Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像

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(1) 獣の形状 (1~2 節 ) (2) 獣の復活 (3~4 節 ) (3) 獣の支配 (5~8 節 ) (4) 励ましのことば (9~10 節 ) 3. 結論 : 反キリストはキリストの真似をする 反キリストの働きについて学ぶ Ⅰ. 獣の形状 (1~2 節 ) 1.1 節 Rev 13:1 また

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

1イエスがバプテスマを受けたとき 天が開かれて聖霊が鳩のように下った 2ここでは 天が開かれて再臨のメシアが地に下ってこられる 3 黙 4:1 では ヨハネを招くために天が開かれた 4ここでは キリストが地に下るために天が開いた (2) 白い馬に乗った方 1ローマ軍の将軍は 白い馬に乗った 2 再臨

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

(1) 千年王国の最後に サタンが底知れぬ所から再び解き放たれる 1 その理由は 再び人類を試すためである 2 神は 人類がいかに堕落しているかを証明される (2) 千年王国にも罪は存在する 1 千年王国が始まった時点では 未信者は存在しない 2 千年王国では ほぼ理想に近いような生活環境が実現する

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

2016 年 12 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 16 回 ラッパの裁き 5 ラッパの裁き 5 黙 9:1~11 1. はじめに (1)6 章から 9 章までの流れ 16 章で 巻き物の封印が解かれる 最初の 6 つの封印 * ここから大患難時代が始まる 27 章は 挿入句である

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

な声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った ここに上れ この後 必ず起こる事をあなたに示そう (1) ヨハネは 7 つの教会への手紙の啓示を聞いた後 天の御座の幻を見た 1 その後 私は見た とは 時間の流れを示す言葉である (2) 招きの言葉がかかった 1 一つの開いた門があった * ヨ

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

ヌアルの地にバベルの町を建てました それに類するアシュルやニネベの町も建て そこにも後に 主に逆らう力ある国アッシリヤが生まれます そしてバビロンの王に対する預言の時に はっきりとその背後の 明けの明星と称されるサタンの姿が出てきます イザヤ 14:12-15 暁の子 明けの明星よ どうしてあなたは

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

牧会の祈り

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

使徒パウロは この 反キリスト のことを 不法の人 つまり 滅びの子 と表現しています (Ⅱテサロニケ 2:3) 反キリストは サタンによって権威と力を与えられた息子的存在で さまざまな超能力を持って人々を惑わします ちなみに預言者ダニエルは これを 荒らす憎むべき ( 忌むべき ) 者 ( ダニエ

いでしょう (1)2 重の質問 1 弟子たちは いくつかのたとえ話とその解き明かしを聞いてきた 2ここでイエスは 弟子たちに考えるチャンスを与えている 3 弟子たちは 奥義としての王国 の性質について考え始める (2) イエスのたとえ話は 弟子たちが想像したものとは大いに異なる 1 種のたとえでは

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

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神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

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創世記5 創世記2章4節b~25

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2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

牧会の祈り

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

創世記5 創世記2章4節b~25

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

2010 年 年フルクテンバウムセミナー フルクテンバウムセミナー 天使論 サタン論 悪霊論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

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2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

B2 神はどのようなお方か 1Chro.29:10-12 Dt.10:12-13 Ps.95:1-7 B3 イエス キリストはどのようなお方か John.14:8-10 Mk.6:31-56 John.10:30-33 Heb.2: John.4:2-3 2John.7-10 B4 三位

2012 年フルクテンバウム フルクテンバウム博士セミナー セミナー 聖書が教える死後の世界 個人的終末論 講師 アーノルド フルクテンバウム博士 通訳 中川健一

1 パンの家 という意味 農業生産の豊かな地 ダビデの町とも呼ばれた 2ガリラヤのベツレヘムと区別するために ユダヤのベツレヘムと書かれている 年代 200 軒の家 クリスチャンとイスラム教徒が平和に住んでいる 4 今日 パレスチナ自治区 2 万 2 千人 クリスチャンは迫害に会っている

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

シリーズ キリストの再臨と終末の預言 -No.2( 改訂 ) キリストの空中再臨と教会の携挙 ( その二 ) 教会の 携挙 についての聖書的根拠 ベレーシート 前回は シリーズ キリストの再臨と終末の預言 の第一回目として キリストの空中再臨と教会の携挙 について学びました このことはとても重要な教

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

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2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

牧会の祈り

2017 年 2 月 21 日 ( 火 ) 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 60 分でわかる旧約聖書 (24) エレミヤ書 1. はじめに (1) 預言者たちの中でのエレミヤの位置づけ 1 預言書を書いた預言者 (the writing prophet) * 王国が南北に分裂して以降

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

1 それは キリストにのみ適用される御名である (2) 旧約聖書では 御使いたちは 神の子たち と呼ばれた Job 38:7 そのとき 明けの星々が共に喜び歌い / 神の子たちはみな喜び叫んだ 1 新約聖書では 信者が 神の子たち と呼ばれる ( ヨハ 11:52) 2しかし 御子 ( ヒュイオス

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

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2 A. その正体この獣について その正体 いったいだれのことなのかを見ていきましょう 黙示録 16:13を見てください また 私は竜の口と 獣の口と にせ預言者の口とから かえるのような汚れた霊どもが三つ出て来るのを見た 竜の口 獣の口 にせ預言者の口 と書かれています すでに 私たちは竜はサタン

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2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

ヨハネの福音書講解 ヨハネの福音 ヨハネの福音書 21:15~25 1. 愛する 新改訳改訂第 3 版 ヨハネ 21:15 彼らが食事を済ませたとき イエスはシモン ペテロに言われた ヨハネの子シモン あなたは この人たち以上に わたしを愛しますか ペテロはイエスに言った はい 主よ 私があなたを愛

(3) まっすぐにしなさい 1 されば衰へたる手 弱りたる膝を強くし ( 文語訳 ) 2ギリシア語の アノルソオウ である 上げる まっすぐにする 強くする 3ルカ 13:13(18 年も病の霊につかれ 腰が曲がって 伸ばすことができない ) Luk 13:13 手を置かれると 女はたちどころに腰が

Ⅰ. 管理人の不正の発覚 (1~2 節 ) 1.1 節 a Luk 16:1 イエスは 弟子たちにも こういう話をされた (1) イエスは 弟子たちに話している 1これは 弟子訓練のためのたとえ話である 2 聴衆が誰かを判断することが たとえ話の解釈のために重要である (2) その周りで パリサイ人

Microsoft Word - ◎中高科

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

牧会の祈り

1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

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Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

2009 年 1 月 25 日 ( 日 ) 26 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 30 創世記 30 創世記 19 章 1 節 ~38 節 ソドムとゴモラの滅び イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 神はアブラムを選び 彼とその子孫を通して全人類を救おうとされた (2) それが

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

比喩:その他

黙示録 5 章 世界の巻き物 1A 封印を解くにふさわしい方 1-7 1B どこにもいない ふさわしい者 1-4 2B 勝利を得た小羊 5-7 2A 小羊への礼拝 B 血潮によって贖われた者たち B 無数の御使いと全被造物 本文 5 章を今晩は学びます 私たちは

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

(2) ケンクレヤにある教会に属していた 1コリントの南東 11 キロのところにある港町 2コリントの東の港としての役割を果たした アジア方面の交易のための港 * 西の港は カイオン 両港の間の距離は 8 キロ 3パウロは 第 2 回伝道旅行でここを訪れている 4 誓願が成就したのを記念して そこで

癒しの業と宣教 ( ルカ 4:38~44) 1) ルカ福音書講義 (23) 章 38 イエス 2) は会堂から立ちあがり シモンの家 3) に入った シモンのしゅうとめが 高熱 4) で苦しめられており 彼らは 5) 彼女のことをイエス 6) に願った 39 彼は彼女の枕

牧会の祈り

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神殿とは 神の住まいです 自分の中に神が住まわれたということが救いであり このよ うにしてイエス様とつながっているから イエス キリストを知ることができるようになる のです 神とのつながりを断ち切ることはできない わたしは彼らに永遠のいのちを与えます 彼らは決して滅びることがなく また だれ もわた

聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

この預言によると メシヤ つまりイエス キリストは ダビデの王座に着き 裁きと正義によってこの王国を治めて確立します ダビデの王座は地上のものでした 地上における過去と未来のあるものでした この預言はまだ成就されていません 2. イザヤ書 11: :1 エッサイの根株から新芽が生え

2013 年 5 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 ) 61 回目 Ⅵ-057 獄中のバプテスマのヨハネ (1) 1 投獄されたという事実は すでにマタ 4:12 で紹介されていた 2 投獄の理由は マタ 14:3~4 で解説される 実は このヘロデは 自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤのことで

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としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

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4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

黙示録 3 章 7-13 節 忠実な教会 1A 聖なる 真実な方 7 2A 主に知られた行ない 8 3A 報い B 中傷者からの擁護 9 2B 試練の時からの守り 10 3B 冠 11 4B 都での安全 本文 黙示録 3 章 7 節からです フィラデルフィヤにある教会に対する

ヨハネ黙示録の概略 目次 章 頁 1 序言... 1 章... 2 黙示録の書かれた目的 2 7つの教会へ... 2 章 ~3 章... 3 どの教会にも7つの顔がある 3 天の御座の幻... 4 章 子羊 ( キリスト ) の幻... 5 章 解かれた封印の幻... 6

サーチライト with Pastor Jon Courson 黙示録 22 章パート 2 1 サーチライト With Pastor Jon 黙示録 22 章パート 2 このメッセージはアップルゲートクリスチャンフェローシップの ジョン コーソン牧師が公開したメッセージを アメリカ在住の日本人クリスチ


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宗教的バビロンの崩壊 黙 17:1~18 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 115 章 ~16 章では 大患難時代後半の 3 年半に起こる出来事が取り上げられた *16 章は 第 7 のラッパの裁きである * 第 7 のラッパの裁き = 7 つの鉢の裁き で 最も激しい裁きである 27 つ鉢の裁きに続く出来事が キリストの再臨である (19 章 ) (2)17 章と 18 章の内容 1ヨハネは 見た順番に幻を記しているが 幻自体は 時間順には並んでいない 217 章と 18 章は 再記述の法則 で解釈する必要がある *17 章は 大患難時代の前半に起こることの再記述である *18 章は 大患難時代の後半に起こることの再記述である (3) 黙 17 章と 18 章に出てくる バビロン の意味 1 文字通り ユーフラテス川沿いにあるバビロンの町 2 神に敵対する宗教的 経済的システム 3 今日の ウォールストリート という言葉も 2 つの意味を持っている 2. アウトライン (1) 大バビロンの描写 (1~6 節 ) (2) 大バビロンの解説 (7~14 節 ) (3) 大バビロンの滅亡 (15~18 節 ) 3. 結論 (1) 神の主権 (2) 忠実な者たち 大淫婦の滅亡について学ぶ Ⅰ. 大バビロンの描写 (1~6 節 ) 1.1~2 節 Rev 17:1 また 七つの鉢を持つ七人の御使いのひとりが来て 私に話して こう言った ここに来なさい 大水の上にすわっている大淫婦へのさばきを見せましょう 1

Rev 17:2 地の王たちは この女と不品行を行い 地に住む人々も この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです (1) 大淫婦と不品行 1 旧約聖書では 淫婦 は 偽の宗教 を象徴する言葉である 2 淫行 は 偶像礼拝を象徴する言葉である 霊的姦淫である * 通常は 真の神を信じると告白しながら 偶像を拝む行為を指す 3エレ 2:20 Jer 2:20 実に あなたは昔から自分のくびきを砕き / 自分のなわめを断ち切って / 私は逃げ出さない と言いながら / すべての高い丘の上や / すべての青々とした木の下で / 寝そべって淫行を行っている 4その他の聖句 * エレ 3:6~9 * エゼ 20:30 (2) この大淫婦は 背教の教会を指す 1 組織化された背教の教会が 反キリストの思いを実行するようになる 2 携挙の時に地上に残された人たちが その支配下に入る 3 大水の上に座っている * あらゆる民族 国々が その支配下に置かれることを意味している * 王たち ( 政治権力 ) が 大淫婦を支援している 4 この女と不品行を行い * 性的な罪はなく 偶像礼拝のことである 5 ぶどう酒に酔った * ぶどう酒には 飲む人を支配する力がある * それと同じように 偽の宗教にも人を酔わせる力がある * 偽の宗教に酔ったことのある人を霊的に導くのは 至難の業である (3) 大淫婦の登場は 大患難時代の前半に起こる 1 その大淫婦は 神の裁きを受けようとしている 2.3~4 節 Rev 17:3 それから 御使いは 御霊に感じた私を荒野に連れて行った すると私は ひとりの女が緋色の獣に乗っているのを見た その獣は神をけがす名で満ちており 七つの頭と十本の角を持っていた Rev 17:4 この女は紫と緋の衣を着ていて 金と宝石と真珠とで身を飾り 憎むべきものや自 2

分の不品行の汚れでいっぱいになった金の杯を手に持っていた (1) ヨハネは よく見える場所から ひとりの女 を見た 1 女は 緋色の獣に乗っていた (2) この獣は 黙 13:1 に出て来たものと同じである ( 反キリスト ) 1ダニ 7 章の第 4 の獣 ( 帝国主義 ) と同じである * いかなる獣にもたとえられない異様な姿をしていた * 大きな鉄のきばと 10 本の角を持っていた (10 本の角は 10 人の王 ) *11 本目の小さな角が出てきて 初めの角のうち 3 本が引き抜かれた * この小さな角は人格を持ち 豪語する口を持っていた ( 反キリスト ) 2 默 17:3 は 時間的には默 13:1 よりも前である * 獣はまだ政治的権威を掌握していない * 今は 女が反キリストを支配している段階にある (3) 獣の描写 1 緋色 は 反キリストの華麗さを示している 2 神を汚す名で満ちていた は 神に敵対する性質を示している 3 七つの頭と十本の角 は 後にその意味が解き明かされる (4) 女の描写 1 背教の教会は 多くの富を有し 外面的には非常に魅力的である 2 古代世界では 淫婦 ( 娼婦 ) は 豪華な衣装を身にまとっていた * 江戸 吉原における上級遊女 ( 花魁 ) も 豪華に着飾っていた 3 今日でも ある教派では 高位の聖職者が豪華絢爛な衣装をまとっている (5) 金の杯は 儀礼的宗教の象徴である 1 金の杯は 外面的には魅力的である 2しかし その杯は汚れに満ちている 3エレ 51:7 Jer 51:7 バビロンは主の手にある金の杯 / これが全世界を酔わせた 国々はその酒を飲み / そのゆえに 国々は狂った 3.5 節 Rev 17:5 その額には 意味の秘められた名が書かれていた すなわち すべての淫婦と地 の憎むべきものとの母 大バビロン という名であった 3

(1) すべての淫婦と地の憎むべきものとの母 大バビロン 1 古代ローマ世界では 娼婦は自分の名を書いた布で額を覆っていた 2 大淫婦も 自分の名を額に記していた (2) 偽の宗教は バビロンから始まり バビロンで終わる 1ニムロデは バベルを建設した人物である ( 創 10:8~12) 2バベルの塔の出来事 ( 創 11:1~9) 3バベルは後にバビロンと呼ばれるようになった 4 大患難時代の前半 統一化された教会の中心がバビロンに置かれる 4.6 節 Rev 17:6 そして 私はこの女が 聖徒たちの血とイエスの証人たちの血に酔っているのを見た 私はこの女を見たとき 非常に驚いた (1) 大淫婦は 偽のキリストの花嫁である 1 偽の教会は 大患難時代の前半に 多くの聖徒たちの命を奪う 2 第 5 の封印の裁きでは 多くの殉教者が出ていた (2) 大患難時代の後半になると 組織化された背教の教会は別のものに置き換わる 1 反キリストを礼拝することを要求する 偽の宗教が出現する Ⅱ. 大バビロンの描写の解説 (7~14 節 ) 1.7 節 Rev 17:7 すると 御使いは私にこう言った なぜ驚くのですか 私は あなたに この女の秘義と この女を乗せた 七つの頭と十本の角とを持つ獣の秘義とを話してあげましょう (1) ヨハネが幻の意味を理解できなかったので 天使が解説を始める 1 獣の解説 (7~14 節 ) * 大淫婦を支援している政治権力の本質が明らかになる 2 女の解説 (15~18 節 ) * 大バビロンの崩壊の預言が与えられる 2.8 節 Rev 17:8 あなたの見た獣は 昔いたが 今はいません しかし やがて底知れぬ所から上って来ます そして彼は ついには滅びます 地上に住む者たちで 世の初めからいのちの書に名を書きしるされていない者は その獣が 昔はいたが 今はおらず やがて現れるのを見て 4

驚きます (1) 昔いたが 今はいません しかし やがて底知れぬ所から上って来ます 1これは 反キリストの描写である 2 反キリストは 殺されるまでは生きていた 3 今や 底知れぬ所から上がって来ようとしている * 黙 13:3~4 12~14 (2) そして彼は ついには滅びます 1 黙 19:20 Rev 19:20 すると 獣は捕らえられた また 獣の前でしるしを行い それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も 彼といっしょに捕らえられた そして このふたりは 硫黄の燃えている火の池に 生きたままで投げ込まれた (3) 世の初めからいのちの書に名を書きしるされていない者 1この書は 小羊のいのちの書 である 2 黙 13:8 Rev 13:8 地に住む者で ほふられた小羊のいのちの書に 世の初めからその名の書きしるされていない者はみな 彼を拝むようになる 3 名を記されていない者たちは 不信者たちである 4 彼らは 反キリストの復活を見て驚く 3.9~10 節 Rev 17:9 ここに知恵の心があります 七つの頭とは この女がすわっている七つの山で 七人の王たちのことです Rev 17:10 五人はすでに倒れたが ひとりは今おり ほかのひとりは まだ来ていません しかし彼が来れば しばらくの間とどまるはずです (1) ここに知恵の心があります 1 知恵のある考えが必要である ( 新共同訳 ) という意味である 2 獣の正体は複雑なので それを理解するためには知恵が必要である (2) 獣の正体 1 7 つの山 は ローマのことではない 27 つの頭 =7 つの山 =7 人の王たち 35 人はすでに倒れたが ひとりは今おり ほかのひとりはまだ来ていない * ヨハネが黙示録を書いている時点での状況である 5

47 つの頭 (7 人の王たち ) とは誰か * エジプト アッシリヤ バビロン メド ペルシヤ ギリシア * ローマ * 反キリスト 5フルクテンバウム説 * 第 4 の獣 ( 帝国主義 ) を 7 段階に区分する * 第 7 段階が 反キリストの段階である (3) しかし彼が来れば しばらくの間とどまるはずです ( 新改訳 ) 1 この王が現れても 位にとどまるのはごく短い期間だけである ( 新共同訳 ) 2 黙 13:5 では 3 年半である Rev 13:5 この獣にはまた 大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ 四十二か月の間 活動する権威が与えられた 4.11~13 節 Rev 17:11 また 昔いたが今はいない獣について言えば 彼は八番目でもありますが 先の七人のうちのひとりです そして彼はついには滅びます Rev 17:12 あなたが見た十本の角は 十人の王たちで 彼らは まだ国を受けてはいませんが 獣とともに 一時だけ王の権威を受けます Rev 17:13 この者どもは心を一つにしており 自分たちの力と権威とをその獣に与えます (1) 反キリストは 7 番目の頭 ( 王 ) である 1と同時に 8 番目の角である 2 彼は 10 人の王たちの中の 3 人を滅ぼすので 8 番目の角となる (2)10 本の角 =10 人の王たち 1まだ力を持っていない 2やがて 反キリストによって王としての権威を受け 同じ時期に統治する 3 彼らの支配は 短期間で終わる 4 彼らは 心を一つにして 反キリストに仕える 5.14 節 Rev 17:14 この者どもは小羊と戦いますが 小羊は彼らに打ち勝ちます なぜならば 小羊は主の主 王の王だからです また彼とともにいる者たちは 召された者 選ばれた者 忠実な者だからです (1) 彼らは 小羊に打ち負かされる 6

1 ハルマゲドンの戦い 2 小羊は 主の主 王の王である 3 小羊とともにいる者たちは 選ばれた者 忠実な者である Ⅲ. 大バビロンの滅亡 (15~18 節 ) 1.15 節 Rev 17:15 御使いはまた私に言った あなたが見た水 すなわち淫婦がすわっている所は もろもろの民族 群衆 国民 国語です (1) 偽の宗教は 全世界を支配するようになる 1 水 は 世界の総人口を示す言葉である 2 真の宗教は人々に仕えるが 偽の宗教は人々を支配する 2.16~17 節 Rev 17:16 あなたが見た十本の角と あの獣とは その淫婦を憎み 彼女を荒廃させ 裸にし その肉を食い 彼女を火で焼き尽くすようになります Rev 17:17 それは 神が みことばの成就するときまで 神のみこころを行う思いを彼らの心に起こさせ 彼らが心を一つにして その支配権を獣に与えるようにされたからです (1) 反キリストが大淫婦に取って代わる 1 大患難時代の前半 反キリストは大淫婦を利用しての世界統一化に成功する 2もはや 大淫婦の助けは不要となった 3そこで 反キリストは 10 人の王たちの力を借りて 大淫婦を滅ぼす (2) 大患難時代の中間で 反キリストは自分を礼拝するよう人々に迫る 1ダニ 9:27 11:26~38 2マタ 24:15 32 テサ 2:4 4 黙 13:8 15 5このことは すでに学んだ それゆえ この箇所を再記述と呼ぶのである (3) 反キリストが支配権を持つのは 神の計画によることである 1 反キリストの支配は 短命で終わる 3.18 節 Rev 17:18 あなたが見たあの女は 地上の王たちを支配する大きな都のことです 7

(1) バビロンは 実際の都である 1 と同時に 偽の宗教システムである 2 女は 偽の宗教システムの擬人化である 結論 : 1. 神の主権 (1) キリスト教は 世界観であり 歴史観である (2) 人類の歴史は 神の永遠の目的が成就する過程である (3)2 テモ 1:9 2Ti 1:9 神は私たちを救い また 聖なる招きをもって召してくださいましたが それは私たちの働きによるのではなく ご自身の計画と恵みとによるのです この恵みは キリスト イエスにおいて 私たちに永遠の昔に与えられたものであって 2Ti 1:10 それが今 私たちの救い主キリスト イエスの現れによって明らかにされたのです キリストは死を滅ぼし 福音によって いのちと不滅を明らかに示されました (4) 神は 悪に対して主権を持っておられる (5) 神は 悪霊たちが世界の王たちをハルマゲドンに招集することを許された 1 黙 16:13~16 (6)10 人の王たちの行動の背後に 神の主権が働いている 1 黙 17:17 Rev 17:17 それは 神が みことばの成就するときまで 神のみこころを行う思いを彼らの心に起こさせ 彼らが心を一つにして その支配権を獣に与えるようにされたからです (7) 神の主権の最終的な現れが 黙示録 21 章と 22 章である 2. 忠実な者たち (1) 黙 17:14 Rev 17:14 この者どもは小羊と戦いますが 小羊は彼らに打ち勝ちます なぜならば 小羊は主の主 王の王だからです また彼とともにいる者たちは 召された者 選ばれた者 忠実な者だからです (2) 信者は 地の基が据えられる前から 召された者 選ばれた者 忠実な者である (3) 聖書預言は信頼できる 1メシアの初臨によって 100 以上の旧約聖書の預言が成就した 2 終末に関する預言も すべて成就すると信じることができる (4) クリスチャンの間に広がる不可知主義をどう受け止めるか (5) 終末時代への備えは 聖書預言を信じることによって可能となる 8