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 計 RSウイルス感染症 4 9 34 インフルエンザA 2 2 3 2 9 アデノウイルス感染症 2 3 ロタウイルス感染症 3 2 7 ノロウイルス感染症 2 3 蜂窩織炎 2 4 SSSS 3 2 川崎病 2 3 多形滲出性紅斑 仙骨部膿瘍 尿路感染症 4 4 7 8 23 肺炎 2 2 2 6 菌血症 化膿性髄膜炎 無菌性髄膜炎 9 6 2 37 上 下気道感染 23 42 2 32 49 計 84 92 6 287 細菌感染症数 4 細菌感染症率 (%) 2.6.9.9 6.7 4.3 生後 ヶ月は約 2% と細菌感染症の率が高かった 全体で細菌感染症率は4.3% であった 細菌感染症 紹介患者 紹介と直接来院の比較 上 下気道感染 97 RSウイルス感染症 22 インフルエンザA 7 アデノウイルス感染症 3 ロタウイルス感染症 4 7 ノロウイルス感染症 胃腸炎 無菌性髄膜炎 23 尿路感染症 2 蜂か織炎 4 菌血症 33 SSSS 4 仙骨部膿瘍 川崎病 2 2 計 92 直接来院患者 上 下気道感染 3 RSウイルス感染症 2 インフルエンザA 2 アデノウイルス感染症 ロタウイルス感染症 8 ノロウイルス感染症 胃腸炎 2 無菌性髄膜炎 4 尿路感染症 2 蜂か織炎 菌血症 8 SSSS 仙骨部膿瘍 髄膜炎 川崎病 多形滲出性紅斑 計 9 細菌感染症率 :7.2% 細菌感染症率 :8.4% 重症細菌感染症 () の鑑別について 乳児早期不明熱の詳細 迅速検査で診断がつくもの 蜂窩織炎 ぶどう球菌性熱傷様皮膚症候群 (SSSS) など視診のみで診断がつくものを除いた感染巣不明の28 例を 乳児期早期不明熱 として を鑑別する方法を検討した 培養検査施行率は血液培養 % 尿培養 髄液培養は 7% であった 乳児早期不明熱 non RS ウイルス感染症インフルエンザ A アデノウイルス感染症ロタウイルス感染症ノロウイルス感染症蜂窩織炎 SSSS 川崎病多形滲出性紅斑仙骨部膿瘍尿路感染症肺炎菌血症化膿性髄膜炎無菌性髄膜炎上 下気道感染 乳児早期不明熱 non 仙骨部膿瘍 尿路感染症 23 肺炎 6 菌血症 化膿性髄膜炎 無菌性髄膜炎 37 上 下気道感染 49 仙骨部膿瘍 ( 血液培養陰性 穿刺培養で MSSA 陽性 ) 尿路感染症 23 例 ( すべてカテーテル尿培養陽性 血液培養陰性 ) 肺炎 6 例 ( すべて血液培養陰性 ) 菌血症 例 (MSSA 陽性 ) 化膿性髄膜炎 ( 髄液塗抹でグラム双球菌陽性だが 髄液培養 血液培養陰性 ) % 8% 28 non と 検査値の比較 ROC 解析 8 6 non p value n=86 n=32 年齢 ( ヶ月 )..7 ± SD (/μ l) 8 ± 4 46 ± 6 <. ± SD(/μ l) 4 ± 27 64 ± 2.29 ± SD(mg/dl).8 ±.4 4. ± 3.9 <. AUC :.797 :.7 好中球 :.64 4 2 2 4 6 8 -Specificity 8 8 6 6 (p<.) すべてで有意差を認めた 4 2 4 2 2 4 6 8 -Specificity 2 4 6 8 -Specificity
重症細菌感染 () を見抜く基準値は? フ ロカルシトニン () 血清アミロイド A() は有用か? non 感度 / 特異度 n=86 (%) n=32 (%) (%) /μ l 93 () 2 (78) 78/.mg/dl 6 (3) 24 (7) 7/6 2.mg/dl 3 (9) 2 (63) 63/8 /μ l または.mg/dl 3 (6) 29 (9) 9/39 ただ この指標では尿路感染症 2 例 菌血症 例を検出できなかった 単独だと の感度は 78% 単独だと の感度は 7% /μl もしくは.mg/dl もしくは尿中白血球 (+) であると の感度が 9.8% 特異度 2.7% という報告 8) を元にし 今回は感度は 9% 8) 日本小児救急医学会雑誌 29;8():6-2 29.4 月 -2.2 月はフ ロカルシトニン () 血清アミロイド A() も追加して検討した 対象は 4 例 ( 乳児期早期不明熱が 3 例で 内 例が 3 例が non ) non ROC 解析 p value n=3 n= AUC 発熱開始からの時間 7 9 ± SD(/μ l) 8±4 7±83.8.69 ± SD(/μ l) 4±28 9±9..78 ± SD(mg/dl).98±.3 4.7±2.8 <..92 ± SD(ng/ml).7±.24.7±.3.3.8 ± SD(μ g/ml) 48±47 376±46..89 には有意差が認められた 8 6 4 2 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity 2 4 6 8 -Specificity ROC 曲線 (n=3) 8 6 4 2 2 4 6 8 8 6 4 2 -Specificity 2 4 6 8 -Specificity 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity AUC :.923 :.8 好中球 :.782 :.687 :.892 感度 特異度まとめ n non 感度 / 特異度 (%) (%) (%) /μ l 28 93/86() 2/32(78) 78/ 4 /μ l 33 48/4(42) 2/9(63) 63/8. mg/dl 28 6/86(3) 24/32(7) 7/6. ng/ml 3 / 3( 3) 4/ (8) 8/97 μ g/ml 34 3/ 3() 3/ 4(7) 7/9 ROC AUC 当院 文献 2 文献 文献 対象 <3m <3m 7d-36m m-36m.7.66.7.6.6.74.74.69.8.8.78.8.82.82.82.89 2)Vincenzo Maniaci:Pediatrics 22(4):7-7,28 ) Andreola B:Pediatr Infect Dis J 26(8):672-677,27 )Fernandez Lopez A:Pediatr Infect Dis J 22():89-93,23 発熱からの時間について と, の相関 9 8 7 6 4 3 2 2 2 3 発熱からの時間.9.8.7.6..4.3.2. はエンドトキシン投与 2 時間で上昇し 2 時間でプラトーに達し はプラトーに達するのに 2-72 時間かかるとされる 7) 2 時間以内の受診に絞ると に対して の優位性がより出たとする報告もある ) 今回の検討では 発熱から血液検査までは約 時間 )Fernandez Lopez A:Pediatr Infect Dis J 22():89-93,23 7) A M van Rossum:Lancet infec Dis ;62-63,24 8 7 6 4 3 2..2.4.6.8..2.4 Sample size 36 Spearman's coefficient of rank correla tion Significance level.8 P=.2 8 7 6 4 3 2 2 4 6 8 2 Sample size 34 Spearman's coefficient of rank correlation.88 Significance level P<.
まとめ 6 年間 287 回の入院を後方視的に検討した 診断が付かない上 下気道感染が 3% であった 細菌感染症は全体の 4.3% で 紹介患者は 7.6% とより細菌感染率が高かった また 生後 ヶ月では約 2% とより高値であった 発熱早期に鑑別が必要となる乳児期早期不明熱において は に比べ より識別力のある炎症マーカーでることが示された 限界 non と診断した症例も 実際には抗生剤を使用しているものがほとんどであり 細菌感染が含まれていた可能性も考えられる 抗生剤投与の選択基準については なお検討が必要であると考えられた ご清聴有り難うございました Area under the ROC curve (AUC).8 Standard Error a.6 9% Confidence Inter val b.644 t o.92 z statistic.927 Significance level P ( Area=.).4 ROC 曲線 Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=.3. 47.8 -... -.2. >.3. 47.8 -. 6.4.8-2.4.7. >. 8. 28.4-99. 29.3 4.2-48..3.69 >. * 8. 28.4-99. 96.77 83.3-99.9 24.8.2 >.8.. - 2.2 96.77 83.3-99.9..3 >.3.. - 2.2. 88.8 -.. 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=.. 47.8 -... -.2. >.62 *. 47.8 -. 87. 7.2-96.4 7.7. >2.47 6. 4.7-94.7 87. 7.2-96.4 4.6.46 >2.77 6. 4.7-94.7 9.32 74.2-98. 6.2.44 >3.36 4..3-8.3 9.32 74.2-98. 4.3.66 >4 4..3-8.3 96.77 83.3-99.9 2.4.62 >4.6 2.. - 7.6 96.77 83.3-99.9 6.2.83 >.88 2.. - 7.6. 88.8 -..8 >7.44.. - 2.2. 88.8 -.. Area under the ROC curve (AUC).923 Standard Error a.46 9% Confidence Interval b.783 to.98 z statistic 9.7 Significance level P (Area=.) <. 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity
Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=.. 89.7 -... - 2.. >.. 89.7 -. 4.3.9-8.4.. >.2 97.6 84.7-99.9 9.24. - 4.4.7.32 >. 97.6 84.7-99.9 24.46 8.4-3.3.28.2 >. 94.2 8.3-99.3 2.4 9.4-32..26.23 >.4 94.2 8.3-99.3 27.7 2.9-34.2.29.22 >. 9.8 76.3-98. 27.7 2.9-34.2.2.32 >.4 9.8 76.3-98..9 43.6-8..86.7 >.46 88.24 72. - 96.7.9 43.6-8..8.23 >.47 8.29 68.9-9..63 44.2-9..76.28 >.48 82.3 6. - 93.2 2.72 4.2-6..74.33 >.49 82.3 6. - 93.2 3.8 46.3-6.2.78.33 >. 79.4 62. - 9.3 3.8 46.3-6.2.72.38 >.82 79.4 62. - 9.3 6.4 4. - 68. 2.6.34 >.83 76.47 8.8-89.3 6.4 4. - 68..98.38 >.34 76.47 8.8-89.3 69.7 62.4-76. 2..34 >.3 73.3.6-87. 69.7 62.4-76. 2.42.38 >.37 7.9 2. - 84.9 7.2 64. - 77.6 2.4.4 >.7 7.9 2. - 84.9 79.3 72.8-8. 3.42.37 >.8 67.6 49. - 82.6 79.3 72.8-8. 3.28.4 >.9 67.6 49. - 82.6 8.98 74.6-86.4 3.6.4 >.94 64.7 46. - 8.3 8.98 74.6-86.4 3.4.44 >2.4 * 64.7 46. - 8.3 8.33 79.4-9. 4.4.4 >2.4 6.76 43.6-77.8 8.33 79.4-9. 4.2.4 >2.46 6.76 43.6-77.8 8.87 8. - 9.6 4.37.4 >2.47.88 37.9-72.8 8.87 8. - 9.6 3.9. >2.64.88 37.9-72.8 88.4 82. - 92.4 4.67. >2.7. 32.4-67.6 88.4 82. - 92.4 4.8.7 >2.77. 32.4-67.6 89.3 83.7-93.2 4.6.6 >2.82 47.6 29.8-64.9 89.3 83.7-93.2 4.33.9 >2.83 47.6 29.8-64.9 89.67 84.3-93.7 4.6.9 >2.84 44.2 27.2-62. 89.67 84.3-93.7 4.27.62 >3.32 44.2 27.2-62. 92.93 88.2-96.2 6.24.6 >3.36 4.8 24.6-9.3 92.93 88.2-96.2.83.63 >3.4 4.8 24.6-9.3 93.48 88.9-96.6 6.3.63 >3.4 3.29 9.7-3. 93.48 88.9-96.6.4.69 >4 3.29 9.7-3. 9.6 9.6-98. 8.2.68 >4.6 32.3 7.4 -. 9.6 9.6-98. 7.44.7 >4.68 32.3 7.4 -. 96.2 92.3-98. 8..7 >.32 29.4. - 47. 96.2 92.3-98. 7.73.73 >.4 29.4. - 47. 97.28 93.8-99..82.73 >.4 26.47 2.9-44.4 97.28 93.8-99. 9.74.76 >.88 26.47 2.9-44.4 98.37 9.3-99.7 6.24.7 >6.8 23.3.7-4.2 98.37 9.3-99.7 4.43.78 >6.47 23.3.7-4.2. 98. -..76 >6.2.. -.3. 98. -.. Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=. >34. 89.7 -. 89.7 -... - 2...62.3-4.7.2. >36 97.6 84.7-99.9 2.6.6 -.4.99.36 >72 97.6 84.7-99.9 2.4. - 27..22.4 >74 94.2 8.3-99.3 2.8.4-27.7.9.28 >8 94.2 8.3-99.3 32.97 26.3-4.3.4.8 >86 88.24 72. - 96.7 33. 26.8-4.8.33.3 >87 8.29 68.9-9. 34.9 27.8-4.9.3.43 >88 82.3 6. - 93.2 3.4 28.3-42..27. >94 82.3 6. - 93.2 42.6 3. - 49.6.42.42 >96 79.4 62. - 9.3 4.9 38.6-3.4.47.4 >97 79.4 62. - 9.3 46.49 39. - 4..48.44 >98 76.47 8.8-89.3 48.6 4.2-6..49.48 >99 76.47 8.8-89.3 49.73 42.3-7.2.2.47 > 73.3.6-87..27 42.8-7.7.48.3 >2 73.3.6-87..3 43.9-8.8..2 >3 7.9 2. - 84.9 2.97 4. - 6.3..6 > 7.9 2. - 84.9 4.9 47. - 6.9..4 >6 64.7 46. - 8.3.68 48.2-63..46.63 >9 64.7 46. - 8.3 8.92. - 66..8.6 > 6.76 43.6-77.8 6.4 3. - 67.6.7.63 >2 * 6.76 43.6-77.8 69.73 62.6-76.3 2.4. >2 2.94 3. - 7.2 69.73 62.6-76.3.7.67 >34 2.94 3. - 7.2 74.9 67.7-8.7 2.8.63 >3. 32.4-67.6 74.9 67.7-8.7.97.67 >4. 32.4-67.6 79.46 72.9-8. 2.43.63 >4 47.6 29.8-64.9 79.46 72.9-8. 2.29.67 >4 47.6 29.8-64.9 83.24 77. - 88.3 2.8.64 >47 44.2 27.2-62. 83.24 77. - 88.3 2.63.67 > 44.2 27.2-62. 84.86 78.9-89.7 2.9.66 >3 4.8 24.6-9.3 8.4 79. - 9.2 2.82.69 >4 4.8 24.6-9.3 87.3 8.3-9. 3.7.68 > 38.24 22.2-6.4 87.7 8.9-92. 3.8.7 >6 38.24 22.2-6.4 88. 82.6-92.4 3.22.7 >73 3.29 9.7-3. 88. 82.6-92.4 2.97.73 >6 3.29 9.7-3. 9.27 8. - 94. 3.63.72 >66 32.3 7.4 -. 9.8 8.7-94.6 3.2.74 >68 29.4. - 47. 9.8 8.7-94.6 3.2.78 >8 29.4. - 47. 9.89 87. - 9.4 3.63.77 >83 26.47 2.9-44.4 92.43 87.6-9.8 3..8 >86 26.47 2.9-44.4 93. 88.9-96.6 4.8.79 >88 23.3.7-4.2 93. 88.9-96.6 3.63.82 >89 2.9 8.7-37.9 94. 89.6-97. 3.46.84 >96 2.9 8.7-37.9 9.68 9.7-98. 4.76.83 >98 7.6 6.8-34. 9.68 9.7-98. 4.8.86 >29 7.6 6.8-34. 97.84 94.6-99.4 8.6.84 >22.76 3.3-27. 98.38 9.3-99.7 7.2.9 >223.76 3.3-27. 98.92 96. - 99.9.88.89 >227 8.82.9-23.7 98.92 96. - 99.9 8.6.92 >244 8.82.9-23.7 99.46 >274 2.94.7 -.3 99.46 >28 2.94.7 -.3. >29.. -.3. 97. -. 97. -. 98. -. 98. -. 6.32.92.44.98 Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=. >. 83.2 -. 83.2 -... - 3.2..87.2-4.7.. >384 9. 7. - 99.9.87.2-4.7.96.7 >73 9. 7. - 99.9 9.3 2.4-27..7.26 >86 9. 68.3-98.8 9.3 2.4-27...2 >88 9. 68.3-98.8 23.48 6. - 32.3.8.43 >98 8. 62. - 96.8 24.3 6.8-33.2.2.62 >246 8. 62. - 96.8 36.2 27.7-46..34.4 >249 8. 6.3-94.3 36.2 27.7-46..26. >279.7 8. 6.3-94.3 42.6 33.4-2.2.39.47 >2862 7..9-9.3 42.6 33.4-2.2.3.9 >338 7..9-9.3 44.3 3. - 3.9.3.6 >34 7. 4.7-88. 44.3 3. - 3.9.26.68 >3344.8 7. 4.7-88. 47.83 38.4-7.3.34.63 >337 6. 4.8-84.6 47.83 38.4-7.3.2.73 >3774 6. 4.8-84.6.6 46. - 64.9.47.63 >3784 6. 36. - 8.9 6.2 47. - 6.7.38.7 >4692 6. 36. - 8.9 66.96 7.6-7.4.82.6 >4727.6. 3. - 76.9 66.96 7.6-7.4.66.67 >473. 27.2-72.8 67.83 8. - 76.2..74 >332.. 27.2-72.8 76.2 67.7-83.9 2.3.6 >33.4 4. 23. - 68. 76.2 67.7-83.9.92.72 >863 * 4. 23. - 68. 83.48 7.4-89.7 2.72.66 >6248 3..4-9.2 83.48 7.4-89.7 2.2.78 >686 3..4-9.2 86.96 79.4-92. 2.68.7 >6888 3..9-4.3 86.96 79.4-92. 2.3.8 >694.8 3..9-4.3 88.7 8.4-93.8 2.6.79 >72 2. 8.7-49. 88.7 8.4-93.8 2.2.8 >764 2. 8.7-49. 9.3 84.6-9.8 2.87.82 >796 2..7-43.7 9.3 84.6-9.8 2.3.88 >92 2..7-43.7 94.78 89. - 98. 3.83.84 >972. 3.2-37.9 94.78 89. - 98. 2.87.9 >46. 3.2-37.9 96.2 9.3-99. 4.3.88 >..2-3.7 96.2 9.3-99. 2.87.93 >344..2-3.7. >292.. - 6.8. 96.8 -. 96.8 -..9..97. Criterion 9% CI Specificity 9% CI +LR -LR >=2.. 39.8 -... -.6. >23.8. 39.8 -. 6.67 37.4-74. 2.3. >23.9 7. 9.4-99.4 6.67 37.4-74..73.44 > * 7. 9.4-99.4. 88.4 -..2 >6.. - 6.2. 88.4 -.. Area under the ROC curve (AUC).892 Standard Error a. 9% Confidence Interval b.737 to.972 z statistic 3.37 Significance level P (Area=.).4 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity >=36. 47.8 -... -.2. >6. 47.8 -. 2.9 3.6-29.8.. >74 8. 28.4-99. 2.9 3.6-29.8.92. >98 8. 28.4-99. 4.94 24. - 6.9.38.48 > 6. 4.7-94.7 4.94 24. - 6.9.3.9 >6 * 6. 4.7-94.7 9.32 74.2-98. 6.2.44 >89 4..3-8.3 9.32 74.2-98. 4.3.66 >22 4..3-8.3 96.77 83.3-99.9 2.4.62 Area under the ROC curve (AUC).687 Standard Error a.78 9% Confidence Interval b z statistic.49. to.83 Significance level P (Area=.).294 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity >=784. 29.2 -... -.9. >4624 *. 29.2 -..7 3.7-73.6 2.23. >473 66.67 9.4-99.2.7 3.7-73.6.49.6 >782 66.67 9.4-99.2 79.3 6.3-92. 3.22.42 >66 33.33.8-9.6 79.3 6.3-92..6.84 >344 33.33.8-9.6. 88. -..67 >292.. - 7.8. 88. -.. Area under the ROC curve (AUC).782 Standard Error a.39 9% Confidence Interval b.6 to.97 z statistic 2.26 Significance level P (Area=.).427 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity Sample size 29 Positive group : diagnosis = 34 Negative group : diagnosis = 8 Area under the ROC curve (AUC).7 Standard Error a.498 9% Confidence Interval b.634 to.76 z statistic 4.2 Significance level P (Area=.). 8 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity Sample size 28 Positive group : diagnosis = 34 Negative group : diagnosis = 84 8 Sample size 3 Positive group : diagnosis = 2 Negative group : diagnosis = 8 6 Area under the ROC curve (AUC).797 Standard Error a.447 9% Confidence Interval b.737 to.848 z statistic 6.628 Significance level P (Area=.) <. 6 4 2 2 4 6 8 -Specificity Area under the ROC curve (AUC).64 Standard Error a.78 9% Confidence Interval b.67 to.733 z statistic 2.72 Significance level P (Area=.).299 4 2 2 4 6 8 -Specificity
フ ロカルシトニン () は有用か? 29.4 月 -2.2 月の 66 例はフ ロカルシトニン () 血清アミロイド A() も追加して検討した 件数 (n=66) 発熱開始何時間 ( n=) 上 下気道感染 3 9 82 4942.87.9 2 39 RSウイルス感染症 22 764 39.98. 4 27 インフルエンサ 2 7 9 278.26 - - ノロウイルス胃腸炎 7 73 4628.73.26 49 無菌性髄膜炎 9 7 269 423.96.27 9 93 尿路感染症 6 2 4283 9889 4..66 4 42 肺炎 4 22 473 2.4.8 243 蜂窩織炎 3 3733 62 2.2.4 3 46 川崎病 2 4 27 2 3.2.6 2 34 件数 (n=64) 発熱開始何時間 ( n=) ウイルス感染 4 664 4427.94.9 3 9 細菌感染 2 6766 4..42 8 24 P 値.7.8..6. 方法 24.7 月 ~2.2 月に当院に入院した 生後 ~3 ヶ月 ( 生後 3 ヶ月も含む ) の児で 38. 以上を認めた症例を後方視的に検討した 計 289 回の入院 男女比は 8:3 でやや男児が多かった ヶ月 例 ヶ月 84 例 2 ヶ月 94 例 3 ヶ月 6 例であった 髄液検査 尿検査はウイルス迅速検査で診断がなされた場合 また 夜間受診で全身状態が良く 翌朝検査予定であったがそのまま解熱してしまった場合などには行っていない 実際に髄液検査を施行したのは 93/289(67%) である 急性上気道炎 気管支炎 喘息性気管支炎は明確な区別が困難なため 上 下気道感染 と記載した 肺炎はと定義した ( 小児呼吸器感染ガイドライン 28) 無菌性髄膜炎は細胞数 >/μlとする報告 ( 小児科臨床 vol 62,no,29,29) もあったが 上 下気道炎 無菌性髄膜炎を除いた症例 44 例のでは平均 3.6/μl, 標準偏差 3.2/μlであったため 細胞数 >/μlを無菌性髄膜炎と定義した 月齢別疾患分布 ヶ月 ヶ月 ヶ月 ヶ月 2ヶ月 2ヶ月 3 ヶ月 計計 上 下気道感染 RSウイルス感染症 23 4 42 32 9 3448 RSウイルス感染症インフルエンザA 4 2 2 3 29 9 34 インフルエンザアデノウイルス感染症 A 2 2 2 3 2 3 9 アデノウイルス感染症ロタウイルス感染症 2 2 3 ロタウイルス感染症ノロウイルス感染症 2 2 2 ノロウイルス感染症胃腸炎 2 2 3 2 乳胃腸炎上 下気道感染 23 42 2 32 48 3 児無菌性髄膜炎無菌性髄膜炎 9 9 6 6 2 37 37 早尿路感染症尿路感染症 4 4 4 4 7 7 8 23 23 期蜂窩織炎 肺炎 2 2 2 2 6 4 不肺炎 non 菌血症 2 2 2 6 明菌血症 仙骨部膿瘍 熱 SSSS その他 3 2 2 3 仙骨部膿瘍蜂窩織炎 2 4 その他 SSSS 3 2 2 3 川崎病 川崎病 2 2 3 3 多形滲出性紅斑多形滲出性紅斑 若年性骨髄単球性白血病 計 計 84 84 94 94 6 6 289 289 細菌感染数 数 2 2 43 43 細菌感染率 (%) 全体の中で 率 (%) 2.6 2.6.9.9 2.8 2.8 6.7 6.7 4.9 4.9 ヶ月が細菌感染症の率が高い その他は% 前後であった 蜂窩織炎 SSSSがより早い児に 川崎病 尿路感染症がより後に発症する印象がある 疾患別の検査値 n 月齢 BS 髄液細胞数 上 下気道感染 48.6 79 4.7 2 RSウイルス感染症 34.7 43 2998.3 4 3 ウインフルエンザA 9.6 6778 32.44 2 イアデノウイルス感染症 3.7 9767 4286.47 86 2 ルロタウイルス感染症.6 838 46.26 4 スノロウイルス感染症 2 3. 38 946.3 3 2 感胃腸炎 3 2.3 47 837.3 6 3 染無菌性髄膜炎 37. 49 3892.74 98 93 平均 24.6 67 3969.6 尿路感染症 23.8 466 768 4.82 9 蜂窩織炎 4.8 77 62 2. 8 6 細肺炎 6 2. 63 336.4 2 菌菌血症. 86 72. 86 感 SSSS.4 2 2469.8 6 9 染仙骨部膿瘍. -.2 67 - その他 3.7 3667 7 6.69 97 2 平均 43. 4438 69 3.4 4 川崎病 3 2.3 98 2 3.3 2 4 不多形滲出性紅斑 2. 87 -.6 8 - 明若年性骨髄単球性白血病 2. 84 -.39 9 細菌感染症は白血球 共に高めであるが 例のみだが菌血症で低値であった アテ ノウイルス感染では が低く RS ウイルス感染では比較的 が高かった 胃腸炎では白血球が高い印象があった 感度 特異度 n non 感度 / 特異度 (%) (%) (%) /μ l 28 93/86() 2/32(78) 78/ 4 /μ l 33 48/4(42) 2/9(63) 63/8. mg/dl 28 6/86(3) 24/32(7) 7/6. ng/ml 3 / 3( 3) 4/ (8) 8/97 μ g/ml 34 3/ 3() 3/ 4(7) 7/9 > 感度 4%, 特異度 78%(7d-36m) 9) > 感度 2%, 特異度 74%(7d-36m) ) >4. 感度 79%, 特異度 79% (7d-36m) ) >7 感度 79%, 特異度 9% (m-36m) ) 感度 89%, 特異度 7% (7d-36m) 2) 感度 88.3%, 特異度 6.8% (7d-36m) 3) >. 感度 93%, 特異度 74%(7d-36m) ) >.9 感度 93%, 特異度 78%(7d-36m) 2) >. 感度 73.4%, 特異度 76.4%(7d-36m) 3) 9)Ann Emerg Med. 23;42(2):26-22 )Pediatrics.23;2():4-6 )Pediatrics.2;8(6):27-279 2)Eur J Pediatr.2;6(2):9-3)Pediatr Infect Dis J.27;26(8):672-677 紹介患者 迅速検査 視診で診断が可能な症例を除いて乳児早期不明熱に絞ると 上 下気道感染 97 RSウイルス感染症 22 インフルエンザA 7 アデノウイルス感染症 3 ロタウイルス感染症 4 7 ノロウイルス感染症 胃腸炎 無菌性髄膜炎 23 尿路感染症 2 蜂か織炎 4 菌血症 33 SSSS 4 仙骨部膿瘍 その他 川崎病 2 2 計 93 不明熱 上 下気道感染 97 無菌性髄膜炎 23 2 尿路感染症 2 菌血症 26 仙骨部膿瘍 その他 川崎病 2 2 計 48 細菌感染率は 7.6% 7.% と変化はなかった 直接来院患者でも 9.4%.4% であった 全体でも 4.9%.% であった