CSIS 第 10 回公開シンポジウム 地理空間情報の共有 相互利用促進 に関する専門部会の検討状況 平成 27 年 1 月 27 日 国土交通省国土地理院企画部 村上広史 Ministry Geospatial of Information Land, Infrastructure, Authority Transport of Japan and Tourism
G 空間情報センター ( 仮称 ) とは G 空間情報センター 整備 提供主体 地理空間情報ライブラリー 各省庁 独法 地方自治体 データ管理代行機能 データ流通プラットフォーム機能 メタデータ群 検索 配信 ダウンロード 技術標準 運用ルールの整備 維持 * データ整備 更新支援機能 * データ利活用支援機能 * 利用者 各省庁地方自治体公益企業 研究機関 利用分野 ITS 研究機関 民間企業等 防災 環境 ライフライン 社会資本維持管理 物流 IT 施工 IT 農林水産業 医療 福祉 民間企業 ( 平成 24 年 6 月自民党合同部会提出資料 ( 東京大学柴崎教授 ) より抜粋 ) 散在する地理空間情報を平時から迅速に探し出し いつでも容易に利用できる環境を整備 行政機関や企業 研究者等が日常的に地理空間情報を高度に使いこなすことで 災害対策の計画や災害への緊急対応などに役立てる G 空間情報センターを中心に情報の流通 利用を促進するとともに 地理空間情報の整備 更新の頻度や品質の向上を促し 地理空間情報の整備 流通 利用のサイクルを構築する 1
地理空間情報活用推進基本計画 方針 3: 地理空間情報の社会へのより深い浸透と定着 地理空間情報の共有と相互利用の推進 l 国や地方公共団体など 多様な主体によって整備された地理空間情報を相互利用が可能となる仕組みを構築 関連主体の推進体制 連携強化 l 政府が一体となった施策の推進と体制整備 l 国と地方公共団体等との連携強化 l 産学官連携の推進 民間が保有 する情報 大学 研究機関 が保有する情報 その他 国 地方公共 団体が整備する情報 ワンストップ 情報共有 ( 検索 入手等窓口 ) 衛星画像 利用者 測量成果 基盤地図情報 海域の情報 防災に関する情報 適切な整備 流通 利用のためのルールの整備 l 標準化の推進 l 個人情報の保護 データの二次利用等への配慮 l 国の安全への配慮 研究開発の戦略的推進 l 国の科学技術戦略の一部として体系的に実施 知識の普及 人材育成等の推進 l 引き続き 産学官の連携により G 空間 EX PO を開催 l 活用推進を担う 人材を育成 海外展開 国際的な取組との連携 l 実用準天頂衛星システムのアジア太平洋地域への展開 l 他の技術とのパッケージ化 海外 へのソリューションの展開 l 国際会議やプロジェクト等への積 極的参画
地理空間情報の共有と相互利用促進に関する専門部会 l 地理空間情報の共有 相互利用を促進するために必要となる環境 (G 空間情報センター ( 仮称 ) 構想 ) の整備に向けての様々な課題について 産学官の関係者において検討を行うため 地理空間情報産学官連携協議会の下に 地理空間情報の共有 相互利用に関する専門部会 を設置する l 目的 役割 地理空間情報を容易に検索 入手 利用できる環境 (G 空間情報センター ( 仮称 ) 構想 ) の整備に向けた全ての事項についての検討を行う l 主な検討事項 1.G 空間情報センター ( 仮称 ) の目的 あり方 担うべき機能 2.G 空間情報センター ( 仮称 ) の構築及び運営等を担う体制 1) ビジネスモデル 2) 地理空間情報の共有 相互利用に関する現状 ニーズ等の把握 3) 運営体制 3.G 空間情報センター ( 仮称 ) の構築に向けた全体的なロードマップ 3
G 空間情報センター構想に関する検討体制 地理空間情報産学官連携協議会 全体会議 共通的な基盤技術に関する研究開発 ワーキンググループ ( 研究開発 WG) 防災分野における地理空間情報利活用推進のための基盤整備ワーキンググループ ( 防災 WG) G 空間 EXPO に関するワーキンググループ (EXPOWG) 地理空間情報の共有と相互利用促進に関する専門部会 目的 : 地理空間情報を容易に検索 入手 利用できる環境の整備に向けた検討 平成 24 年 10 月設置 技術検討チーム 運用ルール検討チーム 実証実験検討チーム 目的 : メタデータ等 技術的ルール の検討 目的 : 情報交換ルール 等に関する検討 目的 : 実証実験の円滑 な実施のための 検討 4
専門部会の検討体制 ( 平成 26 年度 ) ( 部会長 ) 柴崎亮介 ( 東京大学空間情報科学研究センター ) ( 学術関係者 ) 越塚登 ( 東京大学大学院情報学環 ) 関本義秀 ( 東京大学生産技術研究所 ) ( 測量系 ) 坂下裕明 (( 株 ) パスコ ) 政木英一 ( アジア航測 ( 株 )) 竹本孝 ( 国際航業 ( 株 )) ( コンサル系 ) 丸田哲也 (( 株 ) 野村総合研究所 ) 須原茂 (( 一社 ) 建設コンサルタンツ協会 ) ( サービス系 ) 石田幸央 ( ヤフー ( 株 )) 石毛政男 (( 特非 )ITS Japan) 朝倉昌一 (( 株 ) レスキューナウ ) 山田晴利 (( 公財 ) 交通事故総合分析センター ) ( システム系 ) 菅原敏 (( 株 ) 日立製作所 ) ( 官側関係者 ) 塩見英之 ( 内閣官房副長官補室 ) 桜井秀和 ( 内閣官房情報通信技術 (IT) 総合戦略室 ) 井幡晃三 ( 総務省情報流通行政局情報流通振興課 ) 西澤明 ( 国土交通省国土政策局国土情報課 ) 村上広史 ( 国土交通省国土地理院企画部 ) 5
専門部会における検討成果 1 G 空間情報センターとは ヤフオクや楽天市場などのインターネット上のマーケットプレイス データカタログサイト 災害時だけでなく平時も利用可能 有償 無償あるいは不特定多数 特定者向けのデータが存在する 二次加工されたデータも登録可能 開発者支援のための技術情報提供サイト G 空間社会 G 空間情報保有者 データカタログサイト地理空間情報ライブラリー各省庁 独法 研究機関 地方自治体 民間企業等 連携 登録 < 機能 > メタデータ登録 実データ登録 データ登録支援 情報の検索 発見 提供 情報の閲覧 評価 データの変換 編集 加工 解析 検索 利用 G 空間情報利用者 ( サービス提供事業者 ) 防犯 防災情報配信事業者 観光情報サービス提供事業者 国 地方自治体 公益企業 研究機関 民間企業 6
専門部会における検討成果 2 G 空間情報センターの役割 ミッションの確認 1. 社会的な課題解決に G 空間情報の活用を推進する 2. 散在する G 空間情報の流通を円滑に促進する 3.G 空間情報の精度 鮮度の向上を図る 既存の防災システムや活動主体との関係の整理 G 空間情報センターは 国や地方公共団体の防災情報システムに替わる存在ではなく 地理空間情報や防災 災害情報の入手及び第三者への提供を支援するハブシステムである 地図作成等の災害支援活動を直接行うことはなく 国 地方公共団体 NPO EMT 等を地理空間情報の検索 入手の面で支援する G 空間情報センターに関するその他事項の確認 G 空間情報センターの想定される利用者層はどのようなものか G 空間情報センターで取り扱うデータの範囲はどこまでか G 空間情報センター利用のインセンティブは何か 7
専門部会における検討成果 3 運用ルール検討チーム データ提供時の二次利用条件の整理 標準的なデータ利用規約 データ交換協定等を作成 技術検討チーム G 空間情報センターが有すべき具体的機能の検討 検索用情報項目 ( メタデータ項目 ) の検討 関係する他のシステムとの連携方法の検討 実証実験検討チーム 三重県 高知県 掛川市 ( 静岡県 ) における実証実験の実施 地方公共団体が保有する各種情報に関する外部提供の可否 理由等の調査 8
G 空間情報センター構想に関する検討状況 H24 年度 ~25 年度 H26 年度 ~27 年度 H28 年度 H30 年度 H32 年度 地理空間情報の共有と相互利用に関する専門部会 G 空間情報センターのあり方 情報保有者の把握 利用者ニーズ 利用規約 / データ利用条件 データ交換協定 個人情報等の取扱い システムの機能 メタデータ項目 運営主体の要件 運営開始時の機能 データ品質表示他 G 空間プラットフォームの開発 実証 ( 総務省 ) システムの構築 利活用の実証 利活用促進のための普及活動 本格運用 民間等 提供開始 高精度測位情報の活用 準天頂衛星 4 機体制による 東京 向 ー 基盤 活用 9
G 空間情報センターに関する今年度の検討事項 ( 専門部会 ) 情報センターの運営主体に関する検討 ( 誰が情報センターを整備し 運用していくのか ) サービス開始時の機能 データ登録 利用促進策 アウトリーチ方法 ( 運用ルール検討チーム ) センターで取り扱う地理空間情報の品質に関する検討 センターで取り扱う地理空間情報の利用条件の設定に関する検討 品質を確保するためのデータ提供の取り決めに関する検討 実現に向けて 産学官連携して引き続き検討が必要 10