8 健康増進対策事業

Similar documents
1 基本健康診査基本健康診査は 青年期 壮年期から受診者自身が自分の健康に関心を持ち 健康づくりに取り組むきっかけとなることを目的に実施しています 心臓病や脳卒中等の生活習慣病を予防するために糖尿病 高血圧 高脂血症 高尿酸血症 内臓脂肪症候群などの基礎疾患の早期発見 生活習慣改善指導 受診指導を実

このような現状を踏まえると これからの介護予防は 機能回復訓練などの高齢者本人へのアプローチだけではなく 生活環境の調整や 地域の中に生きがい 役割を持って生活できるような居場所と出番づくりなど 高齢者本人を取り巻く環境へのアプローチも含めた バランスのとれたアプローチが重要である このような効果的

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 : 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) リクルート健康保険組合 平成 25 年 4 月 1

00.xdw

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

特定健康診査等実施計画 ( 第二期 ) 三重交通健康保険組合 平成 25 年 7 月

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

資料 6 広島市健康福祉局保健部保健医療課 元気じゃ健診 ( 特定健診 ) の受診に関する地域包括支援センターから地域住民への呼びかけについて 1. 趣旨 広島市は 全国平均に比べて 平均寿命は長いが 健康寿命は短くなっている また 広島市国民健康保険の 1 人当たり医療費は 政令市の中で最も高くな

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

特定健康診査等実施計画

< F2D8E ED28CA48F C8E862E6A7464>

特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 25 年 3 月 1 日

(7)健診データの受領方法

特定健康診査等実施計画 東京スター銀行健康保険組合 平成 25 年 4 月

11 平成 21 年度介護予防事業実施状況について 平成 22 年 7 月 大阪市健康福祉局健康づくり担当

NEW版下_健診べんり2016_01-12

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

kainoki26_A4タイプ

2

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D2089EE8CEC95DB8CAF90A CC8EC08E7B8FF38BB BD90AC E31308C8E816A816992F18F6F94C5816A8DC58F4994C52E646F6

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

第 1 章 ヘルスプランぎふ 21 の基本的な考え方 1 計画策定の趣旨 ヘルスプランぎふ 21 は 岐阜県健康増進計画として平成 14 年 3 月に策定し その後平成 20 年度には 国が策定した 健康日本 21 と連動しながら メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の一次予防に重点をおいた

調書のの見方 新規 新規事業の実施 現行どおり 事業をする 充実 事業の充実 強化を図る 改善 事業の見直し 改善を図る 縮小 事業規模を縮小する 廃止 事業を廃止する 2

第三期特定健康診査等実施計画 ニチアス健康保険組合 最終更新日 : 平成 30 年 02 月 20 日

特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) 三菱製紙健康保険組合 平成 30 年 4 月

特定健康診査等実施計画

Ⅰ 目標達成

特定健康診査等実施計画 豊田合成健康保険組合 平成 30 年 3 月

背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

歯科中間報告(案)概要


1. 背景及び趣旨我が国は 急速な少子高齢化 経済の低成長への移行 疾病構造の変化など 大きな環境変化に直面している 今まで築いてきた国民皆保険制度を堅持し 医療制度を将来にわたり持続可能なものとしていくためには その構造改革が急務である 国民の実態を見ると 高齢化の急速な進展と生活習慣病の増加によ

特定健康診査等実施計画書 ( 第 3 期 ) JXTG グループ健康保険組合 平成 20 年 4 月 1 日制定平成 22 年 4 月 1 日改訂平成 25 年 4 月 1 日改正平成 30 年 4 月 1 日改正 - 1 -

<4D F736F F D2082AF82F182B182A491D18D4C32318E77906A8F4390B381698DC58F49816A2E646F63>

特定健康診査等実施計画

第2期データヘルス計画について

(この実施計画は「高齢者の医療の確保に関する法律」第19条の規定に基づき作成し、

日本赤十字社健康保険組合特定健康診査等実施計画 Ⅰ 計画策定にあたって 1 背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務

宗像市国保医療課 御中

スライド 1

Microsoft PowerPoint - 特定健診課題、要望.ppt

平成20年度税制改正(地方税)要望事項


第3章「疾病の発症予防及び重症化予防 1がん」

01 【北海道】

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

3 対象者への案内の方法 当該年度の特定保健指導対象者全員 ( 基準では非該当だが 医療保険者の判断で特定保健指導対象となる方 も含む ) に対して 参加案内を郵送して 結果説明会を実施するとともに 特定保健指導における初回時面接を行います また 初回時面接未参加者に対しても 再度 特定保健指導の参

各種健診等の連携についての考え方 一現行制度における各種健診等の連携. 基本健診において生活機能評価を同時実施 () 現在 老人保健法において 65 歳以上の対象者については 生活機能評価を基本健診において同時に実施するよう求めている 同時実施は 本人の利便性 受診率の向上 検査重複の回避に資する

平成 29 年 3 月改定 特定健康診査等実施計画 ( 第 2 期 ) 協和発酵キリン健康保険組合 平成 29 年 3 月

標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

平成22年度インフルエンザ予防接種費用補助実施要綱

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

第三期 特定健康診査等実施計画 ウシオ電機健康保険組合 平成 30 年 4 月



Ⅲ 各種施策及び事業の動向 第 1 妊娠 出産期から乳幼児期にかけての子育て支援 4 乳児健康診査 (1) 根拠法令等 母子保健法 厚生省児童家庭局長通知 仙台市乳児健康診査実施要領 (2) 制度の概要 事業目的 対象者 実施機関 一般健康診査 精密健康診査 乳児の心身の異常を早期に発見し, 早期に

<4D F736F F F696E74202D20332E8CFA90B6984A93AD8FC E18F8A93BE8D8297EE8ED293998F5A82DC82A B68A888E B8E968BC682CC8D6C82A695FB B8CDD8AB B83685D>

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

はじめに

協会けんぽ加入者における ICT を用いた特定保健指導による体重減少に及ぼす効果に関する研究広島支部保健グループ山田啓介保健グループ大和昌代企画総務グループ今井信孝 会津宏幸広島大学大学院医歯薬保健学研究院疫学 疾病制御学教授田中純子 概要 背景 目的 全国健康保険協会広島支部 ( 以下 広島支部

平成 28 年度健康診断について 基本健康診断 ( 一次検査 ) 健康保険組合は疾病予防事業として被保険者 被扶養者の皆様の健康診断を実施しています 健診種類 ( いずれかを選択 ) 生活習慣病健診 人間ドック 被保険者 対象者 対象年齢 ( 該当年度末日 (3 月 31 日 ) 基準 ) 年齢制限

医療法人積善会 蒲郡東部病院 特定健康診査 及び 特定保健指導 運営規定 2019 年 4 月 1 日

在宅要介護高齢者口腔ケア推進事業

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

計画改訂の趣旨 社会構造が大きく変化し 少子高齢化が進む中 生活環境の改善や医療の進歩などにより 平均寿命が延びている一方で 肥満や糖尿病などの生活習慣病が増加しており 健康づくりや疾病予防の重要性はますます高まっています 子どもから高齢者まで すべての県民が 健やかな生活をおくるために ヘルスプロ

第3章 指導・監査等の実施

求する診療報酬明細書の件数 ( 入院以外 ) は 糖尿病や高血圧 心疾患などの生活習 慣病が約 4 割を占めている 生活習慣病患者が増加することにより 医療費は年々増 大していくことが考えられる 図 2 戸田市の医療費の推移 ( ウ ) 健康寿命の延伸県は健康寿命を 65 歳に達した県民が自立した生

国民健康保険制度改革の施行に向けて

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

Microsoft Word - (セット案とれ)【閣議後会見用】取組ペーパー

区分

PowerPoint プレゼンテーション

クラウド型健康支援サービス「はらすまダイエット」のラインアップに企業の健康保険組合などが行う特定保健指導を日立が代行する「はらすまダイエット/遠隔保健指導」を追加

データヘルス計画 ~健康増進に向けた医療保険者の機能強化~

第 1 部 施策編 4

■● 糖尿病

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと 世界最長の平均寿命や高い保険医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などの大きな環境変化に直面しており 医療制 度を持続可能なものにするため その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

<4D F736F F D20819B947882AA82F190568B8C91CE8FC6955C2E646F63>

< E C7689E A2E786477>

障害児・発達障害支援_

<4D F736F F D20819A8E9197BF B8BE682CC8CBB8FF382C6906C8CFB90848C >

スライド 1

(6/5 19:00修正)資料3 標準的な健診・保健指導プログラム改定のポイント (2) (2)

Microsoft Word - 特定健康診査等実施計画2期(YNK).docx

特定健康診査等実施計画

1. セルフ健康チェック for みんなの健活 のねらい スキーム等 (1) 背景 ねらい 健康を維持し 疾病を予防 早期発見するためには 定期的な健康診断の受診が重要であり 日本再興戦略 改訂 2014においても 2020 年までに健診受診率を 80%( 特定健診を含む ) (2010 年 67.

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ


計画の今後の方向性

<4D F736F F D208E9696B18F88979D93C197E18FF097E B8C91CE8FC6955C E342E31816A2E646F63>

Transcription:

23 健康増進対策 現況及び施策の方向 近年, 高齢化や生活習慣の変化により, 広島県においても, 疾病全体に占めるがん, 心臓病, 脳卒中, 糖尿病等の生活習慣病の割合が増加している このような状況に対応し, 健康寿命の延伸を図るため, 県民一人ひとりの主体的な健康づくりを基本とし, 望ましい生活習慣の定着に向けた意識啓発や, 情報提供 人材育成 市町や関係団体との連携により, 県民が健康づくりに取り組みやすい環境整備を行う 事業の内容 1 健康ひろしま21 推進事業 ( 予算額 11,049 千円 ) 平成 29 年度に中間評価及び中間見直しに伴う改定を行った健康ひろしま21( 第 2 次 ) に基づく施策の総合的かつ計画的な実施を図るため, 健康ひろしま21 推進協議会を開催し, 計画の進捗管理や推進方策の協議を行う また, ひろしま健康づくり県民運動推進会議 と連携しながら, 県民の主体的な健康づくりの取組を支援するとともに, インセンティブ対策として県民の健康づくりの取組を後押しする ひろしまヘルスケアポイント について, 医療保険者, 企業等と連携し, 様々な媒体を通じた広報 啓発活動等により, 利用促進を図る 2 健康づくりの体制整備 (1) 市町健康づくり推進協議会の組織育成 市町の実情に応じた健康づくり対策を推進するため, 行政機関, 保健医療団体, 福祉関係団体及び 住民組織等からなる健康づくり推進協議会の組織育成を促進する ( 昭和 53 年度創設, 市町地域保健 対策協議会を活用 ) 第 1 表市町健康づくり推進協議会 ( 平成 30 年 3 月末現在 ) 保健所 ( 支所 ) 名管轄市町数設置市町数保健所 ( 支所 ) 名管轄市町数設置市町数西部 2 0 東部 3 0 西部 ( 広島 ) 7 3 東部 ( 福山 ) 2 0 西部 ( 呉 ) 1 0 北部 2 0 西部東 3 1 計 20 4 ( 注 ) 広島市, 呉市, 福山市を除く (2) 市町健康増進計画推進支援 市町の策定する健康増進計画について, 所管の県保健所を通じ, その推進を支援する 参考市町保健センターの設置状況 ( 平成 30 年 3 月末現在 ) 保健所 ( 支所 ) 名 設置市町名 設置数 保健所 ( 支所 ) 名 設置市町名 設置数 西 部 廿 日 市 市 3 三原市 1 東部尾道市 2 海田町 1 世羅町 2 西部 ( 広島 ) 坂町 1 府中市 1 東部 ( 福山 ) 神石高原町 1 西部 ( 呉 ) 江田島市 3 三次市 3 北部東広島市 4 庄原市 3 西部東竹原市 1 大崎上島町 2 計 14 市町 28 ( 注 )1 国庫補助金を受けて整備を行った施設のみ記載 2 広島市, 呉市, 福山市を除く

3 普及啓発 (1) 健康増進普及啓発の推進関係者の取組を県民一人ひとりの主体的な健康づくりに結びつけるため, 全県的な機運醸成と環境整備を図る ( 健康づくりの県民運動化 ) 全県的な健康づくり ひろしま健康づくり県民運動推進会議 と連携しながら, 県民の主体的な健康づくりの取組を支援する (2) 健康生活応援店制度の推進望ましい生活習慣を広く県民に啓発するため, 施設内禁煙や分煙の実施, 栄養成分の表示, ヘルシーメニューの提供や運動等の実践支援により県民の健康づくりを支援する店舗を 健康生活応援店 として認証している 平成 30 年 3 月末現在の認証店舗数は, 重複を含んだ総数で 2,875 店舗となっている ( 平成 14 年度創設 ) また, 平成 27 年度から認証区分の追加変更を行っている 禁煙 第 2 表健康生活応援店認証状況 ( 店舗数 ) たばこ栄養成分表示ヘルシーメニュー栄養禁煙エネルギー塩分野菜塩分オーダー分煙小計成分小計支援表示表示たっぷり控えめメニュー表示 554 11 784 1,349 375 11 1 387 114 50 14 178 小計 塩分控えめ推進 応援 9 (H27.12 新設 ) 朝食摂取 食事バランス運動実践その他食事正しい健康ウォーキングサークルバランス小計歩き方小計づくり勧奨 応援支援ガイド指導応援等 合計 (H30.3.31 現在 ) 5 31 36 19 130 7 156 760 2,875 4 人材の育成 確保 運動普及推進員の育成 地域住民に対して, 運動の効用を啓発し, 日常生活の中に健康づくりのための運動の普及 定着化を 目指した活動を展開する運動普及推進員の育成を促進する ( 平成元年度創設 ) 第 3 表運動普及推進員研修会実施状況 ( 単位市町, 回, 人 ) 区 分 研修会市町数推進員数回数延人員 平成 29 年度 8 1,586 84 3,041 平成 28 年度 8 1,602 94 3,293 平成 27 年度 8 1,134 105 3,584 5 健康増進事業等 ( 予算額 374,768 千円 ) (1) 健康増進事業 ( 予算額 36,801 千円 ) 昭和 57 年度から平成 19 年度まで, 老人保健法に基づく保健事業として, 市町が実施主体となり, 1 健康手帳の交付 2 健康教育 3 健康相談 4 健康診査 5 機能訓練 6 訪問指導の 6 事業を実施してきた

平成 20 年度から, これらの事業のうち, 基本健康診査が, 高齢者の医療の確保に関する法律に基づ いて, 医療保険者の責任により実施される特定健康診査 特定保健指導に移行し, その他の保健事業 は, 健康増進法に基づく健康増進事業として引き続き市町が実施しており, 平成 25 年度からは総合的 な保健推進事業が追加された これら事業に要する費用の一部を負担する ( 広島市を除く )( 平成 20 年度創設 ) 負担割合国 1/3, 県 1/3, 市町 1/3 肝炎ウイルス検診無料検診メニューの自己負担相当額分 : 国 10/10 事業名内容 40 歳以上の者であって, 特定健診等の健診を受けた者, 健康教育, 健康相談, 訪問指導及び健康増進法に基健康手帳づく健診等を受けた者に利用を促す * 平成 29 年度から交付方法が変更 ( 原則として対象者による厚生労働省 HPからのダウンロード ) 健康教育 健康相談 ( 集団 )40 歳以上 65 歳未満の者及びその家族 ( 集団 ) に対して, 健康増進等に関する教育を実施する ( 個別 )40 歳以上 65 歳未満の特定保健指導等の対象以外の者に対して, 健康増進等に関する教育を実施する 40 歳以上 65 歳未満の者に対し, 医師, 保健師等が健康に関する指導, 助言を行い, 必要に応じて血圧測定, 検尿等を実施する ( 重点相談, 総合相談 ) 健康診査 ( 基本健康診査 )40 歳以上で生活保護受給者等, 特定健診の対象外の者を対象として健康診査を実施する ( 歯周疾患検診 )40,50,60,70 歳の者に実施する ( 骨粗鬆症検診 )40,45,50,55,60,65,70 歳の女性に実施する ( 肝炎ウイルス検診 )40 歳の者及び 41 歳以上の者であって過去に肝炎ウイルス検診に相当する検診を受けたことがなく, かつ, 本検診の受診を希望する者に実施する 肝炎ウイルス検診の個別勧奨メニューは, 平成 29 年度から無料検診メニューに変更 (40 歳以上で 5 歳刻みの年齢に達する者は, 自己負担を伴わない受検が可能 ) 負担割合 : 受診者負担相当額 : 国 10/10, 検診費及び個別勧奨経費 : 国 1/3, 県 1/3, 市町 1/3 機能訓練 ( 平成 29 年度から廃止 ) 訪問指導 総合的な保健推進事業 40 歳以上 65 歳未満の者であって, 特定保健指導の対象以外の者に対し, 保健師等が家庭における療養方法, 看護方法, 機能訓練方法等の指導を訪問により実施する 健康増進法第 19 条の 2 に基づき市町が実施する各健診等の一体的実施及び追加の健診項目に係る企画 検討を実施する 平成 25 年度 ~ 第 4 表医療等以外の保健事業の実施状況 ( 平成 30 年 3 月末現在 ) 事 業 名 平成 29 年度 平成 28 年度 平成 27 年度 健 康 手 帳 の 交 付 - 11,737 人 9,031 人 健康教育 集団 18 市町延 1,368 回 19 市町延 1,958 回 19 市町延 1,505 回個別 1 市町延 1 回 0 市町延 0 回 1 市町延 9 回 健康相談 総合 16 市町延 516 回 16 市町延 669 回 16 市町延 856 回重点 12 市町延 543 回 13 市町延 611 回 14 市町延 703 回 健康診査 基本健康診査 264 人 212 人 222 人 機 能 訓 練 - 2 市町 2 施設 2 市町 2 施設 訪 問 指 導 16 市町 2,451 人 14 市町 2,217 人 15 市町 2,597 人 ( 注 )1 広島市を除く 2 健康教育, 健康相談, 機能訓練, 訪問指導の 4 事業については,65 歳以上は, 平成 18 年度から地域支援事業 ( 介護 予防事業 ) に移行し, 保健事業の対象外となっている (2) 特定健康診査 特定保健指導の推進 ( 予算額 337,967 千円 ) 県民の健康の保持増進を図るため, 特定健康診査 特定保健指導を推進する 市町国保が実施するメタボリックシンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) 等の概念を導入した特定健康 診査 特定保健指導に要する経費の一部を負担する ( 平成 20 年度創設 )

事業名事業内容 40 歳 ~74 歳の対象者に対し健康診査を実施する 基本的な検査 身体計測( 身長, 体重, 腹囲等 ) 特定健康診査 血圧 血液検査( 血糖, 脂質等 ) 尿検査( 糖, 蛋白 ) 診察 詳細な検査: 医師の判断で実施 眼底検査, 貧血, 心電図, 血清クレアチニン検査 特定保健指導 特定健康診査の受診者のうち, 腹囲, 血圧, 血糖, 血中脂質検査等の結果により指導対象者を選定 動機付け支援 と 積極的支援 に対象者を分けて各指導を行う 動機付け支援 : 原則 1 回の指導後 6 か月以上経過した後に生活習慣の改善状況を評価 積極的支援 :3 か月以上の継続した指導後 6 か月以上経過した後に評価 6 介護予防 ( 予算額 3,675 千円 ) (1) 広島県地域づくりによる介護予防推進支援事業 ( 予算額 1,700 千円 ) 高齢者を連携や心身の状況等によって分け隔てることなく, 人と人とのつながりを通じて住民が自ら運営する通いの場を立上げ, 継続的に拡大していくような仕組みづくりを行うため, 広島県アドバイザーを市町に派遣する等の支援を行う ( 平成 26 年度創設 ) (2) 広島県リハビリテーション専門職等派遣支援事業 ( 予算額 1,024 千円 ) 高齢者の生活改善や社会参加に必要な視点で助言できるリハビリテーション専門職が, 市町介護予防事業 地域ケア会議や住民運営の通いの場における効果的な取組が実施できるよう派遣体制整備を図る ( 平成 27 年度創設 ) (3) 介護予防活動普及展開事業 ( 予算額 951 千円 ) 生涯現役社会を実現するため, 先進的な市町村等で取り組んでいる効果的な介護予防の仕組みを展開し, 元気な高齢者を増やすことを目的とする ( 平成 29 年度創設 ) (4) 地域リハビリテーションの推進地域リハビリテーション広域支援センター等の指定を通じ, 地域における専門的な支援体制を確保するとともに, 市町の介護予防の取組を支援する ( 平成 16 年度創設 ) 第 5 表地域リハビリテーション広域支援センター等活動実績年度事業回数連絡調整等専門職派遣延人数 平成 29 年度 3,019 回 2,576 回 3,450 人 7 新 健康寿命延伸プロジェクト事業( 予算額 12,356 千円再掲 : 介護予防 1,932 千円 ) 世代ごとに 要支援 1 2, 要介護 1の認定率 の低減につながる事業を実施し, 県民一人ひとりが, 日常から自発的に健康寿命に資する取組を行うことができる環境の整備を行う ( 平成 30 年度創設 ) (1) 健康寿命延伸に効果のある要因等の分析健康寿命の延伸に効果の高い要因をデータ分析し, 分析データに基づく有効的な行動 取組を普及する (2) ICT を活用した企業単位の健康づくりの取組企業単位で対象者の健康データを収集し, メール等の自動返信アドバイスにより, 生活習慣の改善効果を検証する

(3) AI( 人工知能 ) を活用した特定健康診査受診勧奨市町が実施する国民健康保険の特定健康診査の対象者に対して,AI を活用した受診勧奨を実施する (4) 住民運営の通いの場の拡充に向けた取組通いの場の拡充に向けて, 広島県アドバイザーの市町派遣やリハビリテーション専門職等の人材育成を行うとともに, 交流フォーラムを開催する