<4D F736F F F696E74202D C195CA8D E9197BF2D32817A8D4C93878CA78D8793AF97418C8C97C396408CA48F4389EF E >

Similar documents

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液

産科危機的出血への対応フローチャート 産科危機的出血への対応ガイドライン 妊婦の SI:1 は約 1.5 L SI:1.5 は約 2.5 L の出血量であることが推測される 危機的出血への対応ガイドライン 参照 2


< F31312D81798A6D92E894C5817A95F18D908F915B315D2E6A7464>

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

不規則抗体の基礎

Orang

日本臨床麻酔学会 vol.32

補足 : 妊娠 21 週までの分娩は 流産 と呼び 救命は不可能です 妊娠 22 週 36 週までの分娩は 早産 となりますが 特に妊娠 26 週まで の早産では 赤ちゃんの未熟性が強く 注意を要します 2. 診断 どうなったら TTTS か? (1) 一絨毛膜性双胎であること (2) 羊水過多と羊

研修プログラム モデル例

一般内科

研修プログラム モデル例

2. 診断 どうなったら TTTS か? 以下の基準を満たすと TTTS と診断します (1) 一絨毛膜性双胎であること (2) 羊水過多と羊水過少が同時に存在すること a) 羊水過多 :( 尿が多すぎる ) b) 羊水過少 :( 尿が作られない ) 参考 ; 重症度分類 (Quintero 分類

SPP.ppt

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性

対象と方法 本研究は 大阪医科大学倫理委員会で承認を受け 対象患者から同意を得た 対象は ASA 分類 1 もしくは 2 の下肢人工関節置換術が予定された患者で 術前に DVT の存在しない THA64 例 TKA80 例とした DVT の評価は 下肢静脈エコーを用いて 術前 術 3 日後 術 7

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF33817A8FAC8E998B7E8B7D88E397C391CC90A782CC8CBB8FF32E >

輸液製剤

豊川市民病院 バースセンターのご案内 バースセンターとは 豊川市民病院にあるバースセンターとは 医療設備のある病院内でのお産と 助産所のような自然なお産という 両方の良さを兼ね備えたお産のシステムです 部屋は バストイレ付きの畳敷きの部屋で 産後はご家族で過ごすことができます 正常経過の妊婦さんを対

系統看護学講座 クイックリファレンス 2012年 母性看護学

TOHOKU UNIVERSITY HOSPITAL 今回はすこし長文です このミニコラムを読んでいただいているみなさんにとって 救命救急センターは 文字どおり 命 を救うところ という印象が強いことと思います もちろん われわれ救急医と看護師は 患者さんの救命を第一に考え どんな絶望の状況でも 他

設問 3 FFP PC が必要になった場合 輸血できるものを優先する順番に並べてください 1A 型 2B 型 3O 型 4AB 型また 今回この症例患者は男性ですが 女性で AB 型 (-) だった場合 PC の輸血で注意する点はありますか? 患者は AB 型なので 4AB 型 >1A 型 =2B

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

3. 提出データ形式 平成 28 年度 H ファイル 大項目 必須条件等有 小項目内容 ( 入力様式等 ) (1) 施設コード都道府県番号 + 医療機関コード間 には区切りを入れない (2) 病棟コード病院独自コード 但し 一般 一般以 外の区が可能なこと 左詰め (3) データ識番号複数回入退院し

スライド 1

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

「血液製剤の使用指針《(改定版)

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

小規模診療所における 輸血マニュアル(案)


【第6回】資料2_精神疾患と周産期3

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

減量・コース投与期間短縮の基準

頭頚部がん1部[ ].indd

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常

23103.indd

血液凝固機序 内因系 = 血管内の凝固因子で起こる凝固外因系 = 破壊された組織からの成分 ( 第 Ⅲ 因子 ) から始まる凝固 ハリソン内科学

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

PT51_p69_77.indd

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

実践!輸血ポケットマニュアル

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

訪問審査当日の進行表 審査体制区分 1: 主機能のみ < 訪問 2 日目 > 時間 内容 8:50~9:00 10 分程度休憩を入れる可能性があります 9:00~10:30 薬剤部門 臨床検査部門 画像診断部門 地域医療連携室 相談室 リハビリテーション部門 医療機器管理部門 中央滅菌材料部門 =

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

褥瘡発生率 JA 北海道厚生連帯広厚生病院 < 項目解説 > 褥瘡 ( 床ずれ ) は患者さまのQOL( 生活の質 ) を低下させ 結果的に在院日数の長期化や医療費の増大にもつながります そのため 褥瘡予防対策は患者さんに提供されるべき医療の重要な項目の1 つとなっています 褥瘡の治療はしばしば困難


Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Microsoft PowerPoint - 資料4_救急(ガイドライン)

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

がん登録実務について

Microsoft PowerPoint - komatsu 2

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

000-はじめに.indd

研修プログラム モデル例

輸血療法の作業の流れ 輸血療法必要性の判断 患者への説明と同意 輸血準備 輸血前検査 輸血開始 輸血終了 輸血療法の効果評価 輸血後感染症検査 (3 ヶ月後 ) 輸血の実際に関しては 日本赤十字社から発行された 輸血用血液製剤取り扱いマニュアル を ご参照下さい カラー印刷で 大変わかりやすくなって

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

Transcription:

危機的出血への対応ガイドライン 日本麻酔科学会 日本輸血 細胞治療学会 HP 参照 http://www.yuketsu.gr.jp/ 救命を最優先した輸血療法 迅速な輸血療法が必須 検査所見を参考にできない場合が多い 場合によっては異型適合血輸血を実施 1 2 危機的出血における輸血チーム 外科医予想出血量などに基づいた術前輸血オーダー手術出血外科的止血 コマンダー 輸血の判断 検査技師血算凝固系検査 麻酔科医術中検査検査 状況に応じた輸液 輸血および輸血追加オーダー キャンセル 輸血部輸血用血液準備 供給 看護師出血量カウント輸血用血液チェック器具準備連絡 臨床工学技士自己血輸血輸血ポンプ 3 血液センター 4

コマンダーの役割 外科系医師の役割 非常事態発生の宣言 マンパワーの召集 輸血管理部門への非常事態発生の連絡 血液製剤供給体制の把握 非常事態回避の連絡 手術室内 手術進行状況と対策 : 術者との協議 止血状況 検査データ 輸血に必要な器具 人員の準備命令 コマンダー 麻酔科医との対話 出血源の確認と処置 圧迫止血 ガーゼパッキング 大動脈遮断など 術式の検討 必要に応じて他科医師コンサルト Damage control surgery 診療科責任医師への連絡 家族への連絡 5 6 Damage Control Surgery 看護師の役割 救命を目的とした治療戦略 アシドーシス (ph<7.20) 低体温 (<34 ) 凝固障害など致死的三徴候からの回避 3 つの要素 蘇生目的の初回手術 : 止血 簡略化した手術 全身の安定化を図る集中治療 修復 再建手術 根本的治療 出血量の測定と報告 輸血部との連絡 輸血の補助 : 血液製剤の運搬 確認 麻酔科医の支援 : 静脈路確保 輸血加温器 使用した輸血バッグの保存 7

臨床工学技士の役割 輸血に必要な機器の準備と操作 急速輸血装置 血液回収装置 細菌汚染 悪性腫瘍手術 清潔な術野からの出血 血管損傷 輸血管理部門と血液センター 輸血管理部門 同型 適合血在庫状況 総括指揮者 ( コマンダー ) 非常事態発生の宣言非常事態発生の連絡血液製剤発注 血液製剤の迅速な供給 血液センター 9 10 % 大量出血が予想される場合の対策 緊急度コード ( 例 ) 病態と輸血用血液 : 輸血部との共通言語の提唱 紀野修一 : 危機的出血に対する病院輸血部輸血管理体制の現状と課題 2009 11 12

異型適合血輸血 5000ml 以上出血時の未交差同型血および異型適合血輸血使用状況 患者 ABO 血液型 O A B AB 異型適合血なし O O A,B,O 2007 年 2003 年 ( 日本麻酔科学会 ) 未交差同型血 8.2% 10.9% 16.9% ( 術中 ) ( 術前 ) 異型適合血 4.3% 0.6% 2.1% ( 術中 ) ( 術前 ) 入田和男 : 周術期における出血性ショック 出血死の現状と輸血療法の検討 2008 13 14 OECD 各国の妊産婦死亡率 産科出血は妊産婦死亡の重大な原因 日本を含め全世界的な問題 15 国立社会保障 人口問題研究所 人口統計資料集 (2007 年版 ) より

産科出血の特徴 分娩においては 妊産婦の 300 人に 1 人の割合で大出血が起こる可能性がある 危険因子 ( 帝王切開 胎盤位置異常 多胎 癒着胎盤など ) がわかっている 危険因子がない症例でも大量出血が起こりうる 産科出血では比較的少ない出血量 (<2L) でも 産科 DIC が起こりうる 比較的早期から凝固因子 ( ときに血小板 ) 投与の必要性がある症例が多い 分娩の半分以上が輸血体制が不十分な小規模施設で行われている 17 18 産科危機的出血への対応フローチャート 産科大量出血の原因 19 厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書危機的出血に対する輸血ガイドライン導入による救命率変化および輸血ネットワークシステム構築に関する研究 H.19: 産婦人科領域の出血性ショック 出血死の現状と輸血療法の検討分担研究者矢野哲 研究協力者久保隆彦 亀井良政 20

妊婦における自己血貯血 Shock Index(S.I.) 出血量の算定が困難 バイタルサインに注目 Shock Index= 心拍数 / 収縮期血圧 非妊婦 S.I. 重症度 推定出血量 (ml) 0.5-1.0 軽症 ~1,000 1.5 中等症 1,500 >2.0 重症 >2,000 21 分娩時の場合 ( 内出血の可能性あり ) S.I. 重症度 推定出血量 (ml) 1.0 中等症 1,500 1.5 重症 2,500 22 輸血準備と高次施設への搬送考慮 高次施設への搬送考慮 Shock Index 1 輸血準備 出血量経腟分娩 1L 帝王切開 2L 産科的処置 弛緩出血子宮収縮 頚管裂傷 子宮破裂修復 前置胎盤剥離面の止血 S.I. 重症度 推定出血量 1.0 中等症 1,500 1.5 重症 2,500 23 産科における出血量と DIC 発症率 出血量 DIC 発症数 (%) 2,000~2,999 26/358 (7.3%) 3,000~3,999 16/69 (23.2%) 4,000~4,999 11/23 (47.8%) 5,000~9,999 15/22 (68.2%) 10,000~25,999 10/10 (100%) 厚生労働科学研究費補助金分担研究報告書危機的出血に対する輸血ガイドライン導入による救命率変化および輸血ネットワークシステム構築に関する研究 H.19: 産婦人科領域の出血性ショック 出血死の現状と輸血療法の検討分担研究者矢野哲 研究協力者久保隆彦 亀井良政 24

Optimal Goals for Anesthesia Care in Obstetrics (ASA, 2007, amended 2010) 小児科医新生児の蘇生気道管理 蘇生蘇生 体温管理 麻酔科医 : 全身麻酔 脊麻脊麻 硬膜外麻酔 鎮痛管理 蘇生 産科医妊婦の評価手術 放射線科医 産科出血における輸血製剤の投与目標値 ヘモグロビン値 >7 g/dl ヘマトクリット値 21~24% 血小板数 フィブリノゲン値 PT-INR <1.7 >5~7.5 万 >100(150)mg/dl RCC:FFP:pl=6:4:1 あるいは 4:4:1 を推奨するガイドラインもある 24 時間体制 良好なコミュニケーション 合同カンファレンス 30 分以内の帝王切開の施行 25 26 新鮮凍結血漿 (FFP) Massive Blood Transfusion Protocol とは? 外傷患者において RCC:FFP を 1.5:1 あるいは 1:1 とすると生存率が改善した ( 日本の単位数に換算すると RCC:FFP:PC=1:1:1) Borgman M, Spinella P, Perkins J, Grathwohl K, Repine T, BeekleyA, et al. The Ratio of Blood Products Transfused Affects Motality in Patients Receiving Massive Transfusions at a Combat Support Hospital. The Journal of Trauma 2007;63(4):805-13. Stinger H, Spinella P, Perkins J, Grathwohl K, Salinas J, Martini W, et al. The Ratio of Fibrinogen to Red Cells Transfused Affects Survival in Casualties Receiving Massive Transfusions at an Army Combat Support Hospital. The Journal of Trauma 2008;64(2):S79-S85. PT-INR<1.5-1.7 フィブリノゲン値 >100mg/dl クリオプレシピテート 10 単位も考慮 27 28

Massive Transfusion Protocol Massive Transfusion Protocol(MTP) とは 赤血球製剤 + 新鮮凍結血漿 + 血小板濃厚液を決められた比率で準備し 早期に投与する方法 重症外傷患者の輸血において MTP を使用して生存率が改善したという報告が多い Cotton BA, Au BK, Nunez TC, et al.:predefined massive transfusion protocols are associated with a reduction in organ failure and postinjury complications. J Trauma 2009;66:41-9 手術患者における MTP の有用性は不明 日本の救急センターでも MTP を導入している施設が増加してきた 29 検査部輸血専門家に連絡頻回の検査や輸血オーダーが出ることを予測検査時間を短縮人集めを考慮 輸血専門家 血液内科医血液内科医検査部 現場の医師と連絡検査結果の解釈 輸血療法について助言 現場の責任医師輸血オーダー :RBC 4 単位 FFP2 単位血小板濃厚液オーダを考慮外傷患者ではトラネキサム酸投与を考慮フィブリノゲン <100mg/dl ならクリオプレシピテートを考慮 はい 出血はコントロールできているか? MTP を中止 最適化 : 酸素化 心拍出量 組織潅流 代謝モニター (30~60 分毎 ): 血算 凝固検査 イオン化カルシウム 血液ガス 出血の初期治療原因検索初期治療 : 圧迫 ターニケットなど外科治療の必要性 : 手術 血管造影 自己血回収について考慮 蘇生低体温の回避 積極的加温晶質液の過剰投与回避収縮期血圧 80~100mmHgの許容 Hb 値だけを輸血トリガーとしない 特別な配慮ワルファリン : ビタミンK, プロトロンビンコンプレックス FFP 産科出血 : 早期にDICが起こるので クリオプレシピテートを考慮頭部外傷 : 血小板数 >10 万 低血圧の許容は禁忌 データと対応 血小板数 <5 万 血小板濃厚液 INR>1.5 FFP 15ml/kg フィブリノゲン<100mg/dl クリオプレシピ テート 3~4g トラネキサム酸 1gを10 分かけて投与 その後は1g/8 時間 新鮮凍結血漿および血小板濃厚液の投与 現在のガイドラインでは 外科的止血ができるまで新鮮凍結血漿や血小板濃厚液の投与は推奨されていない しかし 最近の研究では 新鮮凍結血漿と血小板濃厚液の早期投与が推奨されており 危機的出血へのガイドライン の改訂版では 早期投与を推奨する予定である 32

フィブリノゲンの補充法 遺伝子組み換え活性型第 Ⅶ 因子 :rfⅦa 新鮮凍結血漿 (FFP) 日本では新鮮凍結血漿のみ適応 450ml 投与 ( フィブリノゲン 1g に相当 ) でフィブリノゲンは 30mg/dl 上昇 ( 体重 60kg) クリオプレシピテート 病院における調整 1 単位あたりフィブリノゲン (250~300mg) を含む フィブリノゲン製剤 ( 乾燥人フィブリノゲン ) 適応は先天性低フィブリノゲン血症による出血傾向 1g/V 3g 投与 適切なフィブリノゲン値ついて検討するための厚生労働省の研究班 ( 宮田班長 ) が立ち上げられた 死亡率の改善が認められないため 外傷患者におけるルーチンの使用は推奨されない 以下のすべてが満たされる場合に考慮 生存可能な患者における止血困難 外科的治療や放射線インターベンションが無効 PH>7.2, 体温 >34 34 危機的出血への対応まとめ 35