鶴岡市ごみ焼却施設整備 運営事業 特定事業の選定 平成 29 年 4 月 28 日 鶴岡市
I 事業内容に関する事項 1 事業名鶴岡市ごみ焼却施設整備 運営事業 2 本事業の対象となる公共施設等の名称及び種類 名称 鶴岡市ごみ焼却施設 種類 一般廃棄物処理施設 3 公共施設等の管理者鶴岡市長榎本政規 4 事業目的住民の生活及び事業活動によって排出される一般廃棄物 ( ごみ ) を衛生的にかつ適正に収集 運搬し 処理 処分することは 住民の健康で文化的な生活を保全し 公衆衛生の向上を図る上で極めて重要な事業である 鶴岡市及び三川町 ( 以下 総称して 市町 という ) の行政区域 ( 以下 圏域 という ) の住民の生活及び事業活動によって排出される一般廃棄物のうち可燃ごみについては 鶴岡市 ( 以下 市 という ) が管理する鶴岡市クリーンセンターのごみ焼却施設 ( 平成 2 年 3 月竣工 処理能力 165t/ 日 )( 以下 既存ごみ焼却施設 という ) で処理を行っている しかし 現在稼働中の既存ごみ焼却施設は 稼働から 26 年が経過し 施設の老朽化が著しく 市町のごみの適正な処理を継続して行くために 新たな施設を建設することが必要となっている 本事業は 新たな施設の建設及び運営にあたって市が策定した 5 つの基本方針のもとで 鶴岡市ごみ焼却施設 ( 以下 本件施設 という ) を建設し 本件施設ならびに平成 36 年 3 月までに市が既存ごみ焼却施設の解体撤去後に設置する本設進入出路 ( 以下 本件施設と本設進入出路を複合した施設を 複合施設 という ) を運営 維持管理することにより 処理対象物の適正処理 生活環境の保全 有害物質のさらなる削減を図るとともに 循環型社会を構築するためのエネルギー回収を推進するため 焼却による熱エネルギーを利用した発電を行うことを目的とするものである 市は 次の 5 つの基本方針を掲げて 本事業を推進している 鶴岡市ごみ焼却施設整備の基本方針 1) 安全に配慮し 長期の安定稼働を目指す施設 2) 経済性に優れた施設 3) 熱エネルギーの効率的回収と効果的な活用 4) 環境保全に配慮し 周辺環境と調和した施設 5) 災害に強く 住民から信頼される施設 1) ごみ焼却における蓄積された技術を反映させた万全な安全対策を講じる ごみ質測定実績やごみ搬入実績に基づいて策定を行い ごみの質 量の変動に柔軟に対応し 安 1
定稼働が行える施設とする 長期間にわたって維持管理が容易で耐久性にも優れ トラブルがないよう連続運転できる施設とする 2) 施設の建設工事費だけでなく供用年数を踏まえた上の維持管理費やごみ処理により発生する残さなどを処分する最終処分場の建設工事費や維持管理費を念頭に 総合的にライフサイクルコストの低減等を考慮した施設とする 3) ごみ焼却に伴う熱を廃熱ボイラによりエネルギーとして回収し 蒸気タービン発電機により電気エネルギーに変換する 得られた電気は場内や隣接のし尿処理施設で使用し 余剰分は売電を行う 4) 環境保全 公害防止対策に万全を期し 環境保全基準値は技術的 経済的に対応可能な最高水準のものとした上で それら基準値を遵守した施設運営に努めるものとする また 建物の形状や色彩等に充分に配慮した施設とするなど 周辺環境と調和した施設とする 5) 災害等により施設への電力供給が停止した場合でも施設内の非常用発電機により施設の再稼働が可能であり ごみの搬入及び処理 それに伴う発電が継続できる災害に対応する機能を備えた施設とする 施設内にはごみ処理の過程がわかりやすく見学できるスペースや教材を用意するとともに 環境保全を中心とした施設の運転管理状況について情報公開の透明化を図り 住民に信頼される施設とする 5 本施設の概要 (1) 本件施設の概要 項目概要 事業実施場所鶴岡市宝田三丁目 13 番 6 号本件施設対象区域事業実施区域 ( 鶴岡市ごみ焼却施設整備区域 (A 工区 )+ 仮設進入出路整備区域 (B -1 工区 )) 民間事業者の設計 建設業務 : 事業契約締結日から平成 33 年 3 月まで業務及び期間運営 維持管理業務 : 事業契約締結日から平成 36 年 3 月までア配置施設 処理棟 管理棟( 処理棟と合棟とする ) 計量棟 駐車場 仮設進入出路等主要な施設イ付属施設 構内道路 囲障 門扉 仮設進入出路 仮設門扉 仮設囲障 植栽等その他関連する施設や設備等 処理方式全連続運転焼却式 ( ストーカ ) 1 生活系可燃ごみ 2 事業系可燃ごみ処理対象物 3リサイクルプラザ可燃残渣 4し渣 5し尿汚泥供用開始平成 33 年 4 月 施設規模 160t/ 日 (80t/ 日 2 炉 1 日あたり 24 時間 ) 発電効率 循環型社会形成推進交付金制度におけるエネルギー回収型廃棄物処理施設 ( 交付率 1/3) の交付要綱に従い 13.5% 以上とする 2
(2) 複合施設の概要 項目概要 事業実施場所鶴岡市宝田三丁目 13 番 6 号 事業実施区域 民間事業者の業務及び期間 主要な施設 複合施設対象区域 ( 本設進入出路整備区域 (B-3 工区 )+ 鶴岡市ごみ焼却施設整備区域 (A 工区 )) 運営 維持管理業務 : 平成 36 年 4 月から平成 53 年 3 月まで ア本設進入出路 ( ア ) 配置施設 市職員等進入出路 駐車場 鶴岡市ごみ焼却施設整備区域までの本設進入出路等 ( イ ) 付属施設 構内道路 門扉 囲障 植栽等その他関連する施設や設備等イ本件施設 ( ア ) 配置施設 処理棟 管理棟 ( 処理棟と合棟とする ) 計量棟 駐車場等 ( イ ) 付属施設 構内道路 植栽等その他関連する施設や設備等 処理方式全連続運転焼却式 ( ストーカ ) 処理対象物 1 生活系可燃ごみ 2 事業系可燃ごみ 3 リサイクルプラザ可燃残渣 4 し渣 5 し尿汚泥 供用開始平成 36 年 4 月 施設規模 160t/ 日 (80t/ 日 2 炉 1 日あたり 24 時間 ) 発電効率 循環型社会形成推進交付金制度におけるエネルギー回収型廃棄物処理施設 ( 交付率 1/3) の交付要綱に従い 13.5% 以上とする 6 事業方式本事業における施設の整備及び運営はDBO(Design Build Operate) 方式により実施する 落札者として決定された企業グループ ( 以下 落札者 という ) は 建設事業者として本件施設の設計 建設業務ならびに本設進入出路の設計を行う さらに 落札者は 特別目的会社 ( 運営事業者 ) を設立し 20 年間の運営 維持管理期間にわたって 本件施設又は複合施設の運営 維持管理業務を実施するものとする 7 契約の形態市は 民間事業者と相互に協力し本事業を円滑に実施するため本事業に係る基本契約を 3
締結する また 基本契約に基づいて 民間事業者のうち建設事業者と本事業に係る建設工事請負契約を締結する さらに 基本契約に基づいて 運営事業者と本事業に係る運営業務委託契約を締結する ( 基本契約 建設工事請負契約 運営業務委託契約の 3 つの契約をまとめて 以下 事業契約 という ) 事業契約の詳細については入札説明書等において示す 8 事業期間事業期間は次のとおりである (1) 設計 建設業務期間ア本件施設の設計 建設業務 : 事業契約締結日から平成 33 年 3 月までイ複合施設の設計業務 : 本件施設の設計と同一期間 (2) 運営 維持管理業務期間ア本件施設の運営 維持管理業務 : 事業契約締結日から平成 36 年 3 月までイ複合施設の運営 維持管理業務 : 平成 36 年 4 月から平成 53 年 3 月まで 9 事業実施区域 (1) 本件施設対象区域事業実施区域は 実施方針添付資料 -2 事業実施区域 に示すとおりである 鶴岡市ごみ焼却施設整備区域 (A 工区 ) と仮設進入出路整備区域 (B-1 工区 ) を合わせた区域を本件施設対象区域という 民間事業者は 設計 建設業務期間中に本件施設を設計 建設し 平成 33 年 4 月から平成 36 年 3 月まで本件施設の運営 維持管理を実施する (2) 複合施設対象区域市は 平成 33 年 4 月の本件施設の供用開始後にB 工区の既存ごみ焼却施設を解体 撤去する その後 市は 平成 36 年 3 月までにB 工区の既存ごみ焼却施設の解体撤去跡地を利用して 本設進入出路整備区域 (B-3 工区 ) に本設進入出路を整備する B-3 工区とA 工区を合わせた区域を複合施設対象区域いう 民間事業者は 複合施設を平成 36 年 4 月から平成 53 年 3 月まで運営 維持管理する 10 事業期間終了後の措置市は 本件施設又は複合施設を本件施設供用開始後約 30 年間に亘って使用する予定であり 民間事業者は 市が約 30 年間に亘って本件施設又は複合施設を使用することを前提として設計 建設業務及び運営 維持管理業務を行うこととする また 民間事業者は 事業期間終了時に複合施設を市の定める明け渡し時における複合施設の要求水準を満足する状態に保って 市に引継ぐものとする 複合施設の事業期間終了時の措置について 運 4
営開始後 16 年目 ( 平成 48 年度 ) の時点において 市及び民間事業者は協議を開始するも のとする 11 事業の対象となる業務範囲 民間事業者が行う事業の範囲は次のとおりとする また 各項目の詳細については 要 求水準書 ( 案 ) に示すとおりとする ( 実施方針添付資料 -4 役割分担概念図 参照 ) (1) 民間事業者が行う業務ア本件施設の設計 建設に関する業務 ( ア ) 本件施設の設計に関する業務 1 本件施設の設計 2 市が提示する調査結果以外に必要となる事前調査 3 市の循環型社会形成推進交付金 ( 以下 交付金 という ) 申請支援 4 市が行うその他許認可申請支援 ( イ ) 本件施設の建設に関する業務 1 本件施設の建設 2 建設工事に係る許認可申請等イ本件施設又は複合施設の運営 維持管理に関する業務 1 運転管理業務 2 維持管理業務 3 測定管理業務 4 防災管理業務 5 関連業務 6 情報管理業務ウ本設進入出路に関する業務 ( ア ) 本設進入出路の設計 (2) 市が行う業務ア本件施設又は複合施設に関する業務 ( ア ) 本件施設の設計 建設に関する業務 1 用地の確保 2 近隣対応 3 本件施設の交付金申請手続 4 本件施設の設計 建設モニタリング 5 その他これらを実施する上で必要な業務 ( イ ) 本件施設又は複合施設の運営 維持管理に関する業務 1 近隣対応 2 運営モニタリング 5
3 本件施設又は複合施設への処理対象物の搬入 4 焼却主灰及び飛灰処理物の運搬 最終処分業務 ( 飛灰処理物の安定化処理 焼却主灰及び飛灰処理物の貯留までは民間事業者の業務範囲 ) 5 その他これらを実施する上で必要な業務イ本設進入出路に関する業務 ( ア ) 本設進入出路の建設 12 民間事業者の収入本事業における民間事業者の収入は次のとおりとし 詳細は入札説明書等において示す ア本件施設の設計 建設業務に係る対価市は 本件施設の設計 建設業務の対価として 施設整備費を建設事業者に支払う イ本件施設又は複合施設の運営 維持管理業務に係る対価市は 本件施設又は複合施設の運営 維持管理業務の対価として 運営業務委託費を運営事業者に支払う 13 余熱利用計画運営事業者は 焼却による熱エネルギーを利用した発電を行い 本件施設内での利用を行うとともに 余剰電力を電力事業者へ売却する 運営事業者は 発電効率 13.5% を達成するとともに 事業期間を通じた売電電力量ができる限り多くなるように努める 電力利用以外にも発電後のタービン排気熱を利用して 本件施設及び複合施設における外構のロードヒーティングを行う 14 売電収入の帰属先電力事業者への余剰電力の売却収入は市に帰属するものとするが 運営事業者は当該売電収入の向上を十分考慮し 運営 維持管理業務を行う 15 市が適用を予定している交付金について市は 本事業の実施に関して 交付金の適用を予定している 交付金の申請等の手続は市において行うが 建設事業者は申請手続に必要な書類の作成等について市を支援するものとする 16 関係法令等の遵守市及び民間事業者は 本事業を実施するにあたり 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 ( 昭和 45 年法律第 137 号 以下 廃掃法 という ) をはじめ必要な関係法令 条例 規則及び要綱等を遵守しなければならない 6
17 事業スケジュール ( 予定 ) ア実施方針の公表イ入札公告ウ事業提案書の受付エ落札者の決定オ基本協定の締結カ仮契約の締結キ契約議案の議会への提案ク事業契約の締結ケ本件施設の設計 建設コ本件施設の運営 維持管理サ複合施設の運営 維持管理 平成 29 年 3 月平成 29 年 4 月平成 29 年 10 月平成 29 年 12 月平成 29 年 12 月平成 30 年 2 月平成 30 年 3 月平成 30 年 3 月平成 30 年 4 月 ~ 平成 33 年 3 月平成 33 年 4 月 ~ 平成 36 年 3 月平成 36 年 4 月 ~ 平成 53 年 3 月 II 特定事業の選定及び公表に関する事項 1 特定事業の選定の基本的な考え方本事業をDBO 方式で実施することにより 事業期間を通じた市の財政負担の縮減を期待できる場合又は市の財政負担が同一の水準にある場合において公共サービスの水準の向上を期待できる場合 本事業を特定事業として選定する 具体的には以下について評価を行う ア市の財政負担見込額による定量的評価イ DBO 事業として実施することの定性的評価ウ民間事業者に移転するリスクの評価エ上記による総合的評価 2 市の財政負担見込額による定量的評価ア市の財政負担額算定の前提条件本事業を市自らが実施する場合及びDBO 事業として実施する場合の財政負担額の算定に当たり 設定した主な前提条件は次の表のとおりである なお これらの前提条件は 市が独自に設定したものであり 実際の民間事業者の提案内容を制約するものではない 7
1) 事業費などの算出方法 項目 1 設計 建設業務にかかる費用の算出方法 2 運営 維持管理業務にかかる費用の算出方法 3 資金調達にかかる費用の算出方法 4 支援業務費 市が自ら実施する場合 DBO 事業として実施する場合 算出根拠 設計 建設業務費 同左 市が自ら実施する場合の費用は プラ ントメーカーの見積等をもとに設定 DBO 事業として実施する場合の設 計 建設業務費は 市が自ら実施する 場合に比べて一定割合の縮減が実現 するものとして設定 運営 維持管理業務費 同左 市が自ら実施する場合の運営 維持管 運転経費( 光熱水費 燃料費 理業務費は プラントメーカーの見積 薬剤費 消耗品費等 ) 等をもとに設定 人件費 DBO 事業として実施する場合の運 維持管理費( 保守管理費 修 営 維持管理業務費は 市が自ら実施 繕更新費等 ) する場合に比べて一定割合の縮減が その他経費( 測定試験費等 ) 実現するものとして設定 循環型社会形成推進交付金 一般廃棄物処理事業債 合併特例債 一般財源 施工監理業務費 同左 5 売電収入 売電収入同左 施工監理業務費 運営モニタリング業務費 6その他の費用 - 保険料 SPC 経費開業準備費等 2) VFM 検討の前提条件 起債の条件 市が自ら実施する場合 ( 交付金交付対象内事業費 ) 充当率 :90%( 一般廃棄物処理事業債 ) 償還期間 :15 年 ( 据置 3 年 ) 利率 : 起債の近年動向を踏まえて設定 ( 交付金交付対象外事業費 ) 充当率 :95%( 合併特例債 ) 償還期間 :15 年 ( 据置 3 年 ) 利率 : 起債の近年動向を踏まえて設定 DBO 事業で実施する場合は 市が自ら実施する場合と同様に設定 2 業務ともコンサルタント見積により設定 DBO 事業として実施する場合には モニタリング業務費を設定 市が自ら実施する場合の費用は プラントメーカーの見積等をもとに設定 DBO 事業として実施する場合も市が自ら実施する場合の費用と同額と設定 DBO 事業として実施する場合は 保険料 SPC 経費 開業準備費 運転資本等を設定 項目 値 算出根拠 1 割引率 4.0% 公共事業評価の費用便益分析に関する技術指針 ( 共通編 ), 平成 21 年 6 月, 国土交通省 2 物価上昇率 0.0% 物価変動は考慮せず 3 リスク調整値 - 公表に際しての十分なデータが収集できないことから リスク移転については定性的効果として認識 VFM:Value for Money の略 支払 (Money) に対して最も価値の高いサービス (Value) を供給する考え方のこと ここでは 市が自ら実施する場合とDBO 事業として実施する場合の財政負担額の差額を意味している 8
イ財政負担額の比較前掲の前提条件に基づいて 市自らが実施する場合及びDBO 事業として実施する場合の財政負担を現在価値換算のうえ比較すると 8.85% の財政負担額軽減が見込まれる結果となった 項目値備考 1 公設公営方式で実施する場合 ( 現在価値ベース ) 2DBO 方式で実施する場合 ( 現在価値ベース ) 11,134,443 千円 交付金を控除済み 10,148,651 千円 交付金 市民税を控除済み 3VFM( 金額 ) 985,792 千円 1-2 4VFM( 割合 ) 8.85% 3 1 3 DBO 事業として実施することの定性的評価本事業をDBO 方式により実施する場合 市の財政負担額削減の可能性といった定量的な効果に加え 次のような定性的な効果が期待できる ア設計 建設及び運営 維持管理の効率化本施設の設計 建設 維持管理及び運営業務を民間事業者が一貫して実施することにより 民間事業者独自の創意工夫やノウハウ ( 専門的知識や技術的能力等 ) が十分に発揮され より効率的かつ機能的な設計 建設及び運営 維持管理が実施されると期待できる イ長期的な視点に基づく運営 維持管理内容の向上長期的かつ包括的な委託を行うことにより 運営 維持管理期間を通じた適時の補修等の実施 中長期的な視点での業務改善の実施 セルフモニタリングの実施等が行われ 長期的な視点での業務全体の最適化による運営 維持管理内容の向上が期待できる ウリスク分担の明確化による安定した事業運営計画段階であらかじめ事業全体を見通したリスク分担を明確にすることにより 問題発生時における適切かつ迅速な対応が可能になり 業務目的の円滑な遂行や安定した事業運営の確保が期待できるとともに 適正なリスク管理により過度な費用負担を抑制することが可能となる 4 事業者に移転するリスクの評価 DBO 事業として実施する場合は 市自らが実施する場合に市が負担するリスクの一部 9
を事業者に移転して実施するため 市は これらのリスクの顕在時に突発的な支出発生を回避できる また これらの移転リスクは 事業者が 市よりも効果的かつ効率的に管理可能であるものを対象としており 事業者が有するリスクコントロール及びリスクヘッジのノウハウを活かすことで 顕在化の抑制 顕在時被害額の抑制が期待できる 5 総合的評価本事業は DBO 事業として実施することにより 市が直接実施する場合に比べ 事業期間全体を通じた市の財政負担額について 8.85% の縮減を期待することができるとともに 公共サービスの水準の向上 効果的かつ効率的なリスク分担も期待することができる したがって 本事業をDBO 事業として実施することが適当であると認められるため 民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律 ( 平成 11 年法律第 117 号 ) 第 7 条に基づく特定事業として選定する 10