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国立病院機構京都医療センター  泌尿器科 医療連携のための排尿障害診療ガイドライン

3 尿意切迫感 : 急に起こり抑えられない強い尿意で我慢することができないという愁訴である. 水に触れたり, 流れる音を聞いたり, 水の流れを見たりすると誘発されることが多い. 正常者が感じる排尿を我慢していて徐々に増強する強い尿意とは異なり, 予測できない突然起こる強い尿意である. 4 切迫性尿失

京都医療センター排尿障害診療パス【第5版_ 改訂】 

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目 次 CONTENTS 1. はじめに 3 2. 下部尿路症状 4 3. 疫学 5 4. 排尿の仕組み 6 5. 下部尿路機能の分類 7 6. 蓄尿障害の疾患 病態 治療 8 1 腹圧性尿失禁 8 2 切迫性尿失禁と過活動膀胱 10 Ⅰ. 抗コリン薬 13 1 トルテロジン 13 2 ソリフェナシ

前立腺と下部尿路の生理

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

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2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

ヘルスケア・スクエア(仮称)設立に向けて

経支配は副交感神経優位に切り替わる10) 排尿を決意すると, 副交感神経終末からアセチルコリンが放出され, 膀胱はムスカリン (M) 受容体を介した作用により収縮し, 尿が排出される7) 抗コリン薬はこのアセチルコリンのムスカリン (M) 受容体への結合を遮断することで, 膀胱の異常収縮を抑制する

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症例 80 歳女性 l 高血圧や心不全で当院通院中. 最近物忘れが始まったとのことで ドネペジルを開始した. l 1 ヶ月後のフォロー外来で 尿取りパットが必要になった とのことで長女さんと一緒に来院. l 内服薬 : ドネペジル 10mg/ 日 エナラプリル 2.5mg/ 日 フロセミド 20mg

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腹腔鏡下前立腺全摘除術について

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

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佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

適応病名とレセプト病名とのリンクDB

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

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5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

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卒前総括講義 泌尿器科①

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一般内科

<アセスメント> 1. 蓄尿について : 2. 排尿について : 3. 考えられる問題 : 4. さらに必要な情報 : 5. アドバイス :

基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

在宅療養高齢者における尿路感染予防に関する研究 - 膀胱留置カテーテル留置による尿路感染症を予防するためのケアプロトコール 年 要約 千葉大学大学院看護研究科博士後期課程印田宏子 I. 緒言尿道留置カテーテルの使用は尿路感染症のリスクであり 急性期施設では医療関連感染症の尿路感染症 (C

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

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10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

本文/開催および演題募集のお知らせ


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10050 WS2-3 ワークショップ P-129 一般演題ポスター症例 ( 感染症 ) P-050 一般演題ポスター症例 ( 合併症 )9 11 月 28 日 ( 土 ) 18:40~19:10 6 分ポスター会場 2F 桜 P-251 一般演題ポスター療

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

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第 6 回大分県排尿リハビリテーション ケア研究会 神経因性膀胱の病態と排尿管理 名古屋大学大学院医学系研究科泌尿器科学 後藤百万

神経因性膀胱 神経疾患により起こる下部尿路機能障害 神経病変の部位によって種々の 下部尿路機能障害が起こる ( 蓄尿障害 排尿障害 あるいは両者 )

神経因性膀胱の分類 下部尿路機能による分類 膀胱機能 尿道機能 膀胱知覚 膀胱尿道括約筋協調 神経障害部位による分類 中枢神経障害 末梢神経障害

下部尿路機能による分類 膀胱機能尿道機能膀胱知覚膀胱尿道括約筋協調 正常過活動 (overactive) 低活動 (underactive) 正常過活動 (overactive) 低活動 (underactive) 正常亢進低下 協調協調不全

神経因性膀胱における下部尿路機能 神経異状病変により膀胱機能が推測できる ただし 脊髄損傷 脳血管障害など急性疾患の急性期には どこの病変でも膀胱排尿筋収縮障害となる ( ショック膀胱 ) 1~3 ヶ月経過すると本来の病変に対応した下部尿路機能障害となる

神経因性膀胱における下部尿路機能 排尿反射のコントロールが効かなくなると覚えるとよい 排尿反射が障害されると覚えるとよい 中枢型 ( 核上型 ) 神経因性膀胱 排尿筋過活動となる ( 頸髄では排尿筋括約筋協調不全のことも ) 脳血管障害 パーキンソン病 アルツハイマー病 多発性硬化症 多系統萎縮症 頸椎ヘルニア 正常圧水頭症 など 末梢型 ( 核 核下型 ) 神経因性膀胱排尿筋低活動となる 糖尿病性ニューロパシー 腰部椎間板ヘルニア 脊椎管狭窄症 子宮癌 直腸癌手術 など

神経因性膀胱の臨床的問題 蓄尿障害 過活動性神経因性膀胱 膀胱不随意収縮 蓄尿障害 尿道括約筋不全 尿失禁 頻尿

神経因性膀胱の臨床的問題 排尿障害 低活動性神経因性膀胱膀胱排尿筋収縮障害排尿困難 膀胱コンプライアンス低下 残尿 腹圧排尿 排尿時膀胱内圧上昇 膀胱変形 肉柱形成 膀胱充満時内圧上昇膀胱結石尿路感染溢流性尿失禁膀胱尿管逆流腎から膀胱への尿流出障害 腎盂腎炎 膀胱尿管逆流 腎機能障害

神経因性膀胱の診断

排尿管理において 神経因性膀胱に関して理解しておくことは? 適切な排尿管理のためには 下部尿路機能障害の病態を把握しなければならない 正確な下部尿路機能評価は尿流動態検査による

排尿管理において 神経因性膀胱に関して理解しておくことは? しかし 実際には詳細な尿流動態検査を行う泌尿器科医は少ない 排尿管理を担当する看護師が 該当神経疾患における排尿機能を予測する必要がある 排尿生理 神経因性膀胱に関する基礎知識下部尿路症状の把握排尿日誌と残尿測定 ほとんど 下部尿路機能障害の病態を把握可能

排尿機能評価のための検査方法 問診既往歴理学的所見 身体所見排尿日誌 ( 排尿記録 ) 残尿測定尿流動態検査

排尿記録 : 排尿日誌

残尿測定 導尿による残尿測定 経腹的超音波検査による 非侵襲的残尿測定

残尿量 (ml)= a x b x c (cm) / 2 残尿測定

簡易型残尿測定装置

検査 評価における注意 排尿直後に行う ばらつきが大きいので 数回測定する

自覚症状 排尿日誌 残尿測定 による排尿状態評価

62 歳 男性 昼間および夜間頻尿 その他に尿意切迫感 切迫性尿失禁を訴える 排尿困難はない 残尿を認めない 2 年前に脳出血の既往がある 神経因性膀胱 ( 排尿筋過活動 )

尿失禁 ( 少しずつちょろちょろ ) 頻尿 尿意切迫感既往歴 : 子宮癌手術 尿路感染 (-) 残尿 600ml 排尿筋低活動

排尿機能検査の方法 とアセスメント 尿流動態検査 ( ウロダイナミクス検査 ) 日本泌尿器科学会認定制度 : 排尿機能検査士

膀胱機能と尿道機能の分類 膀胱機能 : 正常 (Normal) 過活動 (Overactive) 低活動 (Underactive) 尿道機能 : 正常 (Normal) 排尿筋過活動 (Overactive) 排尿筋低活動 (Underactive)

尿流動態検査の目的 下部尿路機能の評価 1) 蓄尿期における膀胱知覚 2) 排尿筋の蓄尿機能 3) 排尿時の排尿筋収縮機能 4) 膀胱出口部の閉塞 5) 尿道機能

尿流動態検査の種類 尿流測定残尿測定膀胱内圧測定ビデオウロダイナミクス外尿道括約筋筋電図内圧尿流検査 (Pressure-Flow Study) 腹圧下尿漏出圧測定 (ALPP) 尿道内圧測定

尿流測定 (Uroflowmetry)

パラメーター 尿流率 (ml/sec) Uroflowmetry 尿流測定 最大排尿率 平均尿流率 排尿量 尿流時間

尿流測定 実例 最大尿流率 :24.9 ml/sec 排尿時間 :10 秒排尿量 :250 ml 平均尿流率 :10.0 ml/sec 最大尿流率 :10.1 ml/sec 排尿時間 :40 秒排尿量 :200 ml 平均尿流率 :5.0 ml/sec

評価における注意 尿流率 : 膀胱収縮 x 尿道抵抗 尿流率不良 膀胱収縮低下 尿道抵抗増大 尿流測定による鑑別は困難 スクリーニング検査としての尿流測定

膀胱内圧測定

PFS( 内圧尿流測定 ) モニター

PFS の評価パラメーター 排尿指示蓄尿期排尿期

パラメーター 膀胱内圧 (cmh2o) 50 蓄尿期 排尿指示 膀胱不随意収縮 初発尿意 0 150 300 膀胱容量 (ml) 最大膀胱容量 ( 膀胱内圧検査における )

ビデオウロダイナミクス

正常例 ( 男性 ) 初発尿意 (first desire) 強い尿意 (strong desire) 尿流測定 151ml 343ml 排尿筋圧 腹圧 膀胱内圧 外尿道括約筋筋電図

下部尿路閉塞例 ( 男性 ) 尿流測定 排尿筋圧 腹圧 膀胱内圧 外尿道括約筋筋電図

排尿筋過活動 ( 男性 ) 尿流測定 排尿筋圧 腹圧 膀胱内圧 外尿道括約筋筋電図 脳梗塞後

排尿筋低活動 ( 女性 ) 尿流測定 排尿筋圧 腹圧 膀胱内圧 外尿道括約筋筋電図 子宮癌術後

神経因性膀胱の治療

治療の目的 下部尿路症状の改善 ( 頻尿 尿失禁 排尿困難など ) 尿路感染の防止膀胱機能の回復腎機能の保護

治療選択 薬物治療 外科的治療 尿路管理

膀胱収縮抑制作用を持つ薬剤 排尿筋過活動の治療 抗コリン薬 : ポラキス ( オキシブチニン ) バップフォー ( プロピベリン ) デトルシトール ( トルテロジン ) ベシケア ( ソリフェナシン ) ウリトス / ステーブラ ( イミダフェナシン )

膀胱収縮亢進作用を持つ薬剤 膀胱収縮促進 コリン作動性薬 : ベサコリン ( 塩化ベサネコール ) ウブレチド ( 臭化ジスチグミン ) 理論的には 膀胱排尿筋収縮不全 ( 排尿筋低活動 ) が適応となるが 実際には排尿効率の改善効果は不良である 下部尿路通過障害のある例では かえって膀胱内圧上昇による上部尿路への影響も考えられる

尿道抵抗低下作用を持つ薬剤 通過障害 ( 排尿障害 ) の治療 交感神経 α1 遮断薬 : ハルナール ( タムスロシン ) フリバス / アビショット ( ナフトピジル ) ハイトラシン ( テラゾシン ) エブランチル ( ウラピジル ) ユリーフ ( シロドシン ) など

尿道抵抗増強作用を持つ薬剤 腹圧性尿失禁の治療 交感神経 α 受容体刺激 : エフェドリン ( 塩酸エフェドリン ) 三環系抗うつ薬 : トフラニール ( 塩酸イミプラミン ) 腹圧性尿失禁 尿道括約筋障害 (TURP 後 根治的前立腺摘出術後 その他 ) などに処方することがある

外科的治療 : 膀胱拡大術 排尿筋過活動 膀胱コンプライアンス低下

人工尿道括約筋埋め込み AMS800 圧力調整バルーン カフ コントロールポンプ

排尿管理 尿道留置カテーテル経皮膀胱瘻清潔間歇導尿おむつ ( パッド )

清潔間欠導尿 本人あるいは看護 介護者が定期的 (1 日 2 5 回 ) にカテーテルで導尿を行う残尿の除去頻尿 尿失禁の治療尿路感染の予防排尿障害による合併症 ( 結石 腎機能障害 ) の予防

間歇導尿の回数の決め方 基本概念 : 1. 残尿の除去 ( 尿路感染の防止 結石形成防止 頻尿の改善 ) 2. 膀胱の過伸展の防止 ( 膀胱血流障害 感染防御機能の低下 ) 具体的指針 ( 私見 ) 膀胱内の蓄尿量が 400ml 以上にならないよう回数を設定 ( 自排尿不可で 1 日尿量が 1500ml なら 1 日 4~5 回 ) 自排尿不可 : 毎回導尿 残尿 >300ml: 毎回導尿 残尿 200~300ml:1 日 3 回程度 ( 朝 午後 寝前 ) 残尿 100ml~200ml:1 日 2 回程度 ( 朝 寝前 ) 残尿 50~100ml:1 日 0~1 回程度 ( 寝前 )

おむつや留置カテーテルの功罪 功 罪 看護 介護者の負担軽減介護マンパワーの軽減 本人の意欲低下精神的打撃自尊心 自立心の喪失生活動作 範囲の制限 治療による改善の機会喪失医学的に治療を要する状態の見逃し 認知症 寝たきり状態の誘発 助長 治療機会の喪失 尿路感染 膀胱結石などの合併症 ( カテーテル ) 医学的合併症

事例

12 歳 女児 ( 二分脊椎 ) 出生時脊髄髄膜瘤手術 VP シャントは施行 (-) 泌尿器科受診なし 6 歳時不明熱にて小児科受診 尿路感染あり水腎 (-) 左膀胱尿管逆流(+) 泌尿器科紹介泌尿器科にて膀胱造影再検にて逆流なく経過観察 7 歳時尿路感染繰り返し 水腎出現

レントゲン所見 排泄性尿路造影 膀胱造影

ビデオウロダイナミクス 膀胱コンプライアンス低下 :203ml/43cmH2O=4.7 最大静止圧 :43 cm H20 Leak point pressure 高い > 80cmH2O

治療 抗コリン剤投与 ( ポラキス 9mg/ 日 ) 清潔間欠導尿を 6 回 / 日 (1 回の蓄尿量を 200ml 以下 )

治療開始後 5 ヶ月 両側水腎消失

治療開始後 5 ヶ月 膀胱内圧 腹圧 VUR(-) 排尿筋圧 40cmH2O 203ml 膀胱コンプライアンス :203ml/40cmH2O= 5.1 尿路感染 (-) 尿失禁 (+)

手術 ( 膀胱拡大術 ) 施行 施行した手技 回腸利用膀胱拡大術 (Cap-patch)

手術後 4 ヶ月 膀胱内圧 腹圧 排尿筋圧 40cmH2O 300 ml 膀胱コンプライアンス :300ml/6cmH2O=50 尿失禁消失 間歇導尿 :6 回 / 日

排泄性尿路造影 膀胱造影