被用者年金一元化法

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平成 27 年 10 月から全国市町村職員共済組合連合会 ( 以下 市町村連合会 1 ) が年金の決定 支払いを行います ~ 各種届出等の手続き及び各種相談は 今までどおり共済組合で行います ~ 平成 24 年 8 月 22 日に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

強制加入被保険者(法7) ケース1



老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

共済年金は厚生年金に統一されます 平成 27 年 10 月から被用者年金が一元化されます 目次 Ⅰ 被用者年金制度の一元化 2 改正の趣旨 公務員等も厚生年金に加入し 2 階部分の年金は厚生年金に統一されます 制度的な差異については基本的に厚生年金に揃えて解消します 保険料率は厚生年金の保険料率に統

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Taro-1-国民年金編2015  作成 

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被用者年金一元化パンフ.indd

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

第14章 国民年金 

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高齢者福祉

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

年金・社会保険セミナー

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再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

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国民年金

制度改正の概要について

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

(1) 厚生労働省の課長通知の内容及び 厚生年金基金制度への影響 について 平成 27 年 9 月 30 日付厚生労働省課長通知 ( 下記リンクをご参照ください ) 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律等の 施行に伴う企業年金関係通知の一部改正等について 課長通知

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

Microsoft Word - 概要

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

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Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

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年金・社会保険セミナー

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_

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Microsoft Word ①概要(整備令)

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

強制加入被保険者(法7) ケース1

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

Web 版 Vol.59( 通巻 704 号 ) 中高齢寡婦加算 ( 遺族基礎年金の4 分の3) 779,300 円 3/4=584,475 円 584,500 円 (100 円単位 ) (2) 老齢厚生年金の年金額の算定式 平成 30 年度の本来水準と従前額保障 図表

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

Microsoft Word - 概要

年金・社会保険セミナー

(2) 被用者年金の一元化によって変わったこと 平成 27 年 10 月から 公務員等が加入している共済年金が 民間企業に勤務する人が加入している厚生年金に統一されました 一元化後も 納めた保険料に応じて年金を受け取るという基本的なしくみは同じですが 保険料や年金額の算定方法が変わります また 共済

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

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Microsoft Word - T2-11-1_紙上Live_生計維持_13分_

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

強制加入被保険者(法7) ケース1

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平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

老齢年金の繰下げ支給に係る支給開始時期の見直し 70 歳に達した後に繰下げ支給の申出を行った場合に 年金額は 70 歳の時点で申出を行った場合と変わらないにもかかわらず 申し出のあった月の翌月以降の年金しか支払われない扱いとしていることについて 繰下げの申出を行うまでの期間の給付も行うこととする (

強制加入被保険者(法7) ケース1

Microsoft Word - T2-06-2_紙上Live_老齢(2)_①年金額・マクロ(12分)_

第9章 国民年金制度について

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

<ワンストップサービスの実現 ( 公的年金給付総合情報連携システム )> 一元化後に始まる厚生年金業務の実施形態のこと 4つの実施機関が保有する被保険者の情報を 日本年金機構の管理システムを通じて互いにやりとりできるようにする また 厚生年金の相談 請求 届出等を全ての窓口 または一度の手続きで済ま

2 社会保障協定のねらい 社会保障協定とは 国際間の人的移動の活発化に伴う年金等における課題の解決 協定発効前 二重負担の課題 在ルクセンブルク日本企業勤務の日本人 厚生年金保険料の徴収 ルクセンブルク年金保険料の徴収 年金受給資格の確保の課題 ルクセンブルク年金の最低加入期間である10 年を満たさ

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Microsoft Word - 第6章.docx

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

Microsoft Word - (差替)170620_【総務部_厚生課_櫻井望恵】論文原稿

2906_0 概要

障害福祉制度あらまし目次

監 事 監 査 規 程

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

訂正_ねんきん定期便パンフ.indd

年金・社会保険セミナー

しくみ2 厚生年金は基礎年金に上乗せ 厚生年金保険が適用されている事業所に勤めるサラリーマン等は 国民年金と厚生年金保険の2つの年金制度に加入することになります 厚生年金保険から支給される年金は 加入期間とその間の平均収入に応じて計算される報酬比例の年金となっていて 次のように基礎年金に上乗せするか

【作成中】2903_0 概要

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

Ⅱ 厚生年金の給付の種類とその受給要件 1 特別支給の老齢厚生年金 (65 歳になるまで ) 次の要件をすべて満たしているときに 支給開始年齢から 65 歳になるまでの間 支給されます 1 支給開始年齢以上であること 2 厚生年金被保険者期間が1 年以上であること 3 受給資格期間が 25 年以上

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

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無年金・低年金の状況等について

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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飯塚市在日外国人高齢者福祉給付金支給要綱

Transcription:

資料 3 被用者年金一元化法 平成 27 年 12 月 和歌山東年金事務所 ( 和歌山県代表事務所 )

目次 1. 目的 3 P 2. 制度の概要 (1) 年金給付 4~17P (2) 適用 徴収 18~19P (3) ワンストップサービス 20~21P 3. 年金相談窓口 22~27P 2

目的 平成 24 年 2 月 17 日の閣議決定 社会保障 税一体改革大綱 に基づき 公的年金制度の一元化を展望しつつ 年金財政の範囲を拡大して制度の安定性を高めるとともに 民間被用者 公務員を通じ 将来に向けて 同一の報酬であれば同一の保険料を負担し 同一の公的年金給付を受けるという公平性を確保するため 厚生年金と三つの共済年金に分かれていた被用者年金制度を厚生年金制度に統一することを目的としています 施行日 : 平成 27 年 10 月 1 日 3

制度の概要 厚生年金 年金給付 1. 公務員及び私学教職員も厚生年金に 加入することとなり 2 階部分の年金は 厚生年金に統一されます 4

2. 年金の決定は 従来通り所管の実施 機関 ( 日本年金機構及び各共済組合等 ) で行われます 3. 年金の支払いは 従来通り厚生年金被保険者期間分については日本年金機構で行い 共済組合等加入期間分については各共済組合等で行われます 5

年金の決定 支払のイメージその 1 老齢厚生年金及び遺族厚生年金 ( 長期要件 : 年金を受けている方が亡くなった場合等 ) は それぞれの加入期間ごとに各実施機関が決定 支払を行います 加入期間 共済組合 30 年 民間企業 10 年 年金の決定 支払を行う実施機関 共済組合が 決定 支払 日本年金機構が 決定 支払 6

年金の決定 支払のイメージその 2 障害厚生年金 障害手当金及び遺族厚生年金 ( 短期要件 : 被保険者が亡くなった場合等 ) は 初診日又は死亡日に加入していた実施機関が他の実施機関の加入分も含め年金額を計算し 決定 支払を行います 初診 ( 死亡 ) 加入期間 共済組合 民間企業 年金の決定 支払を行う実施機関 日本年金機構が決定 支払 7

年金の決定 支払のイメージその 3 複数の老齢厚生年金を受ける権利を有している方が 老齢厚生年金の繰下げ請求を行う場合は すべての老齢厚生年金について同時に繰り下げることとなります 65 歳 66 歳 日本年金機構が支払を 行う老齢厚生年金 繰下げ支給 繰下げ請求 共済組合等が支払を 行う老齢厚生年金 繰下げ支給 ( 繰下げ請求 ) どちらか一方の実施機関に請求をすることで 両方の年金の繰下げ請求をしたことになります 8

4. 共済年金と厚生年金の制度的な差異に ついては 基本的に厚生年金に揃えて 解消されます 9

共済年金の制度を厚生年金の制度に揃える事項 1 1 被保険者の年齢制限 2 未支給年金の給付範囲 厚生年金 共済年金 70 歳まで 年齢制限なし ( 私学共済除く ) 死亡した方と生計を同じくしていた配偶者 子 父母 孫 祖父母 または兄弟姉妹 ( 注 ) 年金機能強化法の改正により 平成 26 年 4 月から甥姪など 3 親等内の親族に拡大 遺族 ( 死亡した方によって生計を維持していた配偶者 子 父母 孫 祖父母 ) 又は遺族がないときは相続人 ( 注 ) 旧三共済年金及び農林年金についても同様 3 老齢厚生年金の在職支給停止 老齢厚生年金受給者が厚生年金被保険者となった場合 65 歳までは ( 賃金 + 年金 ( )) が 28 万円を超えた場合 年金の一部又は全部を支給停止 65 歳以降は ( 賃金 + 年金 ( )) が 47 万円を超えた場合 年金の一部又は全部を支給停止 厚生年金の加入期間分と共済年金の加入期間分を合算したうえで支給停止額を決定する 退職共済年金受給者が共済組合員となった場合 ( 賃金 + 年金 ) が 28 万円を超えた場合 年金の一部又は全部を支給停止 3 階部分は支給停止 私学共済の退職共済年金受給者が私学共済加入者となった場合は厚生年金と同様の方式 退職共済年金受給者が厚生年金被保険者となった場合 ( 賃金 + 年金 ) が47 万円を超えた場合 年金の一部又は全部を支給停止 10

共済年金の制度を厚生年金の制度に揃える事項 2 厚生年金共済年金 保険料納付要件あり 4 障害給付及び遺族給付の支給要件 初診日 ( 死亡日 ) の前々月までの保険料納付済期間及び保険料免除期間を合算した期間が 3 分の 2 以上必要 上記に該当しない場合 初診日 ( 死亡日 ) の前々月までの 1 年間に保険料の未納がないこと 保険料納付要件なし 5 障害年金の在職支給停止 障害年金の在職支給停止なし 退職共済年金と同じ基準により在職支給停止 6 遺族年金の転給 先順位者が失権しても 次順位以下の方に支給されない 先順位者が失権した場合 次順位者に支給される 11

厚生年金の制度を共済年金の制度に揃える事項 1 1 被保険者期間の計算 22 月期の年金支払額への端数加算 3 資格喪失の改定 ( 退職改定 ) 改正後の厚生年金 ( 現行の共済年金制度とほぼ同様の内容 ) 同月内に厚生年金の資格を取得した月にその資格を喪失し 国民年金の資格を取得したときは 厚生年金の資格をカウントしない ( 保険料は国民年金のみ負担し 厚生年金保険料は還付する ) 各期支払期における支払額に 1 円未満の端数が生じたときはこれを切り捨て 切り捨てた端数の合計額を 2 月期の支払額に加算して支払う 合計額にさらに 1 円未満の端数が生じたときは切り捨てる 2 月期前に死亡した場合や支給停止により 2 月期に支払う額がないときは 端数の加算は行わない 退職した日から起算して 1 月を経過した日の属する月から年金額を改定する 現行の厚生年金 同月内に厚生年金の資格を取得した月にその資格を喪失し 国民年金の資格を取得したときは 厚生年金の資格をカウントする ( 保険料は厚生年金及び国民年金の両方を負担する ) 切り捨てた端数の加算は行わない 資格喪失した日から起算して 1 月を経過した日の属する月から年金額を改定する 12

厚生年金の制度を共済年金の制度に揃える事項 2 改正後の厚生年金 ( 現行の共済年金制度とほぼ同様の内容 ) 現行の厚生年金 4 国会議員又は地方議会議員の老齢厚生年金の在職支給停止 老齢厚生年金の在職支給停止が適用される 老齢厚生年金の在職支給停止の規定なし 570 歳以上の方の老齢厚生年金の在職支給停止 すべての 70 歳以上の方について老齢厚生年金の在職支給停止が適用される 70 歳以上 ( 昭和 12 年 4 月 1 日以前生まれ ) の方は老齢厚生年金の在職支給停止の規定なし 6 子に対する遺族厚生年金の支給停止 配偶者が自ら遺族厚生年金の支給停止の申出を行った場合であっても 子に対する遺族厚生年金の全額を引き続き支給停止する 配偶者が自ら遺族厚生年金の支給停止の申出を行った場合は 子に対する遺族厚生年金の全額を支給する 13

5. 年金額について これまでの百円単位 (50 円未満切捨て50 円以上切上げ ) から円単位 (50 銭未満切捨て50 銭以上切り上げ ) に変更されます 統一後 はじめて年金額が改定となった時から変更されます 14

6. 年金給付の受給資格要件の判定については それぞれの実施機関が厚生年金被保険者期間と共済組合等加入期間を合算して行われます 年金加入期間確認通知書の添付は 原則不要となります 15

7. 在職支給停止については (1) 複数の実施機関から老齢厚生年金が支給されている場合 これらを合算した上で支給停止額を決定し この支給停止額を各実施機関にかかる厚生年金の額に応じて按分した額がそれぞれ支給停止されます (2) 国会議員及び地方議会議員についても 議員報酬額に応じて支給停止されます 16

激変緩和措置 (1) 在職支給停止額については 年金と賃金の合計額 10% を上限とします (2) 在職支給停止の結果 年金と賃金の合計額が 35 万円を下回らないこととします 17

適用 徴収 1. 共済組合等の加入者 ( 加入期間 ) は 厚生年金保険法による被保険者 ( 被保険者期間 ) と位置づけられますが 記録の管理及び適用徴収業務については原則として従来どおりであり 役割分担及び業務内容に変更はありません 18

2. 共済年金の 1 2 階部分の保険料を 段階的に引き上げ 厚生年金の保険料率 ( 上限 18.3%) に統一されます 統一される時期 公務員 平成 30 年 私学教職員 平成 39 年 厚生年金は平成 29 年より 18.3% 19

ワンストップサービス 受給者等からの年金相談や届書の受付に ついては 一部の届書 ( 障害年金裁定請求書等 ) を除き すべての窓口 ( 日本年金機構及び各共済 組合等 ) で対応します 届書については受付後 所管の実施機関に回付されます 20

ワンストップサービスのイメージ 年金事務所 情報共有 共済組合等の本部 支部 情報共有 訪問等 郵送等 請求書 請求書 日本年金機構 お近くの年金事務所で手続きできます ( 郵送も可 ) いずれか一方の実施機関に提出 共済組合等 書類を郵送して手続きできます 21

年金相談窓口 共済組合等の加入期間がある方で 統一後の厚生年金を受ける権利が発生する被保険者及び受給者の方については 共済組合等のほか 日本年金機構 ( 年金事務所 ) の窓口においても年金相談を行うことができます 22

(1) 日本年金機構 ( 年金事務所 ) で相談を行 うことができるのは 統一後の厚生年金に 関するものに限ります 統一前に権利が発生した退職共済年金などの共済年金に関する相談は行えません 23

(2) 各共済組合等が管理する受給者記録及び被保険者記録について 年金事務所で行える照会の内容は次のとおりです 年金事務所 24

1 年金の受給資格の有無に関する照会 統一後の厚生年金を受ける権利が発生する 方からの 年金を受けるために必要な資格 期間に関する照会 25

2 受給者記録に関する照会 各共済組合等が支払いを行う統一後の厚生年金について 金額 年金額の変更理由 支払額等に関す る照会 年金額の決定 改定に至った経緯等を確認される場合は 決定 処分を行った各共済組合等に直接照会していただく必要があります 26

3 被保険者記録に関する照会 各共済組合等の加入期間を有する方からの被保険者記録 ( 加入期間や標準報酬月額等 ) に関する照会 共済組合等で管理する加入期間の調査を依頼する場合や標準報酬月額等の決定に至った経緯を確認する場合は 各共済組合等に直接照会していただく必要があります 27