4 学習指導過程学習活動 指導の留意点 ( 主な発問 中心となる発問 予想される生徒の反応) 導入展開終末 1 教材について知る 教材の舞台が東北の津軽に今日の教材は 卒業文集最後の二行 です 東北の津軽に近いと近い地域であり 津軽弁でころのお話です どんな状況なのかを考えながら聞いてください 書か

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考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

4 研究主題との関連 自分を見つめ 友達の思いを大切にする子供の育成 道徳授業の充実を通して 研究主題に迫るために 4 年生では子供たちの目指すべき児童像を 自分の思いを見つめる子 友達の思いに気付く子とした また 目指すべき具体的な児童像を 資料の世界観に浸り 登場人物に自分を重ねながら登場人物の

生徒自身, 思いやりをもった行動ができたと感じていても, 相手の立場に立った行動になっていないこともあるこのキャストの心情を考えることで, 相手の気持ちや立場に共感し, 相手のことを考えた上でキャストがとった思いやりある行動, 親切な行為を学ばせたい (4) 生徒の実態と関わらせた指導の方策 ( 指

2年生学級活動(性に関する指導)指導案

道徳学習指導案

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

<小学校 生活科>

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

(3) 資料について本資料は混雑したお店で孫が積んである段ボールを崩してしまい困っているおばあさんの代わりに わたし とその友達の友子が 整理していると 事情の知らない店員に叱られてしまう その後 おばあさんにお礼を言われたが わたし と友子はすっきりしないで帰る 数日後 店員からお詫びの手紙が来た

道徳科学習指導案 指導者 T1 重森恵美子 T2 毛利佐由理 1 日時平成 30 年 6 月 27 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 1 学年 (16 名 ) 3 主題名 だれにでもおなじように [C 公正, 公平, 社会正義 ] 4 ねらい誰に対しても同じように接することがすてきであることに気づ

とができる児童が増えてきている 総合的な学習の時間の 私たちにできることは何だろう では 調べ学習や実際の車いす体験の学習を通して 相手の気持ちを考えて親切な行動をすることの大切さを学んできている 一方で 仲の良い友達には親切にできるが そうでない友達には同じように親切にできない児童がいる また 困

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

7 学習指導過程 段階 導入 学習活動 1 友達との絆 について考える 2 教材 心のレシーブ の範読を聞いて話し合う 主な発問と予想される児童の心の動き 友達との絆 を深めるためには何が大切だと思いますか 困っていたら助けること 一緒に遊ぶこと 仲良くすること チーム分けの時, どこかやる気のない

第 3 学年道徳学習指導案 1 主題名どうすることが正しいか 1-(3) 勇気 平成 27 年 9 月 11 日 ( 金 ) 第 3 学年 2 組 34 名 授業者久米亨 2 資料名 思いきって言ったらどうなるの? ( 出典 : 光文書院 ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値について中学

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

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エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

平成 30 年度佐賀県教育センター小 中学校道徳科 3 授業実践 (1) 小学校 2 年生の授業実践 1 1 主題名 自分らしく (A-4 個性の伸長 ) 2 教材名 ありがとうりょうたさん ( 東京書籍 ) 3 教材について 本教材は 主人公のりょうたとその友達のゆきおの個性が際立つように書かれて

いとする価値 生命の尊さ と自己の生き方との関わりについて, さらに考えを深める時間としたい これは, 内容項目 生命の尊さを知り, 生命あるものを大切にすること に関する学習を道徳の時間を要にし, 関連する各教科 領域または日常生活と組み合わせて作成したものである 導入では, 生命に関する価値を確

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

Microsoft Word - 研究協議会資料(保健分野学習指導案)

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

いろいろな衣装を知ろう

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

61.8%

案3                            ⑤なかまの誘い方(小学校低学年)

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

道徳学習指導案

0630指導案A1

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

道徳学習指導案

20情報【授業】

3 時限目日本にあるブラジル生まれの食べ物を知る 4 時限目なぜピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える 一部が隠れた写真を使い, 日本にあるブラジルのものを考える活動を行う 感想を交流する ピラルクがへっているのかを考えて, 自分たちに何ができるのか考える活動を行う 感想

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

自己紹介をしよう

道徳の時間学習指導案 指導者 T1 長手英克 T2 浜井綾子 1 学年第 4 学年 15 名 2 主題名本当の友達 B 友情, 信頼 3 ねらいなつみに逆上がりを教えようと思うようになったてつおの気持ちを考えることを通して, 友達には自分とは違ったよさがあり, それぞれが力を発揮すると一人ではできな

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際6

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

平成27年度 小・中道徳教育 研究の実際2

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道徳学習指導案

第 3 4 学年 ( 複式学級 ) 学級活動指導案 平成 26 年 6 月 11 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者教諭 ( 学級担任 ) 養護教諭 1 題材 バランスよく食べよう ( 第 3 学年及び第 4 学年 (2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全キ食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい

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第 2 学年道徳学習指導案 平成 27 年 6 月 12 日 ( 金 ) 第 2 学年 2 組 34 名授業者川田聡子 1 主題名友達と助け合う心 2-(3) 信頼 友情 助け合い 2 資料名 森のともだち ( 出典 : 東京書籍 みんなたのしく ) 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする価値につ

(3) 指導について本単元のねらいは 体の発育 発達について その一般的な現象や思春期の体の変化などについて理解できるようにすること 体をより良く発育 発達させるための生活のしかたについて理解できるようにすること である そのねらいを達成するため 児童が学習に興味 関心をもち 意欲的に取り組むことが

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

生徒用プリント ( 裏 ) なぜ 2 人はケンカになってしまったのだろう? ( 詳細編 ) ユウコは アツコが学校を休んだので心配している 具合の確認と明日一緒に登校しようという誘いであった そのため ユウコはアツコからの いいよ を 明日は登校できるものと判断した 一方 アツコはユウコに対して 心

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子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

Transcription:

道徳科 指導と評価 実践編 2 中学校の実践事例と評価 実践事例 4 授業展開例 ( 中学校第 2 学年 ) 1 主題名不公正を許さぬ心 内容項目 C(11) 公正 公平 社会正義 2 ねらいいじめの愚かさを知り 差別 偏見を憎み 不公正な言動を断固として許さない心情を育てる 教材名 卒業文集最後の二行 ( 私たちの道徳 中学校文部科学省 ) 第 3 章 3 主題設定の理由 (1) ねらいとする道徳的価値正義とは 人が踏み行うべき正しい道筋や社会全体としての正しい秩序等を広く意味し 法にかなっていることや各人に正当な持分を与えるという意味もある 公正さとは 分配や手続きの上で公平で偏りがなく 明白で正しいことを意味する よりよい社会を実現するためには 正義と公正さを重んじる精神が不可欠であり 物事の是非を見極めて 誰に対しても公平に接し続けようとすることが必要となる また 法やきまりに反する行為と同様に 自他の不公正に気付き それを許さないという断固とした姿勢と力を合わせて積極的に差別や偏見をなくす努力が重要である そこで 正義と公正さを重んじ 誰に対しても公平に接し 差別や偏見のない社会の実現に努めようとする心情を育てたいと考える (2) 生徒の実態生徒は小学校高学年の段階で 誰に対しても差別することや偏見をもつことなく 公正 公平な態度で接し 正義の実現に努めることの大切さについて学んでいる 中学校入学から間もない時期には 自己中心的な考え方や偏った見方をしてしまい 他者に対して不公平な態度をとる場合があった 学級や学年で協力し各行事を成功させることで 互いの個性を大切にするよさを感じてきた しかし時に 仲間外れにされたくない気持ちから 周囲で不公正があっても多数の意見に同調したり傍観したりするだけで 制止することができないことがある そして 不正な行動等が起きても 勇気を出して止めることに消極的になってしまう姿も見られる そこで 置かれている自分の立場に目を向けさせ 差別や偏見をなくすように努力し 不正を憎み不正な言動を断固として否定する社会の実現に積極的に努めようとする心情を育てたいと考える (3) 教材の活用について本教材は 登場人物である 私 が小学校 6 年生のときのできごとを回想録の形で描いている 私 は T 子との生活環境等の違いから T 子に対して差別や偏見をもち いじめる ある日 私 はT 子のテストをカンニングして満点をとる そのことで自身の弱さを痛感するが 周りの言動に流され 自分の不正を棚に上げ T 子がカンニングしたのではないかと責め立てた やがて卒業式を迎え 配られた卒業文集に書かれたT 子の最後の二行を読み 私 は涙が止まらなかったという話である 生徒は 自分と他者との違いから 相手を除外しようとしたり除外されたりする体験や 不正な行いがあっても自分自身を正したり周りの不正を正したりすることは難しいという体験が少なからずあるだろう そこで 登場人物の 私 の気持ちを共感的に考えさせることで いじめの愚かさを感じさせ 差別や偏見を憎み 不正な言動を断固として許さない心情を育てたいと考える 84

4 学習指導過程学習活動 指導の留意点 ( 主な発問 中心となる発問 予想される生徒の反応) 導入展開終末 1 教材について知る 教材の舞台が東北の津軽に今日の教材は 卒業文集最後の二行 です 東北の津軽に近いと近い地域であり 津軽弁でころのお話です どんな状況なのかを考えながら聞いてください 書かれていることを伝え 生徒に興味をもたせる 2 教材 卒業文集最後の二行 を読み 話し合う 卒業文集の最後の二行を読んで涙が止まらなかった 私 は さんざんいじめていたにどんなことを考えていたのでしょうか もかかわらず 何で今さら T 子さんに本当に辛く 悲しい思いをさせてしまった 涙を流すのか と問い返す 周りの人と一緒にいじめたことを後悔している ことで 主人公の不公正さ 外見で人を判断する自分の醜さに気付いた について考えさせる 3 自分の生活を振り返って考える 人はなぜいじめてはいけないと分かっているのに いじめてし ワークシートの活用まうのか どうしたらいじめはなくなるのだろうか 1なぜいじめてしまうのか 差別や偏見の心が生まれて 立場に上下関係を作ってしまう気持ちがあるから しまう人の弱さや不公正な いじめを楽しいと思う人が少なからずいるから 行動をとってしまう人の弱 人を見下して優位でいたいという弱さが人間にはあるから さについて気付かせる 2どうしたら いじめはなくなるのか 不公正な言動を許さないた 一人一人が人の気持ちを考えること 相手の立場を考える めに 自分に必要なことを 注意する 一人でできなければ 何人かで注意して止める 考えさせる いじめが起こる前に みんなで仲よくする 今日の授業で感じたことや気付いたことは何でしょう ワークシートの活用 友達みんなに対して公平に接しているのか自信がない 人の好き嫌いはあっても その人のよいところを見ていきたい 4 今日の学習を振り返る 私たちの道徳 P165 を読東京都中学校生徒会会長サミットで採択された いじめ撲滅宣み 不公正なことはしない言 について紹介します ようにしようという気持ちにつなげる 第 3 章 第 3 章 道徳科 指導と評価 実践編 5 評価 差別や偏見をせずに 不公正な言動を許さない気持ちをもつことができたか 多様な感じ方や考え方に触れ 公正 公平な社会の実現に向けた 思いや考えを深めることができたか 85 85

道徳科 指導と評価 実践編 授業記録 第 3 章 導入展開 学習活動 (T: 教師の発問 問いかけ C: 生徒の発言 反応 ) 1 教材について知る T: 今日の話の舞台は東北地方の津軽に近いところの話です みなさんに雰囲気が伝わるように 秋田の先生に方言の指導をしてもらいました どんな状況なのかを考えながら聞いてください C: 寒そうな感じがするね 2 教材 卒業文集最後の二行 を読み 話し合う 問う 発問 1 T: 卒業文集の最後の二行を読んで涙が止まらなかった 私 は どんなことを考えていたのでしょうか C: 本当にいやな思い 辛く 悲しい思いをさせてしまった C: 自分がT 子さんのことを追い詰めていたんだなって胸が苦しくなった C:T 子さんを周りの人と一緒にからかってしまい 辛い思いをさせてしまった T:T 子さんを友達と一緒にからかって辛い思いをさせたと思って泣いたのかな C: 私が欲しかったのは 母でもなく 本当の友達です と書いてあった ただの 友達 ではなく 本当の友達 と言っているから 自分や他の人たちはT 子さんにとって友達だと思っている T 子さんたちはいい友達とは言えないし T 子さんは本当の友達はいないと思っている T:T 子さんにとって 本当の友達はいなかったのですね T: 今まで T 子さんをさんざんいじめていたのに なんでこれを読んで泣いたのだろう C:T 子さんは お母さんがいないから 一番欲しいものは普通ならお母さんだと思う だけど 本当の友達と洋服と書いてあったから お母さんよりも色々な話ができる友達 服が汚れているといじめられるから きれいな洋服が欲しかったのかなと思う C: きれいな洋服というところから 内面的にはもう十分頑張ってきたつもりだから あとはもう外見を変えないといじめはなくならないんじゃないかと追い詰められたんだと思う T: 内面は頑張ったけれど 受け入れてもらえなかった C:( やり取りを聞いて 涙を流す生徒 ) C: カンニングをしたり からかったりして なんで謝らなかったのだろうとすごく後悔した 発問 2 3 自分の生活を振り返って考える T: 人はなぜいじめてはいけないと分かっているのに いじめてしまうのか どうしたらいじめはなくなるのだろうか ( ワークシートに記入 ) ワークシートの活用 判断する [ グループでの話合い活動 ] [ 全体での話合い活動 ] 座席表シートの活用 T: それでは皆さんで共有したいと思ったことを発表してください C: 人には 自分より上や下だという考えは 必ずと言っていいほどある 自分よりも下だから 少しばかにしてやろうという些細な気持ちからいじめが始まるのではないかと思う ちょっとした気持ちなのか いじめている本人はいじめている感覚がないと思う C: 相手との違いを理解して それぞれの個性を見付けていくことが大切だと思う もしもそれが無理なら いじめている人が近くにいたら 周りの人が注意するのが理想だけど 一人で注意するのは難しい 何人かで 集団となって注意していけばいいのだけど C: つぶやき ( できないよ )( 何人かの集団でも難しい ) 86

終末 C: いじめられている人のことを考えて 自分がされていやなことはしないことが大切だと思う C: でも 人間だから 人間として生まれてきた以上 いじめはなくならない C: いじめる人は 自分を強く見せたい 一緒にいじめる人は 自分もいじめられたくない いじめる人は プライドが高くて 人それぞれ違うのに その違いが認められない だからお互いの長所を見付けて 尊重し合うことができるといい 誰かがいじめようと言ってきても 周りの人が優しく止めるとか C: 自分のプライドが高い人ほど 人の悪いところを見付けないと気が済まないんじゃないか いじめがなくならないのは 自分の弱みを知られたくないから 他の人に偏見をもたず その人を認めて 誰にでも平等に接する 一番簡単なのは いじめが起こる前にみんなで仲よくすること C: いじめている人が裏でいじめられていることもある 立場が下の人をいじめようとしていくと 無限ループになってしまう C: 自分より下って どんなこと? そういう思いがいじめに直結するんじゃないかな C: いじめている人でも いじめているということの自覚がない人もいると思う 周りの人が黙っているんじゃなくて お互いに声を掛け合うこともいいと思う T: いじめている人は自分がいじめをしている自覚がないってこと? C: そうそう あとは いじめるというか ふざけるっていうのかな その人の反応を見るのが楽しいっていう人もいると思う それが どんどんエスカレートして その人の短所を見付けていじめがひどくなるんじゃないかな C: そもそも人をいじめるのは心が汚れているんだよ 平等ではない T: 平等ではないとはどういうことですか C: いじめは 1 対 1 ではない けんかやいざこざがあったときに よくどちらかの味方に付くことがあるけれど 平等ではないよ いじめは複数でしている 集団となって自分の身を守っているという卑劣さを自覚していない C: 見ている人も無関心を装っているけれど いじめている人やいじめられている人は 敏感にどっちの味方か感じているよね C:( 多くの生徒がうなずく ) T: だからこのようないじめが起こるんだね いじめている人が自分に気付くことができるか 気付けていないなら 周りの人が声を掛けてあげる いじめている人に声を掛けてあげられないなら いじめられている人に声を掛けてあげるなど たくさんの意見がありました C: いじめは人の悲しい部分なのかも 気付く T: それでは 今日の授業で感じたことや気付いたことは何でしょう ワークシートの活用 ( ワークシートに記入 ) C: 人には感情があるからいじめがなくならないと思った でも 大切な感情と必要のない感情がある 人を大切に思う心を育てていきたい C: いじめを止めることは難しいことだと思う しかし 自分の一言で 当事者や自分も人生が変わるとしたら知らん顔するのではなく 何らか関わることも大切だと思った C: いじめをなくすことは難しいことだ 一人では無理だからこそ 人との協力でいじめを減らしたり無くしたりすることができると思う C: 私は友達をいじめたことはないし いじめられたこともないと思っていた でも 無意識のうちに相手意識に欠けた行動があったかもしれない みんなに公平に接することは難しい 4 今日の学習を振り返る T: 東京都中学校生徒会会長サミットで採択された いじめ撲滅宣言 について紹介します ( 私たちの道徳 文部科学省 P165 を読む ) 皆さんの話を聞きながら 先生も いじめ ということを通して 人が人を差別したり 偏見をもったりすることについて考えさせられました どんなときも 誰にでも公平に接することは難しいことなんだなということを学びました 第 3 章 道徳科 指導と評価 実践編 87 87

道徳科 指導と評価 実践編 観察対象生徒 E の学びの姿からの見取り 本時のねらいに関わって 生徒 E への教師の意図 自分の考えを述べたり 友達の考えを受け入れたりすることを通して いじめをなくすことの難しさも感じながら 公正 公平についての考えを広げさせたい 道徳科の授業における生徒 E の姿 ワークシートに自分の考えを記述する グループでの話合い活動では積極的に発言することが多い 全体での話合い活動では 指名しても自分の考えを発言することはない 評価の場面 評価の方法 生徒の活動や反応の場面 判断する 場面 ワークシート座席表シート 発問 2 グループでの話合い活動友達の意見を積極的に聞く ( 生きている全ての人々の心が変わる と記述する ) 気付く 場面 ワークシート 自己評価 ( すべての項目で とても思う に を付ける ) 記述 ( 一人一人の心がいい方向に変わっていくしかない と記述する ) 生徒 E の授業記録 学習活動 T: 教師の発問 問いかけ E: 生徒の発言 反応 第 3 章 展開 発問 2 T: 人はなぜいじめてはいけないと分かっているのに いじめてしまうのか どうしたらいじめはなくなるのだろうか [ グループでの話合い活動 ] C: 一人一人の長所を知って 人の気持ちを考えることが大切だと思う C: すごく説得力があるね うん 世界中の人々の心を変えるしかない E: どうしたらいじめがなくなるんだろう 生きている全ての人たちの心を変えるしかないよ E: にっこりと笑う E:Z さんはどう思う? T: 今日の授業で 感じたことや気付いたことは何でしょう ( ワークシートに記入 ) - 授業後ワークシートに記入したことの聞き取り - E:( ワークシート ) 一人一人の心がいい方向に変わっていくしかない 他のことについても考える と記入する E:( 聞き取り ) 生き物 虫 植物のことも考える みんな 自分のことばかり考えているからいじめはなくならない 学習状況の見取り 人には差別や偏見をもってしまう弱さがあり 公正 公平な心で生活することは難しいことを理解した上で 公正 公平を実現するためには 自分のことばかりでなく 生き物全てを思いやる心が大切であることに視点を広げて考えを深めることができた 88 88

道徳科 指導と評価 実践編 観察対象生徒 R の学びの姿からの見取り 本時のねらいに関わって 生徒 R への教師の意図 友達に自分の考えが認められたり 自分が友達の考えを認めたりすることを通して 公正 公平について自分の考えに自信をもち 公正 公平について考えをより深めさせたい 道徳科の授業における生徒 R の姿 ワークシートには自分の考えを記述することができる グループでの話合い活動では自分の考えを述べるが 全体での話合い活動では発言があまりない 評価の場面 評価の方法 生徒の活動や反応の場面 判断する 場面 ワークシート座席表シート 発問 2 グループでの話合い活動友達の意見を聞く ( みんながそれぞれの個性を認める と記述する ) 気付く 場面 ワークシート 自己評価 ( すべての項目の とても思う に を付ける ) 記述 ( 学級のみんなは 本当に真剣に考えてくれてうれしかったです と記述する ) 生徒 R の授業記録 学習活動 T: 教師の発問 問いかけ R: 対象生徒の発言 反応 展開 発問 2 T: 人はなぜいじめてはいけないと分かっているのに いじめてしまうのか どうしたらいじめはなくなるのだろうか [ グループでの話合い活動 ] C: 相手との違いを理解して それぞれの個性を認め合う [ 全体での話合い活動 ] ( ワークシートに記入 ) R: みんなが一人一人の長所を見付けて と先の言葉が続かなくなるが 同じグループの友達が 理解するっていうこと? と捕捉した それを受けて 生徒 R は そう 認める と表現することができた グループの友達は 頷いて R の考えを受け止めた R: 全体の話合い活動では 発言者の方を見て静かに聞いていた R:( ワークシート ) 小学校の頃にこの話のようないじめではなかったけれど 当時はとても傷付きました 今日はみんなが本当に真剣に考えてくれてうれしかったです 第 3 章 学習状況の見取り グループでの話合い活動を通して 人間には差別や偏見をもってしまう弱さがあり 公正 公平な心で生活することは難しいことを理解した上で 公正 公平を実現するためには まず互いを理解し 認め合うことが大切であることに気付き 考えを深めることができた 89

Bタイプ Bタイプ 道徳科 第 問う 判断する 気付く 場面で活用するワークシート 問う 判断する 気付く 場面で活用するワークシート 回 月 日 卒業文集最後の二行 年 組 氏名 人はなぜいじめてはいけないと分かっているのに いじめてしまうのか どうしたらいじめはなくなる のだろうか 自分の考え 友達の意見 道徳科 指導と評価 第3章 実践編 今日の時間に感じたこと 気付いたこと 今日の道徳を振り返って 90 資料は深く考えられるものだったか とても思う まあまあ思う あまり思わない 全く思わない いじめを通して差別や偏見について 考えることができたか とても思う まあまあ思う あまり思わない 全く思わない いろいろな考え方に触れられたか とても思う まあまあ思う あまり思わない 全く思わない 自分の生き方に影響を与えそうか とても思う まあまあ思う あまり思わない 全く思わない 90

道徳科 指導と評価 実践編 B タイプ 他者との関わりから見る座席表シート 第 3 章 道徳的価値に対する日々の姿 91