改訂理由 1. 重要な基本的注意の項について 2. 重要な基本的注意 (9) ギラン バレー症候群においては 筋力低下の改善が認められた後 再燃することがあるので その場合には本剤の再投与を含め 適切な処置を考慮すること 学会のガイドライン等でギラン バレー症候群の治療においては 静注用免疫グロブリ

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ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

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用法 用量に関連する使用上の注意 (1) 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある ( 特に低又は無ガンマグロブリン血症の患者には注意すること ) 1) (2) 投与速度 : 1) 初日の投与開始から30 分間は0.01~0.02mL/kg/ 分で投与し 副作用等の異常所見が認められなければ 0

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TTP 治療ガイド ( 第二版 ) 作成厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班 ( 主任研究者村田満 ) 血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 緊急に治療を必要とする致死的疾患である

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

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改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

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はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

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タフィンラーカプセル50mg/75mg、メキニスト錠0.5mg/2mg 添付文書改訂のお知らせ

Transcription:

- 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください - 効能 効果 追加及び 使用上の注意 等改訂のお知らせ 平成 28 年 9 月 この度 献血グロベニン-I 静注用の 効能 効果 用法 用量 に ギラン バレー症候群 ( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) が追加承認され これに伴い 使用上の注意 等を改訂しましたので お知らせ申しあげます 今後のご使用に際しましては 本 お知らせ の内容をご参照くださいますようお願い申しあげます なお 流通在庫の関係から改訂添付文書の封入された製品がお手元に届くまでには 若干の日数が必要ですので ご理解いただきますようお願い申しあげます 今後とも弊社製品のご使用にあたって副作用等の治療上好ましくない有害事象をご経験の際には 弊社 MRまでご連絡くださいますようお願い申しあげます 新たな効能として ギラン バレー症候群 ( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) が承認されました 効能 効果 ギラン バレー症候群 ( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) 用法 用量 ギラン バレー症候群 : 通常 1 日に人免疫グロブリンGとして400mg(8mL)/kg 体重を5 日間連日点滴静注する 新たな効能として ギラン バレー症候群 ( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) が追加承認されたことに伴い 使用上の注意 を改訂しました 使用上の注意 事項( 改訂部分のみを抜粋 ) 2. 重要な基本的注意 (9) ギラン バレー症候群においては 筋力低下の改善が認められた後 再燃することがあるので その場合には本剤の再投与を含め 適切な処置を考慮すること 3. 相互作用大量療法 (200mg/kg 以上 ) の疾患として ギラン バレー症候群 を追記 4. 副作用 ギラン バレー症候群 : 22 例中 16 例 (72.7%) に副作用が認められ その種類は頭痛が 8 例 (36.4%) アラニンアミノトランスフェラーゼ増加及び肝酵素上昇が各 4 例 (18.2%) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加が 3 例 (13.6%) 薬疹 発熱及び白血球数減少が各 2 例 (9.1%) 等であった ( 効能効果追加時 ) 臨床成績 へ ギラン バレー症候群( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) の成績を追記しました 臨床成績 9. ギラン バレー症候群 : 本剤が 400mg/kg/ 日 5 日間連日投与された重症患者 20 例において 投与後 4 週目の Hughes の運動機能尺度 (Functional Grade) が 1 段階以上改善した症例の割合 ( 有効率 ) は 65.0%(13/20 例 ) であった 改訂後の 禁忌 使用上の注意事項 につきましては 4 ヘ ーシ 以降をご参照ください 製造販売元日本製薬株式会社 東京都中央区明石町 8 番 1 号 販売武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 - 1 -

改訂理由 1. 重要な基本的注意の項について 2. 重要な基本的注意 (9) ギラン バレー症候群においては 筋力低下の改善が認められた後 再燃することがあるので その場合には本剤の再投与を含め 適切な処置を考慮すること 学会のガイドライン等でギラン バレー症候群の治療においては 静注用免疫グロブリン療法を行い いったんは症状の回復を認め 回復期において約 10% に症状の悪化を認めることがあるとされています このような再燃を認める症例などでは 再燃時の本剤の再投与を含め適切な処置を考慮するよう追記しました 2. 相互作用の項について 本効能 効果に対する用法 用量は 通常 1 日に人免疫グロブリン G として 400mg(8mL)/kg 体重を 5 日間連日点滴静注する であることから 大量療法 (200mg/kg 以上 ) の疾患として ギラン バレー症候群 を追記しました 薬剤名等 非経口用生ワクチン 麻疹ワクチンおたふくかぜワクチン風疹ワクチンこれら混合ワクチン水痘ワクチン等 臨床症状 措置方法本剤の投与を受けた者は 生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので 生ワクチンの接種は本剤投与後 3カ月以上延期すること また 生ワクチン接種後 14 日以内に本剤を投与した場合は 投与後 3カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい なお 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) 川崎病 多巣性運動ニューロハ チー(MMN) を含む慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 (CIDP) 天疱瘡 スティーブンス ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症 水疱性類天疱瘡 ギラン バレー症候群に対する大量療法 (200mg/kg 以上 ) 後に生ワクチンを接種する場合は 原則として生ワクチンの接種を6カ月以上 ( 麻疹感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は11カ月以上 ) 延期すること 機序 危険因子 本剤の主成分は免疫抗体であるため 中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある 3. 副作用の項について 4. 副作用 ギラン バレー症候群 : 22 例中 16 例 (72.7%) に副作用が認められ その種類は頭痛が 8 例 (36.4%) アラニンアミノトランスフェラーゼ増加及び肝酵素上昇が各 4 例 (18.2%) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加が 3 例 (13.6%) 薬疹 発熱及び白血球数減少が各 2 例 (9.1%) 等であった ( 効能効果追加時 ) 臨床試験において 22 例中 16 例 (72.7%) に副作用が認められ 2 例以上に認められた副作用が 頭痛(36.4%:8 例 ) アラニンアミノトランスフェラーゼ増加(18.2%:4 例 ) 肝酵素上昇(18.2%: 4 例 ) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加(13.6%:3 例 ) 薬疹(9.1%:2 例 ) 発熱 (9.1%:2 例 ) 白血球数減少(9.1%:2 例 ) であったことからこれらの症状を記載しました - 2 -

Ⅱ. 臨床成績 9. ギラン バレー症候群 : 本剤が400mg/kg/ 日 5 日間連日投与された重症患者 20 例において 投与後 4 週目のHughes の運動機能尺度 (Functional Grade) が1 段階以上改善した症例の割合 ( 有効率 ) は65.0% (13/20 例 ) であった ギラン バレー症候群 ( 急性増悪期で歩行困難な重症例 ) に対する臨床試験において上記の結果を得られました - 3 -

改訂後の 禁忌 使用上の注意事項 本剤は 貴重なヒト血液を原料として製剤化したものである 原料となった血液を採取する際には 問診 感染症関連の検査を実施するとともに 製造工程において一定の不活化 除去処理などを実施し 感染症に対する安全対策を講じているが ヒト血液を原料としていることによる感染症伝播のリスクを完全に排除することはできないため 疾病の治療上の必要性を十分に検討の上 必要最小限の使用にとどめること ( 使用上の注意 の項参照 ) 禁忌( 次の患者には投与しないこと ) 本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者 原則禁忌( 次の患者には投与しないことを原則とするが 特に必要とする場合には慎重に投与すること ) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 < 効能 効果に関連する使用上の注意 > (1) 重症感染症において抗生物質との併用に用いる場合は 適切な抗菌化学療法によっても十分な効果の得られない重症感染症を対象とすること (2) 川崎病に用いる場合は 発病後 7 日以内に投与を開始することが望ましい (3) 天疱瘡に用いる場合は 副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とすること 臨床試験では 副腎皮質ホルモン剤 20mg/ 日 ( プレドニゾロン換算 ) 以上を 3~7 日間使用したにもかかわらず 臨床症状の改善が認められなかった患者に対し 本剤の有効性及び安全性が検討されている (4) 腫瘍随伴性天疱瘡 疱疹状天疱瘡 薬剤誘発性天疱瘡に対する有効性及び安全性は確立していない (5) スティーブンス ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症に用いる場合は 副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とすること 臨床試験では 副腎皮質ホルモン剤 20mg/ 日 ( プレドニゾロン換算 ) 以上を 2 日間以上使用したにもかかわらず 効果不十分で更なる追加治療が必要な患者に対し 本剤の有効性及び安全性が検討されている (6) 水疱性類天疱瘡に用いる場合は 副腎皮質ホルモン剤による適切な治療によっても十分な効果が得られない患者のみを対象とすること 臨床試験では 副腎皮質ホルモン剤 0.4mg/kg/ 日 ( プレドニゾロン換算 ) 以上を 7~21 日間使用したにもかかわらず 臨床症状の改善が認められなかった患者に対し 本剤の有効性及び安全性が検討されている < 用法 用量に関連する使用上の注意 > (1) 急速に注射すると血圧降下を起こす可能性がある ( 無又は低ガンマグロブリン血症の患者には注意すること ) (2) 投与速度 : ショック等の副作用は初日の投与開始 1 時間以内 また投与速度を上げた際に起こる可能性があるので これらの時間帯については特に注意すること 1) 初日の投与開始から 1 時間は 0.01mL/kg/ 分で投与し 副作用等の異常所見が認められなければ 徐々に投与速度を上げてもよい ただし 0.03mL/kg/ 分を超えないこと 2 日目以降は 前日に耐容した速度で投与する [ 末尾の 体重別投与速度表 参照 ] 2) 川崎病の患者に対し 2,000mg(40mL)/kg を 1 回で投与する場合は 基本的には 1) の投与速度を遵守することとするが 急激な循環血液量の増大に注意し 20 時間以上かけて点滴静注すること (3) 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 ( 多巣性運動ニューロハ チーを含む ) における筋力低下の改善は 本剤投与終了 1 ヵ月後に認められることがあるので 投与後の経過を十分に観察し 本剤投与終了後 1 ヵ月間においては本剤の追加投与は行わないこと (4) 天疱瘡及び水疱性類天疱瘡における症状の改善は 本剤投与終了 4 週後までに認められることがあるので 投与後の経過を十分に観察し 本剤投与終了後 4 週間においては本剤の追加投与は行わないこと (5) 無又は低ガンマグロブリン血症の用法 用量は 血清 IgG トラフ値を参考に 基礎疾患や感染症などの臨床症状に応じて 投与量 投与間隔を調節する必要があることを考慮すること 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) (1)IgA 欠損症の患者 [ 抗 IgA 抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある ] (2) 腎障害のある患者 [ 腎機能を悪化させるおそれがある ] (3) 脳 心臓血管障害又はその既往歴のある患者 [ 虚血性疾患 心臓血管障害 脳血管障害 血管障害を有する高齢者等の脳 心臓血管障害又はその既往歴のある患者は大量投与による血液粘度の上昇等により脳梗塞又は心筋梗塞等の血栓塞栓症を起こすおそれがある ] (4) 血栓塞栓症の危険性の高い患者 [ 血栓塞栓症 鎌状赤血球症 既に冠動脈瘤が形成されている川崎病 高ガンマグロブリン血症 高リポたん白血症 高血圧等の血栓塞栓症の危険性の高い患者は大量投与による血液粘度の上昇等により血栓塞栓症を起こすおそれがある ] (5) 溶血性 失血性貧血の患者 [ ヒトパルボウイルス B19 の感染を起こす可能性を否定できない 感染した場合には 発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある ] (6) 免疫不全患者 免疫抑制状態の患者 [ ヒトパルボウイルス B19 の感染を起こす可能性を否定できない 感染した場合には 持続性の貧血を起こすことがある ] (7) 心機能の低下している患者 [ 大量投与により 心不全を発症または悪化させるおそれがある ] 2. 重要な基本的注意 [ 患者への説明 ] 本剤の投与にあたっては 疾病の治療における本剤の必要性とともに 本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが ヒト血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを 患者に対して説明し 理解を得るよう努めること (1) 本剤の原材料となる献血者の血液については HBs 抗原 抗 HCV 抗体 抗 HIV-1 抗体 抗 HIV-2 抗体及び抗 HTLV-1 抗体陰性で かつ ALT(GPT) 値でスクリーニングを実施している さらに HBV HCV 及び HIV について核酸増幅検査 (NAT) を実施し 適合した血漿を本剤の製造に使用しているが 当該 NAT の検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する その後の製造工程である Cohn の低温エタノール分画 ポリエチレングリコール 4000 処理 イオン交換体処理及びウイルス除去膜によるろ過処理は HIV をはじめとする各種ウイルスに対し 不活化 除去作用を有することが確認されているが 投与に際しては 次の点に十分注意すること 1) 血漿分画製剤の現在の製造工程では ヒトパルボウイルス B19 等のウイルスを完全に不活化 除去することが - 4 -

困難であるため 本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので 投与後の経過を十分に観察すること 2) 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト ヤコブ病 (vcjd) 等が伝播したとの報告はない しかしながら 製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの 理論的な vcjd 等の伝播のリスクを完全には排除できないので 投与の際には患者への説明を十分行い 治療上の必要性を十分検討の上投与すること (2) ショック等重篤な副作用を起こすことがあるので 注意して使用し 経過を十分観察すること 特に小児等に使用する場合には投与速度に注意するとともに 経過を十分に観察すること (< 用法 用量に関連する使用上の注意 > を参照 ) (3) 本剤は抗 A 及び抗 B 血液型抗体を有する したがって血液型が O 型以外の患者に大量投与したとき 溶血性貧血を起こすことがある (4) 本剤による特発性血小板減少性紫斑病の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること (5) 小児の急性特発性血小板減少性紫斑病は多くの場合自然寛解するものであることを考慮すること (6) 川崎病の患者における追加投与は 本剤投与における効果不十分 ( 発熱の持続等 ) で症状の改善が見られない等 必要と思われる時のみに行うこと ( 本剤の追加投与に関しては有効性 安全性は確立していない ) (7) 本剤による慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 ( 多巣性運動ニューロパチーを含む ) の治療は原因療法ではなく対症療法であること及び反復投与による有効性 安全性は確立していないことに留意すること (8) 本剤による天疱瘡及び水疱性類天疱瘡の治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること (9) ギラン バレー症候群においては 筋力低下の改善が認められた後 再燃することがあるので その場合には本剤の再投与を含め 適切な処置を考慮すること 3. 相互作用 [ 併用注意 ]( 併用に注意すること ) 薬剤名等 非経口用生ワクチン 麻疹ワクチンおたふくかぜワクチン風疹ワクチンこれら混合ワクチン水痘ワクチン等 臨床症状 措置方法 本剤の投与を受けた者は 生ワクチンの効果が得られないおそれがあるので 生ワクチンの接種は本剤投与後 3 カ月以上延期すること また 生ワクチン接種後 14 日以内に本剤を投与した場合は 投与後 3 カ月以上経過した後に生ワクチンを再接種することが望ましい なお 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP) 川崎病 多巣性運動ニューロハ チー (MMN) を含む慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 (CIDP) 天疱瘡 スティーブンス ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症 水疱性類天疱瘡 ギラン バレー症候群に対する大量療法 (200mg/kg 以上 ) 後に生ワクチンを接種する場合は 原則として生ワクチンの接種を 6 カ月以上 ( 麻疹感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は 11 カ月以上 ) 延期すること 機序 危険因子本剤の主成分は免疫抗体であるため 中和反応により生ワクチンの効果が減弱されるおそれがある 4. 副作用 無又は低ガンマグロブリン血症 : 39 例中 7 例 (17.9%) に副作用が認められ 投与回数当たりの発生頻度は 8.9%(18 回 /203 回 ) であった また 副作用の種類は発熱 悪寒 嘔気等であった ( 承認時 ) 通常 成人に対しては 1 回人免疫グロブリン G として 2,500~5,000mg(50~100mL) を 小児に対しては 1 回人免疫グロブリン G として 100~150mg(2~3mL)/kg 体重を 点滴静注又は直接静注する なお 症状により適宜増減する に従って投与された際の副作用発現状況である 重症感染症における抗生物質との併用 : 398 例中 5 例 (1.3%) に副作用が認められ 投与回数当たりの発生頻度は 0.5%(5 回 /958 回 ) であった また 副作用の種類はアナフィラキシー 発熱 悪寒 発疹等であった ( 承認時 ) 特発性血小板減少性紫斑病 (ITP): 156 例中 21 例 (13.5%) に副作用が認められたが いずれも一過性で重篤なものは認められなかった また 副作用の種類は発熱 悪心 頭痛 発疹 蕁麻疹等であった なお 6 例が妊娠症例であったが いずれの症例においても副作用は認められず それら妊婦から出生した新生児にも異常所見は認められなかった ( 効能効果追加時 ) 川崎病 : 160 例中 9 例 (5.6%) に副作用が認められ 投与回数当たりの発生頻度は 1.2%(9 回 /758 回 ) であった また 副作用の種類は悪寒 チアノーゼ 発熱 熱性痙攣 プレショック 意識もうろう 顔色不良 頻脈 呼吸困難であったが いずれも初回投与時に出現し 一過性であった ( 効能効果追加時 ) なお 川崎病の急性期を対象とした使用成績調査における副作用の発現率は 6.62%(48 例 /725 例 ) で そのうちショック 0.14%(1 例 1 件 ) ショック又はショックが疑われる症状 ( チアノーゼ 血圧低下等 )2.07%(15 例 21 件 ) であり 重篤な副作用の発現率は 1.93%(14 例 30 件 ) であった また 川崎病の急性期の再審査期間中に報告された自発報告において 出荷量あたりの重篤な副作用の発現例数は 92 例 /1,000kg(129 例 202 件 ) で そのうちショック 51 例 /1,000kg(72 例 72 件 ) ショック又はショックが疑われる症状 ( チアノーゼ 血圧低下等 )59 例 /1,000kg(83 例 85 件 ) であった 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 ( 多巣性運動ニューロパチーを含む ): 延べ 99 例中 24 例 (24.2%) に副作用が認められ その種類は頭痛 発熱 発疹 水疱 GOT GPT 上昇等の軽度なものであったが 1 例において一過性脳虚血発作に続く右視床小梗塞が認められた ( 効能効果追加時 ) 天疱瘡 : 41 例中 13 例 (31.7%) に副作用が認められ その種類は頭痛 肝機能異常 ALT(GPT) 上昇 AST(GOT) 上昇 ビリルビン上昇 血圧上昇 γ-gtp 上昇 血小板数減少等であったが 1 例において重篤な血小板数減少 肝機能異常が認められた ( 効能効果追加時 ) スティーブンス ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死症 : 7 例中 6 例 (85.7%) に副作用が認められ その種類は貧血 肝機能異常 腎機能障害 C- 反応性蛋白増加及び脳性ナトリウム利尿ペプチド増加であった ( 効能効果追加時 ) 水疱性類天疱瘡 : 39 例中 17 例 (43.6%) に副作用が認められ その種類は肝機能異常 肝障害 発熱 血中乳酸脱水素酵素増加 血小板数減少等であった ( 効能効果追加時 ) ギラン バレー症候群 : 22 例中 16 例 (72.7%) に副作用が認められ その種類は頭痛が 8 例 (36.4%) アラニンアミノトランスフェラーゼ増加及び肝酵素上昇が各 4 例 (18.2%) アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加が 3 例 (13.6%) 薬疹 発熱及び白血球数減少が各 2 例 (9.1%) 等であった ( 効能効果追加時 ) (1) 重大な副作用 1) ショック アナフィラキシー (0.1~5% 未満 ): ショック アナフィラキシーがあらわれることがあるので 観察を十分に行い 呼吸困難 頻脈 喘鳴 喘息様症状 胸内苦悶 血圧低下 脈拍微弱 チアノーゼ等が認められた場合には 直ちに投与を中止し 適切な処置を行うこと 2) 肝機能障害 黄疸 ( 頻度不明 ): AST(GOT) ALT(GPT) Al-P γ-gtp LDH の著しい上昇等を伴う肝機能障害 黄疸があらわれることがあるので 観察を十分に行い 異常が認められた場合には 適切な処置を行うこと 3) 無菌性髄膜炎 ( 頻度不明 ): 大量投与により無菌性髄膜炎 ( 項部硬直 発熱 頭痛 悪 - 5 -

心 嘔吐あるいは意識混濁等 ) があらわれることがあるので このような場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 4) 急性腎不全 ( 頻度不明 ): 急性腎不全があらわれることがあるので 投与に先立って患者が脱水状態にないことを確認するとともに 観察を十分に行い 腎機能検査値 (BUN 血清クレアチニン等 ) の悪化 尿量減少が認められた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと なお 急性腎不全の危険性の高い患者においては 適宜減量し できるだけゆっくりと投与することが望ましい 5) 血小板減少 ( 頻度不明 ): 血小板減少を起こすことがあるので 観察を十分に行い このような場合には 適切な処置を行うこと 6) 肺水腫 ( 頻度不明 ): 肺水腫があらわれることがあるので 呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し 適切な処置を行うこと 7) 血栓塞栓症 ( 頻度不明 ): 大量投与例で 血液粘度の上昇等により 脳梗塞 心筋梗塞 肺塞栓症 深部静脈血栓症等の血栓塞栓症があらわれることがあるので 観察を十分に行い 中枢神経症状 ( めまい 意識障害 四肢麻痺等 ) 胸痛 突然の呼吸困難 息切れ 下肢の疼痛 浮腫等の症状が認められた場合には 投与を中止し 適切な処置を行うこと なお 血栓塞栓症の危険性の高い患者においては 適宜減量し できるだけゆっくりと投与することが望ましい [ 慎重投与 (3)(4) および 高齢者への投与 (2) の項参照 ] 8) 心不全 ( 頻度不明 ): 主として川崎病への大量投与例で 循環血漿量過多により心不全を発症又は悪化させることがあるので 観察を十分に行い 呼吸困難 心雑音 心機能低下 浮腫 尿量減少等が認められた場合には 投与を中止し 適切な処置を行うこと なお 心機能の低下している患者においては 適宜減量し できるだけゆっくりと投与することが望ましい [ 慎重投与 (7) の項参照 ] (2) その他の副作用 0.1~5% 未満 0.1% 未満 頻度不明 ) 過敏症注 発疹 蕁麻疹 そう痒感 水疱 汗疱 顔面潮紅 局所性浮腫 全身発赤 紫斑性皮疹 湿疹 丘疹 ) 精神神経系注 痙攣 振戦 めまい しびれ感 意識障害 ) 循環器注 顔色不良 四肢冷感 胸部圧迫感 肝 臓 AST(GOT) ALT(GPT) Al-Pの上昇 等 呼吸器 血圧上昇 動悸 喘息様症状 咳嗽 消化器 悪心 嘔吐 下痢 腹痛 血 液 好酸球増多 好中球減少 白血球減少 溶血性貧血 その他 頭痛 発熱 静脈炎 関節痛 悪寒 戦慄 筋肉痛 血管痛 背部痛 倦怠感 CK(CPK) 上昇 ほてり 不機嫌 結膜充血 体温低下 注 ) このような場合には投与を中止するなど 適切な処 置を行うこと 5. 高齢者への投与 (1) 一般に高齢者では生理機能が低下しているので 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること (2) 一般に高齢者では脳 心臓血管障害又はその既往歴のある患者がみられ 血栓塞栓症を起こすおそれがあるので 患者の状態を観察しながら慎重に投与すること 6. 妊婦 産婦 授乳婦等への投与妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること [ 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない 本剤の投与によりヒトパルボウイルス B19 の感染の可能性を否定できない 感染した場合には胎児への障害 ( 流産 胎児水腫 胎児死亡 ) が起こる可能性がある ] 7. 小児等への投与低出生体重児 新生児に対する安全性は確立していない 8. 臨床検査結果に及ぼす影響本剤には各種感染症の病原体又はその産生物質に対する免疫抗体が含まれており 投与後の血中にこれら免疫抗体が一時検出されることがあるので 臨床診断には注意を要する 9. 適用上の注意 (1) 調製時 : 1)5% ブドウ糖液 生理食塩液等の中性に近い輸液 補液以外の他剤との混合注射をさけること 2) 一度溶解したものは 1 時間以内に使用を開始すること また 使用後の残液は 細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと ( 本剤は細菌の増殖に好適なたん白であり しかも保存剤を含有していないため ) (2) 投与時 : 1) 不溶物の認められるものは使用しないこと 2) 溶解した液をシリコンオイルが塗布されているシリンジで採取した場合 浮遊物が発生する可能性がある 投与前に薬液中に浮遊物がないか目視で確認すること 浮遊物が認められた場合には投与しないこと [ 部 :2016 年 9 月改訂 ] - 6 -