平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

Similar documents
(0830時点)PR版

平成21年度 厚生労働省税制改正要望項目

< F2D E738BC794B A C8892E >

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成27年度税制改正要望結果について

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

固定資産税の負担調整措置等の見直し ( 案 ) ( 要望にない項目等 -10 農水要望-11 国交要望-21 22) 土地に係る固定資産税の負担調整措置平成 24 年度から平成 26 年度までの土地に係る固定資産税の負担調整措置について 次のとおりとする ⑴ 商業地等イ負担水準が 70% を超える商

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税


目 次 < 子ども 子育て > 1 < 健康 医療 > 2 < 医療保険 > 4 < 介護 > 4 < 雇用 > 5 < 年金 > 5 < 生活衛生 > 5 < その他 > 7 * 印を付している項目は他省庁が主管で要望をしている項目

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

Microsoft PowerPoint - 資料10_平成26年度予算・税制改正について(税制)

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

平成23年度税制改正の主要項目

Microsoft Word - HP用 全体版:140826税改要望PR版

<4D F736F F D F95BD90AC E937890C590A789FC90B D88D38CA981698AAE816A C882C781A A2E646

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

Taro 社福軽減(新旧)

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

平成18年度地方税制改正(案)について

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

資料9

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

< F2D BD90AC E937889FC90B38E968D8088EA C92E8816A CC94C5816A81698E4F89DB91E58D6A94BD A2E6A7464>

Microsoft Word - g

Microsoft PowerPoint - 【0918】統合版.pptx

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

社会保険診療報酬の所得計算の特例措置の概要 概要 医業又は歯科医業を営む個人及び医療法人が 年間の社会保険診療報酬が 5,000 万円以下であるときは 当該社会保険診療に係る実際経費にかかわらず 当該社会保険診療報酬を 4 段階の階層に区分し 各階層の金額に所定の割合を乗じた金額の合計額を社会保険診

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

<4D F736F F D2095BD90AC E C590A789FC90B35F8CFA90B6984A93AD8FC88AD68C575F202E646F63>

第2回税制調査会 総2-2

<4D F736F F F696E74202D20819B90C590A78E9197BF F6394C5816A2E707074>

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63>

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

<4D F736F F F696E74202D2095BD90AC E937888D38CA98F F D8E968D80816A5F8DC58F492E >

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

記 一制度の存続 (1) 社会保険診療報酬に対する事業税非課税 医療法人の自由診療分の事業税については 特別法人としての軽減税率 (2) いわゆる四段階制 ( 社会保険診療報酬の所得計算の特例措置 ) 二制度の改善 (1) たばこ税の税率引き上げ 三適用期限の延長等 (1) 周産期医療の連携を担う分

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

スライド 1

<4D F736F F F696E74202D DB92B789EF8B638E9197BF C CA8F8A8E7B90DD81458DDD91EE B ED2816A817989DB92B789EF8B638CE38A6D92E894C5817A2E707074>

2019年度 文部科学省税制改正の概要

平成16年版 真島のわかる社労士

PowerPoint プレゼンテーション

1. 復興基本法 復興の基本方針 B 型肝炎対策の基本方針における考え方 復旧 復興のための財源については 次の世代に負担を先送りすることなく 今を生きる世代全体で連帯し負担を分かち合うこととする B 型肝炎対策のための財源については 期間を限って国民全体で広く分かち合うこととする 復旧 復興のため

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

<4D F736F F D20819A288FB E6318D E6318D E633308D868B6388C429964C8CE391E596EC8E738D7390AD FF097E182CC88EA959489FC90B382D982A932398C8F2E646F6378>

- 平成 28 年度税制改正について ( 税制改正大綱 の概要解説 ) - 1. 法人税 改正の概要 (1) 法人税率の引下げ等 現行 28 年度 30 年度 法人税率 23.9% 23.4% 23.2% 法人事業税所得割 6.0% 3.6% 3.6% ( 標準税率 ) 法人実効税率 32.11%

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

< F2D A91B C FC90B38E9197BF>

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

平成15年度税制改正要望書案

女性が働きやすい制度等への見直しについて

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

Taro jtd

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

緊急に措置すべき事項

平成26年度 文部科学省税制改正事項

<4D F736F F D205F F89EE8CEC95DB8CAF8DC590568FEE95F1955C8E C605F95DB8CAF8ED293FC82E8816A2E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

参考 3 平成 27 年度税制改正に関する提言 ( 要約 ) 基本的な課題 Ⅰ. 社会保障と税の一体改革と今後のあり方 1. 社会保障制度のあり方に対する基本的考え方 我が国の社会保障制度は 中福祉 低負担 であり 高齢化社会の急進展により今後の社会保障給付は急速な増大が不可避とされることから 社会

<4D F736F F D208E9197BF FC90B38A E937D91E58D6A816A2E646F63>

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464>

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

02_(案の2①)概要資料(不均一)

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

平成 31 年度税制改正に関する内閣府 主要望のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 ( 新設 2 件 拡充 延長 2 件 ) 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) にお

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

【表紙】

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

平成23年度税制改正大綱(閣議決定)における要望実現項目

2 居宅サービス事業所の状況

平成20年2月

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

平成 28 年度介護保険事業状況報告 ( 年報 ) のポイント 1 第 1 号被保険者数 (28 年 3 月末現在 ) (29 年 3 月末現在 ) 3,382 万人 3,440 万人 ( 対前年度 +59 万人 +1.7% 増 ) ( 単位 : 万人 ) 3,500 3,000 2,500 2,0

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

Transcription:

平成 24 年度 税制改正大綱 ( 厚生労働省関係 ) 平成 23 年 12 月 10 日 厚生労働省

目 次 Ⅰ. 子ども 子育て *1 子ども 子育て新システムの構築のための税制上の所要の措置 p2 2 平成 24 年度以降の子どものための現金給付に係る税制上の所要の措置 Ⅱ. 医療 介護等 3 社会保険診療報酬に係る非課税措置の存続 4 医療法人の社会保険診療以外部分に係る軽減措置の存続 5 社会保険診療報酬の所得計算の特例 *6 研究開発税制 ( 増加型 高水準型 ) の延長 *7 中小企業者等の尐額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例措置の延長 8 国民の健康の観点からたばこの消費を抑制することを目的とした たばこ税の税率の引上げ 9 改正障害者自立支援法等の施行に伴う税制上の所要の措置 10 改正介護保険制度の施行に伴う税制上の所要の措置 p4 11 無料低額老人保健施設に係る減免措置の規定の見直し Ⅲ. 年金 3ページ 12 事業主が存在しない等の理由によって企業年金等に移行できない適格退職年金に関する税制優遇措置の継続 Ⅳ. 就労促進 13 配偶者控除の見直し 14 雇用保険法の改正に伴う税制上の所要の措置 p5 *15 新築住宅に係る特例措置の延長 Ⅴ. 生活衛生関係 16 生活衛生同業組合等が設置する共同利用施設に係る特別償却制度の適用期限の延長 17 公害防止用設備に係る特別償却制度の適用期限の延長 18 公害防止用設備に係る課税標準の特例措置の拡充 *19 ホテル 旅館の建物に係る固定資産評価の見直し 1 ページ 2 ページ 3 ページ 4 ページ Ⅵ. その他の主な施策 5ページ *20 中小企業投資促進税制の拡充 p6 * 21 産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法に基づく登録免許税の特例措置の延長 本資料は 平成 24 年度税制改正大綱より厚生労働省関係部分を抜粋し 要望項目に沿った標題を追記したもの 番号の前に * 印を付している項目は主要望官庁が他省庁で 共同要望をしている項目

Ⅰ. 子ども 子育て *1 子ども 子育て新システムの構築のための税制上の所要の措置 所得税 個人住民税等 子ども 子育て新システムに基づく給付について 所要の法整備が行われ 税制上の措置が必要となる場合には 次の措置を講じます イ所得税を課さないこととします ロ国税の滞納処分による差押えを禁止します 24 26 ページ 2 平成 24 年度以降の子どものための現金給付に係る税制上の所要の措置 所得税 個人住民税等 平成 24 年度以降の子どものための現金給付について 所要の法整備が行われ 税制上の措置が必要となる場合には 次の措置を講じます イ所得税を課さないこととします ロ国税の滞納処分による差押えを禁止します 25 26 ページ Ⅱ. 医療 介護等 3 社会保険診療報酬に係る非課税措置の存続 事業税 4 医療法人の社会保険診療以外部分に係る軽減措置の存続 事業税 事業税における社会保険診療報酬に係る実質的非課税措置については 国民皆保険の中で必要な医療を提供するという観点や税負担の公平を図る観点を考慮した上で 地域医療を確保するために必要な措置について引き続き検討します 事業税における医療法人に対する軽減税率については 税負担の公平を図る観点や 地域医療を確保するために必要な具体的な措置等についてのこれまでの議論を踏まえつつ 平成 25 年度税制改正において検討することとします 75 ページ 5 社会保険診療報酬の所得計算の特例 所得税 会計検査院から意見表示がなされている社会保険診療報酬の所得計算の特例に係る租税特別措置の見直しについては 会計検査院から指摘された制度の適用対象となる基準のあり方等に留意しつつ 小規模医療機関の事務処理の負担を軽減するという特例の趣旨に沿ったものとなるよう 課税の公平性の観点を踏まえ 厚生労働省において適用実態を精査した上で 平成 25 年度税制改正において検討することとします 73 ページ 1

*6 研究開発税制 ( 増加型 高水準型 ) の延長 所得税 法人税 法人住民税 試験研究費の増加額に係る税額控除又は平均売上金額の 10% を超える試験研究費に係る税額控除を選択適用できる制度の適用期限を 2 年延長します 42 ページ *7 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例措置の延長 所得税 法人税 法人住民税 事業税 中小企業者等の尐額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例の適用期限を 2 年延長します 43 ページ 8 国民の健康の観点からたばこの消費を抑制することを目的とした たばこ税の税率の引上げ たばこ税 地方たばこ税 たばこ税については 国民の健康の観点から たばこの消費を抑制するため 将来に向かって 税率を引き上げていく必要があります 平成 25 年度税制改正以降の税率引上げにあたっては たばこの消費や税収 葉たばこ農家 小売店 製造者等に及ぼす影響等を十分に見極めつつ判断していきます また 今後のたばこ事業のあり方の検討に際しては 平成 22 年度税制改正大綱及び平成 23 年度税制改正大綱で示した方針並びに復興財源確保法 に基づく日本たばこ産業株式会社の株式の処分及びその保有のあり方の検討との整合性に留意します 9 ページ 東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特 別措置法 ( 平成 23 年法律第 117 号 ) 9 改正障害者自立支援法等の施行に伴う税制上の所要の措置 所得税 法人税 個人住民税 法人住民税 事業税 収用等に伴い代替資産を取得した場合の課税の特例等について 次の見直しを行います ロ収用対象事業用地の買取に係る簡易証明制度の対象に 社会福祉法人等の設置に係る児童発達支援センターを追加します 19 23 ページ 2

10 改正介護保険制度の施行に伴う税制上の所要の措置 所得税 法人税 登録免許税 消費税 地価税 個人住民税 法人住民税 事業所税 不動産取得税 固定資産税 都市計画税 かくたん医療費控除の対象範囲に 介護福祉士等が診療の補助として行う喀痰吸引等に係る費用 の自己負担分を加えます 25 26 ページ 消費税が非課税とされる介護サービスの範囲に 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 複 合型サービス及び地域支援事業として要支援者等に対して行われる資産の譲渡等を加えるこ ととします 65 ページ 老人居宅介護等事業 老人デイサービス事業 老人短期入所事業 小規模多機能型居宅介護事業 及び認知症対応型老人共同生活援助事業の用に供する固定資産に係る固定資産税及び都市計画税 の非課税措置について 対象となる事業に複合型サービス福祉事業を追加するとともに 老人居宅介 護等事業に定期巡回 随時対応型訪問介護看護に係る事業を追加します 38 40 ページ 11 無料低額老人保健施設に係る減免措置の規定の見直し 固定資産税 生計困難者に対して 無料又は低額な費用で介護保険法に規定する介護老人保健施設を利用させる事業の用に供する固定資産に係る固定資産税及び都市計画税の非課税措置について 無料又は低額利用に係る入所者の割合の算定方法の見直しを行います 36 ページ Ⅲ. 年金 12 事業主が存在しない等の理由によって企業年金等に移行できない適格退職年金に関する税制優遇措置の継続 所得税 法人税 個人住民税 法人住民税 平成 24 年 3 月 31 日をもって廃止される適格退職年金制度に関し いわゆる閉鎖型の適格退職年金契約のうち 事業主が存在しないもの及び厚生年金保険未適用事業所の事業主が締結しているものについて 現行の適格退職年金契約に係る税制上の措置を継続適用する措置を講じます 27 49 ページ Ⅳ. 就労促進 13 配偶者控除の見直し 所得税 個人住民税 配偶者控除については 配偶者控除を巡る様々な議論 課税単位の議論 社会経済状況の変化等を踏まえながら 引き続き 抜本的に見直す方向で検討します 76 ページ 3

14 雇用保険法の改正に伴う税制上の所要の措置 所得税 個人住民税等 雇用保険法の失業等給付について 所要の法律改正が行われ 税制上の措置が必要となる場合には 次の措置を講じます イ所得税を課さないこととします ロ国税の滞納処分による差押えを禁止します 25 26 ページ *15 新築住宅に係る特例措置の延長 固定資産税 新築住宅に係る固定資産税の減額措置の適用期限を 2 年延長します 38 ページ 新築住宅等に係る固定資産税の減額措置については 住宅ストックが量的に充足している現状を踏まえ 住宅の質の向上を図る政策への転換 適正なコストによる良質な住宅の取得等の住宅政策の観点から 平成 26 年度税制改正までに 社会経済の情勢を踏まえつつ 他の税目も含めた住宅税制の体系と税制上支援すべき住宅への重点化等そのあり方を検討します 75 ページ Ⅴ. 生活衛生関係 16 生活衛生同業組合等が設置する共同利用施設に係る特別償却制度の適用期限の延長 共同利用施設の特別償却制度の適用期限を 1 年間延長します 47 ページ 法人税 17 公害防止用設備に係る特別償却制度の適用期限の延長 所得税 法人税 公害防止用設備の特別償却制度について 対象資産からPCB 汚染物等無害化処理用設備及び石綿含有廃棄物等無害化処理用設備を除外した上 その適用期限を 2 年延長します 46 ページ 18 公害防止用設備に係る課税標準の特例措置の拡充 固定資産税 公害防止用設備に係る固定資産税の課税標準の特例措置について 次のとおり見直しを行った上 その適用期限を 2 年延長します ロ指定物質の排出抑制施設については 対象にフッ素系溶剤に係る活性炭利用吸着式処理装置を含むドライクリーニング機を追加した上 課税標準を価格の 2 分の 1 ( 現行 3 分の 1 ) とします 36 ページ *19 ホテル 旅館の建物に係る固定資産評価の見直し 固定資産税 観光立国の観点から重要な役割を果たすホテル 旅館の用に供する家屋に係る固定資産評価の見直しについて 現在実施している実態調査等の結果を踏まえ 家屋類型間の減価状況のバランスも考慮の上 具体的な検討を進め 平成 27 年度の評価替えにおいて対応します 42 ページ 4

Ⅵ. その他の主な施策 *20 中小企業投資促進税制の拡充 所得税 法人税 法人住民税 事業税 中小企業投資促進税制について 対象資産に製品の品質管理の向上に資する試験機器等を追加するとともに デジタル複合機の範囲の見直しを行った上 その適用期限を 2 年延長します 43 ページ * 21産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法に基づく登録免許税の特例措置の延長 登録免許税 産業活力の再生及び産業活動の革新に関する特別措置法に規定する認定事業再構築計画等又は認定中小企業承継事業再生計画に基づき行う登記に対する登録免許税の税率の軽減措置について 軽減税率を次の通り見直した上 その適用期限を 2 年延長します イ分割による株式会社の設立又は資本金の額の増加の登記 1,000 分の 5( 現行 1,000 分の 3.5) ロ分割による法人の設立等の場合における次の登記 ( イ ) 不動産の所有権の移転登記 1,000 分の 4( 現行 1,000 分の 2) ( ロ ) 船舶の所有権の移転登記 1,000 分の 23( 現行 1,000 分の 12) 31 ページ 社会保障 税に関わる共通番号制度の導入に伴い税務分野において必要となる対応については 社会 保障 税番号大綱 ( 平成 23 年 6 月 30 日政府 与党社会保障改革検討本部決定 ) を踏まえ 番号法案 の具体化を受けて検討を行います 76 ページ 5