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入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

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事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

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別添 保発 1216 第 4 号平成 28 年 12 月 16 日 全国健康保険協会理事長殿 厚生労働省保険局長 ( 公印省略 ) 出産育児一時金等の支給申請及び支払方法について の一部改正について 出産育児一時金及び家族出産育児一時金 ( 以下 出産育児一時金等 という ) の直接支払制度の取扱い

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Q1 訪問看護の導入時期は どのように判断すればよいでしょうか? A 医療処置や医療機器の管理などが必要な場合は比較的早期に訪問看護の依頼がありますが ADLの維持 向上などの予防的ケアや病気の悪化予防の目的での訪問看護についても できるだけ早期の導入が理想的です また ターミナル時期の利用者の場合

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

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リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

サマリー記載について

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07体制届留意事項(就労継続支援A型)

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

 

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

税の申告説明会を行うこととし その開催方法 時期等については 地区税務協議会等において事前に十分協議を行うこととする イ 税務広報の推進 国及び都道府県は 市 ( 区 ) 町村の協力を得ながら 広報誌等各種広報媒体の活用 広報資料の窓口への備付け等により 消費税 地方消費税の広報宣伝を行うこととし

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Transcription:

ALS( 筋萎縮性側索硬化症 ) 患者の在宅療養の支援について ( 平成 15 年 7 月 17 日 ) ( 医政発第 0717001 号 ) ( 各都道府県知事あて厚生労働省医政局長通知 ) ALS 患者の在宅療養については 家族が 24 時間体制で介護を行っているなど 患者 家族の負担が大きくなっており その負担の軽減を図ることが求められている このため 在宅 ALS 患者の療養生活の質の向上を図るための方策や ALS 患者に対するたんの吸引の医学的 法律的整理について 看護師等による ALS 患者の在宅療養支援に関する分科会 において検討されてきたところであるが 今般 報告書が別添 1 のとおり取りまとめられたところである 同報告書においては 在宅 ALS 患者が家族の介護のみに依存しなくても 円滑な在宅療養生活を送ることができるよう 1 訪問看護サービスの充実と質の向上 2 医療サービスと福祉サービスの適切な連携確保 3 在宅療養を支援する機器の開発 普及の促進及び4 家族の休息 ( レスパイト ) の確保のための施策を総合的に推進するなど 在宅 ALS 患者の療養環境の向上を図るための措置を講ずることが求められ その上で 在宅 ALS 患者に対する家族以外の者 ( 医師及び看護職員を除く 以下同じ ) によるたんの吸引の実施について 一定の条件の下では 当面の措置として行うこともやむを得ないものと考えられると整理されている 在宅 ALS 患者の療養環境の向上を図るための措置を講じていくことは重要であり また たんの吸引については その危険性を考慮すれば 医師又は看護職員が行うことが原則であるが ALS 患者の在宅療養の現状にかんがみれば 在宅 ALS 患者に対する家族以外の者によるたんの吸引の実施について 下記の条件の下では 当面のやむを得ない措置として許容されるものと考える 貴職におかれては 同報告書の趣旨を御了知の上 関係部局間の連携を密にし 管内の市町村 ( 特別区を含む ) 関係機関 関係団体等に周知するとともに ALS 患者の在宅療養の支援について適切に対処するようお願いいたしたい また 同報告書 3 の (2) のⅳ) の患者の同意に係る同意書の例 ( 別添 2) を併せて送付するので参考にされたい

なお 今回の措置の取扱いについては 3 年後にその実施状況や在宅 ALS 患者を取り巻く療養環境の整備状況等について把握した上で確認することを申し添える おって 当省関係部局からも ALS 患者の在宅療養の支援に関する通知を発出することとしているので 御留意願いたい 記 1 療養環境の管理 (1) 入院先の医師は 患者の病状等を把握し 退院が可能かどうかについて総合的に判断を行う (2) 入院先の医師及び看護職員は 患者が入院から在宅に移行する前に 当該患者について 家族や在宅患者のかかりつけ医 看護職員 保健所の保健師等 家族以外の者等患者の在宅療養に関わる者の役割や連携体制などの状況を把握 確認する (3) 入院先の医師は 患者や家族に対して 在宅に移行することについて 事前に説明を適切に行い 患者の理解を得る (4) 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び看護職員は 患者の在宅への移行に備え 医療機器 衛生材料等必要な準備を関係者の連携の下に行う 医療機器 衛生材料等については 患者の状態に合わせ 必要かつ十分に患者に提供されることが必要である (5) 家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医 看護職員 保健所の保健師等 家族以外の者等患者の在宅療養に関わる者は 患者が在宅に移行した後も 相互に密接な連携を確保する 2 在宅患者の適切な医学的管理入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 当該患者について 定期的な診療や訪問看護を行い 適切な医学的管理を行う 3 家族以外の者に対する教育入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 家族以外の者に対して ALS やたんの吸引に関する必要な知識を習得させるとともに 当該患者についてのたんの吸引方法についての指導を行う

4 患者との関係患者は 必要な知識及びたんの吸引の方法を習得した家族以外の者に対してたんの吸引について依頼するとともに 当該家族以外の者が自己のたんの吸引を実施することについて 文書により同意する なお この際 患者の自由意思に基づいて同意がなされるよう配慮が必要である 5 医師及び看護職員との連携による適正なたんの吸引の実施 ( 注 : 別添 1 の別紙参照 ) (1) 適切な医学的管理の下で 当該患者に対して適切な診療や訪問看護体制がとられていることを原則とし 当該家族以外の者は 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員の指導の下で 家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員との間において 同行訪問や連絡 相談 報告などを通じて連携を密にして 適正なたんの吸引を実施する (2) この場合において 気管カニューレ下端より肺側の気管内吸引については 迷走神経そうを刺激することにより 呼吸停止や心停止を引き起こす可能性があるなど 危険性が高いことから 家族以外の者が行うたんの吸引の範囲は 口鼻腔内吸引及び気管カニューレ内部までの気管内吸引を限度とする 特に 人工呼吸器を装着している場合には 気管カニューレ内部までの気管内吸引を行う間 人工呼吸器を外す必要があるため 安全かつ適切な取扱いが必要である (3) 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 定期的に 当該家族以外の者がたんの吸引を適正に行うことができていることを確認する 6 緊急時の連絡 支援体制の確保家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医 訪問看護職員 保健所の保健師等及び家族以外の者等の間で 緊急時の連絡 支援体制を確保する

看護師等による ALS 患者の在宅療養支援に関する分科会 報告書看護師等による ALS 患者の在宅療養支援に関する分科会平成 15 年 6 月 9 日 1 はじめに 目次 2 在宅 ALS 患者の療養環境の向上を図るための措置について (1) 在宅療養サービスの充実 1 施策の総合的な充実 2 訪問看護サービスの充実と質の向上 3 医療サービスと福祉サービスの適切な連携確保 4 在宅療養を支援する機器の開発 普及の促進 5 家族の休息 ( レスパイト ) の確保 (2) 入院と在宅療養の的確な組合せ 1 入院から在宅への円滑な移行 2 緊急時等の入院施設の確保 3 たんの吸引行為について (1) たんの吸引の安全な実施 1 専門的排たん法の普及 2 日常的なたんの吸引に関する適切な対応 (2) 家族以外の者によるたんの吸引について 4 おわりに別紙在宅 ALS 患者のたんの吸引における訪問看護と家族以外の者との連携参考 1 ALS 患者を支援する主な事業 ( 平成 15 年度 ) 参考 2 委員名簿参考 3 これまでの検討経緯 1 はじめに ALS 患者のたんの吸引については 当該行為が患者の身体に及ぼす危険性にかんがみ 原則として 医師又は看護職員が行うべきものとされてきた

在宅 ALS 患者にとっては 頻繁にたんの吸引が必要であることから 家族が 24 時間体制で介護を行っているなど 患者 家族の負担が非常に大きくなっており その負担の軽減を図ることが求められている このような現状にかんがみ 在宅 ALS 患者に対するたんの吸引行為についての患者 家族の負担の軽減を図るための方策について検討するため 平成 15 年 2 月 3 日に当分科会が設置された 当分科会においては ALS 患者 家族 看護職員 ホームヘルパー等の関係者からヒアリングを行うなど 在宅 ALS 患者の療養生活の質の向上を図るための看護師等の役割及び ALS 患者に対するたんの吸引行為の医学的 法律学的整理について 8 回にわたって検討してきたところである 今般 当分科会として これまでの議論を整理し 本報告書を取りまとめたので これを公表するものである 2 在宅 ALS 患者の療養環境の向上を図るための措置について (1) 在宅療養サービスの充実 1 施策の総合的な推進 ALS( 筋萎縮性側索硬化症 ) は 筋萎縮と筋力低下が特徴的な疾患であり 徐々に全身に拡がり 歩行困難になるほか 言語障害 嚥下障害 呼吸障害に及ぶものであり 病気の進行により コミュニケーションも阻害され ベッド上の生活を強いられる患者の苦悩は計り知れない 患者は長期にわたる療養を余儀なくされている状況にあり 人工呼吸器を装着しながら在宅で療養している患者にとっては 頻繁にたんの吸引が必要なこともあり 患者及び患者を介護する家族にとっての負担は大きい こうした現状を踏まえ 患者の QOL の向上や患者及び家族の負担の軽減を図るため 在宅 ALS 患者の療養環境の更なる向上が求められており 患者が家族の介護のみに依存しなくても 円滑な在宅療養生活を送ることができるよう 以下のような施策を総合的に推進していく必要がある 2 訪問看護サービスの充実と質の向上 在宅 ALS 患者の療養生活を支援するためには 訪問看護サービスが十分に提供されることが重要であり 引き続き訪問看護サービスの充実を図っていくことが求められる

また 在宅 ALS 患者が必要なときに適切な訪問看護サービスを受けることができるようにするためには 診療報酬で定められた回数を超える訪問看護の費用を補助している 在宅人工呼吸器使用特定疾患患者訪問看護治療研究事業 を積極的に活用するよう 実施主体である都道府県に対して事業の周知徹底を図り その取組を促進していく必要がある さらに 24 時間の巡回型訪問看護の実施に向けては 同一日に 一人の利用者に対し 複数の訪問看護事業所 ( 訪問看護を実施する医療機関及び訪問看護ステーションをいう 以下同じ ) から複数回の訪問看護を行えるようにする必要があることから診療報酬上の要件について検討することが望まれる 訪問看護の質の確保については 訪問看護師に対する研修や潜在看護師に対する研修等訪問看護サービスを担うべき看護職員の質を高めるための施策を講ずるべきである 3 医療サービスと福祉サービスの適切な連携確保 ALS 患者の在宅療養の支援に関しては 医療機関 訪問看護事業所 訪問介護事業所などのサービス提供機関 あるいは 都道府県等の保健所や市区町村の担当部局など 医療や福祉などの関係機関が多岐にわたっているが 各種サービスの患者への提供についての総合的な連携 調整が十分とは言えない状況にあることから 各機関が相互の連携を適切に図り 地域でのチームケア体制を確立していくことが求められている このため 国及び地方公共団体において 引き続き 各機関の連携体制や地域のチームケア体制の確立を支援するための施策を講ずるべきである 医学的な管理が必要である在宅 ALS 患者については チームケア体制において 主治医 ( 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医 ) が中心となるべきである また 患者の退院時指導に際しては 地域の医療や福祉の関係者を参加させるなど 入院期間中から地域でのチームケア体制の確立を図るべきである なお 在宅 ALS 患者の主治医に対しては ALS に関する情報提供が行われることが必要である また 国及び地方公共団体において これまでも実施されてきた 特定疾患医療従事者研修 や 難病患者等ホームヘルパー養成研修事業 など 医療や福祉の関係者の研修を引き続き適切に実施する必要がある また 介護保険制度の導入に伴い 保健所の難病患者への関わりが弱まったという指摘もあるが 在宅 ALS 患者を支援するチームケ

ア体制の確立の上で 医療のニーズが高い患者にとって 各種サービスが最適な組み合わせとなるようにするためには 保健所で難病対策を担当する保健師等の役割を始めとして 保健所が担うべき総合的な調整機能は極めて重要であり 今後とも当該機能の充実強化を図るべきである なお 平成 15 年度から開始される難病相談 支援センター事業を推進するなど ALS 患者や家族に対する相談 支援などを充実させる必要がある 4 在宅療養を支援する機器の開発 普及の促進 たんの自動吸引装置や去たんを促す機器等在宅療養を支援する機器の開発 普及の促進は 患者及び家族の負担の軽減に資するものであることから 引き続き機器の研究開発を促進するための措置を講じるとともに 既存の機器も含めた普及の促進を図るべきである 5 家族の休息 ( レスパイト ) の確保 家族に必要な休息 ( レスパイト ) を確保し 在宅 ALS 患者の療養環境の向上を図るため 今後とも ホームヘルプサービス事業 ショートステイ事業やデイサービス事業などの各種の施策の充実を図っていく必要がある なお 地方公共団体において 独自に先進的な事業に取り組んでいるところもあり これらの施策が有効に活用され また 各地における取組の参考となるように 各種施策の情報提供や周知に努めるべきである (2) 入院と在宅療養の的確な組合せ 1 入院から在宅への円滑な移行 在宅への移行は 医師の判断に基づくものであるが 入院から在宅への円滑な移行を図っていく上では 退院の判断から退院時指導 退院後の在宅生活に至る一連の過程において 患者の病状 患者の意向 在宅での療養環境も踏まえて対応していくことが重要であり これを支援するための方策についても検討すべきである 2 緊急時等の入院施設の確保 患者の病態急変などに対応するため 引き続き入院施設を確保するための施策の推進が必要である 3 たんの吸引行為について (1) たんの吸引の安全な実施 1 専門的排たん法の普及

専門的排たん法 ( 体位排たん法 呼吸介助法 ( スクィージング ) 軽打法 振動法など ) が適切に実施されれば たんの吸引の回数を減少させることができることから たんの吸引に伴う患者及び家族の負担の軽減を図るためにも 専門的排たん法の普及促進に努める必要がある 2 日常的なたんの吸引に関する適切な対応 日常的なたんの吸引については 行為の危険性に応じた適切な対応 ( プロトコール ) を示すことが必要である (2) 家族以外の者によるたんの吸引について たんの吸引は その危険性を考慮すれば 医師又は看護職員が行うことが原則であり ALS 患者に対する家族以外の者 ( 医師及び看護職員を除く 以下 家族以外の者 という ) によるたんの吸引については 医師及び看護職員により十分にサービスが提供されるならば 実施する必要はないと考えられる しかしながら たんの吸引は頻繁に行う必要があることから 大部分の在宅 ALS 患者において 医師や看護職員によるたんの吸引に加えて 家族が行っているのが現状であり 家族の負担軽減が求められている このような在宅療養の現状にかんがみれば 家族以外の者によるたんの吸引の実施についても 一定の条件の下では 当面の措置として行うこともやむを得ないものと考えられる この場合においても 医療サービスを受ける機会が閉ざされることのないよう 医師及び看護職員が積極的に関わっていくべきである なお 今回の措置は 在宅 ALS 患者の療養環境の現状にかんがみ 当面やむを得ない措置として実施するものであって ホームヘルパー業務として位置付けられるものではない また 今回の措置の取扱いについては 訪問看護サービスの更なる充実やたんの自動吸引装置など在宅療養を支援する機器の開発 普及の進展等 今後における在宅療養環境の変化に応じて 適宜 適切に見直すことが必要であり まずは 3 年後に 今回の措置の実施状況や在宅 ALS 患者を取り巻く療養環境の整備状況等について把握した上で確認すべきである 以下は 家族以外の者が患者に対してたんの吸引を行う場合の条件を示したものである ⅰ) 療養環境の管理 入院先の医師は 患者の病状等を把握し 退院が可能かどうかについて総合的に判断を行う

入院先の医師及び看護職員は 患者が入院から在宅に移行する前に 当該患者について 家族や在宅患者のかかりつけ医 看護職員 保健所の保健師等 家族以外の者等患者の在宅療養に関わる者の役割や連携体制などの状況を把握 確認する 入院先の医師は 患者や家族に対して 在宅に移行することについて 事前に説明を適切に行い 患者の理解を得る 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び看護職員は 患者の在宅への移行に備え 医療機器 衛生材料等必要な準備を関係者の連携の下に行う 医療機器 衛生材料等については 患者の状態に合わせ 必要かつ十分に患者に提供されることが必要である 家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医 看護職員 保健所の保健師等 家族以外の者等患者の在宅療養に関わる者は 患者が在宅に移行した後も 相互に密接な連携を確保する ⅱ) 在宅患者の適切な医学的管理 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 当該患者について 定期的な診療や訪問看護を行い 適切な医学的管理を行う ⅲ) 家族以外の者に対する教育 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 家族以外の者に対して ALS やたんの吸引に関する必要な知識を習得させるとともに 当該患者についてのたんの吸引方法についての指導を行う ⅳ) 患者との関係 患者は 必要な知識及びたんの吸引の方法を習得した家族以外の者に対してたんの吸引について依頼するとともに 当該家族以外の者が自己のたんの吸引を実施することについて 文書により同意する なお この際 患者の自由意思に基づいて同意がなされるよう配慮が必要である ⅴ) 医師及び看護職員との連携による適正なたんの吸引の実施 ( 注 : 別紙参照 ) 適切な医学的管理の下で 当該患者に対して適切な診療や訪問看護体制がとられていることを原則とし 当該家族以外の者は 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員の指導の下で 家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員との間において 同行訪問や連絡 相談 報告などを通じて連携を密にして 適正なたんの吸引を実施する

この場合において 気管カニューレ下端より肺側の気管内吸引については 迷走神経そうを刺激することにより 呼吸停止や心停止を引き起こす可能性があるなど 危険性が高いことから 家族以外の者が行うたんの吸引の範囲は 口鼻腔内吸引及び気管カニューレ内部までの気管内吸引を限度とする 特に 人工呼吸器を装着している場合には 気管カニューレ内部までの気管内吸引を行う間 人工呼吸器を外す必要があるため 安全かつ適切な取扱いが必要である 入院先の医師や在宅患者のかかりつけ医及び訪問看護職員は 定期的に 当該家族以外の者がたんの吸引を適正に行うことができていることを確認する ⅵ) 緊急時の連絡 支援体制の確保 家族 入院先の医師 在宅患者のかかりつけ医 訪問看護職員 保健所の保健師等及び家族以外の者等の間で 緊急時の連絡 支援体制を確保する 4 おわりに 本検討会では 在宅 ALS 患者の在宅療養環境の向上を図るとともに 患者及び家族の負担を軽減する観点から 必要な措置について検討を重ねてきた これらの措置が有効に機能するためには 在宅 ALS 患者の療養生活を支援する関係者が一体となって取り組むことが不可欠である 国及び地方公共団体を始め 関係者の更なる努力によって これらの措置が着実に実行され 患者及び家族の療養環境が向上していくことが望まれる なお 本検討会での議論において 在宅医療に携わる者の行う業務や今後の医療と福祉の役割分担も含めた在宅医療の在り方についての議論の必要性が認識されたところであり これについては 今後の検討課題として早急に検討されるべきであることを申し添える

看護師等による ALS 患者の在宅療養支援に関する分科会委員名簿 ( 五十音順 ) 伊藤道哉川村佐和子五阿弥宏安平林勝政福永秀敏 星北斗 前田雅英山崎摩耶 東北大学大学院医学系研究科講師東京都立保健科学大学保健科学部看護学科教授 ( 株 ) 読売新聞社論説委員國學院大學副学長 法学部教授国立療養所南九州病院長 ( 社 ) 日本医師会常任理事 東京都立大学法学部教授 ( 社 ) 日本看護協会常任理事 ( : 座長 )