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メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

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ブックレット 公務員制度と人事院 目 次 1 中立 第三者機関 ~ 人事院の役割 ~ 2 内閣から独立した専門機関 ~ 人事院の位置付け~ 3 人事院 人事官 ~ 人事院の組織 ~ 4 採用試験 給与勧告 公平審査 ~ 人事院の業務 ~ 5 国家公務員の数と種類 6 人口千人当たりの公的部門職員数 ( 国際比較 ) 7 労働基本権の付与状況 8 国民と国会の関与 ~ 労働基本権をめぐる仕組み~ 9 判決に見る人事院勧告の意義 10 縁故や政治的影響を排除 ~ 人事における公正性の確保 ~ 11 国家公務員制度改革の主な経緯

1 中立 第三者機関 ~ 人事院の役割 ~ 国家公務員は 憲法 ( 第 15 条 ) が定める国民全体の奉仕者として 公正に職務を担わなければならず このため国家公務員の人事管理は 縁故や政治的な影響によることなく 能力本位で公正に行う必要があります そのため 中立な第三者機関が人事のルール ( 基準 ) を定め 任命権者に実施させることにより 公務員人事の公正性を確保することが適切と考えられています また 公務員は労働基本権が制約され 労使交渉により勤務条件を決定することができないので その代償として 使用者と職員団体 ( 組合 ) とは別の第三者が勤務条件の決定に関与して 職員の利益を保護する必要があります 人事院は そのような要請に基づいて一般職の国家公務員のための人事行政を担当するために設置された機関であり 内閣の所轄の下に置かれ独立して職権を行使できる 中立 第三者機関 である 行政委員会 とされています ( 参考 : 憲法の規定 ) 第 15 条公務員を選定し 及びこれを罷免することは 国民固有の権利である 2 すべて公務員は 全体の奉仕者であつて 一部の奉仕者ではない

2 内閣から独立した専門機関 ~ 人事院の位置付け ~ 人事院は 内閣の 所轄の下 に置かれています 所轄の下 とは 内閣に属するものの 内閣の直接の指揮命令を受けず 独立してその職権を行使することをいいます このような位置付けとされているのは 採用試験の企画立案などの公務員人事管理の公正性の確保や給与勧告など労働基本権制約の代償という人事院の機能は その性質上 内閣や他の行政機関から独立して判断が行われる必要があるためです なお このように人事院は内閣から一定の独立性が認められている機関であることから 人事院の長である人事院総裁は 内閣の構成員とはされていません ( 参考までに 内閣府は内閣の重要政策に関する内閣の事務を助けること等を任務として置かれ 各省は内閣の統轄の下に行政事務をつかさどる機関として置かれています )

3 人事院 人事官 ~ 人事院の組織 ~ 人事院は 人事官 3 人 ( うち 1 人は総裁 ) をもって構成される合議制の機関です 人事官は 人格が高潔で 民主的な統治組織と成績本位の原則による能率的な事務処理に理解があり かつ 人事行政に関し見識を有する 35 歳以上の者の中から 両議院の同意を経て 内閣により任命され 天皇がその任免を認証します また 人事院総裁は 人事官の中から 内閣が任命します 人事院には事務総局 ( 職員数 613 人 ) が設置されており 人事院の事務を補佐しています また 人事院に置かれている国家公務員倫理審査会の会長や委員は 人格が高潔で 職員の職務に係る倫理の保持に関し公正な判断をすることができ 法律や社会に関する学識経験を有する者であって かつ 一般職の国家公務員 ( 検察官を除く ) としての前歴を有する者についてはその在職期間が 20 年を超えないもののうちから 両議院の同意を得て 内閣により任命されます

4 採用試験 給与勧告 公平審査 ~ 人事院の業務 ~ ( 人事院の主な業務 ) 人事院は 国家公務員の人事管理に関する業務を担当していますが 具体的には 以下の業務を担当しています 能力 実績に基づく人事管理 人材の確保 育成 適正な給与の実現 働きやすい勤務環境の実現 災害補償 服務規律 倫理の確保 不利益処分等の救済 等

5 国家公務員の数と種類 公務員には 国家公務員 ( 約 58 万 4 千人 ) と地方公務員 ( 約 273 万 9 千人 ) がおり 国家公務員は 一般職の国家公務員と特別職の国家公務員に分けられます 一般職の国家公務員には原則として国家公務員法が適用されるのに対し 特別職の国家公務員には その性格から国家公務員法が適用されません 特別職の国家公務員は様々な職がありますが 国家公務員法に定める成績主義の原則 ( 競争試験による採用などの原則 ) などを適用することが適当ではない政治的な国家公務員 ( 内閣総理大臣 国務大臣など ) や 三権分立の観点や職務の性質から国家公務員法を適用することが適当ではない公務員 ( 裁判官 裁判所職員 国会職員 防衛省の職員など ) がいます 一般職と特別職を合わせた国家公務員は 現在約 58 万人で 平成 12 年度は約 113 万人でしたので 17 年前と比べると約 55 万人減少しております この背景には 定員削減が進んだこと 国立大学の法人化や日本郵政公社の民営化等により公務員でなくなった者がいること等の要因が挙げられます なお 給与改定等についての人事院勧告の対象となる給与法適用職員は 現在約 27 万 5 千人います ( 一般職の国家公務員のうち 行政執行法人の職員や検察官を除いた職員です )

6 人口千人当たりの公的部門職員数 ( 国際比較 ) 人口千人当たりの公的部門における職員数をアメリカ イギリス フランス ドイツの 4 カ国と比較すると フランスでは 89.2 人 他の 3 カ国も概ね 60 人を超える中で 我が国は 36.4 人と低い水準となっています

7 労働基本権の付与状況 労働基本権とは 一般的に 勤労者が 1 団結する権利 ( 団結権 )2 使用者と団体交渉する権利 ( 団体交渉権 )3 ストライキなどの団体行動をする権利 ( 団体行動権 争議権 ) の 労働三権 のことをいい 憲法第 28 条で勤労者の権利として保障されています 国家公務員は 国民全体の奉仕者であることや職務に公共性があることなどから労働基本権が制約されています 国家公務員のうち ほとんどの給与法適用職員は 1 職員団体 ( 組合 ) を組織する権利 ( 団結権 ) が保障されており 2 使用者と団体交渉することはできますがその結果について労働協約 ( 勤務条件に関する労使の取決めのこと ) を結ぶことはできず また 3 争議行為 ( ストライキなど ) を行うことはできないこととされています なお 警察官 海上保安官 刑務官などは 123 全てが制限されています

8 国民と国会の関与 ~ 労働基本権をめぐる仕組み ~ 内閣は 国民に行政サービスを提供する義務を負う立場であり 国家公務員もその専門性を活かしつつ国民全体の奉仕者としてその事務を中立 公正に執行することが求められています 他方 内閣は国家公務員の使用者としての立場でもあります ただし 法律及び予算による国会の統制の下 内閣の使用者としての当事者能力には一定の制約があります また 国家公務員も 国民全体の奉仕者であることや職務に公共性があることなどから労働基本権が制約されています このように 内閣と国家公務員は 一方で協働して国民に対し行政執行の責務を負うとともに 他方で双方とも一定の制約の下で労使関係に立つという二つの側面を有しています さらに 民間企業では 労使で労働条件を決定するに当たって 労働者の過大な要求が企業の経営を悪化させ ひいては労働者自身の失業を招くこともあることから 労使双方の行動に一定の抑制が働きますが 公務ではそうした制約 ( 市場の抑制力 ) が存在しないことも一つの特徴です 公務における労働基本権問題の検討はこのような公務特有の基本的枠組みを十分踏まえて行う必要があります

9 判決に見る人事院勧告の意義 ( 解説 ) 全農林警職法事件は 全農林労組の幹部が争議行為への参加をあおったなどの理由により国家公務員法違反の罪に問われたもので 裁判では国家公務員法による労働基本権の制限の合憲性が問われました 判決では 第三者機関である人事院が給与等の勤務条件について国会及び内閣に勧告することを中核とする代償措置が講じられていることを前提とした上で 労働基本権の制約を合憲としています さらに 判決では この代償措置が実際上画餅に等しいと見られる事態が生じた場合には その正常な運用を求めて相当と認められる範囲を逸脱しない手段態様で争議行為を行ったとしても それは憲法上保障された争議行為であるというべきであるとの追加補足意見が示されています

10 縁故や政治的影響を排除 ~ 人事における公正性の確保 ~ 国家公務員は 国民全体の奉仕者 ( 憲法第 15 条 ) として 公正に職務を遂行する必要 公務員人事管理における公正性の確保のための原則 1 平等取扱の原則 ( 国家公務員法第 27 条 ) 2 成績主義の原則 - メリット システム ( 国家公務員法第 33 条第 1 項 ) 3 降任 免職等における公正の原則 ( 国家公務員法第 74 条 ) 採用 昇任降任 免職 ( 分限 ) 職員の任用は その者の受験成績 人事評価又はその他の能力の実証に基づいて行わなければならない すべて職員の分限については 公正でなければならない 任用における情実や政治的影響の排除 全体の奉仕者たる国家公務員の任用は 不当な影響を受けることなく公正に計画 実施されることが必要 降任 免職等における情実や政治的影響の排除 分限が 成績主義に基づき 公正に実施されるよう 公正な基準 手続きが必要 研 修 このほか 懲戒 政治的行為の制限 公平審査などにおける公正の確保も重要 時々の政権の下で公正に勤務する公務員の育成 全体の奉仕者にふさわしい研修が計画 実施されることが必要 公務の能率的運営を実現するためには 公務員人事管理の公正性の確保は不可欠 主要先進国でも公務員人事の公正性確保のための原則は共通 国家公務員は 憲法 ( 第 15 条 ) が定める国民全体の奉仕者として 公正に職務を担わなければならず このため国家公務員の人事管理は 縁故や政治的な影響によることなく 能力本位で公正に行う必要があります 国家公務員法では 平等取扱の原則や成績主義の原則 降任 免職等における公正の原則などの諸原則を定めるとともに 内閣の所轄の下に 合議制の第三者機関である人事院を設け 人事行政の基本である任免の基準設定や採用試験や研修の企画立案 実施などを担わせることにより 公務員人事管理の公正性の確保を図っています

11 国家公務員制度改革の主な経緯 行政の機能 組織及び運営の抜本的な見直し 第二次臨時行政調査会 ( 昭和 56 年 ~58 年 ) 行政改革会議 ( 平成 8 年 ~9 年 ) 中央省庁再編 ( 平成 13 年 ) 公務員人事管理システムの全般的な見直しの検討 国家公務員倫理法の制定 ( 平成 11 年 ) 官民人事交流法の制定 ( 平成 11 年 ) 抜本的な公務員制度改革の検討 公務員制度改革大綱の決定 ( 平成 13 年 ) 国家公務員法の改正 ( 平成 19 年 ) ( 新たな人事評価制度の導入 再就職規制の見直し等 ) 国家公務員制度改革基本法の制定 ( 平成 20 年 ) ( 幹部公務員人事一元管理の具体化 労働基本権の在り方の検討等 ) 国家公務員法改正法案の提出 ( 平成 21 年 ~ 平成 23 年 いずれも廃案 ) 府省の枠を超えた機動的な人材配置等の実現 国家公務員法の改正 ( 平成 26 年 ) ( 幹部職員人事の一元管理 内閣人事局の設置等 ) 我が国では 昭和 50 年代後半以降 行政の機能 組織及び運営について 第二次臨時行政調査会をはじめ 累次にわたる審議会等において検討が積み重ねられ 中央省庁再編 ( 平成 1 3 年 ) などの抜本的な改革が進められてきました 公務員制度についても 各省のセクショナリズムや採用試験別の硬直的人事管理の改革へ向けた取組が始まりました 公務員制度改革大綱の決定以後 内閣における人事マネジメント機能の強化が議論される中で 職員団体から労働基本権制約の見直しを求める声が強まりました 近年の国家公務員制度改革の経緯をみると 平成 19 年の国家公務員法改正により 新たな人事評価制度や各府省による再就職あっせんの禁止等の規制が導入された後 平成 20 年には国家公務員制度改革基本法 ( 以下 基本法 という ) が制定されました 基本法では 内閣人事局の設置 幹部職員人事の一元管理 自律的労使関係制度の措置等の改革を行うことが盛り込まれました この基本法の定める改革を実施するため 平成 21 年 3 月 平成 22 年 2 月及び平成 23 年 6 月に 国家公務員法改正法案等が国会に提出されましたが いずれも廃案となりました このように長年の議論を経て 平成 25 年 11 月に国会に提出された国家公務員法等の一部を改正する法律が平成 26 年 4 月に成立しました 政府としての府省の枠を超えた機動的な人材配置等を実現するため 内閣総理大臣は 新たに幹部職員人事の一元管理 幹部候補育成課程 機構及び定員に関する事務等を行うこととなり 従来から行っていた各府省の人事管理の統一保持上必要な総合調整に関する事務等も併せて担う組織として 内閣人事局が設置されました 一方 人事院は 引き続き 人事行政の公正の確保及び労働基本権制約の代償機能を担うこととされ そのために必要な事務を行うこととされました 人事院としては 公務員を 全体の奉仕者 として定める憲法の基本理念の下 国家公務員制度のメリットシステム ( 成績主義 ) 等の基本原則を踏まえ 今後とも 時代の要請に対応した必要な改革の実現に向けて 引き続き その使命 責務を適切に果たしていきたいと考えています