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Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

指導観学習を進めるにあたって, 教師が宿泊体験学習に関する新聞記事を書き, 視覚化しておくことで, 児童に本単元の具体的なゴールイメージを持たせたい その際, 完成した新聞を廊下に掲示し, 全校のみんなに見てもらうことを伝え, 相手意識を持って学習に取り組もうとする意欲を持たせたい そして, 新聞は

Taro-5年研究のまとめ

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けなどが行われている 記事は, 逆三角形の構成と呼ばれることもあるように, 結論を見出しで先に示し, リードから本文へと次第に詳しく記述されている 事件や出来事の報道記事だけでなく, 社説 コラム 解説などの記事もある このような特徴を理解し, 編集の仕方や記事の書き方に注意して読むことが大切である

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

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トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

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7 児童の実態 書くこと に関わる活動では これまでに 読書生活について考えよう の単元において アンケートを作成して自分が知りたい情報を集め それを整理して表やグラフにして表すとともに 自分の考えや感想を交えて報告書の形に表す活動を行った また 新聞を作ろう の単元では 社会科の学習と関連して ご

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

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国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

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第4学年国語科学習指導案.doc

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

の記事 年月日曜日 五年組名前 梅雨の季節の代表選手のカタツムリ カタツムリ 先生が 102 の新種発見! 雨が多くなる梅雨の季節 この季節によく見かけるのがカタツムリです 県 市の さんは 新しいカタツムリを 種見つけ カタツムリ先生 と呼ばれています 季節によって 身のまわりで見かけ

解答類型

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

第 6 学年 1 組国語科学習指導案 単元名 : さすがプロ, ここがすごい!~ 自分の夢を追って ~ プロフェッショナルたち 男子 19 名女子 17 名計 36 名 単元について 指導者松本典子 本単元は, 小学校学習指導要領国語編第 5 学年及び第 6 学年, C 読むこと の言語活動例 ア伝

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

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から抜粋 ) を用意する その中から自分の興味のある資料を選択させ 主体的に文章が書けるようにする その後 書き上げた文章が説得力のある文章であるか 友だち同士で読み比べたり 校内の先生方に読んでいただいたりしながら 自分の文章を評価してもらうようにする そのことにより 児童が文章を書き換えることで

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

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2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

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3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 12 学校案内パンフレットを作ろう-共同編集・制作-

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

第1学年国語科学習指導案

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

たい 単元を貫く言語活動として, ポップカード で友達におすすめの本を紹介するという活動を位置 付ける もうすぐ雨に で習得した学びを活用し, 自分で選んだ本の紹介文を書いていく 作品の テーマを読み取りまとめる言語活動は, 読書に対する興味 関心を広げることにつながると考える (4) 単元の指導計

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H27 国語

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

1 学期末実施の初見の説明文 ( サクラソウとトラマルハナバチ ) についてのワークテスト ( ぶんけい ) の正答率は 以下のとおりである 正答率設問本教材とのつながり誤答部分点正答 1トラマルハナバチのどんなところが サクラソウに合っていますか 二つ書きましょう 2サクラソウとトラマルハナバチは

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(国語科)4.指導案 6 報告文を書いて発表しよう

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学


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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

た, 導入で扱うイメージキャラクターについて, デザインやネーミングの意図, 理由について疑問や関心を持つことにより, より北広島町に興味を持つことが可能となる その他, 調べる際に新聞記事を利用することにより, 記事をスクラップすることができる 記録性 に優れ, 疑問を解決するための手立て, 情報

2 単元の目標 二つの文章を読み比べて, 事柄の取り上げ方や説明の仕方の工夫を見つけようとしている 国語への関心 意欲 態度 文章を読み比べて, 図表と文章との関係を考えながら, 書き手の工夫に着目して読むことができる 読むことイ 二つの文章を読み比べて考えたことを発表し合い, 一人一人の着眼点や感

4 単元の評価規準 < 評価方法 > 国語への話す 聞く能力関心 意欲 態度和の文化について事柄が明確に伝わ調べてプレゼンするるように, 資料の形という目的を意識し式を工夫して説明して文章を読み, 進んている で調べたり, 資料の <ワークシート5~ 提示の仕方を工夫し 7, 観察 > て話したりし

【授業 1】

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

Taro-【HP用】指導案.jtd

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

第1学年国語科学習指導案

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

第1学年国語科学習指導案

Microsoft Word - imani ikiru kotoba sidoukeikaku.doc

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

3 4 すみれちゃんはどこでおねえさんになったのだろうか について考える 前時のカードからすみれちゃんの行動や様子について確認する すみれちゃんがかわったきっかけを読む 行動の変化前後での場面の様子について想像する わたしはおねえさん のすみれちゃんのきらりと光るところ抜き出し 理由

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6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

5 単元について (1) 教材観本教材 だいじなことをれんらくしよう は 学校紹介に向けて児童が学校の先生に情報を伝達したり インタビューしたりする インタビューして得た情報を園児に向けて分かりやすく説明できるように 台本を考え 聞き合い よかったところや改善点を見つけていく 実際に 3 学期に園児

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(2) 児童観児童は1 年生 1 月に おはなしをつくろう で 昔話をもとにして 人物と出来事を考えて簡単に物語を書く学習を行っている また 2 年生の1 学期には じゅんじょよく書こう の学習で はじめ 中 おわり の構成を考え 自分の経験を伝える文章を書く学習をしてきている この学習を通して 順

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第○学年○組 国語科学習指導案

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

指導方法等の改善計画について

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

する対象を明確にすることで 全員がねらいを達成することができるようにしたいと考えた 第二次の後半では 選んだごっこについて 困った点や工夫したい遊び方について話し合い 新しい遊び方を考える時間を設ける 文章と自分の経験を結びつけ 新しく知った知識を実生活に生かそうとする態度を身に付けていきたい 第三

20情報【授業】

第○学年○組 学習指導案

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

Transcription:

国語科 ( 小学校第 5 学年 ) 表現の違いから書き手の意図を読み取る授業 本事例の言語活動のポイント 1 実際の新聞記事を活用して 見出し リード 本文などに着目させることで 新聞記事の構成を捉えさせる 2 同じ出来事を扱った2 社の新聞記事を読み比べることで それぞれの書き方の違いから書き手の意図 ( 読み手に伝えたいメッセージ ) を読み取らせる 単元名 新聞記事を読み比べて 書き手の意図を考えよう 単元目標 国語への関心 意欲 態度 新聞記事の構成に着目して さまざまな話題の記事を進んで読んだり 記事の書き方から書き手の意図を考えたりしようとする 読む能力 〇同じ出来事を扱った新聞記事を 見出し リード 本文 写真を比較しながら読み比べることによって それぞれの書き手の意図を読み取ることができる 〇新聞記事には書き手の意図 ( 読み手に伝えたいメッセージ ) があることを意識し 記事の書き方を吟味しながら新聞を読むことができる 言語についての知識 理解 技能 語句の意味や微妙な書き方の違いを理解することができる 単元を構想するに当たって 4 年生までに 読み比べを通して 書き手の立場から内容を読み取る学習をしてきた 5 年生では 発達段階も考慮し 表現から書き手の意図を読み取る という読み手の立場からの学習になる この系統性を意識させながら学習させたい 本単元では 書き手の意図を読み取る力 を身に付けさせるために 記事の書き方に表れた2 社の新聞記事を比較しながら読み それぞれの書き手の意図についての意見交換を行う 指導計画 ( 全 7 時間 ) ( 授業時間 ) 学習活動指導上の留意点 第 1 次 (2) 新聞の特徴や工夫を理解し 有用性を実感する 各社の記事の書き方の違いから課題意識をもつ - 70 - 複数社の新聞を教室に置き 新聞に親しむ境づくりをする 1 日分の新聞の全面や同じ日に発行された複数社の新聞の一面を掲示し 新聞の構成や各社の違いを意識できるようにする

第 2 次 (4) 第 3 次 (1) 見出し リード 本文 写真などの共通点 相違点から書き手の意図を考え 話し合う 各自が選んだ記事を読み比べ 書き手の意図を読み取る 見出し リード 本文 写真について 共通点や相違点にマーキングをして 書き表されている内容を比較しやすくする 書き表されていることの違いから 書き手の意図を考え 話し合いをさせる 指導の実際 1 系統性を意識する ( 第 1 次 ) 本単元では 2 年生以降の読み比べ教材を振り返らせながら 自分の選んだ記事について複数社の記事を読み比べることが 学習の目的であることを知らせた このことにより この単元で身に付けることは何か そのために具体的に何をすればよいのかが明らかとなり 児童に学習に対する目的意識をもたせることができた 実際の学習計画は 資料 1のように示した 計画を立てる前に 新聞記事の書き方の特徴を示したので その構成を基に読み進めていくようになっている 2 言語活動の充実を図る ( 第 2 次 ) (1) A 社とB 社の記事を読み比べる第 2 次は 新聞記事を 見出し 写真 リード 本文 ごとに読み比べ 最後に記事全体から書き手の意図を考える学習の流れとした 資料 2は リード の読み比べである 主な手立てとして 同じ部分と異なる部分を色分けさせた そして 異なる部分に着目し そこから書き手のどのような意図が感じられるかをノートに記入するようにした このノートを基に話し合い 書き手の意図に迫るようにした 読み比べをしていく中では A 社とB 社の書き方や表現の仕方の違いが分からない児童もいた 話し合い活動で その児童も参加できるように ノート指導において個別指導をしっかり行うよう努めた (2) 記事の書き方から書き手の意図を考える 資料 1 学習計画 書き手の意図を読み取る 資料 2 リード文の読み比べのノート 記事全体を通して 書き手の意図を考えて話し合いを行った 一人読みの段階では ほとんどの児童が A 社 生きのいいアユ 初夏らしさ B 社 多摩川がよみがえった - 71 -

よろこび など 大まかな捉えはできていた ( 資料 3) しかし 根拠となる言葉の押さえが曖昧であると感じられたので 話し合いを通して書き手の使っている表現に再び着目させ 読みを確かなものにした 資料 3 写真と本文の表現とを結び付けて 話し合いの前の一人読み(3) 書き手の意図について意見交流をする事前に児童の考えを確認したところ 写真を中心とする読みが多く見られた 写真だけでなく 見出し リード 本文の表現についても 書き手が何に注目し どんなことを伝えようとしているかなどを読み取るように指導した また 意見を述べるときは 根拠となる文章表現を挙げるように指示した 事前に 話し合いのキーワードを A 社 : 風物詩 B 社 : 象徴的存在 と設定し 書き手によるアユの捉えの違いが分かるようにした 以下は その時間の板書である A 社 B 社の記事に使われている言葉が 風物詩 象徴的存在 と結び付いている 書き手の意図を表現の面からも明らかにすることができた 資料 4 黒板の中央にキーワードを書き 左右で比較しやすいようにした板書 - 72 -

- 73 - 本時の振り返り A 社と B 社の書き手の意図をまとめよう A 社は 本文にアユを風物詩と書いてあるから アユは多摩川の初夏の季節らしい魚の代表と考えている 初夏の季節を強調していると思います B 社は 多摩川の自然を楽しむ人々や多摩川の自然や生き物を取りもどそうと努力した人々が中心で アユは 自然がもどったことが分かる魚として出てきている 人々ががんばったから自然がもどったと伝えたい 3 学びの確認をする ( 第 3 次 ) 第 3 次は 学習内容を定着 活用させるとともに 単元全体の振り返りを行い 学んだことを意識化する段階である 本次では 自分の選んだ複数社の新聞記事を読み比べて その意図を捉える活動を行った 児童 A は 郡上市でコキアという木が色づき 一面を赤く染めている ことを取り上げた記事を選び 2 社の記事を読み比べた 以下の資料 5 に示すように A 社は 人々が楽しんでいることを中心に書いていること B 社は コキアそのものの美しさを書いていることを 文章の表現や写真などから分析をすることができている 第 2 次での学習を第 3 次での読みに生かすことができていることが分かった 最後に 児童は単元の振り返りを書いた 単なる感想にならないよう 自分自身の言葉で学習したことのまとめを書くように指示をした 振り返りをしっかりとさせることで これまでの学習を確認させ 定着を図ることができた 単元全体の振り返り < 新聞記事の勉強をして身に付いたこと > 同じことでも書く人によって意図 ( 伝えたいこと ) がちがう ちがうところに気を付けて読むといい 伝えたいことは とくに見出しやリードからよく分かる 写真やキャプションも伝えたいことに合うようになっている うつし方や説明に注目わたしは 新聞記事の内容はどこも同じだと思っていました でも よく読んでみると伝えたいことがちがうことが分かりました 新聞記事を書く人にはちゃんと伝えたいことがあって それを伝えるために書いているんだなと思いました 今まであまり読んでいなかったけど これからは自分の家の新聞を読んでみたいと思いました A社笑顔も染める赤色写真に保育園児が入っていたり 文の中に保育園児の様子が書かれていたりすることから だれでも楽しめることを伝えたい 笑顔も染める というのは 人の表情がこめられている B社まあるい秋コキアの木についてくわしく書かれている キャプションに 燃えるような赤に染まったコキア と書いたり 観光客の 赤くてきれい という言葉も入れてあって コキアの美しさを伝えたい 資料 5 児童 A の新聞の分析結果 ( 抜粋 ) キャプション 会話文に着目している 写真と文章表現に着目している

考察 新聞記事を読み比べ 書き方に表れた書き手の意図について話し合う という単元を貫く言語活動を設定したことにより 学習が進むにつれて 言葉や文章 写真などの表現の違いに注目し 書き手がなぜこの言葉や表現などを使ったか その意図を考える態度を身に付けることができた 1 単位時間あるいは単元全体において振り返りの時間を確保し 文章で書き表すことによって 学習を深めることができた 言語活動の設定は適当であったと判断するが 児童の個人差を考慮して 読み比べる具体的な方法については改善の余地がある 書き手の意図を読み取る学習は 新聞記事を資料として扱う社会科や総合的な学習の時間などでも活用できる内容である 今後 国語科との関連を図りながら 他教科 領域においても 内容や要旨を的確に捉える力を伸ばしていきたい - 74 -