Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

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病院等における耐震診断 耐震整備の補助事業 (1) 医療施設運営費等 ( 医療施設耐震化促進事業平成 30 年度予算 13,067 千円 ) 医療施設耐震化促進事業 ( 平成 18 年度 ~) 医療施設の耐震化を促進するため 救命救急センター 病院群輪番制病院 小児救急医療拠点病院等の救急医療等を担

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

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⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

スライド 1

4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

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国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

一太郎 10/9/8 文書

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

H28秋_24地方税財源

激甚災害制度について

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

ハザードマップポータルサイト広報用資料

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

新たな津波浸水想定を踏まえた見直しの概要 資料 1-2 H23 の想定 対象断層県設置の有識者検討会設置の有識者検討会の検討の検討結果を踏まえた 4 断層 ( 日本海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方海東縁部 能登半島東方沖 能登半島北方沖 石川県西方沖 ) 想定の手法土木学会の手法

防災業務計画 株式会社ローソン

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

重ねるハザードマップ 大雨が降ったときに危険な場所を知る 浸水のおそれがある場所 土砂災害の危険がある場所 通行止めになるおそれがある道路 が 1 つの地図上で 分かります 土石流による道路寸断のイメージ 事前通行規制区間のイメージ 道路冠水想定箇所のイメージ 浸水のイメージ 洪水時に浸水のおそれが

PowerPoint プレゼンテーション

ii 8. 河川法と漁港法との調整に関する協定 ( 抄 ) 運輸省港湾局と農林省水産庁生産部とに関連ある港湾災害復旧事業の処理について 76 第 2 漁港関係災害関連事業 Ⅰ 補助金交付要綱 1. 漁港関係災害関連事業等補助金交付要綱 77 Ⅱ 災害関連漁業集落環境施設復旧事業 1. 災

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

平成 27 年度第 1 回状況説明 ( 要望 ) 活動 平成 27 年 8 月 3 日 ( 月曜日 ) 1 国土交通省 財務省 総務省 内閣府への状況説明 ( 要望 ) 活動について国土交通省へは 岡﨑高知市長と清水大洲市長を先頭に 国土交通省幹部及び関係部局へ状況説明 ( 要望 ) 書の手渡しと要

(100817)

災害復旧制度の目的と沿革 目的 自然災害により被災した公共土木施設を迅速 確実に復旧する 対象施設 河川 海岸 砂防設備 林地荒廃防止施設 地すべり防止施設 急傾斜地崩壊防止施設 道路 港湾 漁港 下水道 公園 沿革 古くは明治 14 年より予算補助の形での国庫補助 明治 32 年 災害準備基金特別

Microsoft Word - 0-1 表紙.doc

7 制御不能な二次災害を発生させない 7-1) 市街地での大規模火災の発生 7-2) 海上 臨海部の広域複合災害の発生 7-3) 沿線 沿道の建物倒壊による直接的な被害及び交通麻痺 7-4) ため池 ダム 防災施設 天然ダム等の損壊 機能不全による二次災害の発生 7-5) 有害物質の大規模拡散 流出

三鷹市耐震改修促進計画(改定素案)

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

南海トラフ地震発生時の不安 南海トラフ地震が発生した場合 不安や危険に思うことは何ですか?( は 3 つまで ) 66.7% の人が 自宅の倒壊や損壊 49.2% の人が 家族等の安否やその確認手段 と答えています 自宅の

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資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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Microsoft Word - 目次

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

国土技術政策総合研究所 研究資料

基本方針

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北栄町耐震改修促進計画の目的等 目的 本計画は 町民生活に重大な影響を及ぼす恐れのある地震被害から 町民の生命 財産を保護するとともに 地震による被害を軽減し 社会秩序の維持と公共の福祉に資するため 建築物の計画的な耐震化を促進することを目的とします 計画の実施期間 本計画の実施期間は 国及び県の実

宅地の補修工事に関する費用の貸付 被害建物に関する相談窓口 応急仮設住宅の提供 被災者生活再建支援金 住宅の応急修理制度 住宅の補修工事に関する費用の貸付 ( り災証明書の提出が必要です ) 被災家屋等

験をいかし 地域防災力充実強化計画のような形で 地方公共団体や関係団体の事業まで含む関連施策を網羅した総合計画を作成し 関係者がその実施状況を点検しながら 状況に応じて必要な修正を加えつつ 粘り強く全体を着実に実行するという いわば施策実行のシステムを確立して 地域防災力充実強化の実をあげるようにす

一太郎 10/9/8 文書

建築物等震災対策事業について

☆配布資料_熊本地震検証

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( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

●東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案

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地区概況 7-6 ( 旧 ) 平三小学校 大字 平蔵 米原 小草畑 概要市の南東部に位置し 長南町 大多喜町に接している 丘陵地と平蔵川沿いの低地からなり 丘陵地にはゴルフ場が複数立地し 低地では 民家や農地が分布する 地区を南北に国道 297 号が通り 国道 297 号沿いには小規模な造成宅地があ

第 3 号様式 ( 第 3 条関係 ) 不燃化推進特定整備地区整備プログラム 品川区 豊町 丁目 二葉 3 4 丁目及び西大井 6 丁目地区 平成 25 年 11 月第 1 回変更認定平成 27 年 10 月第 2 回変更認定平成 29 年 3 月 品川区

豪雨災害対策のための情報提供の推進について

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

Microsoft Word - 09安城中部.docx

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

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目次 ( )

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

参考 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 の対応表 ( 目安 ) この表は 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 との対応について 目安として作成したものです 各支援制度の詳細な適用条件については 3 生活支援制度一覧 (P.5~) に記載している各制度の お問

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大阪湾広域臨海環境整備センターは、昭和57年3月に設立されて以来、30年余りにわたって、全国で唯一の府県域を超えた広域的な廃棄物の適正な最終処分を海面埋立てにより行う「フェニックス事業」を地方公共団体及び港湾管理者と一体となって推進してきたところであり

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資料 2 東海管内における農業水利施設の防災 減災の取組 ( 農村地域防災減災事業 海岸事業 ) 平成 27 年 2 月東海農政局整備部防災課

大規模災害時における罹災証明書の交付等に関する実態調査-平成28年熊本地震を中心として-

スライド 1

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

02【通知案】年管管発 第号(周知・機構宛)

02一般災害対策編-第3章.indd

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当面の事業概要 < 平成 25 年度 > 実施設計業務委託 < 平成 26 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 道路改築工事 < 平成 27 年度 > 市道 1504 号線電線共同溝整備工事 市道 1504,1505,1507 号線道路改築工事 < 平成 28 年度 > 市道 1504

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

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平成 26 年度公共事業事後評価調書 1. 事業説明シート (1) ( 区分 ) 国補 県単 事業名道路事業 [ 国道橋りょう改築事業 ( 国補 )] 事業箇所南巨摩郡身延町波高島 ~ 下山地区名国道 300 号 ( 波高島バイパス ) 事業主体山梨県 (1) 事業着手年度 H12 年度 (2) 事

Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

第 1 節復旧 復興の基本方針の決定 村は 被災者の生活再建を支援し 再度災害の防止に配慮した施設の復旧等を図り より安全 性に配慮した地域振興のための基礎的な条件づくりを目指すため 復旧 復興の基本方針を決定 し その推進に当たって必要な場合は 他の地方公共団体の支援を要請する 1 復旧 復興の基

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序章 計画改定の背景 足立区では 昭和 57 年 3 月に 大地震による火災から区民の生命と財産を守る た め 足立区防災まちづくり基本計画 を策定し この計画に基づき各種事業を展開し てきました その後 平成 7 年 1 月 17 日に発生した阪神 淡路大震災では 密集市街地に被害が 集中し 改め

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

Transcription:

地震 津波等災害防災対策の充実強化に関する重点提言 地震 津波等災害防災対策の充実強化を図るため 国は 特に次の事項について積極的な措置を講じられたい 1. 地震 津波 火山噴火対策の充実強化について (1) 地域における地震 津波等災害防災対策を着実に推進するため 地震 津波被害を最小限とする 減災 の視点を取り入れた社会資本整備を国直轄で推進すること (2) 発生が予測されている地震 津波の被害想定調査を早急に実施し 被害想定を各都市自治体に示すこと また 地域防災計画の見直し 防災拠点施設 ハザードマップの整備等 都市自治体における防災 減災対策に対して十分な財政措置を講じること (3) 津波避難タワーや道路法面を利用した津波一時避難場所の確保 避難路の整備 津波避難訓練等 津波対策に対して財政措置を拡充すること (4) 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 による津波避難対策特別強化地域における防災対策を推進するため 南海トラフ地震津波避難対策特別強化地域の指定による国の補助の嵩上げ対象について 対象範囲及び財政措置を拡充すること また 防災集団移転促進事業や津波防災拠点整備事業の採択要件を緩和すること (5) 防災避難広場等の用地取得について 土地収用法による事業認定を受けずに譲渡所得の特別控除等の特例が適用される 特掲事業 とするよう租税特別措置法の適用を拡大すること (6) 液状化の事前対策を推進するため 公共施設や街区等の大規模敷地だけではなく 民間建築物へ液状化対策の対象範囲を拡大すること また 液状化被害による地籍の混乱に対し 筆界の確定を円滑に行えるよう必要な措置を講じること (7) 大規模地震発生時における火災の発生を抑制するため 感震ブレーカーの設置促進など 必要な措置を講じること (8) 火山防災対策について 広域的な被害が想定される場合の具体的な避難先の明示や避難路等の整備拡充 幹線道路閉塞時における避難 救助活動等の制約の早期解消に向けた体制強化のための支援措置を講じること

また 火山活動の常時監視 観測体制の強化及び情報の共有化を図るため 観測施設の整備及び火山専門家の育成を図ること 2. 河川等における治水事業の推進について (1) 都市自治体が管理する河川の改修 河川管理施設の整備及び内水による浸水被害対策等に係る支援制度の拡充など財政措置を充実すること (2) 大規模水害及び局地的な大雨等による河川等の氾濫 洪水から住民生活を守るため 危機管理体制を充実強化すること また 河川等の抜本的な治水安全度の向上に寄与する河川管理施設等の整備や未整備区間の整備を促進すること さらに 河川管理施設等の老朽化及び耐震化に伴う改修 更新等を推進するとともに 流下能力の向上等に必要な河川改修や内水対策など予防的な治水対策を講じること (3) 特別警報の発表については 住民が適切な避難行動を行えるよう 県単位ではなく市町村単位で行うことや 発表時期について検討を加えること (4) 大規模水害時において 地域住民等の安全な避難体制が構築できるよう 都市自治体を超えた広域避難を迅速かつ統一的に行うための体制を早期に整備すること 3. 土砂災害対策の推進について (1) 土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定の早期完了及び都市自治体が実施する避難所等の防災体制の整備に必要な支援を講じること また 土砂災害警戒区域等の住宅改修 移転等に対する支援制度を充実するとともに 移転に伴う開発行為の要件を緩和すること (2) 急傾斜地崩壊対策事業等の着実な整備促進を図るため 事業採択要件の緩和など財政措置を充実すること 4. 防災 減災対策の充実強化について (1) 平成 28 年度で終了となる緊急防災 減災事業債について 継続的に災害対策事業を実施できるよう期限を延長するとともに 対象事業及び財政措置を拡充すること (2) 防災拠点や避難所の耐震化を一層推進するため 庁舎 公民館等の公共

施設の建替え 耐震診断 耐震改修 大規模改修に対し 財政措置を拡充すること (3) 防災行政無線について デジタル化に係る整備費及び維持管理費の財政措置を拡充すること (4) 帰宅困難者対策について 事業者に対する支援措置及び都市自治体に対する財政措置の拡充を図るとともに 国が主体となって一時滞在施設及び災害時帰宅支援ステーションの整備並びに代替輸送手段の確保を行うこと また 一時滞在施設における事故等について 国が補償する姿勢を明確化すること (5) 大規模災害発生時には 行政機能の低下を最小限に抑え 地域防災計画に基づく応急対策や復旧 復興対策を実行するとともに行政サービスを早期に再開する必要があることから 業務継続体制の強化に係る支援措置を講じること 5. 発災時の支援対策の充実強化について (1) 大規模災害発生時における広域的かつ機動的な危機管理体制を確保するため 国は地方との連携強化に努めること また 人的支援の更なる充実を図ること (2) 被災者の生活環境の向上のため 指定緊急避難場所及び指定避難所の整備 備蓄物資の確保 バリアフリー化等 機能強化に係る財政措置を拡充すること また 車中における避難による被災者の健康被害等の防止について 対策を講じること (3) 防災拠点機能を担う庁舎の再建 復旧 仮庁舎の建設 整備等に対する財政措置を拡充すること また 庁舎の建設場所や規模については 市の行政運営の効率性及び防災拠点としての活用を考慮し 柔軟に対応できるような制度とすること (4) 災害対応及び避難所運営等に係る多額の人件費等の災害関連経費について 財政措置を拡充すること (5) 災害復旧 復興を着実に進めるため 公共土木施設災害復旧事業等の財政措置を拡充すること また 災害査定事務の迅速化のため 事務手続きの簡素化等を図ること

(6) 被災自治体への支援活動を積極的に行えるよう都市自治体の主体的な被災地支援を災害救助法で明確に位置づけるとともに 官民協働を含めた支援活動に対し財政措置を講じること (7) 市町村単位で適用される災害救助法及び被災者生活再建支援法については 局地的な自然災害を含む同一災害により被災したすべての世帯が同様の支援を受けられるよう基準を緩和すること また 被災者生活再建支援法の適用については 半壊 一部損壊 及び 床上浸水 等の世帯にも対象を拡大するなど財政措置の充実を図ること (8) 災害援護資金貸付金制度については 償還免除事由の更なる拡大 償還期限の延長など 制度の見直しを行うこと また 償還事務に係る被災自治体への財政措置や 災害援護資金の償還免除対象を円滑に判断するための所得確認の仕組みを構築すること さらに 償還不能となった償還金について 国も応分の負担を行うこと (9) 罹災証明書の遅滞ない交付や被災者支援を総合的かつ効率的に実施するため 被災者支援システムの導入等に係る財政措置を講じること (10) 大規模地震に伴い必要となる市町村管理の公共基準点の改定に対し 財政措置を講じること 6. 消防 救急体制の充実強化について (1) 消防救急デジタル無線の維持管理 消防の広域化 消防庁舎の建替え 救急隊の増隊に係る経費 消防車両及び救助活動用資機材の整備 高速自動車国道における消防業務等 消防力強化に係る財政措置を拡充するとともに 消防広域化の推進期限の更なる延長を行うこと (2) 常備消防及び救急業務等を含む消防に対する交付税措置については 面積 高齢化の状況 辺地 離島 山村等地域の抱える状況等を考慮し 実情をより反映した措置とすること (3) 消防団活動への支援として 適切な報酬及び費用弁償の支給 消防団員の安全確保のための装備の充実 消防団が所有する消防ポンプ車の整備 更新 消防団拠点施設の充実等 機動力強化に関わる財政措置を講じること (4) 消防法施行規則で定める火災信号のうち 近火信号 及び 出場信号 のサイレン音の吹鳴パターンと 予報警報標識規則で定める津波警報標識

の 大津波警報 及び 津波警報 の吹鳴パターンが同一であることから 消防団員等が迅速な避難行動支援に着手できるよう 吹鳴パターンの重複解消に向けた見直しを行うこと