別紙 平成 30 年度安全衛生教育促進運動実施要領 1 趣旨安全衛生教育促進運動は 労働者の安全と健康を守る上で中核となる安全衛生教育についてその重要性を啓発し 実施を促進するため 平成 25 年度から中央労働災害防止協会が主唱し 実施している運動である わが国の労働災害は 関係者のたゆまぬ努力によ

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2. 死亡災害の撲滅を目指した対策の推進 林業における伐木等作業の安全対策参照第 13 次労働災害防止計画 (2018~2022 年度 ) 1) 林業における伐木等作業の安全対策と関係団体との連携と取組み 伐木等作業における安全対策のあり方に関する検討会の議論の結果を踏まえ 安全対策の充実強化を図る

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

過去 10 年間の業種別労働災害発生状況 ( 大垣労働基準監督署管内 ) 令和元年 4 月末現在年別 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 対前年比全産業 % (6

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平成17年11月9日

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更には 死亡災害が年々減少傾向をたどる一方 墜落 転落は死に直結する可能性が非常に高いことから他業種にも対策を打つ施策が必要になったことによる このように 墜落 転落災害 を特定災害対策に掲げ 災害の発生防止に力を入れており 各労働局では特に墜落 転落災害の多い建設業に対し 建設現場の一斉監督指導を

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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いる また 引き続き 過労死等ゼロ 緊急対策 に沿って 企業におけるメンタルヘルス対策の取組の実施を強力に推奨することとしている また 病気を抱えた労働者の治療と仕事の両立支援については 働き方改革実行計画 に基づき 企業の意識改革や企業と医療機関の連携強化 治療と仕事の両立を社会的にサポートする仕

はじめに 本テキストは ジョブ カードの作成支援に関わる ジョブ カード作成アドバイザー (*) を養成するために ジョブ カード制度の内容 ジョブ カードの作成支援や就職支援 キャリア形成支援の仕方などについて理解していただくために編纂されたものです * 平成 27 年 9 月以前のジョブ カード

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背景及び趣旨我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律に

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①資料3 労働政策審議会各分科会・部会の審議状況について

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2 月間事業その 2 パート 派遣 契約社員等の労働月間 非正規労働者の方にとって働きやすい職場環境の実現を後押しします! 開催日 セミナー開催時間 相談会開催時間 セミナーテーマ定員セミナー講師会場申込み先 事業全般に関する問合せ先 労働相談情報センター事業普及課 労働

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

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基礎制度 とは 入札参加者が作成する技術提案等資料のうち 配置予定技術者の実績等で事前把握が可能な評価項目について あらかじめ評価を行い確認する制度です 総合評価落札方式の入札参加に際しては 基礎制度申請をし 通知書の交付を受けることが必須です 1. 申請対象者 千葉市建設事入札参加資格者名簿 の

別添 平成 31 年度における建設業の安全衛生対策の推進に係る留意事項 1 足場等からの墜落 転落防止対策事業者は 建設業における死亡災害のうち 墜落 転落災害が 4 割以上を占めていることから 引き続き墜落 転落災害防止に係る労働安全衛生規則 ( 以下 安衛則 という ) の遵守徹底を図るとともに

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第 3 働き方改革 の推進などを通じた労働環境の整備 生産性の向上 非正規雇用労働者の待遇改善 長時間労働の是正 人材育成の強化 人材確保対策の推進 地方創生の推進及び労働者が安全で健康に働くことができる職場づくりなどにより 労働環境の整備 生産性の向上を図る 1 非正規雇用労働者の待遇改善 長時間

1

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利用目的と共同利用

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啓発事業推進 会員サービス関係事業 1. 高年齢者雇用優良事業所 障害者雇用優良事業所 永年勤続障害者の表彰を行う 10 月 2. 推進委員会を開催し 協会事業の企画運営に関する検討 協議を行うとともに 委員相互の交流研鑽を図り 協会の円滑な運営に努める 7 月 10 月 3. 会員企業の雇用の安定

JISQ 原案(本体)

23 歳までの育児のための短時間勤務制度の制度普及率について 2012 年度実績の 58.4% に対し 2013 年度は 57.7% と普及率は 0.7 ポイント低下し 目標の 65% を達成することができなかった 事業所規模別では 30 人以上規模では8 割を超える措置率となっているものの 5~2

第 2 節キャリア コンサルティングの理解 (4) キャリア コンサルタントの能力 Ⅰ キャリア コンサルティングの社会的意義に対する理解 1 社会 経済的動向とキャリア形成支援の必要性の認識 2 キャリア コンサルティングの役割の理解 3 キャリア コンサルティングを担う者の活動範囲と義務 ( 活

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

(2) 計画期間 2018 年度から 2022 年度までの 5 か年を計画期間とする (3) 計画の目標 山形労働局 県内事業者 労働者等関係者が一体となって 一人の被災者も出さな いという基本理念の実現に向け 以下の目標を計画期間中に達成することを目指す 1 死亡災害全業種を通じての目標死亡災害に

< 目次 > はじめに 1 1 計画のねらい 1 (1) 計画が目指す社会 1 (2) 計画の期間 目標 1 (3) 計画の評価と見直し 1 2 労働災害の動向と課題 1 (1) 静岡県内の労働災害の推移 1 (2) 業種別の労働災害の動向 2 (3) 年齢別の動向 3 3 重点施策 4 (1) 労

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調査結果のポイント 従業員採用状況について 平成 28 年度 (H28.4 ~ H29.3) は 計画どおり もしくは計画より多く採用した と回答した企業が69% 採用計画について 29 年度 (H29.4 ~ H30.3) は 28 年度実績と比較し 増やす と回答した企業と 減らす と回答した企

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

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Transcription:

報道関係者各位 2018 年 11 月 21 日 中央労働災害防止協会総務部長 阿部 充 照会先 総務部広報課長 高橋まゆみ ( 電話 )03-3452-6542 (FAX)03-3453-8034 E-mail koho@jisha.or.jp 安全衛生教育促進運動 が始まります! ~ 労働災害のない職場づくりは 人づくり から ~ 災害防止団体 安全衛生関係団体が連携 中央労働災害防止協会 ( 中災防 ) は 働く人の安全と健康を守る上で重要となる安全衛生に関する教育等の実施を促進するため 12 月 1 日から 安全衛生教育促進運動 を展開します 同運動は 中災防が平成 25 年度から主唱しているもので 今回で6 回目 本年度は 労働災害による死傷者の増加に歯止めがかからないことなどを受け 9 月に厚生労働省から労働災害防止団体や業界団体に対し 労働災害防止対策の推進が要請されるなど 安全衛生対策や教育の重要性が一層増しているところです こうした状況を踏まえ 中災防では 平成 30 年度安全衛生教育促進運動実施要領 ( 別紙 ) を策定 同要領に基づき 法定教育 ( 新入社員に対する雇入れ時教育 危険有害業務に新たに従事する者への特別教育など ) だけでなく 経営トップ層や管理職 労働安全衛生マネジメントシステム担当者 メンタルヘルスケア担当者など幅広い階層への多様な安全衛生教育の必要性に着目し 企業に対して法定教育以外の教育 研修等の充実も促すことにしています また 来年 2 月に義務化されるフルハーネス型墜落制止用器具 ( 安全帯 ) 使用作業従事者に対する特別教育の実施の周知 徹底を図ります 中災防では4 月末までの実施期間を通じ 厚生労働省の後援のもと労働災害防止協会 4 団体 都道府県労働基準協会等 48 団体及び安全衛生関係団体 19 団体の協賛を得て 関係者間での一層の連携を図りながら 実施者である事業場での安全衛生教育等を支援していきます 参考 平成 30 年 (10 月末時点 ) の労働災害発生状況速報値 ( カッコ内は前年同期比 ) 死傷者数 93,334 人 (6,209 人増 7.1% 増 ) 休業 4 日以上 死亡者数 670 人 (31 人減 4.4% 減 ) 厚生労働省まとめ この資料は 厚生労働記者会 厚生労働省労政記者クラブ 厚生日比谷クラブ 鉄鋼研究会 に配布しています

別紙 平成 30 年度安全衛生教育促進運動実施要領 1 趣旨安全衛生教育促進運動は 労働者の安全と健康を守る上で中核となる安全衛生教育についてその重要性を啓発し 実施を促進するため 平成 25 年度から中央労働災害防止協会が主唱し 実施している運動である わが国の労働災害は 関係者のたゆまぬ努力により長期的には減少してきたものの 平成 29 年は死傷者数 死亡者数とも前年を上回った 平成 30 年も死傷者数が前年同期を上回って推移する中 9 月には厚生労働省から労働災害防止団体や業界団体に対し 下半期の労働災害防止対策の推進が要請されるなど 依然として予断を許さない状況にある 特に 就業者の約 7 割を占める第三次産業での災害は増加の一途をたどっている パート アルバイトなど非正規雇用が多く 安全衛生活動や教育の定着が難しいことなどが一因といわれる また 東京オリンピック パラリンピック開催に向けた準備が急ピッチで進められる中 建築関連工事や警備業 施設メンテナンス業務などにおける高齢化や人手不足による災害の増加が懸念されている 業種 業務それぞれの実情に合わせて すべての人が安全で健康に働くことのできる環境を実現するためには より一層の安全衛生活動の活性化 安全衛生教育の充実が求められる 平成 30 年度を初年度とする国の第 13 次労働災害防止計画や 平成 28 年に改正された安全衛生教育等推進要綱の趣旨を踏まえ 雇入れ時教育 職長等教育 作業内容変更時教育 特別教育等を徹底するとともに 改正安全衛生教育等推進要綱で実施対象に追加された安全推進者 荷役災害防止担当者 化学物質管理者 産業保健スタッフ 管理職などに対する安全衛生教育 研修の推進 さらには安全衛生業務従事者への能力向上教育などを通じて 労働災害のない職場づくりを目指すことが肝要である また 本運動期間中の平成 31 年 2 月には 高所作業におけるフルハーネス型墜落制止用器具 ( 安全帯 ) の使用と特別教育の実施が義務づけられることを念頭に置いた対応も必要となる 教育 研修の対象者が増える年度初めに向け 自事業場に必要な教育 研修についてあらためて確認し 計画的に準備を進めて着実に実施することが重要である これらの状況を踏まえ 本年度の安全衛生教育促進運動は 正しい知識で職場を安全 健康に! を標語として展開することとする 2 実施期間 平成 30 年 12 月 1 日から平成 31 年 4 月 30 日までとする

3 運動標語 正しい知識で職場を安全 健康に! 4 主唱者 中央労働災害防止協会 5 後援 厚生労働省 6 協賛者建設業労働災害防止協会 陸上貨物運送事業労働災害防止協会 港湾貨物運送事業労働災害防止協会 林業 木材製造業労働災害防止協会 都道府県労働基準 ( 労務安全衛生 ) 協会 ( 連合会 ) 一般社団法人新潟県労働衛生医学協会 一般財団法人地方公務員安全衛生推進協会 一般社団法人仮設工業会 一般社団法人全国登録教習機関協会 一般社団法人日本クレーン協会 一般社団法人日本ボイラ協会 一般社団法人日本労働安全衛生コンサルタント会 公益財団法人安全衛生技術試験協会 公益財団法人産業医学振興財団 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会 公益社団法人産業安全技術協会 公益社団法人全国労働衛生団体連合会 公益社団法人日本作業環境測定協会 公益社団法人日本産業衛生学会 公益社団法人日本保安用品協会 公益社団法人ボイラ クレーン安全協会 高圧ガス保安協会 日本労働災害防止推進会 一般社団法人安全技術普及会 一般社団法人セーフティグローバル推進機構 ( 順不同 ) 7 実施者 各事業場 8 主唱者の実施事項主唱者は 次の事項を実施する (1) 機関誌 Webサイト等 さまざまな媒体を通じての広報 (2) リーフレット等の制作および配布 (3) 安全衛生教育実施チェックリスト の本運動実施期間中の集中的な配布 (4) 安全衛生教育相談窓口 の設置および安全衛生教育相談への集中的な対応 (5) ポスター等の掲示 (6) 安全衛生関係団体等に対する協力依頼 (7) 事業者団体 中小企業団体 経営者団体等を通じた 本運動の事業場への周知 (8) その他 安全衛生教育に関する事業場への支援 協力

9 協賛者の実施事項協賛者は 次の事項を実施する (1) 機関誌等を通じた 関係団体や事業場等への周知 広報 (2) 安全衛生教育に関しての事業場への支援 協力 (3) その他 本運動の推進に関わる事項 10 実施者の実施事項各事業場は 特に次の事項を実施する (1) 年間の安全衛生教育実施計画の作成 これに基づく安全衛生教育の計画的かつ効果的な実施 (2) 安全衛生教育の実施結果の記録 保存 (3) 実施計画の作成 実施 実施結果の記録 保存など安全衛生教育に関する業務の実施責任者の選任 (4) 法定教育等の徹底ア新入社員 ( パート アルバイト 派遣労働者を含む ) に対する雇入れ時教育イ配置転換により作業内容に変更があった者に対する作業内容変更時教育ウ危険有害業務に新たに従事する者に対する特別教育や 新たに特別教育が必要となる業務等 ( フルハーネス型墜落制止用器具の使用が義務づけられる高所作業を含む ) に従事する者への特別教育エ職長等に新たに就任する者に対する職長等教育オ就業制限業務 作業主任者を選任すべき業務での免許所有者や技能講習修了者などの資格者の充足カ安全衛生業務従事者 ( 安全管理者 衛生管理者 安全衛生推進者 衛生推進者 安全推進者等 ) を選任 配置するための教育等キ危険有害業務従事者への教育 安全衛生業務従事者への能力向上教育ク健康の保持増進を図るための健康教育ケこれらに準じた安全衛生水準の向上に資する教育 研修 (5) 法定教育以外の教育等の充実ア労働安全衛生マネジメントシステム担当者への教育イ化学物質管理者教育ウ健康保持増進措置を実施するスタッフを養成するための専門教育エ産業保健スタッフ等に対するメンタルヘルスケア推進のための教育 研修オ経営トップ等に対する安全衛生セミナーカ管理職に対する安全衛生教育 (6) 講師 教材等の問題から 自ら安全衛生教育を実施することが困難な場合の 安全衛生関係団体等の活用による安全衛生教育の実施

(7) 資格または特別教育等が必要な設備機器 作業場所等に対して その必要な資格または特別教育の種類を掲示することや 有資格者に腕章を装着させることなど 安全衛生教育に関する 見える化 の推進 (8) 危険体感教育や 日々の危険感受性を向上させる教育等の活用