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変更履歴 Version 年月日変更内容備考 年 12 月 20 日初版

Transcription:

エクセルを用いて プログラミングを体験する p1

2 1. はじめに 1.1. 本の 1.2. プログラムの例 1.3. プログラムの考え方 1.4. 用語集 (1/2) 1.5. 用語集 (2/2)

1. はじめに 1 本の 3 本のを知る 本は プログラミングをはじめて学ぶ人のために エクセル上で動作するプログラムを解説するものである なお 使用環境や知識は 次の程度を想定している 対象とするソフト Microsoft Excel 2007, 2010 学習済みの知識情報の実習で学ぶ程度のエクセルの利用対象者プログラミングを学びたい者

1. はじめに 2 プログラムの例 4 プログラムの一例を知る 大学生が良く使うと考えられるプログラムとして 日程調整用ツールが上げられる 例えば下記の表を見て どの日付が最も出席率が高いか調べるプログラムである 日付名前 3 月 1 日 3 月 2 日 3 月 3 日 3 月 4 日 3 月 5 日 3 月 6 日 3 月 7 日 山田信博 赤平昌文 鈴木久敏 米倉実 清水一彦 宇川彰 五十嵐徹也 東照雄 大垣眞一郎 内田伸子 山下勝也 本を読むことで 少なくともこの日程調整のためのプログラムを書けるようになるはずである

1. はじめに 3 プログラムの考え方 5 プログラミングの考え方を学ぶ プログラムの処理は 小さな命令の集合から成り立っている - 命令は 数値を受け取る 計算する 結果を表示するなど様々な種類がある 命令の集合を処理する規則として 次の構造が上げられる 特徴順次 複数の命令を 1 つづつ順に処理していく [ 命令 1] [ 命令 2] 特徴条件分岐 ある条件が成立する場合のみ命令を実行する 分岐 [ 命令 2] [ 成立 ] [ 命令 1] 特徴繰り返し 一定の条件が達成されるまで 同じ処理を繰り返す [ 判定 ] 反復 [ 命令 1] [ 命令 2] 条件分岐と繰り返しがプログラムの基本構造

1. はじめに 4 エクセルとプログラミング 6 エクセルでのプログラミングを実現する全体構成 所有する マクロ 影響を与える エクセル VBA エディタ 作成する 用語エクセルマクロ VBA コード 意味 広く使われている表計算ソフト今回 この上でプログラムを実行する エクセル上で動くプログラム Visual Basic for Applications マクロを記述するために用いられるプログラミング言語プログラミング言語で書かれた命令文

7 2.VBA の利用方法 2.1. 環境設定 2.2. ファイルの取扱い 2.3. マクロ画面の使い方 2.4.VBAの使い方 2.5. マクロ作成の演習

8 2.VBA の利用方法 2.1. 環境設定 マクロを利用するための環境の設定を学ぶ

2.VBA の利用方法 1 2.1. 環境設定 開発タブの表示方法 (1/2) エクセル 2010 において VBA を利用するためのボタンの表示方法を学ぶ 9 1. このようなタブを出現させるため 2. ファイルタブからオプションを選択し 3. リボンのユーザ設定 中の 開発 をチェック ウイックアクセスツールバー

2.VBAの利用方法 2.1. 環境設定 2 開発タブの表示方法 (2/2) 10 エクセル 2007 において VBA を利用するためのボタンの表示方法を学ぶ 1. このようなタブを出現させるため 2.Excel のオプションを選択し 3. 基本設定の [ 開発 ] タブをリボンに表示するにチェックを入れる

2.VBAの利用方法 2.1. 環境設定 3 開発タブの見方 11 開発タブ中のボタンを学ぶ 本で用いるのは このボタンのみ ボタン名意味関連章 VisualBasic マクロ マクロのセキュリティ 補足 プログラムを入力する画面を表示する マクロを管理 & 実行する画面を表示する マクロに関するセキュリティを設定する 2.4 章 2.3 章 2.1.4 章 上記の表に記載のないボタンを使ってマクロを作ることもできる - マクロの記録 : クリックしてから停止するまでの動作を マクロとして記録する - 相対参照で記録 : チェックを入れることで マクロの記録が相対的に記録される

2.VBAの利用方法 2.1. 環境設定 4 セキュリティの設定 12 マクロを使えるセキュリティの設定を学ぶ マクロはセキュリティの都合上 そのままでは実行できない - 作成者不明のエクセル中のマクロが自動実行され ウィルスの感染を引き起こすリスクを回避するため 以下の操作をすることで 警告が出るものの マクロの利用が可能になる 1. マクロのセキュリティをクリックし 下記の画面を表示する 2. 指定した 2 か所にチェックを入れる

13 2.VBA の利用方法 2.2. ファイルの取扱い マクロを含んだファイルの取扱いの方法を学ぶ

2.VBAの利用方法 2.2. ファイルの取扱い 1 ファイル形式 14 マクロを含んだファイルのが 通常のエクセルファイルと異なることを学ぶ 従来のエクセルファイル マクロを含むエクセルファイル (! が表示される ) 中アイコン 小アイコン 種類の名称 Excel ブック 拡張子.xlsx.xlsm Excel マクロ有効ブック

2.VBA の利用方法 2 2.2. ファイルの取扱い ファイルを開く (1/2) 15 エクセル 2010 において ファイルを開き マクロを実行できるようにする手順を学ぶ コンテンツの有効化をクリックすることで 保存されているマクロの利用が可能になる 補足 セキュリティの警告が 表示されない場合 - 理由 1. セキュリティの設定が異なるため 2.1.4 章を参照 - 理由 2. 一度コンテンツを有効化し 保存しているため

2.VBA の利用方法 3 2.2. ファイルの取扱い ファイルを開く (2/2) 16 エクセル 2007 において ファイルを開き マクロを実行できるようにする手順を学ぶ 1. ファイルを開いた際に オプションを選択し 2. このコンテンツを有効にする をチェックすることで 保存されているマクロの利用が可能になる 補足 セキュリティの警告が 表示されない場合 - 理由 1. セキュリティの設定が異なるため 2.1.4 章を参照 - 理由 2. 一度コンテンツを有効化し 保存しているため

2.VBA の利用方法 4 課題 課題 2.1 2.2. ファイルの取扱い ファイルを開く 17 確認手順に従いファイルを開いて マクロが実行できるようにせよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 2 2.2.2 章, 2.2.3 章 課題 2 確認手順 1 ファイル : 課題 2を開く 2 警告が発せられるため マクロが使用できるように対処する 3 正しくマクロが実行できることは 次の課題で確認する

2.VBAの利用方法 2.2. ファイルの取扱い 5 ファイルを保存する 18 マクロを含んだファイルを保存する手順を学ぶ 1. ファイルにマクロを含めて保存するときは 名前を付けて保存を選択し 2. ファイル形式 Excel マクロ有効ブック を選択して保存する 補足 ファイルの種類を正しく選択しないと 次の機能はマクロなしのブックに保存できません ~ と警告が発生します 作成したマクロの種類によっては 保存する際に プライバシーに関する注意 : ~ と警告文が発生する場合がありますが その場合は OK を押すことで問題無く保存できます

19 2.VBA の利用方法 2.3. マクロ画面の使い方 マクロを操作するための マクロ画面 の使い方を学ぶ

2.VBAの利用方法 2.3. マクロ画面の使い方 1 マクロ画面の見方 20 マクロ画面のボタンを学ぶ 登録されているマクロを選択し 右のボタン群で操作する ボタン名意味関連章 実行 選択したマクロを実行する ステップイン選択したマクロを少しずつ実行する 編集選択したマクロの内容を編集する 2.4 章 作成新しいマクロを作成する 2.3.5 章 削除 選択したマクロを削除する オプション選択したマクロのオプション画面を表示する 2.3.3 章 補足 マクロの保存先は 複数のエクセルファイルを開いている場合に利用する項目である 2.3.6. 章

2.VBA の利用方法 2 課題 課題 2.2 2.3. マクロ画面の使い方 マクロの実行 21 確認手順に従い 課題 2.1 で開いたファイルの動作を確認せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 2 参考 :2.3.1 課題 2 確認手順 1 開発タブよりマクロのボタンを選択し マクロ画面を開く 2 マクロ画面中の sample01 を選択し 実行ボタンをクリックする 3 エクセル画面が実行例の上と同じになることを確認する 4 再びマクロ画面を開き sample02を選択し 実行ボタンをクリックする 5 エクセル画面が実行例の下と同じになることを確認する 実行例

2.VBAの利用方法 2.3. マクロ画面の使い方 3 マクロオプション画面の見方 22 マクロのオプション画面を学ぶ ボタン名 マクロ名 ショートカットキー 説明 意味 マクロの名前 このマクロを実行ボタンを押さずに実行できるためのキーボタンの組み合わせ Ctrlと任意のキーを組み合わせられ それを同時に押すことで 実行ができるマクロ画面で表示される そのマクロの説明 補足 Ctrl キー :z キーの左下あるいは. キーの右下に位置する 2 ボタンあるが どちらも同じ意味である

2.VBA の利用方法 4 課題 課題 2.3 2.3. マクロ画面の使い方 23 マクロのショートカット実行 確認手順に従い 課題 2.2 で開いたファイルでショートカット実行を確認せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 2 2.3.3 章 課題 2 確認手順 1 セルE2とE3の内容をクリアする 2 マクロ画面を開き sample01のオプション画面を開く 3 ショートカットキーが ctrl + q であることを確認する 4 オプション画面とマクロ画面を閉じる 5 キーボード中のctrlキーを押しながらqキーを押す 6 sample01が実行されることを確認する 7 マクロ画面を開き sample02のオプション画面を開く 8 ショートカットキーが設定されていないので 任意のキーを入力する 9 オプション画面とマクロ画面を閉じ ctrlキーと入力した任意のキーとの組み合わせで sample02が実行されることを確認する

2.VBAの利用方法 2.3. マクロ画面の使い方 5 マクロの新規作成 24 マクロの新規作成の手順を学ぶ 1. 新規マクロの名前を入力する 2. 同じマクロ名が無ければ 作成ボタンが押せるようになる 3. 作成ボタンを押し VBA 画面を表示し 編集をおこなう VBA 画面の使い方は 2.4 章で説明する

2.VBAの利用方法 2.3. マクロ画面の使い方 6 マクロとエクセルファイル 25 エクセルファイルを複数開いている場合のマクロの取扱われ方を学ぶ 1. これらのように複数のファイルを開いている場合には 2. 別のファイルのマクロが ファイル名! マクロ名 として表記される 3. 別のファイルのマクロも 作業中のファイル上で利用することができる 4. マクロの保存先を変更することで 表示するマクロをしぼることができる このように マクロは開いている全てのファイルで共有できる 補足 新規作成し 未保存のファイルに対しては この限りではない

26 2.VBA の利用方法 2.4.VBA の見方と使い方 マクロを作成するための VBA の使い方を学ぶ

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 1 VBA 画面の見方 27 主な画面の見方を学ぶ OR マクロ画面の編集ボタン マクロ画面の作成ボタン ツールバー プロジェクトエクスプローラ コード画面 名称 役割 関連章 ツールバー 操作の一部をアイコンにして表示している マクロの保存先を示す画面 2.4.2 章 プロジェクトエクスプローラ コード画面マクロの中身を編集する画面 2.4.3 章他

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 2 マクロの管理 28 マクロがどの場所で管理されているかを学ぶ プロジェクトエクスプローラ中において 作成したマクロは 次のように保存されている 1. 開いているファイルごとに VBAProject( ファイル名 ) と書かれたボタンが表示される 2. それを展開して 標準モジュール をさらに展開した中の Module に マクロが保存されている 3.Module をクリックすることで コード画面にその中身が表示される 補足 Module は ファイルを開いてマクロを作成する度に新しく作成される マクロ画面と同じく 開いている別ファイルのマクロも編集できる

2.VBA の利用方法 3 2.4.VBA の使い方 マクロの中身 (1/3) 29 VBA 中で マクロがどのように記述されているかを知る コード画面を見ると 下図のような記述が見られる これがマクロの中身である このように 特定のルール (VBA) に従う文字を記入することで マクロは形成される

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 4 マクロの中身 (2/3) 30 VBA 中の マクロ一つ一つの範囲を知る 下記に記す画面では 2 種類のマクロが記述されている また その記述の規則を 書式 : マクロ にて記す マクロ :Sample01 の記述の始まりを示す Sub から End Sub までで一つのマクロを表す 同様にマクロ :Sample02 を示す 書式 マクロ Sub [ マクロ名 ] [ 命令 ] End Sub Sub から End Sub までで一つのマクロを示す その間に マクロの中身となる命令を記す この記述は マクロ画面でマクロを新規作成すると 自動で作成される

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 5 マクロの中身 (3/3) 31 マクロ中に記述できる 命令の基本的な規則を学ぶ Ⅰ 1 行に書ける命令は 1 種類のみである Ⅱ 命令は 上から下に向けて順に実行される - 順次構造 Ⅲ が記述されると そこから行末までは命令としての意味を持たない (VBA 中では緑色に表示される ) - 注釈と呼び メモをするのに役立つ 注釈 : 命令として意味を持たないもの メモ

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 6 VBA での実行 (1/3) 32 VBA 上でマクロを実行する方法を学ぶ 実行したいマクロ中にカーソルを合わせた後 再生ボタンをクリックすることで 実行することができる

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 7 VBA での実行 (2/3) 33 実行中のマクロを一時停止する方法を学ぶ マクロの実行は 一瞬で終わる あらかじめ一時停止したい箇所を設定することで 実行時に一時停止が発生する 1. 停止したい行の左にあるフレームをクリックすることで 停止用のマーカを作成できる 2. 実行すると マーカが黄色く表示されて その行を実行する前の段階で処理が止まる 補足 3. 処理を再開したければ 再生を 終了したければ停止ボタンを押す マクロ画面のステップインボタンは この一時停止を各行ごとに行いながら実行するボタンである それを利用する際の一時停止後の再開は F8 ボタンを押すことでおこなえる

2.VBAの利用方法 2.4.VBAの使い方 8 VBA での実行 (3/3) 34 エラー画面を学ぶ マクロ実行時に 次のような画面が表示されることがある 名称 終了 デバッグ 役割 実行したマクロを終了する マクロのエラーが発生し 一時停止している行を確認する

2.VBA の利用方法 9 課題 課題 2.4 2.4.VBA の使い方 マクロを実行する 35 確認手順に従い 課題 2.3 で開いたファイルを VBA 上から実行できることを確認せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 2 2.4.6 章 課題 2 確認手順 1 セル E2 と E3 の内容をクリアする 2 VBA を開き Sample01 にあたる範囲内にマウスカーソルを合わせる 3 実行ボタンを押す 4 エクセルの画面にて Sample01 が実行されたことを確認する

36 2.VBA の利用方法 2.5. マクロの作成 マクロを作成する一連の流れを体験する

2.VBAの利用方法 2.5. マクロ作成の演習 1 課題 マクロを作成する 37 課題確認手順に従い マクロを実際に作成し その動作 2.5 を確認せよ 利用ファイル 参考章 確認手順 課題フォルダ課題 2 2.2 章, 2.3.5. 章, 2.4.2 章, 2.4.6 章 課題 2_5 1 新しいエクセルファイルを作成し それを開く 2 2.3.5 章に従ってマクロ画面から マクロ名 :exercise でマクロを新規作成する 3 開かれたVBA 上のコード画面が下図のようになっていることを確認する 4 マクロ :exercise の中に ファイル : 課題 2_5 の中身をコピーして貼り付ける 5 マクロ :exerciseを実行し エクセル画面の左上に IMAGINE THE FUTURE と表示されるのを確認する 6 2.2.5 章に従い保存して エクセルを閉じる 7 保存したファイルを改めて開いて マクロが動作することを確認する

38 3.VBA の作成 3.1. セルの操作 3.2. 条件分岐の利用法 3.3. 繰り返しの利用法 3.4. 変数の利用法 3.5. 発展課題

39 3.VBA の作成 3.1. セルの操作 セルを用いて 数値をはじめとする値の表示 操作の方法を学ぶ

3.VBAの作成 3.1. セルの操作 1 値の表示 (1/2) 40 セルを指定するコードと そこに数値を表示させる方法を学ぶ コード例と解説 1 Cells(8,3) = 128 Cells(8,3) とは Cells(8,3) は シート中の 8 行 3 列目である C8 を表す 値を与えるには コード中でのイコールは 右辺の値を左辺に与えることを示す この処理を 代入と呼ぶ コードの 1 行目は 数値 128 が C8 に代入されている 128 Cells(8,3)

3.VBAの作成 3.1. セルの操作 2 値の表示 (2/2) 41 セルに様々な値を表示するコードを学ぶ コード例と解説 1 Cells(8,3) = 128 2 Cells(8,3) = Hello World 3 Cells(8,3) = Cells(8,4) 4 Cells(8,3) = Cells(8,3) 値の種類 コードの 1 行目は 数値の代入例 コードの 2 行目は 文字列の代入例 - で囲われた文字を表示する コードの 3,4 行目は セルの代入例 -3 行目は Cells(8,4) が持つ値を Cells(8,3) に代入する -4 行目のように 自分自身を指定することもできる 補足 文字列を で囲む理由は 後述する変数と呼ばれる特殊な文字と区別するため

3.VBAの作成 3.1. セルの操作 3 数式の計算 42 数式を用いた数値の計算を学ぶ コード例と解説 1 Cells(8,3) = 2+2 足し算 2 Cells(8,3) = 4-2 引き算 3 Cells(8,3) = 8*2 かけ算 4 Cells(8,3) = 16/2 割り算 5 Cells(8,3) = 32 * ( 2 + 64 ) 代入と計算 代入は 右辺の計算の結果のみが与えられる - 例えば 1 行目は 2+2 ではなく 4 が Cells(8,3) に表示される 5 行目のように 複数計算を組み合わせることも可能 - 括弧が優先して計算されるなどの決まりは 通常通り 2+2 4-2 8*2 16/2 32*(2+64) Cells(8,3)

3.VBAの作成 3.1. セルの操作 4 セルの参照 43 セルを指定する Cells をより使いこなす方法を学ぶ コード例と解説 1 Cells(8,3) = 128 2 Cells(8,3) = Cells(8,4) 3 Cells(8,3) = Cells(8,4) + 128 4 Cells(8,3) = Cells(8, 2+2) 5 Cells(8,2+1) = 128 6 Cells(8,3) = Cells(8, Cells(2,2)) 代入される場所としてのセル Cells はイコールの左辺にあると 右辺を代入する場所を示す 代入する値としてのセル Cells はイコールの右辺にあると 既に持つ値を示す -2 行目では その値を代入している -3 行目のように 値であるため 他の数値と計算できる セルを指定する方法 Cells を用いたセルの指定は 数式で与えることもできる - 数式の結果が セルを指定する値として用いられる -4 行目では Cells(8,4) の値を代入している -5 行目では Cells(8,3) に代入される 6 行目のように Cells を入れ子にして扱うこともできる

3.VBA の作成 5 課題 課題 3.1.1 3.1. セルの操作 セルの値の複製 44 セルの値を別のセルに複製するマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.1.1 章,3.1.2 章 課題 3_1_1

3.VBA の作成 6 課題 課題 3.1.2 3.1. セルの操作 セルの値の計算 45 セルの値を用いて計算するマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.1.3 章 課題 3_1_2

3.VBA の作成 7 課題 課題 3.1.3 3.1. セルの操作 セルの値の更新 46 セルの値を 別の値に更新するマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.1.2 章, 3.1.4 章 課題 3_1_3

47 3.VBA の作成 3.2. 条件分岐の利用法 もし であれば するといった分岐をコード中に加える方法を学ぶ

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 1 条件分岐の基礎 48 条件分岐の基本的な記述方法を学ぶ コード例と解説 1 If Cells(8,3) < 4 Then 2 Cells(8,3) = 0 3 End If 条件分岐とは [ 条件 ] を満たすのであれば [ 命令 ] を実行するという分岐を作る命令 コード例は セル C8 が 4 未満ならセル C8 に 0 を代入する命令である If とは コード例で用いた 条件分岐を作る命令である 1 行目の Cells(8,3) < 4 が [ 条件 ] にあたる 2 行目の Cells(8,3) = 0 が [ 命令 ] にあたる 書式 If 文 If [ 条件 ] Then End If [ 命令 ] If と Then を記述し 間に条件を記述する Then から End If までの範囲が 条件を満たす際に実行される命令となる

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 2 条件と数値の比較 49 条件として用いられる数値の比較の方法を学ぶ 条件とは 正しい と 誤り どちらかを値として示すモノである ここでは 主に数値を比較したものを利用する 書式 数値の比較 数値を比較する一般的な書式を示す 場合を満たすとき 条件が満たされる ( 正しい ) と言える [ 数値 A] = [ 数値 B] [ 数値 A] と [ 数値 B] が等しい場合 [ 数値 A] <> [ 数値 B] [ 数値 A] と [ 数値 B] が異なる場合 [ 数値 A] > [ 数値 B] [ 数値 A] が [ 数値 B] より大きい場合 [ 数値 A] >= [ 数値 B] [ 数値 A] が [ 数値 B] 以上の場合 [ 数値 A] < [ 数値 B] [ 数値 A] が [ 数値 B] より小さい場合 [ 数値 A] <= [ 数値 B] [ 数値 A] が [ 数値 B] 以下の場合 補足 このように 正しい か 誤り しかない値を 論理値 と呼ぶ -True と False しか値を持たない 論理値同士の計算として次のものがある -[ 論理値 A] And [ 論理値 B] : どちらの論理値も True のときに True を示す -[ 論理値 A] Or [ 論理値 B] : どちらかの論理値が True のときに True を示す 論理値の頭に Not をつけると 示す値が逆になる

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 3 条件分岐の種類 (1/3) 50 If 文を用いた条件文の種類とその分岐について学ぶ 名称 If 文 分岐 2 分岐 [ 条件 ] を満たした特徴場合のみ 分岐先に命令を持つ 名称 If Else 文 分岐 2 分岐 [ 条件 ] で場合分けしたどちらの分岐特徴先にも命令を持つ 3.2.4 章 名称 If Else If 文 分岐 3 分岐 [ 条件 A] を満たさない場合に 別の [ 条特徴件 B] に対するIf 文を持つ 3.2.5 章 [ 条件 ] Then [ 命令 ] [ 条件 ] Then [ 命令 A] [ 条件 A] Then [ 命令 A] If End If If End If If End If Else [ 命令 B] Else [ 条件 B] Then If [ 命令 B] 補足 組み合わせることで より分岐の多いものも作ることができる

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 4 条件分岐の種類 (2/3) 51 条件を満たさない場合に何らかの命令を実行する記述方法を学ぶ コード例と解説 1 If Cells(8,3) < 4 Then 2 Cells(8,3) = 0 3 Else 4 Cells(8,3)=16 5 End If If-Else 文とは もし条件を満たせば [ 命令 A] を 満たさなければ [ 命令 B] を実行する分岐を作る命令 コード例は C8 が 4 未満であれば C8 に 0 を代入する それ以外であれば C8 に 16 を代入する命令を示す 書式 If-Else 文 If [ 条件 ] Then [ 命令 A] Else [ 命令 B] End If [ 条件 ] Then [ 命令 A] If End If Else [ 命令 B]

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 5 条件分岐の種類 (3/3) 52 条件を満たさない場合に 他の判定を行う条件分岐の記述方法を学ぶ コード例と解説 1 If Cells(8,3) < 4 Then 2 Cells(8,3) = 0 3 ElseIf Cells(8,4) > 4 Then 4 Cells(8,4)=16 5 End If If-Else If 文とは [ 条件 A] を満たせば [ 命令 A] を 満たさない場合に [ 条件 B] を満たせば [ 命令 B] を実行する分岐を作る命令 コード例は C8 が 4 未満であれば C8 に 0 を代入する それ以外の場合 E8 が 4 より大きければ 16 を代入する命令である 書式 If-ElseIf 文 If [ 条件 A] Then [ 命令 A] ElseIf [ 条件 B] Then [ 命令 B] End If [ 条件 A] Then [ 命令 A] If End If Else [ 条件 B] Then If [ 命令 B]

3.VBA の作成 6 課題 課題 3.2.1 3.2. 条件分岐の利用法 セルの値の比較 53 セルの値を比較し 結果を返すマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.2.1 章, 3.2.2 章 課題 3_2_1

3.VBAの作成 3.2. 条件分岐の利用法 7 二重の条件分岐 54 If 文を二重にして扱う考え方を学ぶ コード例と解説 1 If Cells(8,3) < 4 Then 2 If Cells(8,4) < 4 Then 3 Cells(8,5) = どちらも 4 未満 4 End If 5 End If コードの解説 If 文は 命令として扱うことができる そのため If 文の中に If 文を埋め込むことができる コードは C8 が 4 未満の際に D8 が 4 未満なら E8 に どちらも 4 未満 と表示する [ 条件 B] Then [ 命令 ] [ 条件 A] Then If End If If End If

3.VBA の作成 8 課題 課題 3.2.1 3.2. 条件分岐の利用法 セルの値の判定 55 二重の条件分岐を用いて セルの値を判定するマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.2.7 章 課題 3_2_2

56 3.VBA の作成 3.3. 繰り返しの利用法 同じコードを一定回数繰り返す方法を学ぶ

3.VBAの作成 3.3. 繰り返しの利用法 1 繰り返しの基礎 (1/2) 57 繰り返しの基本的な記述方法を学ぶ コード例と解説 1 For i=1 To 10 2 Cells(8,3) = Cells(8,3)+1 3 Next 繰り返しとは 同じ命令を指定数繰り返すこと コード例では セル C8 の値に 1 を加算して更新する処理を 10 回繰り返している For とは コード例で用いた 繰り返しをおこなう命令である 書式 For 文 For i= 1 To [ 数値 ] [ 命令 ] Next [ 数値 ] は 繰り返す回数を示す For と Next で囲まれた範囲が繰り返される 補足 For の仕組みは 実はもっと複雑なのだが 今の知識ではこの程度で問題ない

3.VBAの作成 3.3. 繰り返しの利用法 2 繰り返し (2/2) 58 For 文を用いる際の 繰り返し回数の獲得方法を学ぶ コード例と解説 1 For i=1 To 10 2 Cells(8,3) = Cells(8,3)+ i 3 Next For 文の i とは 1 行目で出てきた i には 繰り返しの回数が格納されている - 繰り返し 1 周目なら 1 が 2 周目なら 2 が格納される 数値として読み取るには 2 行目のように i とそのまま入力する このコードは セル C8 に 1 から 10 までの値を順に加算することを示している - つまり 55 を加算している 補足 i は 実はどのような文字でも問題が無い 例えば counter に置き換えても良い しかし一般的には i,j,k が用いられる

3.VBA の作成 3 課題 課題 3.3.1 3.3. 繰り返しの利用法 かけ算と繰り返し 59 繰り返しを用いてかけ算をおこなうマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.3.1 章 課題 3_3_1

3.VBA の作成 4 課題 課題 3.3.2 3.3. 繰り返しの利用法 セルの参照と繰り返し 60 繰り返しを用いてセルを参照し加算をおこなうマクロを ファイル中の指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.3.1 章, 3.3.2 章 課題 3_3_2

3.VBAの作成 3.3. 繰り返しの利用法 5 二重の繰り返し 61 For 文を二重にして扱う考え方とその際の規則を学ぶ コード例と解説 1 For i=1 To 5 2 For j=1 To 5 3 Cells(i,j) = 0 4 Next 5 Next 2 重の繰り返しとは If 文で 2 重ができるように For 文も 2 重にすることができる - また If 文に For 文を埋め込むこともできるし 逆もできる この場合 最も内側の命令は 5 5 の 25 回繰り返される 埋め込んだ For 文の繰り返し回数を格納する文字は それぞれ別のものにしなくてはならない - 今回は 外側が i 内側が j である ソースコードは A1 から E5 までのセルに 0 を格納している

3.VBA の作成 6 課題 課題 3.3.3 3.3. 繰り返しの利用法 九九表の作成 62 二重の繰り返しを用いて九九表を作成するマクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 3.3.5 章 課題 3_3_3

63 3.VBA の作成 3.4. 変数の利用法 セルのように値を格納し参照できるモノをコード中で利用する方法を学ぶ

3.VBAの作成 3.4. 変数の利用法 1 変数の基礎 (1/2) 64 変数の利用の仕方を学ぶ コード例と解説 1 Dim a as Integer 2 a = 4 3 Cells(8, 3) = a + 2 変数とは 値を格納することができ また 格納された値を参照できるモノ -Cells と似た利用ができる -Cells は 実際のセルに対して格納する - 変数は 実行時のみ格納する場所が作られる 1 行目で a という名前で定義している 2 行目のように 代入の対象にできる 3 行目のように 計算にも用いれる - この場合は C8 に 6 が表示される 4 補足 For で用いた i も 変数である a

3.VBAの作成 3.4. 変数の利用法 2 変数 (2/2) 65 変数の記述方法と 利用できる値の種類を学ぶ 書式 変数の定義 Dim [ 変数名 ] As [ 変数の型 ] [ 変数名 ] は 任意の文字列を与えられる - ただし 半角英字が望ましい - また 命令として使われているものは好ましくない +Cells や If など [ 変数の型 ] は 格納する値の種類で 次のようなものがある -Integer : 整数を取り扱う型 -String : 文字列を取り扱う型 定義した型以外の値を取り扱うと エラーを発する 変数は 定義した後に何らかの値を代入することが望ましい 定義した行の以前の行では その変数は使えない 既に定義されている変数名の変数を定義すると 以前の変数が消えてしまう 補足 変数の型は 他にも次のようなものがある ( このほかにもある -Double 型 : 小数を取り扱う -Boolean 型 : 論理値を取り扱う

3.VBAの作成 3.4. 変数の利用法 3 変数とデバッグ 66 実行時の一時停止中に 変数の中身を確認する方法を学ぶ 1. デバッグしたい箇所でマーカをつけ 実行する前に 4. 確認できるのは 一時停止した行の上の行が終わった状態 2. 表示タブからローカルウィンドウを選択し それを表示する 3. 実行し 一時停止された際 ローカルウィンドウで変数の値が確認できる

3.VBA の作成 4 課題 課題 3.4.1 3.4. 変数の利用法 変数の編集 67 変数を定義 値の代入 出力までをおこなうマクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 課題 3.4.1, 課題 3.4.2 課題 3_4_1

3.VBAの作成 3.4. 変数の利用法 5 変数の集合 (1/2) 68 複数の変数の集合である配列の利用の仕方を学ぶ コード例と解説 1 Dim box(3) as Integer 2 box(1) = 2 3 box(3) = 32 配列とは 配列とは 同じ変数名を番号を付けて区別した変数 -Cells が番号でセルを区別しているのと似た利用ができる 配列の番号の最大数 ( 配列の長さ ) は 定義時に指定する -1 行目では 長さ 3 である 2 行目は配列 :box の 1 番目に 1 を代入している 3 行目は配列 :box の 3 番目に 3 を代入している 補足 2 0 32 a(1) a(2) a(3) 長さ =3 実は 0 番目 (a(0)) も使える 逆に他のプログラムにおいては 上記の場合 a(3) を利用できないことが多い - つまり a(0) a(1) a(2) で長さ 3

3.VBAの作成 3.4. 変数の利用法 6 編集の集合 (2/2) 69 配列の記述方法を学ぶ 書式 配列の定義 Dim [ 配列名 ]([ 配列の長さ ]) As [ 配列の型 ] [ 配列名 ] と [ 配列の型 ] における規則は [ 変数名 ] と [ 変数の型 ] に同じ [ 配列の長さ ] は 配列の番号の最大数を示す -1 から指定した最大数までの番号が使える - 負の数や最大数より大きい数を番号に使うとエラーとなる [ 配列の長さ ] に 別の変数を与えることはできない - 必要に応じて 十分に大きい長さを与える必要が生まれる

3.VBA の作成 7 課題 課題 3.4.2 3.4. 変数の利用法 配列の編集 70 配列を定義 値の代入 出力までをおこなうマクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 参考章 課題フォルダ課題 3 課題 3.4.5, 課題 3.4.6 課題 3_4_2

71 3.VBA の作成 3.5. 発展課題 これまでの知識を用いて 少し高度なマクロの作成に取り組む

3.VBAの作成 3.5. 発展課題 1 課題 平均値の取得 72 課題指定されたセルの値を読み込み 平均値を出力する 3.5.1 マクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 課題フォルダ課題 3 3_5_1

3.VBAの作成 3.5. 発展課題 2 課題 最大値の取得 73 課題指定されたセルの値を読み込み 最大値を出力する 3.5.2 マクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 課題フォルダ課題 3 3_5_2

3.VBAの作成 3.5. 発展課題 3 課題 値の並び替え 74 課題指定されたセルの値を読み込み 大きい順に出力す 3.5.3 るマクロを ファイルの指示に従い作成せよ 利用ファイル 課題フォルダ課題 3 3_5_3 補足 この並び替えをおこなうプログラムは 様々な方法が考えられる 興味がある人は バブルソート や クイックソート で調べてみると良い

75 4. おわりに 4.1. プログラミングの例 4.2. 他のプログラム

4. おわりに 1 プログラムの例 76 1.3 章で示したプログラムの解説をおこなう ここで 1.3 章で示した日程調整プログラムを作ると考えた際に これまで習った手段をどのように活かすか その一例を解説する 日付名前 3 月 1 日 3 月 2 日 3 月 3 日 3 月 4 日 3 月 5 日 3 月 6 日 3 月 7 日 山田信博 0 0 1 0 1 1 1 赤平昌文 1 0 1 1 0 1 1 鈴木久敏 1 1 0 0 0 0 0 米倉実 0 1 1 1 0 0 1 清水一彦 1 1 0 1 1 0 0 宇川彰 1 1 0 1 1 0 0 五十嵐徹也 0 1 1 0 0 1 0 東照雄 0 1 1 0 1 0 1 大垣眞一郎 0 0 0 1 1 0 0 内田伸子 0 0 0 1 0 1 0 山下勝也 1 1 1 0 1 0 1 1. 日付ごとに人が何人参加するかを調べる - 調べるには 繰り返しと条件分岐を用いる + 条件分岐は 数値の比較を学んだことから 出席を 1 で表す + 繰り返し数は 別のセルから入力できるようにすると良い - 調べた結果は 日を長さとした配列に保存する + 長さに変数は用いれないので 十分に長い配列を用いる 2. 保存した配列から 最大値を調べる -3.5.2 章で実践したプログラムを活かせばよい 興味があれば ぜひ作ってみると良い

4. おわりに 2 他のプログラム 77 様々なプログラムの種類を紹介する 本では エクセル上で動作するプログラムを紹介 その編集方法の基礎を解説した この他にも プログラムを作成する方法は様々にある それぞれ 使用する 言語 体系が異なる 以下はその一例である 言語 C 言語 特徴 古くから使用されてきた言語 一度 機械が理解できる機械語に変換 ( コンパイル ) する必要がある 様々な機械を制御するために広く用いられている Java オブジェクト指向 という概念でプログラムを作成する言語 中間言語に一度変換 ( コンパイル ) される WindowsやMac Linuxなど 多くの OS 上で動作する JavaScript Webブラウザ上で動作するプログラムを記述できる これらのプログラムの記述の規則は 細部がことなるものの 分岐や繰り返しを持つ 変数を扱えるといった点では共通している そのため 本で学んだ知識を応用することで 手軽に取り組めることが期待できる