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大規模イベント開催時の危機管理等における消防機関のあり方に関する研究結果について ( 概要 ) 研究の趣旨 現在 国際社会では各地で多様な形態のテロが発生し また NBCテロ災害等 特別な備えが必要となる事案が発生する恐れも増してきている 2019 年のラグビーワールドカップ 2020 年のオリンピ



資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

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第3編 災害応急対策


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大津市避難所運営マニュアル

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

大規模災害対策マニュアル

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

Microsoft PowerPoint - 資料2 防衛省資料(セット).pptx

油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

目次 1 目的 1 2 医療機関及び行政機関等との協力関係の確保 1 3 事業主体 1 (1) ドクターヘリ 1 (2) 防災消防ヘリ 1 4 定義 1 (1) ドクターヘリ基地病院 1 (2) 地域救急医療体制支援病院 1 (3) ヘリ救急搬送体制支援病院 2 (4) 出動区分 2 5 ドクターヘ

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

病院機構災害医療センター ( 以下 災害医療センター という ) に DMAT 事務局を設置する 都道府県は 通常時に DMAT 運用計画の策定 医療機関等との協定の締結等を行い 災害時に 計画に基づき DMAT を運用し 活動に必要な支援 ( 情報収集 連絡 調整 人員又は物資の提供等 ) を行う

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平成24年度 国民保護訓練の成果等について

02一般災害対策編-第3章.indd

☆配布資料_熊本地震検証

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

第 4 編 復旧等 第 2 章 武力攻撃災害の復旧 区は その管理する施設及び設備について 武力攻撃災害による被害が発生したときは 武力攻 撃災害の復旧を行うこととし 武力攻撃災害の復旧に関して必要な事項について 以下のとおり定 める (1) 国における所要の法制の整備等武力攻撃災害が発生したときは

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

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( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

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(6) 八丈町役場 青ヶ島村役場 八丈町災害対策本部 青ヶ島村災害対策本部の設置 7 訓練の様子 (1) 八丈町避難誘導訓練地震時における総合的な避難訓練と火山噴火時における避難訓練を併せて行い 八丈町及び防災関係機関並びに住民がとるべき防災処置を実践し 地震災害 火山噴火災害に対応した防災対策の習

スライド 0

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各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

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2. 運用の基本方針 DMATの活動は 通常時に都道府県と医療機関との間で締結された協定及び厚生労働省 文部科学省 独立行政法人国立病院機構等により策定された防災計画等に基づくものである DMATの派遣は被災地域の都道府県の派遣要請に基づくものである ただし 厚生労働省は当分の間 被災地域の都道府県

イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県

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職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

自衛隊の原子力災害派遣に関する達

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2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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なお 本通知は 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 245 条の 4 第 1 項の規 定に基づく技術的助言として発出するものであることを申し添える 2

前提 新任務付与に関する基本的な考え方 平成 28 年 11 月 15 日 内 閣 官 房 内 閣 府 外 務 省 防 衛 省 1 南スーダンにおける治安の維持については 原則として南スー ダン警察と南スーダン政府軍が責任を有しており これを UNMISS( 国連南スーダン共和国ミッション ) の部

1. 自衛隊と関係機関の連携 < 発災当初から 被災者の捜索や人命救助活動を全力で実施 > 警察 消防 海上保安庁等と協力し 津波等により孤立した地域や倒壊家屋等から多数の被災者を救出 米軍 警察 消防 海上保安庁等と共同し 被災 3 県の沿岸 河口部を中心とした集中捜索を実施 関係機関との連携 1

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平成 30 年度救急業務のあり方に関する検討会報告書の概要 消防庁救急企画室 はじめに 消防庁救急企画室では 高齢化を背景として救急需要が増大する中 救急車の適正利用の推進や救急業務の円滑な実施と質の向上等 救急業務を安定的かつ持続的に提供し救命率の向上を図ることを目的に 平成 30 年度救急業務の

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

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Title

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防災マニュアル 戸室 2 丁目自治会自主防災隊 自主防災隊組織図 任務と各役割 厚木市災害時要援護者支援制度実施要綱 要援護者支援体制について 戸室地区災害時における要援護者支援の活動プラン 要援護者への支援活動内容 災害時の要援護者支援に係る戸別訪問調査表 支援者連絡表 神奈川県立厚木高校避難所運

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( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

別紙 1 防災訓練結果報告の概要 1. 訓練の目的本訓練は 核物質管理センター六ヶ所保障措置センター原子力事業者防災業務計画第 2 章第 5 節第 2 項 防災訓練 に基づき 原子力災害を想定した総合訓練を実施することで 原子力防災組織が有効に機能することを確認する 訓練後は訓練モニターの評価結果

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レスキューフレーム(簡易起重機)訓練中引揚作業時、救助者、要救助者落下事故

2. 大規模津波防災総合訓練実行委員会設立準備会 日 場 時 : 平成 29 年 12 月 19 日 ( 火 ) 午後 1 時 30 分 ~ 午後 3 時 所 : 四日市市役所 6F 本部員会議室 準備会参加機関 : 中部管区警察局 陸上自衛隊第 10 師団海上自衛隊横須賀地方総監部 航空自衛隊中部

はじめに

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災害拠点病院 災害拠点病院は 病院などの後方医療機関として 地域の医療機関を支援する機能を有する病院で 重症 重篤な傷病者を受入れるなど 災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院として位置づけられています 厚生労働省の基準では 地域の災害拠点病院については 原則として 二次保健医療圏ごとに

平成30年度静岡県総合防災訓練 実施計画

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

REMAT における初動対応での放射線防護 REMAT の隊員が汚染のある地域や高線量率の地域において活動する可能性がある場合 各隊員は個人線量計の他 携帯型の空間線量率計および表面汚染サーベイメータを装備す る また車両および各隊にはラジプローブ ( 補足資料 2 参照 ) を装備する 活動内容や

第 1 章 危機管理とは 1 1 目的 2 分類 3 対象とする危機の内容 4 体制 5 対応 6 原因の分析と評価 7 見直しの観点 第 2 章 初動対応編 6 1 交通事故発生時の対応 2 事故 ( けが等 ) 発生時の対応 3 病気等 ( 学校において予防すべき感染症含む ) 発生時の対応 4

時間災害状況等の推移関係機関関係機関の活動内容道府県 ( 防災本部 ) の留意事項 ( 評価の視点 ) 1 日目 3.1 地震に基因する標準災害シナリオ 9:00 (0:00) 地震発生 ( 震度 6 強 ) 特定事業所 施設等の緊急停止措置 災害拡大防止上必要な施設の手動停止操作 地震発生後 速や

すぐ連絡! すぐ実施! 杉並消防署からのお知らせ 自衛消防訓練を実施しましょう 自衛消防訓練は 火災が発生した場合に消防隊が現場に到着するまで 自衛消防 活動により 迅速 的確に人命の保護と災害の拡大防止の措置をとれるようにする ことを目的としています 訓練の種別 自主的に訓練することが必要です!

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

01講習会スライド(報告書用).pptx

平成 25 年度消防 救助技術の高度化等検討会報告書の概要 1 検討会の体制 検討経過 消防 救助技術の高度化等検討会 ( 検討会委員参照 ) 1 平成 25 年 6 月 25 日 2 平成 26 年 2 月 12 日 救助技術の高度化等分科会 1 平成 25 月 7 月 25 日 2 平成 25

島原市地域防災計画

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

目  次

目 次 1 訓 練 の 概 要... 1 (1) 目 的... 2 (2) 実 施 日 時... 2 (3) 想 定... 2 (4) 主 な 訓 練 実 施 場 所... 2 (5) 主 な 訓 練 項 目... 5 (6) 参 加 機 関... 6 (7) 訓 練 評 価... 7 (8) 国

できない場合は 代表消防機関代行の倉敷市消防局又は津山圏域消防組合消防本部の職員をもって充てるものとする 4 岡山県大隊に 消火 救助 救急等の任務単位毎に中隊を設けることとし 各中隊を 消火中隊等 と呼称するものとする なお 中隊長は 岡山県大隊長が指定するものとする 5 各中隊に 各車両又は付加


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( 平成 20 年 10 月版 ) 国内事故対策要領 ~ 事件 事故発生時の連絡体制と初動対応について ~ 社団法人全国旅行業協会

放医研とは 日本で唯一 世界をリードする かつ 放射線医学の総合的な研究機関 放射線をよく知り 放射線から人の体を守り 放射線により病気を治す 2

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(6) 行方不明者の捜索 (7) 治安の維持 (8) 被災者等への情報伝達 (9) 前各号に掲げるもののほか 派遣先都道府県警察の長が特に指示する活動一部改正 平成 25 年第 15 号 ( 即応部隊の活動 ) 第 4 条即応部隊は 大規模災害発生時に直ちに被災地等へ赴き それぞれ次に掲げる活動を行

事務連絡平成 24 年 4 月 20 日 都道府県各指定都市介護保険担当主管部 ( 局 ) 御中中核市 厚生労働省老健局総務課高齢者支援課振興課老人保健課 大規模災害時における被災施設から他施設への避難 職員派遣 在宅介護者に対する安全確保対策等について 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東

H30雑踏事故防止通達(公表用)

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最近の弾道ミサイル等の発射状況 1( 防衛省 HP 等より抜粋 ) 日付推定される弾種発射数場所飛翔距離備考 ムスダン 1 東岸地域不明 ( 失敗 ) SLBM 1 新浦 ( シンポ ) 沖約 30km 潜水艦発射 ムスダン 2 元山 ( ウォン

防災業務計画 株式会社ローソン

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

Transcription:

資料 7 引用元 内閣官房国民保護ポータルサイト 平成 27 年度国民保護に係る訓練の成果等について 平成 26 年度国民保護の成果等について 平成 25 年度国民保護の成果等について 1

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平成 26 年度 福岡県国民保護共同実動訓練 (H27.1.20) 9

福岡県国民保護共同実動訓練 1. 実施日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 ) 11:30~15:00 2. 訓練想定福岡市地下鉄橋本駅に到着した電車内において 化学剤 ( サリン ) が散布され 多数の死傷者が発生する その後 犯行グループは 駅に隣接する大型商業施設に対する爆破を予告する 3. 主な訓練会場 1 福岡市地下鉄橋本駅 初動対処訓練 除染 応急救護訓練 被災者搬送訓練等 2 医療機関 被災者受入 医療救護訓練 遺族支援訓練 3 福岡市立西体育館 避難所運営訓練 4 福岡県庁 総理大臣官邸 テレビ会議 合同対策協議会運営訓練 4. 参加機関 43 機関 1,001 人 5. 訓練の特徴 地下鉄駅を使用し 化学剤散布を想定した国民保護共同実動訓練 活動エリアが限られた中での被災者の救助 除染 10

福岡訓練 1 訓練内容と訓練実施場所 11:30 サリン散布事案発生 九州医療センター ( 医療機関 ) 12:35~14:30 1 負傷者受入 2 医療救護 3 遺族支援等 福岡県庁 14:40~15:00 1TV 会議 2 合同対策協議会 12:40 駅隣接大型商業施設爆破予告 福岡市立西体育館 ( 避難所 ) 12:20~14:30 1 被災者受入 2 メンタルヘルスケアへの配慮 3 給食等 8 福岡大学病院 ( 医療機関 ) 12:25~14:30 1 負傷者受入 2 医療救護 福岡赤十字病院 ( 医療機関 ) 12:40~14:30 1 負傷者受入 2 医療救護 13:25 事態認定 自衛隊福岡病院 ( 医療機関 ) 12:55~14:00 1 負傷者受入 2 医療救護 14:40 合同対策協議会 (TV 会議 ) 地下鉄橋本駅 ( 発災現場 現地調整所 ) 11:30~14:30 1 初動対処 2 除染 応急救護 3 被災者搬送 4 現地調整所運営等 H 11

福岡訓練 2 初動時における対応 地下鉄車内において化学剤散布事案が発生 鉄道事業者による初期対応 地下鉄車内などでテロ等が発生した場合 被災者の安全確保 救出等には鉄道事業者の役割が重要 乗務員による初期対応 駅職員による避難誘導等 乗務員による報告 駅職員による被災者対応 駅務員による避難誘導 複数階層施設における検知 ゾーニング 地下鉄や地下街が災害現場の場合には 地上への出入口及び通気口等が多数存在 化学剤拡散の可能性を考慮した危険区域等の設定が必要 施設構造等の確認 化学剤流出の可能性のある場所の検知 施設構造等の情報提供 地上から検知 ゾーニング 通気口等周辺検知 12

福岡訓練 3 活動エリアが限られた中での実動機関の連携 各実動機関が連携した除染 救出 救助活動 活動エリアが限られた環境において 除染 救出 救助活動を効率的に実施するためには 各機関の連携が重要 各機関が連携した被災者等除染 各機関が連携した救出 救助の活動 13

福岡訓練 4 資器材の有効活用と関係機関の連携 迅速な避難所設営 避難所施設の備品等の活用により迅速な設営 備品の転用 活用 関係各機関の情報共有 救護所の仕切り ( 卓球台を利用 ) 安否情報記入台 ( 卓球台を利用 ) 発災現場 消防現場指揮本部 現地調整所 DMAT BC 災害支援アドバイザー 各機関 福岡市消防局 日本中毒情報センター 各医療機関 14

福岡訓練 主な成果等 主な成果 複数階層施設 ( 地下鉄 地下街 ) には地上への出入口 通気口等が多数存在するが 同所から化学剤等が拡散する可能性を考慮した NBC 検知 検知結果等に基づく危険区域等設定の要領について確認することができた 活動エリアが限られた環境における被災者の救出 救助等に関して 各機関の態勢 資機材等を勘案した適切な役割分担及び状況に応じた臨機応変な現場対応の要領を確認することができた 日本中毒情報センターと消防及び医療機関間の情報連絡 BC 災害支援アドバイザーからの助言等 専門機関 ( 専門家 ) の意見を反映した現場活動を実施することにより 化学剤を用いたテロ災害等が発生した場合には 安全管理や応急救護 医療処置の観点から専門機関 ( 専門家 ) との情報交換が重要であることを確認することができた 避難所の開設に当たっては 避難所となる施設の備品等を有効活用することにより 迅速な避難所設置が可能であり また 被災者保護に必要な救援物資 ( アルミ素材の保温シートや簡易エアマット ) が有用であることを確認することができた 15

福岡訓練 主な成果等 今回の訓練で把握された課題とその対応 化学剤を用いたテロ災害等の発生現場における安全管理 ( 呼吸防護 ゾーニングの境界等 ) が一部徹底されていなかった 訓練を通じて徹底を図る必要がある ロールプレイング方式の訓練であるため 全体的にシナリオどおりの行動をとることが中心となってしまい 現場状況や現場情報の真偽の確認等 真にプレーヤーが考え判断を下す場面が少なかった 練度に応じ ブラインド要素を取り入れた訓練の実施を検討する必要がある 対処能力の向上に向けた今後の留意事項 化学剤を用いたテロ災害等が発生した場合には 消防 警察 自衛隊 医療チーム等の関係機関相互の連携が非常に重要であり 救出 救助 除染から医療機関への搬送に至る一連の活動がより一層円滑に行えるよう 更なる訓練を通じて 関係機関相互の連携 役割分担のあり方などを検証し 習熟を図る必要がある 16

平成 25 年度 青森県国民保護共同実動訓練 (H25.11.7) 17

青森県国民保護共同実動訓練 1. 実施日時平成 25 年 11 月 7 日 ( 木 ) 11:30~15:30 2. 訓練想定イベント開催中の弘前市運動公園において 放射性物質 セシウム 137 を含んだ爆発物 ( ダーティボム ) が爆発し 多数の死傷者が発生する 3. 主な訓練会場 1 弘前市運動公園 初動対処 簡易除染 応急救護訓練 被災者搬送訓練等 2 医療機関 負傷者受入 医療救護訓練 3 青森空港 広域搬送拠点臨時医療施設 (SCU) 運営訓練 4 弘前市立東小学校 避難所運営訓練 5 青森県弘前合同庁舎 総理大臣官邸 テレビ会議 合同対策協議会運営訓練 4. 参加機関 56 機関 1,129 人 5. 訓練の特徴 放射線危険区域等の設定 寒さに配慮した被災者の救助 広域搬送拠点臨時医療施設 (SCU) の設置 運営 18

青森訓練 1 訓練内容と訓練実施場所 11:30 ダーティボム爆発事案発生 青森県立中央病院 ( 被ばく医療機関 ) 13:20 緊急対処事態 認定 青森空港 (SCU) 青森県弘前合同庁舎 ( 合同対策協議会 ) 弘前大学医学部附属病院 ( 被ばく医療機関 ) 弘前市立東小学校 ( 避難所 ) 弘前市立病院 ( 非被ばく医療機関 ) 弘前市運動公園 広域医療搬送 ( 放射線医学総合研究所へ ) 19

青森訓練 2 初動時における対応 ゾーニング及び個人防護措置 ダーティボム事案では 検知結果に基づくゾーニングと個人防護措置が重要 消防による空間放射線量率の測定 ゾーニング 専門機関の助言による個人防護措置の決定 陽圧式防護服による NBC 簡易検知 ゾーニング 簡易防護服による救出救助活動 寒さに配慮した被災者の救助 寒さに配慮して トリアージ実施後の被災者の救護 除染を屋内で実施 発災現場近傍施設の活用 赤タグ対応エリア黄タグ対応エリア緑タグ等対応エリア 20

青森訓練 3R テロ発生時における関係機関間の連携 活動機関相互の連携 多数被災者発生時に限られた人員 資機材で効率的に活動するためには 活動機関相互の連携が重要 活動機関の連携による救出救助活動 ヘリによる要員 資機材の搬送 救出救助 警察 消防 自衛隊による共同隊員除染所 自衛隊ヘリによる要員等の搬送 専門機関との連携 R テロの被災者を収容する医療機関や避難所の活動では 専門機関との連携が重要 治療方針に関する助言等 スクリーニング等支援要員の派遣 資機材の提供 放医研からの助言等 ( 被ばく医療機関 ) スクリーニング 医療処置への支援 ( 非被ばく医療機関 ) スクリーニングなどへの支援 ( 避難所 ) 21

青森訓練 4 広域搬送拠点臨時医療施設 (SCU) の運営 内部被ばくが強く疑われる患者を ( 独 ) 放射線医学総合研究所 ( 千葉県 ) へ搬送するため 青森空港に広域搬送拠点臨時医療施設 (SCU) を設置し 患者の収容 航空搬送に備えた医療処置などを実施 航空隊から消防隊への引継 患者の収容 トリアーシ スクリーニンク 安定化処置 放医研との WEB 会議 自衛隊機への搬入 22

青森訓練 主な成果と今後の課題 主な成果 放射性物質を用いたテロ等による災害では 空間放射線量率の測定とゾーニングの実施による被災者の救出救助をはじめ 搬送 医療機関 避難所への収容の各段階において 放射線被ばく管理と放射性物質による汚染拡大防止が重要であることが認識できた 寒さに配慮して 屋外 ( 一時退避エリア ) でトリアージ実施後 被災者を屋内 ( 救護 除染エリア ) に搬送 誘導し 応急救護 簡易除染等を実施したが 被災者への配慮の必要性を再認識するとともに 屋内施設を活用した対処のあり方について一案を得ることができた 被ばく医療機関ではない医療機関において 放射線関係の専門機関 ( 受入準備 スクリーニング ) や被ばく医療機関から派遣された DMAT( 医療処置 ) の支援を受けつつ 放射性物質による汚染が疑われる患者の受入 医療救護について演練できた 広域搬送拠点臨時医療施設 (SCU) を青森空港に設置し 内部被ばくが強く疑われる患者の収容 航空搬送に備えた医療処置を実施するなど 被ばく医療に係る SCU の設置運営要領を確認できた 今後の課題 放射性物質を用いたテロ等による災害発生時には 発災現場のゾーニングや被災者の簡易除染を的確に行うことが重要であることから 基本に忠実に実施できるよう習熟を図ることが必要 関係機関の協力のもとに運営する避難所において十分に情報の共有が図られるよう 避難所内の運営本部の機能や情報伝達のあり方について更に検討することが必要 23