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平成30年度国の予算編成に対する東京都の提案要求

CV-22 オスプレイの横田飛行場への配備について CV-22 の配備について 平成 30 年 9 月 19 日北関東防衛局 スケジュール 米側からは 5 機のCV-22を本年 10 月 1 日に配備し 残り5 機については 具体的な配備の計画は未定ですが 2024 年頃までに10 機の配備を行う予

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岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 本年 3 月末に完了いたしましたが 基地を抱える周辺自治体といたしましては その存在や運用に伴う 航空機騒音 事故への不安 米軍人等による犯罪など 基地に起因する諸問題がすべて解決したとは言えません ま

2-(5)-ア①-1 日米両政府への要請活動

後を絶たない米軍人 軍属による道路交通法違反事件に対する意見書 沖縄警察署は 7 月 4 日午前 4 時 30 分 米空軍嘉手納基地所属の二等軍曹 (27 歳 ) を北谷町美浜の町道で酒を飲んで車を運転したとして 道路交通法違反 ( 酒気帯び運転 ) の疑いで現行犯逮捕した 同署によると 呼気から基

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Ⅳ 騒音・振動の状況

岩国基地問題に関する要望 岩国基地周辺の安全性の確保と航空機の騒音軽減を図るための沖合移設事業は 平成 23 年 3 月末に完了いたしましたが 岩国基地には 現在も約 60 機の航空機が所属するとともに 基地内外には5,300 人を超える米軍人 軍属 家族が居住しており 基地周辺の自治体といたしまし

つがる市小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備建設に関するガイドライン 平成 29 年 11 月 15 日公表 1 目的本ガイドラインは つがる市 ( 以下 市 という ) において小形風力発電 (20kW 未満 ) 設備及び設備建設に伴う送電線等の付帯設備 ( 以下 小形風力発電設備等 という

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5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

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第 5 部航空事故対策

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

アレルギー疾患対策基本法 ( 平成二十六年六月二十七日法律第九十八号 ) 最終改正 : 平成二六年六月一三日法律第六七号 第一章総則 ( 第一条 第十条 ) 第二章アレルギー疾患対策基本指針等 ( 第十一条 第十三条 ) 第三章基本的施策第一節アレルギー疾患の重症化の予防及び症状の軽減 ( 第十四条


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普天間飛行場代替施設の建設は 2014 年までの完成が目標とされる 普天間飛行場代替施設への移設は 同施設が完全に運用上の能力を備えた時に実施される 普天間飛行場の能力を代替することに関連する 航空自衛隊新田原基地及び築城基地の緊急 時の使用のための施設整備は 実地調査実施の後 普天間飛行場の返還の

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(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

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原議保存期間 5 年 ( 平成 27 年 12 月 31 日まで ) 各都道府県警察の長 殿 警察庁丙刑企発第 43 号 ( 参考送付先 ) 平成 22 年 2 月 25 日 各附属機関の長 警察庁刑事局長 各地方機関の長庁内各局部課長 美容外科手術を行っている医師の団体に属する会員等からの指名手配

1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

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【提出用】宮本徹議員要求資料

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある


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メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

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就労継続支援 B 型計画に基づき 適切な就労継続支援の提供を行う (4) 生活支援員 1 名就労継続支援 B 型計画に基づき 日常生活上の支援 相談を行う (5) その他職員を必要に応じて配する場合がある ( 営業日及び営業時間等 ) 第 5 条事業所の営業日及び営業時間は 次のとおりとする (1)

その他の法令等 消防法京都市火災予防条例道路法廃棄物の処理及び清掃に関する法律 対象 状況屋外における火災予防上危険なもの ( 火災の危険が迫っている場合のみに限定 ) 空き家, 空き地で火災予防上危険なもの認定区域内に生じている道路の交通に支障を及ぼすおそれのある行為自己所有地でごみ ( 一般廃棄

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

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第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

資料2旅館業法整理(案)

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イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

総額表示義務に関する消費税法の特例に係る不当景品類及び不当表示防止法の 適用除外についての考え方 平成 25 年 9 月 10 日一部改定平成 27 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 4 月 1 日一部改定平成 28 年 11 月 28 日消費者庁 第 1 はじめに 1 法律の概要等消費税の

答申第693号

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

知基第 号 平成 24 年 1 月 23 日 防衛大臣 田中 直紀 殿 沖縄県知事仲井眞弘多 要望書 次のとおり要望しますので 特段の御配慮をお願いいたします

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)各 職場復帰前 受入方針の検討 () 主治医等による 職場復帰可能 との判断 主治医又はにより 職員の職場復帰が可能となる時期が近いとの判断がなされる ( 職員本人に職場復帰医師があることが前提 ) 職員は健康管理に対して 主治医からの診断書を提出する 健康管理は 職員の職場復帰の時期 勤務内容

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

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●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

基本的な考え方 羽田空港の機能強化は 首都圏だけでなく日本全体にとって不可欠であり 機能強化の必要性やその実現方策等について 関係自治体の協力も得ながら できる限り多くの方々に知って頂くように努める 基本的な考え方 1 羽田空港の機能強化の必要性やその実現方策等について できる限り多くの方々に知って

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

【道路台帳整備の対象となる指定道路】

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

ガイドライン策定の目的 和歌山県では 和歌山県安全 安心まちづくり条例 ( 平成 18 年 3 月 24 日条例第 26 号 ) に基づき 家庭及び地域における人と人との絆を大切にし お互いが支え合い 及び助け合うとともに 安全で安心な暮らしに配慮した環境の整備を行うまちづくりを推進しています その

JEGS は英語版が正文である JEGS 仮訳中の用語が日本の関係法令上の用語と同一だとしても その定義は必ずしも一致するとは限らない 2018JEGS バージョン 1.1 日本環境管理基準 国防省 日本環境管理基準 2018 年 4 月 バージョン 1.1 ( 改訂 :2018 年 12 月 )

はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

Transcription:

平成 28 年度横田基地対策に関する要望書 在日米軍兼第 5 空軍司令部 司令官ジェリー P. マルティネス中将殿 在日米軍横田基地第 374 空輸航空団司令部 司令官ケネス E. モス大佐殿 平成 28 年 12 月 14 日 横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会 会長東京都知事 小池百合子 副会長瑞穂町長 石塚幸右衛門 立川市長 清水 庄平 昭島市長 臼井 伸介 福生市長 加藤 育男 武蔵村山市長 藤野 勝 羽村市長 並木 心

横田基地対策に関する要望書 横田基地の存在は 住民の生活に様々な影響を及ぼすばかりでなく 広域的都市活動やまちづくりの阻害要因となるなど 地元自治体の行財政運営にも大きな影響を与えています 横田基地は人口が密集した市街地に所在しており 周辺住民は航空機 ( 軽飛行機 ヘリコプターを含む 以下同じ ) の騒音に悩まされ続け 航空機騒音の軽減措置に関する日米合同委員会合意があるにもかかわらず 同基地周辺の環境基準は依然として達成されていません これまで横田基地では 航空機の緊急着陸や部品落下 大規模な火災及び燃料漏出事故等 一歩間違えば大惨事につながりかねない事故が度々発生しています また 編隊飛行訓練に加え 頻繁に人員降下訓練が実施され 事前の情報提供がない中で多数の戦闘機の飛来も行われております さらに 平成 26 年度以降のMV- 22オスプレイの度重なる飛来 昨年 5 月にはCV-22オスプレイの配備計画の公表などにより 住民の不安はさらに高まっています 加えて 基地に対するテロの可能性 諸外国との往来による感染症の拡大への懸念及び先般の沖縄における米軍属による殺人事件も 周辺住民に大きな不安を与えています また 再編実施のための日米のロードマップ に基づく 航空自衛隊航空総隊司令部の横田基地移転に伴い設置された 共同統合運用調整所の運用等に当たっては 周辺住民に不安を与えることのないよう 引き続き適時適切な情報提供を行うことが求められます 一方 日米地位協定については 昨年 9 月に環境補足協定が締結されたのに加え 今年 7 月には 軍属を含む日米地位協定上の地位を有する米国の人員に係る日米地位協定上の扱いの見直しに関する日米共同発表 が行われるなど 改善に向けた取組がなされておりますが 犯罪防止や安全運航の観点から さらなる規律の保持 教育の徹底 安全飛行の確保 点検整備の強化等の措置を講ずるほか 基地に関する諸問題を解決するため 同協定の適切な見直しを図る必要があります 東京都及び横田基地が所在する周辺市町は 平成 8 年に 横田基地に関する東京都と周辺市町連絡協議会 を設立し 基地の整理 縮小 返還を含めた多岐にわたる協議を行い 同基地に起因する諸問題の解決に努めてきました 1

横田基地周辺住民がおかれている耐え難い実情を十分に理解され 別記事項要望内容を速やかに実現されるよう要望いたします 2

要望事項 1 基地問題の解決のために基地の整理 縮小 返還を含めた必要な措置を講ずること また 横田基地における米空母艦載機の連続離着陸訓練を実施しないこと 横田基地は人口が密集した市街地に所在しており 航空機による騒音被害及び事故に対する不安等が住民生活に様々な影響を与えるとともに 地域のまちづくりの障害になっている 周辺住民の平穏で安全な生活を守り 地域のまちづくりを推進するため 基地の整理 縮小 返還を含めた必要な措置を講ずること また 昼夜間にわたる米空母艦載機の飛行訓練がひとたび実施されれば その影響は甚大であり 周辺地域の平穏な住民生活は著しく損なわれるため 今後も横田基地における米空母艦載機の連続離着陸訓練は実施しないこと 2 騒音防止対策を推進すること (1) 周辺住民の騒音被害の軽減のため 昭和 39 年及び平成 5 年の日米合同委員会の合意事項を厳守し さらに以下の項目については早急に対策を講ずること ( ア )22 時から6 時までは 航空機の飛行等を行わないことを徹底するとともに 夜間及び早朝において制限時間の拡大を図ること ( イ ) 周辺地域に影響のある航空機のエンジンテストについては 17 時から8 時までの間は行わないこと ( ウ ) 土曜日 日曜日 日本の祝日 盆 年末年始及び入学試験等の特別な日において 航空機の飛行及びエンジンテスト等による騒音を発生させないこと ( エ ) 基地周辺市街地上空での低空飛行及び旋回飛行を行わないこと ( オ )C-130 輸送機による編隊飛行訓練 ( サムライサージ訓練等 ) においては 基地外に影響を及ぼさないよう配慮すること ( カ ) ヘリコプターによる飛行訓練については 原則として基地の上空で実施すること やむを得ず基地外で行う場合は 人口密集地域上空での飛行を避けること ( キ ) 航空機の点検等に伴い発生する騒音について 必要な防音措置をとること ( ク ) ヘリコプター特有の騒音の軽減策について検討を行うこと ( ケ ) 海兵隊等 横田基地所属以外の部隊による飛行訓練を極力行わないこと (2) 航空機の低騒音化技術の開発及び低騒音機の使用の促進を図ること (3) パブリック アドレス システム及びグランド バースト シミュレータ等の使用に当たっては 設置場所をはじめ 基地の外に影響を与えないよう必要な措置を講ずること (4) 飛来機も含め航空機のエンジンテストは専用施設で実施すること 3

3 基地運用の安全対策を徹底し 航空機事故を防止すること 横田基地においては 航空機の緊急着陸や部品落下 大規模火災等 一歩間違えば大惨事につながりかねない事故が度々発生しており 再発防止のため 以下の項目について改善を図ること (1) 事故等の原因究明及び航空機の整備点検を徹底して行うとともに 航空機の運用に携わる全ての者に対し徹底した指導や訓練等を行うなど 再発防止に万全の措置を講ずること (2) 軽飛行機については 特に安全確保の徹底と事故防止に万全の措置を講ずること (3) 万一 事故等の不測の事態が発生した際は 必要に応じて現場説明を行うことなどを含め 正確な情報を迅速かつ的確に提供すること (4) 基地の運用に当たっては 基地外への影響を最小限に止め 周辺住民に不安を与えることのないよう細心の配慮をし 安全対策を徹底すること 4 オスプレイについて迅速かつ正確な情報提供等を行うこと 垂直離着陸輸送機オスプレイについて 周辺住民から安全性への懸念が十分に解消されていないとの声があることから 以下の項目について実施すること (1) CV-22オスプレイの配備について平成 29 年後半からCV-22オスプレイを横田基地に配備し またこれに伴い軍人及び軍属の人員増加が見込まれるとの通報があったが 引き続き 迅速かつ正確な情報提供を行うとともに 安全対策の徹底と環境への配慮等を行うこと (2) MV-22オスプレイの飛来について横田基地への飛来については 周辺住民の不安を解消するため 迅速かつ正確な情報提供を行うとともに 安全対策の徹底と環境への配慮等を行うこと 5 感染症の拡大防止措置及び情報提供を行うこと 国内外を問わず感染症が発生した際は 感染拡大防止のため 適切かつ万全な予防措置を講ずるとともに 具体的な措置状況を直ちに地元自治体に連絡すること 4

6 地元自治体へ適切に情報を提供すること 基地の管理及び運用に伴い 地元自治体に影響を与える事柄については 適時適切に情報提供を行うこと 特に 以下の項目については 報道等で発表される前に 迅速に詳細な情報を提供すること また 地元自治体に多大な影響を与える事柄については 事前に意見を聴取し 意向を尊重すること (1) 航空機の離着陸回数等に関する統計資料 (2) 米空母艦載機飛行訓練の実施予定及び訓練内容の報告 (3) パブリック アドレス システム及びグランド バースト シミュレータ等を使用した訓練及び人員降下訓練等の実施に関する情報 (4) 米軍構成員等が関係する事件及び事故に関する情報 ( 内容 原因 処理経過 再発防止策等 ) (5) 基地に起因する事件及び事故等に関する情報 ( 内容 原因 処理経過及び再発防止策等 ) (6) 基地内の施設整備計画及び変更に関する事前情報 ( 目的 内容及び時期等 ) (7) 基地内の環境に関する情報及び環境対策への対応状況 ( 周辺住民に影響を与えるバードコントロール 下水道管の整備及び維持 管理 廃棄物等の種類 処理方法及び廃棄物処理施設 ボイラー施設等からの排煙等 ) (8) 米軍再編に関する情報 7 日米地位協定とその運用について適切な見直しを行うこと 日米地位協定とその運用について 以下の項目の適切な見直しを行い 改善を図ること また 第 374 空輸航空団においても 要望の主旨を踏まえた運用を行うこと (1) 1 条関係 軍属を含む日米地位協定上の地位を有する米国の人員に係る日米地位協定上の扱いの見直しに関する日米共同発表 ( 平成 28 年 7 月 5 日 ) において 軍属の範囲を明確化することが発表されたが 従来のように運用改善で対処するのではなく 法的拘束力を有する措置とすること (2) 2 条関係定期的に基地の使用目的や返還の可能性を検討するとともに 検討に際しては 地元自治体の意向を尊重すること (3) 3 条関係 ( ア ) 施設及び区域周辺の生活環境の保全並びに安全の確保のために 大気汚染防止法 水質汚濁防止法 廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の国内法を 5

施設及び区域へ適用する旨を明記し 法律等に基づく報告を行うこと また 地元自治体職員が施設及び区域内への立入りを希望した場合には 速やかに応ずる旨を明記すること あわせて 施設及び区域において排出されるガス 排煙等の調査の実施及び結果並びに改善の内容について公表すること ( イ ) 基地内の廃棄物処理施設について 毎年度 実地調査を実施するとともに 試験データを提供すること ( ウ ) 施設及び区域の運用に当たっては 安全確保を優先し 施設の改修工事等を実施する際には 騒音の軽減及び粉塵の飛散防止に適切な措置を施し 周辺住民の生活や農作物に影響を与えることのないよう 細心の配慮をすること 特に航空機の万全な整備点検による 事故の未然防止及び危険物の輸送 管理並びに訓練時等の安全対策の徹底を明記すること ( エ ) 米軍構成員等による交通事故や犯罪を防止するとともに 施設及び区域外における迷惑行為を行わないよう 更なる規律の保持及び教育の徹底等の措置を講ずること ( オ ) 施設及び区域内への緊急車両等の立入手続きの簡素化に努めること (4) 9 条関係施設及び区域周辺の生活環境の保全並びに安全の確保のため 人及び動植物に対する検疫並びに人の保健衛生に関して 国内法を適用する旨を明記すること また 米軍構成員等の感染症に関する情報を的確に把握し 地元自治体へ速やかに情報提供の上 連携して対処すること (5) 13 条関係米軍構成員等の私有車両に対する自動車税及び軽自動車税の優遇制度を是正すること (6) 17 条関係日本側が第 1 次裁判権を有する場合 被疑者の拘禁の移転要請があるときには 速やかにこれに応ずる旨を明記すること (7) 18 条関係 ( ア ) 公務外の米軍構成員等又は米軍構成員等の家族により被害を受けた場合であっても 日米両国政府の責任において補償が受けられるよう明記すること ( イ ) 米軍構成員等の私有車両の任意保険 ( 対人 ) の加入率を把握し 全件加入を求めること (8) 25 条関係日米合同委員会の場で 施設及び区域の運用等に関して地元自治体の意向を聴取し それを協議することを明記すること あわせて 日米合同委員会合意事項を速やかに公表することを明記すること 6

(9) 航空機の騒音軽減措置及び飛行運用関係 ( ア ) 航空機の飛行等について 夜間及び早朝において制限時間の拡大を図ること 土曜日 日曜日 日本の祝日 盆 年末年始及び入学試験等の特別な日において 航空機の飛行及びエンジンテスト等を禁止すること ( イ ) 米空母艦載機による飛行訓練を全面的に禁止すること ( ウ ) 米軍機の飛行 ( 低空飛行訓練を含む ) については 現在 航空法第 81 条の最低安全高度の規定が特例法により適用除外とされているため これを見直し 航空法第 81 条を適用すること (10) 災害対応関係 ( ア ) 災害時における在日米軍との相互応援が実施できるよう明記すること ( イ ) 平成 19 年 4 月の日米合同委員会合意 ( 都道府県又は他の地方の当局による災害準備及び災害対応のための在日米軍施設及び区域への立入りについて ) に基づき 基地司令官と地元自治体との災害対応のための現地実施協定を円滑かつ速やかに締結すること 7