☆配布資料_熊本地震検証

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

資料1 受援計画策定ガイドラインの構成イメージ

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熊本地震検討WG方向性について(案)

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アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

人的応援 研修 訓練の実施 県受援マニュアル及び災害時緊急連絡員活動マニュアルを踏まえた研修 訓練の強化 () マニュアルに基づく研修 訓練県が策定する 応援職員における奈良県への受入及び市町村への短期派遣マニュアル 及び 災害時緊急連絡員活動マニュアル に基づき 災害時に役立つ実働的な訓練や研修を

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

平成17年7月11日(月)

二戸市地域防災計画 ( 震災編 ) の一部修正の新旧対照表現行改正案 目次 ( 震災編 ) 目次 ( 震災編 ) 第 1 章総則 第 1 章総則 第 1 節 計画の目的 351 第 2 節 計画の性格 352 第 2 節の2 災害時における個人情報の取り扱い 352 第 3 節 防災関係機関の責務及

大津市避難所運営マニュアル

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第3回検討会_質の向上WG検討状況報告

30 第 1 部現地における災害応急活動 阿蘇大橋付近の被害状況 ( 熊本県阿蘇郡南阿蘇村 ) 熊本城の被害状況 ( 熊本県熊本市 ) 2

九州における 道の駅 に関する調査 - 災害時の避難者への対応を中心としてー ( 計画概要 ) 調査の背景等 道の駅 は 平成 16 年 10 月の新潟県中越地震 23 年 3 月の東日本大震災において 被災者の避難場所 被災情報等の発信や被災地救援のための様々な支援の拠点として活用されたことなどか

3 歯科医療 ( 救護 ) 対策 管内の歯科医療機関の所在地等のリスト整理 緊急連絡網整備 管内の災害拠点病院 救護病院等の緊急時連絡先の確認 歯科関連医薬品の整備 ( 含そう剤等 ) 自治会 住民への情報伝達方法の確認 病院及び歯科診療所での災害準備の周知広報 - 2 -

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国の法令改正等の反映近年行われた国の法令改正や防災基本計画の修正内容を反映しました 市町村が 指定緊急避難場所及び指定避難所の指定を進めることを追加 市町村が 被災者の被害状況 配慮事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し 総合的かつ効果的な支援の実施に努めることを追加 首都直下地震対策特別措置法

大規模災害対策マニュアル

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

職員の運営能力の強化 避難所担当職員研修の実施 全庁対象の避難所担当職員研修(5 回開催で約 400 名参加 ) 区毎の避難所担当職員研修 男女共同参画の視点に立った避難所づくり 共助による災害時要援護者支援の取り組みについて説明 各区災害対策本部との連絡 避難所内の課題解決の調整など 地域団体等へ

2 地震 津波対策の充実 強化 (1) 南海トラフ地震や首都直下地震の被害想定を踏まえ 地震防災上緊急に整備すべき施設整備 津波防災地域づくりに関する法律 の実効性確保 高台移転及び地籍調査の推進など事前防災や減災に資するハード ソフトの対策を地方公共団体が重点的に進めるための財政上の支援措置を講じ

目 次 ページ はじめに 1 地区防災計画制度について 1 防災計画の全体像 地区防災計画制度の全体イメージ 2 地区防災計画とは 2 3 本冊子 手引き の活用方法 2 手引きの構成 手引きの活用イメージ 地区防災計画 作成の手引き 1 制度の背景 3 (1) 作成の目的 (2) 自助 共助の重要

第 2 佐賀県とヤマト運輸の災害時応援協定 ( 平成 24 年 2 月 ) 佐賀県とヤマト運輸株式会社佐賀主幹支店の 災害時における物資の受入及び配送等に関する協定 について 佐賀県は災害時における応急対策活動を円滑に実施するため 大規模な災害時に被災者に対して救援物資を安定的に供給できる体制を構築


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東日本大震災 (H ) 地震時の情報収集や提供に関する課題 国 地方公共団体などが連携した被災者や物資輸送者への交通関係情報の提供 大震災直後は 各管理者から別々に通行止め情報等が提供されたため 被災地までの輸送ルートの選定が困難な状況 国が集約して提供を始めたのは10 日以上過ぎた3/

避難所講演資料

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

平成 28 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会における発言 杉島委員 1 人材の育成 活用についてお聞きしたい 防災士の活用について記載がないが 現在どのくらいの人数がいて どう活用しているのか 2 熊本地震の本県からの広域支援については計画に基づいて行われたと思うが どのような手順

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

平成 28 年熊本地震における対応 平成 28 年熊本地震 ( 前震 :4/14 本震 :4/16) において 電力 ガス等の分野で供給支障等の被害が発生 関係事業者が広域的な資機材 人員の融通を実施するなど 迅速な復旧に努めた結果 当初の想定よりも 早期の復旧が実現 また 復旧見通しを早い段階で提

(溶け込み)大阪事務所BCP【実施要領】

熊本地震を踏まえた応援受援について


Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

スライド 1

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事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

1 検査の背景 我が国の防災の基本法として災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) が制定されている 同法によれば 内閣府に中央防災会議を置くとされ 同会議は 災害予防 災害応急対策及び災害復旧の基本となる防災基本計画の作成 その実施の推進 防災に関する重要事項の審議をそれぞれ行うな

Microsoft Word - 06_資料6_災害廃棄物対策に関して今後取組むべき事項とその進め方について(案)

東京事務所版 BCP 実施要領目次応急頁 < 第 1グループ> 直ちに実施する業務 1 事務所における死傷者の救護や搬送 応急救護を行う一時的な救護スペースの設置 運営 備蓄の設置 医療機関への搬送 1 2 事務所に緊急避難してきた県民や旅行者等への対応 避難 一次避難スペースの運営 指定避難所への

大阪市防災 減災条例 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 - 第 3 条 ) 第 2 章本市の責務 ( 第 4 条 - 第 7 条 ) 第 3 章市民の責務 ( 第 8 条 ) 第 4 章事業者の責務 ( 第 9 条 ) 第 5 章災害予防 応急対策 ( 第 10 条 - 第 25 条 ) 第 6

Microsoft PowerPoint - 資料2 防衛省資料(セット).pptx

平成24年4月1日

第 1 章熊本地震の概要 執筆 : 阿部直樹 ( 国立研究開発法人防災科学技術研究所 ) 1-1 熊本地震動の概要 2016 年 4 月 14 日 21 時 26 分頃 熊本県熊本地方の深さ約 11km を震源とする M6.5 の地震が発生し 熊本県上益城郡益城町において震度 7を観測した また約

大規模災害時における罹災証明書の交付等に関する実態調査-平成28年熊本地震を中心として-

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防災業務計画 株式会社ローソン

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

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はじめに 道では 北海道行政基本条例 に基づき 道政の基本的な方向を総合的に示す計画として 新 北海道総合計画 を策定し 政策展開の基本方向の一つとして 安心で心豊かな北海道ライフスタイル を掲げ 安全 安心な生活の確保 に向け 防災 減災の体制づくり を進めています 保健福祉部では 特に 子ども

病院機構災害医療センター ( 以下 災害医療センター という ) に DMAT 事務局を設置する 都道府県は 通常時に DMAT 運用計画の策定 医療機関等との協定の締結等を行い 災害時に 計画に基づき DMAT を運用し 活動に必要な支援 ( 情報収集 連絡 調整 人員又は物資の提供等 ) を行う

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10 地震 火山噴火対策等の推進について 近年 我が国は様々な災害に見舞われている 東日本大震災後も 平成 28 年の熊本地震 本年 6 月の大阪府北部地震及び9 月の北海道胆振東部地震など大規模な地震が発生し 多大な人的 物的被害が発生した 地方公共団体においては 突然発生する大規模自然災害に備え

第3回検討会_8.20豪雨災害における避難所の確保と運営に関する本市の対応等について

イ留意事項 ( ア ) 対処基本方針が廃止された場合は 救援の継続や復帰のための措置について 何らかの措置により行います ( イ ) 復帰のための措置 a 誘導以外の措置 b 市長 知事による誘導 (2) 別紙第 1 情報計画 参照 2 構想 (1) 活動方針市 ( 環境防災課ほか各課 ) は 県


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02一般災害対策編-第3章.indd

中部圏地震防災基本戦略の改訂 ( 第二次改訂 ) 概要 東日本大震災の発生 ( 平成 23 年 3 月 11 日 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 中間とりまとめ ) ( 平成 23 年 12 月 27 日東海 東南海 南海地震対策中部圏戦略会議 ) 中部圏地震防災基本戦略 ( 最終とりまとめ ) (

2. 防災拠点の代替施設の指定防災拠点施設が被災し使用不能となれば 災害対策本部等が設置できず 活動体制全体に遅れが生じ 迅速な災害対応を指揮することが困難となるとともに 災害対応以外の業務 ( 通常業務 ) を行うことも困難となるため 代替施設での対応が必要となります そのため 防災拠点施設におい

被災地における課題頁揺れ対策 文化財の防災対策 13 避難生活 外国人への情報提供体制の整備 23 物資の確保 家具等の固定 5 病院の耐震化 入院患者及び透析患者等の搬送先の確保 7 防災拠点となる市町村庁舎の耐震化 1 住宅の耐震化 3 体育館等の指定避難所の耐震化 非構造部材の耐震対策 9 活

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

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IT時代の震災と核被害

調査の目的 概要 1. 調査の目的 南海トラフ巨大地震の発生時にも円滑に支援物資輸送を行うため 中国 四国 九州地域における広域連携を通じ 鉄道 海運 ( 船舶 ) トラックなど多様な輸送モードの活用による支援物資物流システムの構築を目的として行ったもの 国 ( 中国 四国 九州の各運輸局 ) が主

H28秋_24地方税財源

新規文書1

国土技術政策総合研究所 研究資料

( 平常時の情報共有 ) 第 5 条九州 山口 9 県は 発災時に災害廃棄物の処理に係る支援を迅速かつ効率的に行うため 平常時にあらかじめ 次の情報について相互に情報交換を行うものとする 一仮設トイレの設置業者 し尿収集運搬業者及び関係団体等の情報二災害廃棄物 ( し尿を除く ) の収集運搬業者 処

ウ)災害WG検討結果

1 外国人傷病者対応 資料 1

2ハンドブックの規格等サイズページ数規格用紙色数製本方法その他印刷 2,000 部程度部数納期送付方法及び送付先 A5 版 基礎対策編:40 ページ程度 個別対策編 1 備蓄対策編 :20 ページ程度 2 要配慮者対策編 :20 ページ程度 3 避難生活編 :20 ページ程度 4 事業所対策編 :2

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

2 物的支援の実施について 物資については 各避難所への搬送などの課題が指摘されているが 被災自治体には地震発生直後から国や周辺自治体等による物資供給が行われていたため 都など他地域への支援要請は限定的であった こうした状況にあって 都は 区市町村等関係機関との緊密な連携により被災地からの要請に基づ



日本医師会ニュース「平成28 年熊本地震」:情報提供第五報

1. 実現を目指すサービスのイメージ 高齢者や障害者 ベビーカー利用者など 誰もがストレス無く自由に活動できるユニバーサル社会の構築のため あらゆる人々が自由にかつ自立的に移動できる環境の整備が必要 ICT を活用した歩行者移動支援サービスでは 個人の身体状況やニーズに応じて移動を支援する様々な情報

1 首都直下地震対策の具体的な推進 ( 提案要求先内閣官房 内閣府 国土交通省 ) ( 都所管局総務局 政策企画局 ) (1) 首都直下地震等の災害から住民の生命と財産を守るとともに 首都機能への打撃を最小限にとどめるため 財政上の措置を実 施するなど 首都直下地震対策を具体的に推進すること (2)


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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

資料 2-3 超大規模防火対象物等における自衛消防活動に係る訓練の充実強化方策 ( 案 ) 平成 30 年 10 月 31 日 事務局

三重県新地震・津波対策行動計画(中間案)130308

資料4-5(第1回水害WG)

1 首都直下地震の概要想定震度分布 (23 区を中心として震度 6 強の想定 ) 首都直下地震 想定震度分布 出典 : 中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググループ 首都直下地震の被害想定と対策について ( 最終報告 ) ( 平成 25 年 12 月 ) 2

資料1 第3回災害救助に関する実務検討会における意見に対する回答

161019_発表資料_後日訂正版_HP用

Ⅰ 地域防災計画とは 1 計画の目的 松前町地域防災計画 は 災害対策基本法に基づき 松前町の防災対策を定めたものです 今後 この計画に定めた内容を推進することによって 住民の生命 身体及び財産を災害から守ることを目的とします 2 計画の構成と内容 松前町地域防災計画 は 災害の種類を 風水害 (

Transcription:

平成 28 年熊本地震の検証 目 的 南海トラフ巨大地震など 発生が懸念されている大規模災害に備えるため 熊本地震における県の対応について検証を行い 今後の災害対応に資することを目的とする 検証項目 (1) 災害情報について (2) 避難者支援について (3) 支援物資について (4) 災害対策本部について ワーキンググループで検証 検証にあたっては 熊本県におけるも対象とする 検証対象 検証の対象期間は発災(4/14) から初動対応終了までの間 ( 自衛隊の撤収大分県 4/28 熊本県 5/30) 検証方法 県 市町村 九州地方整備局 自衛隊等国の機関並びに日本赤十字社大分県支部 ボランティア 電力会社 通信各社及び報道各社によるの抽出 検証項目について 1 市町村 関係団体へのヒアリング 2 自衛隊 社会福祉協議会 研究者等をアドバイザーとして招いたワークキンググループでの検証を実施 スケジュール ~6 月 1 の抽出 整理関係団体に対して 文書による照会 個別のヒアリングを実施し を抽出 整理 7 月 ~9 月 2 解決に向けた協議整理した項目ごとにワーキンググループ (WG) を設置し 解決に向けた協議 9 月 3 中間まとめ 10 月 ~ 4 検証結果の反映 体系化着手協議の結果 防災計画等 修正が必要な計画 マニュアル等の修正作業 12 月 5 検証結果まとめ 29 年度 ~ 検証結果に基づく防災訓練等の実施 防災会議の開催 検証結果について説明 防災計画等の修正案の提出予定 防災訓練の早期実施 年度当初に 検証結果を反映した県総合防災訓練を実施 -1-

1 災害情報について熊本地震の検証 ( 中間まとめ ) (1) 災害情報の収集 初期において家屋被害や正確な避難所の情報が把握できなかった (2) 情報収集体制の強化 県の情報連絡員による情報収集が十分ではなかった (3) 災害情報の県民等への迅速な提供 県民が必要とする情報のさらなる早期発信が必要 (4) 外国人 ( 留学生 観光客等 ) への情報提供等 外国人観光客等に災害情報や避難所情報が伝わらず 駅や公園に多くの外国人が押し寄せた 災害対応時の各段階に応じた情報収集業務の明確化 災害対応において 各段階 ( 初動期 応急対応期 復旧対応期 復興期 ) で求められる 情報収集項目を市町村や関係機関と整理 共有する 例 : 初動期 ( 救命 救助に関する情報 孤立の有無 市町村の体制 避難所の状況 被害情報等 ) 多様な情報収集手段の確保 自衛隊ヘリによる空撮画像等を積極的に提供を受け 活用する ドローンを活用した災害状況等を把握する ツイッターや facebook 等 SNS による情報収集について検討する 被災市町村の状況把握を行うために派遣する県情報連絡員の強化 派遣先市町村と 顔の見える関係 を構築し 積極的に情報収集を行う 研修等の実施によりスキルアップを図る 異動期に空白期間が生じないよう 異動内示後直ちに人選をし マニュアル等により情報連絡員としての役割や心構えを認識させる ホームページや SNS を利用した情報発信の強化 県ホームページでの情報発信に加え 県公式ツイッターや facebook を活用し 記者発表資料等の発信を行う 広域的な幹線道路の通行可能情報の提供強化 関係機関 ( 国 NEXCO 隣接県等 ) との間で災害時における道路情報の共有を充実させ 隣県を含む緊急輸送道路網の通行可能情報の発信強化を図る 多言語支援センター等を利用した災害関連情報 ( 対処法 避難所情報等 ) の提供の充実 大規模災害時に 災害関連情報の通訳 翻訳による外国人の支援等を行う 大分県災害時多言語支援センター ( 仮称 ) を設置する 避難所において多言語で支援するボランティアをあらかじめ登録し 災害時に派遣する 旅館 ホテル等を対象に 災害時の外国人観光客対応についての研修を充実 強化する おんせん県おおいた多言語コールセンター ( 既存 ) において 災害時の通訳サービスを開始した 支援体制の整備 県災害対策本部 ( 被災者救援部 ) の中に外国人観光客を支援する担当班を新設する -2-

2 避難者支援について熊本地震の検証 ( 中間まとめ ) (1) 避難所運営 避難所の運営方法が確立しておらず 地域住民による主体的な運営ができなかった 避難所運営ルール確立に向けた市町村支援 市町村の避難所運営マニュアル策定等に対する支援を行う 地域住民等による避難所の主体的運営を円滑に行うための訓練の支援 防災士や自主防災組織と連携して市町村が実施する避難所運営訓練等への支援を行う ペット同行避難者への対応 被災動物救援対策指針 の周知を通じた 市町村のペット対策への取組を支援する 学校を避難所として使用する場合のルール作り ルール作りや市町村 施設管理者合同による避難所運営マニュアルの作成を行う うがいや手洗いなどの感染症予防対策やトイレの確保等衛生面への対策が必要 (2) 指定避難所外対策 指定外避難所や車中泊避難者の把握方法が確立していない (3) 要配慮者への対応 地域での要配慮者の把握や福祉避難所への受入にがある (4) ボランティアへの対応 避難所運営でボランティアとの連携が必要 保健 衛生指導の充実 県保健師と市町村保健師の連携強化による避難所への巡回指導を強化する トイレの確保 簡易トイレ ( 洋式 ) の備蓄量見直しやマンホールトイレシステム導入に取組む市町村の技術支援を行う 避難所外避難者の実態把握方法の確立と指定避難所への誘導促進 避難所外避難者の実態把握方法や指定避難所における救援内容についての情報発信の仕組みづくりについて 説明会等により市町村を支援する 車中泊等避難所外避難者への支援方法の検討 指定避難所での支援物資の受取り等支援に関する情報の周知を徹底するため 車中泊可能場所を予め把握しておく 対象者の事前把握 個別の計画の作成等 福祉避難所の対応について 検証を踏まえた改善 関係者への避難行動要支援者名簿の事前提供の取組を推進する 個別計画の作成などの要支援者対策について 研修会の開催等により市町村を支援する 災害ボランティアセンターの設置 運営を担うリーダーの育成 災害ボランティアセンター運営リーダーの増員や資質向上を図るため研修会を実施する 被災者からの支援ニーズ把握のための仕組みづくり 避難所のボランティアニーズをボランティアセンターに繋ぐ仕組みづくりなど 行政と社協との連携強化を図る -3-

3 支援物資について熊本地震の検証 ( 中間まとめ ) (1) 輸送手段の確保 支援物資が輸送拠点に滞留し 避難所に物資が届かなかった ( ラスト 1 マイル問題 ) [ 熊本 ] (2) 物資輸送拠点の確保 物資拠点予定施設自体の破損や避難者が集まり慢性的な道路渋滞を引き起こすなど 事前計画どおり 拠点を設置できない事案があった [ 熊本 ] 民間の物資仕分やノウハウの活用 発災時の物資輸送における県 市町村 民間事業者等の役割について 発災後のフェーズごとに整理を行い明確化する ( 県広域受援計画 の見直し ) 民間事業者の輸送力や在庫管理のノウハウを利用するため 事業者と協定の締結 又は既存の協定の見直しを行う 支援物資の空輸 ヘリコプター等を利用した支援物資の空輸について検討を行う 被災地外の拠点の共同利用 発災時に九州各県が保有する物資輸送拠点の相互利用や 拠点として利用可能な民間倉庫等の利用について国や民間企業との連携促進を図る 県内の拠点のネットワーク機能の確保 市町村の物資輸送拠点の相互利用や県内の民間倉庫について発災時の利用について協定の締結を行う (3) 支援の要請方法 プル型支援に不可欠な避難所のニーズの把握が困難であった [ 熊本 ] (4) 備蓄物資 発災直後からニーズのあった物資の確保が困難なものがあった [ 熊本 ] 物資調達 輸送調整システム等の構築の検討 プル型支援における要請手順の確立を行った上で タブレット端末等を利用した要請方法の導入について 費用対効果など総合的に検討する 県及び市町村の現物備蓄 流通備蓄の品目 数量の見直し 現物備蓄 流通備蓄等の持分割合 品目および数量の見直しを行うとともに これに伴い必要な新たな備蓄場所の確保する 流通備蓄確保のため 災害時における生活必需物資の供給に関する協定 締結先を拡大する -4-

4 災害対策本部について熊本地震の検証 ( 中間まとめ ) 災害対策本部機能の強化 防災センターを中心としたオペレーション機能の強化 関係機関からの派遣される連絡員の増加に対応できるスペースの確保 防災センターの機能強化 防災センターを中心に 関係部署と関係機関との連携強化が図れるよう 庁舎の活用方法を検討する 政府現地対策本部等のスペースの確保 国をはじめとする関係機関から派遣される連絡員の増加に対応できるよう 活動スペースを確保する -5-