新潟市立関屋小学校 学校だより 特別号 平成 29 年 10 月 5 日教育目標 自らきたえる 重点目標 : 成長が実感できる学校生活を創る 地域と共に歩む学校の中で - 4 月 18 日に, 全国の小学校 6 年生を対象に調査が行われました 内容は, 国語, 算数の 主に知識(A 問題 ), 主として活用(B 問題 ) の学力調査と, 生活環境や学習環境 に関する学習状況調査です その結果がでましたので, 関屋小学校の学力と学習状況や今後の対応についてお知らせします 1 学力調査 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 関屋小学校 85 71 91 61 新潟市 77.9 61.2 81.2 48.3 新潟県 ( 公立 ) 77 59 80 46 全国 ( 公立 ) 74.8 57.5 78.6 45.9 < 全体的な考察 > 各教科とも当校の正答率は, 全国 県 市の正答率より高く, 学力の定着がうかがえます 関屋小学校では, 分かる できる授業 を目指した授業改革に取り組んでいます 分かる できる をより確かなものにするために, どの授業においても質の高い学習課題の工夫と友達とのかかわりの場を大切にしています また, 学習習慣の定着に向けた取組も全校体勢で積極的に取り組んでいます このような取組の成果が結果に表れていると捉えています しかし, 全国平均正答率や新潟県 新潟市平均正答率より低かった問題もいくつかありました 低かった問題を以下に記します (1) 国語 国語 A 国語 B 領域 関屋小 新潟県 全国 関屋小 新潟県 全国 話す聞く 81.0 70.3 69.2 79.4 67.6 64.9 書く 71.4 63.5 60.6 63.8 55.8 53.4 読む 81.0 70.1 70.2 66.7 49.8 49.2 言語 88.7 80.1 78.0
国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国 1お礼の気持ちを伝えるために, どのような内容を書い 76.2 77.4 79.7 ているのか 2 漢字の読み ( 申しこみ期限 ) 95.2 96.5 94.5 1は, 目的や意図に応じ, 内容の中心を明確にして, 依頼状, 案内状, 礼状詳しく書くことができるかをみる問題です 外部講師やボランティアをお願いするなど実生活の中で, その目的や意図を明確にしたり, 手紙全体の構成や基本的な形式を指導したりすることを大切にしていきます 2は漢字を読む問題です 各学年の配当漢字を指導するに当たっては, 日常的に文や文章の中で適切に使うことができるようにすることが大切であると考えています 今年度, 漢字の読み書きの問題は 6 問ありました 平均正答率は,90.5%( 全国平均 79.4%) とたいへん高い結果でした どの学年でも, 習得した漢字は, 読んだり書いたりする機会をできるだけ多く意図的 計画的に設定していきたいと思います 国語 Bでは, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした 全国平均正答率 県平均正答率を下回った問題は, ありませんでした しかし, 正答率の低い問題が 1 つありました 設問の概要関屋小新潟県全国 水やりに協力してくれる人をぼ集します の イ に入 38.1 36.8 33.0 る内容を, 中学生からの アドバイス を基に書く A 問題のお礼状と同じく, 目的や意図に応じて協力を依頼する文章を書くことができるかをみる問題です 国語の学習だけでなく, 各教科等においても, 新聞やリーフレット, ポスター作りなどを通して, 意図的, 計画的に指導していきます この 1 問以外は, どの設問も 10 ポイントほど全国平均を上回っている設問が多かったです 今後も国語の授業の充実に努めていきたいと思います (2) 算数 算数 A 算数 B 領域 関屋小 新潟県 全国 関屋小 新潟県 全国 数と計算 92.3 80.5 80.6 67.6 53.5 52.8 量と測定 85.7 70.1 68.8 61.9 47.7 47.0 図形 95.2 85.5 81.1 19.0 12.3 13.2 数量関係 93.3 80.5 79.6 57.1 40.6 40.0 算数 A は, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均, 県平均を上回 り, 高い正答率でした 全国平均正答率 県平均正答率を下回った問題は, ありませんでした し かし, 正答率の低い問題が 1 つありました
設問の概要関屋小新潟県全国買ったリボンの長さと,1m 当たりのリボンの値段と, 代金が, 71.4 67.7 69.9 それぞれ数直線上のどこに当てはまるかを選ぶ 文章問題においては, 問題場面を的確にと らえさせるために, 数量の関係を図や数直線 などに表わす活動を学習の中で積極的に取 り入れています 具体的な問題場面におい て, 数量の対応関係や大小関係を的確にとら えさせるために, 今後も図や数直線などに表 わす活動を意図的に取り入れていきます 算数 B も, 領域別, 観点別, 問題形式別にみて, どの区分においても全国平均, 県平均を上回 り, 高い正答率でした しかし, 全国平均正答率 県平均正答率を下回った問題が,11 問中 1 問 ありました また, 正答率の低い問題が 1 つありました 設問の概要関屋小新潟県全国 113 本の直線を使う場合, 手紙の用紙の長い辺を 3 等分するのは, 何本目の直線と交わった点かを書く 2 与えられた情報から, 基準量, 比較量, 割合の関係を捉え, 最大の満月の直径 に近い硬貨を選び, 選んだわけを書く 23.8 25.8 27.4 19.0 12.3 13.2 1は, 日常生活の問題の解決において, 必要な情報を選択して数学的に処理したり, 示された方法を場面に応じて適用したりすることができるかをみる問題です 2は, 日常生活の事象を割合を活用して数学的に解釈したり, 事柄を適切に判断したり, 判断した理由を数学的に表現したりすることができるかをみる問題です 示された割合を基に, 基準量と比較量の関係をとらえることの弱さと, 過不足なく説明する力の弱さが見られました 算数では, 立式するだけでなく, 式や数値の意味を考えノートに書かせたり, 友達が考えた式を読み取ったりする活動を授業の中に位置付けています 式と図や言葉, 数, 表, グラフなどを結び付けて解釈したり, 説明し合ったりする学習を今後も充実させていきたいと思います 日常生活の中には, 数理的に捉えることで, 算数の有用性を実感できる場面がたくさんあります 授業の中や家庭学習などにおいて, 日常生活の事象を数理的にとらえる機会を積極的に設定し, 算数の学習の充実を図っていきます 1 2
学習状況調査の国語, 算数にかかわるアンケート結果を見ると, 国語, 算数ともに授業の内容がよく分かるかの質問に肯定的に答えている児童の割合が 100% に近い高い数値でした 好きかどうかという質問でも肯定的に答えた児童は, 国語 76.2%( 全国 60.5%), 算数 90.4%( 全国 65.9%) と高い数値でした 今後も, 各教科において自分の考えを説明したり文章に書いたりできるように, 課題解決の見通しをきちんともたせたり, 話し合い活動を意図的, 積極的に取り入れたりした授業を工夫していきます また, 児童が意欲的に取り組める課題を工夫したり, 一人一人のつまずきを把握し, 個に応じた指導を行ったりします このようにして, 児童が 分かる できる を実感できる授業に努めていきたいと思います 2 学習状況調査 学習状況調査は, 児童質問紙によるアンケート形式で行われます 学習に関する関心 意欲 態度, 基本的な生活習慣, 将来に関する意識などの項目について回答します 全国や県の平均と比較すると, ほとんどの質問について肯定的な回答をした割合が高かったです その中で高かった項目, 低かった項目を表に示しました 質問事項関屋小新潟県全国 高 い 低 い 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか 100 81.1 77.4 自分にはよいところがあると思いますか 95.2 80.3 77.9 家で, 自分で計画を立てて勉強していますか 100 75.3 64.5 友達と話し合うとき, 友達の考えを受け止めて, 自分の考えを持つことができていますか 100 89.8 85.5 授業で学んだことをほかの学習や普段の生活に活かしていますか 95.2 85.8 82.8 地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか 85.7 66.5 63.9 地域や社会をよくするために何をすべきか考えることがありますか 81.0 43.7 42.3 地域社会などでボランティア活動に参加したことがありますか 76.2 61.9 59.3 今住んでいる地域の行事に参加していますか 61.9 80.1 62.6 全体的に見ると, 家庭学習を計画的に十分行っていることや, 授業に積極的に取り組んでいること, めあてや目標をもって生活していることなどが分かりました また, 一人一人が自分のよさを発揮しながら達成感を味わったり, そのことを児童同士が認め合ったりしながら生活している様子も伺えました 今まで肯定的な回答率の低かったり, 全国や県の平均を下回っていたりしていた地域社会へのかかわりや関心に関する質問についても, 今住んでいる地域の行事に参加している 以外の項目で, 肯定的な回答率が高くなっています 成長が実感できる学校生活を創る ~ 地域と共に歩む学校の中で ~ を重点目標とし, 地域や保護者の方々とかかわる機会や行事を積極的に取り入れてきました 地域や保護者の方々も主体的 積極的に子供たちにかかわってくださっています このような恵まれた環境をさらに生かし, 子供たちが, 地域に関心をもち, 地域や保護者の方とのかかわりを深めていけるような働き掛けを積極的に行っていきたいと思います 今後も, ご支援, ご協力をよろしくお願いします 全国学力 学習状況調査の問題や結果は 下記のアドレスで見ることができます 参考にされてください http://www.nier.go.jp/17chousa/17chousa.htm