H30雑踏事故防止通達(公表用)

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(1) 主催者は 会場等の安全許容人数を把握の上 う回路 避難場所及び立入り 停滞等の禁止区域の設定 警備員の配置 広報手段等について 雑踏事故を防止し得る警備計画を作成すること (2) 主催者は 十分な警備員を配置して動線の安全を確立すること 特に 参集者が過密となった場合に う回路の誘導体制及び

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Taro-例規(雑踏警備実施要領につ

Taro 北海道警察雑踏警備

負傷等の事故の発生を警戒し 防止する業務 ( 雑踏の整理に係るものに限る ) と規定されており 個々の警備業務が雑踏警備業務に該当するか否かは 個々の警備業務ごとに 当該業務の委託契約書等の内容 業務の実態等から雑踏警備業務の定義に該当するか否かをみて判断されるものです (2) 1 号業務との関係

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Taro-岩手県警察突発重大事案初動

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

安全管理規程

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

○福岡県警察交通管制要綱の制定について(通達)

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参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

(1) 生活安全部地域室通信指令課長 ( 以下 通信指令課長 という ) は 突発重大事案の発生を認知したときは 報告 連絡系統表 ( 別表第 2) により 迅速に関係所属長 ( 警備部警備課長 ( 以下 警備課長 という ) 事案主管課長 現地警察署の警察署長 ( 以下 署長 という ) 等 )

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

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警察署長又は本部捜査担当課長は 犯罪の検挙状況 被害者等からの相談 関係機関からの通報等により再被害防止対象者に指定する必要がある被害者等を認めるときは 再被害防止対象者指定等上申書 ( 様式第 1 号 ) により警察本部長に再被害防止対象者の指定を上申するものとする この場合において 警察署長は

Taro-309 緊急事態における新潟県警察の組織に関する要綱の制定について(例規通達)

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

( 活動基地及び活動区域 ) 第 5 条 航空隊の活動基地は 西八代郡市川三郷町黒沢 5375 番地に設置する山梨県警察航空基地 ( 以下 航空基地 という ) とする 2 航空隊の活動区域は 県内全域とする ( 編成 ) 第 6 条 航空隊の編成は 別表第 1 のとおりとする ( 業務 ) 第 7

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

警察安全相談取扱要綱の制定について(例規通達)

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1 趣旨このガイドラインは 日本国内の公道 ( 道路交通法 ( 昭和 35 年法律第 105 号 ) 第 2 条第 1 項第 1 号に規定する 道路 をいう 以下同じ ) において 自動走行システム ( 加速 操舵 制動のうち複数の操作を一度に行い 又はその全てを行うシステムをいう 以下同じ ) を

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1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

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資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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原議保存期間 5 年 ( 平成 27 年 12 月 31 日まで ) 各都道府県警察の長 殿 警察庁丙刑企発第 43 号 ( 参考送付先 ) 平成 22 年 2 月 25 日 各附属機関の長 警察庁刑事局長 各地方機関の長庁内各局部課長 美容外科手術を行っている医師の団体に属する会員等からの指名手配

場 外 警 備 以下の仕様により 業務を遂行すること 1 目的 (1) 和歌山競輪場 駐車場及び周辺地域において来場者の安全を確保するため適切な交通誘導 交通整理を行うとともに 秩序維持のため 警備任務を遂行することにより 和歌山競輪場 の円滑な運営に寄与することを目的とする (2) 和歌山競輪場駐

訓令・通達一覧

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特定個人情報の取扱いの対応について

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

特定個人情報の取扱いの対応について

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14個人情報の取扱いに関する規程

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

イ -3 ( 法令等へ抵触するおそれが高い分野の法令遵守 ) サービスの態様に応じて 抵触のおそれが高い法令 ( 業法 税法 著作権法等 ) を特に明示して遵守させること イ -4 ( 公序良俗違反行為の禁止 ) 公序良俗に反する行為を禁止すること イ利用規約等 利用規約 / 契約書 イ -5 (

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

第 1 ガイドライン策定の目的及び対象 1 ガイドライン策定の目的美濃加茂市では犯罪のない安全で安心できる住みよい地域社会を実現するため 平成 21 年 10 月に 美濃加茂市防犯活動推進条例 を施行するとともに 同条例に基づく防犯計画を策定し 市民 事業者及び市が一体となって 犯罪のないまちづくり

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

上記の要件をすべて満たさないカメラ ( 例えば 録画装置を備えていないカメラ ) であっても 不特定多数の人を撮影している場合は プライバシーを侵害するおそれがあります このガイドラインの趣旨を踏まえ プライバシーの保護に配慮するとともに設置目的に沿った適切な運用を行うことが必要です 第 2 防犯カ

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における


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山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

1青森県防災ヘリコプター運航管理要綱

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別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

平成  年  月  日

目次 1. はじめに 1 (1) 基本方針策定の目的 1 (2) これまでの取組みと今後の取組み 1 (3) 街頭防犯カメラ と 施設監視カメラ 2 2. 設置に係る基本方針 3 (1) 設置場所 3 (2) 撮影範囲 4 (3) 設置していることの表示 4 (4) 設置地域の周知 4 (5) 地域

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

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平成 24 年 11 月 13 日 新潟縣信用組合 中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 第 1 第 6 条第 1 項第 1 号に規定する法第 4 条及び第 5 条の規定に基づく措置の実施に関する方針の概要 当組合は 地域に根差し 地

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第 2 項交通応急対策 災害時には 道路 橋梁等の道路施設が被災するとともに 倒壊建物 がれき等による障害物や 緊急車両 一般車両による交通渋滞が発生し 緊急輸送等に支障をきたすおそれがある 町民等の避難 災害応急対策員の輸送および救助 救護のための資材 物資の輸送を確実に行うため 迅速かつ適切に交

ウ身辺警戒員に病気その他の理由により指定を解除すべき事由が生じたときは 身辺警戒員解除上申書により指定の解除を上申するとともに これに代わる適任者を身辺警戒員指定上申書により上申する (3) 指定期間 ( 第 4 関係 ) 身辺警戒員の指定期間は 4 月 1 日から翌年 3 月 31 日までとする

事務ガイドライン ( 第三分冊 )13 指定信用情報機関関係新旧対照表 Ⅰ-2 業務の適切性 現行改正後 ( 案 ) Ⅰ-2 業務の適切性 Ⅰ-2-4 信用情報提供等業務の委託業務の効率化の観点から 内閣総理大臣 ( 金融庁長官 ) の承認を受けて信用情報提供等業務の一部を委託することが可能とされて

岩手医科大学医学部及び附属病院における人を対象とする医学系研究に係るモニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学医学部及び附属病院における 人を対象とする医学系研究に係る モニタリング及び監査の実施に関する標準業務手順書 岩手医科大学 第 1.0 版平成 29 年 10 月 1 日

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大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

2011年度 九州航空株式会社 「安全報告書」

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

1 はじめに 本市では 平成 17 年に 鹿児島市安心安全まちづくり条例 を定め 地域の安全は地域で守る を基本理念に 市と市民 事業者等が連携 協働し 安心して安全に暮らせるまちづくりを進めてきました これまでに防犯パトロール隊や青色防犯パトロール車による防犯活動をはじめ 安心安全ネットワーク会議

大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ

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青警本務第 号 青警本総推第 号 青警本生企第 号 青警本刑企第 号 青警本交企第 号 青警本備一第 号 平成 2 8 年 3 月 1 8 日 各所属長殿 青森県警察本部長 レピーサポート 職場復帰サポート実施要綱の制定について

目次 4. 組織 4.1 組織及びその状況の理解 利害関係者のニーズ 適用範囲 環境活動の仕組み 3 5. リーダーシップ 5.1 経営者の責務 環境方針 役割 責任及び権限 5 6. 計画 6.1 リスクへの取り組み 環境目標

医療安全管理指針

個人情報保護規程

第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

特定個人情報の取扱いに関する管理規程 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 特定個人情報の漏えい 滅失及び毀損の防止その他の適切な管理のための措置を講ずるに当たり遵守すべき行為及び判断等の基準その他必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条 この規定における用語の意義は 江戸川区個人情報保

2 安全衛生教育の実施等 () 6 派遣労働者を雇い入れたときに雇入れ時の安全衛生教育を行 はい いいえ っています () 7 派遣労働者の派遣先事業場を変更するなど 作業内容を変更 はい いいえ したときは 当該派遣労働者に対し 作業内容変更時の安全 衛生教育を行っています ()() 8 6 及び

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1 ガイドライン策定の目的防犯カメラについては テレビや新聞で報道されているように 犯罪の解決や犯罪の抑止につながることなど その効果は社会的に認められており さまざまな施設に防犯カメラが設置されております しかし その効果が認知される一方で 防犯カメラにより個人のプライバシーなどの人権が侵害される

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

的に推進すべき事項を定めること (2) 本部本部関係課は 全国的な犯罪情勢を勘案し 本部が主導して抑止を行う種類の犯罪 ( 以下 本部重点犯罪 という ) を定め その犯罪抑止計画 ( 以下 本部犯罪抑止計画 という ) を策定すること 本部重点犯罪は 県境において続発している犯罪その他関係する本部

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別添 巡回連絡実施要領第 1 趣旨この要領は 埼玉県地域警察運営規程 ( 平成 15 年埼玉県警察本部訓令第 51 号 以下 運営規程 という ) 第 5 条第 2 項第 4 号イの規定に基づき 巡回連絡の実施に関し 必要な細部的事項を定めるものとする 第 2 定義この要領において使用する用語は 運

資料 7-1 特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について 国土交通省関東地方整備局道路部交通対策課 1 (1) 特殊車両通行許可制度 2

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

Transcription:

F. 3 3 7 0 7 0 C 滋地甲発第 S 0 0 0 3 号平成 3 0 年 1 月 1 日保存 3 年 ( 3 3. 1 2. 3 1 まで ) 各部長 首席監察官 警察学校長 各首席参事官 各 参 事 官 各 所 属 長 各 監 察 官 殿 滋賀県警察本部長 雑踏事故の防止について ( 通達 ) 雑踏事故の防止に向けた取組みについては これまで 雑踏事故の防止について ( 平成 26 年 1 月 1 日付け滋地甲発第 S0003 号 ) により実施してきたところであるが 引き続き 本通達に基づき 行事等の規模及び内容等に対応した効果的な雑踏警備を実施し 雑踏事故の防止に万全を期されたい 記 1 雑踏事故防止に関する基本的考え方及び留意事項雑踏事故防止に関する基本的考え方及び留意事項については 別添 雑踏事故の防止に関する指針 のとおりとする 2 雑踏事故防止に関する体制の確立 (1) 雑踏警備実施指導官の指定生活安全部地域課地域指導官の職にある警察官を雑踏警備実施指導官に指定し次の任務を行わせるものとする ア雑踏事故防止に関する平素の措置 ( ア ) 過去の雑踏警備実施における問題点等の分析 ( イ ) 前記分析を踏まえた警察署に対する指導 ( ウ ) 警備業主管課との連携イ雑踏警備実施に関する警察署への指導 ( 実施計画の策定 部隊員の配置運用主催者への事前指導等に関する指導 )

ウ雑踏警備実施主任者及び雑踏警備に従事する警察官に対する指導 教養 (2) 雑踏警備実施主任者の指定警察署長は 警察署の地域課長の職にある警察官を雑踏警備実施主任者に指定し 次の任務を行わせるものとする ア雑踏事故防止に関する平素の措置 ( ア ) 過去の雑踏警備実施における問題点等の分析 ( イ ) 行事が行われることが予想される施設の管理者等との連携 ( 平素の指導 開催予定の行事等に関する指導等 ) イ実施計画の企画 立案ウ実地調査の実施エ自治体等関係機関等との連携オ主催者への自主警備等に関する事前指導カ雑踏警備に従事する警察官に対する指導 教養 (3) 内部管理により省略

雑踏事故の防止に関する指針 第 1 基本的考え方一般的に 雑踏事故防止に係る行事等の主催者及び警察の責務はそれぞれ次のとおり 1 主催者は 行事等の開催により雑踏を生じさせる原因者として 自主警備を実施すべきであり 雑踏の影響が及ぶと認められる範囲については 会場内だけでなく会場外においても また そこが公道であるか否かを問わず 必要な事故防止対策を講じることにより 雑踏事故の未然防止を図る 2 警察は 警察法第 2 条に定められた責務を果たすため 主催者に対して必要な指導を行うとともに 警察部隊の投入が必要と判断される場合には 事前には実査等必要な準備の上 雑踏警備計画を作成し 当日には主催者等と連携して必要な事故防止対策を講じることにより 雑踏事故の未然防止を図る 第 2 事前の措置 1 主催者に対する事前指導 (1) 主催者に対しては 次の事項について その理解が得られるよう必要な指導に努めること ア主催者は 会場等の安全許容人数を把握の上 う回路 避難場所及び立入り 停滞等の禁止区域の設定 警備員の配置 広報手段等について 雑踏事故を防止し得る警備計画を作成すること イ主催者は 十分な警備員を配置して動線の安全を確立すること 特に 参集者が過密となった場合に う回路の誘導体制及び分断規制による警備体制を確立できるよう十分な警備員を配置すること ウ主催者は 当日の警備員の配置状況並びに誘導及び規制に必要な資機材の活用状況について 計画どおり実施されているかを確認すること また 当日 天候の変化等の事情により計画を変更する場合には 雑踏事故を防止し得るものとし その変更どおり実施されているかを確認すること エ主催者は 当日 警備員を運用して 参集者の動向及び群集密度を的確に把握した上 拡声器 案内看板 ロープ等の資機材を活用して 無秩序な人の往来や滞留を防止すること また 参集者が過密となった場合 警備員をして 参集者の分断 進入規制 う回等適切な措置を採り 参集者の圧力を緩和させて雑踏事故の発生を未然に防止すること (2) 行事等の開催計画自体の早期把握に努め 主催者が適正な警備計画を作成するよう指導を行うこと

(3) 主催者が作成した警備計画については 事故防止の見地から十分な検討を加 え その計画に不備な点がある場合は 是正を指導し 警察の指導事項を確実 に遵守させるように努めること (4) 多数の人出が予想され かつ火気器具等を使用する露店が多数出店する行事 については 主催者及び地元消防等の関係機関と連携を密にし 事前に露店等 に対して指導を行う等雑踏事故防止に努めること 2 実地調査 (1) 雑踏警備は 年ごとに条件や事情に変化が生じていることを前提として そ の都度実地調査を行うこと (2) 実地調査に当たっては 次の事項を中心に綿密に調査を行い 事件 事故等 の原因となる事象の発見及び危険の除去に努めること ア イ ウ 現場及び付近の地形 地物 現場周辺の交通機関 交通量 道路の幅員及 び照明度並びに気象の状況 建物又は施設の構造及び周辺の状況 特に収容能力 非常口 退避路及び 避難場所 警備本部の設置及び部隊の配置に適切な地点 (3) 実地調査は 主催者と合同で行うように努め 主催者の安全措置及び警備措 置を点検し 主催者に対して不備な点を是正するよう指導すること 3 関係機関との協力 主催者と連携の上 消防機関 輸送機関その他の関係機関との協力体制を確保 すること 4 実施計画の作成 (1) 行事等の内容 性格 規模等を勘案して 警察部隊の投入が必要と判断され る場合には あらかじめ実施計画を策定すること (2) 実施計画は 実地調査の結果等を踏まえ 部隊の配置 指揮命令系統 主催 者等との連絡体制 装備資機材の配備 突発事案発生時の措置要領等について 周到かつ適切なものとすること (3) 実施計画の策定に当たっては 行事の内容 人出予想 地形 地物 交通の 状況 主催者の警備体制 予想突発事案等を総合的に判断し かつ 過去の教 訓等を十分活用して大きく構えること (4) 部隊の配置に当たっては 著しい雑踏が予想される場所又は人の転倒しやす い場所等雑踏による事故の発生の危険性が高い場所を重点とすること また 部隊員個々に具体的な任務を付与し 現場の状況に応じて弾力的に配備を強化 すること 5 交通規制

雑踏事故の発生が予想されるときは 予想される人出に応じて 合理的な整理対策を立て 必要な範囲にわたる車両の通行禁止又は制限その他の交通規制を行い これを事前に広報して一般に徹底すること 6 広報活動会場及びその周辺における広報活動は 特に 危険な事態が発生し又は発生のおそれがある場合において 主催者と協力して実施し 不穏な群集心理の発現を未然に防止し 併せて事故防止上の注意を促すこと 第 3 危険事態発生時の措置 1 雑踏警備に際しては 主催者と連携して常時かつ組織的に参集者の動向及び雑踏密度を把握し 危険な事態が発生した場合に直ちに必要な措置を講ずることができるようにしておくこと 2 参集者が過密となるなど雑踏に伴う危険が具体的に予想される状態になった場合においては 迅速的確な体制を確立して部隊を指揮し 参集者の分断 誘導 進入禁止等の措置により 参集者の圧力を緩和させて 雑踏事故の発生を防止すること また 秩序を乱す者については 主催者に必要な措置を採らせるほか 事態に応じ 指導 警告 制止等を行うなど 事故防止の措置を採ること 3 具体的に危険な事態が発生した場合は 迅速かつ的確な部隊運用 広報 交通規制等の措置により その拡大防止を図るとともに 負傷者を救護し 事態の早期収拾に当たること (1) 部隊運用に際しては 直ちに警察力を集中させ 迅速かつ適切な現場措置を講じること (2) 広報に際しては 混乱の制止と人心の安定を図るため 主催者と連携して 速やかに状況を周知し 事故の拡大防止に対する協力を得るよう努めること 第 4 幹部の心構え等 1 警察署長等の幹部は 主催者に対する指導内容及び実地調査の結果を把握の上 警備要点を見極め 実施計画に反映させるとともに 当日は 警備本部において 組織的に情報を集約し 一元的な指揮を執り 部隊を的確に運用することにより 雑踏事故の未然防止に当たること 2 部隊員に対しては 個々の任務を具体的に指示するとともに 群集心理の特性 受傷事故の防止等に関する教養を行い 活動要領及び関係法令の周知を図ること