Ⅰ 日常業務と決算業務 Ⅱ 引当金 減価償却に関する業務 Ⅲ 仮決算書 申告書の作成 Ⅳ 最終申告書の作成 Ⅴ 個別 Ⅰ 日常業務と決算業務 法人税申告書と決算書の作成手順 目次. 同族会社を判定する -( 別表 2)- 2 同族会社 特定同族会社の判定をするために 株主の持ち株数や親族関係等を把握する必要があります. 現金 預金を確認する 6 期末の現預金の残高を確認し 預貯金等の内訳書 を作成します. 売上高 売掛金を集計する 10 売上高 売掛金の記帳 集計をし 売上高等の事業所別内訳書及び売掛金の内訳書を作成します. 売上原価 買掛金を集計する 16 売上原価を構成する仕入高と期末棚卸高について確認し 内訳書を作成します. 受取手形 支払手形を確認する 22 受取手形には 手持手形や割引手形 裏書手形があり それぞれ手形期日まで管理します 支払手形は支払期日別に管理します. 借入金 支払利息を集計する 26 金融機関から発行される返済予定表を基に補助簿や集計表を作成しておけば 決算時や借換時などの資金繰りに便利です. 貸付金 受取利息を集計する 30 役員や株主などへの貸付 その他の個人や会社に金銭を貸し付けている場合には 受取利息が低利となっていないか注意しましょう. 前渡金 前払費用 仮払金を整理する 32 支払が済んでいるもので翌期以降の費用などになるものについて 経過勘定として整理します. 未払金 未払費用を整理する 36 決算において 未払金 未払費用を計上し経費等を確定させます. 未払保険料 保険積立金を整理する 40 保険料を支払った場合 その金額が損金になるとは限りません 資産計上すべきものと損金になるものを区分する必要があります. 不良債権を調べる 1( 貸倒損失 ) 44 売掛金や貸付金などに貸倒損失とすべきものが含まれていないか調べます. 不良債権を調べる 2( 個別評価貸倒引当金 )- 別表 11(1)- 48 売掛金や貸付金などの債権について 貸倒損失としての処理はできないものの その一部が回収見込みのないものは 個別に評価して貸倒引当金を設定します. 固定資産の整理をする 54 固定資産を整理し 少額 一括償却資産の選択特別償却や税額控除の対象資産の確認 また修繕費と資本的支出を区分します
. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準備をします. 租税公課を集計する 82 租税公課はその正確によって税法上の取り扱いが異なります これを集計しておくと決算業務がスムーズになります. 交際費等を整理する 84 交際費は 会計上はその事業年度の費用となりますが 法人税法上は一定限度額までしか損金に算入できません. 寄付金を整理する 88 寄付金のうち一定額を超える部分は損金算入できません 申告書別表 14(2) の作成準備のため寄付金を整理します. 役員を確認する 92 法人税法では 役員は会社法等の規定よりも広い範囲で定義されているため 役員かどうか判定が必要となります. 役員給与を確認する 94 役員給与が損金算入されるための要件を確認します. 人件費を整理する 98 毎月の給与を整理し 賃金台帳 月別給与一覧表を作成します また 社会保険料 労働料の整理や現物給与のチェックを行います. 預り金を整理する 100 社会保険料 源泉所得税等 住民税を整理し 預り金の内訳書を作成します. 人件費を集計する 102 給与 賞与等について内訳書を作成するとともに 特に役員に対するものについては適正に処理されているか確認します. 地代家賃等を集計する 104 支払地代や支払家賃等について集計をし 内訳書を作成します. 消費税等の申告書を作成する ( 原則課税用 ) 106 決算時に消費税等の確定税額を計算し 消費税等の申告書 ( 原則課税用 ) を作成します. 雑役等 雑損失等を集計する 114 消費税申告書作成の後 雑収入 雑損失 固定資産売却損益 税金の還付金 貸倒損失等について内訳を整理します Ⅱ 引当金 減価償却に関する業務. 貸倒引当金を計算する - 別表 11(1 の 2)- 116 一括評価金銭債権について 貸倒引当金繰入限度額を計算するために別表 11(1 の 2) の記入をします. 賞与 退職給付引当金を計算する 126 会計上は賞与 退職給付引当金を計上する必要がありますが 税務上 その繰入額は損金算入されません
. 少額減価償却資産の損金算入の明細書を作る - 別表 16(7)- 130 少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例に関する明細書を作成します. 減価償却をする ( 旧定額法 定額法 )- 別表 16(1)- 132 旧定額法 定額法を選定している資産について 償却限度額の計算をし 別表 16(1) を作成します. 減価償却をする ( 旧定率法 定率法 )- 別表 16(2)- 136 旧定率法 定率法を選定している資産について 償却限度額の計算をし 別表 16(2) を作成します. 減価償却をする ( 合計表 ) 140 別表 16(1) 別表 16(2) を合計表として作成します. 特別償却と税額控除を検討する 142 減価償却資産について 特別償却を行うか 税額控除を行うか検討します. 一括償却資産を計算する - 別表 16(8)- 144 一括償却資産の適用がある場合に 別表 16(8) を作成します. 繰延資産の償却をする - 別表 16(6)- 148 繰延資産について整理し 別表 16(6) を作成します Ⅲ 仮決算書 申告書の作成. 仮決算書を作る 152 残高試算表を基にして 法人税額等を計算するための仮の決算書を作ります. 控除所得税額を計算する - 別表 6(1)- 154 利子や配当などに課される所得税額を法人税額から控除するための計算を行うため別表 6(1) を作成します. 利子割額の明細書を作る 158 道府県民税の申告書作成のため 別表 6(1) と同様に利子割額に関する明細書を作成します. 交際費の損金不算入額わ計算する - 別表 15-162 税務上の交際費等を集計し 別表 15 を作成して損金不算入額を求めます. 受取配当等の益金不算入額をする - 別表 8(1)- 164 受取配当金などのうち益金不算入となる金額を計算するため 別表 8(1) を作成します. 別表 5(2) を作る 170 租税公課の納付状況を整理して 別表 5(2) を作成します. 別表 5(1) を作る 172 税務上の貸借対照表を作るために 別表 5(1) を作成します. 別表 4 を作る 1 176 課税所得の計算を行うために 仮決算書に基づき別表 4 を作成します. 寄付金の損金不算入額を計算する - 別表 14(2)- 180 別表 4 の仮計欄が計算できたら 寄付金の損金算入に関する明細書を作成します. 別表 4 を作る 2 184 別表 4 の総額欄の所得金額を留保欄と社外流出欄に区分して記入します. 別表 1(1) を作る 1 188
所得金額が算出されたら 次に法人税額を求めます. 中小企業者が機械等を取得した場合の税額控除を計算する - 別表 6(12 192 中小企業者等が機械等を取得した場合の法人税額の特別控除に関する明細書を作成します. 別表 1(1) を作る 2 194 法人税額の特別控除等の計算ができたら さらに別表 1(1) の作成を進めます. 事業税及び地方法人特別税の申告書を作る 196 道府県民税 事業税 地方特別法人税確定申告書 (6 号様式 ) のうち 事業税及び地方特別法人税に関する部分を計算します. 道府県民税の申告書を作る 202 法人税の申告書及び利子割額の明細書ができたら 道府県民税の申告書を作ります. 市町村民税の申告書を作る 206 法人税の申告書ができたら 市町村民税の申告書を作ります. 剰余金の処分を検討する 210 仮決算書に法人税 事業税及び地方特別法人税 ( 事業税等 といいます ) 住民税の処理をし 配当を検討します Ⅳ 最終申告書の完成. 別表 5(2) を完成させる 212 仮決算書に関する申告書を作成したら 別表 5(2) を完成させます. 別表 5(1) を完成させる 214 税額計算に関する申告書を作成したら 別表 5(2) と同時に別表 5(1) を完成させます. 別表 4 を完成させる 218 損金算入した納税充当金の処理をして別表 4 を完成させます. 別表 4 別表 5(1) 別表 5(2) の関係を確認する 220 別表 4 別表 5(1) 別表 5(2) の関係をチェックします. 納税充当金を理解する 222 納税充当金について深く理解するために 今までと別の角度で見てみましょう. 財務諸表作る 226 申告書が完成したら 最後に貸借対照表 損益計算書 株主資本等変動計算書を作成します. 事業概況書を作る 230 法人事業概況書を作成し 法人税申告書に添付して提出します. 役員改選をして株主総会議事録等を作る 236 株主総会議事録等を作成します. 事前確定届出給与を届け出る 244 事前確定届出給与を支給する場合には 届出書の提出が必要です. 適用額明細書作成する 244 平成 23 年 4 月 1 日以後に終了する事業年度から申告書に 適用額明細書 を添付しなければなりません Ⅴ 個別編
. 消費税の概要を知る 248 日常の仕訳を行うためには 消費税の課税される取引を理解しなければなりません. 課税事業者の判定をする 250 まず その法人が消費税の課税事業者か判定をします. 消費税の経理処理を決定する 252 消費税の経理処理を決定しなければなりません. 仕入税額控除の計算方法を選択する 254 基準期間の課税売上高が 5,000 万円以下の場合には 原則課税と簡易課税のどちらを選択するか検討します. 消費税法の改正消費税率の引き上げ後の適用税率の区分から付表を作成し 申告書を作成します 256. 消費税の課否判定をする 258 個別の取引ごとに消費税の課税区分を判定します. 消費税の申告と各種届け出をする 260 消費税の各種届け出について確認します 届出等の時期によって課税期間が異なります. グループ法人税制の適用を受ける 1 266 完全支配関係のある法人間の取引については 連結納税制度を選択しなかった場合でもグループ法人税制が強制適用されます. グループ法人税制の適用を受ける 2 268 完全支配関係のある法人間で一定の資産の譲渡取引があったときには その譲渡損益の計上は強制的に繰り延べられます. グループ法人税制の適用を受ける 3 272 法人間の寄付 受取配当等 中小企業特例にもグループ税制が適用されます. 留保金課税を計算する - 別表 3(1)- 274 特定同族会社は 一定上の内部留保に対して 通常の法人税のほかに特別税率による課税があります. 株主資本等変動計算書の仕組みを知り作成する 280 株主資本等変動計算書は純資産の期中の増減を表します. 個別注記表を作成する 284 会社法では 主な計算書類として貸借対照表などのほか個別注記表を作成することが求められています. 中小企業者等が機械等を購入した場合の特例の適用を検討する1 - 特別償却又は税額控除 - 292 中小企業者等が機械等を購入した場合は特別償却又は税額控除を選択適用することができます. 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却をする 2- 特別償却の付表 (2) (7)- 294 中小企業者等が機械等を取得した場合の特別償却を適用する場合は特別償却の付表 (2) (7) を作成します. 中小企業者等が機械等を取得した場合の税額控除をする 3- 別表 16(12)- 300 中小企業者等が機械等を取得した場合の税額控除を適用した場合は別表 6(12) を作成します. 試験研究費の税額控除をする 286 試験研究費の税額控除を受ける場合の申告書を作成します
. 雇用者の数が増加した場合の税額控除をする - 別表 6(17)-( 雇用促進税制 ) 302 雇用者の数が増加した場合の税額控除を受ける場合の申告書を作成します. 雇用者給与等支給額が増加した場合の税額控除をする - 別表 6(20)-( 所得拡大促進税制 ) 306 雇用者給与等支給額が増加した場合の税額控除の適用を受ける場合は別表 6(20) を作成します. 国内の設備投資額が増加した場合の特例の適用を検討する 1- 特別償却又は税額控除 - 312 国内の設備投資額が増加した場合に機械等に係る特別償却又は税額控除を選択適用することができます. 国内の設備投資額が増加した場合の機械等に係る特別償却をする 2- 特別償却の付表 (5) 314 国内の設備投資額が増加した場合の機械等に係る特別償却を適用する場合は特別償却の付表 (5) を作成します. 国内の設備投資額が増加した場合の機械等に係る税額控除をする 3- 別表 6(18)- 316 国内の設備投資額が増加した場合の機械等に係る税額控除を適用する場合は別表 6(18) を作成します. 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合の特例の適用をを検討する1 - 特別償却又は税額控除 - 318 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合に特別償却又は税額控除を選択適用することができます. 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合の特別償却をする2 - 特別償却の付表 (6)-320 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合に特別償却を適用する場合は特別償却の付表 (6) を作成します. 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合の税額控除をする 3- 別表 6(19)- 322 特定中小企業者等が経営改善設備を取得した場合に税額控除を適用する場合は別表 6 (19) を作成します. 生産性向上設備等を取得した場合の特例を検討する 1- 特別償却又は税額控除 - 324 生産性向上設備等を取得した場合は 特別償却又は税額控除を選択適用することができます. 生産性向上設備等を取得した場合の特別償却をする 2- 特別償却の付表 (7)- 326 生産性向上設備等を取得した場合の特別償却を選択する場合は特別償却の付表 (7) を作成します. 生産性向上設備等を取得した場合の税額控除をする 3- 別表 6(21)- 328 生産性向上設備等を取得した場合の税額控除を選択する場合は別表 6(21) を作成します. 赤字法人の申告書を作る 1 330 赤字である法人の申告書を作成します. 赤字法人の申告書を作る 2 334 別表 7(1) を作成し 別表 1(1) が完成したら地方税の申告書を作成します. 赤字法人の申告書を作る 3- 欠損金の繰戻による還付請求書 - 338 法人税の繰戻還付を受けるためには還付請求書を提出しなければなりません. 赤字法人の申告書を作る 4 342 法人税の繰戻還付を受けた場合 翌期に受入処理をします また 翌期以後に所得金額がプラスである場合は地方税においては翌期の所得等から繰越額を控除します. 分割法人の申告書を作る 1 346
分割法人に関する事業税及び地方法人特別税 ( 事業税等 といいます ) の申告書を作成します. 分割法人の申告書を作る 2 352 分割法人に関する道府県民税の申告書を作成します. 分割法人の申告書を作る 3 356 分割法人に関する市長村民税の申告書を作成します. 東京都民税の申告書を作る 360 東京都の特別区に事業所等を有する場合の申告書を作成します. 事業税の外形標準課税の概要を知る 364 資本金一億円を超える法人は 外形標準課税が適用されます. 中間申告書 ( 予定申告書 ) を作る 366 前年度の確定申告書を基礎に予定申告書を作成します. 修正申告書を作る 1 370 修正申告の概要と別表 4 と別表 5(1) の役割を理解します. 修正申告書を作る 2 386 説例を基に修正申告書を作成します. 修正申告書を作る 3 390 2 期連続で修正申告書を作成する場合の作成手順を具体例で確認します. 解散法人の申告書を作成する 1 382 解散法人の申告については清算中の法人であっても通常の所得課税が行われます. 解散法人の申告書を作成する 2- 清算確定申告書の作成 ( 残余財産がある場合 ) 386 清算確定申告書を作成する場合には 事業年度の中途で清算が確定した場合の月数あん分や事業税の清算確定事業年度での損金算入などに注意しましょう. 解散法人の申告書を作成する 3- 清算確定申告書の作成 ( 残余財産がない場合 ) 390 残余財産のない場合の清算確定申告書を作成する場合には 期限切れ欠損金などに注意しましょう. 税効果会計を適用する 1 394 税効果会計の目的と基本的な考え方を理解します. 税効果会計を適用する 2 400 税効果会計を適用した場合の決算書 申告書を作成します. キャッシュフロー計算書の概要 404 キャッシュフロー計算書の概要と基本的な考え方を把握します. キャッシュフロー計算書の簡単な作り方 408 間接法による簡単なキャッシュフロー計算書を実際に作ってみましょう. 税務代理権限証書を添付する 414 法人税の申告などを税理士に依頼した場合は 税務代理権限証書を申告書に添付します. 税理士が添付書面を作成する 416 書面添付制度は 申告の内容について税理士としての意見を税務行政庁に対して表明する手段として設けられたものです 書面添付制度は 税務の専門家である税理士の立場をより尊重し税務行政の一層の円滑化 簡素化に資するものです