すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制

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行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん

個人住民税の特別徴収税額決定通知書(納税義務者用)の記載内容に係る秘匿措置の促進(概要)

報道資料

第106回付議資料

健康保険料と国民健康保険料の二重払いの解消(概要)

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

報道資料

介護保険制度における通院等乗降介助の適用範囲の拡大(概要-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえた通知-

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

宅建157 表4-表1

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

地縁団体名義への所有権移転登記手続の改善促進 ( 概要 ) - 行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん - 平成 25 年 2 月 15 日 総務省行政評価局は 次の行政相談を受け 行政苦情救済推進会議 ( 座長 : 大森彌東京大学名誉教授 ) に諮り 認可を受けた地縁団体名義への所有権の移転

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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年金受給権者死亡後に支給された年金の返納通知の改善(概要)

国民健康保険、後期高齢者医療及び介護保険に係る保険料の還付の促進及び還付加算金の取扱いの改善(あっせん)

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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資料 1 年金給付に関する通知書について 年金額改定通知書は 物価の変動等に応じて年金額が改定された場合に日本年金機構が年金受給者に改定された年金額を通知するものである ( 厚生年金保険法 ( 昭和 29 年法律第 115 号 ) 第 2 条の 2 厚生年金保険法施行規則 ( 昭和 29 年厚生省令

平成19年度分から

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

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2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

平成19年度税制改正.xls

【通知】海外療養費・出産育児一時金の支給の適正化に向けた対策等について

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

保育所に入所できないことを事由とする育児休業給付金の支給対象期間の延長に関する手続及び要件の周知(概要)

別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 別紙様式 7( ひな型 ) ( 日本工業規格 A4) 申請者がと年月日をもって売買契約を締結した指名金銭債権に伴う別紙記載の不動産の質権又は抵当権の移転の登記につき 租税特別措置法第 83 条の2 第 1 項の規定の適用を受けたいので 租税特別措

記 1 標準報酬月額の決定に係る制度の概要 (1) 定時決定保険者等 ( 被保険者が 全国健康保険協会が管掌する健康保険の被保険者である場合は厚生労働大臣 健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合は当該健康保険組合をいう 以下同じ ) は 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 )

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

( 行政苦情救済推進会議の意見 ) 保険料を負担する者の負担の公平性を図る観点から 保険料の定時決定のみならず 随時改定においても報酬実態に即した標準報酬月額を決定することができるよう 標準報酬月額の算定の方法を見直す必要がある ( あっせん要旨 ) 厚生労働省は 保険料を負担する者の負担の公平性を

住宅借入金等特別控除の入力編

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

所得税確定申告セミナー

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

親世帯全員が暴力団員でないこと 親世帯のいずれかが介護保険施設 在宅とされる施設及びこれに準ずる施設に入所又は入居していないこと 4) 町内業者加算 施工業者が建築工事業の建設業許可を受けた町内に本店を有する事業者であること 対象住宅の要件 1) 新築住宅の場合 平成 2 9 年 4 月 1 日以降

医療費控除が変わります!!! 1 領収書の提出等が不要となりました 2 明細書 ( 集計表 ) の提出が必要となりました 3セルフメディケーション税制が創設されました 医療費控除の明細書 ( 集計表 ) を提出することにより 医療費 の領収書の提出又は提示が不要となりました 医療費の領収書は 自宅で

美浜町空家等解体促進費補助金交付要綱

健康保険及び厚生年金保険の滞納保険料に過誤納付が判明した場合の延滞金の取扱い(概要)-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん-

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

年度予算の範囲内で受付先着順となります 注意! 住宅耐震改修補助を受けようとする場合は 別途書類が必要です 2 補助金の 交付決定 書類審査後 補助金の交付が決定したら 市から連絡します 都市建築課窓口で 補助金交付決定通知書 をお渡しします 注意! 交付決定があるまで 工事に着手することができませ

住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな

小児医療施設施設整備費補助金交付要綱

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

国立大学授業料の納付方法の拡大(あっせん)

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

Taro-町耐震改修助成要綱 j

第 3 提出期限について要綱第 6 条第 1 項の規定による申請書及び添付書類 ( 以下 申請書等 という ) の提出期限は 次のとおりとする ただし 北海道教育委員会教育長及び教育局長 ( 以下 教育長等 という ) がやむを得ない理由があると認める場合は この限りではない (1) 北海道立の高等

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

点及び 認定された日以降の年間の見込みの収入額のことをいいます ( 給与所得等の収入がある場合 月額 108,333 円以下 雇用保険等の受給者の場合 日額 3,611 円以下であること ) また 被扶養者の年間収入には 雇用保険の失業等給付 公的年金 健康保険の傷病手当金や出産手当金も含まれます

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

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2. 改正の趣旨 背景税制面では 配偶者のパート収入が103 万円を超えても世帯の手取りが逆転しないよう控除額を段階的に減少させる 配偶者特別控除 の導入により 103 万円の壁 は解消されている 他方 企業の配偶者手当の支給基準の援用や心理的な壁として 103 万円の壁 が作用し パート収入を10

( 補助対象者 ) 第 3 条補助の対象となる中小企業者等は 次に掲げる要件を満たすものとする ただし 同様の補助金を既に受けたものは対象外とする ( 1 ) プロジェクトのウェブサイトでの公開等 仲介事業者が提供するサービスの利用に必要な契約を仲介事業者と締結していること ( 2 ) 県内に本店又

衆議院議員総選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票日の統一(概要)

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平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

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Microsoft Word - 第65号 二世帯住宅と小規模宅地等の特例

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旧なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適なお 当該投資法人が租税特別措置法第 83 条の2 第 3 項の規定の適用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であるこ用を受けることができる日は 当該特定資産取得後 1 年以内であることに留意するものとする

処分済み

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

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2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

住宅借入金等特別控除の入力編

Transcription:

平成 29 年 11 月 17 日 単身赴任者に対するすまい給付金の申請要件の緩和 ( 概要 ) - 行政苦情救済推進会議の意見を踏まえたあっせん - 総務省行政評価局は 単身赴任者に係るすまい給付金の申請に関する行政相談を受け 行政苦情救済推進会議に諮り その意見を踏まえて 平成 29 年 11 月 17 日 国土交通省にあっせんしました ( 行政相談の要旨 ) すまい給付金を申請するためには 取得住宅に居住していることを証明するため住民票を提出する必要があるが 私は 住宅の建設中に仕事の都合で単身赴任となり 取得住宅に住民票を移すことができなかった 既に取得住宅に妻と子どもが居住しており 私も単身赴任を終え次第 その住宅に必ず住む予定である 仕事の都合で単身赴任しているため取得住宅での住民票が取れないことにより すまい給付金を申請できないことに納得がいかない 取得住宅での住民票以外の書類による申請を認めてほしい ( 注 ) 本相談は 宮崎行政評価事務所 ( 現宮崎行政監視行政相談センター ) が受け付けたものである ( 制度の概要等 ) 消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 住宅ローン減税の拡充措置が講じられたが その効果が限定的な所得層に対して 住宅取得に係る税負担増をかなりの程度緩和するため すまい給付金を給付 給付対象者の要件として 取得住宅に 自ら居住する者 を規定 当該要件の履行を確認するための住民票を提出できない単身赴任者は すまい給付金の申請ができない 一方 住宅ローン減税は 配偶者等の住民票を提出することにより適用される ( あっせん要旨 ) 国土交通省は 住宅ローン減税の運用と同様に 単身赴任者に対して 配偶者の住民票の写しの提出等により すまい給付金の申請を認める必要がある 1

すまい給付金事業の概要 1 消費税率引上げへの対応 平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げに合わせて 消費税率の引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制改正において 最大控除額 (10 年間合計 ) を 200 万円から 400 万円にするなど 住宅ローン減税の拡充措置が講じられた この住宅ローン減税は 支払っている所得税等から控除する仕組みであるため 所得が低いほどその効果が小さくなる そこで 住宅ローン減税の拡充措置を講じてもなお効果が限定的な所得層に対して 住宅取得に係る消費税負担増をかなりの程度緩和するため 消費税率及び地方消費税率の引上げとそれに伴う対応について ( 平成 25 年 10 月 1 日閣議決定 ) により すまい給付金事業が創設された すまい給付金事業は すまい給付金による住宅市場安定化対策費補助金交付要綱 ( 平成 26 年 2 月 7 日付け国住生第 576 号 ) に基づく補助事業として 平成 26 年 4 月から 33 年 12 月までに引き渡され入居が完了した住宅取得を対象に実施されている 2 給付対象者給付対象者の要件は 引上げ後の消費税率が適用され 一定の質が確保された新築住宅又は中古住宅を取得し 自ら居住する者 とされている ( 住宅ローンを利用せずに住宅を取得する者については 50 歳以上であって 都道府県民税の所得割額が 13.3 万円以下の者が対象 ) 3 給付額給付額は 持分保有者 1 名の場合の給付額を給付基礎額とし 都道府県民税の所得割額により決まる給付基礎額に持分割合を乗じて算出される 給付基礎額は 表 1 のとおりである 表 1 すまい給付金の給付基礎額 < 消費税 8% 時の場合 > 収入額の目安 都道府県民税の所得割額 給付基礎額 425 万円以下 6.89 万円以下 30 万円 425 万円超 475 万円以下 6.89 万円超 8.39 万円以下 20 万円 475 万円超 510 万円以下 8.39 万円超 9.38 万円以下 10 万円 2

< 消費税 10% 時の場合 > 収入額の目安 都道府県民税の所得割額 給付基礎額 450 万円以下 7.60 万円以下 50 万円 450 万円超 525 万円以下 7.60 万円超 9.79 万円以下 40 万円 525 万円超 600 万円以下 9.79 万円超 11.90 万円以下 30 万円 600 万円超 675 万円以下 11.90 万円超 14.06 万円以下 20 万円 675 万円超 775 万円以下 14.06 万円超 17.26 万円以下 10 万円 ( 注 )1 収入額の目安は 扶養対象となる家族が 1 人 ( 専業主婦 16 歳以上の子供な ど ) の場合をモデルに試算 2 都道府県民税の所得割額は 都道府県民税率 4% の場合 4 申請手続申請者は 住宅取得者 ( 複数の者が持分を共有している場合は それぞれ申請 ) であり 住宅事業者等の第三者に申請手続を委託することができる 申請者又は申請者から申請手続の委託を受けた者は 申請の対象となる住宅の引渡しを受けた日から起算して 1 年 3 か月以内に申請を行わなければならない 給付申請書は 住民票の写し 建物の登記事項証明書 謄本 個人住民税の課税証明書 工事請負契約書 金銭消費貸借契約書等を添付し すまい給付金事務局に郵送又は申請窓口に持参する 5 すまい給付金の実績すまい給付金の申請件数 給付件数及び給付額の実績は 表 2 のとおりであり 平成 28 年度は 申請件数が 19 万 5,309 件 給付件数が 19 万 2,947 件 総給付額が約 392 億円である 表 2 すまい給付金の実績 年度 申請件数 給付件数 給付額 平成 26 年度 74,341 件 60,407 件 12,961,612,000 円 平成 27 年度 189,630 件 186,922 件 38,627,078,000 円 平成 28 年度 195,309 件 192,947 件 39,243,631,000 円 ( 注 ) 各年度の申請件数と給付件数は 審査期間の関係で一対一に対応したものでは ない 3

住宅ローン減税の適用 1 適用要件住宅ローン減税は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) 第 41 条に基づき 一定の要件を満たす家屋を取得又は増改築し その者の居住の用に供した場合 で 借入金の償還期間が 10 年以上であること等が要件とされている 手続は 確定申告で行い 住民票の写しを添付する 2 単身赴任者への適用 その者の居住の用に供した場合 とは 租税特別措置法に係る所得税の取扱いについて ( 昭和 55 年 12 月 26 日付け国税庁長官通達 ) において 家屋の所有者が 転勤 転地療養その他のやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他その者と生計を一にする親族と日常の起居を共にしていない場合において その住宅の取得等の日から 6 か月以内にその家屋をこれらの親族が入居し その後も引き続き居住しており 当該やむを得ない事情が解消した後はその家屋の所有者が共にその家屋に居住することとなると認められるときは その家屋の所有者が入居し その後もその家屋の所有者が引き続き居住しているものとして取り扱われ 住宅ローン減税の対象となる旨定められている この場合 その家屋の所在地が住所地として記載されている配偶者等の住民票の写しを添付すればよいこととされ 国税庁では 親族が居住していることが確認できればよいとしている 国土交通省の意見等 1 住民票の提出についてすまい給付金については 住宅ローン減税制度とは異なり 住宅の引渡し 入居後の申請に基づき 一時に給付するものであることから 自ら居住する者 の要件については 単身赴任であるか否かにかかわらず 生活の本拠としての住所と定めて住民登録を行っている住民票の写しにより その申請時点において対象住宅に居住していることを確認することが適切であると判断したものである また すまい給付金については 相当数 ( 平成 28 年度実績では 約 1.6 万件 / 月 ) の申請件数が見込まれていたため 民間の法人にその審査 給付等の事務を行わせる必要があったことから 給付申請の審査に際して 裁量性が生じないよう また 誤りが生じにくいものとなるよう制度設計している 4

こうした観点からも 給付対象者である 自ら居住する者 に関しては すまい給付金による住宅市場安定化対策事業実施要領 ( 平成 26 年 2 月 7 日付け国住生第 577 号 ) において 当該住宅への入居が確認できる者であること と規定した上で 住宅取得者が当該対象住宅に住民登録している住民票の写しが提出されることをもって確認することとしている 2 単身赴任者に関する問合せ件数について単身赴任者による申請等に関して 平成 26 年 4 月 1 日から 29 年 4 月 30 日までの間におけるすまい給付金事務局への問合せ件数は 355 件であった 行政苦情救済推進会議の意見 行政苦情救済推進会議の主な意見は 次のとおりである 1 すまい給付金と住宅ローン減税の制度の趣旨が同じであれば 単身赴任者に対しても 同じ運用とするのが適当である 単身赴任者の取扱いを両制度で異にする合理的理由を説明できるものではない 2 すまい給付金は 所得が低い者を救済する制度であるにもかかわらず 住宅取得者の住民票がないという理由で申請が認められないのは 住民感覚からすると違和感がある 参考 行政苦情救済推進会議 総務省に申出のあった行政相談事案の処理に民間有識者の意見を反映させ るための総務大臣の懇談会 ( 昭和 62 年 12 月発足 ) 本件を付議した会議の構成員は 次のとおりである ( 座長 ) 秋山 收 元内閣法制局長官 江利川毅 埼玉県立大学理事長 公益財団法人医療科学研究所 理事長 小野勝久 公益社団法人全国行政相談委員連合協議会会長 小早川光郎 成蹊大学法科大学院教授 高橋 滋 法政大学法学部教授 松尾邦弘 弁護士 元検事総長 南 砂 読売新聞東京本社取締役調査研究本部長 5

( 公印省略 ) 総評行第 1 号 平成 29 年 11 月 17 日 国土交通省住宅局長殿 総務省行政評価局長 単身赴任者に対するすまい給付金の申請要件の緩和 ( あっせん ) 当省は 総務省設置法 ( 平成 11 年法律第 91 号 ) 第 4 条第 1 項第 15 号に基づき 行政機関等の業務に関する苦情の申出につき必要なあっせんを行っています この度 当局に対し すまい給付金を申請するためには 取得住宅に居住していることを証明するため住民票を提出する必要があるが 私は 住宅の建設中に仕事の都合で単身赴任となり 取得住宅に住民票を移すことができなかった 既に取得住宅に妻と子どもが居住しており 私も単身赴任を終え次第 その住宅に必ず住む予定である 仕事の都合で単身赴任しているため取得住宅での住民票が取れないことにより すまい給付金を申請できないことに納得がいかない 取得住宅での住民票以外の書類による申請を認めてほしい との申出がありました この申出を受け 総務大臣が開催する行政苦情救済推進会議において民間有識者の意見を聴取するなどして検討した結果 当局としては 下記のとおり 単身赴任者に対するすまい給付金の給付について 改善措置を講ずる必要があると考えますので 御検討ください なお これに対する貴省の措置結果等について 平成 30 年 2 月 16 日までにお知らせください 記 1 すまい給付金事業の概要 (1) 消費税率引上げへの対応平成 26 年 4 月 1 日からの消費税率の 5% から 8% への引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化する観点等から 平成 25 年度税制改正にお 1

いて住宅ローン減税の拡充措置等が講じられており その着実な実施とともに 当該措置を講じてもなお効果が限定的な所得層に対して 住宅取得に係る消費税負担増をかなりの程度緩和するため 消費税率及び地方消費税率の引上げとそれに伴う対応について ( 平成 25 年 10 月 1 日閣議決定 ) により すまい給付金事業が創設された すまい給付金事業は すまい給付金による住宅市場安定化対策費補助金交付要綱 ( 平成 26 年 2 月 7 日付け国住生第 576 号 ) に基づく補助事業として 平成 26 年 4 月から 33 年 12 月までに引き渡され入居が完了した住宅取得を対象に実施されている (2) 給付対象者給付対象者の要件は 引上げ後の消費税率が適用され 一定の質が確保された新築住宅又は中古住宅を取得し 自ら居住する者 とされている ( 住宅ローンを利用せずに住宅を取得する者については 50 歳以上であって 都道府県民税の所得割額が 13.3 万円以下の者が対象 ) (3) 申請手続申請者は 住宅取得者 ( 複数の者が持分を共有している場合は それぞれ申請 ) であり 住宅事業者等の第三者に申請手続を委託することができる 申請者又は申請者から申請手続の委託を受けた者は 申請の対象となる住宅の引渡しを受けた日から起算して 1 年 3 か月以内に申請を行わなければならない 給付申請書は 住民票の写し 建物の登記事項証明書 謄本 個人住民税の課税証明書 工事請負契約書 金銭消費貸借契約書等を添付し すまい給付金事務局に郵送又は申請窓口に持参する 2 住宅ローン減税の適用 (1) 適用要件住宅ローン減税は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) 第 41 条に基づき 一定の要件を満たす家屋を取得又は増改築し その者の居住の用に供した場合 で 借入金の償還期間が 10 年以上であること等が要件とされている 手続は 確定申告で行い 住民票の写しを添付する (2) 単身赴任者への適用 その者の居住の用に供した場合 とは 租税特別措置法に係る所得税の取扱いについて ( 昭和 55 年 12 月 26 日付け国税庁長官通達 ) において 家屋の所有者が 転勤 転地療養その他のやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他その者と生計を一にする親族と日常の起居を共にしていない場合において その住宅の取得等の日から 6 か月以内にその家屋をこれらの 2

親族が入居し その後も引き続き居住しており 当該やむを得ない事情が解消した後はその家屋の所有者が共にその家屋に居住することとなると認められるときは その家屋の所有者が入居し その後もその家屋の所有者が引き続き居住しているものとして取り扱われ 住宅ローン減税の対象となる旨定められている この場合 その家屋の所在地が住所地として記載されている配偶者等の住民票の写しを添付すればよいこととされ 国税庁では 親族が居住していることが確認できればよいとしている 3 国土交通省の意見等 (1) 住民票の提出についてすまい給付金については 住宅ローン減税制度とは異なり 住宅の引渡し 入居後の申請に基づき 一時に給付するものであることから 自ら居住する者 の要件については 単身赴任であるか否かにかかわらず 生活の本拠としての住所と定めて住民登録を行っている住民票の写しにより その申請時点において対象住宅に居住していることを確認することが適切であると判断したものである また すまい給付金については 相当数 ( 平成 28 年度実績では 約 1.6 万件 / 月 ) の申請件数が見込まれていたため 民間の法人にその審査 給付等の事務を行わせる必要があったことから 給付申請の審査に際して 裁量性が生じないよう また 誤りが生じにくいものとなるよう制度設計している こうした観点からも 給付対象者である 自ら居住する者 に関しては すまい給付金による住宅市場安定化対策事業実施要領 ( 平成 26 年 2 月 7 日付け国住生第 577 号 ) において 当該住宅への入居が確認できる者であること と規定した上で 住宅取得者が当該対象住宅に住民登録している住民票の写しが提出されることをもって確認することとしている (2) 単身赴任者に関する問合せ件数について単身赴任者による申請等に関して 平成 26 年 4 月 1 日から 29 年 4 月 30 日までの間におけるすまい給付金事務局への問合せ件数は 355 件であった 4 改善の必要性 (1) 行政苦情救済推進会議の意見単身赴任者に対するすまい給付金の申請要件の緩和について 行政苦情救済推進会議に諮ったところ 次のような意見があった 1 すまい給付金と住宅ローン減税の制度の趣旨が同じであれば 単身赴任者に対しても 同じ運用とするのが適当である 単身赴任者の取扱いを両 3

制度で異にする合理的理由を説明できるものではない 2 すまい給付金は 所得が低い者を救済する制度であるにもかかわらず 住宅取得者の住民票がないという理由で申請が認められないのは 住民感覚からすると違和感がある (2) 当局の意見 (1) の行政苦情救済推進会議の意見を踏まえて 当局が検討した結果 国土交通省は 次の措置を講ずる必要がある すまい給付金は 平成 25 年度税制改正における住宅ローン減税の拡充措置等の着実な実施とともに 当該措置を講じてもなお効果が限定的な所得層に対して 住宅取得に係る消費税負担増をかなりの程度緩和するため創設されたものであることから 住宅ローン減税の運用と同様に 単身赴任者に対して 配偶者の住民票の写しの提出等により すまい給付金の申請を認めること 4

出典 : 総務省ホームページ http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/112771_1117.html http://www.soumu.go.jp/main_content/000517169.pdf http://www.soumu.go.jp/main_content/000517170.pdf