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1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時

. ポイント 火山活動の変化を的確に検知し 迅速に登山者等に伝達できる 観測体制強化 関係機関への情報伝達迅速化 屋外放送 携帯端末 パトロールから伝達等 予測不能な突発的噴火の際 避難できる施設が整備されている 噴石等に耐えられる堅牢施設 避難すべき施設を登山者が認知等 噴火警報発表時 噴火時に登

2015年(平成27年) 箱根山大涌谷噴火警戒レベル上昇による影響

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動


( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

第8章 災害復旧計画

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第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

目 次 ページ 1 目的 1 2 本市の対応 1 3 想定される箱根町の噴火警戒範囲と避難計画 1 図 1 噴火警戒レベルごとの警戒範囲 ( 避難対象地域 ) 2 4 対応の流れ 3 5 箱根山の噴火警戒レベルに応じた体制 対応等 6 * 水蒸気噴火またはマグマ噴火 ( 想定火口域の中心から半径 4

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

スライド 1


火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

(1) 近年の火山噴火近年 火山活動が全国的に活発化している 図 1 は 日本周辺における火山について 2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの噴火警戒レベルが 2 以上 火口周辺危険または周辺海域警戒である火山 ( 以下 活動が活発な火山 とする ) の総数の推移を表したものである

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

平成24年度

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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我が国における活火山の分布 2

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介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について

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ことを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建物等がない場合は 物陰に身を隠すか地面に伏せ頭部を守ってください 屋内にい

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24

Microsoft Word - 【河計】北陸管内における砂防部局の火山噴火対策の現状

平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

続報を伝達しますので 引き続き屋内に避難していて下さい 弾道ミサイルが日本の上空を通過した場合には 他に追尾しているミサイルやミサイルから分離した落下物が我が国の領土 領海に落下する可能性が無いことを確認した後 弾道ミサイルが通過した旨の情報をお知らせします ((2)2) 引き続き屋内に避難する必要

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

対応すべき行動_0921

Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 本年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から発射された弾道ミサイルは 約 10 分後に 発

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Q4. ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか A4. 北朝鮮から弾道ミサイルが発射され 日本に飛来する場合 極めて短時間で日本に飛来することが予想されます 例えば 平成 28 年 2 月 7 日に北朝鮮西岸の東倉里 ( トンチャンリ ) 付近から 発射された弾道ミサイルは 約 10

図 1 噴火警戒レベル早見表 1 蒸気噴火が起こり, この事象が発生して以降, 噴火警戒レベルが3( 入山規制 ) に引き上げられた. その後火山活動は徐々に落ち着きを取り戻し, 同年 8 月半ば以降に小康状態となり, 同月 24 日に警戒区域の一部縮小, 翌月の9 月 11 日に噴火警戒レベルが

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

テロ対処訓練の実施 従業員 出入業者等が参加するテロ対処訓練を定期的に実施し テロ発生時の対応要領について確認するとともに 参加者のテロ対策への意識を高める また 警察 消防 海上保安機関 周辺の民間事業者等と共同で訓練を実施することで より実態に即した訓練が可能となる 救命講習の受講 テロ発生時に

はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

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その時点で改めて ミサイルが落下する可能性がある旨を伝達し 直ちに避難することを呼びかけます Q4. ミサイルが落下する可能性がある との情報伝達があった場合は どうすれば良いのでしょうか A4. 屋外にいる場合 近くの建物 ( できれば頑丈な建物 ) の中又は地下に避難してください 近くに適当な建

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

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目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

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避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

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負傷等の事故の発生を警戒し 防止する業務 ( 雑踏の整理に係るものに限る ) と規定されており 個々の警備業務が雑踏警備業務に該当するか否かは 個々の警備業務ごとに 当該業務の委託契約書等の内容 業務の実態等から雑踏警備業務の定義に該当するか否かをみて判断されるものです (2) 1 号業務との関係

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第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

学校の危機管理マニュアル作成の手引

防災業務計画 株式会社ローソン

Microsoft Word - 表紙

1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

場 外 警 備 以下の仕様により 業務を遂行すること 1 目的 (1) 和歌山競輪場 駐車場及び周辺地域において来場者の安全を確保するため適切な交通誘導 交通整理を行うとともに 秩序維持のため 警備任務を遂行することにより 和歌山競輪場 の円滑な運営に寄与することを目的とする (2) 和歌山競輪場駐

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緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

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H28秋_24地方税財源

緊急緊急消防援助隊について消防援助隊の概要 目的 地震等の大規模 特殊災害発生時における人命救助活動等を効果的かつ迅速に実施する消防の援助体制を国として確保 創設の経緯等 阪神 淡路大震災での教訓を踏まえ 平成 7 年に創設 平成 15 年 6 月消防組織法の改正により法制化 平成 16 年 4 月

資料6 (気象庁提出資料)

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

事務連絡平成 30 年 10 月 26 日 各都道府県消防防災主管課東京消防庁 各指定都市消防本部 } 殿 消防庁予防課 外国人来訪者や障害者等が利用する施設における災害情報の伝達及び避難誘導に関するガイドライン のリーフレットの配布について 2020 年東京オリンピック パラリンピック競技大会が開

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標


アジェンダ 1. レキオスソフトのご紹介 2. 沖縄の産業と気象データの利活用 3. 具体的な気象データの利活用モデル

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内部統制ガイドラインについて 資料

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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箱根山の噴火を想定した 大涌谷周辺の観光客等の避難誘導マニュアル 平成 27 年 3 月 箱根町箱根火山防災協議会

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目 次 はじめに 1 1 目的 2 2 基本方針 2 3 避難の考え方 3 4 想定される事態 3 5 対処の流れ 4 6 具体的な対処の手順 (1) 箱根山で突発的に噴火が発生した場合 7 (2) 箱根山に気象庁から 火口周辺警報 が発表された場合 9 (3) 箱根山に気象庁から 解説情報 が発表された場合 11 (4) 気象庁からの 火口周辺警報 や 解説情報 の発表が無い中で 箱根山で異常現象が発生した場合 14 7 具体的な避難誘導の手順 (1) 一次避難 17 (2) 二次避難 18 8 その他 19

はじめに 平成 26 年 9 月 長野 岐阜県境の御嶽山が突然水蒸気噴火し 山頂付近の登山者等 57 名の貴重な人命が失われました また 今もなお6 名の方が行方不明であり 戦後最悪の噴火災害となりました あらためて お亡くなりになられた方々に対し哀悼の意を表するとともに 行方不明の方々が一刻も早くご家族の元に戻ることができるようお祈り申し上げます 御嶽山の噴火による火山災害は 風光明媚な景色とはうらはらに火山の持つエネルギーの凄まじさとこれまでの火山防災対策の抱えている多くの課題を私たちに教えてくれました 私たちは 犠牲者の御霊に報いるためにも この教訓を今後の対策に活かしていかなければなりません 県内唯一の活火山である箱根山は 国内外から年間 2000 万人もの観光客が訪れる我が国を代表する観光地です 火山の恵みとして良質の温泉をもたらし 訪れる人々の身体と心を癒しています 箱根山の中心となる大涌谷周辺は 今でももうもうと噴気が立ち上り 火山の息吹を体感できるスポットとして大変人気がありますが 過去に噴火を繰り返した火口域でもあります 観光客の皆様に大涌谷の自然を安心して楽しんでいただくためには 万が一のときの備えを十分にしておく必要があります 箱根町及び箱根火山防災協議会は 御嶽山噴火災害の教訓を踏まえ 観光客や住民等の命を守るための対策を最優先とする ことを基本方針として今後の箱根火山対策に取り組んでいくことを決定しました その最優先課題に 大涌谷周辺の観光客等の安全対策を掲げ このたび 本マニュアルを緊急的に取りまとめました 今後 本マニュアルに沿った避難訓練等を計画的に実施して マニュアルの実効性を高め 万が一 噴火の兆候が認められた場合に 関係機関が迅速に対処できるよう備えてまいります 平成 27 年 3 月 箱根町 箱根火山防災協議会 1

1 目的本マニュアルは 箱根山で噴火が発生 または発生するおそれがある場合 ( 以下 噴火時等 という ) に 箱根町が箱根火山防災協議会 ( 以下 火山協議会 という ) 大涌谷園地安全対策協議会( 以下 園地協議会 という ) 等と協力し 大涌谷周辺にいる観光客 登山者 施設の従業員等 ( 以下 観光客等 という ) の命を守ることを目的とする なお 箱根山での噴火時等における住民避難等といったその他の対処方法は 別に火山協議会が策定する避難計画で定める 大涌谷周辺 の範囲について ( 円の内側 ) 大涌谷駅 ハイキングコース 自然研究路 冠ヶ岳 ( 出典 : 国土地理院ホームページ (http://maps.gsi.go.jp/#16/35.241843/139.02009)) 2 基本方針 (1) 観光客等の命を守ることを最優先とする (2) 想定外を排除し あらゆる事態に対処できるようにする (3) 外国人観光客等を考慮し 多言語による情報伝達等に配慮する (4) 箱根町を中心に火山協議会 園地協議会等が連携して対処する 2

3 避難の考え方避難行動に伴う交通事故や雑踏事故を防止するため 避難については 一次避難 及び 二次避難 の二段階避難を原則とする 自然研究路やその周辺にいる観光客等については 現に噴火が発生しているか否か また その噴火箇所にかかわらず いったん自然研究路周辺の堅牢な施設 ( 以下 周辺施設 という ) に屋内退避させ ( 一次避難 ) その後の状況により さらに安全な場所に避難させる ( 二次避難 ) なお 神山 冠ヶ岳等の登山道にいる登山者については 原則として駒ヶ岳方面に避難させるが 駒ヶ岳付近で噴火が発生 または発生するおそれがある場合は 最も安全と考えられる方向へ避難させる 自然研究路周辺の施設の名称及び収容人数について (1 m2あたり 2 人で算定 ) 1 2 3 防災行政無線放送塔 5 4 1 大涌谷駅 2 大涌谷くろたまご館 3 極楽茶屋 4 ゆーらんど 5 公衆便所 (60 人 ) (1,59 7 人 ) (170 人 ) (305 人 ) (128 人 ) 収容人数の合計 :2,80 0 人 4 想定される事態 (1) 箱根山で突発的に噴火が発生した場合 (2) 箱根山に気象庁から 火口周辺警報 が発表された場合 (3) 箱根山に気象庁から 火山の状況に関する解説情報 ( 以下 解説情報 という ) が発表された場合 (4) 気象庁からの 火口周辺警報 や 解説情報 の発表が無い中で 箱根山で異常現象が発生した場合 3

5 対処の流れ (1) 情報の入手箱根町は 前項 4(1) から (4) にかかる情報を 気象庁 火山協議会及び園地協議会の構成機関等から入手する (2) 火山協議会の助言箱根町は 原則として 火山協議会を開催して助言を求める ただし 緊急かつ避難措置の内容が明確な場合には助言を求めない (3) 措置の決定と伝達箱根町は (2) の助言を踏まえ 次のいずれかの措置の実施を決定し 避難指示及び避難準備情報 ( 以下 避難指示等 という ) の発令の是非を判断する 実施を決定した措置については 火山協議会及び園地協議会の構成機関に伝達する 1 大涌谷周辺規制 ( 避難指示 ) 噴火警戒レベル 1~3 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して 大涌谷周辺の立入りを規制する 2 自然研究路等立入規制 ( 避難指示等 ) 噴火警戒レベル 1 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して 自然研究路及び登山道の立入りを規制する 3 防災行政無線等による注意喚起 ( 避難準備情報 ) 噴火警戒レベル 1 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して 防災行政無線 エリアメール 広報車等による注意喚起を行う 4 ホームページ等による注意喚起 噴火警戒レベル 1 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して ホームページ等による注意喚起を行う (4) 措置の実施箱根町は (3) の決定に基づき 措置を実施する 大涌谷周辺規制 等を行う場合は避難指示や避難準備情報を発令する なお 避難指示等の伝達については 原則として 日本語と英語で行う (5) 避難誘導の実施箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して 観光客等の避難誘導を行う 4

想定される事態 と 措置 の関係 大涌谷周辺規制 噴火警戒レヘ ル 1~3 自然研究路等立入規制 噴火警戒レヘ ル 1 注意喚起 ( 防災無線等 ) 噴火警戒レヘ ル 1 注意喚起 ( ホームヘ ーシ ) 1噴火警戒レヘ ル 1 突発的な噴火の発生 - - - - 火口周辺警報の発表 - - - - 解説情報の発表 異常現象の発生 1 火山協議会の助言を踏まえて措置を決定する 措置 ごとの避難指示等の対象 大涌谷周辺規制 自然研究路等立入規制 注意喚起 ( 防災無線等 ) 注意喚起 ( ホームヘ ーシ 等 ) 避難指示 大涌谷周辺にいる観光客等 ( 2) 自然研究路 登山道にいる観光客等 ( 3) - - 避難準備情報 - 大涌谷周辺にいる観光客等 ( 4) 自然研究路 登山道にいる観光客等 - 2 一次避難及び二次避難の誘導を行う 3 避難完了後 自然研究路を封鎖する 4 ( 状況により ) 要配慮者 ( 高齢者 障害者 乳幼児等 ) の避難誘導を行う 5

想定される事態 と対処の流れの概要 突発的な噴火の発生 火口周辺警報の発表 解説情報の発表 異常現象の発生 火山協議会の助言 < 措置の決定 実施 > 大涌谷周辺規制 自然研究路等立入規制 注意喚起 ( 防災無線等 ) 注意喚起 ( ホームヘ ーシ 等 ) < 避難指示等の発令 > 避難指示 対象 : 大涌谷周辺にいる観光客等 避難指示 対象 : 自然研究路 登山道にいる観光客等 避難準備情報 対象 : 大涌谷周辺にいる観光客等 避難準備情報 対象 : 自然研究路 登山道にいる観光客等 < 大涌谷周辺の観光客等の避難誘導の実施 > 一次避難 + 二次避難 観光客等を周辺施設内へ避難させた後 安全な場所へ避難させる 登山者を駒ヶ岳方面等へ避難させる 自然研究路閉鎖 観光客等を自然研究路外へ避難させる 登山者を駒ヶ岳方面等へ避難させる 6

6 具体的な対処の手順 (1) 箱根山で突発的に噴火が発生した場合 1 情報の入手 火山協議会及び園地協議会の構成機関は 直接 または観光客等や住民からの通報で噴火の発生を認知した場合 電話により箱根町に 110 番通報により神奈川県警察 ( 以下 県警察 という ) に 119 番通報により箱根町消防署 ( 以下 町消防 という ) に 噴火の発生を伝達する 箱根町は 電話等により神奈川県災害対策課 ( 以下 県災対課 という ) 神奈川県温泉地学研究所 ( 以下 温地研 という ) 横浜地方気象台及び神奈川県自然環境保全センター ( 以下 自環保 C という ) に噴火の発生を伝達する ( ただし 夜間 休日等は町消防から伝達する ) 県災対課は 電話等により火山協議会の他の構成機関に 横浜地方気象台は 電話等により気象庁火山課火山監視 情報センターに 噴火の発生を伝達する 情報伝達のフロー図 噴火の発生を認知した火山協議会 及び園地協議会の構成機関 箱根町総務防災課 神奈川県警察 箱根町消防署 神奈川県災害対策課 神奈川県温泉地学研究所 横浜地方気象台 火山協議会の 他の構成機関へ 気象庁火山課 火山監視 情報センター 夜間 休日等に町消防から情報伝達を実施する際の経路 神奈川県自然環境保全センター 7

2 火山協議会の助言 箱根町は 緊急かつ避難措置の内容が明確な場合であるため 火山協 議会の助言を求めない 3 措置の決定と伝達 箱根町は ただちに 大涌谷周辺規制 を実施する 4 措置及び避難誘導の実施 箱根町及び関係機関は 次のとおり 措置及び避難誘導を行う 大涌谷周辺規制 名称 箱根町 周辺施設 県警察 町消防 道路管理者 内容 大涌谷周辺規制を実施する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難指示を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 噴火の規模に応じ 県警察及び道路管理者と協力して必要な交通規制を実施する 県警察及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌 谷周辺の観光客等に避難指示の発令を伝達する 一次避難の誘導を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示の発令を伝達する 噴火の規模に応じ 箱根町及び道路管理者と協力して必要 な交通規制を実施する 箱根町及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示の発令を伝達する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 噴火の規模に応じ 箱根町及び県警察と協力して必要な交 通規制を実施する 8

(2) 箱根山に気象庁から 火口周辺警報 が発表された場合 1 情報の入手 気象庁から発表された火口周辺警報は 横浜地方気象台から防災情報提供システムにより県災対課に伝達される 県災対課は 電話及び神奈川県防災行政通信網 ( 以下 県防災行政通信網 という )FAXにより箱根町及び温地研に 110 番通報により県警察に 電話等により自環保 C 町消防及び火山協議会の他の構成機関に 火口周辺警報の発表を伝達する 箱根町は 電話等により箱根ジオミュージアムに火口周辺警報の発表を伝達し 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムは 電話等により園地協議会の他の構成機関に 火口周辺警報の発表を伝達する 情報伝達のフロー図 気象庁火山課火山監視 情報センター 横浜地方気象台 神奈川県災害対策課 箱根町総務防災課 神奈川県警察 箱根町消防署 神奈川県温泉地学研究所 火山協議会の 他の構成機関へ 神奈川県自然環境保全センター 箱根ジオミュージアム 園地協議会の 他の構成機関へ 9

2 火山協議会の助言 箱根町は 緊急かつ避難措置の内容が明確な場合であるため 火山協 議会の助言を求めない 3 措置の決定と伝達 箱根町は ただちに 大涌谷周辺規制 を実施する 4 措置及び避難誘導の実施 箱根町及び関係機関は 次のとおり 措置及び避難誘導を行う 大涌谷周辺規制 名称 箱根町 周辺施設 県警察 町消防 道路管理者 内容 大涌谷周辺規制を実施する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難指示を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 噴火警戒レベルに応じ 県警察及び道路管理者と協力して必要な交通規制を実施する 県警察及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難指示の発令を伝達する 一次避難の誘導を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示の発令を伝達する 噴火警戒レベルに応じ 箱根町及び道路管理者と協力して必要な交通規制を実施する 箱根町及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示の発令を伝達する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 噴火警戒レベルに応じ 箱根町及び県警察と協力して必要な交通規制を実施する 10

(3) 箱根山に気象庁から 解説情報 が発表された場合 1 情報の入手 気象庁から発表された解説情報は 横浜地方気象台から防災情報提供システムにより県災対課に伝達される 県災対課は 電話及び県防災行政通信網 FAX により箱根町及び温地研に 電話等により自環保 C 県警察危機管理対策課 町消防及び火山協議会の他の構成機関に 解説情報の発表を伝達する 箱根町は 電話等により箱根ジオミュージアムに解説情報の発表を伝達し 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムは 電話等により園地協議会の他の構成機関に 解説情報の発表を伝達する 情報伝達のフロー図 気象庁火山課火山監視 情報センター 横浜地方気象台 神奈川県災害対策課 箱根町総務防災課 神奈川県警察 危機管理対策課 箱根町消防署 神奈川県温泉地学研究所 火山協議会の 他の構成機関へ 神奈川県自然環境保全センター 箱根ジオミュージアム 園地協議会の 他の構成機関へ 2 火山協議会の助言 箱根町は 火山協議会を開催して ( 緊急性が認められ開催するいとまが無い場合等は同協議会コアグループ会議 ( 以下 コア会議 という ) の開催 またはコア会議の構成機関への連絡による ) 助言を求める 11

3 4 措置の決定と伝達 箱根町は 火山協議会等の助言を踏まえて措置を決定し 電話等により 県災対課 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムに伝達する 県災対課は 電話等により火山協議会の構成機関に 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムは 電話等により園地協議会の構成機関に 措置の内容を伝達する 措置及び避難誘導の実施 箱根町及び関係機関は 次のとおり 措置及び避難誘導を行う a) 大涌谷周辺規制 名称 内容 箱根町 大涌谷周辺規制を実施する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難指示を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 県警察及び道路管理者と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する 県警察及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 周辺施設 県警察 町消防 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難指示の発令を伝達する 一次避難の誘導を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示の発令を伝達する 箱根町及び道路管理者と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する 箱根町及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示の発令を伝達する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 道路管理者 箱根町及び県警察と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する 12

b) 自然研究路等立入規制 名称 箱根町 周辺施設 内容 自然研究路等立入規制を実施する 自然研究路 登山道にいる観光客等に避難指示を発令する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難準備情報を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示等の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 情報収集及び実態把握を行う ( 状況により ) 火山協議会及び園地協議会と協力して 大涌谷周辺にいる要配慮者 ( 高齢者 障害者 乳幼児等 ) を安全な場所に避難させる 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難指示等の発令を伝達する 自然研究路にいる観光客等の避難誘導を行い 避難完了後 自然研究路を封鎖する 県警察 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示等の発令を伝達する 町消防 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示等の発令を伝達する c) 防災行政無線等による注意喚起 名称 箱根町 内容 自然研究路 登山道にいる観光客等に避難準備情報を発令する 防災行政無線 エリアメール等により避難準備情報の発令を伝達し 注意喚起を行う 周辺施設 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌 谷周辺の観光客等に避難準備情報の発令を伝達し 注意喚 起を行う d) ホームページ等による注意喚起 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して ホームページ等による注意喚起を行う 13

(4) 気象庁からの 火口周辺警報 や 解説情報 の発表が無い中で 箱根山 で異常現象が発生した場合 1 情報の入手 火山協議会及び園地協議会の構成機関は 直接 または観光客等や住民からの通報で箱根山の異常現象を認知した場合 電話等により箱根町に 110 番通報により県警察に 119 番通報により町消防に 当該異常現象の情報を伝達する 箱根町は 電話により自環保 C 箱根ジオミュージアム 県災対課 温地研及び横浜地方気象台に 当該異常現象の情報を伝達する 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムは 電話等により園地協議会の他の構成機関に 県災対課は 電話等により火山協議会の他の構成機関に 横浜地方気象台は 電話等により気象庁火山課火山監視 情報センターに 当該異常現象の情報を伝達する 情報伝達のフロー図 箱根山の異常を認知 した火山協議会及び 園地協議会の構成機関 箱根町総務防災課 神奈川県警察 箱根町消防署 神奈川県自然環境保全センター 神奈川県災害対策課 神奈川県温泉地学研究所 箱根ジオミュージアム 火山協議会の 他の構成機関へ 横浜地方気象台 園地協議会の他の構成機関へ 気象庁火山課 火山監視 情報センター 14

2 3 4 火山協議会の助言 箱根町は 火山協議会を開催し ( 緊急性が認められ開催するいとまが無い場合等はコア会議の開催 またはコア会議の構成機関への個別連絡による ) 助言を求める 措置の決定と伝達 箱根町は 火山協議会等の助言を踏まえて措置を決定し 電話等により県災対課 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムに伝達する 県災対課は 電話等により火山協議会の構成機関に 自環保 C 及び箱根ジオミュージアムは 電話等により園地協議会の構成機関に 措置の内容を伝達する 措置及び避難誘導の実施 箱根町及び関係機関は 次のとおり 措置及び避難誘導を行う a) 大涌谷周辺規制 名称 箱根町 周辺施設 県警察 町消防 道路管理者 15 内容 大涌谷周辺規制を実施する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難指示を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 県警察及び道路管理者と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する 県警察及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難指示の発令を伝達する 一次避難の誘導を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示の発令を伝達する 箱根町及び道路管理者と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する 箱根町及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員と協力して 県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示の発令を伝達する 二次避難に向けた情報収集及び実態把握を行う 箱根町及び県警察と協力して 大涌谷への県道分岐点において 交通規制を実施する

b) 自然研究路等立入規制 名称 箱根町 周辺施設 内容 自然研究路等立入規制を実施する 自然研究路 登山道にいる観光客等に避難指示を発令する 大涌谷周辺にいる観光客等に避難準備情報を発令する 防災行政無線 エリアメール及び車両での広報等により避難指示等の発令を伝達する 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 情報収集及び実態把握を行う ( 状況により ) 火山協議会及び園地協議会と協力して 大涌谷周辺にいる要配慮者 ( 高齢者 障害者 乳幼児等 ) を安全な場所に避難させる 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難指示等の発令を伝達する 自然研究路にいる観光客等の避難誘導を行い 避難完了後 自然研究路を封鎖する 県警察 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する ヘリ パトカー等での広報により 避難指示等の発令を伝達する 町消防 所要の体制を整え 大涌谷周辺に急行する 車両での広報により 避難指示等の発令を伝達する c) 防災行政無線等による注意喚起 名称 箱根町 周辺施設 内容 自然研究路 登山道にいる観光客等に避難準備情報を発令する 防災行政無線 エリアメール等により避難準備情報の発令を伝達し 注意喚起を行う 各施設の放送設備や従業員等による呼びかけにより 大涌谷周辺の観光客等に避難準備情報の発令を伝達し 注意喚起を行う d) ホームページ等による注意喚起 箱根町は 火山協議会 園地協議会と協力して ホームページ等による注意喚起を行う 16

7 具体的な避難誘導の手順 (1) 一次避難箱根町は 大涌谷周辺規制の決定後 現に噴火が発生しているか否か また その噴火箇所に関わらず 周辺施設の従業員等の協力を得て 屋外にいる観光客等を 当面 周辺施設内に避難させるとともに 施設内の観光客等に屋内待機を呼びかける ( なお 周辺施設の従業員等は状況を見ながら各施設に避難する ) 避難誘導者とそれぞれの避難対象者及び誘導先について 避難誘導者避難対象者誘導先 箱根ジオミュージアムの職員 ( 箱根町 ) 玉子茶屋 ゆーらんど 大涌谷くろたまご館 の従業員 ( 奥箱根観光 ( 株 )) ( 有 ) 極楽茶屋の従業員 ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員 ( 公財 ) 神奈川県公園協会の職員 大涌谷駅の従業員 ( 箱根ロープウェイ ( 株 )) 箱根ジオミュージアムの職員 ( 箱根町 ) 玉子茶屋 ゆーらんどの従業員 ( 奥箱根観光 ( 株 )) ( 有 ) 極楽茶屋の従業員 A エリアにいる観光客等 B エリアにいる観光客等 C エリアにいる観光客等 A エリアにいる観光客等のうち 要配慮者に該当する者や避難が間に合わない者 大涌谷 くろたまご 館 大涌谷駅 ゆーらんど 極楽茶屋 公衆便所 箱根町 県警察及び ( 公財 ) 神奈川県公園協会は連携して県道にいる駐車待ちの車両を県道分岐点方向に誘導する 大涌谷駅 エリア区分図 大涌谷くろたまご館 極楽茶屋 ゆーらんど 公衆便所 玉子茶屋 バス駐車場 駐車場 自然研究路 C エリア ( バス駐車場 ~ 大涌谷駅周辺 ) 大涌谷湖尻自然探勝歩道 Bエリア Aエリア ( 自然研究路入口 ~ 駐車場周辺 ) ( 自然研究路 大涌谷湖尻探勝歩道 ( 登山道を除く )) ( 出典 : 国土地理院ホームページ (http://maps.gsi.go.jp/#18/35.242 278/139.019247 )) 17

(2) 二次避難箱根町は 一次避難後 火山協議会 園地協議会の協力を得て 情報収集 実態把握及び二次避難の準備を行う 箱根町は 一次避難者を移動させることに差し支えない状態 となり かつ 避難誘導の体制が整った段階 で県警察等に依頼して 一次避難した観光客等を大涌谷周辺から 70 m 以上離れた安全な場所に避難させる また 町消防は 救出救助の事案が発生する場合に備え 部隊を事前に出動させる なお 災害の状況により 神奈川県は 箱根町の要請または自らの判断により 警察及び消防に広域応援を 自衛隊に災害派遣を要請する 避難手段とそれぞれの避難対象者と避難方法について 1 降灰等による道路交通への影響が認められない場合 避難手段避難対象者避難方法 自家用車 観光バス 民間バス ( 箱根町が依頼 ) 左記の手段を利用して大涌谷に来た観光客等ロープウェイまたは路線バスを利用して大涌谷に来た観光客等 箱根町及び県警察等の誘導や交通整 理により 安全な経路で避難させ る 箱根町 警察車両等 負傷者や要配慮者 ( 高齢 者 障害者 乳幼児等 ) 安全な場所にある病院等 所要の施 設に優先的に避難させる 2 降灰等による道路交通への影響が認められる場合 ( 救出救助 ) 避難手段避難対象者避難方法 警察 消防及び自衛隊の特殊車両 ヘリ等 大涌谷周辺にいる 観光客等 負傷者や要配慮者 警察 消防及び自衛隊で調整のうえ 救出を行い 安全な経路で避難させる 警察 消防及び自衛隊により救出救助し 安全な場所にある病院等 所要の施設に優先的に避難させる 18

8 その他本マニュアルは 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火災害を踏まえ 緊急的に取りまとめたものであり 今後 避難訓練等を実施して 有効性を検討し 必要に応じて見直しを図ることとする 参考資料 噴火警戒レベルの一覧表 ( 気象庁ホームページより抜粋 ) 19