訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介

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( 参考様式 3)~ 記入例 ~ 指定を受ける障害福祉サービス事業所名を記入してください サービス管理責任者経歴書 事業所の名称 フリガナヤマグチサブロウ氏名山口三郎 ( 郵便番号 - ) 住所 生年月日 昭和 年 月 日 電話番号 - - 主な職歴等 年月 ~ 年 月 勤務先等 職務内容 昭和 年

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別紙 1-2 移乗介助 ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器 移乗開始から終了まで 介助者が一人で使用することができる ベッドと車いすの間の移乗に用いることができる ( ベッドと車いすの間の移乗における使い勝手は ステージゲート審査での評価対象となる点に留


リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

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障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

Transcription:

6 訪問介護における通院介助及び院内介助の取扱い 訪問介護サービスは 利用者の 居宅において 提供されるサービスのため 居宅以外の場所だけで行われる介助は介護保険サービスとして認められません 居宅サービスとして認められるには 居宅において行われる外出先へ行くための準備行為を含む一連のサービス行為とみなされることが必要です そのため居宅介護支援事業所や訪問介護事業所の役割として確認すること 記録すること 作成すること等をまとめました 今一度 皆さんの業務について 点検をお願いします 参考となる様式を例示していますのでご活用ください ( 兵庫県介護支援専門員協会姫路支部から提供いただきました ) 居宅介護支援事業所の役割 1 院内介助の必要性の把握病院等の医療機関内の院内介助は 基本的には 病院等のスタッフにより対応されるべきとされています しかし 病院等が対応できない場合は 訪問介護員による院内介助が可能となります 訪問介護員による院内介助を行う場合は 居宅介護支援事業所の介護支援専門員が病院のスタッフによる院内の介助が得られないことを確認することが必要です 確認 記録等必要なこと (1) 院内介助が必要かの検討 参考様式 訪問介護における院内介助が必要な場合の確認シート ( 資料 22 ページ ) 1 家族等が付き添いできない理由 2 必要と考えられる具体的なサービス内容 ( 例 : トイレ介助 院内での内から眼等への移動介助 ) 3 病院等のスタッフ等による対応ができないことを確認した記録 記録する内容 : 何時 誰に 確認した内容 確認の方法 : 口頭 電話 Fax 等で可 確認の頻度 : 当該医療機関に一度確認をすれば その事業所が受け持つ該当の利用者に適用可 ( ただし 医療機関によっては 利用者ごとの確認を求めるところがあります ) 院内介助が必要と判断後も利用者の状態が変わる等 アセスメントシートの再確認時には 同時に 院内介助の必要性も再確認が必要です (2) サービス担当者会議での話し合い上記 (1) で確認したことについて サービス担当者会議で話し合い 具体的な内容 ( 必要性 医療機関 必要な援助等 ) をサービス担当者介護の要点 ( 第 4 表 ) 等に記録します 2 居宅サービス計画への記載訪問介護員による通院介助及び院内介助が必要な場合は 居宅サービス計画において次のことを記載し その必要性を位置づけます 適切なアセスメントに基づく利用者の心身の状況から院内介助が必要である旨と理由 ( 歩行 移動能力 認知能力その他心身の状態 ) 3 訪問介護事業所が行った通院及び院内介助の内容の確認毎月のサービス提供票による実績報告時に訪問介護事業所の通院介助や院内介助の状況 ( 内容等 ) について 報酬算定に問題がないかを確認します - 20 -

訪問介護事業所の役割 1 訪問介護計画や手順書への記載居宅サービス計画に通院介助及び院内介助の必要性が位置付けられている場合に限り 訪問介護サービスとして 介助が必要な利用者が 自宅から病院 受診手続きから診察 薬の受け取り 帰宅までの一連の行為を円滑に行うために訪問介護員が行うべき援助内容を訪問介護計画や手順書に記載します 2 居宅介護支援事業所への報告等 参考様式 通院介助 外出介助記録表 ( 資料 23 ページ ) 通院介助及び院内介助を行った場合は 毎月のサービス提供票による実績報告時に通院介助や院内介助の状況 ( 内容 ) 及び経過時間等を報告し 報酬算定の適否を確認してください 3 援助内容の適否通院介助や院内介助として訪問介護員が行うべき援助の一連の流れの 例と報酬算定の対象の有無 については 下表を参考にしてください 1 乗車前介助 ( 更衣 ベッドから車いすへの移乗等 ) 2 乗車介助 ( タクシー バス 鉄道等の車両への移動 ) 援助内容等報酬対象備考 3 乗車中 注 3 4 降車介助 ( タクシー バス 鉄道等の車両からの移動 ) 5 受診等手続き 院内介助 11 会計 6 院内移動 7 診察 ( リハビリ 検査等 ) 待ち時間 注 1 2 8 トイレ等介助 9 診察 ( リハビリ 検査等 診察室における行為を含む ) 注 4 10 会計等待ち時間 注 1 2 12 乗車介助 ( タクシー バス 鉄道等の車両への移動 ) 13 乗車中 注 3 14 降車介助 ( タクシー バス 鉄道等の車両からの移動 ) 15 降車後介助 注 1) 一般的には 院内において訪問介護員が直接利用者に接していない時間や見守り的援助を行ってい ない 待ち時間 (7910) は通常対象外 注 2) 重度の認知症のため徘徊等で常時見守りが必要 又は 1 人で椅子に座ることができず 常時支え等 が必要という利用者の場合は 状況により 9 以外は全て対象となることもあり 自立生活支援のための見守り的援助 として具体的な介助内容及びその標準時間を訪問介護計 画やサービス提供記録に記録する必要あり 注 3)3 及び 13 も常時介助を必要とする場合は算定対象となる場合あり 注 4)9 については どのような場合も報酬算定の対象外 ただし これは報酬算定が出来ないというこ とで 訪問介護員が行うことを禁止しているものでない - 21 -

障害高齢者日常生活自立度 認知症高齢者日常生活自立度 I 訪問介護における院内介助が必要な場合の確認シート 利用者氏名年齢 : 移動方法 移乗 更衣 排泄 服薬管理 金銭管理 交通機関利用 各種手続き 認知 精神機能面の問題 視力 聴力障害 自立 見守り 一部介助 全介助 介護支援専門員 : 作成日 : 年 月 日 車いす 杖使用 歩行器使用 装具 補助具使用 トイレ ポータブル 尿器 オムツ ストマ 事業所名 : 利用者の心身の状況 性別 : 介助内容について記載 介護度 自立 J1 J2 1 2 B1 B2 C1 C2 自立 Ⅰ Ⅱa Ⅱb Ⅲa Ⅲb Ⅳ M 無 有 ( 幻視 幻聴 興奮 不穏 妄想 暴力 介護への抵抗 昼夜逆転 不眠 徘徊 危険行為 不潔行為 意思疎通困難 その他 ( ) 必要と考えられる具体的な院内介助の内容 院内の移動 受付 支払い 次回予約等の手続き 排泄 認知症状への対応 その他 ( ) 家族状況 ( 通院付き添いが出来ない理由 ) 家族がいない 遠方に住んでいる 仕事を休めない 障害 疾病等 本人との関係性 その他 ( ) 受診する医療機関への確認 確認日時 医療機関 診療 確認先 ( 担当者 ) 確認内容 対応の可否 1 2 3-22 -

障害高齢者日常生活自立度 認知症高齢者日常生活自立度 I 訪問介護における院内介助が必要な場合の確認シート 利用者氏名年齢 : 移動方法 移乗 更衣 排泄 服薬管理 金銭管理 交通機関利用 各種手続き 認知 精神機能面の問題 視力 聴力障害 自立 見守り 一部介助 全介助 介護支援専門員 : 作成日 : 年 月 日 車いす 杖使用 歩行器使用 装具 補助具使用 トイレ ポータブル 尿器 オムツ ストマ 事業所名 : 利用者の心身の状況 性別 : 介助内容について記載 介護度 自立 J1 J2 1 2 B1 B2 C1 C2 自立 Ⅰ Ⅱa Ⅱb Ⅲa Ⅲb Ⅳ M 無 有 ( 幻視 幻聴 興奮 不穏 妄想 暴力 介護への抵抗 昼夜逆転 不眠 徘徊 危険行為 不潔行為 意思疎通困難 その他 ( ) 必要と考えられる具体的な院内介助の内容 院内の移動 受付 支払い 次回予約等の手続き 排泄 認知症状への対応 その他 ( ) 家族状況 ( 通院付き添いが出来ない理由 ) 家族がいない 遠方に住んでいる 仕事を休めない 障害 疾病等 本人との関係性 その他 ( ) 受診する医療機関への確認 確認日時 医療機関 診療 確認先 ( 担当者 ) 確認内容 対応の可否 1 2 3-22 -

通院介助 外出介助記録表 平成年月日 利用者様氏名 様 サービス提供日 事業所名 行き先 担当者氏名 サービス提供内容 開始時刻 サービス時間 終了時刻 介護保険算定時間 介護保険外時間 合計時間 : : 家族支援ができるかどうか アセスメントによりサービス内容の確認について できている できていない 居宅サービス計画に位置付けられているか 位置づけている 位置づけていない 訪問介護計画に位置付けられているか 位置づけている 位置づけていない 待ち時間は介護保険外の時間としているか できている できていない - 23 -

通院介助 外出介助記録表 記入例 平成 27 年 月 日 利用者様氏名 様 サービス提供日平成 27 年 月 日 事業所名 訪問介護ステーション 行き先 病院 担当者氏名 サービス提供内容 開始時刻 サービス時間 終了時刻 介護保険算定時間 介護保険外時間 ( 例 ) 受診準備更衣介助 排泄介助タクシーまでの移動介助タクシー乗車介助 9:00 9:20 0:20 : 9:20 9:25 0:05 : タクシー乗車 9:25 9:45 0:20 タクシー降車介助 9:45 9:50 0:05 : 病院内への移動介助 ( 歩行介助 ) 9:50 9:55 0:05 : 受付介助 9:55 9:58 0:03 : 診察室への移動介助 ( 歩行介助 ) 9:58 10:05 0:07 : 診察までの待ち時間 10:05 10:15 0:10 診察 10:15 10:25 0:10 会計までの移動介助 ( 歩行介助 ) 10:25 10:28 0:03 : 会計待ち時間 10:28 10:45 0:17 会計介助 10:45 10:47 0:02 : タクシーまでの移動介助タクシー乗車介助 10:47 10:52 0:05 : タクシー乗車 10:52 11:12 0:20 自宅部屋までの移動介助 11:12 11:17 0:05 : 水分補給 排泄介助 11:17 11:22 0:05 : 合計時間 1:05 1:17 家族支援ができるかどうか 不可アセスメントによりサービス内容の確認について できている できていない居宅サービス計画に位置付けられているか 位置づけている 位置づけていない訪問介護計画に位置付けられているか 位置づけている 位置づけていない待ち時間は介護保険外の時間としているか できている できていない < 参考 > 効率的なサービス提供による待ち時間の極小化通院及び院内介助では 待ち時間を短縮するために複数回にわたる訪問介護が一連のサービス行為とみなすことが可能とされ それぞれの訪問介護の所要時間を合計して 1 回の訪問介護として算定することができます 例 ) 時間帯 内容 サービス区分 所要時間 午前 診察券を窓口に提出 ( 生活援助 )15 分 昼 通院介助 ( 身体介護 )50 分 午後 薬の受け取り ( 生活援助 )15 分 生活援助の所要時間が 20 分未満であるため 生活援助 ( 所要時間 20 分以上 45 分未満 ) として算定できないが 一連のサービス行為 ( 通院介助 ) とみなして合計して 1 回の訪問介護 ( 身体介護中心型に引き続き生活援助を行う場合 ) として算定できる 15 分 50 分 15 分 診察券提出通院介助薬の受け取り 算定方法 身体介護 50 分 + 生活援助 30 分 = 身体 2 生活 1 ( 身体介護 30 分以上 1 時間未満 (388 単位 ) + 生活援助 20 分以上 45 分未満 (67 単位 )= 455 単位 ) - 24 -