とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得

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4. 題材の評価規準 題材の評価規準 については, B 日常の食事と調理の基礎 (2),(3), D 身近な消費生活 と環境 (1) の 評価規準に盛り込むべき事項 及び 評価規準の設定例 を参考に設定して いる 家庭生活への関心 意欲 態度 お弁当作りに関心をもち, おか 生活を創意工夫する能力

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平成15年度 家庭科 年間指導・評価計画

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

国語科学習指導案

第14章 キャリア教育

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座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

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上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

Microsoft Word - 社会科

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けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

Microsoft Word - t2gika1.doc

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Taro-6学習指導案(事例①小学校

国語科学習指導案様式(案)

(1) 自分の成長と家族について, 次の事項を指導する ア自分の成長を自覚することを通して, 家庭生活と家族の大切さに気付くこと (1) 自分の成長と家族 の評価規準に盛り込むべき事項 2 学年間の学習に見通しをもち, 自分の成長と家族に関心をもって学習活動に取り組み, 家庭生活と家族の大切さに気付

第 6 学年 1 組理科学習指導案単元名 : 瀬野川の生き物のつながり 生き物のくらしと環境 男子 18 名女子 21 名計 39 名 単元について 指導者澄川和生 単元観本単元は, 小学校学習指導要領解説理科編第 6 学年 内容 B(3) の 動物や植物の生活を観察したり, 資料を活用したりして調

3 題材の目標 < 家庭生活への関心 意欲 態度 > 身の回りの整理 整頓に関心をもつことができるようにす ごみを減らす方法や不用品の再利用に関心をもつことができるようにす < 生活を創意工夫する能力 > 自の持ち物の整理 整頓の仕方を工夫することができるようにす ごみを少なくする方法を考えたり 不

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

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解答類型

2 単元の目標 廿日市市 についての魅力を目的意識や相手意識を明確にして地域内外に発信することができる 自分たちの住む 廿日市市 に愛着をもつことができる 3 単元の評価規準 学習方法 自分自身 他者や社会 課題発見力 思考力 判断力 表現力 主体性 自らへの自信 対象と積極的にかかわる中で, 課題

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

gh 第 6 学年 3 組家庭科学習指導案 単元名 : わたしは料理家 ~ おすすめ給食献立を考えよう ~ 朝食から健康な 1 日の生活を 男子 15 名 女子 14 名計 29 名 指導者 T1 宮地仁美 ( 学級担任 ) T2 須山明香 ( 栄養教諭 ) 題材について 小学校学習指導要領家庭科第

Taro-12事例08.jtd

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

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<小学校 生活科>

4 題材の指導 評価計画 ( 時間扱い ) 時評価規準数学習活動 関心 意欲 態度工夫 創造技能知識 理解 3 本時 / 衣服と社会生活 衣服と社会生活 目的に応じた着 衣服の社会生活上 とのかかわり とのかかわりに関 用や個性を生かす の機能について理解 心を持ち 時 場 着用について考え してい

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

(2) 指導の構想学習を通して, 衣服の機能について関心と理解を深め, 社会生活とのかかわりを意識した衣生活を構築する力を身に付けさせたい 本題材では,1 衣服が人に与える印象 2 サイズ表示 取り扱い絵表示 組成表示の読み方 3 衣服の手入れ 4 衣服と快適性 5 衣服の社会生活上の働きの順に学習

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

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Microsoft Word - 野口教諭指導案.doc

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

○ ○ 科 学 習 指 導 案

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

第2学年1組 家庭科学習指導案

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上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

小学校 第○学年 学級活動(給食)指導案

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第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

社会科学習指導案

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作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

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1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

識及び技能を活用して総合的に学習できるような教材である 家庭の食事や給食について振り返ってバランスよく食品を組み合わせて食事をとる大切さを理解させたり, 体に必要な栄養素の種類と働きを知り 1 食分の献立を考えさせたりする 栄養バランスを考えた 1 食分の献立を計画することは, 小学校での 2 年間

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

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第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

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の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

質問項目とてもそう思うまあまあそう思うあまり思わないそう思わない 欲しいもの と 必要なもの の区別ができる インターネットによる販売を利用している レシートは必ずもらって持ち帰る 家族に購入した商品について報告する (4)

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彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

授業の構成要素 学び合う授業で育つ 3 つの力 資料 2 基礎 基本の力知識 理解 技能 問題解決力思考力 判断力 表現力 想像力 学ぼうとする力学習意欲 自己有用感 身に付けた知識 技能を活用したり その成果を踏まえた探究活動を行う中で学び合う授業を展開する 教師の役割 < 問題提示の工夫 > 多

第5学年2組         家庭科学習指導案

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< 自己と 事象 とのつながり> 題材との出会いの場面において, やってみたいという思いや, どのようになっているのかなどの知的欲求を刺激するように, 実際の小物や写真などを提示し, 自分の生活を豊かにする楽しい小物について具体的なイメージを完成予想図として描き表していく そうすることで, 事象 (

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

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国語科学習指導案

○ ○ 科 学 習 指 導 案

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

高等学校第 1 学年家庭基礎学習指導案 日時 : 平成 23 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 2 校時場所 : 県立学校被服実習室対象 :1 年 2 組 (40 名男子 10 名女子 30 名 ) 指導者 : 佐賀県教育センター所員平野佐矢子 1 題材名 本当にそうなの? ~ 批判的思考と適切

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第 6 学年理科学習指導案 平成 28 年度 12 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 場所 理科室 1 単元名変わり続ける大地 2 単元について本単元では 第 5 学年 流れる水のはたらき 第 6 学年 大地のつくり の学習を踏まえて 地球 につ内容の関連と学習の系統性いての基本的な見方や概念を

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3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

高等学校第 2 学年保健体育科学習指導案 日時 : 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 東京都立 高等学校第 2 学年 組男子 名 1 単元名 体つくり運動 2 単元の目標 (1) 次の運動をとおして 体を動かす楽しさや心地よさを味わい 健康の保持増進や体力の向上を図り 目的に適した運

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Transcription:

1 日時平成 26 年 6 月 25 日 ( 水 ) 家庭科学習指導案 三次市立神杉小学校 指導者 廣田朋恵 2 学年第 6 学年 3 単元名暑い季節を快適に 4 題材について (1) 題材観本題材は 学習指導要領第 6 学年の内容 C 快適な衣服と住まい (1) 衣服の着用と手入れのア 衣服の働きが分かり, 衣服に関心をもって日常着の快適な着方を工夫できること に基づいている 本題材では, 日常着の着方と手入れに関する実習などを通して, 衣服への関心を高め, 着方や手入れの基礎的 基本的な知識及び技能を身に付け, 目的に応じた快適な着方を考え工夫する能力を育てることをねらいとしている 題材構成に当たっては,(2) 快適な住まい方のイ 季節の変化に合わせた生活の大切さが分かり, 快適な住まい方を工夫できること との関連を図り, 季節の変化や住まい方に合わせて涼しい着方を考えることなど, 衣服の働きについて, 日常生活と関連させて学習に取り組むことができるようにする また,A(2) 家庭生活と仕事 と関連させて, 家庭での実践へつなげることで, 自分ができる仕事を増やしたり, 家族に協力しようとする意欲を高めたりする 我が国は四季の変化に富むことから, 年間を通して快適な生活を送るためには, 暑さ 寒さへの対処の仕方などを適切に工夫する必要がある ここでいう快適とは, 健康によく清潔で気持ちがよいことである 暑さ 寒さの対処の仕方については, 住まい方も着方も空気の流れの調整が相互に関連している そこで,1 次では, 第 5 学年で学習した温かい着方や住まい方の学習を基に, 夏の涼しい住まい方や着方について自分の生活を見つめ課題をもつ 2 次では, 実験や調査を通して, 涼しい住まい方や着方について理解する 3 次では, 涼しい住まい方や着方について学習したことを基に, 家庭での実践計画を立て, 家庭で実践する展開である 本題材での学習は, 中学校技術 家庭科の目的に応じた着用や衣服の材料や状態に応じた日常着の手入れの学習へとつながっていく (2) 児童観本学級の児童は, 家庭科への興味 関心は高く意欲的に取り組むことができる しかし, 学んだことを家庭生活で役立てたり, 実践したりするまでには至っておらず, 自己肯定感の低い児童が多い また, 課題解決に向けて意欲的に取り組み, 多様な考えを発表するこ

とのできる児童がいる反面, 問題の意味がなかなか理解できない児童や自分の考えを言葉で表現することに抵抗が強い児童がいるなど個人差がある さらに, 個々の経験や理解度の差により, 題材への興味 関心や同じ時間内に取り組む課題の量にも差が生じている 本題材における事前アンケートでは, 次のような結果が得られた 内容肯定的評価の児童の割合 1 家庭科の授業が好きである 84% 2 家庭科の勉強は生活に役に立つ 100% 3 家庭科で学習したことを家でしている 78% 4 自分は家族の役に立っていると思う 73% (3) 指導観研究内容にそって, 次の2 点に焦点を当てて指導していく 視点 11 問題解決的な学習の充実 家庭で 衣替え を行い, 季節や気温の変化に応じた生活の営みに触れることで, 題材への興味 関心をもたせる 家族と一緒に衣替えをしながら抱いた衣服への愛着や疑問を交流し, そこから問題を見出し, どのように工夫すれば自分や家族が快適に過ごせるか考えさせる 宿泊学習で快適に過ごすための衣服を選ぶという活動を仕組み, 学習したことを場面に応じて使いこなすことのおもしろさや使いこなせたという充実感が感じられるようにする 家庭で実践したことを交流する実践報告会を通して, 自分の学びを振り返らせることで, 自己肯定感を高め, 生活をよりよくしようとする意欲をさらに高めていく 視点 22 思考操作を明確にした学習活動の充実 類推 寒い季節における衣服の着方の学習を想起させ, それと同じようにして暑い季節も快適に過ごすために衣服の着方を工夫できるのではないかと解決の方法を見つけられるようにする 比較 日頃自分が着ている衣服について, 吸水性, 通気性, 伸縮性の観点から布地を比較させ, 布地の特徴による役割の違いを理解させる 関係付け 快適に過ごすための日常着を選ぶ時に, なぜ, その着方だと涼しく快適に過ごせるのか を説明する場を仕組む 衣服の形や布地の汗の吸い取りやすさを涼しさと関連させて理解できるようにする 5 題材の目標 衣服の働き, 日常着の着方や住まい方に関心をもち, 夏を涼しく快適に過ごすための 着方や手入れをしたり, 住まい方を考えたりしようとする

家庭生活への関心 意欲 態度 日常着の着方や住まい方について課題を見付け, 自分なりに夏を涼しく快適に過ごすための着方や住まい方について考えたり, 工夫したりする 生活を創意工夫する能力 夏を涼しく快適に過ごすための手入れを行うことができる 生活の技能 衣服の働きや季節の変化に合わせた生活の大切さが分かり, 夏を涼しく快適に過ごすための着方や住まい方について理解する 家庭生活についての知識 理解 6 題材の評価規準 家庭生活への関心 意欲 態度 生活を創意工夫する能力 生活の技能 家庭生活についての知識 理解 衣服の働き, 日常着 衣服の着方や住まい方に 手洗いを中心と 衣服の働きや季節の変 の着方や住まい方に ついて課題を見付け, 衣 した洗濯がで 化に合わせた生活の大 関心をもち, 快適に 服の保健衛生上の働きや きる 切さが分かり, 快適に 過ごすための着方を 生活活動上の働きをもと 過ごすための着方や住 したり, 住まい方に に, 快適に過ごすための まい方について理解し ついて考えたりしよ 着方や住まい方について ている うとしている 考えたり, 自分なりに工 手洗いを中心とした洗 衣服の手入れに関心 夫したりしている たくの仕方を理解して をもち, 衣服を大切 衣服を気持ちよく着るた いる に扱い, 気持ちよく めの手入れの仕方につい 着るために洗たくを て考え, 自分なりに工夫 しようとしている している 7 指導計画 ( 他教科等との関連 ) 冬を楽しもう (2 年生活科 ) 四季の変化や季節によって生活の様子が変わることに気付き, 自分達の生活を工夫したり楽しくしたりできるようにする 学習の準備衣替えをしよう学校の涼しいところを探そう 寒い季節を快適に (5 年家庭科 ) 寒い季節を快適に過ごすために, 住まい方や着方を工夫することができる 暑い季節を快適に ( 家庭科 ) ( 全 6 時間 ) 涼しい住まい方, 着方 洗濯の仕方 実習と振り返り 神杉環境守りタイ (4 年総合的な学習 ) 芋面川について, 調べたりまとめたりしてきたことをもとに, 環境を守るために自分達にできることを考える 家庭実践 PTC 行事 宿泊学習 を快適に過ごすための衣服を選ぼう 考えようこれからの生活 (6 年家庭科 ) 身近な人々との生活や環境とのかかわりに気づき, 快適な生活の仕方を工夫することができる

8 題材指導計画 ( 本時 4/10 時間 ) 評価の観点 評価規準 評価 方法 段階 次 学習内容 関 意 態 創意工夫 技能 知識 理解 見つめる 見通す 探る 深める 一次 二次 家庭で衣替えを行い, 季節の変化に応じた住まい方や衣服の着方をしていることに気付く 寒い季節の住まい方の学 快適な住まい方や着方につ ワーク 習を想起し, 快適な住まい いて関心をもち, 快適な住ま シート 方の工夫について自分の生 い方 着方について考えよう 行動観察 活を振り返り, 学習の見通 としている しをもつ (1) 実験を通して, 通風の仕 季節の変化に合わせた生活 ワーク 方や暑さへの対処の仕方に の大切さが分かり, すずしく シート ついてまとめる (1) 過ごすための住まい方につ いて理解している 快適に過ごすための住ま 住まい方についての課題を ワーク い方について自分なりに考 見付け, 自分なりに快適な住 シート え, 学校や教室をすずしく まい方について考えたり, 工 行動観察 する (1) 夫したりしている 快適に過ごすための衣服 衣服の保健衛生上の働きや ワーク の着方を考える (1) 季節や気温に応じた着方に シート 本時 ついて理解している 夏の宿泊学習での活動や環境の状況を踏まえた衣服の着方を考える (1) 衣服の手入れの必要性について考える (1) 衣服の保健衛生上の働きや生活活動上の働きをもとに, 場面に応じた日常着の着方について考えたり自分なりに工夫したりしている 衣服の手入れに関心をもち, 衣服を大切に扱い, 気持ちよく着るために洗たくをしようとしている ワークシート発言ワークシート

洗たくの仕方について調 手洗いを中心とした洗たく ワーク べ, 計画を立てる (1) の仕方を理解している シート 衣服を気持ちよく着るため の手入れの仕方について考 え, 自分なりに工夫してい る 計画にしたがって, 手洗 手洗いを中心とした洗濯が 行動観察 いで洗たくをする (1) できる 学習したことを基に家庭 快適な着方について課題を ワーク 生かす 三次 での実践計画を立てる (1) 家庭での実践 見つけ, 実践計画について考えたり, 自分なりに工夫したりしている シート 振り返る 実践報告会を通して学習 を振り返り, まとめをする (1) 衣服の働き, 日常着の着方や 手入れに関心をもち, 生活に 活かそうとしている ワーク シート 発表 9 本時の目標 衣服の保健衛生上の働きが分かり, 気温や季節に応じた着方について理解することがで きる 10 準備物 衣服ワークシート実験用具 ( 布, 水, 筒, 紙 ) 11 本時の評価規準 衣服の保健衛生上の働きが分かり, 気温や季節に応じた着方について理解している 12 学習の展開 過程 学習活動 主な発問と予想される児童の反応 指導上の留意点 () と評価規準及び評価方法 ( ) 1 家庭で行った衣替 夏になって, 自分たちの衣服はどのよ 既習の学習が想起できるよ 見つめる えでの気付きを発表する うに変わったでしょう 衣服の形 袖口や襟元が広い 風通しがよい う, 掲示しておく 衣服の着方を工夫すれば, 夏をすずしく快適に過ごせること 布地 うすい, 麻 綿 を知らせる

2 本時の課題を確認 する 夏を快適に過ごすには, どのような着方をするとよいのだろう 見通す 3 場面を設定し, 快適に過ごすための衣服になっているかど 7 月の青空学級に着ていく服を選びましたが, あまりすずしくありませんでした なぜでしょうか 考えの根拠を 通気性 吸水性 の視点で整理し, 衣服の保健衛生上の働きについて知らせ うか, 予想する ( 通気性 ) 空気が通らない る ( 吸水性 ) 汗を吸いそうにない 探る 4 観察 実験を行う グループごとに実験 布地によってすずしさが違うのか, 確かめてみましょう 実感を伴った理解とさせるた めに, 布地の特徴を比較させる を行う (1) 通気性 筒に布を被せて息を吹き 比較 結果をまとめ, 整理 かけ, 紙の揺れを比べる する (2) 吸水性 布に水をかけ, 染み込みや すさを比べる 深める まとめる 5 すずしい衣服の着方を発表する 6 本時の学習のまとめをする どんな衣服がすずしいといえるでし言実験の結果をすずしい着方とょう 関係付けて説明させる 風通しがいい布地は, 空気の流れを作 関係付け ることができる 衣服の保健衛生上の働きや気 水が染み込む布地は, 汗をよく吸う 温や季節に応じた着方について理解している ( ワークシート ) 夏を快適に過ごすには, 空気を通し, 汗を吸いやすい着方をするとよい 7 すずしい着方を考 える 家で考えてきた おすすめコーディネ ート を見直してみましょう 通気性と吸水性の 2 つの視点 で見直すようにする 振り返る 8 本時の学習を振り 返り, 次時の学習の 見通しをもつ 振り返りを書きましょう 次時は, 本時の学習を基に, 宿泊学習を快適に過ごすための衣服について考えることを伝える