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ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

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SoftBank 301SI 取扱説明書

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

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標準的な健診・保健指導の在り方に関する検討会

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山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1

2

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2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄

メタボリックシンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) の診断基準 内臓脂肪蓄積 ( 内臓脂肪面積 100m² 以上相当値 ) BMI ( ボディマスインデックス / 体格指数 ) ウエスト周囲径 男性 85cm 以上女性 90cm 以上 体重 (kg)/ 身長 (m)2 = 体重 身長 (m) 身長 (

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本物のダイエットPart1(サンプル)

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10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

宗像市国保医療課 御中

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1 ししつ脂質 いじょうしょう へ 高脂血症から 脂質脂質異常症 医療法人将優会クリニックうしたに 理事長 院長牛谷義秀 脂質異常症とは 血液中に含まれる LDL( 悪玉 ) コレステロールと中性脂肪中性脂肪のどちらか一方 あるいは両方が過剰の状態 または HDL( 善玉 ) コレステロールが少ない


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女性23名(平均年齢50

インスリンが十分に働かない ってどういうこと 糖尿病になると インスリンが十分に働かなくなり 血糖をうまく細胞に取り込めなくなります それには 2つの仕組みがあります ( 図2 インスリンが十分に働かない ) ①インスリン分泌不足 ②インスリン抵抗性 インスリン 鍵 が不足していて 糖が細胞の イン

医療法人将優会 将優会 クリニックうしたに

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

結果の概要

< 運動指導 その他 > SPS の検査結果に基いて 運動指導および栄養指導を行いました 運動指導は エアロビック ダンス ウォーキング 筋力トレーニング ストレッチ体操を中心に行いました 教室期間中はトレーニングルームとプールが無料で使用でき 各個人に合ったメニューを作成し指導を行いました また

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

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(5) 食事指導食事指導は 高血圧の改善 耐糖能障害の改善 代謝異常の改善について 各自の栄養状況 意欲などに応じて目標をたて これを達成できるよう支援する形で行った 開始時点で 食事分析を行い 3ヶ月ごとに 2 回進捗状況を確認する面接を行った 1 年後に終了時点の食事分析を行った 各項目の値の増

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2 11. 脂肪 蓄 必 12. 競技 引退 食事 気 使 13. 日 練習内容 食事内容 量 気 使 14. 競技 目標 達成 多少身体 無理 食事 仕方 15. 摂取 16. 以外 摂取 17. 自身 一日 摂取 量 把握 18. 一般男性 ( 性. 一日 必要 摂取 把握 19. 既往歴 図

漢方薬

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高齢者の筋肉内への脂肪蓄積はサルコペニアと運動機能低下に関係する ポイント 高齢者の筋肉内に霜降り状に蓄積する脂肪 ( 筋内脂肪 ) を超音波画像を使って計測し, 高齢者の運動機能や体組成などの因子と関係するのかについて検討しました 高齢男性の筋内脂肪は,1) 筋肉の量,2) 脚の筋力指標となる椅子

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第12回 代謝統合の破綻 (糖尿病と肥満)

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フォーカスレクチャー 図 1 肥満症診断のフローチャート (2011 年版 )( 文献 2 より引用 ) 健康障害をもたなくても内臓脂肪型肥満であれば 将来のハイリスク肥満として肥満症と診断できる 肥満 肥満 つきやすくなるということを意味している これを応用すると 内臓脂肪 / 皮下脂肪の比率によ

2. 看護に必要な栄養と代謝について説明できる 栄養素としての糖質 脂質 蛋白質 核酸 ビタミンなどの性質と役割 およびこれらの栄養素に関連する生命活動について具体例を挙げて説明できる 生体内では常に物質が交代していることを説明できる 代謝とは エネルギーを生み出し 生体成分を作り出す反応であること

【0513】12第3章第3節

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第三問 : 次の認知症に関する基礎知識について正しいものには を 間違っているものには を ( ) 内に記入してください 1( ) インスリン以外にも血糖値を下げるホルモンはいくつもある 2( ) ホルモンは ppm( 百万分の一 ) など微量で作用する 3( ) ホルモンによる作用を内分泌と呼ぶ

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新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

シトリン欠損症説明簡単患者用

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死亡率 我が国における疾病構造 生活習慣病は死亡割合の約 6 割を占めている 我が国の疾病構造は感染症から生活習慣病へと変化 死因別死亡割合 ( 平成 24 年 ) 生活習

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(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

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2011年度版アンチエイジング01.ppt

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

生理学 1章 生理学の基礎 1-1. 細胞の主要な構成成分はどれか 1 タンパク質 2 ビタミン 3 無機塩類 4 ATP 第5回 按マ指 (1279) 1-2. 細胞膜の構成成分はどれか 1 無機りん酸 2 リボ核酸 3 りん脂質 4 乳酸 第6回 鍼灸 (1734) E L 1-3. 細胞膜につ

1 栄養成分表示を活用してみませんか? 媒体の内容 1 ページ 導入 ねらい : 栄養成分表示 とは 食品に含まれているエネルギー及びたんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量などを表示したものであることを理解する 栄養成分表示を見たことがありますか? と問いかけ 普段から栄養成分表示を見ているか 見て

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

5 割以上の人が年末年始で太ったことを実感 太ったパーツはお腹が最多で平均 2.09kg 増加 年末年始に調査した結果 太ったと実感している人は全体の 52.8% 太ったと感じているパーツは お腹 (92.9%) が最も多く 次いで顔 (25.4%) が多く挙げられました 増加した体重の平均は 2.

相模女子大学 2017( 平成 29) 年度第 3 年次編入学試験 学力試験問題 ( 食品学分野 栄養学分野 ) 栄養科学部健康栄養学科 2016 年 7 月 2 日 ( 土 )11 時 30 分 ~13 時 00 分 注意事項 1. 監督の指示があるまで 問題用紙を開いてはいけません 2. 開始の

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缶コーヒーは悪魔の飲み物!病気や不調の9割は血糖値の問題「医者が教える食事術 最強の教科書」

し重症化すると黄色い塊 ( 黄色腫 ) が体のあちこちにできたり 血管が詰まって脳梗塞や心筋 梗塞を引き起こしたりする恐ろしい病気です それでは脂質異常症とはいったい何でしょう か? (1) 脂質異常症の原因 ( 食生活の乱れ 運動不足 ) 脂質異常症は 血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが異常に

肥満症の認知状況関する アンケート調査 ~速報~

試験問題 解答用紙 2 枚中 2 枚目 平成 19 年度信州大学大学院教育学研究科入学者選抜試験問題 解答 ( 保健体育科教育学 A) 問題 2 次の 1~5 の各問いに簡潔に答えなさい 1 我が国における 運動を通しての教育 から 運動の教育 への転換の契機 背景は何か 2 体育授業における 運動

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

第6回 糖新生とグリコーゲン分解


健康診断結果の 見方のついて

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第6回 糖新生とグリコーゲン分解

3 スライディングスケール法とアルゴリズム法 ( 皮下注射 ) 3-1. はじめに 入院患者の血糖コントロール手順 ( 図 3 1) 入院患者の血糖コントロール手順 DST ラウンドへの依頼 : 各病棟にある AsamaDST ラウンドマニュアルを参照 入院時に高血糖を示す患者に対して 従来はスライ

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血圧を決める要素 血圧は 心臓から出る血液の量と血管の硬さによって決まります 血圧 心臓から出る = 血液の量 ( 心拍出量 ) 血管の硬さ ( 末梢血管抵抗 )

血糖値 60 歳女性 HbA1c : 6.5 従来のカロリー制限食 糖質制限食 糖質 ( 米など ) を制限しない食事では カロリーを制限しても血糖値は食後に急上昇するそれに対し 糖質制限食では血糖値上昇はわずか

2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ

コーヒーのダイエット効果 2 3. コーヒーは自律神経の活動を増強させる京都大学大学院人間 環境学研究科にて行われた実験により コーヒーがヒトの自律神経活動を増強させることがわかりました 男子大学生 8 名に 3 種類の温飲料 ( 約 100mg のカフェインを含むコーヒー カフェインレスコーヒー

書式・記述方法等の統一について

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咀嚼能力と死亡リスクの関係も調べられていて 噛めない食品が 1 品目増えるとそれ だけ死亡しやすくなります 歯が 1 本減ると寿命は 2.8% 低下し 2 本だと 5.6% 5 本では 14% 寿命が減ります 噛むことは生きることであることがわかります 抜くも地獄 抜かぬも地獄 歯周病が悪化して抜歯

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Microsoft Word - 肝臓病教室ニュース#5  docx

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糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告

第2回特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会資料2-2-1

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

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Transcription:

ダイエット検定 インストラクター養成コース インストラクターとしての基礎知識 - 基本用語説明 - 日本タ イエット健康協会理事 医学博士永田 永田孝行 日本ダイエット健康協会 http://www.diet-kyoukai.com/

1. カロリー (kcal) 摂取と消費の算出法についてカロリーの収支バランスとは? 1 摂取カロリー = 消費カロリー = 体重維持 2 摂取カロリー < 消費カロリー = 減量可能 3 摂取カロリー > 消費カロリー = 体重増加 カロリーの算出方法は? 摂取カロリー = 爆発熱量計による水温 (1リットル) 上昇 (14.5 14.5 15.5 15.5 =1kcal 1kcal) =タンパク質 4kcal(4.35kcal) 脂質 9kcal(9.45kcal) 糖質 4kcal(4.10kcal) 消費カロリー = 酸素消費量 1リットル=5kcal =Mets 計算 1Met( 安静時酸素摂取量 )=3.5ml/kg/ 分 消費エネルギー量 (kcal)= 体重 (kg) METS 数 運動時間 (h) 1.05(kcal/METS/kg/h) *3.5(ml/kg/ 分 ) 60( 分 /h) 5(kcal/ リットル ) 1000=1.05kcal

2.GI 値 説明と算出法及び汎用性について GI 値の算出方法は? 各食材の血糖曲線下面積 基準食の血糖曲線下面積 100 基準食 ( ブドウ糖 白米飯 食パン ) を 100% とした各食材の面積比 (%) 基準 (0 分 ) 15 分 30 分 60 分 90 分 120 分 150 分の血糖値を手順よく測定してグラフ化する ( 0 分 ~ 15 分迄の三角形の面積 ) + ( 15 分 ~ 30 分迄の台形の面積 ) + ( 30 分 ~ 60 分迄の台形の面積 ) + ( 60 分 ~ 90 分迄の台形の面積 ) + ( 90 分 ~120 分迄の台形の面積 ) + (120 分 ~150 分迄の三角形の面積 ) 各食材総面積 基準食総面積 100

経過時間 基準食 対象食材 A 比較食材 対象食材 B ( 分 ) 血糖値 (mg/dl ( mg/dl) 血糖値 (mg/dl ( mg/dl) 血糖値 (mg/dl( mg/dl) 血糖値 (mg/dl( mg/dl) 0 86 86 86 86 15 118 113 111 115 30 143 131 123 138 45 158 125 118 148 60 147 118 110 128 90 125 109 103 100 120 109 103 99 86 150 86 86 86 91 血糖値 (mg/dl) 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 0 30 60 90 120 150 経過時間 ( 分 ) 基準食対象食材 A 比較食材対象食材 B

経過時間 基準食 対象食材 A 比較食材 対象食材 B 0-15 240.0 202.5 187.5 217.5 15-30 667.5 540.0 465.0 607.5 30-45 967.5 630.0 517.5 855.0 45-60 997.5 532.5 420.0 780.0 60-90 1500.0 825.0 615.0 840.0 90-120 930.0 600.0 450.0 210.0 120-150 150 345.0 255.0 195.0 75.0 面積総計 5647.5 3585.0 2850.0 3585.0 回復までの時間 150.0 150.0 150.0 120.0 面積 / 回復時間 37.7 23.9 19.0 29.9 GI 値 100.0 63.5 50.5 79.3 面積比 100.0 63.5 50.5 63.5 1 面積総計 : 全ての面積の合計 2 回復までの時間 : 基準の 0 に戻るまでの時間 ( 分 ) 3 面積 / 回復時間 : 面積総計 回復までの時間 4 面積比 : 各食材の面積総計 基準食の面積総計 100(%) 5GI 値 : 各食材の 3 基準食の 3 100(%)

3. 代謝 同化作用と異化作用 基礎代謝の季節変動 ( 環境変動 ) について 代謝 = 異化作用 + 同化作用 睡眠時代謝 基礎代謝 安静時代謝 生活活動代謝 食事誘導性体熱産生などの消費エネルギー 筋肉 骨など細胞組織の補修や血液やホルモンなどの補充

4. 自律神経とモナリザ症候群 4. 自律神経とモナリザ症候群 4. 自律神経とモナリザ症候群 4. 自律神経とモナリザ症候群 肥満者の多くは交感神経の働きが低下している肥満者の多くは交感神経の働きが低下している肥満者の多くは交感神経の働きが低下している肥満者の多くは交感神経の働きが低下している肥満肥満肥満肥満になっになっになっになっもいったんもいったんもいったんもいったんの働きがきがきがきがしてもしてもしてもしても効果効果効果効果まうまうまうまう ったったったった原因原因原因原因は過食過食過食過食であであであであん肥満肥満肥満肥満になってしまになってしまになってしまになってしま低下低下低下低下してしまうのでしてしまうのでしてしまうのでしてしまうので果的果的果的果的な減量減量減量減量が出来出来出来出来あったとしてあったとしてあったとしてあったとしてまうとまうとまうとまうと交感神経交感神経交感神経交感神経で食事食事食事食事を減らなくなってしなくなってしなくなってしなくなってし

5. セットポイントとリバウンド 危険なメカニズム ( ウェイトサイクリングとヨーヨー症候群 ) 人には長期間維持した体重にセットするメカニズムが備わっているために増えたら減らし 減ったら増やしながら体重の増減を調節している この増減幅が大きくなると代謝機能や脳内中枢神経の働きが過剰に反応する 食事制限によってエネルギー不足を生じると体内の蓄積エネルギー ( グリコーゲンや体脂肪及び筋肉中のアミノ酸 ) が分解して活動エネルギーに使われるが 初動活動 ( 動き始めなどの大きな力 ) にはグリコーゲンが使われ 体脂肪は使われない 筋肉内のアミノ酸 ( アラニン ) が分解されてエネルギーに使われる 筋量の低下 交感神経の低下で消費エネルギーを低下させながら脳内の摂食中枢を亢進させてエネルギー不足を補う 補われるエネルギーによって体脂肪だけが増えて体重を元に戻す ( セットポイント ) 代謝の低下 太りやすく痩せにくい体質となり 繰り返す度にこの体質へのセットポイントセットポイントが強く定着してしまう

6. 皮下脂肪と内臓脂肪 6. 皮下脂肪と内臓脂肪 6. 皮下脂肪と内臓脂肪 6. 皮下脂肪と内臓脂肪脂肪細胞 ( 褐色脂肪と白色脂肪 ) 脂肪細胞 ( 褐色脂肪と白色脂肪 ) 脂肪細胞 ( 褐色脂肪と白色脂肪 ) 脂肪細胞 ( 褐色脂肪と白色脂肪 ) 脂肪細胞の役割脂肪細胞の役割脂肪細胞の役割脂肪細胞の役割皮下脂肪の役割 エネルギー源としての利用 外部からの衝撃緩和作用 内臓位置固定作用 寒冷防御作用 ホルモンなどの原料 皮下組織に蓄えられる内臓脂肪の役割 エネルギー不足への即座の補給源 腹腔内で小腸を覆っている腸間膜に連なるように蓄積されるエネルギーのエネルギーのエネルギーのエネルギーの貯蔵庫貯蔵庫貯蔵庫貯蔵庫が生じたじたじたじた場合場合場合場合にはにはにはには供給供給供給供給されるされるされるされる主に体温保持体温保持体温保持体温保持に必要必要必要必要供給供給供給供給するためのエネするためのエネするためのエネするためのエネ全身に分布する 内臓脂肪は男性に多く 皮下脂肪は女性に多いが更年期以降は男女類似する 幼少期には目立った分布があり 成人期以降には肩甲骨周囲や腋下に少し分布するのみで男女同様 庫でエネルギーでエネルギーでエネルギーでエネルギー不足不足不足不足必要必要必要必要に応じてじてじてじて分解分解分解分解要な熱エネルギーをエネルギーをエネルギーをエネルギーをネルギーネルギーネルギーネルギー貯蔵庫貯蔵庫貯蔵庫貯蔵庫

7. 異所性脂肪 = 第三の脂肪 体脂肪は 皮下脂肪や内臓脂肪として脂肪細胞内に貯蔵されるが 異所性脂肪は脂肪細胞に蓄えられにくくなった場合の反応として 脂肪細胞内ではなく筋肉組織や内臓組織の細胞に直接ポツン ポツン と多数付着して内臓に悪影響を及ぼす 異所性脂肪 とは 本来蓄えるべき場所ではない所の脂肪と言う意味で付けられた名称 心臓に付着 = 心臓の働きが悪化して心臓発作や動脈硬化を誘発しやすくなる 肝臓に付着 = 脂肪肝になりやすくなる 膵臓に付着 = 膵臓の β 細胞を破壊してインスリンの分泌異常を起こし 糖尿病を誘発する

8. アディポサイトカイン 脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称 アディポネクチン ( 血管保護と血圧低下作用 ) レプチン ( 体脂肪蓄積抑制作用 ) 脂肪細胞 TNF α ( インスリン抵抗性 ) PAI -1 ( 血栓生成作用 ) アンジオテンシノーゲン ( 血圧上昇作用 ) 脂肪細胞は単なる余剰エネルギーの蓄積作用のみではなく臓器としての機能を備えている

9. 倹約遺伝子 β-3 アドレナリン受容体 Trg64Argのミスセンス変異は 日本人では3 人に1 人の高頻度で存在する β-3アドレナリン受容体は白色脂肪細胞 褐色脂肪細胞 骨格筋に存在するが この受容体に変異があるとノルアドレナリンの刺激が伝わりにくいために体脂肪分解による熱産生が低下することで 基礎代謝が約 200kcal/ 日低下する UCP1( 脱共役タンパク質 1) UCPは数種あり UCP1は褐色脂肪細胞に存在し UCP2は白色脂肪細胞や骨格筋 脾臓 小腸など全身に広く分布し UCP3は主に骨格筋に UCP4とUCP5は主に脳に存在する UCP1は褐色脂肪細胞での熱産生に大きく関与し この遺伝子が標準と異なると基礎代謝が約 100kcal/ 日低くなる β-2 アドレナリン受容体 β-2 アドレナリン受容体は心臓 気管支平滑筋 前立腺などに存在するが 脂肪細胞にも存在し 体脂肪分解に関わっている この遺伝子が標準と異なると体脂肪が分解されやすく 基礎代謝が約 300kcal 上昇する また同様に筋肉組織も分解されやすいために根本的に基礎代謝は低下する

10. 満腹中枢と空腹中枢 空腹となって食事を食べ始めるメカニズムの全てを説明することはできないが それには脳内の視床下部外側野にある 空腹中枢 が関与していることは間違いない! ダイエットして空腹感に負け 挫折するのは脳内メカニズムの仕業であり 精神が弱いとか根性がないせいではない また人が満腹になるメカニズムは胃の膨張と共に脳内視床下部腹内側核にある 満腹中枢 に刺激が伝わるためで 血糖値の上昇と深く関わっている 満腹中枢への刺激は 20 分 ~30 分要し 咀嚼によってその刺激が強くなることから意識的に噛む回数を増やしながらゆっくり食べることにより比較的少量でも満腹感が得られやすくなる

11. 認知性食欲と代謝性食欲 認知性食欲 ( 認知性調節 ) 人が食事するタイミングは空腹で我慢できなくなってからではなく 食事の時間配分や都合の良い時間帯或いは予め決めていた時間帯に食べることが殆どであり 長期間の食生活でつくられたサーカディアンリズムによって認知された生活習慣である 代謝性食欲 ( 代謝性調節 ) 胃から腸内の消化過程を経て空腹となり血糖値が低下することでホルモンが分泌されて脳内視床下部がエネルギー不足を感知すると空腹中枢が刺激されて強い空腹感を与える ダイエットなどでの意識的食事制限下では代謝性食欲が働きやすいので空腹が我慢できなくなっていく

12. 成人病 生活習慣病とメタボリックシンドローム成人病 ( 昭和 32 年 ) ( 脳卒中やガンなど死因の中で上位を占め 40 歳 ~60 歳に多い疾病 ) 疾病やその危険因子の早期発見 早期治療をめざす二次予防対策 生活習慣病 ( 平成 8 年 12 月 18 日 ) ( 食習慣 運動習慣 休養 喫煙 飲酒などの生活習慣がその発症 進行に関与する疾患群 ) 生活習慣を改善して殆どの疾病を事前に予防する一次予防対策 メタボリックシンドローム ( 平成 20 年 4 月 1 日 ) ( 高齢者医療費確保 疾病の兆候を察知して進行する前にその要因を防ぐ保健指導対策 )

メタボリックシンドローム ( 内臓脂肪症候群 ) の診断基準 内臓脂肪蓄積 内臓脂肪蓄積 ( 内臓脂肪面積 100m² 以上相当値 ) ウエスト周囲径 男性 85cm 以上女性 90cm 以上 ( 内臓脂肪面積 100cm 以上相当 ) + 下記 2 項目以上 BMI BMI ( ボディマスインデックス / 体格指数 ) 体重 (kg)/ 身長 (m)2 = 体重 身長 (m) 身長 (m)=22( 適正値 ) 18.5 未満 = 痩せ 18.5~25 未満 = 標準 25~30 未満 = 肥満 30 以上 = 高度肥満 血清脂質異常 トリグリセリド値 150mg/dL 以上 HDL コレステロール値 40mg/dL 未満 血圧高値 最高 ( 収縮期 ) 血圧 130mmHg 以上 最低 ( 拡張期 ) 血圧 85mmHg 以上 高血糖 空腹時血糖値 110mg/dL 以上 = 保健指導対象者 ( 自己管理出来なかった人 ) 情報提供 動機付け支援 or 積極的支援

肥満だけではなく 痩せ過ぎ の疾病率も高い 男性 女性 BMI と疾病合併率 ( 人事院 ) 保健指導に関する検討会 脳血管疾患及び心臓疾患予防のための保健指導マニュアル より)

13. カルボーネン法 超回復 オーバーロードの原則 カルボーネン法 ( 目標心拍数の算出法 ) 安静時心拍数 : 起床時に横になったまま 或いは座位で15 分安静後に60 秒間脈拍を数える ( これは実測値です ) 最大心拍数 : 220- 年齢 = 回 / 分目標心拍数 : ( 最大心拍数 - 安静時心拍数 ) 目的別レベル + 安静時心拍数 ( 例 ) 40 歳で安静時心拍数 60 回 / 分の人 ( 男女共通 ) が 50% の目的別レベルで運動する為の目標心拍数最大心拍数 220-40 歳 =180 回 / 分目標心拍数 (180-60) 0.5+60=120 回 / 分 超回復 ( 体力レベルアップの仕組み ) 筋力 体力アップ休養 回復オーバーロードの原則 ( 段階的レベルアップ法 )= 漸進性の原則 維持 オーバーロードの原則 ( 段階的レベルアップ法 )= 漸進性の原則 筋力トレーニングなら筋力アップに伴って徐々に負荷 ( 重さ ) や回数又はスピードを増して より強い体力に近づける 長距離走 ( マラソンなど ) なら心肺持久力の向上に伴ってより長い距離を走る 短距離 (100m など ) なら自力で速く走るには限界があるのでより速く走ることが出来るようにやや下り坂を走ったり逆に上り坂を走ったりとそれぞれ負荷を増して行く

14. 有酸素運動と無酸素運動 赤筋 ( 遅筋 ) と白筋 ( 速筋 ) 1 筋肉内の ATP( アデノシン三燐酸 ) を利用 ( エネルギーの源 ) 2ADP( アデノシン二燐酸 ) から P( 燐酸 ) が分離されてそのエネルギーが ATP を再合成する 3CP( クレアチン燐酸 ) から P( 燐酸 ) が分離するエネルギーで ATP を再合成 筋肉中には乳酸と共に水素イオン ( 疲労物質 ) が発生 4 酸素によって乳酸を分解しながらエネルギーを再生

15. ルーの三原則と SAID (Specific Adaptation to Imposed Demands) の原則 ルーの三原則 筋肉は適度に使うと発達し 使わないと退化し 過度に使うと障害を引き起こす 従って 自らの体力に適った無理のない運動を休養を挟みながら定期的に繰り返す SAID の原則 ( 特異性の原則 ) 与えられた負荷に対するある特定の適応能力 体脂肪と違って筋肉だけはターゲット部分だけを集中的に変化させることが可能

16.DIT (Diet Induced Thermogenesis) 食事誘導性体熱産生 DIT DIT= 食べ物を噛んだり消化 発酵 吸収する過程で使われる消費エネルギーのこと =SDA SDA(Specific Dynamic Action/ 特異動的作用 ) =TEF TEF (Thermic Effect of Food) 1 運動習慣 あり > なし 2 活動量 多い > 少ない 3 体温 ( 平熱 ) 高い > 低い 4 食事の時間帯 早い > 遅い 5 食事環境 リラックス > 慌ただしい 6 味覚 美味しい > 不味い辛い > 甘い 7 料理の温度 温かい > 冷たい 8 食事の満足感 満足 > 不満 9 咀嚼 良く噛む > 良く噛まない 10 栄養素 タンパク質 > 炭水化物 ( 糖質 ) > 脂質