富山県審判講習会 講師 : 星河 良一氏 各自ウオーミングアップ 14:10 普段は審判だけでなく 指導者 大会運営など一人何役もやるが 今日は審判だけに集中してください ゲームにはベストコンディションで臨むのがベストである そのためにはトスアップの時間から逆算して行動することが大切 たとえば食事は3~4 時間前にすませておくなど 入り方が大切 家を出た瞬間から( 審判に ) なりきることが大事 たとえ力がなくても この人が主審 この人が副審として 今の力で頑張ってくれればまとまる 必ず収まる そういう意味で割り当てはある 自信をもつこと チームとしても 何百時間もかけて練習しているのに 堂々としていない人には吹いてもらいたくない 割り当てをもらったとき 弱気にならないこと やったぜ! と喜ぶなど 受け取り方が大切 当日 ウオーミングアップをしながら今日のゲームのことを考える そして相手レフリーとのプレゲームカンファレンス ここまでで 審判活動の 7 割が決まる 私はここ までに 7 割の努力をしている そしてゲーム ゲームは戦いである 1つの笛で そのチームの何十時間の練習 ( 考え方 ) が覆ることもあるが 自信をもってその基準を通すこと レフリーとコーチの間にはルールブックが存在する ゲームは技術論の戦いである コートに入るとき 主審 副審の区別はない コートに入るときは 横に並んで入ろう 自信を持って 胸を張って堂々と入る T.O と 各チームの指導者と挨拶をする フレンドリーに 両チームのコーチから 5 分前までにサインをもらえるように コーチが来なかったときの ために あらかじめ T.O にお願いしておく 2 分前までオポジットサイドへ 残り 2 分で T.O 席側へ戻り サインの確認や T.O との確認 ここまでで 8 割が終わる!
髪型 着こなし 立ち振る舞いの 3 つがプレゼンテーションである 外国人は大きい人が多く それに比べると日本人は小さいが 小さくても大丈夫 大き く見せる 大きい存在としてみせることが大切 腕の上げ方 指し方 立ち位置 レポ ートへの動き これらで身長を大きく見せる 小さい人間でも工夫一つで大きく見せら れる ゲームの始まりに 今日は審判がいるな と思わせたら勝ち 今日の審判 はあんなやつかー と思われてはならない 見た目 イメージが大切 求められるイメージを演じること 家を出て 審判になりきれるか! 今日の審判は違うぞ というところで勝負が決まる プレゼンテーションが大事!!!! 14:30 ファンダメンタル練習 1 選手が1 往復スリーメンをし リード トレール審判として一緒に動く リード: プレイヤーの邪魔にならないように動く 今はオフェンスしかいないが ディフェンスの邪魔にならないように エリア4からゴール下に抜けるあたり もうひとがんばりする スピードを落とさない オフェンスとディフェンスのスペースを見る シュートのボールを見上げない リバウンドや シュートインした後 新たにオフェンスとなったチームのスローインが不当に妨げられていないかなど他に見るところがある トレール: 8 秒のカウントリードがエリア4を中心に見ているならエリア5,6を見るとか その逆とか リードの見えないところのフォローをする カウントの合図 ショットのときのリバウンド( 速攻なので 悪いポジションからの飛び込み ) セカンドチャンスへの準備( 誰がトレーラーか など ) トレールは自分の逆側にボールがいったとき 目がいきすぎる リードも見えるところだから 自分側の選手に目 配りをする
リードは どの距離でどの位置にセーフティーガードがいるか確認しておく ブロック チャージの判断材料になる 14:48 2 分休憩 14:50 おさらい リードはエリア4で重なり合いをなくす シュートの場面は一番大事! トレールが追従するときは 逆側にボールがいったらディフェンスがいなければそんなによらなくてもよいが ディフェンスがいたら ミドルラインぐらいまで行く 視野を広く取って真ん中にボールを置くのではなく視野の中で見るようにする 14:55 ファンダメンタル練習 2 3 対 3 オールコートエンドスローインからスタート トレール : アウトサイドシュートに対するペネトレイトはとても大 切 見に行っているというアピールにもなる 2 人で同じプレーを見ていることが多い リードが優先的に見る それに合わせてトレールは動く 自信を持ったシグナルを! 視野の分担 ファウルコールのときは 俺の世界だ! くらいの気持ちで ラン レポート ラン スロー イン前のOKサインは 自分たちの準備が整ったからではなく プレイヤーのやろうとしていることが分かって出すもの 近いレフリーが吹かずに 遠いレフリーが吹くと不自然 15:41 5 分休憩 15:47 みなさんが大きく見えた よく集中していて良かった 吹いたとき みんなが分かるように立ち振る舞いに気をつける 声は使い過ぎは良くないが 使いよう ファウルはぶつかり合いのエネルギーの大きさで決めない
ファウルに対する思いが強すぎる ヴァイオレイションなどにも気をつける 15:57 ファンダメンタル練習 3 ハーフ3 対 3 センターライン上のアウトオブバウンズからスローイン スクリーンプレイから始める アウトサイドからドライブやショットをしようとしているとき 真後ろにいないこと ずれてスペースを見ること プレイヤーがどんどん動いているのに 審判がじっとしているのはおかしい スペースを求めて動く! スクリーンプレイは スクリーナーが動くところから見ていること 16:28 2 分休憩 16:30 自分のエリアからボールが出て パートナーが見るようになったとき 終わったような気持ちになっていないか 気持ちを切らさずにオフボールプレイを見る 1つのプレーに関わる人数は多くて3 人 その中心は2 対 2 しかし 視野の中心にボールを置かず 広く見る 16:32 ファンダメンタル練習 4 プレイヤーが2 人 1 組でボールキープとそのディフェンスの練習 (20 秒 ) スペースの取り方の練習だが プレイヤーとの間の取り方も練習する 近すぎて見えないこともある シリンダーの意識 オフェンスだけでなく ディフェンスもシリンダーを犯されていないか 15 秒に変更 オフェンスのフロントに回り込むようにしてみよう 漠然と見ない ずっと振れ続けている手や ヴァイオレイションも見る 16:43 ファンダメンタル練習 5 ハーフ3 対 3 ローリングからドリブルイン 最初はエリア1,2,3でボールを回しているので しばらくはトレールががんばる リードがボールを見ている リードは他のところを見なければならないので ぼーっと見ている感じでいい ドリブルインなどで自分に向かってくるプレーはしっかり見る 16:59 5 分クールダウン
17:17 講話 32 年間現役で審判活動をしてきた 昭和 58 年群馬国体があり 国体選手になるために教員チ-ムでがんばってきたが 選手になれず 観客として国体を見るのも悔しいので審判に力を入れるようになった 桐生市に住んでいて 代々木まで 2 時間 20 分かかるが 東京によく吹きに行った 立場はアマチュアでも 心構えはプロ という意識を持つことが大切 審判 と プレイヤー という意識でコートに立つ 決して大人と子どもや 教師と生徒というような意識をもたないこと コートの中では年齢の差など関係ない 私を育ててくださったのは 県内外の審判の諸先輩方である また 多くの強豪チームの指導者の方々にも育てていただいた 全国から強豪校が集まる大会を吹かせていただき コーチからの言葉やクレームも勉強になった 分かりやすく説明してくださったり ゲーム後励ましてくださったり がんばっている審判として自分の名前を出していただいたりした 指導者からのクレームを 嫌と思うか前向きにとらえるか 文句を言われてやめていく人たちもいる 嫌だけど じゃあどうしたらいいのか考えるし どう自分で解決していくか考える 罵声にめげない 自分を育ててくれる人は 自分より大きな技量を持った人 そういう人に挑むこと! 他カテゴリーの試合を積極的に吹く 他県に武者修行に行く アウェイで自分を鍛える 戦略の勉強が必要だが アマチュアであるが故に その時間を取るのが難しいかもしれない しかし プライベートや仕事の時間と折り合いをつけて工夫する 夜東京である試合に 休暇を取って 2 時間かけて審判に行った 口八丁手八丁のゲームだったが勉強になった 常に危機感を感じながら吹く そういうゲームをたくさん吹くこと ぜひお互いをライバルとして チャンスを作ってアウェイでがんばってほしい 次の3つのことを大切にしてほしい健康管理体力 体調などが安定していないと 不安になる スケジュール管理信頼されるように管理する ビジネス プライベート 審判環境整備 ( 人間環境 ) 職場のみんなから応援してもらえるような人眼環境を作る そのためには人一倍働くしかない 審判はステップアップするほどホームにいない 審判のライセンスは 人に迷惑をかけるライセンスである 本気度試されるところ 全員が A 級を目指さなくても良いと思うが もし目指すならそれが可能となる環境を作ること 18:12 終了