Microsoft PowerPoint - 感染対策予防リーダー養成研修NO4 インフルエンザ++通所

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インフルエンザ施設内感染予防の手引き

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別紙 1 新型インフルエンザ (1) 定義新型インフルエンザウイルスの感染による感染症である (2) 臨床的特徴咳 鼻汁又は咽頭痛等の気道の炎症に伴う症状に加えて 高熱 (38 以上 ) 熱感 全身倦怠感などがみられる また 消化器症状 ( 下痢 嘔吐 ) を伴うこともある なお 国際的連携のもとに

インフルエンザ施設内感染予防の手引き

2017 年 3 月臨時増刊号 [No.165] 平成 28 年のトピックス 1 新たに報告された HIV 感染者 AIDS 患者を合わせた数は 464 件で 前年から 29 件増加した HIV 感染者は前年から 3 件 AIDS 患者は前年から 26 件増加した ( 図 -1) 2 HIV 感染者

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講義資料(1)

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も 医療関連施設という集団の中での免疫の度合いを高めることを基本的な目標として 書かれています 医療関係者に対するワクチン接種の考え方 この後は 医療関係者に対するワクチン接種の基本的な考え方について ワクチン毎 に分けて述べていこうと思います 1)B 型肝炎ワクチンまず B 型肝炎ワクチンについて

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評価項目 A Bともすべての項目に を入れてください 評価項目 A 宣言内容 ( 共通項目 ) チェック項目 取り組み結果 出来た概ね出来た出来なかった 1 経営者が率先し 健康づくりに取り組みます 健康宣言証の社内掲示など 健康づくりに関する企業方針について 従業員へ周知していますか? 経営者自身

2)HBV の予防 (1)HBV ワクチンプログラム HBV のワクチンの接種歴がなく抗体価が低い職員は アレルギー等の接種するうえでの問題がない場合は HB ワクチンを接種することが推奨される HB ワクチンは 1 クールで 3 回 ( 初回 1 か月後 6 か月後 ) 接種する必要があり 病院の

<報道資料>

インフルエンザ・ノロウイルス 感染症予防

蚊を介した感染経路以外にも 性交渉によって男性から女性 男性から男性に感染したと思われる症例も報告されていますが 症例の大半は蚊の刺咬による感染例であり 性交渉による感染例は全体のうちの一部であると考えられています しかし 回復から 2 ヵ月経過した患者の精液からもジカウイルスが検出されたという報告

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください がんの疑い 体調がおかしいな と思ったまま 放っておかないでください な

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

Transcription:

感染予防対策リーダー養成研修会 29.11.22 インフルエンザ 魚沼基幹病院感染管理認定看護師目崎恵

インフルエンザに備える

手洗いとマスクはあるけど うがいは??

インフルエンザの基礎知識

インフルエンザウイルスの特徴 インフルエンザと風邪は違う 流行するのは A 型 B 型 A 型もタイプはいくつかある A 型に何度かかかる人もいる 感染してから発症するまでは 1~3 日 人にうつす期間は症状が出る 1 日前から ウイルス排出期間は 10 日間程度 ( 小児は長い ) 38 を超える発熱 筋肉痛 関節痛 咽頭痛 頭痛 全身倦怠感などが症状の特徴 肺炎や脳炎など合併症を起こしやすい 死亡率が高い 5

インフルエンザウイルスの潜伏期間と感染期間これは知っていてください! 潜伏期間 1~3 日感染期間発症 1 日前 ~ 発症後 3~7 日 ( 個人差がある ) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 感染の機会 発症 陽性 感染期間 6

インフルエンザはどう感染する? 飛沫感染 飛沫感染とは 感染者のくしゃみや咳によって ウイルスを含んだ気道分泌物の飛沫が周囲に飛び散る (1 回のくしゃみで約 200 万個 咳で約 10 万個のウイルス ) およそ 1m 以内の距離で接する際に伝播し感染するもの 7

インフルエンザはどう感染する? 接触感染 接触感染とは 飛沫に汚染された環境表面やモノなどに触れることによってウイルスが付着した手を介する感染 手についたウイルスを目や鼻 口などに無意識にもっていくことにより 粘膜からウイルスが侵入することで感染する 8

インフルエンザの生存期間 インフルエンザウイルスは 環境内で生き続けることはできないが それでも 2~8 時間は生存されるといわれている 条件がよいと ( 乾燥 低温 ) 長く生存できる どこに存在しているかわからない 9

自分自身と周りの人たちを インフルエンザウイルスから守るためには 咳やくしゃみにあるウイルスをまき散らさないように 咳が出るときはマスクをつけましょう人がたくさん集まる場所ではマスクを着けましょう 咳やくしゃみにより環境にウイルスがくっつき その部分を触った手で 粘膜を触る事 こまめに手を洗いましょう自分の体に取り込まないようにしましょう 10

福祉施設ではどんな対策をすればいいのか

インフルエンザの特徴や感染経路から施設においての対策を考えていくことが大事 インフルエンザウイルスは 合併症を起こす また死亡する可能性がある 飛沫と ウイルスを触った手から感染する 目では見えない ( どこにいるかわからない ) 感染期間は 症状が出る 1 日前から 12

福祉施設におけるインフルエンザ対策にはこの 3 つがカギ 1. 持ち込みを防止する 2. 職員が媒介者にならない 3. 症状から早期発見と早期対応 これができれば インフルエンザによる福祉施設内アウトブレイクを防ぐことができます

1. 持ち込みを防止するためにどうするか? 2. 職員が媒介者にならないために

だれから持ち込まれるか?( 出入りする人 ) 職員 利用者 面会者お客さん業者 この方たちからの持ち込みを防止しなければならない!

どうやって持ち込まれるか? インフルエンザに感染し 感染気にある人の飛沫と手から感染する 環境内にいる インフルエンザウイルスを触った手から感染する 感染は 飛沫と手から! 手に付いているウイルスの除去と 飛沫をコントロールできれば 持ち込みは阻止できる

飛沫を施設内に入れない!! 手に付いたウイルスを施設内に入れない!

利用者 面会者からの持ち込みを防ぐ

持ち込み防止対策その 1 利用者 面会者 インフルエンザウイルスは 手と飛沫から感染する 1. 施設に入るときには必ず手指衛生をしてもらおう ( 外部からの手に付いた微生物を一度シャットアウト )

手洗い 手指衛生できるよう整備する 利用者 面会者が施設内に入る時に 手のウイルスを除去する 施設玄関に手洗い場があれば手を洗ってもらう環境作り また なければアルコールを設置する環境を作る等 入る時に手洗い 手指衛生ができるよう整えていく

持ち込み防止対策その 2 インフルエンザを持ち込む可能性のある人の施設内出入りを制限し 施設内に入り込まないようにする

利用者の感染のリスクをきちんと把握して 持ち込まないよう対策をとる 1. 発熱 咳など症状がないかをきちんと把握する 送迎に行った際必ず確認する 確認できるシステムを作る 2. 家族内で咳 発熱など症状がある方 インフルエンザに罹っている家族がいる などの情報を確認する 3. 施設内に入る時に 必ず手指衛生を実施してから出入るようにする 4. 他施設を利用している利用者に対しては 他施設の状況を把握することも重要 5. 施設からのお知らせ等で 事前にお願いすることも方法のひとつ 22

職員自身からの持ち込みを防ぐ

職員 職員からの持ち込みを防ぐためには 1. インフルエンザワクチンの接種をしよう 2. 職員の家族 同居者がインフルエンザに罹ったら報告 対策をとっていこう 3. 施設に入るときには必ず手指衛生をしよう 4. 自分自身の体調を整えよう 24

1. インフルエンザワクチンの接種 インフルエンザワクチンの期待 1. 施設内感染防止に有効 ( 集団接種の効果 ) 2. 重症化の予防 ( 合併症や死亡の予防 ) 施設内で生活している高齢者の発病予防効果 20~40% インフルエンザ関連の死亡の予防効果 80% と報告 25

2. 家族 同居者がインフルエンザに罹ったら報告と対策をとりましょう 家族がインフルエンザにかかったら 報告してね 弟がインフルエンザになっちゃったんです ルール化しておく 施設職員 インフルエンザ発症 26

出勤症状なし 1 日後 施設内 感染期間はいつから? 発症の1 日前いつ感染 発症してもおかしくない状況 発熱 頭痛出現 インフルエンザ陽性 施設内 1 日間 人に移している可能性 27

早めに対策をとって 他の人にうつらないようにする 1. 家族内でインフルエンザ発病者がいるとした場合 感染 発症のリスクを持ちながら 仕事をすることになる 2. 症状の変化を確認する 何か症状あればインフルエンザの疑いが高い 3. 発症時に周囲に感染させないよう 1 週間はマスクを着用し 勤務する ( 症状出てからでは遅い!) 4. 当たり前のことですが 出勤してすぐに手洗い!( これは 家族にインフルエンザの人がいるいないに限らず必要 ) 28

3. 病院 施設に入るときには必ず手洗い 手指衛生をしましょう 出勤時 外出より戻った際など 外部からの持ち込みをしないようにするためには 手洗い 手指衛生! とにかく 外部からの病原体を 一度リセットすることが大事 29

4. 自分自身の体調を整えよう 熱がある体調が悪い咳が出ている 周囲へ拡げるリスクも考えて対応していくことが重要 30

5. もしインフルエンザにかかってしまったら 就業制限を決めておくことは重要 ( まずは 就業制限がどうなっているのか確認してみましょう ) 症状が出た日を 0 日目として 5 日間経過 かつ解熱後 2 日 解熱を確認して 2 日たってから どんな休みを用いるか ( 病休? 有給休暇?) 等など

3. 症状から早期発見 早期対応を

流行時期の風邪症状はインフルエンザを疑う 発熱 倦怠感 食事摂取量が少ない 鼻水やくしゃみが出ているなど 何かいつもと違う インフルエンザも同時に疑い対応を行う

インフルエンザを疑ったら ( 疑った段階から ) まずは 帰宅できるか確認する それまでの間 1. 他の利用者との接触を避ける 個室があれば個室に入っていただく 2. 可能であれば 利用者にサージカルマスクを着けてもらう 3. 出来なければ他の利用者との距離を2m 以上確保する 4. インフルエンザ ( 疑 ) の利用者に接する時は サージカルマスクを着用する ( 個室に入った際は 個室に入る時に着用する ) 5. ( 標準予防策の中の手指衛生 個人防護具 ) 6. 利用者の周囲環境 利用者の高頻度接触箇所を清浄化する インフルエンザが診断されたら 1. 接触した他の利用者さんの症状を注意深く観察するよう 家族に伝える (3 日間程度 ) 2. 濃厚接触した職員は3 日間マスク着用し勤務する

報告体制について 利用者さん 職員 施設に出入りする方がインフルエンザを 発症した時に 報告体制が整備されているか確認しましょう

利用者が使用した物品や食器 環境 1. 食器は通常通りの洗浄でよい ( 熱が加わるとよいので食器洗浄機などがあるとよい ) 2. 他の利用者との共有をしなければならない物品 ( 体温計や血圧計など ) は 可能な限り個人使用とする 出来なければ 使用後に アルコールでしっかり清拭してから次の利用者に使用する 3. 良く触れる環境部分は アルコールや次亜塩素酸ナトリウム インフルエンザウイルスに効果のある環境清拭クロスで清拭を行うとよい

受診のタイミングについて インフルエンザの迅速検査について 発症後 12 時間 ~24 時間でも陰性のことは多くある インフルエンザ陰性でも タイミングによっては陽性のこともある 食べれない 飲めない 脱水がひどい かなり具合が悪い時は受診する

予防投与に関して 社団法人日本感染症学会提言 2012 インフルエンザ病院内感染対策の考え方について ( 高齢者施設を含めて ) 対象最初は インフルエンザ発症者の同室者が原則入院患者や入所者には積極的に実施ワクチン接種の有無に関係なく実施 職員の予防投与は原則として必要ではない

情報収集して早めに対応を取っていく インフルエンザって今どれくらいはやってるの? 新潟県のどの地域ではやっているの? インターネット 新潟県 新潟県ホームページ 健康 医療 衛生 新潟県保健環境科学研究所 ( 右側の方にある ) 感染症週報 週を掲載しました まずは 新潟県のホームページを開いてみよう

新潟県感染症情報 ( 週報 ) w data(pdf 形式 キロバイト )

インフルエンザによる伝播を防ぐために 何より一番大切なのは 手洗い 手指衛生 インフルエンザウイルスは 擦式アルコール製剤で十分対応できます

こんな質問がありました 業務終了後に行う清掃方法はハイターで実施しているがそれでよいか? 利用者の症状で受け入れしない方がよいものは 隔離しなくてはいけないのか? 利用者の家族がインフルエンザに感染した場合 利用者は利用していいか? 通所を控えてもらう必要性はあるか? 認知症の方の対応 ( マスクが付けられないなど ) 予防接種で症状が軽くなることで気づかないケースがあるけど ワクチンは必要か? 実際に感染しても症状が浅く気づきにくい インフルエンザで休み 復帰後どの程度気を付けた方が良いか? マスクの細菌濾過率で価格が違うが 効果が大きく違うか?

施設内で インフルエンザを流行らせないよう 一丸となって頑張りましょう!!