はじめに 1 はじめに 2 学びのユニバーサルデザイン UDL とは 3 UDLガイドラインをみてみよう も く じ 4 5 UDLのために知っておきたいこと カリキュラムの障害 6 UDLのために知っておきたいこと 4つの工夫 7 UDLのために知っておきたいこと カリキュラムを見直そう 8 UDLのためのテクノロジー 9 ケーススタディ アメリカでのUDLを見てみよう 10 UDLに関する書籍 よくある質問 11 この冊 子への問い合わせ UDL研究会への問い合わせはメールでお願いします udlkenkyukai2013@gmail.com 1
この冊子はUDL 学びのユニバーサルデザイン のためのものです この冊子は学びのユニバーサルデザイン研究会が 学びのユニバーサ ルデザイン UDL の正しい理解のために作成したものです は じ め に ぜひこの冊子をきっかけにして 学びのユニバーサルデザインの視点 からご自身の実践を見直してみて下さい UDLとは UDL研究会とは 学びのユニバーサルデザイン Universal Design for Learning, UDL とは アメリカ のCASTという機関が提唱した 学習者が主体 的に学ぶことができるようにするための理論的 枠組みのことです UDL研究会は 2ヶ月に1度東京で開かれている 学 びのユニバーサルデザインに関しての勉強会です 誰 でも参加することができ 毎回ユニバーサルデザイン に関する理論的な検討 実践発表とそのディスカッ ションなどが行われています CASTのウェブサイトは 以下の通りです 詳しいことはこちらをご覧下さい ウェブサイト Facebook フェイスブックをやってい なくても閲覧することができます やってます http://www.andante-nishiogi.com/udl/ http://www.facebook.com/udljapanese http://www.cast.org/ この冊子への問い合わせ 研究会への問い合わせは メールでお願いします udlkenkyukai2013@gmail.com 2
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UDLガイドラインとは UDLガイドラインとは UDLを踏まえた実 戦を実施するために必要な観点について 一覧 表にまとめたものです 取り組みのための多様な 方法 認知のための多様な 方法 ガイドラインは脳機能に基づいて3つの原則か ら成り立っています それが右に提示した 取り組みのための多様な方法 認知のため の多様な方法 行動と表出のための多様な方 法 の3つです それぞれの原則はさらに細かく分かれており 合わせて9つの観点になっています 自らの実 践が観点を踏まえているかどうかを確認するこ とによって UDLの枠組みから実践を見直す ことが可能です 行行動と表出のための多様な 方法 学びのユニバーサルデザイン UDL ガイドライン 取り組みのための多様な 法 認知のための多様な 法 を提供しましょう を提供しましょう を提供しましょう 目的を持ち やる気のある学習者 学習リソースが豊富で 知識を活用できる学習者 方略的で 目的に向けて学べる学習者 ガイドラインは改訂が繰り返され現在は第3版 となっています 詳しい説明などはウェブサイ トをご参照下さい ঽഞ調整のためのオプションを提供する "モチベーションを高める期待や信念を持て るよう促す "対処のスキルや方略を促進する "自己評価と内省を伸ばす 努ৡやがんばりを継続させるためのオプシ ョンを提供する "目標や目的を目立たせる "チャレンジのレベルが最適となるよう 課題の レベルやリソースを変える "協働と仲間集団を育む "習熟を助けるフィードバックを増大させる http://www.andante- nishiogi.com/udl/ U D L ガ イ ド ラ イ ン と は ガイドラインの3つの原則 興味を引くためのオプションを提供する "個々人の選択や自主性を最適にする "自分との関連性 価値 真実味を最適にする "不安要素や気を散らすものを最小限にする " せる " 情報処理 視覚化 操作の過程をガイドする $ "学習の転移と般化を最大限にする % 語 数式 記号のためのオプションを提 供する "語彙や記号をわかりやすく説明する "構文や構造を分かりやすく説明する & "文字や数式や記号の読み下し方をサポート する "別の言語でも理解を促す "様々なメディアを使って図解する ' 知覚するためのオプションを提供する ( "情報の表し方をカスタマイズする方法を提供す る ) "聴覚情報を 代替の方法でも提供する "視覚情報を 代替の方法でも提供する ( * 理解のためのオプションを提供する "背景となる知識を活性化または提供する "パターン 重要事項 全体像 関係を目立た ষ動と表出のための多様な 法 " $ % 表出やコミュニケーションのためのオプシ ョンを提供する "コミュニケーションに多様な媒体を使う "制作や作文に多様なツールを使う & "練習や実践での支援のレベルを段階的に調 節して流暢性を伸ばす ' ମ体動作のためのオプションを提供する ( "応答様式や学習を進める方法を変える ) "教具や支援テクノロジーへのアクセスを最適に する ( $%&'()*+,-./0 * 実ষ機能のためのオプションを提供する "適切な目標を設定できるようにガイドする "プランニングと方略の向上を支援する "進捗をモニターする力を高める " $ % & ' ( ) ( 5
UDLではテクノロジーを積極的に活 用することが推奨されています いくつか例を 見見てみましょう 日本でも珍しくなくなり ました スマホでメモ代 わりに写真を撮る光景で す アメリカではBYOD ( Bring Your Own Device)という積極的に 個人のテクノロジーを学 びに活用していく とい う発想があります 予算の関係から 個人に タブレットなど用意でき ない 等の問題を解決す る1つの発想です 左右の画像はいずれもiPadの 画面です アメリカの学校で は タブレットに子ども個人 のIDでログインすると 左の 画面のように子どもの読みの 力に合わせてお薦めの本が表 示されたり また右の画面の ように読むときにも視覚的な アシスト あるいは読み上げ 機能などが利用できるように なっています こうした教材が日本でも使用 できるようになると ぐっと UDLを踏まえた実践が展開し やすくなりますね プレゼンソフトを 使って 単元のヒ ントや自習用練習 問題の模範解答を 用意することも可 能です たとえば 算数の 点対称の分野で 実際に作図してい るところを動画に 撮り 子どもたち が見られるように することにより ぐっと理解は深ま ります の た め の テ ク ノ ロ ジ ー 9
アメリカのUDLを踏まえた授業の様 子を写真で 見見てみましょう 授業は最初に簡単なその日の指示を受けた後 子ども自身が必要な教材を選択して自主的に進めていきます 紙媒体 タブレットなども自由に選択 難易度も子ども自身が選択します 座席も自由になっています 教 員は子どものサポートに入ったり 写真のようにグループでの講義を実施しています この日は習熟度別に 3グループに別れ グループにより教材も全て異なりました 左の写真は教室に貼りだしている ルーブリッ クを提出する掲示です アメリカでは成績の基 準はルーブリックと呼ばれる段階別の基準表で 全て公開されています 子どもはそれに基づい て 毎回の授業で自分がどこまでできたかを自 己評価します また教員もそれに基づいて 子ども個人がどれ くらいルーブリックの基準で学習を進めること ができたかについて評価します ポイントは 全ての子どもが成績の基準を把握していること 他人と比較するのではなくその個人がどれくら い理解度を深めることができたかについて 評 価しているということです ケ ー ス ス タ デ ィ ア メ リ カ の を 見 て み よ う 10