地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

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宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

スライド 1

(3) 設備復旧対策事例 ~ 基地局及びエントランス回線通信事業者各社で取り組んだ主な基地局あるいはネットワーク設備復旧対策としては 光ファイバー 衛星回線 無線 ( マイクロ ) 回線の活用による伝送路の復旧や 山頂などへの大ゾーン方式 ( 複数の基地局によるサービスエリアを1つの大きなゾーンとし

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

その一方で 防災行政無線の聞き取り状況の調 査では 図 3に示すように20% の人が放送内容を聞き取れなかったと答えており 今後の改善 もしくは代替え手段の充実の必要性を示唆している なお 情報の入手先としてテレビの割合が低いのは地震による停電 ( 岩手県 宮城県では95% 以上が停電 ) が原因と

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

5 安全 減災措置 建物建物は地震対策はなされていますか? 耐震補強 耐震 制震 免震設備状況 ( リスト ) 耐震 安全性診断 ( 発災前 ) 耐震 安全性診断を受けていますか? 施行証明書 実施状況 ( リスト ) 応急危険度判定 ( 発災後 ) 転倒 転落の防止措置 6 本部への被害状況の報告

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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各省庁等における業務継続計画に係る取組状況調査 調査の目的 各省庁等における現在の業務継続計画に係る取組状況を把握し 東日本大震災等を受けた 今後の業務継続計画の改善策を検討するための資料とする 調査の対象 中央省庁業務継続連絡調整会議構成機関 オブザーバー機関 29 機関 構成員 :23 機関内閣

防災業務計画 株式会社ローソン

1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

中部電力グループ アニュアルレポート2012

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

燕市 ICT 部門の業務継続計画 < 初動版 > ー概要版ー 燕市

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(2) 地震発生時の状況地震発生時の運転状況ですが 現在 20 清掃工場で40 炉が稼動していますが 地震発生当日は32 炉が稼動しており 8 炉は定期補修や中間点検のため停止していました 地震後は設備的な故障で停止したのが2 炉ありまして 32 炉稼動していたうち2 炉が停止したというのが地震発生

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

「防災週間」における災害用安否確認サービス「災害用伝言ダイヤル(171)」および「災害用伝言板(web171)」の体験利用について

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( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

障害者 ( 児 ) 防災アンケートの主旨 アンケートの概要 Ⅰ 避難に関すること Ⅱ 情報伝達に関すること Ⅲ 避難所及びその環境に関すること Ⅳ 日頃の備えに関すること 障害者 ( 児 ) 防災アンケート < 配布用 >

4 回答者属性 (1) 性別 人数割合 (%) 男性 女性 49.4% 0.4% 男性 5 女性 % 2 0.4% (2) 年代別 人数割合 (%) 20 代 % 30 代 % 40 代 % 50 代 % 60~6

ご利用料金 災害用伝言ダイヤル (171) 発信されるお客様から被災地の キーとする電話番号 までの伝言の録音 または再生にかかる通話料 ( 通常 電話をおかけになる場合と同様の料金 ) が必要です 伝言蓄積等のセンター利用料は無料です 例えば 東京の電話番号をキーに大阪から伝言を録音 再生する場合

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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2 本紙について 本紙は 通信回線の管理者等が脆弱性評価を行うにあたって 有用と考えられるポイントを 電気通信事業者の視点で取りまとめた参考資料である 大規模災害等が発生し 電気通信ネットワークがケーブル切断等により途絶した場合 電気通信事業者は電気通信事業法第 8 条の重要通信の規定に照らし 重要

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

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1 東日本大震災での多くの被害が発生!! 平成 23 年 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は 三陸沖を震源としたマグニ チュード 9.0 仙台市内での最大震度 6 強 宮城野区 という巨大な地震でした 東部沿岸地域では 推定 7.1m 仙台港 もの津波により 家屋の浸水やライフラ

初動体制の構築 自分を守る! ビジネスにつなげる! 社会貢献をする! 1. インフラ関連事業者 社員に対する教育 啓発 訓練を行っている例事例番号 001 自社のリソースを活用した避難訓練と初動体制の構築 取組主体鹿島建設株式会社 取組の実施地域東京都 ( 港区 ) 業種建設

台風18号に伴う「災害用伝言ダイヤル(171)」及び「災害用伝言板(web171)」の運用開始について

実証実験の結果 空中線能率が 38.5% と高能率が得られたことから 低出力でも新潟市全域をサービスエリアとすることが確認できた クレーン車到着から 1 時間で放送を開始することが可能 クレーン車は 被災している地域に最も近く 移動ルートの道路状況に問題ない企業から借りることを想定している クレーン

地震防災に関するアンケート調査結果について

2 災害用伝言板 (web171) 1. 登録可能電話番号全国の加入電話 ISDN ひかり電話( 電話サービス ) IP 電話 (050の電話番号から始まるIP 電話も含む ) 携帯電話 PHSの電話番号 2. 伝言蓄積数 20 伝言 3. 伝言保存期間 6 ヶ月 4. 伝言登録 閲覧可能地域全国

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各部会の活動状況予定200505

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

4 災害時における他機関 他施設との協定の締結状況災害時に他機関 他施設との協定を結んでいる施設は 97 施設で 1 か所と締結している施設が多くありました 締結先は 地元自治会 町内会 病院 近隣施設 社会福祉施設 物流会社 福祉ネットワーク 市町村等でした 図 2 災害時における他機関 他施設と

Microsoft Word - RM最前線 訓練.doc

2 被害量と対策効果 < 死者 負傷者 > 過去の地震を考慮した最大クラス あらゆる可能性を考慮した最大クラス 対策前 対策後 対策前 対策後 死者数約 1,400 人約 100 人約 6,700 人約 1,500 人 重傷者数約 600 人約 400 人約 3,000 人約 1,400 人 軽傷者

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Taro-参考資料:災害用伝言サービ

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

-災害に備えて-

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取組みの背景 これまでの流れ 平成 27 年 6 月 日本再興戦略 改訂 2015 の閣議決定 ( 訪日外国人からの 日本の Wi-Fi サービスは使い難い との声を受け ) 戦略市場創造プラン における新たに講ずべき具体的施策として 事業者の垣根を越えた認証手続きの簡素化 が盛り込まれる 平成 2

平成23年東北地方太平洋沖地震の概要について

☆配布資料_熊本地震検証


Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

特集大規模自然災害からの復旧 復興 参考 警察が検視により確認している死者数 50 名 災害による負傷の悪化または避難生活等における身体的負担による死者数 106 名 6 月 日に発生した豪雨による被害のうち熊本地震と関連が認められた死者数 5 名建物被害全壊 8,360 棟, 半壊 3

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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~BCP から BCM へ ~ 静岡県事業継続計画モデルプラン ( 第 3 版 ) の概要 静岡県経済産業部

事業継続計画概要書 株式会社 J C U B C M 運営委員会 2019 年 1 月 10 日 ( 改 ) 当社グループは 当社と連結子会社 15 社 (2019 年 1 月現在 ) 及び関連会社 1 社により構成され 事業形態を 薬品事業 装置事業 の2セグメント および その他 ( スパッタ技

地震と地震保険に関するアンケート調査結果について

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スライド 1

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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国土技術政策総合研究所 研究資料

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

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防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

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(2)【講義】

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第8章 災害復旧計画

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送信日 番組開始番組終了 題名発信者備考 12/3 内部統制制度に関する説明会 (11/20) 12/4 平成 30 年度防災啓発中央研修会 (7/5-6) 12/5 ファイアーファイティングスピリッツ -もうひとつの生き方 見つけた - 12/5 15:19 全国市長会創立 120 周年記念市長フ

道の駅 とは 道の駅 の目的 道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供 地域の振興に寄与 道の駅 の機能 基本的な 3 機能 情報発信機能 休憩機能 地域連携機能 + 災害時に期待される機能 防災機能 1 救命救急活動 2 支援物資集配 3 住民避難 4 生活用品の提供などの拠点としての機能 道

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( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

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PowerPoint プレゼンテーション

災害への備えと対応に関する意識・実態調査報告書

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テンプレートのご提案

東日本大震災発生時の石油供給 震災発生直後震災発生直後 地震 津波により東北の石油供給の拠点である仙台製油所や塩釜油槽所を始め 太平洋側の石油基地が操業停止 全国 27 製油所のうち東北 関東の6 製油所が操業停止し 石油精製能力は震災前の約 7 割に また 東北地方の約 4 割のガソリンスタンドが

Transcription:

自分を守る! ビジネスにつなげる! 社会貢献をする! 1. インフラ関連事業者 2. 3. 4. 04 通信手段の確保や情報の共有を行っている例事例番号 018 地震発生時の事業継続への即応性向上に資する総合防災情報システムの構築 取組主体株式会社大林組 取組の実施地域東京都 業種建設業 取組関連 URL http://www.obayashi.co.jp/ 取組の概要 これまでの蓄積を生かした事業継続への取組 建設業を営む株式会社大林組は 住民の避難や復旧活動に欠かせない資機材や支援物資の輸送に重要となる主要幹線道路 鉄道をはじめとした交通網の復旧 被害を受けた施設の迅速な復旧等を行う重要な責務を担っていることから 事業継続計画を策定し その実効性を高める取組を数多く実施している その取組の一環として 被害状況の情報収集 と 通信手段の整備 従業員の安否確認手段の整備 を中心とした 総合防災情報システム を構築している 総合防災情報システムの全体イメージ 取組の特徴 復旧支援活動の優先順位を迅速に決定するために 同社の 総合防災情報システム は 復旧支援活動の優先順位に対する判断支援を重視した情報支援システムである 本システムの中では 発災時に立ち上げられる震災対策本部が 地震発生直後の混乱の中で 現地対策本部の立ち上げとともに 復旧支援活動の優先順位を迅速に決定する必要がある そのような優先順位を判断するための 被害状況の情報収集 と それを支える 通信手段の確保 に数多くの工夫が施されている たとえば 地理情報システムをベースにしたシミュレーションプログラムである 地震被害予測システム には 従業員および家族居住地 当社施設 建築系施工物件 工事事務所が登録され また背景として地盤情報 歴史地震 活断層 鉄道 河川 道路地図等の情報が準備されている 緊急時には それらのデータと震源情報から計算された全国各地の震度分布 建物被害度 液状化危険度分布を組合せ 被害の全体像を早急に把握することで 調査 復旧などの計画 立案に必要な情報を分析 提供することが出来る

地震被害予測システムにより建物被災度を予測 また 携帯電話と地図を利用した 被害情報集約システム では GPS 機能と地理情報システムとの連係により 現在位置周辺にある同社施工済物件を検索し 物件や周辺の被害状況を文字 静止画 動画を添付して報告することができる これら被害情報を地理情報システムに集約することで 震災対策本部 現地対策本部の意思決定を支援することとしている 被害情報集約システムの 携帯 BCP の携帯画面表示イメージ 従業員の安否確認を重視 同社の 安否確認システム では インターネットに接続可能な携帯電話やパーソナルコンピューター および一般公衆電話回線経由で 従業員本人や家族の安否を確認することができる 具体的には 震度 5 強以上の地域に本人または家族が居住している場合 各自の携帯電話へメールが送信され メールの内容に沿って報告する仕組みとなっている なお 同社では 平成 7 年の阪神 淡路大震災を契機に 発災直後の被害状況や従業員の安否確認に対する重要性を認識し 総合防災情報システム の開発を始めた 東日本大震災時においても 総合防災情報システム は順調に稼働したが 被災地においてはインフラの途絶により連絡がつかない従業員も存在したため 現地対策本部のスタッフが避難所を回るなどして 直接確認を行うケースもあった このことから システムにのみに頼るのではなく 緊急時には柔軟な対応が重要であることも再認識し 日頃から訓練等にも力を入れている

通信手段の確保 同社では 上記を始めとした災害時の取組を支えるため 非常用通信機器を整備している 阪神 淡路大震災以降 現地対策本部となる全国各地の本 支店に衛星携帯電話 MCA(Multi-Channel Access) 無線 Web 会議 無線 LAN によるインターネット接続 通信衛星によるデータ通信を配備してきた しかし 東日本大震災時には 東北地方を中心としたインターネットや電話回線網の一時的な障害や停電のため 音声やデータ通信の障害が発生した 特に携帯電話網の途絶により従業員との連絡がつかなかったことが大きな課題として残った このため 非常用電源の整備とともに 通信機器のさらなる多種 多様化を推進し 事業継続に支障をきたすことのないように全社的な取組を加速している 衛星携帯電話により顧客と連絡 平時の活用 顧客の BCP 支援にもつなげる 総合防災情報システム は 地震以外でも稼働し 平成 26 年 8 月豪雨による広島土砂災害発生時にはこのうちの 安否確認システム を利用し 従業員の安否を確認した 同社では 各種システムを用意し 日頃から訓練を行うことで 社員の防災意識の向上とともに 多くの営業店や工場を有するお客様の施設に対し 地震被害予測システムによる被災シミュレーションを行うことで顧客の事業継続計画を支援し 事業促進にもつなげている 周囲の声 発災時には 復旧支援活動の優先順位の判断を下すうえで被害状況の情報収集が重要となるが 地理情報システムをベースとしたシミュレーションプログラムである地震被害予測システムや 携帯電話と地図を利用した被害情報集約システムが災害対策本部の意思決定に大いに役立つ また インターネットに接続可能な携帯電話やパソコン 公衆電話経由で従業員や家族の安否を確認できるシステムも開発されており 平成 26 年の広島土砂災害時にはその機能が実証されている ( 防災関係団体 )

自分を守る! ビジネスにつなげる! 社会貢献をする! 1. インフラ関連事業者 2. 3. 4. 04 通信手段の確保や情報の共有を行っている例事例番号 019 事業活動の継続に防災無線を活用 取組主体齋藤建設株式会社 取組の実施地域東北 中部 近畿 四国 九州 業種建設業 取組関連 URL 取組の概要 社員同士の連絡手段の確保 山梨県の齋藤建設株式会社では 平成 22 年 12 月に国土交通省関東地方整備局から 災害時の基礎的事業継続力 (BCP) の認定を受けた 同社では 災害時の事業継続を確保するため 太陽光発電システム 発電機を整備し 各エネルギーを組合せて事業の継続を計画するとともに 災害時の連絡手段として防災無線を導入している 山梨県甲府市で震度 5 弱の地震を観測した東日本大震災の際には 固定電話と携帯電話が不通となり 現場の被害状況 及び社員の安否確認に震災発生から 1 時間 10 分の時間を要した 齋藤建設本社外観 この事態を受け 同社では 会社を基地局として防災無線の親機 1 台 子機 20 台を導入することにより社員同士の連絡手段を確保している また 防災無線訓練により防災無線の操作方法 通信エリアの確認をしている 取組の特徴 連絡体制を構築 同社では 東海地震 首都直下地震 東南海地震や富士山の噴火など 今後起こる可能性がある大災害の際にも 事業活動を中断することなく 役所 地域等の要請に対応できるようにするため 事業継続計画を策定した 同社の所属する甲府地区建設業協会は甲府市と緊急時の道路 河川 建物等の応急対策業務について協定を結んでいる 道路管理者 ( 国 県 市町村 ) から災害復旧の指示を受けたものの 社員の個人携帯が通信不可となった場合 この防災無線を用いる予定となっている また 建設現場が本社から防災無線のつながるエリアである場合には 無線機を配備し いざという時のために備えている

事業継続に向けて総合的に取り組む 災害に備え 会社のエネルギーとして太陽光発電システム ( 本社 51kw 資材倉庫 30kw) 発電機( 燃料 ) を整備し代替エネルギーの確保 各エネルギーを組合せて事業の継続をそれぞれ計画するとともに 防災備品の確保 ( 食料 資機材 ) 社員教育( 安否 整備した防災無線 確認 災害無線訓練 避難訓練 炊出しなど ) 協力業者への人員 資機材の要請などを日頃より実施しており 防災協定先の依頼への対応 早急なライフラインの復旧などができるよう準備している 防災無線の使用にあたっても 親機は電源が必要になるものの この非常用発電機で停電時でも電源は確保できるため問題ない 子機は充電式であるが 定期的に充電を行っている 代替エネルギー ( 太陽光発電システム 発電機 ) を導入することにより 停電時でも本社のパソコン 複合機 電話などの機器が使用できるようになった また 災害時に出社可能と思われる 27 名が 7 日間活動できる備蓄品を備えている 地域との連携 平成 22 年 5 月 25 日より 青沼二丁目東部自治会の一時避難所に指定され 一時避難者に対して 最寄りの避難所より食料などの配給ができるように甲府市と取決めを交わしている 平成 26 年 12 月 16 日より 同社は 甲府市の東地区自治会連合会と災害時における応急活動の支援に関する協定をかわした これは 災害時における避難者の受け入れや 重機等の設備の提供などに対応するためのものである また同社は 独自の対応として 防災備品の食料 資機材を確保するとともに 本社および各作業所に AED を設置し 普通救命講習 Ⅰ(AED 講習 ) を全社員と協力業者 40 名に受講させるなど 地域の防災力向上への寄与も目指している 平時の活用 防災訓練への参加で自治体との連携を強化 防災無線は 年 2 回の社内防災訓練にて利用している また 年に 1 度の市の防災無線訓練にも参加しており 自治体との連携を強化し 普段からスムーズに連絡が取れる体制をつくることにより 早急な災害復旧が可能となると同社では考えている

今後の課題 展開 同社では 営業時間外に災害が発生した際にも 安否確認報告や社員の招集ができるかが 課題であると認識している 今後 社員教育を通して 安否確認報告や会社に集まることの重要性を周知し 実施可能とすることを目指している 周囲の声 会社を基地局に 防災無線を導入することで社員同士の連絡手段を確保するほか 防災備品の確保 社員教育などに総合的に取組んでいる また 太陽光発電システムを導入することで 非常時においても業務を継続することができる上 平時にはエネルギーコストの削減も実現している ( 防災関係団体 )

自分を守る! ビジネスにつなげる! 社会貢献をする! 04 通信手段の確保や情報の共有を行っている例 / その他事例 1. インフラ関連事業者 2. 3. 4. 通信手段の確保と確実につなげるための取組を実施 事例番号 020 鹿島建設株式会社 業種 : 建設業 取組の実施地域 : 東京都 ( 港区 ) 鹿島建設株式会社では 事業継続計画の一環として 停電時を想定した非常用発電機作動による 社内 IP 電話 災害時優先電話 を準備するとともに 輻輳時の対応として 衛星携帯電話 PHS MCA 無線 など複数の通信手段を確保している 衛星携帯電話は電波状況に左右されるため 訓練を通じて通信良好な地点を探し マニュアルマップに落とし込みをしている また MCA 無線の受信状況が悪い部屋には簡易有線アンテナを設けるなど 情報通信インフラの充実とその効果的な運用に取組んでいる 同社では 有事の際に社員の誰もが使えるよう 今後も反復訓練を行うこととしている 協力会社の被災状況や当社復旧活動への支援可否を早急に把握し 協力可能な会社から人員 重機 資機材などを早期に確保するための連絡体制を構築している 現場被害状況 顧客被害状況及び得意先要請情報等をデータベースで共有化することにより 早期対策を図れるようにしている