Smart Access Vehicle () による新型交通サービスの普及 2017/3 公立はこだて未来大学発ベンチャー 株式会社未来シェア http://www.miraishare.co.jp/ 1
目次 1. 会社紹介 2. Smart Access Vehicle () 3. 背景 研究実績 4. 未来シェアの取り組み 5. 提供サービス 6. 今後の計画 2
1. 会社概要 会 社 名 株式会社未来シェア ( 英名 :Mirai Share Co., Ltd.) 設立 2016 年 7 月 21 日 会社概要 代表取締役社長松原仁 ( 公立はこだて未来大学副理事長 ) 取締役会長中島秀之 ( 公立はこだて未来大学名誉学長 ) 役員構成代表取締役 : 松舘渉 ( 株式会社アットウェア取締役 ) 取締役 : 金森亮 ( 名古屋大学特任准教授博士 ( 工学 )) : 岩村龍一 ( 株式会社コミュニティタクシー 所 在 地 040-0011 北海道函館市本町 6-5 富士火災函館ビル5F 公立はこだて未来大学発第 1 号ベンチャー 取締役会長 ) 3
2. Smart Access Vehicle () システムの概要 p タクシー デマンド型 と路線バス 乗合い型 の長所を融合し たルートを固定せず需要に応じて乗合い車両を走行させるシステム p スマートデバイスとクラウドプラットフォームをベースとしたアプ リケーションにて リアルタイムに車両の最適な走行ルートを決定 p 完全自動 無人 での配車決定 þ 完全 動配 þ オンデマンド þ ライドシェア 乗客用アプリ 公共交通システム クラウド ドライバ用アプリ 4
2. Smart Access Vehicle () オンデマンド リアルタイム乗合い配車 1. 乗車要求に即して が乗車地点へ走行 2. 走行中に別の乗車要求が発生 3. 走行距離や乗客の予想待ち時間を考慮し 最適な乗合い配車をリアルタイムに決定 1. 乗車要求に対し が走行 2. 異なる乗車要求が発生 3. リアルタイムにルート再計算 5
2. Smart Access Vehicle () 空車走行 客待ち時間の減少 p 路線バス : 需要に応じて走行 ( 需要のない路線 区間は走行をスキップ ) p タクシー ( 流し ): 実要求に即して最短経路で迎車 p タクシー ( 順番待ち ): 需要に応じた迎車 1 台で複数組を移送 導入 Taxi 空車のまま走行する公共交通 実要求に即した新型公共交通 6
3. 背景 研究実績 アプリケーション画面イメージ p 乗客用アプリ 乗車位置 降車位置 人数 到着希望時刻等を送信 配車決定後 迎車車両の情報を表示 p ドライバ用アプリ 乗客の要求を元に クラウドにて決定された走 行ルートを地図上に表示 乗客用アプリ ドライバ用アプリ 7
3. 背景 研究実績 研究の背景 p 2001年 産業技術総合研究所にてデマンドバス配車シミュレー ションの研究に着手 その後公立はこだて未来大学にて研究を継続 p 2011年 NPO法人スマートシティはこだて 発足 社会実証 実験を推進 p 2013年 函館市内において 実道路交通網 実車両を用いた実証 実験を開始 p 2015年 4日間に及ぶ完全自動配車の実証実験を実施 最大30台 の車両にて述べ300人以上の乗客 500件以上のリクエス ト の自動処理に成功 8
3. 背景 研究実績 2015 第 3 回実証実験 ( 人工知能学会全国大会 @ 函館 ) 実験 時間 両数乗 数乗合い数 5/30 12:00 19:30 20 79 2 5/31 12:00 19:30 20 93 2 6/1 12:00 19:30 30 172 13 6/2 11:00 17:30 20 179 28 エリア : 岐阜県多治見市 ( 約 8Km 四方 ) 人口 : 約 11 万人 タクシー配車データ 乗車地 / 降車地 乗車 降車時刻 デマンド数 30 20 10 乗車人数 合計 523 45 サービス水準と満足度 2016 タクシー配車データを用いたシミュレーション 他 0 6:00 9:00 12:00 15:00 18:00 21:00 1 時間ごとの時間帯 実験記録 繁忙日閑散日 両台数 待ち時間 ( 分 ) 繁忙期 乗合い回数 待ち時間 ( 分 ) 閑散期 乗合い回数 1 462 2.97 81 1.33 2 140 2.48 12 0.21 3 53 1.39 8 0.06 4 26 0.48 7 0.03 5 15 0.18 7 0.00 6 11 0.14 6 0.00 7 9 0.10 6 0.00 8 8 0.05 6 0.00 アンケート結果 自動車保有への影響 利用に係る費用が自動車保有費用と同程度以下であれば 自動車を手放すか? 自動車保有者の 3 割が手放す データシミュレーション の効果 乗客の車輛待ち時間 ( 分 ) 15 10 繁忙日閑散日 5 0 5 10 15 20 車輌台数 タクシー車両 10 台で活動 繁忙日 7 台 閑散日 3 台でサービス維持が可能 平均待ち時間 10 分を維持 9
4. 未来シェアの取り組み 事業者に対する課題解決 : 効果的な配車手段の提供 オンデマンド配車と乗合い走行の組み合わせにより 乗客がないままの走行を減らし かつ 1 台あたりの移送乗客数を増やし 必要経費の削減と 利用者数増加の両面を改善します 利用者に対する課題解決 : 移動手段利用格差の解消 移動手段利用格差を解消し より便利に より低コストで人々が移動できる社 会を実現します 社会に対する課題解決 : 環境保全 地域経済の 活性化 道路交通網内を走行する車両 1 台あたりの 移送効率を高め 渋滞緩和と CO2 排出量削 減などの環境保全に貢献します また 人々の移動を活発化し地域経済の活 性化に貢献します 取り組むべき課題解決 経費削減 利便性 UP CO2 削減 利用者増 運賃 Down 渋滞緩和 運賃 Down 地域経済活性 利用者増 売上 UP 10
4. 未来シェアの取り組み 近未来の社会需要に向けて p シェアリング エコノミーの加速 n 自家用車 カーシェア n タクシー オンデマンド 乗合い公共交通サービス p オンデマンド 乗合いタクシーの普及と低料金化 n バス オンデマンド 乗合い公共交通サービス p 自動運転技術の普及 n 自動車 オンデマンド 乗合い公共交通サービス 利用者の運転による移動 利用者の運転による移動 利用者の運転による移動 自家用車 カーシェア 自家用車 カーシェア 自家用車 カーシェア 専有 タクシー バス 共有 シェア需要拡大 専有 タクシー バス 共有 自動運転技術の普及 専有 タクシー バス 共有 運転手による移動 オンデマンド 乗合い公共交通サービス オンデマンド 乗合い自動運転公共交通サービス 11
5. 提供サービス 1. オンデマンド リアルタイム乗合いサービス 現行のタクシー 全体最適運行制御 歩合制によるドライバー間の競争 各車両協力による全体的な利益向上 車両と各種サービスとのクラウド連携 勘 経験 医療 介護 ( 通院 ) 教育 スクール ( 送迎 ) 旅 代理店 ( 観光ツアー ) 対 Uber? AI データ スケジュール 12
5. 提供サービス 2. ルート半固定送迎サービス 現行の送迎シャトルバス 送迎サービスシェア 各社各様の送迎サービス 業種 業社間で送迎サービスをシェア 大量バッチ輸送 Just In Time 輸送 13
5. 提供サービス 3. 定点発着乗合いサービス 事前予約 + オンデマンドリムジンバス 自宅 空港 / 空港 自宅 目的地との往復をフルサポート 事前予約による配車と当日オンデマンドのハイブリッド交通 乗合い A 便 市街地 市街地 空港 乗合い B 便 14
7. 今後の計画 サービス計画と今後の取り組み 年度 2017 2018 2019 2020 実証実験 大都市実証実験 自動運転連携実験 海外実証実験 サービス開始予定 3. 定点発着乗合いサービス運用開始 1. オンデマンド リアルタイム乗合いサービス運用開始 2. ルート半固定送迎サービス運用開始 東京オリンピック 普及車両数 ( 台 ) 24 240 2,400??? 15