リスク管理は上手に リターンはほしいけど できるだけリスクは取りたくないなぁ リスクを減らす方法のひとつに 分散投資 があります 分散投資とは 複数の異なる資産に投資をする という意味ですが ただ分散すればよいということではありません 異なる値動きをするものを組み合わせることで 全体としてのリスクを抑えた効果的な分散投資が可能となるのです 国内外の分散投資の例 資産の分散 国 地域の分散 銘柄の分散 特性の異なる複数の資産を組み合わせる 複数の国 地域や通貨を組み合わせる 値動きの異なる銘柄を組み合わせる 上記はイメージ図であり 全てを説明しているものではありません 15
過去のリターンが将来も続くとはかぎりません 各資産の年間リターンランキング 第 1 位 2003 2004 2005 2006 2007 2008 25.5% 31.9% 45.2% 40.9% 10.7% 3.4% 2009 2010 2011 61.0% 34.1% 1.9% 2012 2013 2014 2015 41.0% 54.8% 41.8% 12.1% 2003 年 ~2017 年 2016 13.8% 2017 22.2% 第 2 位 第 3 位 米国ハイ 第 4 位イールド債券 14.7% 第 5 位 第 6 位 第 7 位 25.2% 20.6% 5.7% 5.6% -0.7% 27.9% 17.6% 11.3% 10.1% 7.3% 5.9% 27.7% 24.7% 22.4% 18.5% 12.1% 10.1% 28.8% 23.8% 16.3% 11.7% 10.0% 3.0% 4.5% 4.3% 2.7% -3.1% -3.9% -11.1% -15.5% -23.1% -39.9% -40.6% -48.6% 39.6% 37.7% 25.3% 7.6% 7.4% -52.6% 6.2% 5.8% 2.4% 1.0% 0.8% 0.3% -2.4% 0.2% -0.9% -2.0% -6.8% -8.9% -17.0% 38.7% 31.9% 31.2% 29.7% 20.9% 20.4% 54.4% 41.1% 30.5% 24.3% 22.7% 29.7% 21.4% 16.9% 16.4% 10.3% 2.1% 1.1% -0.9% -4.2% -4.5% 9.9% 6.6% 5.4% 3.1% 3.0% 10.6% 7.6% -4.8% 0.3% 18.7% 11.3% 5.7% 4.7% 3.8% 0.2% 第 8 位 1 1.3% 0.8% 0.2% -17.8% -56.1% 1.4% -12.7% -22.2% 1.9% 2.0% 4.2% -14.6% -3.0% -6.8% 1 について : 東証 REIT 指数は 2003 年 2 月以前公表されていないため 2003 年は算出しておりません 複数の金融資産を組み合わせることで リスクが比較的小さく 安定した成長となりました 450 各資産の過去のリターンの推移 2002 年 12 月末 ( は 2003 年 3 月末 ) を 100 として累積リターンを指数化 2002 年 12 月末 ~2017 年 12 月末 400 350 300 250 8 つの資産の合成 2 200 150 100 50 0 02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12( 年 / 月 ) 2 合成指数の値は 2002 年 12 月末 ~2003 年 3 月末はを除く 7 資産を 1/7 ずつの割合で 2003 年 4 月末 ~2017 年 12 月末は 8 資産を 1/8 ずつの割合で 各資産の月間リターンを基に毎月リバランス ( 相場変動などにより変化した投資比率を調整し 1/7 1/8 ずつの割合を維持 ) を行なったものとして 野村アセットマネジメントが独自に計算したものです 各資産の算出に用いた市場指数については 裏表紙をご参照下さい 税金 手数料などは考慮しておりません グラフは過去のデータであり 将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません ( 出所 ) ブルームバーグ等のデータを基に野村アセットマネジメント作成 資産分散することでリスクを抑えることができるのね 16
リスク管理は上手に 投資のタイミングってよくわからないわ 投資のタイミングをとらえるのは難しいようです 投資する際は 安いときに買って 高いときに売りたい ものです もっと下がりそう と思って買うことができず まだまだ上がりそう と思って売ることができないといった経験はありませんか? ピークや底がどこなのかを判断するのは困難です 上昇基調でも この後上昇し続けるのか ここが高値で下落するのかを予想するのは難しいものです 下落基調でも この後下落し続けるのか ここが底値で上昇するのかを予想するのは難しいものです 上記はイメージ図であり 実際の値動き等を示すものではありません 17
投資する時間を分散するという方法があります 積立投資と一括投資の比較 ファンドの価格 (1 万口当たり ) 1ヵ月目 2ヵ月目 3ヵ月目 4ヵ月目 5ヵ月目 14,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 6,000 円 購入口数は価格が高い時には少なく 購入口数は価格が安い時には多く 毎月 1 万円ずつ購入 ( 積立投資 ) 5 万円で一括購入 ( 一括投資 ) 10,000 口 16,667 口 10,000 口 7,143 口 10,000 口 10,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 10,000 円 50,000 口 50,000 円 平均購入単価 9,292 円 購入口数計 53,810 口 購入金額計 50,000 円 購入口数計 50,000 口 購入金額計 50,000 円 上記はイメージ図であり 実際の値動き等を示すものではありません 口数の計算では小数第 1 位を切り上げ 平均購入単価の計算では小数第 1 位を四捨五入して算出しています また 計算過程において税金 手数料等は考慮しておりません 実際の算出とは異なります ( 作成 ) 野村アセットマネジメント ドル コスト平均法 の例 : 日経平均株価 ( 円 ) 24,000 22,000 20,000 18,000 月末ごとに同じ金額で投資を続けた場合の平均購入単価 日経平均株価が大きく変動しているのに対して 平均購入単価は平準化されていることがわかります 2002 年 12 月末 ~2017 年 12 月末 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 日経平均株価 6,000 02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12( 年 / 月 ) 上記は過去の市場指数を基に野村アセットマネジメントが算出したシミュレーション結果であり 将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません 算出過程で取引コスト等は考慮しておりません 市場指数そのものに投資することはできません ( 出所 ) ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成 投資時期を分けることによってリスクを抑えられるんだね 18
19 リスク管理は上手に歴史から学んでみませんか 過去の様々な世界的な経済危機の局面では一時的に下落したこともありましたが その後回復局面が訪れ 徐々に落ち着きを取り戻してきたことがわかります ( 出所 ) ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成長期投資がいいと聞くけれど なぜだろう 10 100 1,000 10,000 100,000 ( 年 / 月 ) 1900 年 1 月末 ~2017 年 12 月末 ( 米ドル ) 対数表示 1914年第1次世界大戦勃発1929年ニューヨーク株式大暴落1939年第2次世界大戦勃発1971年ニクソン ショック(ドル 金交換を一時停止)1973年第1次オイルショック1987年ブラックマンデー2000年ITバブル崩壊2008年リーマン ブラザーズ破綻2001年米同時多発テロ1982年メキシコ債務危機1979年第2次オイルショック1900/1 1910/1 1920/1 1930/1 1940/1 1950/1 1960/1 1970/1 1980/1 1990/1 2000/1 2010/1 ニューヨークダウ平均株価の歴史
スク大リ中リ-50% ス小リ10 年間では マイナスはありませんでした ク保有期間 長期投資によって リスクの低減がはかれます 保有期間ごとに収益率を比較してみると 保有期間が長くなるほど 投資結果のばらつきが減ることがわかります 資産運用は 時間 を味方につけることも大切です 保有期間 1 年間 保有期間 5 年間 50% 40% 30% 20% 10% 平均リターン 7.3% 0% -10% -20% -30% 最小値 :-37.8% -40% (2007 年 11 月末 ~2008 年 11 月末 ) -50% 84/12 87/12 90/12 93/12 96/12 99/12 02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12( 年 / 月 ) 50% 40% 30% 20% 10% 0% -10% -20% -30% -40% 資産分散 した場合の保有期間別年率リターンの比較 1984 年 12 月末 ~2017 年 12 月末 最大値 :45.3% (2012 年 5 月末 ~2013 年 5 月末 ) 最大値 :15.8% (2009 年 2 月末 ~2014 年 2 月末 ) 平均リターン 6.4% 最小値 :-6.4% (2007 年 5 月末 ~2012 年 5 月末 ) 5 年間では 1 年間に比べてばらつきが小さくなりました ク保有期間 ス保有期間 10 年間 84/12 87/12 90/12 93/12 96/12 99/12 02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12( 年 / 月 ) 50% 40% 最大値 :9.8% 30% 20% (1995 年 6 月末 ~2005 年 6 月末 ) 10% 平均リターン 0% 5.9% -10% 最小値 :1.4% -20% (1999 年 2 月末 ~2009 年 2 月末 ) -30% -40% -50% 84/12 87/12 90/12 93/12 96/12 99/12 02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12( 年 / 月 ) の 8 つの資産を 1/8 ずつの割合で 各資産の月間リターンを基に毎月リバランス ( 相場変動などにより変化した投資比率を調整し 1/8 ずつの割合を維持 ) を行なったものとして 野村アセットマネジメントが独自に計算したものです ただし 1984 年 12 月末 ~1989 年 7 月末の値は を除く 4 資産を 1/4 ずつの割合で 1989 年 8 月末 ~1996 年 12 月末の値は を除く 5 資産を 1/5 ずつの割合で 1997 年 1 月末 ~2002 年 12 月末の値は を除く 6 資産を 1/6 ずつの割合で 2003 年 1 月末 ~2003 年 3 月末の値は を除く 7 資産を 1/7 ずつの割合で計算しています 各資産の算出に用いた市場指数については 裏表紙をご参照下さい 例えば 2017 年 12 月末の年率リターンは 2017 年 12 月末までに 1 年間保有した場合 5 年間保有した場合 10 年間保有した場合の年率換算したリターンを示しています 税金 手数料などは考慮しておりません グラフは過去のデータであり 将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません ( 出所 ) ブルームバーグ等のデータを基に野村アセットマネジメント作成 資産分散や時間分散をして さらに長く保有することでもリスクを抑えられるのね 20
リスク管理は上手に 海外投資をする場合にはどんなことに気をつけたらよいのかしら 為替変動によって資産価値が変動します 為替の変動要因景気や金利など様々な要因が絡みあって為替相場は変動します 為替の変動要因景気金利国際収支政治物価紛争 上記の為替変動要因は一般的なものを示しており 上記以外にも様々な理由で為替は変動します 為替変動による資産価値の変動 円安になると円に対して外貨の価値が上昇します 従って 円に換算した時の外貨建て資産の価値は上がります 逆に円高になると円に換算した時の外貨建て資産の価値は下がります 1ドル =80 円円高ドル安 1ドル =100 円円安ドル高 1ドル =120 円 円換算の資産価値 80 万円 1 万ドル (100 万円 ) の 円換算の資産価値 120 万円 外貨建て資産 円換算した時の外貨建て資産価値は下がる 税金 手数料などは考慮しておりません $ $ $ 円換算した時の外貨建て資産価値は上がる 21
為替ヘッジ をしない場合 為替ヘッジ をする場合円安になったら円高になったら世界経済の多様化を受け 通貨の値動きが激しくなっています 円対米ドル為替相場 ( 円 ) 2002 年 12 月末 ~2017 年 12 月末 150 産2米2リ2ギ2第2日2日2業0国0ー0リ020銀0銀0再0発0マ0シ1次1追1マ1140 生3金7ン8ャ0融年 安2加4イ6機年ブ年危年倍年金年ナ年構4危7ラ9機4内融ス月機月月月12 月10 月1 月円130 120 深刻化金利導の発足閣発足緩和ザーズ破綻入02/12 05/12 08/12 11/12 14/12 17/12 安110 100 円高( 年 / 月 ) 90 80 70 ( 出所 ) ブルームバーグのデータを基に野村アセットマネジメント作成 外貨建て資産に投資する場合 為替変動の影響を抑える方法に 為替ヘッジ という手法があります 外貨建て資産に投資する際に 注意しなければならないのが為替変動の影響です 為替変動の影響を低減する方法に 為替ヘッジ という手法があります 為替ヘッジとは 為替変動リスクを回避 ( ヘッジ ) するために 今の時点で あらかじめ将来の為替レートを予約しておく ( 確定させる ) ことです 為替ヘッジを行なう際は 円と対象通貨の金利差分のコスト ( 為替ヘッジコスト ) がかかります 為替変動の影響で 為替差益が発生 為替変動の影響で 為替差損が発生 為替差益を享受できない 為替差損を低減できる 金利状況等によっては為替ヘッジプレミアムとなる場合があります 上記の為替ヘッジコストの考え方は 簡便的なものです 為替ヘッジを行なっても実際には投資対象資産の価格変動などのため 為替変動リスクを完全に抑えることはできません ( 作成 ) 野村アセットマネジメント 外貨建て資産に投資する場合は 為替の変動にも注意が必要なんだね 22