平成平成 2211 年度 5 明日を拓く漁業創出のための技術開発事業 景平真明 白樫真 田北寛奈 尾上静正 1. マハタ 事業の目的 マハタを新規養殖魚種として県内魚類養殖業者へ 普及するため 人工種苗の生産技術を確立する 親魚養成 事業の方法 親魚は 27 年 6 月に発生した赤潮で生き残った 4 尾と 28 年 1 月に購入した群 47 尾の合計 51 尾を 海面小割網生簀 (5m 5m 5m) で養成したものを用いた 平均体重は 6.9kg であった ( 表 1) 全ての親魚はピットタグで個体識別した 餌料はモイストペレット ( サバ : イカ : アミ : 配合飼料 =1:1:1:3 に大豆レシチン 1.5% SD ミックス.5% ダイペット C1.% を添加 ) を週 2 回飽食給餌した 採卵 1 ヵ月前からは E フィードオイル.5% を添加した 表 1 親魚の体重 購入年度 飼育尾数 体重範囲 平均体重 ( 年度 ) ( 尾 ) (kg) (kg) 1994 1 7.8 7.8 23 2 5.4~7.5 6.5 26 1 6.2 6.2 27 47 4.4~16. 7.1 合計 ( 平均 ) 51 (6.9) 人工授精 1 2 回次は当試験場の保有親魚のうち 雌はカニューレで卵径がおおよそ 45μm 以上の卵巣卵が採取できた個体 もしくは生殖孔の突起から肉眼で成熟が判別できた個体 雄は腹部を圧搾して放精した個体を親魚に用いた 1 回次は 5 月 25 日 ( 水温 18.3 ) に雌 6 尾 雄 2 尾 2 回次は 6 月 8 日 ( 水温 19.6 ) に雌 11 尾 雄 2 尾の背筋部にヒト胎盤性生殖腺刺激ホルモン (HCG)( ゴナトロピン : 帝国臓器製薬株式会社 ) を約 5IU/kg 注射した ホルモン注射 48 時間後に圧搾法 乾導法により人 工授精した 受精卵は洗卵後に卵管理水槽 (2L アルテミアふ化槽 ) に収容し 沈下卵を除去した 卵管理は 1 ~ 15 回転 / 日の換水で行った 水温は 卵を飼育水槽へ収容するまでに徐々に 22 まで加温した 翌日再び沈下卵を取り除き 浮上卵はオキシダント海水 (.3mg/L) に浸漬した後 各飼育水槽にバケツで収容した 得られた受精卵のうち 採卵数が多く浮上卵率の高かったものを種苗生産に用いた ウイルス性神経壊死症 (VNN) 対策として 雌は卵巣卵もしくは卵巣内液 雄は精液を用いて RT-PCR および nested-pcr により親魚のウイルス検査を行った 希釈海水濃度別ふ化率マイクロプレートでの個別飼育法 1) にならい 48 穴プレートのウェルに各希釈海水濃度 1%( 殺菌海水 ) 8% 6% 4% 2% %( 水道水 ) を 1ml ずつ分注した 胚胎形成後の卵をパスツールピペットを用いて 1 粒ずつ収容し 24 の恒温室内で無給餌で飼育し ふ化率およびその後の生残率を比較した また 殺菌海水にポリエチレングリコール 6 を 1μg/ml の濃度で溶解し 同様に飼育した 8% 希釈海水による仔稚魚飼育 1t 水槽 4 面を使用し 1% 海水 ( 殺菌海水 ) および 8% 希釈海水の 2 区 ( 各 2 面 ) を設け 水槽中央および周囲 4 点の合計 5 点による微通気飼育を行い 生残率を比較した 仔稚魚量産飼育飼育には 45kL 長方形コンクリート水槽を 4 面使用した 通気及び飼育水循環の方法を図 1 に示した 水槽の No.6 No.7 および No.8 は昨年と同様に水槽四隅底部に設置した長さ 1m のユニホースにより時計回りの水流をつくり さらに中央付近に配置したエアーストーンで上下混合を起こした ただし 水槽 No.8 は日令 3 の夜から日齢 6 の昼まで 24 時間照明を点灯し 日齢 6 以降は夜間は消灯した 水槽 No.5 は通気はおこなわず 水槽中央底層部に設置した水中ポンプ ( ポンスター PX65: 株式会社工進 )( 最大吐出量 26L/min) から飼育水を吸水して水槽 4 隅底
6 大分県水試事業報告 層部からシャワーで吐出することにより時計回りの水流をつくった ( 以下 ポンプ水槽 ) なお 吐出口のシャワーは長さ 1m の硬質塩化ビニールパイプ VP13 にφ 5mm の穴を 1mm 間隔で開けたものを用いた 45kL 水槽エアーブロック水槽 ( 水槽 No.6,7) エアーストーン 見た目の水流の向き エアーブロック ポンプ吸入口 注水位置 ポンプ吐出口 図 1 酸素 酸素 45kL 水槽ポンプ水流水槽 ( 水槽 No.5) 通気及び飼育水循環の方法 ふ化仔魚数及びふ化率は 飼育水槽における柱状サンプリングの結果から算出した また 仔魚の水槽内での鉛直分布を把握するため 水面から水深 1m ( 中層 ) 水槽底( 底層 ) について塩ビパイプ (VP5) の一端にバルブを付けた器具を用い 目的水深までバルブを閉じた状態でパイプの一端を沈めた後 バルブを開放して各層をサンプリングした 層別サンプリングは各水槽 (No.5 No.7 No.8)3 点行い 同一点で水面から水槽底までの柱状サンプリングも行った 照度は水槽から 3m ほど上に張った半透明ビニールシートで直射日光を防ぎ 蛍光灯により水面がほぼ 1,Lux 以上になるよう調節した 飼育水は光触媒方式による殺菌海水を飼育水槽の中層から注入し 換水は日齢 21 までは止水 それ以降は 1 日 5% から開始し 徐々に 1% まで増加させた また 市販の淡水クロレラ ( スーパー生クロレラ SV12: クロレラ工業株式会社 )(12 億 cells/ml)12ml/kl を 3L の海水に希釈し飼育水槽へ毎日添加した 水温は徐々に加温し 26 とした 飼育水の DO は 5 ~ 7mg/L を維持するようにし 日齢 から酸素発生装置を用いて中央のエアーストーンから酸素を供給した 飼育時は底質改善を目的に貝化石 5 ~ 2g/kL を殺菌海水に溶かして 日没後に飼育水へ添加した 日齢 4 からは週に 1 ~ 5 回サイホン方式により底掃除を行った 餌料は S 型ワムシを使用し 開口時に 2 個体 /ml になるよう給餌した 開口以降は 1 個体 /ml を維持するようにし 不足時には適宜追加した 日齢 31 からアルテミア幼生 日齢 36 から配合飼料を順次重複させながら給餌した ワムシは淡水クロレラ ( 生クロレラ V12: クロレラ工業株式会社 ) で培養し 強化にはスーパー生クロレラ SV12 を使用した アルテミア幼生は強化剤 ( バイオクロミス : クロレラ工業株式会社 ) で栄養強化した 事業の結果採卵 採精および人工授精採卵 採精などの結果を表 2 にまとめた 1 回次は 2 回次に比べて 1 尾当たりの採卵数が少なかったが これは採卵時の水温が 18.3 と低く まだ成熟しきっていない個体が多かったためと考えられる 1 2 回次合わせて雌 15 尾から合計 1,84 万粒を採卵した PCR 検査した個体はすべて陰性であった 当試験場では 1 回次に得られた受精卵のうち 25 万粒と 2 回次で得られた受精卵のうち 75 万粒を用いて種苗生産をおこなった 希釈海水濃度別ふ化率生残率の結果を図 2 に示した 海水濃度 %( 水道水 ) および 2% では日齢 1 および日齢 2 までに全て死亡した 海水濃度 4% 6% 8% 1% 区については低塩分なほど長期間生残したことから キジハタと同様 2) にマハタでも低塩分飼育の有効性が示唆された また ポリエチレングリコール (PEG) を 1μg/ml 溶解した 1% 海水区では PEG を入れなかった 1% 海水区と比較してふ化率や全個体死亡するまでに要する日数に差はなかったが 日齢 2 から 6 までに死亡する個体数は少なかった これは PEG を加えたことで仔魚が水面に張りついて死亡するのを防いだためと考えられる この結果は マイクロプレートを用いた簡便なウナギの卵質評価法の結果 1) と一致する 8% 希釈海水による仔稚魚飼育 1% 海水区に比べて 8% 希釈海水区では ふ化仔魚が底層で遊泳している様子が観察された しかし 日齢 1 に水槽底部に設置しておいたチタンヒーターにふ化仔魚が接触し 大部分が斃死したため 飼育試験を中止した 仔稚魚量産飼育仔稚魚飼育結果を表 3 に 生残率と成長の推移を図 3 と図 4 に示した 日齢 1 における生残率は 1.1 ~ 2.3% 日齢 6 ~ 62 の取り揚げ時には 生残率は.2 ~ 4.2% 全長は 26.6 ~ 39.8mm 合計取り揚げ尾数は 17,523 尾であった ポンプ水槽はタイマー制御 (3 分稼働 1 分停止 ) でポンプを稼働したところ ポンプ吸入口のネットにふ化前の卵が吸われ 大量の卵がふ化できずに死亡したのが確認できたが ふ化率は収容卵数よりも多い結果となった また ふ化仔魚へのネットへの吸着は見られなかった
平成平成 2211 年度 7 柱状サンプリングおよび層別サンプリングの結果を図 5 に示した 柱状サンプリングは水槽 No.8(24 時間照明 ) に比べて 水槽 No.5( ポンプ区 ) および水槽 No.7( 通気区 ) では日齢 3 以降の生残尾数の減少が著しかった また 中層および底層の生残尾数の合計は 各区によってばらついたが 仔魚の分布は いずれの区でも大きな差はなかった ートによる飼育試験では 4% 希釈海水が最も長期間生残したことから 希釈海水を用いた飼育が有効ではないかと考えられる また PEG を用いることで浮上斃死を抑制できる可能性も示唆された 文献 今後の課題水槽 No.5( ポンプ区 ) は日齢 12 から珪藻が水槽表面を覆うほど増殖し 水槽内の観察が困難になったが 原因は不明である また タイマー制御を行っても卵の吸着が見られたため ふ化まではエアにより水流を発生させ ふ化後にポンプによる水流に切り替えるなどポンプの使用方法を改善する必要があると考えられる 水槽 No.5( ポンプ区 ) と水槽 No.8 (24 時間照明 ) では日齢 1 までの生残率は 9.9% 8.8% と水槽 No.7( 通気区 ) の 1.1% に比べて高い結果となり その有効性が示唆された マイクロプレ 1)Unuma et al. Determination of the rates of fertilization, hatching and larval survival in the Japanese eel, Anguilla japonica, using tissue culture microplates. Aquaculture 24; 241: 345-356. 2) 御堂岡あにせ. 低塩分飼育によるキジハタ種苗生産技術開発について. 平成 2 年度広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター研究発表会要旨集. ( 白樫真 ) 表 2 採卵及び人工授精結果 回次 採卵日 1 5 月 27 日 2 6 月 1 日 個体 No. 親魚 親魚購入年度 体重 (kg) HCG 打注時の卵径 (μm) 総採卵数 ( 万粒 ) 浮上卵数 ( 万粒 ) 浮上卵率 (%) 4F35 27 7. 測定不可 3. 17.2 57.4 陰性 381 27 6.1 473 43.9 22.9 52.2 陰性 6 D7 26 6.2 457 46.5 46.5 1. 陰性 2974 27 6.1 488 71.2 71.2 1. 陰性 466 27 6.5 479 117. 21. 17.9 陰性 1271 27 8.1 41 採取できず陰性 合計 ( 平 ) 38.6 178.8 (65.5) 1266 27 6.1 494 252.5 224.5 88.9 陰性 534A 27 6.7 451 236.7 197. 83.2 陰性 46D 27 7.1 46 191.7 174.2 9.9 陰性 1BF 27 5.6 吸水卵 27.2 22. 8.9 陰性 2B71 27 9.9 測定せず 97.5 75. 76.9 陰性 3931 27 5.1 481 89.2 35.2 39.5 陰性 39 27 6.4 467 252.7 189.5 75. 陰性 3A66 27 7. 51 測定せず陰性 3C6C 27 5.2 298 採取できず陰性 255C 27 7.1 測定不可 289. 261. 9.3 陰性 5 7,8 2935 27 5.6 47 59.2 39.5 66.7 陰性 合計 ( 平 ) 1495.7 1217.9 (76.9) Nsted- PCR 収容水槽 No.
8 大分県水試事業報告 生残率 (%) ( 日齢 ではふ化率 ) 1.8.6.4.2 海水濃度 %( 水道水 ) 海水濃度 2% 海水濃度 4% 海水濃度 6% 海水濃度 8% 海水濃度 1% 海水濃度 1%+PEG 1ug/ml 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 図 2 日齢 ( 日 ) マイクロプレートによる希釈海水濃度別飼育試験の生残率の推移 水槽 表 3 収容時 仔稚魚飼育結果 取り揚げ時 回次 No. 飼育水の循環方法 量 (kl) 卵数 ( 万粒 ) ふ化仔魚数 ( 万尾 ) ふ化率 (%) 密度 ( 尾 /kl) 日齢 全長 (mm) 尾数 ( 尾 ) 生残率 (%) 1 6 通気 44 25.4 17.5 69.2 3,988 62 29.2 7,359 4.2 2 5 ポンプ 44 25. 28.1 112.3 6,381 61 31.3 5,975 2.1 2 7 通気 44 25. 36.9 147.8 8,396 6 39.8 61.2 2 8 通気 44 25. 29.2 116.8 6634.6 6 26.6 3,579 1.2 合計 ( 平均 ) 1 111.761 (111.5) (6,35) (31.7) 17,523 (1.9) 注 : ふ化仔魚数及びふ化率は 飼育水槽における柱状サンプリングの結果から算出 生残率 (%) 1 8 6 4 水槽 No.6( 通気区 ) 水槽 No.5( ポンプ区 ) 水槽 No.7( 通気区 ) 水槽 No.8(24 時間照明 ) 全長 (mm) 4 35 3 25 2 15 水槽 No.6( 通気区 ) 水槽 No.5( ポンプ区 ) 水槽 No.7( 通気区 ) 水槽 No.8(24 時間照明 ) 2 1 5 5 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 日齢 5 1 15 2 25 3 35 4 45 5 55 6 日齢 図 3 生残率の推移図 4 成長の推移 35 3 No.5( ポンプ区 ) 35 3 No.7( 通気区 ) 35 3 No.8(24 時間照明 ) 生残尾数 /L 25 2 15 1 中層 底層 柱状 生残尾数 /L 25 2 15 1 中層 底層 柱状 生残尾数 /L 25 2 15 1 中層 底層 柱状 5 5 5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 日齢日齢日齢図 5 中層 底層および柱状サンプリングにおける1リットル当たりの生残尾数
平成平成 2211 年度 9 2. カワハギ事業の目的カワハギの人工種苗の安定量産技術を確立する 事業の方法親魚養成親魚は 27 年から養成している天然由来の養殖魚 27 年産人工種苗の他 県内の養殖業者から 29 年 4 月 28 日に 54 尾 ( 平均体重 1,58g) を購入し 水産試験場地先の海面小割生簀 (5 5 5m) で養成した 餌料はモイストペレットを週 2 ~ 5 回飽食給餌した 採卵採卵は親魚を適宜陸上水槽へ収容し 水槽内での自然産卵とした 親魚を収容した水槽の飼育水はろ過海水を流水にして自然水温 (19.5 前後 ) で行った 採卵のための親魚の水槽収容は 5 月 18 日から 6 月 25 日まで計 8 回行った ( 表 1) 1 回次は産卵に適当な雌雄比を調べるため 雌雄比の異なる 3 試験区を.5kL パンライト水槽 2 基ずつ設けた 3 回次と 5 回次は測定やカニューレ 腹部圧迫による放精確認等のハンドリングが採卵に与える影響を調べるため ハンドリングを行う区と行わない区を設け 4 回次と 6 回次以降はハンドリングは行わないこととした 受精の有無は胚胎形成期に判断し 胚胎形成期の卵の割合から受精率を求めた 種苗生産採卵で得られたふ化仔魚を用い 6kL 円形キャンバス水槽 2 面 1kL 円形キャンバス水槽 1 面 45kL 長方形コンクリート水槽 1 面で種苗生産を行った ふ化仔魚はサイホンまたはバケツで収集し バケツ輸送で各飼育水槽に収容した 飼育水は 6kL 円形キャンバス水槽と 1kL 円形キャンバス水槽では紫外線殺菌海水を 45kL 長方形コンクリート水槽ではろ過海水を使用した 換水は日齢 1 頃までは止水 それ以降は 1 日 5% から徐々に増加させた 通気は 6kL 円形キャンバス水槽と 1kL 円形キャンバス水槽では中央にエアーストーンを 1 個と周囲に樋を 4 基設置し 45kL 長方形コンクリート水槽では水槽 4 隅底部に長さ約 1m のユニホースと中央付近にエアーストーンを設置して 仔魚の沈下を防ぎながら飼育水全体が対流するようにした 底質改善を目的に貝化石 1 ~ 2g/kL を殺菌海水に溶かして 日没後に飼育水へ添加した また 市販の淡水クロレラ (12 億 cells/ml) を毎日 飼育水 1kL あたり 1 ~ 12 ml ずつを 3L の殺菌海水に希釈し飼育水槽へ添加した 水温は自然水温から徐々に 24 まで加温した 飼育水の DO は 5 ~ 7mg/L を維持するように酸素を供給した 日齢 3 頃からは週に 1 ~ 5 回サイホン方式により底掃除を行った 餌料は 開口前日から日齢 3 までは S 型ワムシを飼育水槽内で 1 ~ 25 個体 /ml になるよう給餌した 日齢 12 頃からアルテミア幼生を 日齢 15 頃から配合飼料を順次重複させながら給餌した ワムシは淡水クロレラ ( 生クロレラ V12: クロレラ工業株式会社 ) で培養し 強化剤 ( スーパー生クロレラ V12: クロレラ工業株式会社 ) で栄養強化した アルテミア幼生は強化剤 ( バイオクロミスパウダー : クロレラ工業株式会社 ) で栄養強化した 現地養殖試験 27 年 11 月に開始したヒラメ用陸上水槽での養殖試験を継続した 事業の結果採卵採卵結果を表 2 に示した 1 回次では未受精卵は得られたものの 受精は確認されなかったため 産卵に適当な雌雄比を判断することはできなかった 2 回次 4 回次 7 回次でも未受精卵は確認されたものの 受精卵は得られなかった 3 回次と 5 回次ではいずれもハンドリングを行った区で受精卵が確認され それぞれふ化仔魚 15,625 尾 16,176 尾が得られた 受精率はそれぞれ 22.3% 22.6% と低かった ハンドリングを行わなかった区では未受精卵のみ確認された 6 回次と 8 回次ではそれぞれふ化仔魚 32,135 尾 2,548 尾が得られたが 受精率は 8.3% 24.1% と低かった 種苗生産得られたふ化仔魚のうち 6 回次のふ化仔魚については水槽収容時に減損し 収容尾数が 15,686 尾となったため 合計 63,129 尾を用いて種苗生産を行った 生残率を図 1 に 成長を図 2 に示した 水槽 1 と水槽 4 では日齢 35 以降 異常遊泳やへい死個体が多くなり PCR 検査を行ったが VNN は陰性であり 原因は分からなかった 日齢 52 ~ 6 の取り揚げ時には合計 14,5 尾で 生残率は 8.5 ~ 32.8% 平均
1 大分県水試事業報告 全長は 33.5.~ 38.8mm であった 形態異常はみられなかった 現地養殖試験現地養殖試験の成長と生残を図 3 に示した 生残に関しては 29 年 6 月 1 日時点で 58.8% であり 以降はへい死個体数が少なかったため 計数されていなかった 平均体重は 29 年 12 月 24 日時点で 216.9g であったが 21 年の 1 月以降は転覆遊泳などの異常遊泳や衰弱個体が目立ったため 測定を中断した PCR 検査を行ったが VNN は陰性であった 今後の課題受精率が低く 1 回の採卵で得られるふ化仔魚数が少なかったため 種苗量産のためのふ化仔魚数を確保するために時間と労力を要した 効率よく種苗量産するために 受精率の向上と計画的な大量採卵が課題となった 低い受精率の原因は卵と精子の品質や親魚の健康状態にあると考えられるので 採卵方法や親魚養成方法について改良する必要がある ( 田北寛奈 ) 表 1 採卵方法 平均体重親魚由来 1 水槽あたりの水槽月日親魚尾数 (g) 雄雌雌雄尾数 ( 雄 : 雌 ) 容量 (kl) 数 ( 基 ) 5 月 18 日 18 647 水試養成天然 2:2,2:1,1:1.5 6 5 月 25 日 8 825 4 月購入養殖 27 年産人工 2:2.5 2 6 月 2 日 12 91 4 月購入養殖 27 年産人工 2:2.5 3 6 月 5 日 12 - 水試養成天然 27 年産人工 2:2.5 3 6 月 1 日 9-4 月購入養殖 27 年産人工 1:2 1 3 6 月 17 日 6-4 月購入養殖 4 月購入養殖 1:2 1 2 6 月 22 日 6-4 月購入養殖 4 月購入養殖 1:2 1 2 6 月 25 日 12-4 月購入養殖 4 月購入養殖 5:7 6 1 表 2 採卵結果 回次 ふ化仔魚親魚ふ化仔魚数受精率回収月日水槽数 ( 尾 ) (%) 収容水槽容量 3 6 月 8 日 1 15,625 22.3 6kL( 水槽 1) 5 6 月 15 日 1 16,176 22.6 6kL( 水槽 2) 6 6 月 22 日 1 32,135 8.3 1kL( 水槽 3) 8 6 月 29 日 1 2,548 24.1 45kL( 水槽 4) 図 2 仔稚魚の成長 図 1 仔稚魚の生残率 図 3 現地養殖試験の成長と生残
平成平成 2211 年度 11 3. ヒラメ事業の目的大分県は全国の養殖ヒラメの 3 割を供給する日本一の生産地である その中でも佐伯市蒲江の下入津地区には養殖業者が集中しており ヒラメ供給基地となっている 近年 大分県沿岸域では海水温の上昇傾向が続いており 28 年は特に夏場の高水温が著しく 下入津のヒラメ養殖場では各種トラブルや疾病が頻発して生残率が下がり 養殖経営を揺るがす事態となった 今後も水温の上昇が続くならヒラメ養殖の存続が危ぶまれる 本研究ではヒラメの高水温耐性品種を確立することにより 当県のヒラメ養殖産業を支援することを目標とする 事業の方法 1. 現地養殖選抜による高水温耐性魚の育種下入津地区で 28 年 29 年の夏を越したヒラメを親魚として入手し 種苗生産する 生産した種苗を現地の養殖業者に供給し 2 夏を越えた養成魚の中からコンディションが良いものを再度親魚として入手する 更に それを親魚として種苗を生産し現地供給する これを繰り返すことにより 現地の養殖環境に適した系統を作出する 2. 高水温負荷選抜による高水温耐性魚の育種多様な遺伝資源を保有する野生群から親魚を導入して種苗生産し 選抜育種する 豊後水道で漁獲された天然雄と養殖雌 ( 前述群 ) をを掛け合わせて種苗生産し 生産した種苗に高水温負荷をかけ その生残群の中から次世代の親魚を得る これを繰り返すことにより 高水温耐性系統を育種する 事業の結果 で リンホシスチス病の発症履歴があるが過去に投薬はされていない 12 月 8 日に全個体 ( 平均体重 2.41kg) をカニュレーションしたところ 全て雌であることが判ったため 12 月 1 日に同じ業者の同じロットの水槽から小型のものを 2 尾 ( 平均体重 1.1kg) 購入し持ち帰り 雌とは別の水槽で給餌飼育した 21 年の 1 月 2 日に新規購入全個体 ( 平均体重 1.26kg) をカニュレーションしたところ全て雄であった 親魚には全てピットタグを装着した 親魚は無加温の濾過海水による換水飼育とし 餌は配合飼料 ( ひらめ皇 8 号 ) のみを与えた 飼育水温の変化を図 1 に表した 水温 2 1 1 1 1 1 1 13 12 12 1 12 31 1 3 3 1 3 31 29 年 21 年 図 1 ヒラメ親魚飼育水温の変化自然採卵親魚は入手後雌雄別々の水槽で給餌飼育したが 1 月 27 日に雌雄を合わせた 5kL-1 号水槽 ( 実水量 2kL) に雄雌 1 尾ずつ 5kL-3 号水槽 ( 実水量 2kL) に雌 11 尾 雄 1 尾を収容した 1 月 27 日の移動の時点で放卵する個体がみられ 1 月 28 日に卵受けネットを設置したところ 翌日には 5kL-1 号で卵が得られた その後順調に採卵できたが 3 月 1 日に 5kL-3 号の雌親魚 1 尾がエドワジエラ症により死亡したため 3 月 3 日から 5t-3 号の採卵を中止した また 3 月 24 日からは天然雄との人工授精のため 5kL-1 号も自然採卵を中止した 図 2 に浮上卵の回収状況を示した 1. 現地養殖選抜による高水温耐性魚の育種親魚の確保 29 年 11 月 12 日に下入津地区のヒラメの養殖業者から平均体重 2.15kg ヒラメ 21 尾を購入し 5kL 水槽 ( 実水量 2kL) で給餌 ( ひらめ皇 8 号 ) 飼育した これらはその業者が 27 年の 12 月に民間から購入した種苗を池入れし 2 年越で養成していたもの
12 大分県水試事業報告 回収卵数 25. 2. 15. 1. 5.. 1 2 1 3 2 2 1 3 1 3 11 3 21 3 31 図 2 浮上卵の回収量の推移種苗生産種苗生産は屋内 5kL コンクリート水槽 1 面 (5kL-4 号 ) を用いた 水槽壁面下の 4 ヵ所にエアーブロックを 中心にエアーストーン 1 個を設置し 仔魚の沈下を防ぎながら飼育水全体が対流するように通気した 水面照度が 1,Lux 以上になるように水槽上面に蛍光灯を点灯した 点灯時間は自然日長に合わせた 飼育水温は加温により 18 に維持した 飼育水は濾過海水に水道水を添加して 9% 海水とし 当初は無換水で飼育した 2 月 21 日に採卵し 23 日から 24 日にかけて孵化した仔魚を 24 日 ( 日齢 日 ) に収容した 収容直後に柱状サンプリングにより計数したところ 収容尾数は 46 万 6 千尾であった 25 日 (1 日齢 ) にはハイグレード生クロレラ V12( 以下 HG クロレラという )( クロレラ工業社製 ) を水槽に 1ml 散布後 ワムシ (HG クロレラで培養 ) を 3 個 /ml になるよう添加した 同時に HG クロレラ 25ml を水道水で希釈して桶に溜め 定量ポンプで 24 時間連続滴下するようセットした 2 日齢には開口しワムシを摂餌する個体が出現した 飼育水中のワムシ濃度の基準は 3 ~ 5 日齢の間は 5 個 /ml に 6 ~ 1 日齢の間は 8 個 /ml 11 日齢には 12 個 /ml 12 ~ 27 日齢の間は 15 個 /ml になるよう適時ワムシを添加した ワムシの添加は 27 日齢 (3/23) で終了し 同時に飼育水への HG クロレラの添加も止めた アルテミアは脱殻卵を使用し 栄養強化にはスーパーカプセル A-1( クロレラ工業社製 ) を使用した アルテミアの給餌は 22 日齢から開始し 最初は 1 仔魚あたり 5 個の量を与え 順次 8 個 / 尾 1 個 2 個 3 個 4 個と増やしていった 換水は 18 日齢の 5 % 換水から開始し 1% 2% 3% 4% 5% 6% 8% 1% と日々換水率を上げ 最終的に 1% を維持した配合飼料 ( えづけーる S) への餌付けは 27 日齢から開始し 31 日齢に自動給餌機を設置した 配合飼料給餌後急速に水槽底が汚れてきたので 35 日齢 (3/31) 時に 5kL-5 号へ 5mm サクションホース のサイホンによるヒラメ稚魚の移槽を開始した 図 3 に柱状サンプリングによる生残尾数の推移を 表した 2. 高水温負荷選抜による高水温耐性魚の育種天然親魚の確保人工授精に用いる雌は前述親魚群のものを用い 雄は豊後水道で漁獲されたものを大分県漁協鶴見支店で入手した 入手した雄はエルバージュを添加した 1kL 活魚タンクで持ち帰り 5 分間の淡水浴後 ピットタグを装着し個体測定 ( 全長 体重 ) した また 生残数 5 4 3 2 1 図 3 5kL-4 種苗生産水槽の生残数の推移 胸鰭の一部をカットし 99.5% エタノール中に保存した そして再度 2 時間以上のエルバージュ浴後 5kL-2 号水槽 ( 実水量 2kL) に収容した 3 月 12 日に 12 尾 同 15 日に 1 尾 19 日に 1 尾 23 日に 1 尾 27 日に 15 尾入手した ( 表 1) 3 月 12 日の 2 尾が刺網で獲られたものである以外は全て底曳網で漁獲されたものであった 表 1 入手した天然雄の測定値 入手日 尾数 平均全長 ( mm ) 平均体重 ( kg ) 3/12 12 444 ± 35.91 ±.25 3/15 1 536 ± 81 1.32 ±.27 3/19 1 517 ± 55 1.36 ±.4 3/23 1 493 ± 53 1.23 ±.48 3/27 15 51 ± 41 1.28 ±.32 人工授精 5 1 15 2 25 3 月 24 日に人工授精を試みた 自然採卵に使用し た雌 2 尾の腹部を圧迫し 卵を出した 1 個体を.5kL 水槽に隔離した 3 月 24 日までに確保した雄 39 尾 ( 当日までに 3 尾死亡 ) の腹部を圧迫し精液をシ ャーレに受け そのうち 1ml をシリンジに吸い取り 個体別にクーラーボックスに保管した 1ml の精液 が採れなかった個体が 3 尾あったが 平均 3.4ml/ 尾 の精液が得られ 概ね均等に採精できた 次ぎに隔離した雌の腹部を圧し 搾出した卵をボ ールに受け 得られた 1g の卵に速やかに 39 尾の 雄の精液を掛け 羽根刷毛で混和後 殺菌海水を注
平成平成 2211 年度 13 ぎ媒精させた 受精卵は 2L の卵管理水槽に収容 した 浮上卵は 5 万個 沈下卵は 3 万 5 千個で 浮 上卵の 7.7% に卵が不透明などの異常がみられた 卵 管理水槽で孵化させた後に飼育槽に移す予定であったが 翌朝にサイホンがエアを噛みオーバーフローしてしまい 卵を遺失させてしまった 今後の課題 1 回目の人工授精の失敗は人為的な作業ミスであり その他は概ね順調に実施できたが 幾つかの課題もあった まず 放卵雌の確保であるが 確認作業に大きな労力を要した割には 得られた卵量が乏しかった 今後は HCG( ゴナドトロピン ) の打注による効率的な採卵が望ましい また 採精作業も多大な労力を要するうえ 入手後日数が経過した雄は無給餌の影響か採精量が少なかった ( 表 2) 今後は入手直後に採精し 人工精しょう ( 精子の活性を数日維持できるもの ) に保存して媒精に用いるなど 飼育管理を省く方法も選択肢に加えた方がよい 表 2 入手日別の平均採精量 入手日 3/12 3/15 3/19 3/23 平均採精量 (ml / 尾 ) 2.3 2.7 4.2 4.9 ( 景平真明 ) 月産の殻幅比が大きい系統 雄には 6 月産の通常形状の系統を用いた さらに形状 色合い 殻の厚さ 刃先の伸びが良く閉殻筋の赤色度が低いものを それぞれの系統から選抜し 親貝に用いた 人工授精は切開法により行った 2) 種苗生産種苗生産は屋内の.5kL 水槽を用いた 水温を 25 に加温し 水槽換えを 3 ~ 5 日の間隔で行いながら随時ネットを用いて幼生の大小を選別し 大小で水槽を分けて飼育した 餌料は Chaetoceros calcitrans を適量与えた 日齢 17 で付着器 (2 6cm の黒色の遮光幕 )18 枚を水槽に垂下し 浮遊幼生を付着させた 付着器の投入後は水槽換えを行わず 25 の精密ろ過海水で毎日 1 回全換水した 採卵から 5 日経過後に袋型の稚貝沖出しネットに付着器を入れ沖出しした 2. 高水温負荷選抜試験 28 年に種苗生産した耐病貝 4 系統 ( 表 2) について もっとも衰弱する時期である 9 月 14 日 ~ 18 日の間 陸上の 1kL キャンバス水槽に収容して高水温 32 で飼育した後 水産試験場地先へ垂下して飼育し 11 月 5 日に生残率を調べた 3. 現地養殖試験 27 年に真珠母貝養殖業者に委託後 28 年 3 月から真珠養殖業者に引き渡された 2 ヵ所 28 年 5 月に開始した 3 ヵ所 28 年 9 月に開始した 6 ヵ所で養殖試験を継続した 4. アコヤガイ事業の目的 1997 年に顕在化したアコヤガイ赤変病は感染症が原因とされているが 未だ病原体の特定には至っていない 当試験場では 県南部の赤変病多発漁場での真珠養殖を再生するため 耐病貝の選抜育種を進めてきた 本年度も 耐病貝を種苗生産し 養殖試験を行った 事業の方法 1. 品種改良試験 1) 親貝選抜と人工授精採卵は 6 月 26 日に 1 回行った 用いた親貝は 27 年に種苗生産した耐病貝 2 系統 ( 表 1) で 雌には 2 事業の結果 1. 品種改良試験種苗生産幼生の成長 着底は順調であった 海面への沖出し時の殻長は 1.5 ~ 3.mm で 付着幼生数は 37,915 個体であった この品種改良貝は沖出し後 27 年 1 月に養殖業者による現地養殖試験用として県南部の真珠養殖業者 2 経営体に配布した 2. 高水温負荷選抜試験高水温負荷を与えたアコヤガイ 4 系統の生残率はいずれも 98% 以上と高く 大きな差はみられなかった ( 表 2) 3. 現地養殖試験 27 年に真珠母貝養殖業者に委託後 28 年 3 月から真珠養殖業者に引き渡された 2 ヵ所について
14 大分県水試事業報告 29 年 1 ~ 6 月の間に浜揚げを行い真珠生産を終えたので養殖試験を終了した ( 表 3) 養殖中 目立ったへい死はなく 挿核後 浜揚げまでの生残率も 55 ~ 8% と高い結果であった 真珠の品質も他品種の母貝に劣らなかったが 養殖試験を行った真珠養殖業者が入札を行わなかったため 生産された真珠の単価については分からなかった 今後の課題 28 年産貝の高水温負荷選抜試験では全ての系統で生残率が高く また 27 年に開始した養殖試験でも目立ったへい死はみられなかったことから 赤変病への耐病性には問題はないと考えられる しかし 真珠単価が低迷を続ける近年 耐病性に加え県南の環境に適した 品質の良い真珠を生産する母貝へと品種改良を進めていく必要がある ( 田北寛奈 ) 表 1 人工授精に使用した親貝 採卵日系統親貝雌雄個体数平均重量 (g) 27 年産貝 ( 耐病貝 ) 雄 4 76.8 29 年 6 月 26 日耐病貝 27 年産貝 ( 殻幅比大 ) 雌 6 65.9 表 2 高水温負荷選抜試験 系統 種苗生産年月 親貝の特徴 生残率 (%) A 28 年 3 月 殻幅比大 99. B 28 年 6 月 殻幅比大 98.6 C 28 年 6 月 厚殻 殻幅比大 1. D 28 年 7 月 厚殻 99.7 養殖試験場所 表 3 現地養殖試験 (27 年開始分 ) 浜揚げ日 挿核からの生残率 (%) 備考 県南海域 29 年 1 月 2 日 8 真珠商品率 27.8% 2 級以下 72.2% 県南海域 27 年 6 月 15 日 55
平平成成 21 2 1 年度 15 ヒラマサ種苗生産技術開発事業 景平真明 白樫真 田北寛奈 尾上静正 事業の目的 28 年の農林水産統計によると本県のヒラマサの養殖生産量は1,444tで長崎に次ぎ 全国の生産総量の 1/4を担っている その一方 種苗は全て県外の天然種苗に頼っており その中でも主力は中国産種苗である そのため 種苗の安定確保に不安があるとともに 25 年秋には中国産の天然種苗を用いた養殖カンパチにおいてアニサキスの寄生が確認され ヒラマサについても同様の事態が懸念される 本事業では安心 安全な 大分ブランド のヒラマサ養殖を推進するため 良質で安定した人工種苗の生産技術を確立することを目的とする 事業の方法親魚養成 4 歳魚群 -27 年 12 月 11 日に県内の養殖業者から 5kgサイズの養殖魚を85 尾購入し 水産試験場沖筏の5 5 5m 小割網生簀で養成した 29 年 4 月 2 日に全個体をカニュレーションしたところ雌が29 尾 雄が1 尾であった 3 歳魚群 -28 年 12 月 16 日に新たに県内の養殖業者から3~5kgサイズの養殖魚 6 尾を購入し 同様に飼育した 29 年 4 月 2 日に全個体カニュレーションしたところは雌 29 尾 雄 22 尾 不明 4 尾であった 搬入後から親魚養成用 ( アジ41.6% イカ1.4% オキアミ1.4% 配合餌料 27.7% 総合ビタミン剤等 4.2% 3 月以降フィードオイルを5.6% 添加 ) のモイストペレット ( 以下 MP) を週 5 回飽食給餌した 個体識別のため全個体の背筋内部にピットタグを装着した 体表に寄生するハダムシと口腔内と鰓に寄生するカリグスを駆除する目的で 3 週間毎に淡水浴をおこない エラムシを駆除するために3 週間毎にマリンサワー SP3( 薬浴用 H2O2 製剤 - 片山化学工業研究所製 ) 浴をおこなった 成熟度調査採卵時期を把握するため 29 年 1 月 27 日 2 月 28 日 4 月 2 日 2 日 27 日 5 月 7 日に成熟度を調べた 成熟度はカニューレによって卵巣内卵を採取し 実体顕微鏡を用いて卵巣卵の最大卵径群の3 粒について 卵径を測定して平均値を求めた この数値を成熟度の指標としての平均卵巣卵径とした 採卵 29 年 4 月 2 日には平均卵巣卵径が7μmを越える個体がでてきたため 4 月 27 日にヒト胎盤性生殖腺刺激ホルモン ( 以下 HCG)6IU/kgを雌雄の親魚に打注し 屋外 5kL 水槽に収容した 採卵水槽の換水率は3 回転 / 日とした 1 回目のHCG 打注で産卵しなかったため 2 への加温と再打注 (1IU/kg) をしたところ 産卵を誘導できた 回収した受精卵は浮上卵と沈下卵に分離し 浮上卵を2Lアルテミアふ化水槽で卵管理した 換水率は14 回転 / 日 水温は2 に設定し 卵が撹拌されるように通気を行い 特にふ化直前には卵の沈降を防ぐため通気を強めた また 死卵は適宜除去した 陸上での飼育が長期化したため 親魚には不定期にMPを与えた 種苗生産孵化後の飼育は屋内 5kLコンクリート水槽 4 面 (5kL-1,2,3,4) を用い 飼育水量は45kLとした 5kL-1,2,4 号は互いに対向する水槽壁面の底部 4ヵ所に散気管 ( ユニホース ) によるエアーブロックを 水槽中央底にエアーストーン1 個を配置し 仔魚の沈下を防ぎながら飼育水全体が流れるように通気した 生産 2ラウンド ( 以下 R) 目から使用した5kL-4 号は仔魚収容時の飼育水を8% 海水とした 一方 5kL-3 号は27 年度に引き続き 水槽中央底近くに設置した水中ポンプ ( 金属枠で囲いその周囲を6 目のネットで被覆 ) を用いて水槽壁面底部の4ヵ所 (5kL-1,3,4 号のエアブロックと同じ場所 ) から斜め上方向へ吐出させ 水槽中央底部に1 個エアーストーンを配置し 仔魚の沈下を防ぎながら飼育水全体が流れるように送水量や通気量を調整した いずれの水槽も水面照度が1,Lux 以上になるように水槽上面に蛍光灯を設置し 点灯時間は5:~19:とした 孵化仔魚はから1 日齢で種苗生産水槽 ( 以下 生産
16 大分県水試事業報告 槽 ) に収容し 水温は23 まで毎日 1 ずつ昇温させた 仔魚が開口 ( 卵黄有り ) した後 ワムシを生産槽に接種すると同時に クロレラ工業社製のスーパー生クロレラV12( 以下 SV12)1Lを水道水で希釈のうえ定量ポンプで終日滴下した 1Rは11 日齢から換水を始めたが 2Rは透明度を低く保つことにより共食いを防止する目的で 日齢 3 日から換水を開始した 稚魚の大小差が拡大し 小型の劣位魚が大型魚の追撃や捕食を受け水面で蝟集する集団逃避行動がみられるようになると 長柄杓で劣位個体の集団を掬い取り 生産槽内に設置したモジ網や別水槽に隔離した 餌料系列はS 型ワムシ アルテミア幼生 配合飼料を順次重複させながら切り替えた ワムシは生クロレラV12( クロレラ工業社製 ) で培養し SV12で必須脂肪酸 (DHA) を強化した 生産槽内のワムシ密度が常に15~3 個体 /mlとなるように 不足する場合は強化ワムシを補給した アルテミア幼生はバイオクロミス ( クロレラ工業社製 ) を用いて必須脂肪酸 (DHA) を強化し 残餌がでない程度を給餌した 配合飼料の投与には自動給餌器を用い 適宜給餌時間と給餌量を調整した 配合飼料の粒経は稚仔魚の成長にともない順次大きくした 中間育成及び種苗出荷商品サイズに至るまでに 人工種苗にどのような課題が生ずるかを知るために 本年度は海面での中間育成後に 一定量 ( 全長約 13cm 3 尾以上 ) を養殖業者に引き渡して実際に養殖生産してもらい その経過 ( 約 2 年間 ) を毎月観察することにした 定期的に淡水浴と H2O2 ( 過酸化水素水 ) 製剤浴を施 すことによって 親魚養成は特に支障無く 養成飼料も予定どおりに与えることができた また これまでカリグスCaligus spinosusに対する淡水浴は駆除効果が無い 1) とされていたが 淡水はカリグスに対して短時間で致命的に作用することを確認した 成熟度調査親魚の平均卵巣卵径と水温の推移を図 1に示した 29 年 1 月 27 日の平均値は194±8μm(12 尾 ) 2 月 28 日は21±5μm(11 尾 ) と変化はみられなかったが 4 月 2 日は417±25μm( 14 尾 ) と増大し 同月 2 日には 631±25μm( 8 尾 ) に達し 75μmを越える個体が出現した 続く27 日は654±27μm(8 尾 ) 5 月 7 日は612±29μm (12 尾 ) であった 図 1 親魚の平均卵巣卵経と海水温の推移 親魚養成 表 1 事業の結果 親魚の測定結果 尾叉長体重親魚群測定日雌雄 ( 尾 ) ( cm ) ( kg ) 肥満度 4 28 (29) 78.6±2.3 7.4±.6 15.3±1.1 12/19 (1) 78. 7.1 15. 歳 29 (29) 79.2±2.4 8.±.7 16.1±1.2 2/23 (1) 78. 6.6 13.9 魚 29 (29) 8.2±2.4 8.9±.6 17.3±1.2 4/2 (1) 8. 8.2 16. 3 29 (29) 72.8±2.3 5.2±.5 13.4±.7 2/23 (22) 71.2±1.7 4.9±.4 13.5±1.1 歳 不明 (4) 71.3±1.4 4.7±.4 13.±1.4 29 (29) 73.5±2.6 5.5±.6 13.8±1.3 魚 4/3 (22) 71.8±1.6 5.2±.5 14.±1.3 不明 (4) 71.5±2.4 4.9±.5 13.5±2.3 肥満度 = 体重 ( kg )/ 尾叉長 ( cm ) 3 1,, 採卵採卵の状況については表 2に示した 4 月 27 日に 6IU/ kgのhcgを雌雄の親魚に打注し 屋外 5kL 水槽 2 号 ( 親 B 群 ) と3 号 ( 親 A 群 ) に収容した 収容尾数はそれぞれに4 歳魚の雌 7 尾と3 歳魚の雄 12 尾とした 4 月 3 日になっても産卵しなかったため 親 A 群の飼育水温を無加温時の約 16 から2 まで加温した 翌 5 月 1 日に親 A 群を取り上げHCGを1IU/kg 再打注後 2 に設定した屋外 5kL-4 号に移したところ 5 月 3 日朝にまとまった量の受精卵 (16 分割 ~ 桑実胚 ) が得られた 翌 4 日の卵は胚体形成期であり前日の未回収卵であった その後 5 6 日にも大量の受精卵を得たが 一見して4 日間の最大卵量と判断した6 日のものは卵回収槽のトラブルによりそのほどんどを消失した 1Rの種苗生産には5 月 3 4 日回収分を使用した 一方 HCGを再打注をしなかった親 B 群からは卵を得られなかった 更に種苗生産用の受精卵を得るため 5 月 7 日に沖
平平成成 21 2 1 年度 17 筏で養成中の残りの親魚から 4 歳魚の雌 7 尾 ( うち 3 尾はカニューレにより成熟を確認 ) を取り上げ 6IU/kgのHCGを打注し 屋外 5kL-3 号に収容した また親 B 群の全雄 12 尾を取り上げ 6IU/kgの HCG を再打注後 同じく屋外 5kL-3 号に収容し 新たな親魚群 ( 親 C 群 ) とした 親 C 群の収容完了後に飼育水温を2 に設定した 親 B 群の雌は沖筏の親魚養成用小割生簀に戻した 親 C 群は収容当初から2 で飼育したが 1 回目の HCG 打注では予定 ( 打注後 48 時間 ) どおりに産卵に至らず 6 日後の5 月 13 日になって最初の産卵を確認した 15 日以降は産卵しなかったので 18 日に再度 HCG を1IU/kg 打注したところ 2 日後に今シーズン最大の72.6 万粒の浮上卵を得た これを2Rの種苗生産に用いた 表 2 採卵結果 浮上卵数沈下卵数浮上卵率月日処置 ( 粒 ) ( 粒 ) (%) 親 A 群 4 月 27 日 HCG(6IU/kg) 打注 自然水温 4 月 3 日 2 に加温 5 月 1 日 HCG(1IU/kg) 打注 5 月 3 日 172, 13, 62.6 屋内 1 号 5 月 4 日 54, 84, 39.1 屋内 1 号 5 月 5 日 268, 48, 84.8 屋内 2 号 5 月 6 日 大量の産卵を確認するも事故により消失 5 月 7 日 少量の卵のため回収せず 廃棄 5 月 8 日 216, 18, 92.3 廃棄 5 月 9 日 - 14,. 廃棄 5 月 1 日 17, 6, 73.9 屋内 3 号 5 月 11 日 15, 123, 1.9 廃棄 5/11に加温切り 5/15に全個体沖筏に戻し 親 B 群 4 月 27 日 HCG(6IU/kg) 打注 自然水温 4 月 3 日 2 に加温 5 月 7 日収容から一度も産卵せず 5/7 に雌は沖筏に戻し 雄は HCG 打注後親 C 群に 親 C 群 5 月 7 日 沖筏からの雌と親 B 群の雄に HCG (6IU/kg) 打注 2 に加温 5 月 13 日 9, 79, 53.5 廃棄 5 月 14 日 96, 2, 82.8 廃棄 5 月 18 日 全個体に HCG(1IU/kg) 打注 5 月 2 日 726, 15, 82.9 屋内 2,3,4 号 5 月 21 日 62, 59, 51.2 廃棄 5/22 に全個体を沖筏に戻し 種苗生産 1R(1 日間無換水飼育 ) 5kL-1 号水槽 ( 通常区 ) 日齢の仔魚を14.3 万尾 /45kL 収容した その後の成育は順調で 7 日齢での生残率は86.3% であった 1 日齢からアルテミアを与え 25 日齢から配合飼料の餌付けを始め 27 日齢から自動給餌をおこなった 23 日齢には共食いが確認され 3 日齢には共食いが激しくなり 35 日齢頃から劣位個体の密集団が目立ち始めたため 長柄杓で劣位個体を掬い取り 飼育水槽内に張り込んだ1.2 1..8mのモジ網に隔離した しかし モジ網内で斃死魚が多数発生したため 毎日サイホンで斃死魚を計数廃棄し その後 5kL-3 号水槽 ( エアブロック水流に転換 ) に移動させた 結局 モジ網を設置していた5 日間で生産槽から掬い出し隔離した7,781 尾のうち生残したのは2,94 尾だけであった モジ網撤去後も引き続き1 号の劣位個体を3 号水槽に移動させた 移動直後はまとまった量の斃死がみられたが 次第に落ち着いた 3 号水槽には合計 4,678 尾収容し (1Rモジ網生残の2,94 尾と2Rの1,233 尾を含む ) 63 日齢 (1R 分 ) で沖の筏に移動させたときには2,658 尾であった 41 日齢時の1 号水槽 ( 優位個体群 ) と3 号水槽 ( 劣位個体群 ) の各抽出 5 個体の平均全長はそれぞれ29.8± 4.mm 2.7±1.9mmで明瞭な格差があった また 1 号水槽の最大魚は41.1mmであった 1 号水槽の取り上げ尾数は41 日齢から47 日齢の間に 8.828 尾で 屋外 5kL-4 号に移動させ配合飼料による飼育を継続した 屋外 5kL-4 号 ( 陸上での中間育成 ) 屋外 5kL-4 号水槽の上面は降雨やゴミの迷入を防ぐために白色のテントシートで覆った 水槽内面は熱交換パイプやその他の構造物があり 小型魚の取り上げは困難であるため 3 3 3mのモジ網を張り込み6 月 18 日から24 日の間に1R5kL-1 号の8,828 尾を収容した その後は沖出しまで選別せず 共食いを緩和させるために できるだけ飽食に近い量を与える ( 配合飼料自動給餌 ) よう努めた しかし トビの出現は避けられず 給餌時に蝟集した群を狙って補食する大型個体を日常的に目撃するようになった 8 月 18 日に14 日齢で全個体を取り上げ 形態異常魚や小型魚を除いたものを沖出しした そのうち トビを除く標準的な大きさの群は1,366 尾で サンプル等のために抜き取ったものを除く1,279 尾を沖出しした 抽出 34 尾の平均全長は122.2±14.1mmで 平均体重は28.2±9.4gであった 無開鰾のものは1 個体のみで開鰾率は97% であった 選別によりハネた形態異常魚は全個体の中で23 尾のみで 表 3にその内訳を示した
18 大分県水試事業報告 表 3 1R 屋外 5kL-4 号の取り上げ時の形態異常内訳 形態異常 異常の状況 尾数 鰓蓋欠損 極僅かに欠損 18 頭背部陥没 ( 鰓欠損と重複 ) (12) 肛門部陥没 明瞭に陥没 3 顎異常 僅かに下顎長 1 脊椎異常 明瞭に背部波打ち 1 合 計 23 形態異常魚の平均尾叉長は 16.9±9.mm 平均体 重は 17.5±3.6g で正常魚よりもやや小型で 開鰾率も 53% と低かった トビとして取り分けた 44 尾の平均尾叉長は 216.± 22.9mm で 最大のものは尾叉長 265mm であった こ の 44 尾を将来の親魚候補として確保した 成長の劣る選別残 ( ヒネ ) の 56 尾も 1 区画設け沖出 した 5kL-2 号 ( 通常区 ) 日齢の仔魚を11.7 万尾 /45kL 収容した 収容当初は1 号の仔魚よりもサイズが大きく良好と思われたが ワムシを与えても摂餌が極めて悪く 4 日齢で生残率が4 割以下となった その後も漸減したため廃棄した 5kL-3 号 ( 通常区 ) 日齢の仔魚を7.8 万尾 /45kL 収容した 同日夜に底にまとまった量の仔魚と斃死魚を確認したため 中央のエアを強めたが その後も漸減したため廃棄した このロットは卵管理水槽でも大量の死卵が発生しており 元々受精卵の質が悪かったか 卵管理の失敗により孵化仔魚にダメージ与えた可能性もある 2R(1ヵ月無換水飼育 ) 5kL-2 号 ( 通常区 ) 日齢の仔魚を15.1 万尾 /45kL 収容した その後も順調で 9 日齢の生残率は95.7% であった 止水飼育中の生産槽内のワムシの湧きが良かったため アルテミアの給餌は21 日齢から開始した 水中の透明度を下げる目的でSV12やV12の水槽への添加は取り上げ直前まで継続した phが7を下回りそうになったため 3 日齢から換水を開始した 換水量は1% 程度を維持し 再びpHが7を切りそうになった65 日齢あたりから徐々に増大させた 配合飼料の自動給餌は42 日齢から始めた 共食いは4 日齢前頃からみられ 5 日齢頃には劣位魚の密集団ができ始めた 52 日齢から劣位魚の隔離を始め 5 日間で94 尾を5kL-3 号に移動させた それ以降は業務の都合で掬い出す時間を確保できず共食いを放置した その代わりに 夜間に睡眠状態で表層近くを漂っている稚魚群の中から トビを掬い出して除去する作業を繰り返した ある程度の効果はあったと判断して いるが 1 回の作業で捕獲できるトビは限られており 完全な除去はできなかった 次善の策として 稚ガニ付着器のポリモン ( ブラシ状のポリエステル繊維 ) を連ねて水面に浮かべ 劣位個体のシェルターとしたが 設置当初は一定の効果があったが最終的には残りの劣位魚は全て減耗した 88 日齢で取り上げ沖の筏に移動させた 取り上げ総数は2,6 尾 そのうち形態異常魚は99 尾で 大部分は僅かに鰓蓋が短い欠損であった 形態異常魚の開鰾率は11.1% であった 筏には1954 尾を出した 表 4 2R5kL-2 号の取り上げ時の形態異常内訳 形態異常 異常の状況 尾数 鰓蓋欠損 極僅かに欠損 87 明瞭に欠損 8 肛門部陥没 僅かに陥没 2 明瞭に陥没 2 合 計 99 トビは 6 尾で尾叉長は 185~136mm と平均的集団か らかけ離れて大きく 減耗の主原因と思われる 無作為に抽出した 55 個体の個体測定値を表 5 に示し た 形態異常は 極僅かに鰓蓋欠損 のみで 開鰾魚 ( 平均尾叉長 85.9±5.9mm) の方が無開鰾魚 (81.9± 7.6mm) よりも若干大きい傾向がみられた 表 5 2R5kL-2 4 号の取り上げ時の個体測定値 5kL-2 号 5kL-4 号 測定尾数 55 58 平均尾叉長 ( mm ) 83.4±7.2 78.6±6.3 平均体重 (g) 8.8±2.1 6.8±1.6 形態異常率 (%) 7.3 27.3 開鰾率 (%) 36.4 98.3 5kL-3 号 ( ポンプ水流区 ) 日齢の仔魚を 16.5 万尾 /45kL 収容した 4 日齢頃か ら急減し 9 日齢に生残率が 11.5% まで落ちたため廃 棄した ワムシ添加後急速に DO が低下し 4 日齢時 には 4.37mg/L になったため 急遽酸素供給を始めた が後手に回った 後日 27 年の担当者から ポン プ水流水槽ではエア供給が不足するため 最初から酸素供給をしなくてはならない旨の指摘を受けた ワムシ接種後のDOは他の2 水槽よりも常に2mg/Lほど低かった 5kL-4 号 (8% 海水区 ) 日齢の仔魚を他の2 水槽とほぼ同量になるように意図して移動収容した 収容直後から仔魚の多くが沈降し 水中を漂う仔魚は少なく 柱状サンプリングによる推計では6.9 万尾 /45kLであった 柱状サンプリングでは採水 17.6L 中に27 尾みられたが 水槽底から採水したところ2.4L 中に273 尾であったことから 収容仔魚の多くが沈んでいることが判った 全
平平成成 21 2 1 年度 19 体のエアを強めて 底水が動くように調整したが推計生残尾数が回復することはなく 9 日齢時には 34, 尾 /klであった その後の飼育は 5kL-2 号に対する作業と給餌量以外は同調させた ただ 飼育後半は4 号の水温が2 号よりも常に高く phは常に低かったので 換水率がやや低かったと思われる 劣位個体の隔離作業は5 日間で329 尾を5kL-3 号に移動させた 4 号は89 日齢で取り上げ沖の筏に移動させた 表 5 に示すとおり 外部形態の異常が目立ち全体の1/4 以上を占めると思われた 取り上げ時に形態異常としてハネたもののうち55 尾を調べたところ 極僅かに鰓蓋欠損 が34 尾 (62%) 明瞭に鰓蓋欠損 が19 尾 (35%) 明瞭に肛門部陥没 が2 尾 (4%) で 開鰾率は81.8% 平均体重は6.4±2.1gと母集団よりもやや低かった ハネた形態異常魚の数取りを忘れたため 取り上げ総数は不明であるが 1,28 尾を沖出しし サンプル測定等で81 尾を消費した 母集団から無作為抽出した58 尾のサンプルのうち 形態異常がみられた15 尾の平均尾叉長は79.9±6.7mm で 正常魚 43 尾の平均尾叉長 78.2±6.1mmとの差はみとめられなかった 中間育成及び稚魚出荷 種苗生産魚の沖出しの状況を表 6 に示した 表 6 種苗生産魚の沖出し状況 沖出日 沖出数 ( 尾 ) 由 来 7 月 8 日 2,658 隔離した劣位個体 8 月 19 日 1,954 2R5kL-2 号 8 月 2 日 1,28 2R5kL-4 号 8 月 2 日 1,279 1R5kL-1 号主群 8 月 2 日 44 1R5kL-1 号トビ 8 月 2 日 56 1R5kL-1 号ヒネ 合 計 7,73 7 月 8 日出しの 2,658 尾は沖出し当初 防鳥ネットの 張り上げが悪く 鳥害により減耗し 7 月末の赤潮により壊滅した 8 月 2 日沖出しの1R5kL-1 号主群はヒラマサの飼料試験に用いるため養殖環境班に引き渡した EPを毎日飽食給餌させ 良く成長していたが その後類結節症や緑肝症などが発生し 最終的には試験に至らず廃棄した 9 月 14 15 日に8 月 2 日沖出しの2R5kL-4 号と 1R5kL-1 号ヒネと8 月 19 沖出しの2R5kL-2 号を淡水浴後 5 5 5m 生簀にまとめて収容し 養殖業者への引き渡しに備えた 養殖環境班のヒラマサに類結節 症が出たため 9 月 15 日から23 日の間アンピシリンを経口投与したが 23 日にまとまった量の斃死があり 衰弱魚も目立った 24 日に診断したところ ベコ病とエラムシがみられ 死因はエラムシと判断し 同日に マリンサワー 浴をおこなった その後も斃死がだらだらと続き ベコ病も顕著になったため 1 月 2 日に全数処分した 一方 親魚候補のトビは当初 14 尾をエラムシやカリグスで斃死させたが その後は大きなトラブルもなく現在に至っている 今後の課題 HCG 打注については27 年度と同様に6IU/kgでは採卵できなかった 2 回目の1IU/kgでいずれも十分な量の採卵ができたことから 水温 2 の条件下でのHCG 打注量に問題がある可能性がある 適正な打注量の解明が必要である 網目等による一括選別は作業スピードと労力を要し魚への負担も大きいので 日常の飼育管理による共食いの防止を試みたがいずれもうまくいかなかった 歩留まりを優先するのであれば トビを残させない一括選別が必要である 種苗生産中期以降の減耗要因はほぼ共食いに限定されていたが 沖出し後は各種疾病が頻発し まともに中間育成できなかった ヒラマサの人工種苗を定着させるためには この疾病対策が大きな課題である 本年度の種苗には顕著な奇形は少なく 27 年度に多くみられた口顎の異常もほとんどみられず 多くは鰓蓋の周縁部に僅かに隙間が生じる程度の鰓蓋欠損であった 形態異常が少なかった要因については不明であるが 形態異常魚が共食いによって選択的に排除された可能性も考えられる また その後成長したときに形態異常が生じる可能性も否定できない 残念ながら 養殖業者への引き渡し前に 疾病が発生したため その後の経過を追うことができなかったが 今後は種苗期以降の追跡が必須課題である 文献 1) 日本水産資源保護協会. 鰓カリグス症. かん水魚の魚病 Ⅰ 水産増養殖叢書 37, 東京,1988; 126-128.
2 大分県水試事業報告 資源増大技術開発事業カサゴ放流技術開発 白樫真 尾上静正 景平真明 田北寛奈 事業の目的大分県沿岸海域におけるカサゴの漁獲量は年々減少傾向にあり 大分県漁協佐賀関支店ではカサゴ類は 1997 年の 43t をピークに 28 年には 4t にまで落ち込んでいる このカサゴの資源量を増大させることを目的に 23 年度から人工種苗の放流技術開発に取り組んでいる 本事業は回収率の精度向上を図りながら放流効果を明らかにするとともに 放流手法を確立することを目的としている 事業の方法 1. 標識放流今年度は標識放流は実施せず 23 ~ 27 年度までに佐賀関で放流した群および 28 年度に佐伯市上浦沖に放流した群 ( 図 1 表 1) について 放流効果調査を継続実施した 2. 放流効果調査 1) 佐賀関 23 ~ 27 年度に標識放流した佐賀関において 24 年 3 月から継続している大分県漁協佐賀関支店魚市場での調査は 29 年 4 月 ~ 21 年 3 月に 6 回実施し 調査時に市場に水揚げされた全てのカサゴについて標識の有無を調べるとともに一部について全長を市場で測定した 2) 上浦 28 年 1 月 9 ~ 1 日に放流した佐伯市上浦では刺網試験操業 カゴ試験操業 潜水調査を 29 年 4 月から 21 年 3 月までそれぞれ概ね月に 1 回ずつ上浦地先で実施した 刺網は三重刺網 ( 中網の目合いが 6 節 )2 反と一重刺網 ( 目合い 1 節 )2 反を用い 夕刻投網し 翌早朝に揚網した カゴは高さ 85cm 底の直径 88cm の釣り鐘型のものを 1 回に 7 個使用し カタクチイワシを餌として放流海域内に 1 晩設置した 潜水調査は 放流海域に 2m の調査ロープを固定し 毎回このロープに沿って片 側 1m の範囲の中のカサゴの大きさと数 出現位置を野帳に記入した 潜水観察後は調査ラインの外でヤスを用いてカサゴを採集し 精密測定を行い 胃内容物などを調査した 上浦沖に出漁する刺網漁船 6 隻全てに漁獲したカサゴの尾数と腹鰭異常の個体数の記録を依頼した また 遊漁船 1 隻とカサゴ釣漁船 1 隻にも同様の記録を依頼した 放流区域における操業実態を把握するため 放流区域全体を撮影できる場所に定点カメラを設置し 15 分毎にインターバル撮影を行い 画像から出漁隻数を把握した さらに 実際の出漁漁船のうち カサゴをどのくらい漁獲しているかを明らかにするため 月 4 回漁船への聞き取り調査を依頼し カサゴの漁獲実態を把握した 3) 回収率の推定腹鰭抜去した佐賀関放流群のうち 市場調査で確認した再捕尾数から 回収率を推定した 回収率は 確認した標識魚の数を飼育試験で求めた標識の有効率および調査率で補正して推定再捕尾数を算出し 推定再捕尾数の放流尾数に対する割合とした 事業の結果 1. 放流効果調査 1) 佐賀関再捕尾数 21 年 3 月末までの再捕尾数を放流群別 調査方法別に表 2 に示した 今年度は佐賀関市場で計 6 回 合計 93 尾の水揚げされたカサゴを調査したが 放流個体は発見できなかった 2) 上浦再捕尾数 28 年度佐伯市上浦で放流した群のうち 21 年 3 月末までに再捕が確認されたのは 大型群が刺網試験操業で 6 尾 カゴ試験操業で 8 尾 小型群がそれぞれ 2 尾と 1 尾であった また 潜水採集では大型群 4 尾 小型群 14 尾を再捕した 刺網試験操
平平成成 21 2 1 年度 21 業における放流魚の再捕は全て目合い 1 節の網であった 刺網で漁獲されたカサゴの全長は 目合い 1 節では 91mm ~ 264mm 6 節では 157mm ~ 25mm であり 目合い 1 節の刺網における漁獲サイズは 9mm 以上であると考えられる そのため 72mm で放流した小型群が 85mm で放流した大型群にくらべて刺網における再捕尾数が少なかったのではないかと考えられる 潜水観察による放流後の個体数変化潜水調査で観察された放流種苗および天然カサゴの 1m 2 あたりの個体数密度を図 2 に示した 放流 6 日後 (28 年 1 月 16 日 ) から 47 日後 (11 月 26 日 ) までは 1m 2 当たり.28 尾 ~.4 尾と天然個体の 3 ~ 6 倍の密度であったが 61 日後 (12 月 1 日 ) 以降は.1 ~.6 尾 /m 2 と低くなり 257 日後以降 (29 年 6 月 24 日 ) は 天然個体の方が個体数密度が高いまま推移した また 放流後 52 日 (21 年 2 月 24 日 ) でも大型群および小型群各 1 尾が観察された 放流種苗のサンプリングには 調査ラインの 4m 地点から南北にわずかにずれた場所を主な採集地点としており 21 年 3 月の調査でも放流種苗が確認できた この地点はクロメが生えていない転石帯であった これらのことから 1 年以上経過しても種苗が放流場所に定着していることが明らかとなった 3) 放流後の成長これまでに放流した標識魚の放流時および再捕時の全長を 個体毎に放流群に分けて図 3 に示した 23 年度第 2 回 24 年度第 1 回放流群は全長 9mm および 91mm で佐賀関に 28 年度 85mm 放流群は全長 85mm で佐伯市上浦に放流を行った 放流後約 1 年で 1 ~ 12mm に成長しており 放流場所による成長に大きな差はみられなかった また 28 年度は全長 72mm と 85mm の 2 群を放流したが 放流後の成長速度に大きな差はなく 同日にサンプリングした種苗の全長を比較すると 72mm 放流群のほうが平均で約 1mm 小さかった 4) 回収率の推定佐賀関に放流した 23 ~ 27 年度放流群は 今年度は再捕が確認されなかった 上浦で放流した 28 年度放流群について 刺網標本船および操業漁船への聞き取り調査を行ったが いずれも放流魚の再捕は確認されなかった 今後の問題点佐賀関での回収率が低い原因を明らかにするため 放流場所を佐伯市上浦沖へ移し 定期的な試験操業 潜水調査を実施したが 放流後 1 ヵ月半ほどで個体数密度が減少し 以降は低密度で推移した 今後は 個体数密度の減少要因を調査し カサゴの放流効果を明らかにして栽培対象種としての適正を判断する必要がある 文献 1) 田北寛奈, 平澤敬一, 東馬場大, 白樫真, 尾上静正. 資源増大技術開発事業カサゴ放流技術開発. 平成 19 年度大分県水試事業報告 29;24-26.
22 大分県水試事業報告 26~27 年佐賀関権現バエ 佐賀関小黒 23~25 年 佐伯市上浦 23~25 年 28 年 1m 図 1 放流場所 ( 左 :23~28 年度右 :28 年度放流場所の等深線図 黒太線が潜水放流ライン ) 表 1 23 年度から 28 年度まで実施した標識放流の概要 放流年度 放流群 放流年月日 放流尾数平均全長平均体重放流時年齢放流場所標識方法 ( 尾 ) (mm) (g) ( 満歳 ) 第 1 回 23 年 7 月 8 日 17, 13 39 佐賀関小黒 スパゲティ ( 赤 ) 1 23 第 2 回 23 年 1 月 29 日 9,7 9 13 佐賀関小黒 腹鰭抜去 ( 右 ) 第 3 回 23 年 1 月 3 日 1,4 86 12 佐伯市上浦 ビーズ 24 第 1 回 24 年 9 月 21 日 32, 91 14 佐賀関小黒腹鰭抜去 ( 左 ) 第 2 回 24 年 1 月 31 日 1,1 97 17 佐伯市上浦アンカータグ 25 5 135 45 佐賀関小黒スパゲティ ( 緑 ) 1 第 1 回 25 年 9 月 2 日 18, 9 13 佐賀関小黒腹鰭抜去 ( 右 ) 第 2 回 25 年 11 月 21 日 2,4 123 36 佐伯市上浦スパゲティ ( 橙 ) 1 26 第 1 回 26 年 1 月 3 日 2,867 9 13 佐賀関権現バエ腹鰭抜去 ( 左 ) 27 第 1 回 27 年 8 月 21 日 38,261 76 8 佐賀関権現バエ腹鰭抜去 ( 右 ) 28 第 1 回 28 年 1 月 9~1 日 17,934 85 - 腹鰭抜去 ( 左 ) 佐伯市上浦沖 17,975 72 - 腹鰭抜去 ( 右 ) 注 ) 表中 は再捕無し - は調査未実施 表 2 標識魚の再捕状況 (21 年 3 月末まで ) 放流放流尾数平均全長再捕尾数放流群放流場所標識方法年度 ( 尾 ) (mm) 刺網試験操業刺網標本船市場調査再捕報告カゴ試験操業潜水採集 第 1 回 17, 13 佐賀関小黒 スパゲティ ( 赤 ) 56 1 - - 23 第 2 回 9,7 9 佐賀関小黒 腹鰭抜去 ( 右 ) 4 - - 第 3 回 1,4 86 佐伯市上浦 ビーズ - - - - - 24 第 1 回 32, 91 佐賀関小黒腹鰭抜去 ( 左 ) 5 7 2 - - 第 2 回 1,1 97 佐伯市上浦アンカータグ - - - - - 5 135 佐賀関小黒スパゲティ ( 緑 ) - - 第 1 回 25 18, 9 佐賀関小黒腹鰭抜去 ( 右 ) - - 第 2 回 2,4 123 佐伯市上浦 スパゲティ ( 橙 ) - - - - - 26 第 1 回 2,867 9 佐賀関権現バエ 腹鰭抜去 ( 左 ) - - - 27 第 1 回 38,261 76 佐賀関権現バエ 腹鰭抜去 ( 右 ) - - - - - 28 第 1 回 17,934 85 腹鰭抜去 ( 左 ) 6-8 4 佐伯市上浦沖 17,975 72 腹鰭抜去 ( 右 ) 2-1 14
たり数密度1m2当)体個平 (図 2 図 3 放流群別の放流後の経過日数と再捕時の全長 (mm) 平成成 21 2 1 年度 23 潜水調査ラインで観察された放流種苗と天然種苗の個体数密度 ( グラフ中の数値は放流種苗の個体数密度 (-) は放流種苗観察されず )
24 大分県水試事業報告 イサキ放流効果調査 景平真明 西山雅人 事業の目的大分県ではイサキは重要な栽培漁業対象魚種の一つであるが これまで放流後の追跡調査は行われておらず放流効果に関する知見はない そこで 沿整の漁村再生事業 ( 保戸島 ) の中でイサキ放流効果調査を実施することになった 事業の方法 1. 漁村再生事業 ( 保戸島 ) の全体計画 29 年度から 211 年度の 3 ヵ年に毎年 5 万尾のイサキ ( 約 9cm) を保戸島地先に放流する その放流効果調査を 29 年度から 213 年度の間に実施する 2. 標識放流漁業公社が生産した全長約 9cm のイサキ種苗 5 万尾に右腹鰭抜去標識を施し 29 年 1 月 21 日に保戸島の北東側に開けた砂浜沖合の消波ブロック際に放流した ( 図 1) 図 1 放流地点 3. 放流効果調査 1) 市場調査放流魚を追跡するための方法として市場に集荷された漁獲物の中から標識魚を探索する いわゆる市場調査をおこなった 調査内容は 腹鰭抜去標識の確認を最優先し 人 1),2) 工採苗魚に特徴的にみとめられる鼻孔隔皮欠損 ( 以下 鼻孔異常という ) も確認した 可能な場合は尾叉長 体重の測定をおこなった 佐賀関市場佐賀関では一本釣りで漁獲されたイサキを支店の小割生け簀に集荷し 出荷の度に陸揚げし活〆するため 測定日と漁獲日は一致しない また 活〆 シャーベット氷漬け ( プラスチックコンテナ ) 箱詰め 保冷車積み込み の流れの中で 氷漬けしている 3 分足らずの間に標識魚の確認と尾叉長の測定を行うため 出荷全数の確認はできず また活〆後にサイズ毎に仕分けてコンテナに入れられるため 調査標本数が少なければ尾叉長組成は実際の漁獲状況を反映していない可能性が高い ただし 手に取って確認計測できるため 両側とも腹鰭および鼻孔異常の確認を確実におこなえる 臼杵市場イサキのトロ箱にはパーチ ( フィルム ) が掛けられていないので 手に取って腹鰭と鼻孔の確認ができ 尾叉長および体重の測定もおこなえる また 保戸島周辺で漁獲 ( 釣り ) されたイサキがまとまった量で入荷する 津久見市場イサキのトロ箱にはパーチを掛けないので両側の腹鰭と鼻孔の確認ができる 調査の人員配置上 しばしば 1 人での調査となるため 個体測定は尾叉長のみ 佐伯市場イサキは大部分が活魚として扱われているため 腹鰭および鼻孔の確認は鮮魚があるときのみおこなうが その数は限られている 鶴見市場イサキは周年水揚げされており その量も群を抜いている トロ箱にはパーチが掛かっており イサキは箱によっては入り数が多いため 鼻孔の確認のほとんどが片側 ( 左側 ) のみである また 魚が折り重なって詰められているときには腹鰭の確認ができないこともある
平平成成 21 2 1 年度 25 2) 抜去した腹鰭の再生状況の確認 1 月 14 日に腹鰭抜去した群の中から 2 尾と 未処理の種苗の中から 2 尾を抽出し それぞれ別の小割網 (1.5m 1.5m 1.5m) に収容して給餌飼育をした 1 月 16 日に生残数を確認し 抜去 5 日目の 12 月 3 日と 111 日目の 2 月 2 日に全数を取り上げ 腹鰭再生状況を目視で観察した 事業の結果 1. 標識放流 1) 腹鰭抜去作業 1 月 13 日から 15 日の 3 日間で合計 5 万尾のイサキ種苗の右腹鰭を小型ペンチを用いて抜去した 抜去作業をおこなった人員の総労働量は 8,335 分 人で 平均すると 1 人当たり 355 尾 / 時の処理速度であった 佐賀関市場 284 尾を手持ち確認した結果 腹鰭抜去 鼻孔異常とも無し 臼杵市場 562 尾を手持ち確認した結果 腹鰭抜去個体は無く 5/8 に左側鼻孔連結個体 1 尾確認 津久見市場 74 尾を手持ち確認した結果 腹鰭抜去 鼻孔異常とも無し 佐伯市場 8 尾を両側 53 尾をトロ箱の中で左片側のみ確認した結果 腹鰭抜去 鼻孔異常とも無し 鶴見市場 24 尾を両側 1,136 尾をトロ箱のパーチの上から左片側のみを確認した結果 鼻孔異常個体が 9/15 に 1 尾 ( 両側確認 ) 1/16 に 1 尾 ( 両側確認 - 左側異常 ) 3/5 に 2 尾 ( 両側確認 - 左側異常 1 尾 右側異常 1 尾 ) 確認された 2) 放流種苗の測定 1 月 15 日に放流予定魚の中から無作為に 113 尾抽出し 全長 尾叉長 体重を測定した 各項目の平均値と標準偏差はそれぞれ 88.3 ± 9.7mm 84. ± 9.3mm 9. ± 2.8g であった 113 尾のうち鼻孔異常が確認されたのは 29 尾 (26%) で そのうち 8 尾は両側に 13 尾は左側のみ 8 尾は右側のみに異常があった 参考までに漁業公社に記録が残っている放流種苗の鼻孔異常率は 23 年度が 55.8%( 平均全長 55.6mm) 24 年度が 29.%( 平均全長 56.8mm) 25 年度が 9.5%( 平均全長 85.3mm) であった 3) 標識魚の放流県漁協鶴見支店から活魚運搬船 おおしま を傭船し 1 月 21 日に 2 回に分けて保戸島地先に標識魚を運搬し放流した 放流作業を円滑に行うため 活魚槽には 5m 角のモジ網を敷き込み ステンレスの金枠で網の浮き上がりを押さえたうえで 種苗を収容した 放流地先までの運搬時には活魚槽にはボンベで酸素を供給した 放流時には金枠を取り外し 網を絞ったうえでバケツで水ごと種苗を掬い取り 放流した 放流作業は円滑に実施できた 2. 放流効果調査 1) 市場調査合計 2,321 尾を調べ 腹鰭抜去個体は見つからなかったが 鼻孔異常個体が 5 尾確認された 内訳は以下のとおりである 2) 抜去した腹鰭の再生状況の確認 1 月 14 日に小割網に収容した腹鰭抜去群 2 尾 と無処理の 2 尾について 1 月 16 日に再計数した ところ全数が生存していた 12 月 3 日 ( 腹鰭抜去後 5 日目 ) の生残数は 腹鰭 抜去群が 2 尾 無処理群 196 尾であった そのう ち各群から 1 尾ずつ抽出し尾又長を計測したとこ ろ 腹鰭抜去群の平均値は 93.6 ± 7.5mm 無処理 群は 94.8 ± 7.4mm であった 腹鰭抜去群全個体の 腹鰭の再生状況は表 1 に示した 12 月 3 日の測定作業に時間を要したため 改め て 12 月 11 日に各区の生残数を調べたところ 腹鰭 抜去群が 186 尾 無処理群が 193 尾で若干の減耗が あった 翌年 2 月 2 日 ( 腹鰭抜去後 111 目 ) の生残 数は腹鰭抜去群が 183 尾 無処理群が 193 尾で 抽 出 3 尾の平均尾叉長は腹鰭抜去群が 97.5 ± 8.6mm 無処理群 99. ± 6.mm であった 腹鰭抜 去群全個体の腹鰭の再生状況は表 1 に示した 表 1 抜去した腹鰭の再生状況 抜去側腹鰭の出現割合 (%)) 再生面積 (%) 5 日後 111 日後 56 55 3 ~ 1 15 11 2 ~ 3 4 3 4 ~ 5 1 2 6 ~ 7 1 2 8 ~ 9 1 2 1 23 25 再生面積 (%) は左右の腹鰭の面積が等しいものを 1% 腹鰭が完全に欠損しているものを % とし その他は対の腹鰭に対する面積割合で示した
26 大分県水試事業報告 今後の課題 3) 山田によると 大分県海域のイサキの成長の雌雄差は少なく 尾叉長は満 1 歳で 167mm 2 歳で 238mm 3 歳で 276mm になるとしている そのため 29 年度放流群が保戸島周辺でのイサキの主たる漁法である一本釣りで漁獲されるのは 211 年以降になると思われる 本年度は放流追跡調査の調査体制を構築することができた 今後は調査尾数および精度を向上させるために調査体制の調整を図っていきたい 腹鰭抜去は再生がみられるなど完全な標識方法とは言えないが 7 割以上が容易に識別可能 ( 再生面積が半分以下 ) であり 今のところ最も有効な標識と思われる 放流効果調査を実施するにあたり 最初に実施しなくてはならない放流種苗の移動範囲 ( 追跡調査の 対象海域 ) が未確定のままである 次年度はタグ標識を装着したイサキを腹鰭抜去群とともに放流し 移動範囲についても情報を得たい 文献 1) 熊本県栽培漁業協会. イサキ人工種苗にみられた鼻孔隔皮異常について. 栽培漁業事例集 ( 平成 1 年度版 ), 水産庁資源生産推進部栽培漁業課 1999; 53-54. 2) 松岡正信. カンパチ, イサキ, キジハタおよびヒラメにおける鼻孔隔皮欠損の出現状況. 水産増殖 24;37-311. 3) 山田英俊 ( 大分水試 ), 片山知史 ( 中央水研 ). 豊後水道西部海域におけるイサキの年齢と成長. 黒潮の資源海洋研究第 8 号 27;1.
平成平成 221 1 年度 27 新漁業管理推進総合対策事業 -1 クルマエビ資源回復 尾上静正 景平真明 白樫真 田北寛奈 事業の目的 事業の結果 大分県の豊後水道域ではクルマエビの漁獲量の減少が著しいため 大分県は 大分県豊後水道域クルマエビ資源回復計画 を 25 年 8 月に公表した 本事業では クルマエビ資源の増大に関する取り組みを行うとともに 資源の動向をモニタリングする 事業の方法本県豊後水道域の臼杵から蒲江までの海域において 体長約 5cm のクルマエビ種苗が今年度は計 893 千尾が無標識で放流された ( 表 1) 放流種苗は米水津 ~ 蒲江放流群は陸上水槽で中間育成され 他の放流群はいずれも養殖池で中間育成された 臼杵湾 津久見湾 佐伯湾では 輸送後の種苗を放流地点に設置した目合 5mm の囲網の中へ収容し 1 ~ 6 日馴致させてから囲網を撤去することによって放流された 囲網は 臼杵湾と佐伯湾では比較的遠浅の場所に満潮時の海面よりも高い位置までを囲う従来の囲網が用いられたが 津久見湾では海岸が急深で従来の囲網では設置が困難なため 昨年に引き続き囲網の天井部にも網を付けて完全に海面下へ沈める沈下式の囲網が用いられた 資源の動向を調べるため 大分県漁協鶴見支店のクルマエビ取扱量の資料を整理した また 臼杵 佐伯 鶴見の魚市場において 4 月から 3 月まで月に 3 ~ 6 日 早朝せりが始まるまでの間に出荷されているクルマエビについて 雌雄を判別し体長を.1cm 単位で測定した 出荷個体数が少ない時には全数を調べ 多い時には一部を調べた 1 年間の調査日数は臼杵で 43 日 佐伯で 36 日 鶴見で 37 日であった 市場調査には大分県中部振興局の協力を得た 本報では 29 年 4 月から 21 年 3 月までのデータを集計した Ⅰ 津久見での沈下式囲網沿岸に浅い所が少ない場所でのクルマエビの短期馴致を目的に 昨年に引き続き海面下に水没させる沈下式の囲網を用いた 囲網は目合い 5mm 目のモジ網を用い 縦 15m 横 15m 高さ 1.5m で 側面と天井に網を付け海底接地面には網がない構造とした 天井網縁辺には小型フロートを付けて浮力を持たせ 海底接地面にはチェーンと土嚢で隙間が生じないようにした 天井部には 1 1m のチャック式開閉部を設け 内部へダイバーが出入りできるようにした 囲網を設置した場所は津久見市仙水の距岸 2m 水深 5m で底質は砂泥であった 種苗は海岸に停めた活魚トラックから直径 5mm のホースで囲網の中へ移送した 種苗受け入れ後に3 日馴致し 放流した 設置 受け入れ 撤去はスキューバ潜水で行った Ⅱ 漁獲量の動向県漁協鶴見支店のクルマエビ取扱量の年変化を図 1 に示した 21 年の 5. トンからは 24 年の 11.9 トンまで年々増加したが 25 年に 6.7 トンまで減少した 26 年は 24 年なみに回復したが 27 年以降はやや減少し 29 年は 8.3 トンであった ( 図 1) Ⅲ 魚市場調査測定した個体数と平均体長を表 2 に示した 市場間 漁業種類間で体長組成に大きな変化は見られなかった 今後の問題点津久見で実施している沈下式囲網の効果を明らかにする必要がある 資源動向を知るためには少なくとも CPUE を知る必要がある
28 大分県水試事業報告 表 1 豊後水道域における 28 年度のクルマエビ種苗放流 放流場所事業主体放流日体長 (mm) 数 ( 千尾 ) 備考 臼杵湾 大分県漁協臼杵支店 6 月 25 日 6. 92 囲網で1 日馴致 津久見湾 大分県漁協津久見支店 6 月 29 日 6. 92 囲網で3 日馴致 佐伯湾栽培漁業推進協議会 7 月 14 日 61. 197 囲網で6 日馴致 佐伯湾 佐伯湾栽培漁業推進協議会 7 月 14 日 57.5 115 囲網で4 日馴致佐伯湾栽培漁業推進協議会 7 月 28 日 48.2 164 囲網で3 日馴致 佐伯湾栽培漁業推進協議会 7 月 28 日 46.7 137 囲網で1 日馴致 米水津 ~ 蒲江豊南クルマエビ栽培推進協議会 8 月 6 日 52.1 48 直接放流 豊南クルマエビ栽培推進協議会 8 月 25 日 5. 48 直接放流 合計 893 表 2 漁業種類別の測定個体数と平均体長 漁業種類 臼杵佐伯鶴見 個体数体長 (cm) 個体数体長 (cm) 個体数体長 (cm) 刺網 184 16.9 17 18.1 底曵網 1,568 17.1 2,116 17.1 3,116 17.4 その他 不明 147 18.8 63 17.6 38 17.5 合計 ( 平均 ) 1,899 17.2 2,196 17.2 3,154 17.4 16 14 漁獲量 ( トン ) 12 1 8 6 4 2 2 21 22 23 24 25 26 27 28 29 図 1 大分県漁協鶴見支店のクルマエビ取扱量の年変化
平成平成 221 1 年度 29 磯焼け対策事業 尾上静正 白樫真 景平真明 事業の目的大分県豊後水道域の一部において 1994 年もしくは 1997 年頃に発生したと考えられる大型褐藻類の衰退 いわゆる磯焼けは その後は回復しないものの拡大することもなく継続している 当試験場では カジメ類が減少した原因解明と復旧対策を目的に 1999 年度から各種調査を実施し 磯焼けの持続要因として植食性魚類の食害が関与していることを明らかにした 24 年度からは 特に磯焼けからの回復技術を見いだすことを目的とし 27 年度までは佐伯市鶴見大島での仕切網を用いた磯焼け岩礁域での藻場の回復試験を中心に実施した 27 年度からは 比較的波浪が強い磯焼け岩礁域に隣接する砂質海底において クロメとホンダワラ類の藻場を造成する技術の確立を中心に取り組んでいる 事業の方法 網へ交換した 新しい網の規格は魚の侵入をより防ぐために下記のとおりとした ( ) 内は交換前の網の規格 大きさ 13.5m 13.5m 1.8m 目合 7 節 (6 節 ) 網目の形状角目 ( 菱目 ) 結節無結節 ( 有結節 ) 糸の太さ 4 デニール /5 本その他防藻染色ダイバー出入り口用チャック 2 ヵ所スキューバ潜水による施設の点検と軽微な補修を周年にわたって月に 3 日ずつ 地元の海士漁業組合へ委託した 3 月 17 日には船上のコンプレッサーを使った高圧水で網掃除を行った 海藻の害敵駆除として 潜水調査時に囲網の中のウニ類 ( コシダカウニ ガンガゼ アカウニ シラヒゲウニ ) を潰して駆除したが量的には少なかった 1. 蚊帳式囲網を用いた磯焼け域での藻場造成 27 ~ 28 年度に佐伯市蒲江屋形島洲の鼻に造成した蚊帳式囲網 ( 囲網は 14 14 1.7m で網目 6 節 内部の造成基質は 1 1m の範囲に 1.2 1.2 1.m のコンクリートブロック 5 基と.5 ~ 2 トンの自然石 ) を維持管理し藻場の形成状況を調べた 1) クロメ人工種苗の交換蚊帳式囲網の中のコンクリートブロックに前年度取り付けたクロメ人工種苗 1 歳 ( ラミーナ 岡部海洋エンジニアリング ( 株 )) の葉状部が消失したため 25 個を 5 月 14 日に新しいものに交換した 蚊帳式囲網 サエゴヤ 藻場調査 洲の鼻 屋形島 蒲江 N 5m 2) ヨレモクモドキの母藻移植蒲江西野浦で採集したヨレモクモドキ 35kg を 25 の群に分けて 群ごとに基部をロープで縛って 2kg ほどの重しを付けて 囲網の中の投石群の中へほぼ均等に 1 群ずつを 5 月 14 日に設置した 3) 施設の維持管理蚊帳式囲網を 5 月 1 日に潜水作業によって新しい 図 1 蚊帳式囲網と藻場調査の位置 4) 調査囲網の中や周囲の海藻の生育状況を調べるため 月に 1 回スキューバを用いて潜水観察し クロメとホンダワラ類は一部を全長測定した
3 大分県水試事業報告 2. 磯焼け域に残存する藻場の季節変動蒲江屋形島の磯焼け砂質域の試験区から 2km ほど離れた蒲江湾内のサエゴヤには クロメを優占種とする群落が存在する ( 図 1) この藻場において毎月 1 回 1m 2 の海藻の定量採集を 2 ヵ所で行い クロメについては個体ごとに全長 茎長 茎径 湿重量を測定のうえ子嚢斑の状況を観察し ホンダワラ類については個体ごとに全長と湿重量を調べ 他の種類については種類ごとに湿重量を量った 3. 藻場精密調査 4 月 22 ~ 25 日に国見 杵築 上浦 蒲江において藻場の精密調査を行った ( 図 2) 調査は岸から沖に向けて海底にロープを設置し このロープに沿って海底が砂泥質になるまでの範囲を水深 1m もしくは 2m ごとに大型褐藻類の種類別被度と食害状況をスキューバ潜水により目視で調べた 1 地区当たりの調査ラインは 2 本ずつとした また 1 ライン当たり藻場構成種が異なる代表的な 2 カ所においてそれぞれ 5 5cm 内の海藻を採集し 種類別に湿重量を測定した なお 調査位置は GPS(eTrex H GARMIN 社 ) で測定し 水深は潜水用水深計の値を潮位で補正した これらの藻場精密調査は西日本オーシャンリサーチに委託した L 13 L 12 N り 北西外縁が最も濃密で 次に南西外縁が多く 他の 2 方向の外縁部と投石群の内側では少なかった 移植したホンダワラ類母藻からは前年度は新たな世代の成長が見られなかったが 今年度のヨレモクモドキ母藻からは 21 年 3 月の時点で施設内全体でおよそ 5 個体 密度は最大で 4 個体 /.4m 2 で全長は平均 125cm 最大 16cm であった その他の海藻としては 4 月にフクロノリが多く見られた 囲網の外の既設投石地帯は 大型褐藻類が見られない状態が今年度も周年にわたって継続した 囲網内の魚類は周年にわたってベラ類が多数とメジナ ( 全長 3cm 程度 ) が 3 尾程度が見られた 全長 2cm 前後のアイゴ数尾とブダイ 1 尾見られることもあった 2. 磯焼け域に残存する藻場の季節変動サエゴヤで採集した 1m 2 当たりの現存量をクロメとホンダワラ類に分けて 26 年 8 月から 21 年 3 月までを月別に図 3 に示した クロメは今年度も例年どおり 8 月に最大 2 月に最少となる季節変動を示した 2 月には全く見られなかった ホンダワラ類は今年度も前年度と同様に周年にわたってほとんど見られなかった 4 L 11 L 1 湿重量 (g/ m2 ) 35 3 25 2 15 クロメ 1 大分県 L 16 L 17 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2月 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 2km L 14 L 15 図 2 藻場精密調査位置事業の結果 1. 蚊帳式囲網を用いた磯焼け域での藻場造成囲網の中に 28 年の 1 月と 11 月に移植した天然母藻から発生したクロメは 21 年 3 月には 2 2cm 当たり濃密な場所で 7 ~ 1 個体の密度で 全長は平均が 71cm 最大 96cm であった このクロメは施設内の場所によって密度が大きくことな 湿重量 (g/ m2 ) 14 12 ホンダワラ類 1 8 6 4 2 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2月 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 図 3 蒲江サエゴヤにおけるクロメとホンダワラ類の現存量 ( 湿重量 g/ m2 ) の月変化
平成平成 221 1 年度 31 3. 藻場精密調査調査ラインごとの観察結果を付表 1 ~ 8 に 定量採集結果を付表 9 に示した 調査ラインごとの概要を以下に記す 杵築市加貫 L-1 杵築市南西部に位置する岩礁と砂礫帯が入り混じる遠浅な海岸地形であった 潮間帯から潮下帯にかけ岩礁が続き ヒジキ ヨレモク タマハハキモクがそれぞれ優占する濃密な群落を作っていた 潮下帯から漸深帯にかけての巨 ~ 小礫上に複数種のホンダワラ科藻類に混じってところどころにクロメ ワカメの繁茂が見られたが ワカメおよびアカモクは成熟が終わり藻体のほとんどは既に流失していた 汀線より沖合 12m から 15m あたりで粗砂に点在している礫が無くなり植生は途絶えていた 杵築市奈多 L-11 杵築市奈多海岸沖の岩礁を基点とし 沖合に向け汀線に鉛直方向にラインを設置した 距離約 8m まで岩盤が続き 水深から 4m 程度で砂底に移行する 岩盤上は濃密なワカメ群落が形成されており 成熟最盛期であった アカモク シダモク等のホンダワラ科藻類がワカメに混じって点在していた 国東市国見金比羅鼻 L-12 国見金比羅鼻の岩礁を基点とし 北東方向に 2m のラインを設置した 海底は粗砂に転石 ~ 小礫が混じったなだらかな傾斜であった 植生はクロメ ワカメの混生藻場とジョロモクが優占する藻場が形成されていた ジョロモクは成熟後期であった 佐伯市蒲江龍宮鼻 L-15 佐伯市蒲江龍宮鼻地先の岩礁混じりの礫海岸から東方向にラインを設置した 潮間帯から低潮帯にかけヒジキ イソモクが岩盤および転石を覆うように繁茂し その後ヨレモクモドキが潮下帯にかけ密生していた しかし 水深 2m 以深の礫 ~ 転石上は植食性魚類による食害が著しく クロメ母藻はほとんどの個体群が根部を残すのみであった さらに食害は今年度加入幼体にまでおよんでいたが 局所的に食害から免れていた密生箇所も疎らに見られた 水深 8m 以深では採食跡は減少し 食害は軽減されているようであるものの 今年成熟すると思われる大型個体は少なかった 佐伯市上浦三ツ石 L-16 佐伯市上浦三ツ石の岩礁を基点とし 南西方向にラインを設置した 基準水深から 2m まで大型海藻が見られ クロメ ヒロメ ノコギリモク ウスバノコギリモクが混生する密生藻場を形成していた また 潮間帯から潮下帯にかけてはヒジキ ナラサモ ヤナギモク等のおもに岩礁域に多いホンダワラ科藻類の着生が見られた 佐伯市上浦三ツ石豊後二見 L-17 佐伯市上浦豊後二見の岩礁帯を基点とし 東方向にラインを設置した 岩礁から巨 ~ 小礫に移行し 基準水深から 14m 離岸距離 14m で砂底になった地点で植生は途切れていた 潮間帯から潮下帯にかけてトゲモク マメタワラ ヤナギモクが密生藻場を形成し 水深 3m あたりからクロメ ヒロメが優占した 国東市国見琵琶崎 L-13 国見琵琶崎の岩礁を基点とし 北方向に 25m のラインを設置した 巨 ~ 小礫が入り混じり 水深 9m 程度で粗砂が多くなり 植生は疎らになっていた 潮間帯から水深 2m にかけてはアカモク ジョロモクが濃生ガラモ場を形成しており その後ワカメが優占し 6 ~ 8m ではクロメが疎生した 佐伯市蒲江高鼻 L-14 佐伯市蒲江高鼻地先の礫海岸を基点とし 19m 地点で砂底に移行していた 海底は等身大以上の転石が多く 転石上面の浅所にヨレモクモドキ 側面や深所の礫上面にクロメがそれぞれ区分して群落を形成していた クロメは新規加入幼体も多く見られたが 一部の個体に植食性魚類によると思われる採食跡が見られた 今後の問題点蚊帳方式の囲網によってクロメの藻場が造成された しかしながら ホンダワラ類の量が少なかった ホンダワラ類の母藻移植に関して母藻の量と設置時期をさらに検討する必要がある 磯焼けが広がる蒲江のサエゴヤに残る藻場では 28 年以降クロメとホンダワラ類が減少傾向にあり 磯焼けが拡大している可能性が示唆される 引き続きサエゴヤの藻場の動向を調べるとともに 藻場を減少させる要因の特定に努める必要がある
32 大分県水試事業報告 付表 1 杵築市加貫 (L-1) の藻場 ライン名 地名 : L-1 杵築市加貫 調査日時 : 平成 21 年 4 月 22 日 1:56~12:4 緯度 経度 : 岸 33 22 25.9 131 37 42.8 沖 33 22 2.9 131 37 44.6 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 起点からの距離 (m) 128 14 86 76 66 44 21 6 観察時刻 11:1 11:19 11:3 11:36 11:42 11:48 12:3 12:3 水 深 (m) 3.3 2.3 1.9 1.4.9.4. +.5 水 深 (m) 3.3 2.3 1.9 1.4.9.4..5 比 高 (m).2.2.1.3.2.2.1.5 コンクリート岩 8 5 2 底質被度 転石 ( 等身大 ) 巨礫 ( 大人頭 ) 6 6 4 6 8 3 % 大礫 ( 拳大 ) 1 1 15 1 4 小礫 ( 米粒大 ) + 15 1 1 砂 ( 粒子確認 ) 3 2 5 4 5 1 + 泥 ( 粒子未確認 ) 浮泥厚 ( mm ) <1 <1 <1 1 1 1 - - 景観被度 % 大型海藻類 3 5 2 25 5 7 8 5 小型海藻類 1 2 2 2 1 1 1 2 無節サンゴモ類 1 1 1 5 1 1 5 1 固着動物等 + + + + + + + + 裸面 砂地 5 2 5 5 3 1 5 2 クロメ 5 15 * 1 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 2 1 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 ワカメ + * ( 本 / m2 ) 2 大型海 ホンダワラ 5 5 + 草 1 才以上 ( 本 / m2 ) 3 2 藻類 1 才未満 ( 本 / m2 ) 16 13 ノコギリモク 1 15 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 才未満 ( 本 / m2 ) 11 26 被度 ヤツマタモク 5 2 1 才以上 ( 本 / m2 ) 2 1 1 才未満 ( 本 / m2 ) % トゲモク + 1 15 1 4 1 才以上 ( 本 / m2 ) 5 5 ( 個体数 ) 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 3 ジョロモク 5 + 4 3 ( 本 / m2 ) 1 16 32 19 アカモク * 2 ( 本 / m2 ) 36 ヨレモク 5 ( 本 / m2 ) 1 ヒジキ 1 45 ウミトラノオ + 5 無節石灰藻 1 1 1 5 1 1 5 1 ハイミル + フクロノリ + 5 + + + イワノカワ科 + + + + + + + + ウスカワカニノテ 5 5 + 5 5 + ヤハズグサ 1 1 1 ウミウチワ + 5 + + 優占海藻 モサヅキ属 5 + + フシツナギ + 5 被度 オキツノリ + + + + ヒメカニノテ + % ムカデノリ + マクサ 5 + ( 大型海 ミゾオゴノリ + + 草 藻類 コブソゾ + 以外 ) スギノリ 5 ピリヒバ + イシゲ 5 ハイテングサ 1 シワノカワ 5 イソイワタケ 5 主な動物 ムラサキウニ 5 4 被度 アメフラシ 1 % サザエ 1 ( 個体数 ) 海綿動物 + + 特記事項 注 :+は被度 5% 未満または浮泥厚 1mm未満を示す
平成平成 221 1 年度 33 付表 2 杵築市奈多 (L-11) の藻場 ライン名 地名 : L-11 杵築市奈多 調査日時 : 平成 21 年 4 月 22 日 14:5~16: 緯度 経度 : 岸 33 26 7.7 131 42 43.9 沖 33 26 7.1 131 42 46.5 枠番号 1 2 3 4 5 6 起点からの距離 (m) 79 64 1 4 1 観察時刻 15: 15:8 15:27 15:34 15:4 15:47 水深 (m) 4.2 3.2 2.1 1.. +.5 比高 (m).3.7.8 1.5 - - コンクリート岩 8 1 1 5 1 1 底質被度 転石 ( 等身大 ) 巨礫 ( 大人頭 ) 5 % 大礫 ( 拳大 ) 小礫 ( 米粒大 ) + 景観被度 % 砂 ( 粒子確認 ) 2 + 泥 ( 粒子未確認 ) + 浮泥厚 ( mm ) 1 1> 1> - - - 大型海藻類 25 7 9 9 9 3 小型海藻類 5 5 5 + + 5 無節サンゴモ類 + + + + 1 1 固着動物等 1 15 + 5 + 1 裸面 砂地 6 1 5 5 クロメ 1 + + 1 才以上 ( 本 / m2 ) 2 7 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 2 * 2 ワカメ 15 4 7 9 8 3 ( 本 / m2 ) 3 1 35 51 47 56 大型海 シダモク 3 1 + 1 草 ( 本 / m2 ) * 4 3 2 3 藻類 ヨレモクモドキ + ( 本 / m2 ) 1 被度 タマハハキモク % ( 本 / m2 ) * ( 個体数 ) アカモク 1 ( 本 / m2 ) 2 * ホンダワラ科幼体 + + ( 本 / m2 ) 3 1 無節石灰藻 + + + + 4 1 優占海藻フクロノリ + + + + 15 5 ヤハズグサ + 5 + 被度 マクサ + % アミジグサ科 + スギノリ + ( 大型海 ピリヒバ 5 3 草 藻類 セイヨウハハ ノリ 1 以外 ) カヤモノリ 5 コブソゾ 1 海綿動物 1 15 5 5 1 主な動物 サザエ 2 1 1 4 被度 アメフラシ 1 1 % アカウニ 1 ( 個体数 ) ムラサキウニ 4 21 海藻種食害状況程度特記事項注 :+は被度 5% 未満または浮泥厚 1mm未満を示す
34 大分県水試事業報告 付表 3 国東市国見金比羅鼻 (L-12) の藻場 ライン名 地名 : L-12 国東市国見金比羅鼻 調査日時 : 平成 21 年 4 月 23 日 9:2~11:15 緯度 経度 : 岸 33 4 13.9 131 39 42.5 沖 33 4 16.8 131 39 48.5 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 起点からの距離 (m) 19 163 14 132 8 53 28 8 観察時刻 9:45 9:52 1:1 1:15 1:28 1:35 1:47 1:59 11:8 水深 (m) 6.5 5.5 4.6 3.8 1.9 1..2 +.3 +.8 比高 (m).2.1.2.5.3.2 -.3.6 コンクリート岩 底質被度 転石 ( 等身大 ) 2 2 5 巨礫 ( 大人頭 ) 6 4 6 7 6 5 5 7 5 % 大礫 ( 拳大 ) 2 1 2 2 1 2 2 + 小礫 ( 米粒大 ) 1 3 1 1 1 + 5 + 砂 ( 粒子確認 ) 1 2 1 + 3 2 5 1 泥 ( 粒子未確認 ) + 浮泥厚 ( mm ) 1 1 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 大型海藻類 15 25 5 7 7 8 9 7 7 景観被度 小型海藻類 4 3 2 2 15 5 1 2 2 無節サンゴモ類 + 5 5 + 5 5 + 1 + % 固着動物等 15 1 5 + + + + 裸面 砂地 3 3 2 1 1 1 1 クロメ 15 25 15 1 4 2 2 1 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 5 2 2 17 6 37 1 1 才未満 ( 本 / m2 ) 2 2 2 4 1 12 ワカメ + 1 15 + + + 2 3 大型海 ( 本 / m2 ) * 1 8 16 1 3 3 11 21 草 ノコギリモク + 藻類 ( 本 / m2 ) 1 ジョロモク + 1 4 3 5 5 25 ( 本 / m2 ) 4 21 24 28 22 42 2 被度 トゲモク 15 5 + 1 1 15 % ( 本 / m2 ) * 2 3 2 1 5 5 ( 個体数 ) アカモク ( 本 / m2 ) * * * タマハハキモク + ( 本 / m2 ) * * 1 ホンダワラ科幼体 + ( 本 / m2 ) 1 ホンダワラ + ( 本 / m2 ) 1 ヒジキ 4 ウミトラノオ + 無節石灰藻 5 + + 5 1 2 1 5 ホソハ ノトサカモト キ 5 5 1 5 1 + 優占海藻 ヤハズグサ 15 5 アミジグサ科 1 5 1 5 被度 カバノリ 5 5 アオサ属 + + + % コモングサ 5 マクサ 5 + ( 大型海 タンバノリ 5 草 藻類 ウスカワカニノテ 5 以外 ) フクロノリ + + 1 1 ヘリトリカニノテ 1 カヤモノリ 1 主な動物 サンカクフジツボ 15 1 被度 海綿動物 1 1 5 5 % サザエ 1 1 ( 個体数 ) ムラサキウニ 2 食害状況 海藻種程度 特記事項注 :+ は被度 5% 未満または浮泥厚 1 mm未満を示す
平成平成 221 1 年度 35 付表 4 国東市国見琵琶崎 (L-13) の藻場 ライン名 地名 : L-13 国東市国見琵琶崎 調査日時 : 平成 21 年 4 月 23 日 13:5~15:25 緯度 経度 : 岸 33 41 13.8 131 33 36.1 沖 33 41 18.4 131 33 33.6 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 起点からの距離 (m) 25 23 22 181 161 132 1 62 22 4 観察時刻 13:53 13:57 14:2 14:8 14:15 14:23 14:37 14:47 15:1 15:1 15:21 水深 (m) 8.6 7.6 6.6 5.6 4.6 3.6 2.6 1.6.5. +.4 水深 (m) 8.6 7.6 6.6 5.6 4.6 3.6 2.6 1.6.5..4 比高 (m).2.2.2.3.2.1.3.3.3.1.4 コンクリート岩 3 底質被度 転石 ( 等身大 ) 巨礫 ( 大人頭 ) 3 7 5 7 8 7 8 7 5 4 5 % 大礫 ( 拳大 ) + 1 1 1 15 2 1 3 4 5 2 小礫 ( 米粒大 ) + 1 1 5 1 1 + 1 1 + 砂 ( 粒子確認 ) 7 2 3 1 + + + 泥 ( 粒子未確認 ) 景観被度 % 浮泥厚 ( mm ) 2 1 1 1> 1> 1> 1> 1> - - - 大型海藻類 15 1 15 3 3 5 9 9 7 8 小型海藻類 5 5 5 1 2 3 3 5 5 1 1 無節サンゴモ類 + + + + + + 5 5 5 5 + 固着動物等 1 1 1 1 2 1 1 + + + 5 裸面 砂地 85 7 75 65 3 3 5 15 5 クロメ 15 1 + + 5 1 才以上 ( 本 / m2 ) 9 6 4 1 * * 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 4 1 2 1 ワカメ + + 15 3 2 45 大型海 ( 本 / m2 ) 1 5 12 44 18 22 草 エンドウモク 5 藻類 1 才以上 ( 本 / m2 ) * 2 * * 1 才未満 ( 本 / m2 ) 7 被度 アカモク + 5 1 5 2 % ( 本 / m2 ) 1 7 1 26 7 ジョロモク + + 4 8 + + ( 本 / m2 ) 3 5 68 54 4 2 ( 個体数 ) タマハハキモク + 5 2 ( 本 / m2 ) 1 1 * 13 トゲモク * + ( 本 / m2 ) 7 シダモク * ヒジキ + 6 ウミトラノオ + 無節石灰藻 + + + + + + 5 3 2 1 1 優占海藻 フクロノリ 5 + イギス科 + + + 5 5 被度 ミゾオゴノリ + + + + 5 5 + + % マクサ 1 2 3 2 イバラノリ属 + ( 大型海 ユカリ + + + + 5 2 草 藻類 ハイミル + + + 以外 ) アミジグサ科 + + 5 + + + + ヘラワツナギソウ + + ホソハ ノトサカモト キ + 1 5 5 コモングサ 5 ハイウスバノリ 15 1 5 1 5 フシツナギ + ミツデソゾ 2 イソイワタケ 5 主な動物 海綿動物 5 5 5 5 1 + + 被度 苔虫綱 5 5 5 + + + % 群体性ホヤ類 5 1 1 ( 個体数 ) サザエ 1 1 クロアワビ 1 コシダカガンガラ 11 食害状況 海藻種程度 特記事項注 :+ は被度 5% 未満または浮泥厚 1 mm未満を示す
36 大分県水試事業報告 ライン名 地名 : L-14 付表 5 佐伯市蒲江高鼻 佐伯市蒲江高鼻 (L-14) の藻場調査日時 : 平成 21 年 4 月 24 日 9:4~11:4 緯度 経度 : 岸 32 52 39.6 131 59 43.2 沖 32 52 33.6 131 59 45.7 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 起点からの距離 (m) 186 142 125 18 79 74 58 41 16 2 観察時刻 9:42 9:53 1:1 1:16 1:27 1:38 1:46 1:54 11:2 11:18 11:29 水深 (m) 9.7 8.5 7.6 6.7 5.7 4.8 3.8 2.8 1.9.9 +.1 比高 (m) - -.6.7.3.5 1. 1. 1..6 2< コンクリート岩 4 2 転石 ( 等身大 ) 3 5 5 3 5 5 5 2 2 4 底質被度 巨礫 ( 大人頭 ) 3 4 4 3 2 3 3 4 5 5 5 大礫 ( 拳大 ) 1 + 2 1 2 2 1 % 小礫 ( 米粒大 ) + + 1 + + + 1 1 砂 ( 粒子確認 ) 7 3 1 + 1 + + 泥 ( 粒子未確認 ) 浮泥厚 ( mm ) - - - - - - - - - - - 大型海藻類 3 5 6 7 7 7 7 7 7 8 5 景観被度 小型海藻類 1 2 2 1 1 15 1 15 1 2 4 無節サンゴモ類 + + 1 1 1 15 2 15 1 + 1 % 固着動物等 + + + + + 裸面 砂地 6 3 1 1 1 + + + 1 クロメ 3 4 5 5 5 5 2 1 + + + 1 才以上 ( 本 / m2 ) 18 7 51 38 13 14 1 14 2 3 1 才未満 ( 本 / m2 ) 6 2 55 74 56 2 6 1 大型海 食害 ( 種と状態 ) B B B B B B B B A A A 草 ヨレモクモドキ 1 1 2 2 2 5 6 7 8 5 藻類 1 才以上 ( 本 / m2 ) * 3 2 6 1 7 73 15 44 64 1 1 才未満 ( 本 / m2 ) 4 9 4 被度 食害 ( 種と状態 ) B B A A A A A A A A エンドウモク + ( 本 / m2 ) 1 % トゲモク + + ( 個体数 ) ( 本 / m2 ) 1 4 ナラサモ + 5 無節石灰藻 2 2 2 3 4 3 3 1 1 イワノカワ科 5 5 5 5 5 + + ウスカワカニノテ + 5 1 5 1 1 1 2 2 3 1 優占海藻 ヒメカニノテ 5 15 1 1 2 2 2 3 ヘリトリカニノテ 5 5 5 + 5 5 5 1 被度 ウミウチワ + + + % フサノリ 5 + イワヅタ属 + ( 大型海 ヤブレグサ + + 草 藻類 トサカノリ + + 以外 ) フシツナギ + 5 カイノリ + 1 ピリヒバ 5 3 ソゾ属 1 主な動物 サザエ 1 被度 ナガウニ 1 % ムラサキウニ 3 6 1 5 8 ( 個体数 ) アカウニ 1 1 ヒメクボガイ 4 3 食害状況 海藻種程度 特記事項注 :+ は被度 5% 未満または浮泥厚 1 mm未満を示す
平成平成 221 1 年度 37 付表 6 佐伯市蒲江龍宮鼻 (L-15) の藻場 ライン名 地名 : L-15 佐伯市蒲江龍宮鼻 調査日時 : 平成 21 年 4 月 24 日 13:2~15:32 緯度 経度 : 岸 32 5 42.8 131 59 16.4 沖 32 5 47.3 131 59 21. 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 起点からの距離 (m) 18 162 15 139 134 125 12 67 54 43 19 1 観察時刻 13:28 13:34 13:4 13:47 14:1 14:8 14:15 14:29 14:35 14:43 14:53 15:13 15:19 水深 (m) 11.6 1.6 9.6 8.5 7.5 6.4 5.4 4.3 3.3 2.2 1.1. +.5 比高 (m).1.1.1.2.2.1.2.2.2.4.9.3.5 コンクリート岩 3 5 転石 ( 等身大 ) + + + 3 底質被度 巨礫 ( 大人頭 ) 2 5 5 6 7 7 8 7 5 6 7 4 2 大礫 ( 拳大 ) 3 2 3 15 2 2 1 2 2 2 2 2 + % 小礫 ( 米粒大 ) 1 1 1 15 1 1 1 1 3 2 1 1 砂 ( 粒子確認 ) 4 2 1 1 + + + + 泥 ( 粒子未確認 ) 浮泥厚 ( mm ) 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1 1 1> - - 大型海藻類 2 2 3 4 1 5 5 + + + 8 4 9 景観被度 小型海藻類 15 2 3 35 6 5 7 3 4 6 1 2 1 無節サンゴモ類 + + + + 5 1 5 + + + 1 2 + % 固着動物等 5 1 1 5 5 5 + 6 5 3 + + + 裸面 砂地 6 5 3 2 2 3 2 1 1 1 + 2 クロメ 2 2 3 4 1 5 5 + + + + 2 1 才以上 ( 本 / m2 ) 5 11 19 11 8 1 7 1 2 1 才未満 ( 本 / m2 ) 5 8 13 3 11 4 9 4 11 14 2 大型海 食害 ( 種と状態 ) B B B B A A B A A C C B 草 ヨレモクモドキ + + + + 8 2 5 藻類 1 才以上 ( 本 / m2 ) * 1 * 1 3 15 86 1 1 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 被度 食害 ( 種と状態 ) A A A C A A A % ジョロモク + ( 個体数 ) 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 マメタワラ + + 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 9 ヒジキ 6 イソモク + 25 無節石灰藻 + + + + 5 1 5 5 5 5 4 3 ウスカワカニノテ + イワノカワ科 5 5 5 5 1 15 5 フクロノリ 5 5 1 5 優占海藻 ホソバノトサカモドキ + 5 + + 5 タマイタダキ + + 1 被度 アミジグサ科 + + 5 1 5 % フサノリ + + 5 5 5 5 + + マクサ + + 25 15 3 2 ( 大型海 キントキ + + + 5 草 藻類 フシツナギ + + + 1 5 以外 ) トサカモドキ属 5 + アケボノモズク 5 + 5 + トサカノリ 5 + + + フクロノリ 5 5 1 5 シマオオギ 3 4 5 2 スギノリ 5 + 5 2 ソゾ属 5 5 単体ホヤ類 5 1 1 5 主な動物 コシダカウニ 1 1 被度 ガンガゼ 1 % ムラサキウニ 1 2 ( 個体数 ) ヒバリガイモドキ 6 5 4 食害状況 海藻種程度 特記事項注 :+ は被度 5% 未満または浮泥厚 1 mm未満を示す
38 大分県水試事業報告 付表 7 佐伯市上浦三ツ石 (L-16) の藻場 ライン名 地名 : L-16 佐伯市上浦三ツ石 調査日時 : 平成 21 年 4 月 25 日 9:5~11:43 緯度 経度 : 岸 33.2 54.8 131 59 8.5 沖 33 2 5.8 131 59 7.3 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 起点からの距離 (m) 144 136 122 12 66 52 3 2 17 9 6 5 4 1 観察時刻 9:53 9:59 1:3 1:8 1:15 1:27 1:36 1:5 1:57 11:11 11:17 11:22 11:26 11:35 水深 (m) 19.1 17.1 15.1 13.2 11.2 9.3 7.3 5.4 4.5 3.5 2.6 1.6.6 +.3 比高 (m) - - - -.1.5 1. 1.7 2< 2< 2< 2< 2< 2< コンクリート岩 4 4 6 1 1 1 1 1 底質被度 転石 ( 等身大 ) + 2 3 2 巨礫 ( 大人頭 ) + 1 3 5 3 2 2 % 大礫 ( 拳大 ) 2 1 2 1 4 3 + 1 小礫 ( 米粒大 ) 5 5 4 4 2 2 1 砂 ( 粒子確認 ) 3 4 4 4 1 + 泥 ( 粒子未確認 ) 景観被度 % 浮泥厚 ( mm ) 1> 1> - - 1> 1> 1> - - - - - - - 大型海藻類 2 4 5 5 6 5 7 7 7 8 7 8 7 5 小型海藻類 1 1 5 5 1 2 2 5 5 15 3 2 3 5 無節サンゴモ類 + 5 5 1 1 2 1 25 25 5 + + + + 固着動物等 + + + + + + + + 裸面 砂地 7 45 4 35 1 1 + クロメ + 15 5 5 4 25 15 2 3 3 4 4 2 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 1 6 12 6 4 4 1 4 11 12 13 1 才未満 ( 本 / m2 ) 2 1 1 4 1 1 1 3 5 9 食害 ( 種と状態 ) A A A A A A A A A A A A A ヒロメ 1 25 3 5 5 大型海 ( 本 / m2 ) 4 6 5 1 1 草 シダモク 1 15 1 藻類 1 才未満 ( 本 / m2 ) 1 1 1 ノコギリモク + + 5 35 25 4 5 15 1 被度 1 才以上 ( 本 / m2 ) 1 1 1 14 9 4 12 6 2 % 1 才未満 ( 本 / m2 ) 3 25 6 ( 個体数 ) ウスバノコギリモク 5 2 2 25 1 才以上 ( 本 / m2 ) 27 32 56 8 1 才未満 ( 本 / m2 ) 4 58 44 ホンダワラ + + + + 5 + + + ( 本 / m2 ) 1 1 1 6 13 1 3 1 ホンダワラ科幼体 + + + + ( 本 / m2 ) 2 2 12 エンドウモク + 15 3 35 ( 本 / m2 ) 1 5 22 ヤナギモク + + + 25 1 ( 本 / m2 ) 4 1 2 11 3 ナラサモ 2 ヒジキ 2 無節石灰藻 + 5 5 1 1 2 3 3 5 3 1 5 + + フサノリ + + フクロノリ + + + イワノカワ科 + + 5 5 5 1 1 1 + 優占海藻 カバノリ + + + + 被度 アミジグサ科 5 + 5 ヤブレグサ + + + + + % ヤハズグサ + + ウスバワツナギソウ + + + ( 大型海 カニノテ + + 草 藻類 ベニスナゴ + + 以外 ) フタエオオギ + + + キントキ + + + ウスカワカニノテ 5 + 3 2 1 4 ウミウチワ + + ヘリトリカニノテ 2 2 1 ピリヒバ 15 1 1 イシゲ サザエ 1 主な動物 アカウニ 1 1 被度 ガンガゼ 1 % ムラサキウニ 3 1 1 2 ( 個体数 ) 特記事項 注 :+は被度 5% 未満または浮泥厚 1mm未満を示す +
平成平成 221 1 年度 39 付表 8 佐伯市上浦豊後二見の藻場 ライン名 地名 : L-17 佐伯市上浦豊後二見 調査日時 : 平成 21 年 4 月 25 日 13:45~15: 緯度 経度 : 岸 33 2 41.5 131 55 37.6 沖 33 2 4. 131 55 43.7 枠番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 起点からの距離 (m) 132 119 11 12 94 84 75 69 52 48 41 33 19 5 観察時刻 13:52 13:58 14:4 14:9 14:2 14:26 14:33 14:41 14:49 14:55 15:4 15:13 15:26 15:38 15:42 水深 (m) 13.6 12.9 11.9 1.9 9.9 8.9 7.8 6.8 5.8 4.7 3.7 2.7 1.6.5. 比高 (m) -.1.1.2.2.2.4.7.5.2.3.2.1.2.5 コンクリート岩 1 5 + 5 1 1 底質被度 転石 ( 等身大 ) 巨礫 ( 大人頭 ) + 4 4 5 6 6 7 4 7 8 5 4 % 大礫 ( 拳大 ) 1 2 3 4 3 3 3 1 1 1 4 + 小礫 ( 米粒大 ) 2 1 1 1 1 1 + 1 1 1 + 砂 ( 粒子確認 ) 7 3 2 + + + 1 1 泥 ( 粒子未確認 ) 浮泥厚 ( mm ) - 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> 1> - - - - - 大型海藻類 25 6 6 7 8 7 8 9 9 8 1 8 8 6 35 景観被度 小型海藻類 15 15 1 1 1 2 1 5 5 5 1 + 4 4 無節サンゴモ類 5 5 1 1 1 1 1 5 5 5 + 1 1 + 1 % 固着動物等 5 + 5 裸面 砂地 5 2 2 1 + + 1 1 1 クロメ 25 4 4 4 4 4 4 5 8 6 6 15 2 1 才以上 ( 本 / m2 ) 2 6 5 6 7 11 8 8 1 6 13 4 2 1 才未満 ( 本 / m2 ) 3 6 1 5 12 2 12 13 8 食害 ( 種と状態 ) A A A A A A A A A A A A A 大型海 ヒロメ 2 2 2 3 1 15 1 5 + 2 ( 本 / m2 ) * 4 6 3 8 6 7 7 3 1 3 草 ノコギリモク 5 + 1 2 15 + 1 才以上 ( 本 / m2 ) 2 7 6 7 1 * 1 藻類 1 才未満 ( 本 / m2 ) 2 8 ジョロモク 1 + 被度 ( 本 / m2 ) 2 1 アカモク + % ( 本 / m2 ) 1 * トゲモク 15 1 ( 個体数 ) ( 本 / m2 ) 6 5 ホンダワラ + + + + + + + ( 本 / m2 ) 1 2 1 2 1 2 1 ヤナギモク + + 2 3 ( 本 / m2 ) 1 1 11 9 マメタワラ + + + 5 5 5 45 + ( 本 / m2 ) 1 1 3 18 113 18 64 1 ヤツマタモク 1 3 5 1 5 ( 本 / m2 ) 1 3 1 3 3 ウスバノコギリモク 15 5 2 2 + + ( 本 / m2 ) 27 9 53 52 1 1 ヒジキ 5 イソモク + 無節石灰藻 5 1 1 1 15 1 1 2 2 1 2 15 1 1 1 ミリン 5 + カバノリ 5 5 + + ベニスナゴ 5 + 優占海藻 ハイウスバノリ + + 被度 イワノカワ科 5 1 1 15 1 15 15 2 1 2 5 5 ヒラガラガラ + 5 5 + + % マクサ + 1 5 ヒビロウド + + ( 大型海 ユカリ 1 5 ヘリトリカニノテ + + + 草 藻類 サキブトミル 5 以外 ) ウスカワカニノテ 1 1 1 + 2 2 カニノテ 1 アミジグサ科 5 5 + キントキ 5 ピリヒバ 4 4 イソイワタケ 1 5 主な動物 海綿動物 5 5 被度 マダラウニ 1 % ガンガゼ 1 ( 個体数 ) 特記事項 注 :+は被度 5% 未満または浮泥厚 1mm未満を示す
4 大分県水試事業報告 付表 9-1 調査地点別の定量採集結果 (g/.25 m2 ) ( 次頁に続く ) 種名 L-1 L-11 L-12 L-13 L-14 L-15 L-16 L-17 水深 1m 水深 3m 水深 1m 水深 3m 水深 m 水深 5m 水深 2m 水深 5m 水深 2m 水深 8m 水深 m 水深 1m 水深 7m 水深 15m 水深 3m 水深 11m ボウアオノリ + アオサ属 +.2 ヤブレグサ.1.1 ホソジュズモ + チャシオグサ 1.8 シオグサ属 + ミル.4 ハイミル.5 3.6 ヤハズグサ 4.6 ヘラヤハズ 4.9 16.5.4.1 シワヤハズ 2.9 アミジグサ 5.1 11.1 5.9 フクリンアミジ.3.9.2 フタエオオギ.1 +.7.8 ウミウチワ 5.3.6 4.9 コモングサ 41.6 シマオオギ 1. ネバリモ属 11.5 フクロノリ.5 5.8.6 3.2.9.2 ハバノリ.7 ワカメ 347. 286. 813.5 199. 96.6 ヒロメ 13.6 85. クロメ 92.6 47.5 113.6 12.2 32. 712.8 23. 124.6 154.3 46.6 688. 73.7 ジョロモク 15.6 97.7 372. 668.5 3.1 シダモク 672.3 389.6 ホンダワラ 6.9 5.9 ヒジキ 124. アカモク 375.5 2.1 225. 1246.5 3.9 ノコギリモク 68.1 26.2 1.9 トゲモク 16.6 81.2 58.8 562. タマハハキモク 1.1 3.9 マメタワラ 262.1 ヤナギモク 734.8 624.5 ウスバノコギリモク 49. 19.9 ヨレモク 842. ウミトラノオ 6.4 ヨレモクモドキ 2649.9 19.2 1581.6 エンドウモク 12.4 193.9 ヒラガラガラ 12.6 6.5 フサノリ 17.2 ニセフサノリ 13. ヒメカニノテ 1.8 6.6 7.8.1 1.4 + ウスカワカニノテ 1.1.7 2.4 9.3 17.5 64.5 11.9 ピリヒバ.5.2 5.1 3.1 7.1 27.6 + ヒメモサヅキ.1 + ヘリトリカニノテ 3.3 5.6 9.7 13.8 マクサ 11.5 13.9.1 1.7 181.3 1.4.3 57.8 +.6 テングサ科 + + タマイタダキ.1 1. ナミイワタケ.3 1.3 ヒビロウド 1.2 カイノリ +.2 スギノリ 6..4 ツノマタ 9.6 キントキ.1 22.7 ムカデノリ.8 + ニクムカデ 2.1 ヒトツマツ 6.5.2 タンバノリ.4 サイダイバラ + イバラノリ属.3 1.1.2 ネザシノトサカモドキ.2 ホソバノトサカモドキ 116..8 9.3.2 トサカモドキ属 1.4.1 エツキイワノカワ 4.3 ユカリ + 2.1 1.8 54.5 6..4.6 + ホソバナミノハナ + ベニスナゴ.7.3 トサカノリ 4. ミリン.5 注 :+.1g 未満
平成平成 221 1 年度 41 付表 9-2 調査地点別の定量採集結果 (g/.25 m2 ) ( 前頁の続き ) 種名 L-1 L-11 L-12 L-13 L-14 L-15 L-16 L-17 水深 1m 水深 3m 水深 1m 水深 3m 水深 m 水深 5m 水深 2m 水深 5m 水深 2m 水深 8m 水深 m 水深 1m 水深 7m 水深 15m 水深 3m 水深 11m カバノリ 5.6.3 ヘラワツナギソウ 3.3 + フシツナギ +.3.2.4 1.6 タオヤギソウ.5 フクロツナギ 1.1 エゴノリ + ハネイギス + イギス属 + イソハギ.1.2 + シマダジア + + ダジア科 + カギウスバノリ 1.2 + ハイウスバノリ 1.7 + 1.2 13.6 2.8.4.9 + + ササバヤナギノリ + ヒメゴケ属 + クロソゾ 11.3 1. ミツデソゾ.9.4 ハネソゾ 9.8.1 ソゾ属 + ジャバラノリ.5 イトグサ属数種.1 2. + コザネモ +.5.4.3.8 ヒメコザネ + 湿重量合計 (g) 1525.2 25.9 413.8 747.9 127.9 1426.5 2267.4 178.8 277.3 837.2 1882. 165.1 2148.4 59.5 1577.7 819.4 種類数 18 11 7 14 21 17 12 16 9 16 13 2 11 12 18 15 注 :+.1g 未満
42 大分県水試事業報告
平成 2 1 年度 43
44 大分県水試事業報告
平成平成 2 21 1 年年度度 45 地域密着型漁業支援事業 -2 ミズクラゲ調査 中里礼大 西山雅人 事業の目的 事業の結果 近年 大分県海域において夏季を中心にクラゲ類 ( 主にミズクラゲ ) が大量発生し まき網 刺し網 定置網 船びき網等の操業に支障をきたしている このような情勢から クラゲ類の発生状況および分布状況を把握し 漁業関係者に情報提供を行う目的でクラゲ類の目視観察調査を行った 事業の方法調査は 29 年 4 月 ~ 21 年 3 月の間に行われた浅海定線調査および沿岸定線調査の際に平行して実施した 図 1 に示した 65 定点において 船上からの目視観察により 概ね 5m 5m 範囲内の海面中に分布している ( 視認できる ) クラゲ類の個体数を各定点毎に数えた 周防灘 sb-14 sb-8 sb-13 sb-17 sb-15 s-1 s-2 s-3 sb-6 sb-9 sb-4 sb-7 s-5 sb-1 s-8 s-7 s-9 伊予灘 各月の調査結果を図 2 に示した 目視観察の結果 クラゲ類は 29 年 12 月 21 年 1 月および 21 年 2 月を除く全ての月で出現した クラゲ類が確認されたのは 65 定点のうち 26 点であった 出現したクラゲ類の分布密度は 1 ~ 1 個 /25m 2 が最も多く 1 ~ 3 個 /25m 2 は 4 月に周防灘で 2 回確認された 3 個以上 /25m 2 の高密度での分布は 6 月に別府湾で 1 回確認された クラゲ類は 4 ~ 7 月にかけて多く出現し それ以外の月の出現量は少なかった クラゲ類の出現量が最も多かったのは 29 年 6 月であった 1 定点当たりの平均出現量を比較すると 別府湾 伊予灘 豊後水道海域 周防灘の順に多かった クラゲの種類は 4 ~ 6 月がミズクラゲ主体にアカクラゲ 7 月がミズクラゲ主体 9 ~ 1 月がユウレイクラゲ主体 11 月がミズクラゲ主体 3 月がアカクラゲ主体であった なお 調査結果の概要は クラゲ情報 として漁業者と関係機関にファクシミリおよび郵送で通報するとともに 当試験場のホームページ上で公開した s-1 33.5 別府湾 s-11 s-12 s-13 s-14 s-16 s-15 s-17 s-21 今後の問題点 33 s-29s-28 s-27 s-3 s-31 大分県 s-26 s-25 s-24 s-22 s-23 s-2 s-18 s-19 s-33 s-34 e-1 e-4 e-17 e-2 s-35 e-2 e-5 e-7 e-14 s-36 e-8 e-1 e-18 e-21 e-12 e-3 e-6 e-15 e-9 e-11 e-13 e-19 e-22 豊後水道 e-16 本調査の結果から 大分県海域におけるクラゲ類の分布状況を把握することができた しかしながら 調査手法が船上からの目視観察であるため その把握領域は表層に限られており 中層 ~ 底層におけるクラゲ類の分布状況は不明である 目視観察では クラゲ類が中層 ~ 底層に分布している場合や 透明度が悪い場合に 分布量を過小評価してしまう可能性が考えられるため 今後は より定量的な調査手法を検討し クラゲ類の出現動向を把握する必要がある 131.5 132 図 1 調査位置図
46 大分県水試事業報告 33.5 33.5 33.5 33 33 33 29 年 4 月 29 年 5 月 29 年 6 月 131.5 132 131.5 132 131.5 132 33.5 定期ドッグのため欠測 33.5 33 33 29 年 7 月 29 年 8 月 29 年 9 月 131.5 132 131.5 132 33.5 33.5 33.5 33 33 33 29 年 1 月 131.5 132 29 年 11 月 131.5 132 29 年 12 月 131.5 132 33.5 33.5 33.5 to 1 出現無し 1 to 1 1~1 個体 /25m2 33 33 33 1~3 to 個体 /25m2 3~ 3 to 1 個体 /25 m2 21 年 1 月 131.5 132 21 年 2 月 131.5 132 21 年 3 月 131.5 132 図 2 クラゲ類の分布状況 (29 年 4 月 ~21 年 3 月 )
平成平成 2 21 1 年年度度 47 広域水産資源管理推進事業豊予海峡周辺におけるマアジ マサバの資源生態に関する研究 ( 国庫交付金 ) 真田康広 尾上静正 西山雅人 中里礼大 事業の目的佐賀関沖合の豊予海峡付近はマアジ マサバの好漁場として古くから知られており 一本釣り漁業により漁獲され佐賀関に水揚げされる良型魚は 関あじ 関さば として高い市場評価を得ている しかし 近年では漁場利用を巡って漁業調整上の問題が発生することが多く 秩序ある漁場の適正利用を構築することが急務となっており そのための基礎資料となるマアジ マサバの資源生態を解明してほしいとの要望が漁業者および行政機関から強く寄せられている そこで 本事業において当該海域に分布するマアジ マサバの回遊経路や産卵場などの資源生態的な特徴を解明し 秩序ある漁場の適正利用を構築するための基礎資料とするため 標識放流調査 産卵成熟調査 卵 DNA 分析を行った 事業の方法 1. 標識放流調査マアジ マサバの中長期的な行動生態を把握する目的で マアジは 29 年 4 月 12 月に計 4 回 マサバは 29 年 4 月 21 年 1 月 ~ 3 月に計 1 回 豊予海峡の佐賀関地先においてタグ標識による放流調査を実施した 供試魚は一本釣りおよびまき網によって漁獲され活かしておいたものを使用した マサバの一部は海面近くで群れていたものを一本釣りにより釣獲して直ぐに標識し 再びマサバの群れの中に放流するようにした 放流尾数はマアジ 1,847 尾 マサバ 484 尾であった 2. 産卵 成熟調査 1) 卵稚仔調査伊予灘から豊後水道にかけて毎月調査船で実施している卵稚仔調査のサンプルの内 29 年 4 月 ~ 21 年 3 月まで計 28 回 延べ 658 点のネット調査 ( 定線調査点を含む ) により 卵稚仔の濃密出現箇所および産卵期のピークを調べた 卵稚仔の分析は日本エヌ ユー エス ( 株 ) に委託した 採集したムロアジ属卵の一部については 発生ステージ (A,B,C) 別に分け DNA 分析試料に供した 2) 成熟調査 29 年 4 月から 21 年 3 月まで 定期的にマサバ 21 個体 マアジ 252 個体を大分県漁協佐賀関支店他から入手し 生物測定するとともに成熟状況を調べた 3) 産卵親魚調査春季に佐賀関地先 ( 沖ノ瀬 ) に産卵のために集群するマアジを対象に 魚体および卵の採集を試みた いずれも夜間から翌朝にかけて マアジは一本釣り 卵は LNP ネットにより採集した試料を実験室に持ち帰り処理を行った 魚体は生物測定し 雌の一部は卵巣組織観察に供し 標本作製および組織学的観察を日本エヌ ユー エス ( 株 ) に委託した 卵は外部形態からマアジ卵を選別し シャーレ内でふ化させた ふ化仔魚は 6cm 水槽に収容し 淡水クロレラ ( スーパー生クロレラクロレラ工業 ) 添加とワムシ投与をして飼育を行い ふ化後 7 日目まで形態的特徴を観察した 4) 卵 DNA 分析査定したムロアジ属卵の一部は卵径測定後に 99% エタノールで保管し 各採集日 ステージから任意に抽出した標本 12 検体 ( 卵径.7 ~.775mm) について DNA 分析を行った 分析は シトクローム b(cytb) 部分領域を PCR 法により増幅後塩基配列を決定し 水産生物情報データベース に登録されているマアジ属魚類 マルアジ属魚類 メアジ属魚類の塩基配列と比較検討し最も類似する魚類を魚種とした 分析は日本エヌ ユー エス ( 株 ) に委託した
48 大分県水試事業報告 3. 年齢 成長調査 27 年 1 月から 21 年 2 月までの間に豊予海峡および周辺海域 伊予灘西部海域で採取したマサバ 759 個体 ゴマサバ 5 個体ならびに大分水試が 26 年にマサバの人工種苗を生産した後 27 年 12 月まで養殖試験に供されていたマサバ 36 個体から鱗標本を作成し 鱗による年齢査定を行った 一部の標本については 日本エヌ ユー エス ( 株 ) に委託した 得られた結果よりマサバの年齢と成長について検討した 2) 成熟調査精密測定したマサバ雌 77 尾およびマアジ雌 116 尾について 生殖腺熟度指数の変化を図 1 2 に示した マサバは成熟 産卵の目安である KG5 以上の雌が 29 年 5 月に マアジは成熟 産卵の目安である GSI 3 以上の雌が 29 年 5 月から 6 月および 21 年 3 月に出現した 35 3 事業の結果 25 2 15 佐賀関 姫島 1. 標識放流調査マアジは放流後 4 ~ 133 日後の間に計 11 尾の再捕報告があった うち 4 月に別府湾旧 2 号ブイ付近から放流したマアジは 5 尾再捕され 移動範囲は佐伯湾および愛媛県伊方町地先まで及んだ 移動距離は最大で 5km に達した 12 月に高島南で放流し再捕された 7 尾のうち 5 尾は放流地点付近で一本釣りおよびまき網により漁獲され 2 尾は佐伯市大島地先でまき網により漁獲された マサバは放流後 1 ~ 259 日後の間に計 6 尾の再捕報告があった うち 4 月に別府湾旧 2 号ブイ付近から放流して再捕された 2 尾は それぞれ放流後 231 日後に愛媛県伊方町地先で一本釣りにより 259 日後に速吸瀬戸の北のアシカウエ瀬で一本釣りにより漁獲された 21 年 2 3 月に別府湾旧 1 号ブイ~ 2 号ブイ付近および高島南から放流して再捕されたマサバ 4 尾は いずれも放流箇所でまき網 (1 尾 ) 遊漁船 (2 尾 ) および小型底びき網 (1 尾 ) により漁獲された 2. 産卵 成熟調査 1) 卵稚仔調査マサバマサバ卵は 4 月下旬から 7 月上旬まで豊予海峡, 伊予灘及び別府湾の内海域で少数ながら散発的に出現した 第 1 の出現のピークは 5 月中旬 第 2 のピークは 6 月上旬にみられ卵の分布の中心は伊予灘および豊予海峡であった 第 3 の出現は 7 月上旬で伊予灘で採集された マアジマアジ卵は 4 月上旬から 7 月下旬まで豊予海峡 伊予灘 別府湾および豊後水道の広く沿岸域で出現した 特に豊予海峡において 6 月に集中して分布する特徴がみられた 出現のピークは 27 28 年度と異なり 4 月中旬から下旬にかけての出現数の減少が顕著であった GSI 1 5 12 1 8 6 4 2 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 図 1 図 2 29 年 5 月 ~21 年 2 月 N=77 マサバ雌の熟度指数の変化 29 年 5 月 ~21 年 3 月 N=116 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 マアジ雌の熟度指数の変化 3) 産卵親魚調査外部形態からマアジと査定した卵の卵径は.875 ~ 1.mm モードは.925 ~.95mm であった 油球数は 1 で 発生が進んだ個体では胚体の前方に位置していた 卵黄は粗に亀裂しており 亀裂はホルマリン固定後の未発生卵 (Aステージ) でも明瞭であった 黒色素胞はBステージ始めに胚体背面 油球胚体側に小さな樹枝状色素が出現し始め 発生後期 (Cステージ) になると 胚体背面前方では 2 列 後方では列を成さずに散在した なお 胚体頭部に黒色素胞はほとんど出現しない マアジ卵巣の組織観察により 産卵中の特徴を示す吸水卵と排卵後濾胞が同一個体で確認された 4) 卵 DNA 分析決定された塩基配列にマアジ属魚類 マルアジ属魚類 メアジ属魚類の塩基配列を加え分岐図を作成した 全ての卵はマルアジと同一のクラスターを形成したことからマルアジと判定した 前年度までに
平成平成 2 21 1 年年度度 49 実施したマアジ卵 DNA 分析の結果と併せて 外部 形態によりマアジ卵ならびにマルアジ卵を判別できることが明らかとなった 5 4 尾叉長体重 1, 8 3. 年齢 成長調査マサバの年齢と成長の関係ならびに最小二乗法により算定された Bertalanffy の関係式を図 3 に示した また体長 ( 尾叉長 ) と体重の関係を図 4 に示した これより 満 1 歳で体長 27cm 体重 273g 満 2 歳で体長 33cm 体重 52g 満 3 歳で体長 37.5cm 体重 729g 満 4 歳で体長 4cm 体重 885g 満 5 歳で体長 42cm 体重 992g に成長すると推定された 尾叉長 (cm) 3 6 2 4 1 2 体重 (g) 1 2 3 4 5 年齢図 4 マサバの年齢と体長 ( 尾叉長 ) 体重の関係 45 今後の課題 尾叉長 (mm) 4 35 3 25 2 15 1 1 2 3 4 5 6 図 3 年齢 マサバの年齢と成長の関係 天然マサハ Bertalanffy 人工マサハ マサバ マアジの移動範囲 中長期的な移動を把握するには継続してタグ標識放流を実施し 再補報告の精度を高める必要がある 卵稚仔調査を継続し マサバおよびマアジの産卵 成熟生態にかかる知見の集積を図るとともに 産卵親魚の年齢構成を調査していくことが望まれる マサバに関しては瀬戸内海における漁獲動向を把握するとともに 太平洋系群および対馬暖流系群と比較するためのマーカーの捜索 および地域群としの可能性について遺伝学的手法等による検討の可否について見極めていくことが必要である
5 大分県水試事業報告 新漁業管理制度推進情報提供事業 -1 漁海況予報事業 ( 交付金 ) 中里礼大 真田康広 事業の目的伊予灘 別府湾及び豊後水道域での海況及び漁況の変動を解析し 漁業関係者等に漁海況の予報を提供する 併せて 浮魚を主とした漁業資源の合理的利用を図るための基礎的知見の収集を目的とした 事業の方法 沿岸定線調査では 豊後水道海域において図 1 に示した 22 定点で 毎月中旬に調査を行った 調査項目は浅海定線調査の項目と同様である 調査に使用した船舶は いずれの調査も漁業調査船 豊洋 (75t) である 漁獲量調査では 大分県漁協鶴見支店 米水津支店および蒲江支店にまき網漁業の水揚げ状況報告を周年依頼した また 佐賀関支店についても 釣り等による漁獲状況の報告を同様に依頼した 浅海定線調査では 国東半島沖合域および別府湾内において図 1 に示した 29 定点で 毎月上旬に調査を行った 調査項目はコンパクト CTD( アレック電子社製 ) による底層までの 1m 間隔の水温と塩分 ( 但し 表層についてはデジタル水温計 鶴見精機社製電気塩分計による計測 ) 透明度 改良型ノルパックネット垂直曳き ( 水深 15 ~ m) と丸稚ネット水平曳き (5 分間 ) による卵稚仔魚の採集 気象観測および計量魚群探知機 ( カイジョーソニック社製 KFC-3) による魚群分布量とした 事業の結果 Ⅰ 結果の公表方法調査結果の概要は 速報 として漁業者と関係機関にファクシミリ及び郵送により通報した また 海洋観測結果は 中央水産研究所海洋生産部および関係県試験研究機関等へ伝達した さらに 6 ヵ月ごとに海況とマイワシ カタクチイワシ ウルメイワシ マアジ及びさば類の漁況の見通しを 長期漁海況予報 として漁業者と関係機関に前記の方法で通報した 併せて これらの結果を当試験場のホームページ上で公開した 別府湾 2928 27 3 31 1 2 3 21 9 8 5 7 1 11 12 13 14 17 22 2 26 24 23 25 1 19 16 15 18 33 34 4 1 17 2 図 1 32 35 3 2 36 6 5 9 7 8 A B 1 11 14 18 21 12 15 伊予灘 13 22 16 19 調査地点 豊後水道北部 豊後水道中部 豊後水道南部 浅海定線調査 ( ナ-セ-9 線 ) 沿岸定線調査 ( ナ-5-2 線 ) Ⅱ 海況 1. 水温浅海定線調査 : 月別に調査定点平均水温の推移を図 2 に 平年偏差の評価を表 1 に示した 29 年前期 (1 ~ 6 月 ) の伊予灘 別府湾では 1 月と 2 月の伊予灘で 平年並み となった他は 概ね やや高め ~ 高め 傾向で推移した 29 年後期 (7 ~ 12 月 8 月は長期ドッグのため欠測 ) は 平年並み ~ やや高め 傾向で推移した 沿岸定線調査 : 月別に調査定点平均水温の推移を図 3 に 平年偏差の評価を表 2 に示した 29 年前期の豊後水道北部 ( 沿岸定線 Sta.1-9)
平成平成 221 1 年度 51 では 1 月が 平年並み 2 ~ 6 月が やや高め 傾向で推移した 水道中部 ( 同 Sta.1-16) では 1 月と 3 ~ 4 月が 平年並み となった他は やや高め 傾向で推移した 水道南部 ( 同 Sta.17-22) では 1 ~ 2 月と 6 月に 平年並み となった他は やや高め 傾向で推移した 29 年後期の豊後水道北部では 9 ~ 1 月に 平年並み となった他は やや高め 傾向で推移した 水道中部では 1 月に やや低め となった他は 平年並み~ 高め 傾向で推移した 水道南部では 7 ~ 11 月に 平年並み 12 月に やや高め 傾向で推移した 2. 塩分浅海定線調査 : 月別に調査定点平均塩分の推移を図 4 に 平年偏差の評価を表 3 に示した 29 年前期の伊予灘 別府湾では 3 月の伊予灘で 平年並み 1 ~ 2 月 5 ~ 6 月の別府湾で やや高め となった他は 期間を通して 平年並み 傾向で推移した 29 年後期は両海域で 9 ~ 1 12 月に 平年並み となった他は 期間を通して やや高め~ 高め 傾向で推移した 沿岸定線調査 : 月別に調査定点平均塩分の推移を図 5 に 平年偏差の評価を表 4 に示した 29 年前期の豊後水道北部では 2 月に やや低め 6 月に やや高め となった他は 平年並み 傾向で推移した 水道中部では 5 ~ 6 月が 平年並み となった他は 低め ~やや低め 傾向で推移した 水道南部では 5 月に 平年並み となった以外は やや低め ~ きわめて低め となった 29 年後期の水道北部では 9 12 月に 平年並み となった他は やや高め 傾向で推移した 水道中部では 7 1 月に やや高め となった他は 平年並み 傾向で推移した 水道南部では 11 ~ 12 月に やや低め となった他は 平年並み 傾向で推移した は下回ったものの 近年の中ではまとまった漁獲となった 2. ウルメイワシ 1997 年以降は減少傾向に転じていたが 近年は増加傾向にある 29 年のまき網漁獲量は 2,759 トンで 前年 (996 トン ) を上回り 平年比 39% と平年 (893 トン ) を上回った 3. カタクチイワシ 22 年以降 1,5 トン前後の漁獲水準が継続している 29 年のまき網漁獲量は 2,31 トンで 低調であった前年 (1,729 トン ) を上回り 平年比 11% と 平年 (2,273 トン ) 並みであった 4. マアジ 29 年のまき網漁獲量は 893 トンで 前年 (1,785 トン ) を下回り 平年比 28% と 平年 (3,219 トン ) を下回った 一方 29 年の県漁協佐賀関支店に水揚げされる釣り主体の漁獲量 ( 以下 佐賀関漁獲量 という ) は 241 トンとなり 前年 (229 トン ) 並みで 平年比 112%( 以下 佐賀関については 1988 年から 28 年までの平均漁獲量に対する比 ) と 平年 (215 トン ) 並みの漁獲であった 5. マサバ ゴマサバ 29 年のまき網漁獲量はゴマサバ (27 年級群 ) を主体に 2,687 トンとなり 前年 (3,54 トン ) を下回り 平年比 55% と 平年 (4,924 トン ) を下回った 一方 29 年における佐賀関のマサバ漁獲量は 96 トンで 前年 (79 トン ) を上回り 平年比 63% と 平年 (153 トン ) を下回った Ⅲ 漁況漁獲量調査結果について 表 5 に示した 1. マイワシ県漁協鶴見支店以南のまき網漁業による漁獲量 ( 以下 まき網漁獲量 という ) は 1991 年以降からの減少 低迷が続いている 29 年の漁獲量は 419 トンで 1986 年から 28 年までの平均漁獲量に対する比 ( 以下 平年比 という ) は 4% で 依然として著しい不漁が継続した 前年 (69 トン )
52 大分県水試事業報告 図 2 29 年伊予灘 (Sta.1-18) 別府湾 (Sta.19-31) の水温変化 ( )
平成平成 221 1 年度 53 表 1 伊予灘 別府湾における水温の平年偏差の評価 (29 年 )
54 大分県水試事業報告 図 3 29 年豊後水道北部 (Sta.1-9) 中部 (Sta.1-16) 南部 (Sta.17-22) の水温変化 ( )
平成平成 221 1 年度 55 表 2 豊後水道における水温の平年偏差の評価 (29 年 )
56 大分県水試事業報告 図 4 29 年伊予灘 (Sta.1-18) 別府湾 (Sta.19-31) の塩分変化
平成平成 221 1 年度 57 表 3 伊予灘 別府湾における塩分の平年偏差の評価 (29 年 )
58 大分県水試事業報告 図 5 29 年豊後水道北部 (Sta.1-9) 中部 (Sta.1-16) 南部 (Sta.17-22) の塩分変化
平成平成 221 1 年度 59 表 4 豊後水道における塩分の平年偏差の評価 (29 年 )
6 大分県水試事業報告 表 5 漁獲量調査結果 まき網漁獲量 ( 鶴見 米水津 蒲江支店 ) マイワシ ウルメイワシ カタクチイワシ マアジ サバ類 釣り漁獲量 ( 佐賀関支店 ) 1986 年 27,778 191 4,218 3,52 7,293 1987 年 36,2 322 2,78 2,671 15,378 マアジ マサバ 1988 年 35,342 132 2,845 2,48 3,32 138 148 1989 年 27,422 367 1,453 1,629 4,676 158 154 199 年 31,129 261 2,779 1,16 3,411 182 144 1991 年 26,124 272 772 797 1,427 195 29 1992 年 2,95 513 3,125 2,443 1,528 211 27 1993 年 17,26 1,12 1,299 5,477 5,318 225 242 1994 年 3,27 1,387 1,816 4,487 5,614 214 126 1995 年 2,675 2,46 1,38 4,315 4,856 217 92 1996 年 2,668 2,291 2,791 4,12 14,23 232 21 1997 年 928 1,224 1,175 6,22 12,478 24 161 1998 年 619 1,74 2,88 7,498 859 244 117 1999 年 696 83 5,562 3,725 2,751 248 124 2 年 451 645 2,68 3,759 3,747 17 118 21 年 1,754 1,35 2,771 2,269 694 196 12 22 年 1 35 1,544 3,795 182 21 147 23 年 94 32 1,374 1,987 5,473 215 261 24 年 18 36 917 3,967 1,646 265 184 25 年 175 69 2,4 2,774 11,9 224 173 26 年 693 1,822 1,734 2,248 3,67 244 72 27 年 1,1 2,57 3,716 1,522 693 253 8 28 年 69 996 1,729 1,785 3,54 229 79 29 年 419 2,759 2,31 893 2,687 241 96 平年 1,279 893 2,273 3,219 4,924 215 153
平成平 2成 1 21 年度年度 61 新漁業管理推進総合対策事業 -2 TAC TAE ( 交付金 ) 中里礼大 西山雅人 真田康広 事業の目的本事業は水産資源の適切な利用と管理を行うため これまで資源管理関連事業で行ってきた資源管理に 効率的操業や漁業経費の削減 魚価対策など質的管理を取り込み 持続可能な漁業の振興を行うことを目的としている 今年度は 前年に引き続いて TAC 管理およびシステム運用 TAE 管理に関する調査 豊後水道域の小型底びき網漁業の漁獲状況について調査した および周辺域における漁獲状況に関して取りまとめた 3. 標本船日誌調査特定の漁業種類を対象とした包括的な資源回復計画の作成に資するため 豊後水道域における小型底びき網漁業を対象として漁獲動向を調査した 事業の結果 事業の方法 1.TAC 管理およびシステム運用 1) 漁獲管理情報処理 大分県の海洋生物資源の保存及び管理に関する計画 および 海洋生物資源の採捕の数量等の報告に関する規則 に基づき TAC 対象魚種のマアジ マイワシ サバ類について 大分県漁業協同組合から TAC システム ( 漁獲管理情報システム ) を利用して漁獲水揚げ情報を収集した 収集した情報は 対象魚種別に解析して1ヵ月ごとに水産振興課へ報告した また 対象魚種を含む水産上重要な魚種の漁獲量情報については 漁況海況情報として定期的に発行している速報に利用した 1.TAC 管理およびシステム運用 1) 漁獲管理情報処理 TAC システム ファックス等により 大分県内の主要漁協 22 支店から採捕報告があった 29 年における大分県のマアジ TAC 配分量は 4, トンで それに対してマアジは 1,86 トン採捕された ( 図 1) マイワシは配分量( 若干量 ) に対し 174 トン採捕された ( 図 2) サバ類( マサバ ゴマサバ ) は配分量 ( 若干量 ) に対し 1,696 トン採捕された ( 図 3) 2) 遊漁船日誌調査 TAC 対象魚種のうちマアジおよびサバ類については 漁業者以外の一般遊漁者の漁獲比率が高いことから これらの遊漁船業を営む大分県遊漁船業協同組合所属の 2 経営体に標本船日誌 (4 月 ~ 3 月 ) の記帳を依頼し 操業実態等を把握した 2.TAE 管理 国が作成し 関係府県において資源回復計画を実 践している瀬戸内海域のサワラを対象に 豊後水道 図 1 マアジの漁業種類別採捕数量 (29 年 )
62 大分県水試事業報告 いずれの標本船も営業形態は日中の船釣りを行っており マアジを主に漁獲していた 1 日 1 人当たりの漁獲尾数は昨年度をやや上回っていた 乗船人数および操業日数は 21 年度以降ゆるやかな減少傾向にあったが 23 年度を境にして大きく減少しており 28 年度も大きな増加はみられなかった 2.TAE 管理サワラの漁獲量および市場調査による体長測定を実施している佐賀関支店の資料を解析し 取りまとめた結果を水産振興課へ報告した 図 2 マイワシの漁業種類別採捕数量 (29 年 ) 3. 標本船日誌調査小型底びき網漁業を営む大分県漁業協同組合臼杵 佐伯 米水津 上入津支店所属の計 7 経営体に標本船日誌 (4 月 ~ 3 月 ) の記帳を依頼し 漁獲 操業実態等を把握した 表 1 標本船の操業状況 標本船 A 標本船 B 操業日数 ( 日 ) 82 57 乗船人数 ( 人 ) 559 439 漁獲尾数 ( 尾 ) 15,977 11,399 1 日 1 人当たりの漁獲尾数 ( 尾 / 人 日 ) 28.6 26. 図 3 サバ類の漁業種類別採捕数量 (29 年 ) 2) 遊漁船日誌調査標本船 2 経営体における 28 年 4 月から 29 年 3 月までの操業状況を整理して表 1 に示した また 同標本船 2 経営体における 2 年度から 28 年度までの乗船人数および操業日数 ( 合計値 ) の推移を図 4 に示した 延べ人数 3 25 2 15 1 5 乗船人数 35 操業日数 3 25 2 15 1 5 2 21 22 23 24 25 26 27 28 年度 図 4 標本船 2 隻における乗船人数 操業日数の推移 延べ日数
平成平成 221 1 年度 63 資源評価調査委託事業 ( 水研委託 ) 西山雅人 真田康広 中里礼大 景平真明 尾上静正 事業の目的我が国の 2 海里漁業水域設定に伴い 当該水域内における漁業資源を科学的根拠に基づいて評価し 漁業資源の維持培養および高度利用の推進に資するため 必要な基礎資料を整備することを目的とする なお この調査は ( 独 ) 水産総合研究センター中央水産研究所および同瀬戸内海区水産研究所の委託調査で 全国規模で実施されている 調査対象魚種はマイワシ カタクチイワシ ウルメイワシ サバ類 マアジ マダイ ヒラメ タチウオ イサキ サワラ トラフグである 事業の方法 1. 標本船調査豊後水道域において 中型まき網 (6 統 ) 小型機船底曳網 (2 隻 ) 機船船曳網(3 隻 ) 釣り(6 隻 ) および定置網 (2 統 ) の各標本船を対象に操業日誌の記帳を依頼し 漁業種類別 漁場別漁獲量を調査した また 標本船調査を行っている上入津支店の定置網に水温計を設置し ( 水深 1m) 水温と主要浮魚類の漁獲量との関係について調べた メモリー式水温計を使用し 1 分間隔で測定した 水温計の交換は 3 ヵ月ごとに行った ただし BL は被鱗体長 (cm) BW は体重 (g) GW は生殖腺重量 (g) を示す なお マアジ サバ類 サワラについては BL は尾叉長 (FL) を用いた 3. シラス混獲比調査豊後水道域 ( 佐伯湾 ) および別府湾 ( 日出町 ) で操業する機船船曳網の漁獲物について イワシ類の稚仔魚の月別混獲比を調査した 標本はホルマリンで固定したのち 同定を行った 4. 卵稚仔分布調査浅海定線および沿岸定線調査で LNP ネット ( 鉛直曳き ) と稚魚ネット ( 水平曳き ) により魚類卵稚仔を採集した 採集した標本は ホルマリンで固定後 卵と稚仔の同定および計数を行った 浅海 沿岸各定線の卵稚仔採集位置を図 1 に示した また 各定線においてネット種類毎の調査点数を表 1 に示した 2. 生物測定調査豊後水道域においてまき網漁業によって漁獲され 鶴見魚市場に水揚げされたマイワシ カタクチイワシ ウルメイワシ マアジ サバ類を対象に体長 体重 生殖腺重量を調べた また 釣り 刺網 まき網によって漁獲され 佐賀関 臼杵 鶴見支店に水揚げされたサワラを対象に体重と尾叉長を測定した なお マイワシ カタクチイワシ ウルメイワシの肥満度 (F) 成熟度(GI) は次式により求めた F ={BW /(BL) 3 } 1 3 GI ={GW /(BL) 3 } 1 4 図 1 卵稚仔採集位置 は浅海定線のLNPネット は沿岸定線のLNPネット は稚魚ネットの採集位置を示す
均水 温64 大分県水試事業報告 表 1 使用したネットの種類と調査定点数 5. モジャコ資源調査 ( 漁場一斉調査 ) 漁業調査船 豊洋 を用い モジャコ資源調査を 豊後水道域で 29 年 3 月 31 日 29 年 4 月 14 日 4 月 22 日 5 月 7 日の計 4 回実施した 調査は 流れ藻を三角すくい網ですくい 流れ藻 に随伴するモジャコを採捕した 採捕したモジャコは船上で海水を満たしたサンプル瓶に収容し 帰港後 ただちに全長 体重を測定した また 表面水温 潮流等について調査船搭載機器による観測を実施した 6. マダイ ヒラメ資源評価調査 市場調査臼杵 津久見 佐伯 鶴見の各市場において月に 3 日前後 マダイの尾叉長とヒラメの全長を測定した また 放流魚を識別するため マダイは鼻孔連結を ヒラメは体色異常を調べた マダイの調査日数は 臼杵が 43 日 津久見が 16 日 佐伯が 36 日 鶴見が 37 日 ヒラメの調査日数は 臼杵が 25 日 津久見が 3 日 佐伯が 28 日 鶴見が 46 日であった 体長をもとに年齢を推定するにあたっては マダイは 1) 198 年代に求められた成長式を用いた 7. タチウオ資源評価調査 1) 漁獲量調査豊後水道域における主要水揚地の漁業種類別漁獲量及び釣り主要水揚地 ( 佐賀関 臼杵 津久見 ) の月別漁獲量を調べた また 臼杵で釣りにおけるタチウオ漁獲量と出漁隻数を出荷伝票から集計し CPUE を推計した 2) 魚体測定及びタチウオ精密測定調査 29 年 6 月から 11 月までの間に 7 月を除き毎月 1 回臼杵のタチウオ釣り漁船 ( 曳縄釣り ) に乗船し 釣獲されたタチウオ ( 肛門前長 ) を全数測定するとともに 一部を買い上げ精密測定調査試料とした 精密測定はタチウオの全長 肛門前長 頭長 体高 眼径 体重 性別 生殖腺指数 (GSI) 及び胃内容物を調べた また 卵巣の一部及び耳石を採取し それぞれ分析試料として保存した 8. イサキ資源評価調査 た LNPネット 稚魚ネット 浅海定線 18 3 沿岸定線 13 4 1) 漁獲量調査 鶴見市場に水揚げされるイサキの漁獲量を調べ 2) 魚体測定及びイサキ精密測定調査 29 年 4 月から 21 年 3 月までの間に毎月 3 回 鶴見市場および臼杵市場において尾叉長 体重を測定した 鶴見市場では尾叉長を測定できない場合には 1 箱あたりの重量を測定し 尾叉長へ換算した 精密測定調査用試料は鶴見市場で購入した 精密測定はイサキの尾叉長 体重 性別 生殖腺指数 (GSI) 及び胃内容物を調べた また 卵巣の一部及び耳石を採取し それぞれ分析試料として保存した 9. トラフグ資源評価調査 豊後水道域における主要 4 支店 ( 佐賀関 臼杵 保戸島 鶴見 ) の月別漁獲量を調べた また 臼杵市の仲買において 冬期 (1 月 ) に豊後水道域で水揚げされたトラフグの全長測定調査を行った 事業の結果 1. 標本船調査各標本船の操業実態は大分県農林水産研究センター水産試験場において集計し 中央水産研究所へ送付した 上入津尾浦において実施している定置網水温計調査は周年行った 図 2 に 27 年 1 月 ~ 29 年 12 月までの 1 日平均水温の推移を示した 29 年は 1 月上旬 ~ 3 月中旬および 9 月上旬 ~ 12 月上旬で前年を上回って推移した また 3 月下旬 ~ 8 月上旬にかけて前年を下回って推移した )図 2 2 27 年 1 月から29 年 12 月までの上入津支店定置網における水温の推移 ( 水深 1m) 2. 生物測定調査 29 年 4 月から 21 年 3 月まで行った市場調査における生物測定の結果を魚種別に表 2 に示した また 魚種ごとの体長組成を表 3 ~ 8 に示した な(平日大分県水試事業報告
平成平成 221 1 年度 65 お 各魚種の体長測定部位はカタクチイワシ ウルメイワシ マイワシについては被鱗体長 マアジ サバ類 サワラについては尾叉長である 3. シラス混獲比調査豊後水道域と別府湾において 27 年 4 月から 21 年 3 月までの間に実施したシラス混獲比調査結果を図 3 に示した 調査期間中 別府湾では全てカタクチイワシが占めた 佐伯湾では 27 年 4 ~ 6 月 28 年 2 ~ 7 月 12 月および 29 年 1 ~ 2 4 ~ 5 7 12 ~ 1 月にウルメイワシの混獲があった マイワシの混獲は 27 年の 5 月 28 年の 2 ~ 4 12 月および 29 年 1 ~ 2 5 月に見られた 4. 卵稚仔分布調査調査結果を表 9 1 に示した なお 29 年 8 月は調査船が定期検査のため欠測となった また 29 年 12 月の沿岸定線調査および 21 年 1 月の浅海定線調査は海況不良のため一部が欠測となった カタクチイワシ卵は 沿岸定線で 29 年 5 月 7 月 9 ~ 1 月に出現が見られた 浅海定線では 4 ~ 11 月に出現が見られ 特に 6 月に多く出現した タチウオ卵は沿岸定線で 5 ~ 11 月の間に出現し 1 月で多かった 浅海定線では 6 ~ 1 月の間に出現し 1 月にピークが見られた ウルメイワシの卵稚仔は沿岸定線で 4 月 1 月および 2 月に出現が見られた マアジの仔魚は沿岸定線で 4 月および 3 月に出現に見られた 浅海定線では 6 月に確認された サバ類の卵稚仔は例年どおり若干の出現にとどまった 5. モジャコ資源調査 ( 漁場一斉調査 ) 29 年 3 月 31 日から 5 月 7 日までの調査結果は モジャコ情報第 1 ~ 4 号としてまとめ 漁業者および関係機関に配布した 調査結果を表 11-1, 11-2 に示した 3 月下旬の調査では モジャコの付着はわずかだったが 4 月中旬の調査からモジャコの付着は多くなった 3 月 31 日は 2 尾 4 月 14 日は 65 尾 4 月 22 日は 23 尾 5 月 7 日は 196 尾が採捕された モジャコのサイズ ( 平均全長 ) は 2.9 ~ 5.2cm であった 6. マダイ ヒラメ資源評価調査市場調査 29 年 4 月から 21 年 3 月までのマダイの年齢別漁業種類別個体数を表 12 に示した マダイは 8,538 尾を調べたところ 2 ~ 4 歳が 63.5% を占めた 漁業種類別には 釣り 29.9% 刺網 18.9% 底曵網 18.2% が多かった 放流魚と考えられる鼻孔連結は 7,621 尾を調べたうちの 16 尾 (1.4%) で認められた 1996 年度から 29 年度まで継続して調べた臼杵と佐伯における鼻孔連結の混獲率 (%) は 年ごとに臼杵では 4.9 4.2 2.5 2.7 2.1 2.3 2.8 1.9 3.5 2.7 1.7 1.2.9 1.8 佐伯では 6.3 6.7 4.3 3.1 2.8 3.9 3.8 2. 3.9 2.3 2.3 3.5 2. 1.3 であった 次に ヒラメの 29 年 4 月から 21 年 3 月までの年齢別漁業種類別個体数を表 13 に示した ヒラメは 1,553 尾を調べたところ 73 尾が放流魚で混獲率は 5.7% と推定された 天然魚 放流魚を併せた年齢別漁獲尾数比率は 3 歳が 33.9% と最も多く 次いで 2 歳魚が 29.6% であった 歳 ~ 2 歳では全体の 44% 歳 ~ 3 歳では同 78% を占めた 前年と比較して 1 歳魚が 9% 減少する一方で 2 歳魚が 3.3% 3 歳魚が 6.5% 増加した 全体に占める 2 3 歳魚の割合が前年に比べ多かった 漁業種類別では底曳網が最も多く 7% を占め 次いで刺網が 2% 定置網が 3% 釣りが 2% であった 7. タチウオ資源評価調査 1) 漁獲量調査豊後水道における主要水揚地の漁業種類別タチウオ漁獲量は 1 ~ 12 月に多く 釣りが全体の 89% を占めた ( 図 4-1) 釣り主要水揚地である佐賀関 臼杵 津久見の 29 年漁獲量は 447 トンで 前年の 7 割 好漁であった一昨年の 4 割であった また 臼杵釣りの漁獲量は 314 トン CPUE は 66kg/ 隻 日で いずれも前年を下回った ( 図 4-2) 2) 魚体測定及びタチウオ精密測定調査タチウオ産卵期にあたる 6 月 ~ 1 月の間と 11 月に タチウオ 1,732 尾の魚体測定及び 475 尾の精密測定を行った 生殖腺指数 (GSI) は雌が 6 月及び 9 月 雄が 6 月が他の月に比べて高かった ( 表 14) 8. イサキ資源評価調査 1) 漁獲量調査周年に亘り漁獲されているが 漁獲量のピークは夏季 (6 月 ) であった ( 図 5) 2) 魚体測定及びイサキ精密測定調査 6,12 尾の魚体測定を行った 臼杵市場では 3 ~ 33cm の 4 歳魚と推定される個体が 1 月 ~ 9 月にかけて 21 ~ 24cm の 2 歳魚と推定される個体が 5 ~ 8 月にかけて漁獲された ( 図 6-1) 鶴見市場では 22 ~ 24cm にかけてモードをもつ 2 歳魚と推定される個体が 1 ~ 9 月にかけて漁獲され 5 月には 17cm 以下の当歳魚 ~ 1 歳魚と推定される個体の加入が認められた ( 図 6-2) 6 月 ~ 1 月にかけて雄 39 個体雌 39 個体の精密測定を実施したところ 平均生殖腺熟度指数は 6 月上旬が最も高かった ( 表 15)
66 大分県水試事業報告 9. トラフグ資源評価調査豊後水道域で最も漁獲量の多い保戸島支店の漁獲量は 1985 86 年の 56 トンをピークに大きく減少し 199 年には 1.6 トンとなった その後 漁獲量は回復し 1996 年まで 14.5 ~ 28 トンの範囲で推移したが 1997 年 1998 年にそれぞれ 3.9 トン 3.7 トンとさらに減少し 以後 1 トンを上回る漁獲はない 28 年は 4.5 トン 29 年は 5.4 トンとなった ( 図 7) また 主要 4 支店における過去 5 年間の漁獲量の推移は 25 年までは減少または横ばい傾向であったが 26 年は 4 支店全てで増加に転じ た しかし 27 年 28 年および 29 年は4 支店全てで 26 年を下回った ( 図 8) また 臼杵市の仲買で行った全長測定調査において 21 年 1 月では 4-42cm にモードが見られた ( 図 9) 文献 1) 大分県水産試験場 : 昭和 59 年度回遊性魚類共同放流実験調査事業瀬戸内海西部海域総合報告書. 1985;36-41. 1% 9% 8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 27 年 1% その他ウルメカタクチマイワシ 1% 9% 8% 7% 6% 5% 4% 3% 2% 1% % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 27 年 1% その他ウルメカタクチマイワシ 9% 9% 8% 8% 7% 7% 6% 5% 4% 3% 2% その他ウルメカタクチマイワシ 6% 5% 4% 3% 2% その他ウルメカタクチマイワシ 1% 1% % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 28 年 1% % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 28 年 1% 9% 9% 8% 8% 7% 7% 6% 5% 4% 3% 2% その他ウルメカタクチマイワシ 6% 5% 4% 3% 2% その他ウルメカタクチマイワシ 1% 1% % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 29 年 % 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 29 年 図 3 27 年度から29 年度におけるシラス混獲比調査結果 ( 左佐伯湾 右別府湾 ) * 図中の空欄は欠測
平成平成 221 1 年度 67 表 2 29 年 4 月 ~21 年 3 月の魚種別測定結果 漁業測定体長 ( cm ) 漁業測定体長 ( cm ) 漁業測定体長 ( cm ) 年月日採集地漁場年月日採集地漁場年月日採集地種類尾数平均 ± SD 種類尾数平均 ± SD 種類尾数平均 ± SD カタクチ 4/8 鶴見佐伯湾まき網 133 9.8 ±.6 マイワシ 4/8 鶴見佐伯湾まき網 5 9.2 ±.6 サワラ 4/1 鶴見 1 74.5 ± 4/17 鶴見佐伯湾まき網 133 9.9 ±.8 4/17 鶴見佐伯湾まき網 15 1.4 ±.5 5/14 鶴見 4 43.8 ± 1.3 4/17 鶴見佐伯湾まき網 96 9.6 ±.7 4/17 鶴見佐伯湾まき網 17 9.7 ±.6 6/3 臼杵 2 59. ± 1.4 4/3 鶴見佐伯湾まき網 142 9.4 ±.9 4/3 鶴見豊後水道まき網 29 17.5 ±.9 7/3 鶴見 2 56.5 ±. 5/14 鶴見佐伯湾まき網 146 9.3 ±.7 4/3 鶴見豊後水道まき網 96 17.4 ±.9 7/27 佐賀関釣り 14 61.1 ± 2.1 5/14 鶴見佐伯湾まき網 131 9. ±.8 5/14 鶴見佐伯湾まき網 11 12. ± 6.2 7/28 臼杵 2 59.8 ± 2.5 5/14 鶴見佐伯湾まき網 139 9.9 ±.7 5/14 鶴見佐伯湾まき網 6 14.5 ± 4.4 8/1 佐賀関釣り 1 61.2 ± 2.1 5/27 鶴見佐伯湾まき網 133 9. ±.9 6/3 鶴見佐伯湾まき網 18 11.6 ± 1.2 8/2 佐賀関釣り 2 65. ± 1.4 5/27 鶴見佐伯湾まき網 133 9.4 ±.8 6/12 鶴見佐伯湾まき網 3 12.5 ±.5 8/3 佐賀関釣り 8 64.3 ± 3.2 5/27 鶴見佐伯湾まき網 97 8.9 ±.9 6/23 鶴見佐伯湾まき網 8 1.7 ± 1.1 8/4 佐賀関釣り 3 66.3 ± 6.7 6/3 鶴見佐伯湾まき網 129 9.3 ±.9 6/23 鶴見佐伯湾まき網 2 9. ± 1.9 8/6 臼杵 5 59.4 ± 2.5 6/3 鶴見佐伯湾まき網 87 9.9 ±.7 7/3 鶴見佐伯湾まき網 7 12.7 ± 2.6 8/9 佐賀関釣り 2 64.5 ±.7 6/12 鶴見佐伯湾まき網 13 6.1 ±.8 7/3 鶴見佐伯湾まき網 13 14.1 ± 1. 8/1 佐賀関釣り 1 58. ± 6/12 鶴見佐伯湾まき網 6 8.8 ± 1.7 7/3 鶴見豊後水道まき網 13 9.8 ± 2.4 8/1 臼杵 1 57.4 ± 6/12 鶴見佐伯湾まき網 35 5.7 ±.7 7/14 鶴見豊後水道まき網 6 11.5 ± 1.4 8/11 佐賀関釣り 12 63.5 ± 3.2 6/23 鶴見佐伯湾まき網 14 8.3 ± 1.2 7/14 鶴見豊後水道まき網 3 1.3 ±.3 8/12 佐賀関釣り 1 57. ± 6/23 鶴見佐伯湾まき網 142 7.4 ± 1. 7/14 鶴見佐伯湾まき網 2 9.4 ±.4 8/16 佐賀関釣り 11 62.5 ± 2.2 7/3 鶴見佐伯湾まき網 136 9.2 ±.9 7/14 鶴見佐伯湾まき網 2 9.7 ±.7 8/17 佐賀関釣り 1 7. ± 7/3 鶴見佐伯湾まき網 62 1.4 ± 1. 7/14 鶴見佐伯湾まき網 13 9.6 ±.5 8/18 佐賀関釣り 2 65.5 ± 6.4 7/3 鶴見佐伯湾まき網 125 1. ± 1. 7/23 鶴見佐伯湾まき網 3 1.5 ±.4 8/19 臼杵 43 64.7 ± 3.4 7/3 鶴見豊後水道まき網 131 1.2 ± 1.1 7/23 鶴見佐伯湾まき網 11 1.3 ±.5 8/23 佐賀関釣り 5 69. ±.7 7/14 鶴見佐伯湾まき網 126 9.7 ±.8 7/23 鶴見豊後水道まき網 78 1.6 ±.6 8/24 佐賀関釣り 1 69. ± 7/14 鶴見豊後水道まき網 151 1.5 ±.6 7/23 鶴見佐伯湾まき網 4 11.3 ± 2. 8/25 佐賀関釣り 3 68.7 ± 1.5 7/14 鶴見佐伯湾まき網 137 9.2 ±.7 8/5 鶴見豊後水道まき網 3 14.8 ±.5 8/26 佐賀関釣り 2 69. ± 5.7 7/14 鶴見豊後水道まき網 133 1.5 ±.6 8/5 鶴見豊後水道まき網 12 15. ±.7 8/26 津久見 2 64.5 ±.7 7/14 鶴見佐伯湾まき網 141 9.9 ±.6 8/5 鶴見佐伯湾まき網 96 11.9 ±.7 8/28 臼杵 19 64. ± 1.8 7/23 鶴見佐伯湾まき網 137 8.7 ±.9 8/5 鶴見佐伯湾まき網 23 11.7 ±.4 8/29 佐賀関釣り 13 69.1 ± 3.2 7/23 鶴見佐伯湾まき網 135 9.3 ± 1.3 8/5 鶴見佐伯湾まき網 13 11.8 ±.8 8/3 佐賀関釣り 11 71.1 ± 3.4 7/23 鶴見佐伯湾まき網 136 9. ± 1.1 8/12 鶴見佐伯湾まき網 38 12.1 ±.8 8/31 佐賀関釣り 11 7.7 ± 2.6 7/23 鶴見豊後水道まき網 137 9.6 ±.9 8/12 鶴見佐伯湾まき網 47 12.3 ±.6 9/2 佐賀関釣り 8 72. ± 3.2 8/5 鶴見豊後水道まき網 1 12.2 ± 8/12 鶴見佐伯湾まき網 7 11.9 ±.8 9/4 佐賀関釣り 9 72.2 ± 1.6 8/5 鶴見豊後水道まき網 1 12. ± 8/12 鶴見豊後水道まき網 7 12.3 ±.7 9/5 佐賀関釣り 12 75.3 ± 2.7 8/5 鶴見佐伯湾まき網 137 1.2 ±.9 8/12 鶴見豊後水道まき網 49 12.4 ±.7 9/6 佐賀関釣り 2 75. ±. 8/5 鶴見佐伯湾まき網 127 9.9 ± 1. 8/25 鶴見豊後水道まき網 29 13.4 ± 1.1 9/8 佐賀関釣り 1 68. ± 8/5 鶴見佐伯湾まき網 131 1. ±.7 8/25 鶴見豊後水道まき網 25 13.7 ±.9 9/13 佐賀関釣り 1 7. ± 8/12 鶴見佐伯湾まき網 132 9.1 ± 1. 8/25 鶴見豊後水道まき網 37 13.3 ±.7 9/14 佐賀関釣り 4 74.5 ± 2.1 8/12 鶴見佐伯湾まき網 144 9.6 ±.9 9/3 鶴見佐伯湾まき網 3 13.1 ±.2 9/14 津久見 8 57.9 ± 15.1 8/12 鶴見佐伯湾まき網 14 1.1 ± 1. 9/3 鶴見豊後水道まき網 54 13.8 ±.6 9/17 臼杵 99 63.5 ± 1.4 8/12 鶴見豊後水道まき網 133 1. ±.9 9/3 鶴見豊後水道まき網 38 13.7 ±.9 9/22 佐賀関釣り 1 79. ± 8/12 鶴見豊後水道まき網 137 9.9 ±.8 9/15 鶴見佐伯湾まき網 3 11.6 ±.3 9/23 佐賀関釣り 1 71. ± 8/25 鶴見佐伯湾まき網 139 8.8 ±.9 9/15 鶴見豊後水道まき網 1 13.1 ± 9/24 佐賀関釣り 2 74. ± 1.4 8/25 鶴見佐伯湾まき網 14 8.4 ±.9 9/25 鶴見豊後水道まき網 8 14.6 ±.7 9/25 佐賀関釣り 1 71. ± 8/25 鶴見豊後水道まき網 139 9.4 ± 1.1 9/25 鶴見豊後水道まき網 5 14.4 ±.5 9/25 鶴見 6 56.6 ± 15.2 8/25 鶴見豊後水道まき網 143 1.3 ± 1. 9/25 鶴見豊後水道まき網 3 14.9 ±.6 9/28 臼杵 115 64.6 ± 9.6 8/25 鶴見豊後水道まき網 127 1.3 ± 1. 1/15 鶴見豊後水道まき網 36 19.4 ±.5 9/3 津久見 1 75. ± 9/3 鶴見佐伯湾まき網 139 8.5 ± 1. 計 92 9/3 臼杵 52 62.6 ± 1.2 9/3 鶴見豊後水道まき網 154 1.3 ±.8 1/1 佐賀関釣り 1 75. ± 9/3 鶴見豊後水道まき網 146 1.2 ± 1. 年月日採集地漁場漁業測定体長 ( cm ) 1/2 鶴見 32 6. ± 11.9 9/15 鶴見佐伯湾まき網 37 8.8 ± 1. 種類尾数平均 ± SD 1/5 佐賀関釣り 1 7. ± 9/15 鶴見佐伯湾まき網 54 8.3 ±.9 マアジ 4/8 鶴見佐伯湾まき網 144 16. ±.8 1/13 佐賀関釣り 1 79. ± 9/15 鶴見佐伯湾まき網 134 9. ±.8 4/8 鶴見豊後水道まき網 2 23.2 ± 6.7 1/29 佐賀関釣り 2 67. ± 2.8 9/25 鶴見佐伯湾まき網 134 9.8 ± 1. 4/17 鶴見佐伯湾まき網 14 16.2 ±.9 1/3 臼杵 18 55.1 ± 11.3 9/25 鶴見佐伯湾まき網 142 7.1 ±.6 4/17 鶴見豊後水道まき網 149 27.3 ± 4. 11/6 佐賀関釣り 1 72. ± 9/25 鶴見豊後水道まき網 7 1.9 ±.7 4/17 鶴見豊後水道まき網 138 22.6 ± 5.5 11/7 佐賀関釣り 1 75. ± 9/25 鶴見豊後水道まき網 138 11.1 ±.8 4/3 鶴見佐伯湾まき網 137 16.9 ±.8 11/9 鶴見 74 48. ± 6.9 9/25 鶴見豊後水道まき網 72 11.1 ±.7 4/3 鶴見佐伯湾まき網 111 17.8 ± 2. 11/2 鶴見 198 46.4 ± 3.9 9/25 鶴見豊後水道まき網 136 1.9 ±.7 5/14 鶴見佐伯湾まき網 139 17.2 ± 1. 11/25 佐賀関釣り 2 74.5 ±.7 1/2 鶴見佐伯湾まき網 148 8.2 ± 1. 5/14 鶴見佐伯湾まき網 54 16.9 ±.9 11/26 佐賀関釣り 1 58. ± 1/2 鶴見佐伯湾まき網 67 8.7 ± 1. 5/27 鶴見佐伯湾まき網 138 18.2 ±.8 12/8 佐賀関釣り 1 7. ± 1/2 鶴見佐伯湾まき網 18 8.1 ±.7 6/3 鶴見佐伯湾まき網 133 17.8 ±.8 12/8 鶴見 3 46.8 ±.3 1/16 鶴見佐伯湾まき網 13 7.6 ±.9 6/12 鶴見佐伯湾まき網 33 8.6 ± 1.8 12/12 臼杵 3 52.2 ± 5.6 1/16 鶴見佐伯湾まき網 136 7.6 ±.9 6/12 鶴見佐伯湾まき網 55 1.1 ± 3.6 12/15 臼杵 2 57.8 ± 15.2 1/16 鶴見佐伯湾まき網 97 7.6 ±.9 6/12 鶴見佐伯湾まき網 112 17.1 ± 2.6 12/22 佐賀関釣り 1 68. ± 11/9 鶴見佐伯湾まき網 2 6.9 ±.6 6/23 鶴見佐伯湾まき網 18 6.8 ± 1.8 1/8 佐賀関釣り 1 77. ± 1/15 鶴見佐伯湾まき網 8 7.5 ±.2 6/23 鶴見佐伯湾まき網 7 8.6 ± 1.3 1/19 臼杵 14 5.8 ± 5.1 1/19 鶴見佐伯湾まき網 5 7.7 ±.3 7/3 鶴見佐伯湾まき網 138 11.4 ± 1.2 1/24 佐賀関釣り 1 83. ± 1/19 鶴見佐伯湾まき網 6 7.8 ±.3 7/3 鶴見佐伯湾まき網 58 8.7 ±.7 1/25 鶴見 5 56.6 ± 9.3 2/3 鶴見佐伯湾まき網 3 8.5 ±.3 7/3 鶴見佐伯湾まき網 138 11.2 ± 1.6 1/26 臼杵 3 6. ± 6.6 2/3 鶴見佐伯湾まき網 19 8.4 ±.4 7/3 鶴見豊後水道まき網 3 11.8 ± 1.4 1/28 鶴見 1 75. ± 計 7747 7/14 鶴見佐伯湾まき網 4 8.7 ±.2 2/18 鶴見 1 56.5 ± 7/14 鶴見佐伯湾まき網 72 11.4 ± 1.9 3/2 佐賀関釣り 1 12. ± 漁業測定体長 ( cm ) 7/14 鶴見佐伯湾まき網 91 8.9 ±.8 3/29 佐賀関釣り 1 75. ± 年月日採集地漁場種類尾数平均 ± SD 7/23 鶴見佐伯湾まき網 6 9.5 ± 1.1 計 932 ウルメ 4/8 鶴見佐伯湾まき網 16 7.5 ±.5 7/23 鶴見豊後水道まき網 24 13.4 ± 4.9 4/17 鶴見佐伯湾まき網 3 7.2 ±.7 7/23 鶴見佐伯湾まき網 8 1.2 ± 1. 4/17 鶴見佐伯湾まき網 3 7.2 ±.6 7/23 鶴見佐伯湾まき網 5 12.5 ± 5.4 4/3 鶴見佐伯湾まき網 3 8.7 ± 2.4 8/5 鶴見佐伯湾まき網 33 11.8 ± 2. 4/3 鶴見豊後水道まき網 3 18.9 ± 1.1 8/5 鶴見佐伯湾まき網 4 1.4 ±.2 4/3 鶴見豊後水道まき網 94 18.5 ± 1. 8/5 鶴見佐伯湾まき網 27 1.5 ± 1.1 5/14 鶴見佐伯湾まき網 136 8.5 ±.8 8/12 鶴見佐伯湾まき網 61 14.8 ± 1.9 5/14 鶴見佐伯湾まき網 132 8.6 ±.6 8/12 鶴見佐伯湾まき網 122 15.8 ± 2.8 5/14 鶴見佐伯湾まき網 139 8.3 ± 1.1 8/12 鶴見佐伯湾まき網 122 2.4 ± 4.5 5/27 鶴見佐伯湾まき網 133 9. ±.5 8/17 鶴見豊後水道まき網 122 22.2 ± 1.8 5/27 鶴見佐伯湾まき網 126 9.1 ±.7 8/25 鶴見豊後水道まき網 1 13. ± 5/27 鶴見佐伯湾まき網 13 9. ±.6 8/25 鶴見佐伯湾まき網 67 13. ±.9 6/3 鶴見佐伯湾まき網 143 9.4 ±.8 9/3 鶴見佐伯湾まき網 117 18.6 ± 2.3 6/3 鶴見佐伯湾まき網 98 9.1 ±.9 9/3 鶴見佐伯湾まき網 122 17.4 ± 2.8 6/12 鶴見佐伯湾まき網 142 1.1 ± 1. 9/15 鶴見佐伯湾まき網 12 15.2 ±.9 6/12 鶴見佐伯湾まき網 139 1.5 ± 1. 9/15 鶴見豊後水道まき網 122 16.3 ± 2.1 6/23 鶴見佐伯湾まき網 136 11. ± 1.1 9/15 鶴見豊後水道まき網 122 16. ± 1.5 6/23 鶴見佐伯湾まき網 135 7.5 ± 1.8 9/15 鶴見佐伯湾まき網 14 14.4 ± 1.4 7/3 鶴見佐伯湾まき網 47 9.8 ± 1.6 9/15 鶴見佐伯湾まき網 122 14.8 ± 1.1 7/3 鶴見佐伯湾まき網 142 8.1 ± 1.2 9/15 鶴見豊後水道まき網 122 15.5 ±.9 7/3 鶴見佐伯湾まき網 57 11. ± 6.3 9/25 鶴見佐伯湾まき網 122 14.9 ± 1.1 7/3 鶴見豊後水道まき網 16 1.1 ± 1.5 9/25 鶴見佐伯湾まき網 12 13. ±.6 7/14 鶴見佐伯湾まき網 136 7.7 ± 1. 1/2 鶴見佐伯湾まき網 122 13.9 ± 1.2 7/14 鶴見佐伯湾まき網 135 9.8 ± 1. 1/2 鶴見佐伯湾まき網 122 14.3 ± 1.2 7/14 鶴見豊後水道まき網 135 1.3 ± 1.1 1/2 鶴見佐伯湾まき網 36 11.1 ± 3.7 7/14 鶴見豊後水道まき網 134 1.4 ±.8 1/16 鶴見豊後水道まき網 7 15.8 ±.6 7/14 鶴見佐伯湾まき網 145 8.7 ± 1.1 1/16 鶴見佐伯湾まき網 122 14.5 ±.8 7/23 鶴見佐伯湾まき網 136 9. ± 1.4 1/16 鶴見佐伯湾まき網 51 14. ± 1. 7/23 鶴見佐伯湾まき網 139 8.4 ± 1.6 1/16 鶴見佐伯湾まき網 71 13.2 ±.8 7/23 鶴見豊後水道まき網 136 1.1 ± 1.7 11/9 鶴見佐伯湾まき網 116 15. ± 1.3 7/28 鶴見佐伯湾まき網 136 9.4 ± 1.3 11/9 鶴見佐伯湾まき網 122 14.8 ± 1. 8/5 鶴見佐伯湾まき網 137 9.9 ± 1. 11/9 鶴見佐伯湾まき網 122 15.2 ±.8 8/5 鶴見豊後水道まき網 2 13.8 ±.9 11/27 鶴見佐伯湾まき網 122 15.1 ±.9 8/5 鶴見豊後水道まき網 137 13.3 ±.8 11/27 鶴見佐伯湾まき網 122 15.5 ±.9 8/5 鶴見佐伯湾まき網 133 9.8 ± 1.2 12/18 鶴見佐伯湾まき網 122 14.4 ± 1.3 8/5 鶴見佐伯湾まき網 121 1.3 ± 1.6 12/22 鶴見佐伯湾まき網 122 15.2 ±.8 8/12 鶴見佐伯湾まき網 74 9.8 ± 1.6 12/22 鶴見佐伯湾まき網 122 14.9 ±.9 8/12 鶴見佐伯湾まき網 135 1. ± 1.5 1/15 鶴見佐伯湾まき網 147 16.3 ± 2.2 8/12 鶴見佐伯湾まき網 138 1. ± 1.1 1/15 鶴見佐伯湾まき網 43 15. ±.7 8/12 鶴見豊後水道まき網 142 1.4 ± 1.2 1/19 鶴見佐伯湾まき網 34 15.5 ± 2.3 8/12 鶴見豊後水道まき網 145 1. ± 1. 1/19 鶴見佐伯湾まき網 142 25.8 ± 3.2 8/25 鶴見佐伯湾まき網 14 1.2 ± 1.4 2/3 鶴見佐伯湾まき網 137 15.8 ± 1.1 8/25 鶴見佐伯湾まき網 148 9.8 ± 1.1 2/3 鶴見佐伯湾まき網 38 14.6 ± 1.3 8/25 鶴見豊後水道まき網 139 11.4 ± 1.1 計 5833 8/25 鶴見豊後水道まき網 143 11.3 ±.9 8/25 鶴見豊後水道まき網 133 11.2 ± 1. 漁業測定体長 ( cm ) 年月日採集地漁場 9/3 鶴見佐伯湾まき網 19 11.6 ±.9 種類尾数平均 ± SD 9/3 鶴見佐伯湾まき網 138 1.5 ± 1.1 サバ類 4/3 鶴見豊後水道まき網 3 33.2 ± 2.8 9/3 鶴見豊後水道まき網 14 12.3 ±.9 7/3 鶴見豊後水道まき網 1 19.1 ± 9/3 鶴見豊後水道まき網 138 12.1 ± 1.3 7/3 鶴見佐伯湾まき網 1 9.4 ± 9/15 鶴見佐伯湾まき網 48 1.9 ±.8 7/3 鶴見佐伯湾まき網 1 12.9 ± 9/15 鶴見佐伯湾まき網 3 11. ±.7 7/14 鶴見佐伯湾まき網 2 1.5 ±.4 9/15 鶴見佐伯湾まき網 133 1.9 ±.7 7/14 鶴見佐伯湾まき網 36 11.9 ± 1.2 9/15 鶴見豊後水道まき網 96 13.2 ±.9 7/23 鶴見佐伯湾まき網 1 1.6 ± 9/15 鶴見豊後水道まき網 52 15.7 ± 3.9 7/23 鶴見豊後水道まき網 1 12.9 ± 9/25 鶴見佐伯湾まき網 51 11.1 ±.6 8/5 鶴見豊後水道まき網 12 17.6 ± 1.1 9/25 鶴見佐伯湾まき網 2 11.2 ± 1.6 8/5 鶴見佐伯湾まき網 35 15.9 ± 1.1 9/25 鶴見豊後水道まき網 133 13. ± 1. 8/5 鶴見豊後水道まき網 34 18.9 ± 2.5 9/25 鶴見豊後水道まき網 159 12.5 ±.9 8/5 鶴見佐伯湾まき網 32 15.9 ± 1. 9/25 鶴見豊後水道まき網 135 12.9 ±.9 8/12 鶴見佐伯湾まき網 8 15.7 ± 1.1 9/25 鶴見豊後水道まき網 139 12.7 ± 1. 8/12 鶴見佐伯湾まき網 99 15.6 ± 1. 1/2 鶴見佐伯湾まき網 3 1.6 ±.3 8/12 鶴見佐伯湾まき網 9 19.8 ± 7.4 1/2 鶴見佐伯湾まき網 1 11.3 ± 8/12 鶴見豊後水道まき網 12 15.1 ±.8 1/16 鶴見豊後水道まき網 88 17.4 ± 1.2 8/12 鶴見豊後水道まき網 21 15.7 ±.8 1/16 鶴見豊後水道まき網 5 16.8 ±.9 8/25 鶴見佐伯湾まき網 5 15.9 ± 1.7 11/27 鶴見佐伯湾まき網 3 13.7 ±.4 8/25 鶴見豊後水道まき網 7 17.5 ± 1.9 12/22 鶴見豊後水道まき網 139 21.1 ±.6 8/25 鶴見豊後水道まき網 7 17.5 ± 1.9 1/15 鶴見豊後水道まき網 92 19.9 ±.9 8/25 鶴見豊後水道まき網 16 17.6 ±.9 計 7185 8/25 鶴見豊後水道まき網 25 17.8 ± 1.3 9/3 鶴見佐伯湾まき網 25 18.8 ± 1. 9/3 鶴見豊後水道まき網 14 17.5 ± 2.5 9/15 鶴見豊後水道まき網 16 22.1 ± 1.8 9/15 鶴見豊後水道まき網 14 21.9 ± 1.2 9/15 鶴見豊後水道まき網 124 21.6 ± 1.4 9/25 鶴見佐伯湾まき網 2 22.1 ±.3 9/25 鶴見豊後水道まき網 5 24.3 ± 1.5 9/25 鶴見豊後水道まき網 43 23.5 ± 1.5 1/2 鶴見佐伯湾まき網 6 22.2 ±.8 1/2 鶴見佐伯湾まき網 1 22.9 ± 1/2 鶴見佐伯湾まき網 6 22.7 ±.9 1/16 鶴見佐伯湾まき網 1 21.6 ± 1/16 鶴見佐伯湾まき網 1 24.2 ± 1/16 鶴見豊後水道まき網 77 24.5 ±.9 1/16 鶴見豊後水道まき網 147 24.6 ±.9 11/9 鶴見佐伯湾まき網 1 22.5 ± 11/9 鶴見佐伯湾まき網 1 19.8 ± 11/27 鶴見佐伯湾まき網 6 23.3 ± 1. 12/22 鶴見豊後水道まき網 14 26.2 ±.7 1/15 鶴見豊後水道まき網 133 26.8 ± 1.2 1/15 鶴見豊後水道まき網 152 27. ± 1.2 1/19 鶴見佐伯湾まき網 3 26.7 ± 1.1 計 1529
68 大分県水試事業報告 表 3 29 年 4 月 ~21 年 3 月のカタクチイワシ体長組成 ( 被鱗体長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 尾数計 54 779 642 1687 1771 1293 596 2 64 49.5 1 1 1.5 1 1 2 2.5 3 3.5 4 1 4.5 11 5 2 5.5 44 1 1 1 2 6 1 7 5 19 17 6.5 2 53 3 1 42 91 1 7 14 42 21 3 73 142 1 13 2 7.5 1 31 55 66 67 73 85 42 27 8 29 88 71 126 116 19 8 9 157 8.5 67 134 53 176 196 99 59 2 9 99 18 55 271 267 122 78 23 9.5 113 151 72 337 326 133 24 1 18 121 6 311 328 183 17 1.5 65 48 31 196 214 178 1 11 18 7 3 118 138 132 11.5 2 2 43 39 79 12 1 1 14 25 42 12.5 3 5 5 13 1 2 2 13.5 1 14 14.5 15 15.5 16
平成平成 221 1 年度 69 表 4 29 年 4 月 ~21 年 3 月のウルメイワシ体長組成 ( 被鱗体長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 尾数計 23 769 793 1584 265 1413 97 3 139 92.5 1 1.5 1 1 2 2.5 3 1 3.5 1 4 1 4.5 2 5 2 1 2 5.5 4 12 4 1 6 7 9 28 23 2 6.5 18 11 21 56 1 7 35 26 21 127 15 7.5 18 47 16 146 2 2 8 14 135 34 165 49 3 8.5 9 28 64 179 92 8 9 2 27 1 179 223 16 9.5 89 17 176 291 34 1 26 114 186 285 69 1 1.5 5 98 116 218 114 2 11 84 77 22 178 1 11.5 41 54 129 171 12 33 36 122 232 1 12.5 5 2 89 29 13 3 15 125 15 1 13.5 3 88 12 1 1 14 6 54 61 1 14.5 1 2 15 24 15 1 19 14 1 15.5 1 1 12 6 16 2 3 1 7 16.5 1 1 14 17 14 2 1 2 17.5 18 1 14 1 18 22 13 6 18.5 29 1 9 7 19 17 1 5 12 19.5 9 1 2 4 18 2 5 1 11 15 2.5 5 44 16 21 1 2 43 15 21.5 2 1 22 1 22 2 1 1 22.5 4 4 23 1 1 23.5 2 24 24.5 1 25
7 大分県水試事業報告 表 5 29 年 4 月 ~21 年 3 月のマイワシ体長組成 ( 尾叉長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 尾数計 162 17 31 173 386 115 36 1.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 6.5 7 1 7.5 1 1 2 8 2 1 2 8.5 1 2 6 9 5 3 19 9.5 8 1 2 2 1 14 1 3 37 1 1.5 4 1 2 29 1 11 3 5 24 38 1 11.5 4 8 64 3 12 3 2 19 3 12.5 5 3 65 4 13 3 5 42 25 13.5 4 19 28 14 1 1 1 28 14.5 1 7 15 12 15 1 1 3 7 8 15.5 3 1 2 2 16 15 3 16.5 25 1 1 17 29 1 17.5 21 1 18 12 18.5 11 4 19 4 1 17 19.5 2 9 2 2 5 2.5 1 1 21 21.5 22 1 22.5 23 23.5 24 24.5 25
平成平成 221 1 年度 71 表 6 29 年 4 月 ~21 年 3 月のマアジ体長組成 ( 尾叉長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 尾数計 119 331 358 547 559 977 531 64 366 366 175.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 3 4 1 4.5 6 5 2 1 1 5.5 4 1 3 6 2 3 6.5 5 3 7 4 4 1 7.5 5 7 1 8 1 36 3 8.5 13 65 2 9 8 55 4 1 9.5 21 57 4 2 1 2 41 26 1 1.5 8 59 5 1 11 2 38 8 4 1 11.5 2 54 15 5 2 4 12 2 44 2 5 1 3 4 1 4 12.5 1 46 32 2 28 11 5 3 13 1 18 32 29 75 9 15 3 4 13.5 2 7 22 72 92 26 22 12 5 14 6 3 35 13 14 85 44 19 1 14.5 21 1 1 34 13 6 114 84 34 17 15 7 1 29 159 38 155 94 55 25 15.5 121 15 1 11 131 29 116 55 4 33 16 19 28 1 1 5 18 14 49 28 26 33 16.5 143 51 19 53 6 16 7 14 31 17 78 67 43 32 6 5 2 6 6 17.5 46 54 59 7 6 3 7 2 2 18 27 46 47 2 12 2 1 1 1 18.5 13 38 34 4 24 5 4 1 19 8 2 23 43 1 1 19.5 1 5 1 21 26 1 1 2 6 2 1 25 45 3 2.5 5 2 1 1 19 26 4 21 2 16 26 1 21.5 2 1 13 11 2 22 3 16 1 1 22.5 6 12 3 1 4 23 5 1 11 3 23.5 3 12 1 2 24 8 7 3 24.5 9 5 9 25 9 1 13 25.5 4 5 2 26 5 1 4 14 26.5 12 4 16 27 2 4 25 27.5 23 4 1 28 2 1 2 9 28.5 31 1 5 29 21 4 29.5 21 1 3 15 1 1 3.5 18 2 1 31 9 2 31.5 12 1 32 7 1 32.5 1 33 3 33.5 2 34 34.5 35 35.5 1 36
72 大分県水試事業報告 表 7 29 年 4 月 ~21 年 3 月のサバ類体長組成 ( 尾叉長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月精密測定尾数年月日漁場尾数計 3 43 322 459 239 8 14 288 尾数ゴマサバマサバ 1 7 29/4/3 豊後水道 3 4 26 1.5 3 1 29/7/14 佐伯湾 38 38 11 6 29/7/23 佐伯湾 1 1 11.5 7 29/7/23 豊後水道 1 1 12 9 29/8/5 佐伯湾 67 3 64 12.5 5 29/8/5 豊後水道 46 11 35 13 1 2 29/8/12 佐伯湾 68 1 58 13.5 1 1 29/8/12 豊後水道 33 5 28 14 2 18 29/8/17 豊後水道 2 2 14.5 1 25 29/8/25 佐伯湾 5 4 1 15 33 29/8/25 豊後水道 48 1 47 15.5 44 3 29/9/3 佐伯湾 32 2 3 16 51 29/9/3 豊後水道 16 1 15 16.5 37 29/9/15 豊後水道 62 24 38 17 28 2 29/9/25 佐伯湾 2 2 17.5 19 5 29/9/25 豊後水道 39 2 19 18 16 9 29/1/2 佐伯湾 13 13 18.5 13 11 29/1/16 佐伯湾 2 2 19 1 1 2 29/1/16 豊後水道 61 61 19.5 3 21 1 1 29/11/9 佐伯湾 2 2 2 1 34 1 29/11/27 佐伯湾 6 6 2.5 3 36 1 29/12/22 豊後水道 31 31 21 1 47 2 21/1/15 豊後水道 78 77 1 21.5 1 6 2 1 総計 683 254 429 22 2 53 2 22.5 37 5 2 23 36 13 1 23.5 21 31 1 24 1 35 61 2 1 1 24.5 15 52 7 5 25 2 7 38 12 12 25.5 3 17 24 37 26 3 1 39 53 26.5 3 37 52 27 15 58 27.5 5 36 28 18 28.5 1 6 29 1 29.5 1 2 3 3 3.5 2 1 31 1 31.5 5 1 1 32 4 3 32.5 2 1 1 33 33.5 2 34 34.5 2 35 1 35.5 36 4 36.5 1 37 37.5 38 38.5 39 39.5 2 4 4.5 41 41.5 42 42.5 43 43.5 44 44.5 45
平成平成 221 1 年度 73 表 8 29 年 4 月 ~21 年 3 月のサワラ体長組成 ( 尾叉長 cm) 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 尾数計 1 4 2 18 169 323 55 277 1 7 1 2 2 21 22 23 24 25 26 27 28 29 3 31 32 33 34 35 36 37 38 39 3 4 6 41 5 1 42 1 7 7 43 1 9 3 27 44 1 1 8 42 1 45 1 6 1 52 2 46 2 1 48 2 4 47 4 3 38 3 2 48 1 1 18 6 49 3 9 4 5 1 7 2 51 2 8 2 52 1 3 4 53 1 1 8 54 1 1 8 55 2 56 2 2 3 1 57 2 1 2 58 1 3 2 2 2 59 1 6 2 6 1 3 5 61 3 11 3 1 62 1 21 4 1 63 3 17 7 64 2 21 1 1 1 65 14 26 1 66 9 19 1 1 67 1 34 6 1 2 68 9 29 2 1 2 69 1 24 2 2 1 7 11 35 6 1 1 2 71 5 25 6 72 4 15 1 2 73 2 12 1 74 1 3 3 2 1 2 75 1 1 1 3 2 1 76 2 4 77 1 3 1 78 1 3 1 79 2 1 8 1 81 82 83 1 84 85 86 87 1 88 89 9 91 92 1 93 94 95 96 97 98 99 1 11 12 13 14 15 16 17 18 19 11 111 112 113 114 115 116 117 118 119 12 1 121 122 123 124 125 126 127 128 129
74 大分県水試事業報告 表 9 29 年 4 月 ~21 年 3 月における大分県沿岸の主要魚種卵稚仔採集量 ( 浅海定線 ) 個 / 曳 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 マイワシ 卵 稚仔 カタクチ 卵.1 53.3 11.3.8 3.2.9.1 稚仔.7 2. 8.4.3.7. ウルメ 卵 稚仔 サバ類 卵.7 稚仔..2 タチウオ 卵.1.1.1.3 稚仔.2.1 マアジ 稚仔.1... 調査点数 18 18 18 18 18 18 18 18 16 18 18 表 1 29 年 4 月 ~21 年 3 月における大分県沿岸の主要魚種卵稚仔採集量 ( 沿岸定線 ) 個 / 曳 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 マイワシ 卵 稚仔.2.2 カタクチ 卵.2 3.3 3.8.2 稚仔.6 1. 2.1.9.5.2 ウルメ 卵.7.2 稚仔.8 サバ類 卵.2..1.1 稚仔 タチウオ 卵.2.5.5.5 1.7.5 稚仔.1.1.2.2.1 マアジ 稚仔.1.1 調査点数 13 13 13 13 13 13 13 12 13 13 13 表 11-1 モジャコ資源調査結果 調査日 3 月 31 日 4 月 14 日 4 月 22 日 5 月 7 日 視認流れ藻数 3 23 127 112 採取流れ藻数 3 5 15 13 モジャコ付着数 2 65 23 196 平均尾数 ( 尾 / 藻 ).7 13. 15.3 15.1 平均全長 ( cm ) 5.2 2.9 3.2 3.
平成平成 221 1 年度 75 表 11-2 モジャコ資源調査結果 ( 詳細 ) 月日 測点 時刻 位置表面水温流れ藻及び付着生物の状況 N E ( ) 大きさ (m m) 重量 ( kg ) 視認流れ藻数付着モジャコ尾数 3 月 31 日 9モ1-1-1 13:31 32.5.824 132.2.678 15.5.2.2.1 計 3 個 9モ1-1-2 13:48 32.51.724 132.3.599 15.4.3.3.5 9モ1-2-1 14:9 32.54.247 132.5.153 16.5.5.5 3. 2 4 月 14 日 9モ2-1-1 8:31 - -.7.7 計 23 個 15 9モ2-1-2 8:37 - - 15.9 1. 1. 45 9モ2-2-1 11:25 - - 16.9.5.5 4 9モ2-2-2 11:29 - -.2.2 1 9モ2-3-1 12:17 - -.5.5 4 月 22 日 9モ3-1-1 1:14 32.54.89 132.1.555 18.1.5.5.9 計 127 個 47 9モ3-1-2 - - - 18.2.5.5 1.1 8 9モ3-2-1 1:35 32.51.997 132.1.712 18.8.5.5 1.5 7 9モ3-1-1 11:31 32.44.281 132.1.32 2..5.5.6 1 9モ3-3-2 - - - 18.5.3.3.5 14 9モ3-4-1 11:53 32.43.88 132.9.325 19.5.3.3.4 8 9モ3-4-2 - - - 18.9.3.3 1. 21 9モ3-5-1 12:51 32.44.13 131.59.243 17.9.5 5 7.5 19 9モ3-5-2 - - - - 1. 1. 4.8 7 9モ3-6-1 13:25 32.46.425 131.59.764 17.5 2. 2. 1.3 9 9モ3-6-2 - - - - 1.5 1.5 7.6 27 9モ3-7-1 13:5 32.46.634 132.1.172 17.5.3.3 1.1 9モ3-8-1 14:19 32.51.58 132.3.312 17..5.5 2.1 3 9モ3-8-2 - - - -.5.5 1.9 31 9モ3-8-3 - - - - 2. 2. 12.3 19 5 月 7 日 9モ4-1-1 1:1 32.56.793 132.11.6 2..6.6 5.5 計 112 個 13 9モ4-1-2 11:4 32.45.77 132.1.375 -.4.4 1.7 17 9モ4-2-1 11:14 32.43.942 132.1.194 19.5.3.3.9 3 9モ4-2-2 - - - 19.7.3.3.7 48 9モ4-3-1 11:43 32.43.257 132.5.369 19.6.5.5 3.5 5 9モ4-1-1 11:55 32.42.954 132.4.833 19.8.5.5 1.3 4 9モ5-1-1 12:51 32.43.828 131.57.82 2..3.3.7 26 9モ6-1-1 13:22 32.46.37 131.59.66 19.8.4.4 1.6 4 9モ6-1-2 - - - -.5.5 5.5 13 9モ7-1-1 13:47 32.49.57 1321.763 18.8.2.2.5 26 9モ8-1-1 14:17 32.52.722 132.4.465 18.4.2.2.3 8 9モ9-1-1 14:32 32.53.989 132.5.371 19. - 39.6 13 9モ1-1-1 15:1 32.56.947 132.6.363 17.9.7.7 8. 16
76 大分県水試事業報告 表 12 魚市場調査によるマダイの年齢別漁業種類別個体数 年齢 釣り 刺網 定置網 底曳網 延縄 船曳網 まき網 養殖 その他 不明 合計 4 4 1 19 57 2 238 1 52 8 17 3 442 2 247 85 3 647 5 13 14 165 22 2,218 3 47 379 46 273 11 131 119 66 254 1,749 4 74 13 22 116 9 3 158 36 217 1,458 5 317 55 13 22 11 12 37 4 1 75 556 6 193 46 24 28 11 7 36 1 15 67 428 7 93 23 7 1 1 4 15 1 6 41 21 8 95 14 13 9 3 3 24 4 41 26 9 35 14 4 4 1 3 12 2 1 85 1 歳以上 32 94 72 44 9 29 119 21 14 83 不明 45 3 156 16 6 18 361 合計 2,556 1,617 281 1,551 62 39 542 6 348 1,185 8,538 表 13 魚市場調査によるヒラメの年齢別漁業種類別個体数 年齢 底曳網刺網釣り定置網その他不明 合計 7 7 1 1 (1) 7 23 (1) 1 77 (3) 84 (7) 17 (1) 6 (1) 1 11 (1) 196 (13) 2 321 (9) 98 (16) 7 9 (1) 9 15 (1) 459 (27) 3 42 (9) 68 (6) 5 13 (1) 9 (1) 11 (1) 526 (18) 4 153 (1) 25 (4) 2 (1) 1 1 4 195 (6) 5 45 8 1 2 3 59 6 2 (1) 8 (1) 2 1 31 (2) 7 7 1 2 (1) 2 (1) 12 (2) 8+ 3 6 (1) 1 9 (2) 3 (1) 3 52 (4) 1,8 (23) 35 (35) 33 (2) 53 (7) 26 (2) 56 (4) 1,553 (73) *( ) はそのうち放流魚 漁獲量 ( トン ) 14 12 1 8 6 4 2 その他 刺網 小底 定置網 船びき網 中型まき網 大中型まき網 釣り 漁獲量 ( トン ) 8 6 4 2 漁獲量 CPUE 12 1 8 6 4 2 CPUE( 漁獲量 kg/ 隻 ) 29 年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 年月 23 24 25 26 27 28 29 年 図 4-1 漁業種類別タチウオ漁獲量図 4-2 釣りによる漁獲量および CPUE の推移 ( 臼杵 )
平成平成 221 1 年度 77 調査月日 6 月 11 日 8 月 19 日 9 月 29 日 1 月 28 日 11 月 3 日 銘柄 ( 尾 /5kg) N 表 14 平均肛門前長 (mm) タチウオ精密測定結果 雌 平均体重 (g) 平均 GSI N 平均肛門前長 (mm) 平均体重 (g) 平均 GSI 1 1 328 584 61 19 26 272 295 54 12 26 247 37 22 14 249 215 4 8 256 233 39 28 13 247 214 42 15 24 193 32 平均 27 36 5 251 22 35 3 3 474 1,419 73 12 13 299 47 56 16 14 278 328 63 2 256 259 34 25 18 25 238 74 12 243 198 31 平均 286 384 66 245 27 32 9 9 324 487 71 16 17 277 322 72 2 2 261 268 6 21 21 253 243 46 25 52 24 2 38 1 247 227 11 平均 257 258 51 12 9 327 443 54 3 3 423 32 16 17 286 318 61 2 38 266 247 49 5 257 222 19 25 25 249 23 25 3 247 199 19 平均 271 268 45 266 271 23 12 8 336 536 5 4 319 438 12 16 11 29 335 56 6 268 263 7 2 28 269 256 19 12 272 257 9 25 7 252 2 13 19 241 189 11 平均 281 36 3 262 244 1 雄
78 大分県水試事業報告 2, 漁獲量 ( kg ) 15, 1, 2-28 年平均 28 年 29 年 5, 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1 11 12 月 図 5 鶴見市場におけるイサキ漁獲量推移 表 15 イサキ精密測定結果 雌雄採集日漁法平均平均個体数個体数尾叉長 (mm) 体重 (g) 生殖腺熟度指数尾叉長 (mm) 体重 (g) 生殖腺熟度指数 29/6/3 一本釣り 8 321 569 13.5 2 39 52 14. 29/7/3 一本釣り 6 291 416 11. 8 288 412 11.6 29/7/14 定置網 6 218 161 4.4 8 211 146 5.1 29/9/3 定置網 7 334 554 2.4 5 354 672 1.3 29/9/15 一本釣り 定置網 6 244 222 1.6 16 276 351.5 29/1/16 一本釣り 2 299 363 1.5
平成 21 年度図 6-1 月別尾叉長組成 ( 臼杵市場 ) 5 1 15 2 25 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=26 29/1 5 1 15 2 25 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=17 29/2 2 4 6 8 1 12 14 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=53 29/3 2 4 6 8 1 12 14 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=46 29/4 2 4 6 8 1 12 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=12 29/5 2 4 6 8 1 12 14 16 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=137 29/6 2 4 6 8 1 12 14 16 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=167 29/7 2 4 6 8 1 12 14 16 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=167 29/8 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=178 29/9 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=33 29/1 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N= 29/11 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N= 29/12 79 平成 2 1 年度
大分県水試事業報告図 6-2 月別尾叉長組成 ( 鶴見市場 ) 5 1 15 2 25 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=19 29/1 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=257 29/2 2 4 6 8 1 12 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=29 29/3 5 1 15 2 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=223 29/4 2 4 6 8 1 12 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=794 29/5 2 4 6 8 1 12 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=721 29/6 2 4 6 8 1 12 14 16 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=867 29/7 2 4 6 8 1 12 14 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=1216 29/8 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=6 29/9 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=239 29/1 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=95 29/11 2 4 6 8 1 1 15 2 25 3 35 4 45 5 N=116 29/12 8 大分県水試事業報告
平成平成 221 1 年度 81 6 5 漁獲量 ( トン ) 4 3 2 1 1986 年 1987 年 1988 年 1989 年 199 年 1991 年 1992 年 1993 年 1994 年 1995 年 1996 年 1997 年 1998 年 1999 年 2 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 図 7 保戸島支店におけるトラフグ漁獲量の推移 12 1 漁獲量 ( トン ) 8 6 4 佐賀関臼杵保戸島鶴見 2 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 図 8 主要 4 支店におけるトラフグ漁獲量の推移 6 4 2 2 4 6 1 月 N=248 N=-25 2 3 4 5 6 7 図 9 臼杵市仲買に水揚げされたトラフグの全長組成 (21 年 1 月 それぞれの下段は前年の全長組成 )
82 大分県水試事業報告
平成 2 1 年度 83 タチウオ卵採集数 ( 個体 /1,m3 あたり ) 4,5 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下上中下 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 豊後水道 豊予海峡 別府湾 伊予灘
84 大分県水試事業報告
平成 2 1 年度 85
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平成平成 2211 年度 87 立体的魚礁漁場開発事業 ( 国庫補助 ) 西山雅人 白樫真 真田康広 事業の目的既存の人工魚礁群の中に新たに中層魚礁が 25 ~ 27 年度に設置された 本事業は 既存の人工魚礁群と中層魚礁から構成された立体的な魚礁漁場について 蝟集魚類量 漁獲状況 および魚礁利用実態等から魚礁の効果を明らかにすることを目的としている 今年度は 26 年 1 月 14 日に中層魚礁 ( コスモフロート 2 基 ) が設置された佐賀関漁場 26 年 9 月 14 日に中層魚礁 ( コスモフロート 1 基 AK 中層魚礁 1 基 ) が設置された津久見漁場 および 27 年 9 月 18 日に中層魚礁 (AK 中層魚礁 2 基 ) が設置された臼杵漁場を対象に調査を実施した ( 図 1) 調査の結果は平成 21 年度立体的魚礁漁場開発事業調査報告書に記載したので ここでは概要のみの報告とした 事業の方法蝟集効果 生物調査 1) 計量魚探調査佐賀関漁場において中層魚礁設置前後の蝟集状況を確認するため 調査船搭載の計量魚群探知機 ( カイジョー社製 KFC-3) により調査した 29 年 4 月 28 日 7 月 22 日 1 月 21 日及び 21 年 1 月 26 日に実施した 2) 魚類蝟集調査佐賀関漁場佐賀関では 29 年 4 月 14 日 5 月 19 日 7 月 17 日 1 月 6 日 3 日 21 年 1 月 25 日および 2 月 22 日にダイバーによる目視観察により 中層魚礁ならびに既存の魚礁 (1988 年度設置 ) に蝟集している魚種 大きさ 個体数を調べた なお 中層魚礁では目視観察に加えて固定カメラを用いたインターバル撮影によって調べた 津久見漁場 29 年 5 月 13 日 9 月 7 日および 12 月 11 日にダイバーによる目視観察により 中層魚礁ならびに既存の魚礁 (1989 年度設置 ) に蝟集している魚種 大きさ 個体数を調べた なお 中層魚礁では目視観察に加えて固定カメラによるインターバル撮影によって調べた 臼杵漁場 29 年 4 月 16 日 7 月 9 日 1 月 11 日および 21 年 1 月 19 日にダイバーによる目視観察によって 中層魚礁ならびに既存の魚礁 (199 年度沈設 ) に蝟集している魚種 大きさ 個体数を調べた なお 中層魚礁は目視観察に加えて固定カメラによるインターバル撮影によって調べた 3) 標本船等による試験操業調査佐賀関漁場では 用船した漁船に調査員が乗船し釣りによる試験操業を行い 魚礁の漁獲効果を把握した 津久見漁場および臼杵漁場では 大分県漁業協同組合津久見支店および臼杵支店にそれぞれ所属する漁業者 ( 各 1 名 ) に委託し 中層魚礁を設置する魚礁域において一本釣りによる試験操業を行い 魚礁設置前および設置後の魚礁の漁獲効果を把握した 調査は佐賀関が 5 月 15 日から 3 月 11 日までの計 1 回 津久見が 4 月 27 日から 5 月 19 日までの計 2 回 臼杵が 5 月 15 日から 12 月 9 日までの計 8 回 1 操業あたり 5 ~ 7 時間を基準とした この際 併せて付近の僚船の出漁状況を確認した 4) テレメトリーによる魚群滞留調査佐賀関漁場において 腹腔内に超音波発信機 ( ピンガー ) を埋め込んだイサキを中層魚礁周辺に放流し 中層魚礁 給餌ブイおよび周辺の既存魚礁に設置した固定式受信機で信号を受信し イサキの滞留の有無を把握した ピンガー装着魚 ( スパゲティー型タグも併せて装着 )19 尾を放流した 供試魚は佐賀関漁場において調査員自ら試験操業によって釣獲した個体である
88 大分県水試事業報告 図 1 大分県における海洋牧場と調査位置事業の結果 1. 蝟集効果 生物調査 1) 計量魚探調査佐賀関漁場毎回 中層魚礁付近に魚群反応が認められた 4 月は礁体の上部で反応が得られた 7 月の調査ではパラメーターに不備があったため 他の調査日と比較できないことからデータを除外した 1 月 1 月の調査では礁体の上部から下部を覆うような反応が得られた 2) 潜水目視調査佐賀関漁場出現した魚類は種類数は既設魚礁では 4 月及び 5 月 14 種類 7 月 9 種類 1 月以降は 7 ~ 14 種類であった 中層魚礁の目視観察では 1 月に 6 種類 他は 2 ~ 5 種類であった インターバル撮影では 1 月に 8 種類 他は 4 ~ 6 種類であった 蝟集量は既設魚礁では 4 月から 2 月にかけて.3kg/ 空 m 3 ~ 1.kg/ 空 m 3 であった 4 月から 2 月までの既設魚礁の平均蝟集量は.46kg/ 空 m 3 であった 中層魚礁の 4 月から 2 月までの平均蝟集量は インターバル撮影が 373.4kg/ 基 目視観察が 17.4kg/ 基とインターバル撮影が約 21 倍多く 出現種類数と同様にインターバル撮影の有効性が確認された ( 図 2) 後述する津久見漁場と臼杵漁場においても同様にインターバル撮影の有効性が確認された 出現した魚種のうちイサキは既設魚礁 中層魚礁ともに周年にわたって確認された 特に中層魚礁では 4 月には 766.2kg/ 基と最大値に達した 4 月から 2 月までの平均蝟集量は 既設魚礁が.4kg/ 空 m 3 中層魚礁が 329.2kg/ 基であった 他の魚種に比べて平均蝟集量が高いことから イサキは当該漁場にの優占種と推測され 4 月および 1 月に蝟集量が多くなる傾向が確認された 津久見漁場既設魚礁における魚類の出現種類数は 5 月は 5 種類 蝟集量は.2kg/ 空 m 3 であった 9 月は出現魚種は 11 種類 蝟集量は.3kg/ 空 m 3 に増加した 12 月は出現魚種は 8 種類 蝟集量は.11kg/ 空 m 3 に増加した これらの変動はマアジの出現の有無によるところが大きい 中層魚礁における魚類の出現種類数は 目視観察調査 インターバル撮影調査ともに 3 ~ 7 種類とほぼ一定であった 2 基の中層魚礁における 26 年 1 月から 29 年 12 月までの平均蝟集量は インターバル撮影で 3.2kg/ 基 目視観察で 1.5kg/ 基とインターバル撮影が約 2 倍多かった 1, インターバル 1 インターバル撮影による蝟集量 ( kg / 基 ) 8 6 4 2 目視観察 8 6 4 2 目視観察による蝟集量kg g/ 基 ) H18.4 H18.7 H18.1 H19.1 H19.4 H19.7 H19.1 H2.1 H2.4 H2.5 H2.7 H2.1 H21.1 H21.3 H21.4 H21.5 H21.7 H21.1 H22.1 H22.2 (3ヶ月) (6ヶ月) (9ヶ月) (12ヶ月)(15ヶ月)(18ヶ月)(21ヶ月)(24ヶ月)(27ヶ月)(28ヶ月)(3ヶ月)(33ヶ月)(36ヶ月)(38ヶ月)(39ヶ月)(4ヶ月)(42ヶ月)(45ヶ月)(48ヶ月)(49ヶ月) 調査年月 ( 経過年月 ) 図 2 中層魚礁における魚類の蝟集量の推移
平成平成 2211 年度 89 中層魚礁タイプの違いによる蝟集生物量を比較したところ 1 月から 12 月までの目視観察による平均蝟集量は コスモフロート.5kg/ 基 AK 中層魚礁 2.4kg/ 基であった ( 図 3-1) また インターバル撮影では 2.5kg/ 基 3.8kg/ 基であった ( 図 3-2) AK 中層魚礁での蝟集量が高いのは 28 年 5 月にチダイの蝟集量が増加したことによる この調査日を除いては出現種類数同様に 29 年度時点では 構造の違いによる蝟集量の明確な差は確認されなかった 量に大きな差は確認されなかった 28 年 1 月には試験区で 1.1kg/ 基 対照区で 14.2kg/ 基と対照区では試験区の約 12 倍の蝟集量を示した ( 図 4-1) インターバル撮影による蝟集量は 27 年 1 月に試験区で 2.kg/ 基 対照区で.3kg/ 基と試験区では対照区の約 8 倍の蝟集量を示した 同年 12 月 28 年 4 月では試験区と対照区で蝟集量に大きな差は確認されなかった 28 年 7 月には試験区で 4.5kg/ 基 対照区で 3.kg/ 基と試験区では対照区の約 1.5 倍の蝟集量を示した 同年 1 月には試験区 25 2 AK 中層魚礁 コスモフロート で 6.3kg/ 基 対照区で.5kg/ 基と試験区では対照区 の約 14 倍の蝟集量を示した 29 年 1 月には試験 目視観察による蝟集量 ( kg / 基 ) 15 1 5 区で.1kg/ 基 対照区で 1.1kg/ 基 4 月に試験区で 1.9kg/ 基 対照区で.6kg/ 基 7 月に試験区で 2.1kg/ 基 対照区で.7kg/ 基 1 月に試験区で 2.7kg/ 基 対照区で 7.1kg/ 基 21 年 1 月に試験区で 1.6kg/ 基 H18.1 H19.1 H19.5 H19.9 H19.12 H2.5 H2.9 H2.12 H21.5 H21.9 H21.12 対照区で 1.7kg/ 基であった ( 図 4-2) (1 ヶ月 ) (4 ヶ月 ) (8 ヶ月 ) (12 ヶ月 ) (15 ヶ月 ) (2 ヶ月 ) (24 ヶ月 ) (27 ヶ月 ) (32 ヶ月 ) (36 ヶ月 ) (39 ヶ月 ) 調査年月 ( 経過年月 ) 図 3-1 中層魚礁の蝟集量 ( 目視観察 ) の推移 16 1 蝟集量試験区 3 AK 中層魚礁 14 12 蝟集量対照区出現数試験区出現数対照区 8 インターバル撮影による蝟集量 ( kg / 基 ) 2 1 コスモフロート 目視観察による蝟集量 ( kg / 基 ) 1 8 6 4 2 H19.1 H19.12 H2.4 H2.7 H2.1 H21.1 H21.4 H21.7 H21.1 H22.1 6 4 2 出現種類数 (1 ヶ月 ) (3 ヶ月 ) (7 ヶ月 ) (1 ヶ月 ) (13 ヶ月 ) (16 ヶ月 ) (19 ヶ月 ) (22 ヶ月 ) (25 ヶ月 ) (28 ヶ月 ) 調査年月 ( 経過年月 ) H18.1 H19.1 H19.5 H19.9 H19.12 H2.5 H2.9 H2.12 H21.5 H21.9 H21.12 (1ヶ月) (4ヶ月) (8ヶ月) (12ヶ月) (15ヶ月) (2ヶ月) (24ヶ月) (27ヶ月) (32ヶ月) (36ヶ月) (39ヶ月) 調査年月 ( 経過年月 ) 図 3-2 中層魚礁の蝟集量 ( インターハ ル撮影 ) の推移 図 4-1 12 中層魚礁の蝟集量 ( 目視観察 ) の推移 蝟集量試験区 12 臼杵漁場既設魚礁における魚類の出現種類数は 4 月は 8 種類 蝟集量は.5kg/ 空 m 3 であった 7 月は 11 種類 蝟集量は.14kg/ 空 m 3 であった 1 月は 8 種類 蝟集量は.17kg/ 空 m 3 であった 1 月は 9 種類 蝟集量は.3kg/ 空 m 3 であった 津久見漁場と同様にこれらの変動はマアジの出現の有無によるところが大きい 中層魚礁における魚類の出現種類数は 目視観察調査では 5 ~ 7 種類 インターバル撮影調査では 5 ~ 1 種類で推移した 中層魚礁における目視観察による蝟集量は 27 年 1 月に試験区で 12.5kg/ 基 対照区で 1.kg/ 基と試験区では対照区の約 12 倍の蝟集量を示した 27 年 12 月 28 年 4 月 7 月 29 年 1 月 4 月 7 月 1 月 21 年 1 月では試験区と対照区で蝟集 平均蝟集量 (g/ 基 ) 1 8 6 4 2 H19.1 (1 ヶ月 ) 図 4-2 蝟集量対照区 出現数試験区 出現数対照区 H19.12 (3 ヶ月 ) H2.4 (7 ヶ月 ) H2.7 H2.1 (1ヶ月) (13ヶ月) H21.1 (16 ヶ月 ) 調査年月 ( 経過年月 ) H21.4 (19 ヶ月 ) H21.7 H21.1 (22ヶ月) (25ヶ月) H22.1 (28 ヶ月 ) 中層魚礁の蝟集量 ( インターハ ル撮影 ) の推移 3) 標本船等による試験操業調査佐賀関漁場 1 回の試験操業でイサキ ウマヅラハギ ササノハベラ チダイ トゴットメバル ブリ マアジ マダイ マルアジが合計 14 個体 56.1kg が漁獲された 漁獲重量の多い上位 5 種は チダイ 2.kg イサキ 1.3kg マアジ 5.7kg マダイ 3.7kg ウマヅラハギ 1.8kg であった 1 日当たりの総漁獲重量は 1 8 6 4 2 出現種類数
9 大分県水試事業報告 1.5 ~ 11.66kg CPUE は.23 ~ 2.9kg/ 時間であっ た ( 表 1) 釣獲した 19 尾のイサキうち 数個体が中層魚礁を設置した周辺海域に 1 年近く滞留した ( 表 4) 津久見漁場 2 回の試験操業でマアジ マダイが合計 51 個体 8.7kg が漁獲された マアジの漁獲重量が 8.6kg と最も多かった 1 日当たりの総漁獲重量は 3.2 ~ 5.5kg であった CPUE は.5 ~ 1.1kg/ 時間であった ( 表 2) 臼杵漁場 8 回の試験操業でチダイ マアジ マルアジ マダイ ネンブツダイ カサゴ カイワリ ウルメイワシ カワハギ シロサバフグ カゴカキダイ ブリ ( 地方名 : ヤズ ) が合計 267 個体 62.kg が漁獲された 漁獲量が最も多いのは チダイで 41.7kg 次いでマアジが 21.kg であった CPUE は.1 ~ 2.9kg/ 時間であった ( 表 3) 4) テレメトリーによる魚群滞留調査佐賀関漁場において調査員自ら試験操業によって 今後の課題潜水目視調査の際にダイバーの影響によって 魚礁に蝟集した魚類が逸散することを考慮し 中層魚礁において固定カメラを用いたインターバル撮影調査を実施した その結果 潜水目視調査では確認できなかった魚類の蝟集が認められ 蝟集量は佐賀関漁場 津久見漁場および臼杵漁場ともに目視調査を上回った インターバル撮影の有効性は確認されたが データ処理に要する労力が多大で 今後は省力化に向けた工夫が望まれる 佐賀関漁場における優占魚種であるイサキは 中層魚礁付近に周年滞留していることが明らかとなった しかし同一の魚群が周年に亘り滞留してるかは不明である 今後は産卵等による魚群の入れ替わり現象が存在するかを検討する必要がある 回次月日 表 1 操業時間 佐賀関立体的魚礁漁場における標本船による試験操業結果 総漁獲量 (kg) 主な釣獲魚 CPUE (kg/ 時間 ) 7:45 ~ 11:2 1 5 月 15 日 2.52 マアジ (6) 2,516.6g.48 中潮 13: ~ 14:4 2 6 月 26 日 5:3 ~ 1:3 1.32 マアジ (7)1.6g, チダイ (1).24g, イサキ (1)-g.26 中潮 備 考 3 8 月 27 日 8:1 ~ 13:5 1.86 4 1 月 27 日 1:35 ~ 15: 3.27 5 11 月 25 日 9:2 ~ 14:35 2.68 6 12 月 8 日 9:3 ~ 14: 7.82 7 1 月 8 日 1:2 ~ 14:5 1.5 8 1 月 21 日 11:3 ~ 13:15 3.42 9 2 月 1 日 8:3 ~ 14:5 11.66 1 3 月 11 日 8:45 ~ 14: 8.34 ウマズラハギ (1)638.g,, マアジ (1) 163.4g, マダイ (1) 392.4g, イサキ (1)671.g イサキ (3)1,512.4g, チダイ (1) 212.7g, マダイ (3) 1,519.g, マルアジ (2)3.7g イサキ (3)1,582.9g, チダイ (3) 414.4g, マアジ (7)44.4g, マダイ (5)637.7g イサキ (6)3518.4g, チダイ (2)962.6g ブリ (1)827.9g, トゴットメバル (1)226.3g チダイ (4)2,217.1g, イサキ (2), マダイ (4)596.3g ウマヅラハギ (1)63.g, ササノハベラ (1)57.3g, チダイ (19) 9,576.6g, ブリ (1)779.7g, マアイサキ (4), チダイ (12)6,797.4g, マアジ (2) 1,214.1g, マダイ (1)326.1g.38 中潮.74 小潮.51 小潮 1.74 小潮.23 小潮 1.95 小潮 2.9 中潮 1.59 若潮
平成平成 2211 年度 91 表 2 津久見立体的魚礁漁場における標本船による試験操業結果 回次月日 操業時間 付近の操業僚船隻数 総漁獲量 (kg) 推定漁獲量 (kg/ 日 ) 主な釣獲魚 CPUE (kg/ 時間 ) 備 考 1 4 月 27 日 5: ~ 12: 隻 3.21 3.2 マアジ (18)3,212g.5 中潮 2 5 月 19 日 9: ~ 14: 2 隻 5.53 16.6 マアジ (32)5,368g, マダイ (1) 16g 1.1 長潮 表 3 臼杵立体的魚礁漁場における標本船による試験操業結果 回次月日 操業時間 付近の操業僚船隻数 総漁獲量 (kg) 推定漁獲量 (kg/ 日 ) 主な釣獲魚 CPUE (kg/ 時間 ) 備 考 1 5 月 15 日 7: ~ 16: 隻.9.9 マアジ (2)513.1g, チダイ (1)355.5g.1 中潮 2 6 月 3 日 7: ~ 14: 隻 3.8 3.8 3 7 月 13 日 8:3 ~ 14: 隻 7.1 7.1 4 8 月 21 日 7:5 ~ 14: 隻 9.1 9.1 チダイ (1)88.9g, マアジ (2)3,187.9g, マダイ (1)259.7g, ネンブツダイ (1)13.8g, カサゴ (1)63.1g, シロサバフグ (1)215.7g チダイ (9)2,488.g, マアジ (36)3,122.2g, マダイ (3)1,272.5g, カワハギ (1)177.4g チダイ (11)3,748.2g, マアジ (21)2,424.1g, マダイ (4)2,928.g, カイワリ (1)37.3g.5 小潮 1.1 中潮 1.6 大潮 5 9 月 8 日 6:5 ~ 13: 3 隻 4.3 17.2 チダイ (4)1,13.8g, マアジ (28)2,744.3g, マルアジ (4)217.5g, マダイ (1)25.g, ウルメイワシ (1)12.g, カゴカキダイ (1)11.5g.7 中潮 6 1 月 27 日 7: ~ 13:15 3 隻 8.5 34.1 チダイ (16)8,498.8g, ネンブツダイ (1)24.g 1.4 長潮 7 11 月 24 日 6: ~ 1:3 1 隻 1.8 118.6 チダイ (31)1,778.5g 2.4 小潮 8 12 月 9 日 6:3 ~ 12:3 28 隻 17.5 57.8 チダイ (62)14,773.3g, マダイ (1)288.9g, カイワリ (1)47.4g, ブリ (21)2,41.1g, 2.9 小潮 表 4 イサキ標識放流 (Code Tag) ピンガー受信装置 (VR-1) による蝟集確認の状況年月日標識 No. FL(cm) 雌雄摘要シリアル番号 ID 番号 6/24 7/13 8/18 1/9 1/22 12/2 1/19 1/21 2/16 3/9 4/24 5/15 5/19 6/26 7/17 8/11 8/27 1/6 1/27 11/25 12/8 1/8 1/21 1/25 2/1 2/22 3/11 3/19 28/6/24 OT-1( 白 ) 4.5 156592 49 13841 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)1 28/6/24 OT-11( 白 ) 35 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)1 28/6/24 OT-12( 白 ) 41 156594 51 13843 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)2 28/6/24 OT-13( 白 ) 34 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)1 28/6/24 OT-14( 白 ) 38 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)2 28/6/24 OT-15( 白 ) 36 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)1 28/6/24 OT-17( 白 ) 34 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)2 28/6/24 OT-18( 白 ) 37.5 156591 48 1384 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)1 28/6/24 OT-19( 白 ) 34 624 放流群 ( ホコ 瀬 etc.)2 28/6/24 OT-2( 白 ) 39 156593 5 13842 生残試験 (6/24) 28/8/18 OT-33( 白 ) 33.5 159179 2 14218 818 放流群 (6.26 魚礁付き群 ) 28/8/18 OT-34( 白 ) 32 159178 1 14217 818 放流群 (6.26 魚礁付き群 ) 28/1/22 OT-35( 白 ) 39 生残試験 (6/24) 供試魚 28/1/22 OT-36( 白 ) 31 生残試験 (6/13) 供試魚 28/1/22 OT-37( 白 ) 42 1681 92 14359 122 放流群 ( 平瀬 ) 28/1/22 OT-38( 白 ) 37 1682 93 1436 122 放流群 ( 平瀬 ) 28/1/22 OT-39( 白 ) 37.5 1684 95 14362 122 放流群 ( 平瀬 ) 28/12/2 OT-41( 白 ) 34 15918 3 14219 122 放流群 (11.26 魚礁付き群 ) 28/12/2 OT-42( 白 ) 39 1683 94 14361 122 放流群 (12.2 魚礁付き群 ) 29/1/19 OT-43( 白 ) 36 159181 4 1422 119 放流群 (12.2 魚礁付き群 ) 29/1/19 OT-44( 白 ) 34.5 119 放流群 (12.2 魚礁付き群 ) 4/12 再捕 ( 高島西 ) 29/4/24 OT-45( 白 ) 36.8 171843 163 16336 424 放流群 (1.19 魚礁付き群 ) 29/4/24 OT-46( 白 ) 33.5 171844 164 16337 424 放流群 (1.19 魚礁付き群 ) 29/4/24 OT-47( 白 ) 34 171845 165 16338 424 放流群 (1.19 魚礁付き群 ) 29/6/26 OT-49( 白 ) 37 171846 166 16339 626 放流群 (6.26 魚礁付き群 ) 29/8/27 OT-5( 白 ) 37.5 171847 167 1634 827 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/8/27 OT-51( 白 ) 36 171848 168 16341 827 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/1/27 OT-52( 白 ) 33.5 178741 16 62472 127 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/1/27 OT-53( 白 ) 32 178742 17 62473 127 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/1/27 OT-54( 白 ) 33 178743 18 62474 127 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/1/27 OT-55( 白 ) 32 178744 19 62475 127 放流群 (8.27 魚礁付き群 ) 29/11/25 OT-56( 白 ) 33 178745 11 62476 1125 放流群 (1.27 魚礁付き群 ) 29/11/25 OT-57( 白 ) 32.5 178746 111 62477 1125 放流群 (1.27 魚礁付き群 ) 29/12/8 OT-61( 白 ) 34.5 17942 5 13842 128 放流群 (11.25 魚礁付き群 ) 21/3/11 OT-62( 白 ) 33. 184674 234 4987 311 放流群 (1.21 魚礁付き群 ) 21/3/11 OT-63( 白 ) 34. 184675 235 4988 311 放流群 (1.21 魚礁付き群 ) 21/3/19 OT-64( 白 ) 34.5 184676 236 4989 319 放流群 (3.11 魚礁付き群 ) 21/3/19 OT-65( 白 ) 34. 184677 237 499 319 放流群 (3.11 魚礁付き群 ) 21/3/19 OT-66( 白 ) 37. 184678 238 4991 319 放流群 (3.11 魚礁付き群 ) 21/3/19 OT-67( 白 ) 36. 184679 239 4992 319 放流群 (3.11 魚礁付き群 ) ; 発信器 ( コート 化ヒ ンカ ー ) 装着魚が放流直後に確認できたもの ; 受信装置により蝟集が確認できたもの
92 大分県水試事業報告 魚礁効果調査事業 西山雅人 真田康広 事業の目的本県では県や市町村が事業主体となり漁場整備を実施している 整備した漁場の効果は 標本船日誌による操業日誌データの収集や試験操業等をもとに把握している しかしこの手法では漁業者への負担 経費等の問題から十分な量のデータ確保が困難なうえ 集積したデータの精度も十分ではない 一方で 事業効果の事後検証の観点から水産基盤整備事業おいても的確な効果の把握が求められている そこで本事業では GPS 内蔵型データロガー ( 以下 GPS-DL という) を漁船に整備し 集積したデータを解析し 漁場の効果を把握することを目的とした 主な調査対象漁場は 27 年度に整備が完了した関崎北部漁場である ( 図 1) 関崎北部漁場 図 1 調査対象漁場の位置 2) 計量魚探調査魚礁への蝟集状況を確認するため 調査船搭載の計量魚群探知機 ( カイジョー社製 KFC-3) により調査した 29 年 12 月 22 日 21 年 1 月 22 日 2 月 18 日及び 3 月 18 日に実施した 3) 操業実態把握調査漁場周辺海域における操業実態を把握するため 調査船が調査対象漁場周辺を定線調査等で航行する際に目視もしくはレーダーを用いて漁船の隻数 種類等を確認し記録した 記録は 29 年 6 月 ~ 21 年 3 月にかけて行った 観察は調査船のブリッジから調査船乗務員もしくは研究員が 1 名 ~ 数名で行った 2. 標本船による調査 1)GPS-DLによる調査大分県漁協佐賀関支店所属の一本釣り漁船 1 隻 (2.6 トン ) に GPS-DL( 日本無線社製 ) を 29 年 7 月に整備した ( 写真 1) 整備した GPS-DL は GPS 受信機とデーターロガーの一体型で 電源は漁船の 24V コンセントに差し込んで取得した 記録できるデータは測位状況 緯度 経度 測定日時である 航跡記録の時間間隔は 1 分間とした 収録したデータはノート型パソコンと GPS-DL 専用ケーブルを接続し データ回収用ソフトにより取得した 取得したデータを速度解析ソフト ( 環境シミュレーション研究所製 ) に読み込み 操業時最高速度 次回操業移行最短間隔 最短操業時間 最長操業時間を設定し操業判別を行った 事業の方法 調査は漁業調査船 豊洋 と標本船を用いた異なる 2 つの方法で構成される 1. 調査船による調査 1) サイドスキャンソナー調査漁業調査船 豊洋 に搭載されたサイドスキャンソナーを用いて魚礁の配置や海底地形を把握する調査を 29 年 4 月に実施した 写真 1 漁船に整備した GPS-DL
平平成成 21 2 1 年度 93 2) 標本船による試験操業魚種組成を把握するため GPS-DL を整備した漁船による釣獲試験操業を委託した 調査は 29 年 8 月から 21 年 2 月までの期間中に計 8 回実施した 1 操業あたり 5 ~ 7 時間を基準とした この際 併せて付近の僚船の出漁状況を確認した 事業の結果 1. 調査船による調査 1) サイドスキャンソナー調査魚礁は図 2 に示すように配置されていた 日 12 月に 1 日 21 年 1 月に 2 日 2 月に 日 3 月に 2 日であった 観測範囲は天候や海況によって変化したが 概ね 3 ~ 6 マイルであった そのうち魚礁設置周辺海域で漁船が確認できた日は 8 日で隻数は ~ 23 隻であった 2. 標本船による調査 1)GPS-DLによる調査データ回収は 29 年 8 月 1 月 11 月 12 月及び 21 年 2 月 3 月に行った 29 年 7 月から 21 年 3 月までの期間中に記録したデータ数は 58,592 件であった 操業判別を行うために必要なパラメーターである操業時最高速度を 3. ノット 次回操業移行最短間隔を 1 分後 最短操業時間を 3 分 最長操業時間を 18 分とそれぞれ設定した 期間中の漁船の全航跡と操業位置を示したものが図 4 である 図中の で示した場所が操業位置である 早吸瀬戸中央部や佐多岬周辺での操業が多かった 調査対象魚礁以外で幅広く操業している実態が確認されたものの 操業は特定の海域に集中していた 図 2 サイドスキャニングソナー画像 2) 計量魚探調査魚礁設置周辺における計量魚探による計測結果の一例を図 3 に示す 魚礁周辺で高い反応が確認された 図 4 全航跡と操業位置 図 3 計量魚探による魚群量 3) 操業実態把握調査観察ができたのは 29 年 6 月に 2 日 7 月に 7 日 8 月に 日 ( 調査船が定期検査のため運航していないため )9 月に 4 日 1 月に 4 日 11 月に 1 2) 標本船による試験操業釣獲試験操業の結果を表 1 に示した 計 8 回の釣獲試験操業で 12.kg の漁獲があった 最も漁獲量が多かったのはマアジで 6.kg であった 付近の僚船は最も少ない日 (29 年 8 月 31 日 ) で 1 隻 一方最も多い日 (29 年 12 月 7 日 ) には 1 隻の漁船が操業していた CPUE(kg/ 時間 ) は ~.5kg/ 時間であった
94 大分県水試事業報告 今後の課題 文 献 操業の判別は設定するパラメーターによって決定される GPS-DL を用いた漁場効果調査は他県でも 実施されており 1)~4) 複数の漁業種類においてパ ラメータの推定が行われている 今後は本県沿岸の操業実態に応じたパラメーターを精査していく必要がある 今回の結果から当該漁船は調査対象魚礁が設置された海域以外での操業が確認された 操業は特定の海域に集中している傾向があった 操業が集中する海域には過去に魚礁が設置されている可能性や天然礁が存在する可能性がある 過去の魚礁設置位置の電子データ化やサイドスキャンソナーによる海底地形の把握等を行い 解析した操業位置と照合することも必要である 29 年度には 1 隻の漁船にしか GPS-DL を整備していない 今後は GPS-DL を整備していくことも必要であろう 整備する基数が増加した際のデータ回収体制の構築も併せて考慮する必要がある 1) 溝口幸一郎 : 簡便で精度の高い魚礁効果調査手法の研究, 平成 19 年宮崎水試事報 29;72-75. 2) 渡慶次力 溝口幸一郎 近藤武広 岩切浩平 : 簡便で精度の高い魚礁効果調査手法の研究 -Ⅰ- GPS データロガーの設置とデータ回収 -, 平成 2 年宮崎水試事報 29;61-62. 3) 渡慶次力 溝口幸一郎 近藤武広 岩切浩平 : 簡便で精度の高い魚礁効果調査手法の研究 -Ⅱ- GPS データロガーの設置とデータ回収 -, 平成 2 年宮崎水試事報 29;63-67. 4) 渡慶次力 : 簡便で精度の高い魚礁効果調査手法の研究 -Ⅲ- 曳縄漁船の操業判別手法の検討 -, 平成 2 年宮崎水試事報 29;68-73. 表 1 関崎北部漁場における標本船による試験操業結果 回次月日 操業時間 付近の操業僚船隻数 総漁獲量 (kg) 推定漁獲量 (kg/ 日 ) 主な釣獲魚 CPUE (kg/ 時間 ) 備 考 1 7 月 31 日 5: ~ 1: 4 隻... 長潮 2 8 月 31 日 5:3 ~ 1: 1 隻 2.3 4.7 3 9 月 3 日 8:3 ~ 14: 5 隻.9 5.2 4 11 月 4 日 7:5 ~ 14: 1 隻 2.2 24.2 5 12 月 7 日 6:5 ~ 13: 1 隻 1.1 16.5 カマス (1)277.7g, ネンブツダイ (1)21.3g, マアジ (7)2,42.3g アカカマス (1)18.4g, タチウオ (4)556.9g, ワニエソ (1)29.6g エソ (1)44.7g, マアジ (7)1,761.g マアジ (1)234.2g, マサバ (1)569.8g, マルアジ (1)25.4g.5 中潮.2 中潮.4 中潮.2 中潮 6 12 月 25 日 7: ~ 13:15 1 隻... 長潮 7 2 月 4 日 6: ~ 1:3 2 隻 1.9 4.3 マアジ (3)1,25.9g, マルアジ (3)893.5g.4 中潮 8 2 月 22 日 6: ~ 14: 1 隻 3.7 4.6 チダイ (1)761.3g, マアジ (4)929.g, マルアジ (3)1,75.2g, ワニエソ (5)925.3g.5 小潮
平平成成 21 2 1 年度 95 新たな農林水産政策を推進する実用技術開発事業燃料経費削減のためのシラス魚群マップ即日配信システムの開発 ( 徳島県委託 ) 中里礼大 真田康広 事業の目的 内容を把握した 近年 シラスの漁獲量が減少する一方で 燃油価格は高騰しており 漁家は厳しい経営を余儀なくされている 船びき網漁業にとって効率的な魚群の探索による燃料経費の削減は喫緊の課題である 本事業では 船びき網漁業者の効率的な操業を支援する目的で 計量魚群探知機データから抽出したシラス魚群を水温等の海況情報と重ねて海図上に表示し WEB 上に即日配信するシステムを構築する なお 本事業は 27 ~ 29 年において 徳島県が中核機関となり 北海道大学 当水産試験場 ( 株 ) カイジョーソニックおよび ( 株 ) 環境シミュレーション研究所と共同で実施するものである 今年度 当水産試験場ではシラス魚群判別システムの精度向上のため 音響調査時に採集調査を実施し 魚探反応の魚種やサイズを確認した また 情報提供手法開発のため アンケート調査を実施した 事業の方法豊後水道中部に位置する佐伯湾において 29 年 6 月 9 日 6 月 29 日 9 月 29 日 1 月 26 日 1 月 28 日 11 月 24 日に採集調査を実施した 調査は漁業調査船 豊洋 (75t) に搭載された計量魚群探知機 ( カイジョーソニック社製 KFC-3) および 27 年度に開発したシラス魚群判別システムを稼動させ シラスであると判別された魚群を船びき網漁船で採集し 魚種を確認する方法により行った 採集した標本は 種ごとに選別した後 漁獲重量および体長を測定し 魚群反応の構成種やサイズを確認した なお 曳網深度および曳網時間等は 魚探反応や周囲の漁船の状況から曳網毎に設定した また 佐伯湾地区において 29 年 7 月 25 日 21 年 2 月 9 日に 米水津湾地区において 21 年 2 月 22 日に漁業者を対象としたアンケート調査を実施し 配信を希望する魚群マップの WEB コンテンツ 事業の結果 採集調査結果を表 1 に示した 全 1 回 (6 日 ) の調査のうち 1 回の調査においてシラス ( 全長 2 ~ 3cm) が採集された 判別システムによりシラス魚群と推定され 採集した漁獲サンプルの殆ど全てがシラスであった (1 回中 1 回 ) このことから 豊後水道海域 ( 佐伯湾 ) では判別システムによりシラス魚群が判別可能であると確認された なお 得られたデータはシラス魚群判別システム精度向上のため 北海道大学 および ( 株 ) カイジョーソニックへ送付した 調査で得られたデータを基に 北海道大学が主体となって本システムによる判別結果と採集調査結果の比較を行ったところ 両者の間に相関関係がみられた また アンケート調査を実施し 利用しやすい PC 版及び携帯版の魚群マップコンテンツ内容についてとりまとめた また 関係機関の協力を得て漁業者の意見を反映したコンテンツへの改良を行った 表 1 魚群採集調査結果総漁獲量シラス漁獲量調査年月日曳網回次主要漁獲物 (kg) (kg) 29/6/9 1 回目 29/6/29 1 回目 29/6/29 2 回目 29/9/29 1 回目 29/9/29 2 回目 29/1/26 1 回目 29/1/28 1 回目 29/1/28 2 回目 29/11/24 1 回目 29/11/24 2 回目 シラス カタクチイワシ成魚 ウルメイワシ幼魚 シラス カタクチイワシ成魚シラス カタクチイワシ成魚シラス エソ類稚魚 タチウオ幼魚 イカ類シラス エソ類稚魚 タチウオ幼魚 イカ類 シラス エソ類稚魚 シラス エビ類 シラス エソ類稚魚 シラス エソ類稚魚 シラス エソ類稚魚 16 141 24 24 4 4 24 23 24 23 8 75 128 16 176 168 8 79 16 16