Microsoft Word - 概要

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Microsoft Word - 概要

Microsoft Word ①概要(整備令)

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

Taro-1-国民年金編2015  作成 

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

年発 第 1 号平成 2 9 年 3 月 1 7 日 日本年金機構理事長 殿 厚生労働省年金局長 ( 公印省略 ) 公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律の一部の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令 の公布について 公的年金制度の持続可

2906_0 概要

強制加入被保険者(法7) ケース1

財財第  号

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【作成中】2903_0 概要

被用者年金一元化法

強制加入被保険者(法7) ケース1


四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

調布市要綱第  号

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

●国民年金法等の一部を改正する法律案

強制加入被保険者(法7) ケース1

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問 28 高年齢雇用継続給付との調整難度 A 70 問 29 特例老齢年金難度 B 72 問 30 経過的加算難度 B 74 問 31 老齢厚生年金の支給の繰下げ難度 B 76 問 32 老齢厚生年金の支給の繰上げ難度 B 80 問 歳以後の在職老齢年金難度 A 84 問 34 障害厚生

170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

年金・社会保険セミナー

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

第14章 国民年金 

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

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介護保険・高齢者福祉ガイドブック

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

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( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

Microsoft Word - 第6章.docx

年金・社会保険セミナー

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スライド 1

2 返還額の算定方法 (1) 前記 1の (1) (2) (5) 及び (6) の退職一時金に係る返還額 退職一時金の額に利子に相当する額を加えた額とされており この利子に相当する 額は当該一時金の支給を受けた日の属する月の翌月から退職共済年金等を受ける権利 を有することとなった日の属する月までの期

年金相談の手引.indd

議案第 20 号小松島市消防団員等の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例 改正の趣旨 非常勤消防団員等の損害補償の基準を定める政令の一部を改正する政令が平成 28 年 4 月 1 日から施行されることに伴い 非常勤消防団員等の公務上の災害に対する損害補償に関し 同一の事由により他の法律による

足利市妊産婦医療費助成条例 昭和 48 年 3 月 23 日条例第 2 号改正昭和 49 年 6 月 11 日条例第 38 号昭和 59 年 12 月 20 日条例第 32 号昭和 62 年 3 月 23 日条例第 7 号平成 6 年 12 月 21 日条例第 35 号平成 10 年 3 月 24

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

17年金相談の手引.indd

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

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資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

Microsoft Word -

年金・社会保険セミナー

260401【厚生局宛て】施行通知

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Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

別添 保発 0204 第 2 号 平成 28 年 2 月 4 日 都道府県知事殿 厚生労働省保険局長 公印省略 健康保険法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 通知 ) 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年法律第 31 号 以下

Ⅱ 厚生年金の給付の種類とその受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が 25 年以上

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

粕屋町重度障害者医療費の支給に関する条例

第七条二被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 国内居住要件 被用者年金各法 社会保険の適用事業所にお勤めの方 国家公務員 地方公務員 私立学校教職員 なし 年齢要件なし (65 歳以上の老齢厚生年金等の受給権者

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

平成16年規程第02号_役員給与規程

高齢者福祉

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

二いて 同法第二十八条の規定により記録した事項の訂正がなされた上でこの法律の施行の日(以下 施行日 という )以後に当該保険給付を受ける権利に係る裁定が行われた場合においては その裁定による当該記録した事項の訂正に係る保険給付を受ける権利に基づき支払うものとされる保険給付(当該裁定前に生じた保険給付

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

監 事 監 査 規 程

(3) 障害共済年金 退職老齢年金給付 給料との調整ア障害共済年金との支給の調整傷病手当金は 同一の傷病について障害共済年金の支給を受けることができるときは 支給されません ただし その支給を受けることができる障害共済年金の額 ( 当該障害共済年金と同一の給付事由に基づき国民年金法による障害基礎年金

152 号 ) (6) 保険医療機関等健康保険法第 63 条第 3 項第 1 号に規定する保険医療機関若しくは保険薬局又は同法第 88 条第 1 項に規定する指定訪問看護事業者 ( 平 6 条例 30 平 8 条例 29 平 9 条例 16 平 10 条例 2 平 11 条例 15 平 14 条例

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

 

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

Taro-(確定版) H31.1第22回厚年特例法国会報告.jtd

2016年 弾丸メールセミナー № 33 雇用保険法 高年齢再就職給付金

役員退職手当支給規程

職員退職手当支給規程

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

強制加入被保険者(法7) ケース1

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

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●政府管掌年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

独立行政法人中小企業基盤整備機構職員退職手当支給規程

平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

柔軟で弾力的な給付設計について

(2) 福島県療育手帳制度要綱 ( 昭和 49 年児第 15 号福島県厚生部長通知 ) の規定により交付を受けた療育手帳に知的障害者として記載されている者 ( 第 4 号及び第 5 条第 4 項において 知的障害者 という ) で当該手帳に記載されている障害の程度の表示がAのもの (3) 精神保健及

Transcription:

被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の 施行に伴う厚生労働省関係政令等の整備等に関する政令案 ( 仮称 ) 概要 改正の内容 1. 厚生年金保険法施行令の一部改正被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 63 号 以下 一元化法 という ) 第 1 条の規定による厚生年金保険法 ( 昭和 29 年法律第 115 号 ) の改正に伴い 厚生年金保険法施行令 ( 昭和 29 年政令第 110 号 ) について所要の規定の整備を行う (1) 第二号厚生年金被保険者及び第三号厚生年金被保険者の報酬月額の算定については 現行の国家公務員共済組合法 ( 昭和 33 年法律第 128 号 ) の取扱い等に倣い 月の初日に資格を取得したならば受けるべき報酬の額 を第二号厚生年金被保険者及び第三号厚生年金被保険者の資格取得時における報酬月額とする特例を定める (2) 老齢厚生年金の在職支給停止対象月に議員である者及び過去 1 年間に議員であった者について 標準報酬月額に相当する額として政令で定める額及び標準賞与額に相当する額として政令で定める額を規定する 1 標準報酬月額に相当する額として 以下のものを定める 国会議員の歳費月額を 標準報酬月額の基礎となる報酬月額とみなして計算した場合の額 地方公共団体の議会の議員の議員報酬月額に相当する額として厚生労働省令で定めるところにより算定した額を 標準報酬月額の基礎となる報酬月額とみなして計算した場合の額 厚生年金保険の被保険者の標準報酬月額等 2 標準賞与額に相当する額として 以下のものを定める 国会議員又は国会議員であった者の期末手当の額を 標準賞与額の基礎となる賞与額とみなして計算した場合の額 地方公共団体の議会の議員又は地方公共団体の議会の議員であった者の期末手当の額を 標準賞与額の基礎となる賞与額とみなして計算した場合の額 過去に議員であった期間を有する厚生年金保険の被保険者の標準賞与額等 (3) 加給年金の支給停止の対象とする 老齢若しくは退職又は障害を支給事由とする給付について 以下の規定の整備を行う 1 一元化法附則第 35 条に規定する特定衛視等に対する老齢厚生年金については その額の計算の基礎となる被保険者期間が 240 月以上ある老齢厚生年金と同様に取り扱う 2 一元化法附則第 41 条等により 追加費用対象期間を有する者に対し 老齢厚生年金と

して計算した額を退職共済年金として支払う特例が設けられたが 当該退職共済年金 ( その額の計算の基礎となる組合員期間等が 240 月以上のものに限る ) についても 加給 年金の支給停止の対象となる給付とする (4) 二以上の被保険者の種別 ( 第一号厚生年金被保険者 第二号厚生年金被保険者 第三号厚生年金被保険者又は第四号厚生年金被保険者のいずれであるかの区別をいう 以下同じ ) に係る被保険者であった期間を有する場合の障害厚生年金又は遺族厚生年金 ( 短期要件のものに限る ) については 同月得喪に係る被保険者の種別の被保険者期間中に初診日又は死亡日がある場合であって 受給権者又は死亡した者が当該同月得喪に係る被保険者の種別の被保険者期間を有していない場合には 以下の実施機関が支給事務を行う 同月内に被保険者の種別に変更があった場合 ( その月が国民年金の被保険者期間 ( 第二号被保険者期間を除く ) である場合を除く ) は 変更後の被保険者種別 (2 回以上変更があった場合は 最後の種別 ) に係る実施機関とする その月が国民年金の被保険者期間 ( 第二号被保険者期間を除く ) である場合には 受給権者の有する被保険者期間の種別に係る実施機関とする (5) 一元化法による改正後の厚生年金保険法 ( 以下 改正後厚生年金保険法 という ) 第 3 章の4 ( 二以上の種別の被保険者であった期間を有する者の特例 ) の規定に基づき 二以上期間者 ( 改正後厚生年金保険法第 78 条の 22 に規定する二以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間を有する者をいう 以下同じ ) の特例を設ける 1 加給年金に関する特例 加給年金を加算する老齢厚生年金は 各号の被保険者期間のうち一の期間に基づく老齢厚生年金とすること また 加給年金の支給要件 ( 被保険者期間を 240 月以上有すること ) の判定については 二以上の期間全てを合算 ( 以下 期間合算 という ) することを定める 加給年金を加算する老齢厚生年金の判定ルールを 以下のように定める A 二以上の期間に基づく老齢厚生年金の受給権を有する場合 最初に受給権を取得した一の期間に基づく老齢厚生年金に加算を行う B 最初に 二以上の期間に基づく老齢厚生年金の受給権を同時に取得した場合は 最も長い一の期間に基づく老齢厚生年金に加算を行う C Bの最も長い一の期間が二以上ある場合には 第一号厚生年金被保険者期間 第二号厚生年金被保険者期間 第三号厚生年金被保険者期間 第四号厚生年金被保険者期間の優先順位で Bの判定に用いる被保険者期間を決定する D 一の期間に基づく特別支給の老齢厚生年金に加給年金額が加算されている場合には 65 歳到達による本来支給の老齢厚生年金への裁定替え後も 引き続き 当該一の期間に基づく老齢厚生年金に加算を行う 加給年金が加算されていた一の期間に基づく老齢厚生年金について その全額が支給

停止された場合であって 他の期間に基づく老齢厚生年金が支給されるときなどには 当該他の期間に基づく老齢厚生年金に加給年金を加算すること等を定める 加給年金が 他の期間に基づく老齢厚生年金に付け替えられるときにも 最初に加給年金が加算された老齢厚生年金について生計維持要件を判定した時から引き続き 生計維持関係を有することを要件とする 二以上の期間に基づく老齢厚生年金のうち 一の期間に基づく老齢厚生年金が 繰上げ支給の老齢厚生年金であった場合 特例支給開始年齢又は 65 歳到達時までは 当該繰上げ支給の老齢厚生年金の算定基礎期間は 期間合算の対象としない 2 老齢厚生年金の支給の繰下げに関する特例 支給の繰下げに関する規定は 一の期間に基づく老齢厚生年金ごとに適用することを規定する 一の期間に基づく老齢厚生年金を受給しつつ他の一の期間に基づく老齢厚生年金の繰下げ待機をすることによって繰下げの利益を確保する というこれまでの厚生年金保険法では想定していなかった事象が発生することを防ぐ観点から 先発の老齢厚生年金 ( 甲老齢厚生年金 ) を受給している場合には 後発の老齢厚生年金 ( 乙老齢厚生年金 ) については支給繰下げの申出をすることはできないこと等を規定する 乙老齢厚生年金の受給権を取得した日が甲老齢厚生年金の受給権を取得した日から 1 年を経過した日後であって 既に乙老齢厚生年金の請求をしていた場合又はいずれの年金も受給していないものの現時点で乙老齢厚生年金の受給権を取得した日から 1 年を経過していない場合の2ケースにおいては 甲老齢厚生年金についての支給繰下げの申出を可能とし 乙老齢厚生年金の受給権を取得した日に甲老齢厚生年金についての支給繰下げの申出をしたものとみなすことを規定する 三の実施機関から支給される老齢厚生年金の受給権を有する場合についても 上記の基本的な考え方と同様の支給繰下げの規定を整備する 3 加給年金の停止に関する特例 加給年金の対象となっている配偶者が二以上期間者である場合 当該配偶者の老齢厚生年金又は一元化法附則第 41 条等による退職共済年金の算定基礎期間については 二以上の期間を合算することを規定する 4 障害厚生年金等の額の計算に関する特例 障害認定日において二以上期間者であった者の障害厚生年金の額は 各号の被保険者期間ごとに改正後厚生年金保険法第 43 条第 1 項の規定の例により計算した額を合算した額とする また この場合において 当該障害厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数の計算については 二以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間に係る被保険者期間を合算し 一の期間に係る被保険者期間のみを有するものとみなした

場合における当該被保険者期間の月数とする また これに基づいて計算した被保険者期間の月数が 300 に満たないときは 当該額を被保険者期間の月数で除して 300 を乗じて得た額を障害厚生年金の額とする 障害手当金の額の計算についても 上記の計算方法で算定される障害厚生年金の額を算定の基礎に用いることを定める 5 遺族厚生年金の額の計算に関する特例 二以上期間者であった者の遺族に支給する遺族厚生年金 ( 短期要件 ) の額は 各号の被保険者期間ごとに改正後厚生年金保険法第 43 条第 1 項の規定の例により計算した額の4 分の3に相当する額を合算した額とする また この場合において 当該遺族厚生年金の額の計算の基礎となる被保険者期間の月数の計算については 二以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間に係る被保険者期間を合算し 一の期間に係る被保険者期間のみを有するものとみなした場合における当該被保険者期間の月数とする また これに基づいて計算した被保険者期間の月数が 300 に満たないときは 当該額を被保険者期間の月数で除して 300 を乗じて得た額を遺族厚生年金の額とする 二以上期間者であった者の遺族に支給する遺族厚生年金 ( 長期要件 ) は 各号の被保険者期間ごとに計算し支給することとなっており 一の期間に基づく遺族厚生年金の額は 厚生年金保険法第 60 条第 1 項各号の規定により計算した額に 一の期間に基づく老齢厚生年金の額に4 分の3を乗じて得た額に相当する額を各号の被保険者期間ごとに老齢厚生年金の額に4 分の3を乗じて得た額に相当する額を合算した額で除して得た数 ( 以下 合算遺族按分率 という ) を乗じて得た額とする 厚生年金保険法第 60 条第 1 項第 2 号の規定により遺族厚生年金の額が計算される二以上期間者については さらに他の期間に基づく老齢厚生年金の受給権を取得する場合があるため そのような場合についても老齢厚生年金の額の改定に伴い遺族厚生年金の額を改定することを定める 中高齢寡婦加算の支給要件 ( 死亡した者の被保険者期間が 240 月あること ) の判定について 二以上の期間を合算することとする 一の期間に基づく遺族厚生年金は その受給権者が老齢厚生年金の受給権を有するときは 当該老齢厚生年金の額に合算遺族按分率を乗じた額に相当する部分の支給を停止することとする 二以上期間者の遺族厚生年金に係る中高齢寡婦加算については 以下の方法で加算する遺族厚生年金を判定することとする A 二以上の期間に基づく遺族厚生年金の受給権を有する場合には 最も長い一の期間に基づく遺族厚生年金にのみ加算を行う B Aの最も長い期間が二以上ある場合には 第一号厚生年金被保険者期間 第二号厚生年金被保険者期間 第三号厚生年金被保険者期間 第四号厚生年金被

保険者期間の優先順位で Aの判定に用いる被保険者期間を決定する 6 障害厚生年金又は遺族厚生年金の支給の事務に関する特例 二以上期間者に支給する障害厚生年金が 次のいずれかである場合は それぞれ次に掲げる日を厚生年金保険法第 78 条の 33 第 1 項に規定する初診日 ( 当該初診日に係る実施機関が支給を行うことを定めるもの ) とすることを規定する A 厚生年金保険法第 47 条の3 第 1 項の規定による障害厚生年金 同項に規定する基準傷病に係る初診日 B 厚生年金保険法第 48 条第 1 項の規定による障害厚生年金 同項の規定により併合されたそれぞれの障害に係る障害認定日 ( 同法第 47 条の3 第 1 項に規定する障害については 同項に規定する基準傷病に係る障害認定日 ) のうちいずれかの遅い日の障害に係る傷病の初診日 二以上期間者の死亡に係る遺族厚生年金 ( 短期要件 ) の支給の事務については 死亡日に係る実施機関が支給を行うことを明記する また 被保険者であった者が被保険者期間中に初診日がある傷病により当該初診日から5 年以内に死亡したこと又は障害等級の1 級又は2 級に該当する障害厚生年金の受給者が死亡したことを支給事由とするものについては 当該初診日又は当該障害厚生年金の支給事由となった傷病に係る初診日に係る実施機関が行うものとする 本短期要件の遺族厚生年金については 被保険者の死亡 被保険者であった者の被保険者期間中に初診日がある傷病により当該初診日から5 年以内における死亡又は障害等級の1 級又は2 級に該当する障害厚生年金の受給者の死亡の3つの要件が重複する場合があることから このような場合には 以下のとおりの優先順位とし 当該被保険者の種別に係る実施機関が支給することとする A 死亡日における被保険者の種別 B 厚生年金保険法第 58 条第 1 項第 3 号に規定する障害厚生年金の支給事由となった傷病に係る初診日における被保険者の種別 C 厚生年金保険法第 58 条第 1 項第 2 号に規定する初診日における被保険者の種別 二以上期間者の障害厚生年金又は遺族厚生年金の支給事務について 初診日又は死亡日の属する月に同月得喪がある場合には (4) のルールを準用することとし 当該ルールのうち 同月得喪により国民年金の被保険者となった月のルールについては 受給権者等が有する被保険者期間の種別に係る実施機関が支給事務を行う箇所について 二以上期間者の特例として 受給権者の各号の被保険者期間のうち最も長い一の被保険者期間の種別に係る実施機関 ( 最も長い一の期間が2つ以上有る場合は そのうち 第一号厚年被保険者期間 第二号厚年被保険者期間 第三号厚年被保険者期間 第四号厚年被保険者期間の順序でこれを特定する ) が支給事務を行うことを定める 7 離婚時における標準報酬の分割等 ( 離婚分割 ) に関する特例 二以上期間者に係る離婚分割について 対象期間標準報酬総額を算出する際に 各号

の被保険者期間に応じた実施機関ごとに標準報酬月額又は標準賞与額に再評価率を乗じることとするため 再評価率について各号の被保険者期間に応じたものとする 標準報酬の分割を受ける側の離婚時みなし被保険者期間又は被扶養配偶者みなし被保険者期間を創設する際に 当該離婚時みなし被保険者期間又は被扶養配偶者みなし被保険者期間の種別は 標準報酬が分割される側である一号改定者の被保険者期間の種別とする 二以上期間者に係る離婚分割について 離婚分割により標準報酬が改定された場合の老齢厚生年金の額の改定について定めた規定は 各号の被保険者期間ごとに適用する 8 繰上げ支給の老齢厚生年金に関する特例 繰上げ支給の要件の規定の適用については 各号の被保険者期間に基づく老齢厚生年金ごとに判断することを規定 この場合において 坑内員 船員の特例については 第一号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金に限り 特定警察職員の特例については 第三号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金に限ることとする 繰上げの際に減ずる額については 繰上げ支給の老齢厚生年金が各号の被保険者期間ごとに支給されることに伴い 一の期間に基づく老齢厚生年金の額を基礎として計算することを規定 二以上期間者の一の期間に基づく繰上げ支給の老齢厚生年金の在職支給停止については 改正後厚生年金保険法第 78 条の 29 の規定により 一の期間に基づく老齢厚生年金ごとに支給停止額を算出するのではなく 一の期間に基づく老齢厚生年金と他の期間に基づく老齢厚生年金を合算した額を基礎として 支給停止総額を計算し 当該支給停止総額から 個々の老齢厚生年金の額に応じて按分した額を 当該個々の老齢厚生年金に係る支給停止額として計算することとされている これに伴い 在職支給停止計算の基礎とする老齢厚生年金の額について 当該老齢厚生年金の性質に応じて適用される各在職支給停止の規定において 在職支給停止計算の対象となっている額がそれぞれ定められていることとの関係から 合算対象となっている他の期間に基づく老齢厚生年金について単に 老齢厚生年金の額 と規定しただけでは 在職支給停止計算の対象となる老齢厚生年金の額を適切に特定しているかどうか不明確なため 合算対象となっている老齢厚生年金の額の範囲を 在職支給停止を行う場合に停止する額を計算する場合に用いる基本月額を用いて 当該基本月額に12を乗じて得た額に相当する額とする 雇用保険における基本手当又は高年齢雇用継続給付との支給調整の特例として 在職支給停止調整額について 一の期間に基づく老齢厚生年金の額と二以上の期間を合算した老齢厚生年金の額との比率に基づき計算することを定める また 受給権者に存続厚生年金基金又は存続連合会が支給する老齢年金給付の基準について 必要な読替えを行う 9 特別支給の老齢厚生年金の特例

特別支給の老齢厚生年金の要件の規定の適用については 各号の被保険者期間に基づく老齢厚生年金ごとに判断することを規定する この場合において 坑内員 船員の特例については 第一号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金に限り 特定警察職員の特例については 第三号厚生年金被保険者期間に基づく老齢厚生年金に限ることとする 特別支給の老齢厚生年金の額の計算及び支給停止の規定について所要の読替えを規定する 特に 在職支給停止の規定については 支給停止総額を合算して求める際の他の期間に基づく老齢厚生年金の額については 基本月額に 12 を乗じて得た額に相当する額とすることを規定する また 受給権者に存続厚生年金基金又は存続連合会が支給する老齢年金給付の基準について 必要な読替えを規定する (6) ワンストップ サービスを実現するため 一の実施機関は 他の実施機関が行うこととされている厚生年金保険法等の規定による申請 請求 申出及び届出 ( 当該一の実施機関に対してされたものに限る ) の受理及び当該申請等に係る事実についての審査に関する事務 ( 当該事務に附帯する事務を含む ) を行うものとする (7) 脱退一時金の支給等に関して 以下の特例を定める 1 脱退一時金については請求手続の負担軽減の観点から 国民年金被保険者期間 厚生年金被保険者期間の脱退一時金が同時に請求される場合は 厚生労働大臣 ( 日本年金機構 ) が第二号厚生年金被保険者期間 第三号厚生年金被保険者期間又は第四号厚生年金被保険者期間に係る厚生年金の脱退一時金の支給も行うこととする 2 二以上期間者の脱退一時金の額の計算について 平均標準報酬額は一の期間ごとに算定すること 支給率は各期間における脱退一時金の額の計算において同一の支給率を用いること 支給率の計算に用いる被保険者期間は各号の厚生年金被保険者期間を合算すること 脱退一時金の額は一の期間ごとに計算した額を合算して得た額とすることを規定する 3 二以上期間者の脱退一時金を支給する実施機関については 最終月に係る被保険者の種別に応じて決定するものとする 2. 国民年金法施行令の一部改正一元化法附則第 87 条の規定による国民年金法 ( 昭和 34 年法律第 141 号 ) の改正に伴い 国民年金法施行令 ( 昭和 34 年政令第 184 号 ) について所要の規定の整備を行う (1) 国民年金についても ワンストップ サービスを実現するため 国民年金法第 3 条第 2 項の規定により共済組合等に行わせる事務に 新たに 上記 1(6) により共済組合等が受理及び事実に関する審査を行うものとされた厚生年金保険の申請 請求 申出及び届出に併せて行われる国民年金の申請 請求 申出及び届出の受理及び当該申請等に係

る事実に関する審査の事務 ( 当該事務に附帯する事務を含む ) を加えることとする (2) その支給を受けることが国民年金の保険料の法定免除の事由となる障害年金について 障害厚生年金及び共済各法による障害共済年金に加え 一元化法附則第 41 条等の規定による障害共済年金を規定する 3. 国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令の一部改正一元化法附則第 88 条の規定による国民年金法等の一部を改正する法律 ( 昭和 60 年法律第 34 号 以下 昭和 60 年改正法 という ) の改正に伴い 国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令 ( 昭和 61 年政令第 54 号 ) について所要の規定の整備を行う (1) 昭和 60 年改正法附則第 8 条第 5 項第 7 号の2の規定により合算対象期間に算入することとされた共済各法による退職一時金の計算の基礎となった期間について 合算対象期間に算入しない例外として 退職一時金の返還があった場合の当該退職一時金の計算の基礎となった期間が定められている 一元化法附則において厚生年金保険の保険給付を受けられることによる退職一時金の返還が規定されたことに伴い これに該当するものとして 当該規定による返還を定める (2) 遺族基礎年金の受給資格期間の短縮特例において 政令で定めることとされていた日本私立学校振興 共済事業団が支給する遺族厚生年金として 私立学校教職員共済組合法等の一部を改正する法律 ( 昭和 36 年法律第 140 号 ) 附則第 10 項 ( 同法附則第 18 項において準用する場合を含む ) の規定が適用された退職共済年金の受給権者が死亡した場合にその遺族に支給する遺族厚生年金を定める (3) 振替加算の支給停止の対象とする 老齢若しくは退職又は障害を支給事由とする給付について 1(3) と同様の規定の整備を行う (4) 老齢厚生年金の経過的加算の対象となる厚生年金保険の被保険者期間が 他の年金制度に加入していた期間 ( 厚生年金保険の被保険者期間とみなされる ) と重複する場合における優先順位として 第一号厚生年金被保険者期間と共済各法による組合員 加入者期間が重複する場合には 第一号厚生年金被保険者期間を 共済組合の組合員期間と私立学校教職員共済の加入者期間が重複する場合には 共済組合の組合員期間を それぞれ優先することを定める (5) 旧厚生年金保険法 ( 昭和 60 年改正法第 3 条の規定による改正前の厚生年金保険法をいう 以下同じ ) による老齢年金の退職改定について 改正後厚生年金保険法第 43 条第 3 項の規定と同様に 退職した場合等にあっては 退職した日の翌日ではなく当日を起算点とすることとする

4. 国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令の一部改正一元化法附則第 90 条の規定による国民年金法等の一部を改正する法律 ( 平成 6 年法律第 95 号 以下 平成 6 年改正法 という ) の改正に伴い 国民年金法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令 ( 平成 6 年政令第 348 号 ) について所要の規定の整備を行う その給付の受給権を有していないことが特例任意加入の条件となる 老齢を支給事由とした年金たる給付について 一元化法附則第 41 条等の規定による退職共済年金を追加する 5. 厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令の一部改正一元化法附則第 91 条の規定による厚生年金保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 8 年法律第 82 号 以下 平成 8 年改正法 という ) の改正に伴い 厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令 ( 平成 9 年政令第 85 号 ) について所要の規定の整備を行う (1) 一元化法によって 旧三共済給付 ( 平成 8 年改正法附則第 16 条第 3 項の規定により政府が支給するものとされた旧適用法人共済組合員期間を有する者に係る年金たる給付をいう 以下同じ ) については 一元化法附則第 37 条第 1 項の規定によりなおその効力を有するものとされた改正前国家公務員共済組合法の規定に基づき支給することとする等の改正が行われた これに伴う文言の整理を行うとともに 改正後厚生年金保険法の規定も踏まえた所要の規定の整備を行う (2) 追加費用対象期間を有する旧三共済給付について 国家公務員共済組合法の長期給付に関する施行法 ( 昭和 33 年法律 129 号 ) の規定等を適用して減額を行う場合に必要な読替えを行う 6. 厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図るための農林漁業団体職員共済組合法等を廃止する等の法律の施行に伴う移行農林共済年金等に関する経過措置に関する政令の一部改正一元化法附則第 93 条の規定による厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図るための農林漁業団体職員共済組合法等を廃止する等の法律 ( 平成 13 年法律第 101 号 以下 平成 13 年統合法 という ) の改正に伴い 厚生年金保険制度及び農林漁業団体職員共済組合制度の統合を図るための農林漁業団体職員共済組合法等を廃止する等の法律の施行に伴う移行農林共済年金等に関する経過措置に関する政令 ( 平成 14 年政令第 44 号 ) について 5(1) と同旨の所要の規定の整備を行う 7. 社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する政令の一部改正一元化法附則第 106 条における社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律 ( 平成 19 年法律第 104 号 以下 協定実施特例法 という ) の改正に伴い 社会保障協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する政令 ( 平成 19 年政令第 347 号 ) について所要の規定の整備を行う (1) 協定実施特例法第 25 条第 1 項の規定により厚生年金保険に加入する場合には 厚生年金

保険に加入することにより資格を得ることとなる被保険者の種別に応じた実施機関に申し出ることとする (2) 二以上期間者の特例を設ける 1 老齢厚生年金の加給年金等に関する特例 相手国期間を通算することにより支給する加給年金の支給要件 ( 相手国期間と被保険者期間を合わせて 240 月以上有すること ) については 各号の厚生年金被保険者期間を合算して判定することを定める 相手国期間を通算することにより支給する老齢厚生年金の加給年金の額に乗じる期間比率については 各号の厚生年金被保険者期間を合算して分子とすることを定める 老齢厚生年金の加給年金等の対象となっている配偶者が相手国期間を有する二以上期間者である場合 当該配偶者の老齢厚生年金又は一元化法附則による退職共済年金については 相手国期間と各号の厚生年金被保険者期間を合算した月数とを合算して老齢厚生年金の加給年金等の停止の要件を判定することを定める 2 老齢基礎年金の振替加算等についても同様の措置を講じる (3) 協定実施特例法第 35 条 第 36 条及び第 37 条に規定する二以上期間者に係る障害厚生年金 障害手当金又は遺族厚生年金 ( 短期要件のものに限る ) の支給事務を行う実施機関について 以下の特例を設ける 1 当該障害厚生年金又は障害手当金の支給事由となる障害に係る傷病の初診日において他の障害厚生年金又は障害手当金の受給権を有する場合には 当該他の障害厚生年金又は障害手当金に係る実施機関が事務を行う 2 当該障害厚生年金若しくは障害手当金の支給事由となる障害に係る障害認定日において各号の厚生年金被保険者である場合 (1の場合を除く ) 又は 当該遺族厚生年金が相手国期間中に初診日のある傷病により当該初診日から5 年を経過する日前に死亡した場合に支給されるものであって当該死亡した日において各号の厚生年金被保険者であるときには 当該各号の厚生年金被保険者の種別に応じた実施機関が事務を行う 3 上記以外の場合には 当該障害厚生年金若しくは障害手当金の支給事由となる障害に係る障害認定日又は当該遺族厚生年金の支給事由となる死亡の日の直近の厚生年金被保険者の資格を喪失した日の前日における厚生年金被保険者の種別に応じた実施機関が事務を行う (4) 老齢厚生年金の加給年金等の停止の要件を判定する際に参照する年金たる給付として 一元化法附則により追加費用対象期間を有する者に対し厚生年金として計算した額を共済年金として支払う場合の当該共済年金を規定する (5) その他 一元化法施行後に 社会保障協定に係る特例により厚生年金保険の給付を行うために必要な規定の整備を行う

8. 公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令の一部改正一元化法第 1 条における厚生年金保険法の改正に伴い 公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置に関する政令 ( 平成 26 年政令第 74 号 ) について 所要の規定の整備を行う (1) 存続厚生年金基金を組織する被保険者は 第一号厚生年金被保険者に限る旨を規定する (2) 存続厚生年金基金が老齢年金給付の支給対象とする老齢厚生年金について 第一号厚生年金被保険者期間に限る旨を規定する (3) 二以上期間者の特例を設ける 9. 所要の規定の整備 1 から 8 までに掲げるもののほか 所要の規定の整備を行うとともに その他関係政令について 文言の整理を行う 施行日 平成 27 年 10 月 1 日 根拠条項 厚生年金保険法 第 24 条の3 第 46 条第 1 項及び第 6 項 第 78 条の 28 から第 78 条の 32 まで 第 78 条の 35 第 2 項 第 78 条の 36 第 2 項 第 78 条の 37 及び第 100 条の3の2 並びに附則第 18 条 第 19 条及び第 30 条等 国民年金法 第 3 条及び第 89 条第 1 項第 1 号等 昭和 60 年改正法 附則第 8 条第 5 項第 7 号の2 第 12 条第 1 項第 17 号 第 14 条第 1 項及び第 78 条第 2 項等 平成 6 年改正法 附則第 11 条第 1 項等 平成 8 年改正法 附則第 16 条第 1 項等 平成 13 年統合法 附則第 16 条第 1 項等 協定実施特例法 第 10 条第 2 項 第 13 条第 2 項 第 14 条 第 25 条 第 27 条 第 31 条 第 34 条 第 35 条から第 37 条まで等 その他関係法律の規定