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夫婦の日常生活や配偶者に対する意識 当研究所 30~50 歳代の夫婦に関する意識調査 結果より 当研究所は 30~50 歳代の既婚の男女を対象に 夫婦の出会い方 配偶者に対する意識 日 常の夫婦の行動 将来設計など多岐にわたるアンケート調査を実施した 本稿では調査結果の 概要を報告する Ⅰ 調査の概要 (1) 調査対象 : 全国の満 30~59 歳の配偶者のいる男女 (2) 調査方法 : goo リサーチ (NTT レゾナント社提供 ) によるインターネット調査 (3) 調査期間 : 2009 年 3 月 13~19 日 (4) 回収数 : 6,000 人 (5) サンプルの属性 ( 上段はサンプル数 下段は占率 ) 1 男女 年齢層別 ( 人 %) 30 歳代 40 歳代 50 歳代 計 男性 女性 計 875 905 1,171 2,951 29.7 30.7 39.7 100.0 953 932 1,164 3,049 31.3 30.6 38.2 100.0 1,828 1,837 2,335 6,000 30.5 30.6 38.9 100.0 ( 注 ) 各セルのサンプル数はわが国の性 年齢別既婚者数に比例 ( 総務省 社会生活基本調査 の推定人口による ) 2 就労形態 ( 人 %) 男性 女性 計 正規就労派遣 契約パート 専業主婦 ( 夫 ) アルバイト その他 ( 就労 ) その他 ( 未就労 ) 2,761 53 35 62 27 13 2,951 93.6 1.8 1.2 2.1 0.9 0.4 100.0 519 107 706 1,682 35 0 3,049 17.0 3.5 23.2 55.2 1.1 0.0 100.0 3,280 160 741 1,744 62 13 6,000 54.7 2.7 12.4 29.1 1.0 0.2 100.0 計 3 子どもの人数 ( 人 %) 男性 女性 計 いない 1 人 2 人 3 人 4 人以上 計 519 634 1,280 451 67 2,951 17.6 21.5 43.4 15.3 2.3 100.0 651 635 1,312 409 42 3,049 21.4 20.8 43.0 13.4 1.4 100.0 1,170 1,269 2,592 860 109 6,000 19.5 21.2 43.2 14.3 1.8 100.0-1-

Ⅱ 夫婦の出会い方と 現在の配偶者を選んだ理由 1 出会い方 夫婦の出会い方を年齢層別に見ると いくつかの共通点と相違点が見られる 共通点は 友人 知人の紹介 職場での出会い 学生時代の出会い が上位に挙がっている点である 女性の場合 この3 項目に年齢層による差はほとんど見られないが 男性では 若い層ほど 友人 知人の紹介 の割合が高い傾向が見られた 相違点としては まず お見合い がとても少なくなったことが挙げられる 30 歳代の場合 この割合は男女ともに1% 台に過ぎず 50 歳代の 15% 強とは対照的である 注目したいのは インターネットを通じた出会い である 30 歳代ではこの割合が男性 6.6% 女性 8.2% と 上の年齢層と比べて目立って高い この理由としてインターネットのSNS( ソーシャル ネットワーク サービス ) での出会いが考えられる SNSの多くは会員制のWEBサイトで 同じ趣味の人 同じ地域の人などがコミュニティを作り 共通のテーマで交流ができる そこでの出会いがきっかけになって結婚に至った人も少なくないようだ 本調査がインターネット調査であることを多少割り引いて見る必要があるかもしれないが 男女の出会いの新しい形として 今後一層ウエイトを増す可能性を示唆している 図表 1 現在の配偶者との出会い方 30 < 男性 > 20 10 0 < 女性 > 0 10 20 30 25.0 21.5 15.7 21.9 26.4 24.3 13.7 13.0 11.4 30 歳代 (n= 875) 15.7 7.0 6.0 6.6 2.0 1.0 5.8 3.2 2.2 5.5 7.5 7.1 3.5 4.8 5.0 1.4 5.3 友人 知人の紹介 職場での出会い 学生時代の出会い 趣味 スポーツを通じた出会い インターネットを通じた出会い アルバイト等での出会い 仕事を通じた出会い 旅や街での出会い お見合い 4.7 5.0 8.2 2.9 0.4 5.5 3.5 3.0 7.3 3.0 4.0 3.6 1.3 7.2 19.0 18.8 16.8 27.6 29.1 24.8 14.6 14.4 14.8 30 歳代 (n= 953) 15.3-2-

なお グラフでは割愛したが お見合いパーティー等のイベントでの出会い 結婚紹介所等を通じた出会い 家族や親類の紹介 職場の上司等の紹介 は各年齢層を通じて いずれも1~4% 程度と割合は低かった 2 現在の配偶者を選んだ理由 年齢別に見た共通点は 各年齢層とも 価値観が合うと思った 性格が気に入った が高いことで これらが世代を通じて配偶者を選ぶ際の大切なポイントになっていることがうかがわれる この 配偶者の価値観や性格を重視する 傾向は 若年層のほうがより強いという面が見られた 価値観が合うと思った は 男性の場合 30 歳代は 62.2% で 50 歳代より 14.6 ポイント高く 女性も 30 歳代は 58.7% で 50 歳代より 10.0 ポイント高い 性格が気に入った も 男性には年齢による顕著な差は見られないが 女性の場合 30 歳代は 54.1% で 50 歳代よりも 11.4 ポイント高かった 趣味が合うと思った や 尊敬できると思った を選んだ割合も 30 歳代女性は 50 歳代女性に比べて高い 女性が自分と感覚の合う配偶者を選ぶ傾向がだんだん強くなってきたことが この結果からも推察される 図表 2 現在の配偶者を選んだ理由 ( 回答は3つ以内 ) 60 < 男性 > 40 20 0 < 女性 > 0 20 40 60 62.2 57.5 47.6 58.1 60.3 56.7 26.7 29.1 28.8 22.3 21.8 26.4 21.0 18.6 17.9 30 歳代 (n= 875) 8.3 5.6 3.2 6.7 4.1 3.9 6.1 3.8 3.3 4.8 5.3 4.3 価値観が合うと思った 性格が気に入った 容姿が気に入った もう結婚したほうがよい頃だと思った 趣味が合うと思った 尊敬できると思った 子どもができた 相手から結婚を強く求められた 経済的に安心できると思った 10.8 9.4 10.2 19.7 21.7 20.6 24.8 22.7 14.3 21.4 17.5 14.8 9.1 4.5 1.8 6.5 9.5 13.7 17.0 21.8 19.8 58.7 53.2 48.7 54.1 47.1 42.7 30 歳代 (n= 953) -3-

なお 数値は大きくないものの 30 歳代女性の1 割近くが 子どもができた と答えている 40 50 歳代の数値と比較すると 時代の変化が感じられる 一方 相手から結婚を強く求められた は 30 歳代女性が 6.5% で 50 歳代女性の半分以下であった 草食系男子 がメディア等でよく取り上げられるが 当たって砕けろ 的な求婚をする若年男性は少なくなったようで 女性から見れば物足りない傾向かもしれない また 男女で対照的なものとして 容姿が気に入った と 経済的に安心できると思った が挙げられる 前者は男性の選択率が 30% 弱で女性よりも高く 後者は女性の選択率が 20% 程度で男性よりも高い この傾向は世代を通じて共通している Ⅲ 配偶者に対する意識 1 配偶者に対する 信頼 配偶者を信頼しているか との質問に対し 信頼している と明確に肯定した人の割合は 男女ともに年齢が高まるほど低下している これに まあ信頼している を加えると 男性は年齢層による差がほとんどなくなるが 女性の場合は 30 歳代と 40 歳以上との間のギャップが目立っている 50 歳代の男女を比較してみると 信頼派 ( 信頼している と まあ信頼している ) の割合は 男性が 85.7% であるのに対し女性は 75.7% で 10.0 ポイントの差が見られる 40 歳代についてもそれに近い傾向が表れており 40 50 歳代の夫婦の信頼感には男性と女性で意識の差があることがわかる 図表 3 配偶者を信頼しているか 44.8 40.7 10.5 3.3 0.7 36.8 47.0 11.3 3.1 1.9 34.9 50.8 9.2 3.2 1.9 42.1 43.7 6.6 4.5 3.1 31.9 45.2 12.2 4.4 28.5 47.2 15.7 4.7 3.9 信頼しているまあ信頼しているどちらともいえないあまり信頼していない信頼していない -4-

2 配偶者の 思いやり 配偶者は思いやりがあるか にはっきり あると思う と答えた割合は 前項の 信頼 と同様に 男女ともに 30 歳代と 40 歳以上の間に差が見られた とくに女性は 30 歳代と 40 歳代との落差が大きい 40 50 歳代の男女の 肯定派 ( あると思う と まああると思う ) の割合を比べると 男性は7 割前後であるのに対し 女性は6 割強とやや低い 配偶者の 思いやり に対する評価は どうやら夫より妻のほうが厳しいようだ 図表 4 配偶者は思いやりがあるか 32.2 43.0 16.2 2.3 24.9 44.6 19.8 8.2 2.5 25.6 46.4 19.6 6.7 1.7 34.8 39.0 15.1 7.3 3.7 23.4 39.9 19.6 10.7 22.1 42.5 19.8 11.1 4.6 あると思うまああると思うどちらともいえないあまりあるとは思わないあるとは思わない 3 夫婦の 価値観 前章で見たように 配偶者を選ぶ理由として 多くの人が価値観が合うことを挙げていた 考え方や価値観が合っているという肯定的意見 ( 合っている と まあ合っている ) は結婚してからの年数が相対的に短い 30 歳代の男女はともに6 割強であるが この割合は年齢が高まるとともに低下していく とくに 40 50 歳代の女性は 否定派 ( あまり合っていない と 合っていない ) の割合が4 人に1 人と高い 男性も 50 歳代になると 否定派 は5 人に1 人とけっして少なくない 家庭生活を重ねていくなかで 日常生活のなかでのちょっとした意見の違いが蓄積した結果 お互いの価値観の違いを強く感じるようになるのだろうか -5-

図表 5 考え方や価値観が自分と合っているか 23.2 38.3 24.8 9.8 3.9 18.3 38.5 27.5 11.6 4.1 14.5 38.9 27.5 14.9 4.1 23.3 40.4 19.9 9.7 6.7 16.5 35.7 22.7 15.1 9.9 15.9 33.2 26.8 15.3 8.8 合っているまあ合っているどちらともいえないあまり合っていない合っていない 4 配偶者と一緒にいる 楽しさ 30 歳代は男女ともに肯定的な回答 ( 楽しい と まあ楽しい ) の割合が4 人中 3 人とさすがに高い しかし 年齢の高まりとともにこの割合は低下していき 50 歳代では男性が 62.8% であるのに対し 女性は 49.5% と半数を切っている 40 50 歳代の女性の5 人に1 人が 夫と一緒にいるときに楽しさを感じない ( あまり楽しくない と 楽しくない ) と回答している 男女の意識の差がとくに目につく項目である 図表 6 配偶者と一緒にいて楽しい 31.1 44.1 18.3 4.7 1.8 22.7 43.5 25.1 6.1 2.7 18.9 43.9 27.6 6.8 2.8 32.1 42.8 15.5 5.2 4.3 19.6 35.3 24.9 12.3 7.8 15.4 34.1 31.0 11.6 7.9 楽しいまあ楽しいどちらともいえないあまり楽しくない楽しくない -6-

5 配偶者と一緒にいる 安らぎ 安らぎ は家庭生活のなかでとても重要な要素だと認識されるが この点についても女性の評価は厳しい 配偶者と一緒にいて安らぎを感じる に対して肯定的な回答 ( 安らぎを感じる と まあ安らぎを感じる ) をした人の割合は 男女とも年齢の高まりとともに低下している 40 歳以上では男女差が開いており 50 歳代では男性の3 人に2 人 (67.8%) が肯定しているのに対し 女性は2 人に1 人程度 (54.8%) であった 一方 否定派 ( あまり安らぎを感じない と 安らぎを感じない ) の割合も男女差が顕著であり 前項の 一緒にいて楽しい の結果も考えあわせると 夫婦に意識のズレのある家庭が少なくないことが想像される 図表 7 配偶者と一緒にいて安らぎを感じる 31.9 40.1 19.7 5.5 2.9 24.3 43.5 21.7 6.4 4.1 22.6 45.2 21.5 7.5 3.2 36.5 37.4 16.4 5.1 4.6 21.2 35.2 23.3 11.3 9.0 18.3 36.5 26.9 10.4 7.9 安らぎを感じる まあ安らぎを感じる どちらともいえない あまり安らぎを感じない 安らぎを感じない Ⅳ 配偶者に求めること 配偶者にどんなことを求めるかを尋ねた 男女とも 健康に気を使ってほしい を多くの人が選んでいるが とくに女性では各年齢層を通じて割合が高く 妻の3 人に1 人が 夫にもっと自分の健康を気遣ってほしいと願っている 飲酒 喫煙等の生活習慣や長時間労働などを心配しているのだろうか 次いで ねぎらいや いたわりの言葉がほしい が挙げられる 女性は各年齢層とも4 人に 1 人が選んでいる 男性でも 30 歳代では4 人に1 人 50 歳代でも5 人に1 人が挙げている 夫婦の間では何も言わなくても相手に気持ちが伝わっていると思うのは 勘違いなのかもしれない 優しい言葉を待っている妻や夫は少なくないようだ 男女で差が目立つ項目を挙げると 男性は 短気 ヒステリーをやめてほしい 愚痴や不満 -7-

を言うのをやめてほしい が女性を大きく上回った とくに前者は若年層で 後者は熟年層で高い 逆に女性のほうが高い項目は 自分勝手 わがままな行動をやめてほしい で 40 歳代女性の5 人に1 人が挙げている また 家事や育児に関する項目では女性が男性に求める面が目立ち 育児や子どもと接する時間を増やしてほしい と 家事をもっとしてほしい は ともに 30 歳代女性の 15.9% が挙げている 幼い子どもを持つ世代の妻が夫に育児や家事への協力を求めている姿が浮き彫りになっている 図表 8 配偶者にどんなことを求めるか ( 回答は3つ以内 ) 40 30 < 男性 > 20 10 0 < 女性 > 0 10 20 30 40 13.8 20.7 27.8 24.6 22.2 19.4 14.3 13.1 9.8 7.8 8.6 11.0 11.7 8.2 9.1 26.9 23.6 14.5 21.1 11.8 6.5 5.9 6.1 3.5 30 歳代 (n=875) 5.0 2.8 40 歳代 (n=905) 12.3 13.9 15.7 8.1 10.3 8.4 21.5 23.3 26.6 2.6 1.8 0.5 2.6 4.2 7.4 健康に気を使ってほしい もっとねぎらいや いたわりの言葉がほしい 自分勝手 わがままな行動をやめてほしい 家事をもっとしてほしい 浪費をやめてほしい 短気 ヒステリーをやめてほしい 自分ひとりの時間をもっと持たせてほしい 会話の時間をもっと増やしてほしい もっと子どものしつけをしたり 子どもの相談に乗ってあげてほしい 育児や子どもと接する時間を増やしてほしい 買い物や余暇など 一緒に過ごす時間を増やしてほしい 愚痴や不満を言うのをやめてほしい 私の親ともっと仲良くしてほしい 特にない 32.5 32.2 37.9 26.7 26.1 23.9 13.3 22.3 19.7 15.9 11.2 13.7 12.9 13.5 9.6 9.5 13.8 11.3 15.3 7.9 9.6 14.2 9.0 8.9 6.5 10.6 6.0 15.9 4.9 1.0 30 歳代 (n=953) 8.2 6.0 5.7 40 歳代 (n=932) 3.7 4.3 7.0 5.4 4.4 3.3 13.6 15.8 19.2-8-

Ⅴ 夫婦の日頃の行動について 1 配偶者に対する感謝やねぎらいの 言葉 ねぎらいやいたわりの言葉を配偶者に求める人が多いことは 前章で紹介したとおりだが 自ら実行している人はどのくらいいるのだろうか 実行している ( 実行している と まあ実行している ) 人の割合は 30 歳代では男性 51.6% 女性 60.0% だが 年齢の高まりとともにこの割合は低下している 50 歳代になると 男性は 40.5% 女性は 47.2% と 実行している 割合は男女とも半分以下であった 40 50 歳代になると 男性の4 人に1 人 女性の5 人に1 人が 実行していない ( あまり実行していない と 実行していない ) と回答している 配偶者には感謝やねぎらいの言葉を求めるが 自分では言葉に出していないという熟年層の夫婦は少なくないようだ 図表 9 配偶者に対して感謝やねぎらいの気持ちをよく言葉に出す 14.7 36.9 29.1 16.6 2.6 9.6 31.9 33.7 20.6 4.2 8.0 32.5 34.5 20.6 4.4 17.7 42.3 23.0 14.0 3.0 13.1 34.4 31.0 15.6 5.9 12.5 34.7 32.6 16.0 4.3 実行しているまあ実行しているどちらともいえないあまり実行していない実行していない 2 休日の買い物や行楽等への 同行 休日に夫婦で一緒に買い物や行楽等に よく出かける ( よく出かける と まあよく出かける ) と回答した割合は 30 歳代では男女ともに8 割を超えた しかし この割合も年齢が高まるとともに低下し 50 歳代では男性 62.8% 女性 58.4% となっているが それでも過半数の人が肯定的な回答をしている -9-

図表 10 休日の買い物 行楽等に配偶者とよく一緒に出かける 41.1 40.7 13.1 3.3 1.7 30.3 40.6 15.8 8.7 4.6 26.5 3 19.5 12.2 5.6 44.2 36.6 9.2 5.9 4.1 31.3 34.2 14.5 10.8 9.1 29.1 29.3 15.8 14.8 11.0 よく出かけるまあよく出かけるどちらともいえないあまり出かけないほとんど出かけない 3 特別の日の プレゼント や 外食 30 歳代では男女とも7 割ほどの人が 配偶者の誕生日や結婚記念日など特別の日には プレゼントをしたり食事や旅行に出かけると答えている しかし 年齢層が上がるとともにこの割合は低下し 50 歳代では男女ともに半数を下回っている 逆に 年に何度かの特別の日にちょっとした気配りを形にしていない ( あまり実行していない と 実行していない ) 人の割合は年齢層が上がるほど高くなり 男女とも 50 歳代では3 割を占めている この割合は 男女とも 50 歳代と 30 歳代では2 倍以上の開きが見られた 図表 11 配偶者の誕生日や結婚記念日など特別の日には プレゼントをしたり 食事や旅に出かける 29.4 40.0 19.2 8.2 3.2 18.2 37.3 24.5 13.0 6.9 15.7 30.3 25.0 19.9 9.1 31.1 37.9 14.5 9.5 7.0 19.8 33.9 17.6 15.9 12.8 18.5 28.2 19.8 18.7 14.9 実行しているまあ実行しているどちらともいえないあまり実行していない実行していない -10-

4 夫婦での 相談 や配偶者への アドバイス 配偶者の悩みや相談ごとを聞いてアドバイスや助言をする ことを 実行している ( 実行している と まあ実行している ) と答えた人の割合には年齢層による顕著な差は見られない それでも男性は 30 歳代 62.0% 50 歳代 57.1% と若年層のほうがやや高く 女性も 30 歳代 60.1% 50 歳代 55.4% で同様の傾向が見られる 実行しているとする人が男女とも半数を超えてはいるが 悩みや難題に対して夫婦がお互いに協力して解決することが家庭の望ましい姿だとすれば この数字は必ずしも高いとは言えないかもしれない 図表 12 配偶者の悩みや相談ごとをよく聞き アドバイスや助言をする 13.8 48.2 28.3 8.2 1.4 9.8 47.7 30.1 10.1 2.3 10.0 47.1 30.0 10.1 2.8 15.1 45.0 24.0 12.1 3.8 10.7 41.7 27.5 12.8 7.3 12.4 39.4 29.2 13.8 5.2 実行しているまあ実行しているどちらともいえないあまり実行していない実行していない 5 休みの日に 一緒にいる時間 この章の最後に 夫婦とも休みの日に夫婦が一緒にいる時間 ( 睡眠時間は除く ) はどのくらいかを見ておきたい 仮に休日の起床時間を8 時 就寝時間を 11 時とすると この間は 15 時間になる 夫か妻が単独で3~4 時間ほど外出したとしても その他の時間を夫婦がともに過ごすと 10 時間以上は夫婦が一緒にいる計算になる 30 歳代は男女とも 10 時間以上 の割合が7 割ほどである しかし 40 50 歳代では男女ともに この割合は5 割程度に低下する 逆に 50 歳代では 一緒に過ごす時間が3 時間にも満たない人が男女とも 15% 程度と少なくない 休日でも夫か妻がほとんど終日単独で外出していたり 夫婦とも在宅していても お互いが別々の部屋で長時間過ごしているケースが推測される 夫婦の間の不協和音が懸念される -11-

図表 13 夫婦とも休みの日に夫婦が一緒にいる時間 1.3 男性 30 歳代 (n= 868) 3.9 5.5 6.9 13.2 68.4 0.7 2.0 40 歳代 (n= 903) 9.6 11.8 12.8 12.0 49.9 1.8 3.6 50 歳代 (n=1144) 13.2 10.7 12.2 12.5 46.2 1.7 1.9 女性 30 歳代 (n= 949) 4.2 40 歳代 (n= 926) 4.2 5.3 12.4 7.3 7.9 10.2 10.9 11.2 69.5 51.6 1.6 1.7 50 歳代 (n=1077) 3.9 11.0 11.4 11.5 9.2 51.5 1.5 ほとんどなし 3 時間未満 3 時間 ~ 5 時間未満 5 時間 ~ 7 時間未満 7 時間 ~ 10 時間未満 10 時間以上 ともに休みの日はない Ⅵ 今後の楽しみ 現在の不安 1 今後 3~5 年くらいの間の楽しみ 実現したいこと 楽しみや実現したいことは年齢層によって大きな違いがあるが 各年齢層を通じて多くの人が答えているのが 旅行 である とくに 50 歳代では下の年齢層よりも選択率が高いが それは子育てが一段落したためだろうか 30 40 歳代で選択率が高い項目は 子どもの成長 入学 進学 である 30 歳代では男女とも2 人に1 人がこれを選んでいるが 40 歳代になると男性 50.2% に対し 女性 42.4% と女性のほうがやや低くなる これは 40 歳代後半になると女性のなかには末子が大学に入学したり就職して この問題が一段落する人がいるためと推測される また 30 歳代では男女とも3 割ほどの人が 子どもの誕生 を挙げている 男女とも 50 歳代になると 子どもの就職 独立 子どもの結婚 孫の誕生 成長 が高くなる 子どものいる人の場合 年齢を問わず期待や楽しみが子どもに向けられていることがあらためてわかった なお 年齢が高くなるとともに家族や自分の 健康 を挙げる人が増えており 健康に対する関心の高まりをうかがわせる -12-

図表 14 今後 3~5 年くらいの間の楽しみ 実現したいこと ( 回答は 3 つ以内 ) 60 < 男性 > 40 20 0 < 女性 > 0 20 40 60 43.8 46.4 52.9 51.5 50.2 31.8 13.4 27.2 19.1 14.1 11.0 15.7 20.0 17.1 20.6 19.2 16.7 15.0 14.1 9.5 13.5 17.8 18.9 18.7 11.3 13.7 20.9 20.8 30 歳代 (n= 875) 19.0 10.9 1.0 7.3 1.1 0.2 3.4 0.0 0.7 0.9 1.2 旅行 子どもの成長 入学 進学 貯蓄を増やす 家族の健康の向上 趣味 スポーツ 住宅の購入 リフォーム 自分の健康の向上 車 家電などの高額消費財の購入 子どもの就職 独立 子どもの誕生 子どもの結婚 孫の誕生 成長 仕事からの引退 50.2 51.8 58.8 50.7 42.4 6.2 39.2 33.0 23.6 15.1 21.0 25.6 15.0 21.9 18.9 17.0 14.4 14.8 9.0 16.2 20.4 18.2 11.2 7.6 0.4 19.0 14.3 28.6 2.7 0.3 0.2 3.9 25.0 0.1 30 歳代 (n= 953) 2.9 23.5 0.7 1.2 4.2 2 現在感じている将来の不安 将来の不安に関しても年齢層によって違いが見られるが 各年齢層を通じて多くの人が挙げているのが 親の健康 介助 家族の健康 自分の健康 といった健康不安である 自分の健康 は男女とも年齢の高まりとともに選択率も上昇している 家族の健康 親の健康 介助 を選んだ人の割合は どの年齢層も女性が男性を上回っており 家族の健康を管理する女性の意識の高さがうかがわれる 老後の生活資金 を不安に思う人の割合は 男女とも年齢層が上がるにつれて高まっている 老後の生活資金問題がより差し迫った問題となる 50 歳代では この割合は男女とも 45% 程にのぼった 子どもに関する不安の内容は年齢層によって異なっている 子どもの学校生活 ( いじめ 非行など ) は 30 歳代で高く 子どもの進学 は 40 歳代で男女とも5 人に1 人が選択し 受験生を持つ親の不安の高さがうかがわれる 40 50 歳代になると 子どもの就職 子どもの結 -13-

婚 が増えてくる 前項で子どもに対する期待感について見たが 子どもに対する不安も各年齢層の親が感じているようだ 親にとって子どもへの期待と不安は表裏一体になっており 夫婦にとって意識のなかで大きなウエイトを占めていることが この結果からも読み取れた 図表 15 現在感じている将来の不安 ( 回答は3つ以内 ) 50 40 < 男性 > 30 20 10 0 < 女性 > 0 10 20 30 40 50 25.8 34.5 30.8 28.9 27.6 31.9 31.0 39.4 45.4 20.0 28.5 44.2 30.1 21.8 14.2 14.4 8.6 1.2 9.1 20.6 7.5 0.8 8.0 12.0 0.2 2.9 9.6 8.1 10.8 20.1 15.6 7.9 30 歳代 (n=875) 8.2 5.6 40 歳代 (n=905) 7.3 8.8 7.4 5.0 18.1 13.7 18.5 12.8 14.4 親の健康 介助 家族の健康 自分の健康 老後の生活資金 期待どおりの収入が得られるか 子どもの学校生活 ( いじめ 非行など ) 子どもの進学 子どもの就職 子どもの結婚 楽しみや張り合いを持った生活が送れるか 会社の倒産 リストラ 病気 ケガの時の資金 配偶者との関係 離婚 仕事がうまくいくか 自分に万一のことがあった場合の家族の生活資金 38.0 46.5 36.2 37.8 34.3 42.4 24.9 32.7 43.9 30.2 35.3 46.0 25.2 15.1 11.9 18.9 9.3 0.5 12.6 23.5 2.8 0.5 0.6 4.0 9.1 7.7 9.2 8.5 7.7 6.2 9.4 4.9 3.5 6.1 4.9 2.4 13.3 10.2 14.4 11.0 10.0 15.7 8.9 4.9 15.5 30 歳代 (n=953) 40 歳代 (n=932) -14-