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一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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Microsoft Word - 3

大規模住宅団地の現状と活性化・再生の進め方

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

(2) 金沢市の世帯数の動向 350, , ,000 ( 人 世帯 ) ( 人 / 世帯 ) 世帯数 世帯人員 , , , , ,1

目次 1. 調査の概要 調査の目的 調査対象 対象地域 調査方法 回収状況 結果の概要 住み替え 建て替え リフォームに関する事項 住み替えに関する意思決定 リフォーム

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

Microsoft Word - 沖縄県住生活基本計画(概要版)1101

表紙

地域住宅計画 計画の名称千葉市地域 (3 期 ) 都道府県名千葉県作成主体名計画期間平成 27 年度 ~ 31 年度 千葉市 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 千葉市は千葉県のほぼ中央部に位置し 人口は約 96 万人 世帯数は約 42 万世帯の地域で地域面積は k m2である 本市では

( 資料 3) 比較検討した住宅 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資料 4) 住宅の選択理由 (%) 注文住宅取得世帯分譲戸建住宅取得世帯分譲マンション取得世帯 中古戸建住宅取得世帯 中古マンション取得世帯 ( 資

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地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画都道府県名三重県作成主体名計画期間平成 17 年度 ~ 22 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 当該地域は 三重県の南部に位置し 人口約 25,000 人 世帯数約 8,400 世帯の地域である は伊勢志摩国立公園の玄関口として 観光及び水産業を中心に発展

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

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成長可能性に関する説明資料

住まい まちづくりの基本目標と基本的施策の展開方向 1. 住まい まちづくりの理念と基本目標 だれもが安心して住み続けたいと感じる魅力ある とだ の住まい まちづくり を政策の基本理念とし これを実現するために次の 3 つを基本目標として総合的な施策を図るものとします 基本目標 -Ⅰ 多様なニーズに

資料1 :住宅(家庭部門)の中期の対策・施策検討

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Microsoft Word - 【資料3】表紙

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用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

財団法人 神奈川県建築安全協会

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Ⅲ. 対象者 1. 対象者はどのような者か 平成 27 年 2 月 24 日以降県外から移住を行う者等 (UIJ ターン 二地域居住等 ) で以下の者を対象とします 転入前にあっては補助事業主体の長が定める期限内に転入届けを提出する者 転入後にあっては転入した日から 6 ヶ月以内に交付申請を行う者

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

財団法人新潟県建築住宅センター

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

1 計画の目的と位置づけ 1 計画の目的 本県では 平成 17 年度に 福井県住宅 宅地マスタープラン を策定 平成 23 年度に改定して ゆとりある豊かな住生活の実現に取り組んでいます 今回 本計画の上位計画となる住生活基本計画 ( 全国計画 ) が平成 28 年 3 月に改定されたことや 人口減

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性

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地域住宅計画 計画の名称高岡地域 (H27-31) 都道府県名富山県作成主体名高岡市 計画期間 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 27 年度 ~ 31 年度 高岡地域は富山県の西部に位置し 人口約 17 万 6 千人 世帯数約 6 万 6 千世帯 (H26.12 月住民基本台帳 ) の地域で

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

平成25年住宅・土地統計調査 集計項目別統計表一覧

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Microsoft PowerPoint - 【WOODONEロゴ削除】長期優良住宅_施主向け説明資料_ ppt [互換モード]


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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

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地域住宅計画 計画の名称 岐阜県地域住宅計画 都道府県名岐阜県作成主体名 計画期間 1 地域の住宅政策の経緯及び現況 平成 28 年度 ~ 32 年度 岐阜県 高山市 美濃加茂市 瑞穂市 海津市 垂井町 揖斐川町 坂祝町 川辺町 平成 23 年度から平成 27 年度までの 5 年間 岐阜県地域住宅計

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スライド 1

見直し後11 基準相当1.64GJ/ m2年hh11 基準相当見直しH11 基準と見直し後の省エネ基準の比較について 住宅 建築物判断基準小委員会及び省エネルギー判断基準等小委員会平成 24 年 8 月 31 日第 2 回合同会議資料 1-1 より抜粋 設備機器の性能向上により 15~25% 程度省

SBIAQ確認検査業務手数料規定

意見集計結果 平成 30 年 月 5 日から2 月 5 日までの間, つくば市空家等対策計画 ( 案 ) について, 意見募集を行った結果,3 人 ( 団体を含む ) から2 件の意見の提出がありました これらの意見について, 適宜要約した上, 項目ごとに整理し, それに対する市の考え方をまとめまし

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平成16年度

個信センター概要

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

Microsoft PowerPoint (確定)【住宅事業者様向け】平成29年度市場動向調査

イメージ図 ( 医療施設の場合 ) イメージ図 ( 誘導施設 : 地域医療支援病院の場合 ) 5 届出を要しない軽易な行為などについて都市再生特別措置法第 108 条並びに都市再生特別措置法施行令第 35 条 第 36 条の規定により 以下の行為は届出の対象となりません 軽易な行為その他の行為で政令

マンション棟数密度 ( 東京 23 区比較 ) 千代田区中央区港区新宿区文京区台東区墨田区江東区品川区目黒区大田区世田谷区渋谷区中野区杉並区豊島区北区荒川区板橋区練馬区足立区葛飾区江戸川区


第3章 住宅政策上の課題(基本的課題)

地域住宅計画 計画の名称地域住宅計画 (Ⅲ 期 ) 都道府県名鳥取県作成主体名計画期間平成 28 年度 ~ 32 年度 1. 地域の住宅政策の経緯及び現況 1 の概要は鳥取県西部に位置する地方商業都市で 北側に日本海 東側に秀峰大山と自然豊かなまちである 気象に関しては 降雨日数 曇天日数が多い山陰

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

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定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

【補論】戸建注文住宅と消費税の影響度に関する考察

問 1-2. 回答者の住宅特性 住宅タイプ別では 非木造 共同住宅 ( マンション等 ) が約 6 割 (61%) 所有関係別では 持家 が約 7 割 (69%) と最も多くなっています 住宅タイプ 所有関係別にみると 非木造 共同住宅 の 持家 が最も多く (211 件 ) 次いで 非木造 共同住

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

大阪府営門真住宅まちづくり基本構想 平成 25 年 6 月 大阪府 門真市

スライド 1

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スライド 1

報道関係者各位 2019 年 2 月 1 日野村不動産アーバンネット株式会社 リリースカテゴリー 都市型コンパクトタウン 都市再生 地方創生グローバルへの取組み不動産テック 働き方改革健康 介護ニーズ社会課題定期報告 レポート 不動産情報サイト ノムコム 住宅購入に関する意識調査 ( 第 16 回


基本方針

3 年ごとの定期借家契約を交わす仕組となっており 利用者は住宅の借り手を自身で探す必要もないことから 中古住宅市場の活性化や空き家問題の解決等の面でも期待されている取組である リバースモーゲージローン 住活スタイル は 住まなくなった家を活用し 充実したセカンドライフ 住みかえライフを送るための個人

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

407-1 No.

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設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

Transcription:

資料 2 第 1 回住宅市場活用部会 資料 ( 抜粋 ) と主な意見

第 1 回住宅市場活用部会提出資料 住宅市場活用部会における検討フロー 検討事項 主に 住宅ストック 住宅市場に関すること 主な検討対象 既存住宅市場 新築住宅市場 賃貸住宅市場 リフォーム市場 空き家 居住環境 部会の各回の検討事項のイメージ 第 1 回 第 2 回 第 3 回 検討対象の現状と課題 施策展開の基本的な考え方 今後 10 年間に必要と考えられる施策の方向 ( 現行施策の継続 見直し及び新規施策 ) 施策の 具体化 推進方策 推進方策体制 草案 0

第 1 回住宅市場活用部会提出資料 住宅市場活用部会における検討フロー 主な検討対象 既存住宅市場 賃貸住宅市場 空き家 新築住宅市場 リフォーム市場 居住環境 主な検討対象のイメージ 新築住宅市場 良質な住宅の供給等 既存住宅市場 既存住宅流通量が少ない 低い既存住宅の質等 空き家 空き家の増加 賃貸住宅市場 多様化する居住ニーズへの活用等 居住環境 人口減少 高齢化等によるコミュニティへの影響や地域毎の特性等 リフォーム市場 低いリフォーム実施割合等 1

住宅市場活用に係る住宅施策について 住宅ストック 住宅市場の現状 1. 社会経済情勢等 人口 世帯 世帯構成 転出入 年収 住まい 2. 住宅ストック 住宅市場全般 住宅の耐震性の確保既存住宅築住宅 住宅の低炭素建築物認定はまだ少ない新戸建 マンション 賃貸 リフォーム 空家 全般 3. 居住環境 地域特性 ( 県内を 4 地域で区分した場合 ) 景観 認定住宅 65 歳以上が増加し 64 歳未満が減少 特に 75 歳以上の増加が著しい 核家族及び単独世帯が 7 割 平均世帯人員の減少 高齢単身世帯の増加 20 歳代で県外への転出が超過 住宅の一次取得者層である 30 歳代男性の平均年収が減少 中古ニーズの増加 リフォーム リノベーション住宅への関心の高まり 住宅の量的充足 依然として既存住宅の流通シェアは少ない 中古住宅の性能や品質への不安 価格と需要のミスマッチがある 居住ニーズと既存住宅のミスマッチが依然として残っている 昭和 55 年以前に建築されたストックが数多く残る 戸建て住宅のうち 定期的な点検計画を有する施工会社など事業者による維持管理は広く普及していない 新規供給戸数は減少傾向 今後 計画修繕や建て替え時期を迎えるマンションが増加 居住者の高齢化が進んでいる 築後 30 年を超えるマンションでは 故障 修理頻度の増大 入居者の入れ替わりや高齢化 等が問題となっている 借家の延床面積は持家よりも小さく 30 年前から大きな変化はない 子育て世帯など3~4 人世帯向け住宅ストックが不足している 新たな高齢者向け住宅が増加しているが 賃貸住宅での高齢者化対応が遅れている 外国人や高齢単身者などが入居に制約を受けることが多い 地場工務店系の事業者が多く 様々な事業者が参入 住宅投資に占める住宅リフォーム投資割合は低い リフォームの実施割合は 増加しているものの十分ではない 実績 意向ともに リフォームは台所 トイレ 浴室などの設備の改善が中心で 構造的な補強 断熱工事の意向は少ない 耐震化 省エネ化の取組みが少ない 消費者には主に コストに関する情報が不足している 空き家は増加傾向 賃貸用 その他の住宅で空き家が増加傾向にある 空家のうち 約 2/3 が昭和 55 年以前に建築されたストック空家のうち 約 1/4 が管理状況としてほとんど何もしていない 今後の活用意向として 空き家のままにしておくが最も多い 空家のうち 約 1/5 は解体費用が用意できないため空家のままになっている 新設着工数は平成 21 年度まで大きく減少し 増加傾向に転じている 新規宅地供給量は減少している 長期優良住宅の新規認定は 年間 2,000 件程度と低調 長期優良住宅認定率は 戸建住宅は横ばい 共同住宅は少ない 平成 22 年から平成 27 年の人口増減は福岡地域のみ増加 共同住宅が多いのは福岡地域 高齢化率及び空家率は筑豊地域及び北九州地域で高い傾向 高齢単身世帯の持家率は筑後地域が高い 良好な景観の形成を推進するため 福岡県及び 10 市が景観計画を策定 現計画における目標 施策 取組み ( 抜粋 ) 基本目標 1. 多様なニーズに対応できる住宅市場の環境整備 既存住宅の流通促進 住宅関連事業者等と連携した既存住宅の流通促進 リフォーム リノベーションによる既存住宅の質の向上等 リフォームしやすい環境づくり 相談窓口の充実 安心してリフォーム工事を託せる事業者に関する情報提供等 適切なマンション管理の促進 マンションの計画的な維持修繕等の促進等 民間賃貸住宅ストックの有効活用 民間賃貸住宅の有効活用の促進等 基本目標 2. 低炭素社会 循環型社会に寄与し将来世代に継承できる良質な住宅ストックの形成 良質な住宅の供給促進 長期優良住宅の普及促進 既存住宅のバリアフリー化の促進等 計画的な耐震化の促進 環境に配慮した住宅の普及促進 省エネルギー性能の向上等に配慮した住宅の普及促進 県産木材等を活用した木造住宅の普及等 地域住宅産業の育成 木造住宅建設 改修の担い手の育成 地域工務店の育成 街なか居住の促進 多様な世帯の交流等につながる場所づくりや活動の促進等 取組み事例 施策目標 取り組む施策 基本目標 4. 地域での豊かな住生活を実感できる良好な居住環境づくり 郊外住宅団地の再生 地域の力を活かしたまちづくりの促進 地域定住の促進 マルチハビテーション ( 複数地域居住 ) の普及や UJI ターン者の定住促進 地域定住施策との連携 景観に配慮した美しいまちづくりの促進 住民参加の美しいまちづくり 既存住宅 住まいの健康診断による中古住宅取引支援( 福岡県 ) パンフレット等による情報提供及び住宅相談の実施( 福岡県 ) リフォーム 福岡県リフォーム推進ネットワーク協議会 による工事内容に応じた事業者の斡旋 耐震やバリアフリーアドバイザー派遣の実施( 福岡県 ) 新築住宅 ふくおか型長期優良住宅 の普及 その他 リノベーションによるまちの活性化 ( 北九州市小倉 ) 生涯あんしん住宅 におけるモデル展示 ( 福岡県 ) 住マイむなかた による安心できる住宅の支援と確保等 ( 宗像市 ) 施策展開の基本的な考え方 1 多様化する居住ニーズへの対応 2 既存住宅を円滑に流通させる環境づくり 3 住宅の質の向上 4 住宅の適切な維持管理の促進 5 空き家等の利活用の促進 6 賃貸住宅市場の活用 7 環境負荷の少ない社会づくり 8 豊かなコミュニティの形成 9 地域の特徴を生かした価値の向上 全国計画を踏まえた福岡県における主な論点整理 福岡県の地域性を考慮し 深堀り又は独自の展開を考える主な点を抽出 住宅ストック 住宅市場に関すること 将来の人口 世帯数等の動向を踏まえた 住生活のあり方について 住宅ストックに関すること < 適切な維持管理と良質な住宅の供給 > 住宅を長持ちさせる日常的な維持管理の促進について 住宅の価値を向上させるリフォーム リノベーションの促進について 耐震化 省エネ化 バリアフリー化 長期優良化などの促進について < 既存住宅ストックの活用 > 既存住宅の流通を促進する環境づくりについて 空き家の利活用の促進について ( 放置空家発生の未然防止 ) 民間賃貸住宅の有効活用について 住宅市場に関すること 家族構成や身体機能の変化などに応じた高齢者向けの住まいづくりについて 多様化する居住ニーズの受け皿としての賃貸住宅市場のあり方について 地域の人材等を生かした住生活関連サービスの充実について 居住環境に関すること 第 1 回住宅市場活用部会提出資料 住宅ストック 住宅市場に関すること 居住環境に関すること 人口減少社会において生活サービスやコミュニティが持続的に確保される地域の特徴を生かした居住環境づくりについて 住宅団地 ( 郊外戸建住宅地等 ) の再生について 地域の人材を活かした地域コミュニティ活動の担い手の確保 育成について 地域の環境や価値を維持 向上させる主体的な取組について 地域の歴史的 文化的景観の継承について 新たな視点 現行の視点を拡充

第 1 回住宅市場活用部会での主な意見 日時: 平成 27 年 9 月 7 日 ( 月 )14:00~16:00 場所: 福岡県庁 10 階北棟行政特 9 会議室 テーマ 主な意見 既存流通 既存流通シェアの目標設定がそもそもおかしいのでは 割合ではなく 流通戸数の方がよいのでは 中古を非常に担保価値を低くみる傾向 デフォルト ( 処分性を求めている ) 担保価値について 県と一緒になって考えてもいいかな ストック活用ビジネス ストック活用ビジネスをどうビジネスにするか リノベーション事業は 事業として成立するものがエリアによる サブリースがいいビジネスモデルになると思う 郊外住宅地でも賃貸だったら入りたいという方はいると思う 郊外団地の再生というものはおそらくそういう方法しかないと思う 住宅ローン 住宅ローンの問題は非常に大きい 県の支援があればありがたい ローンの問題と保障の問題を解決すると中古住宅の流通が加速できるのではないか ( 銀行 ) 中古は昔に比べると増えてきたような気がする 中古 + リフォームで借入れをされる方は非常に多くなってきた 空き家 行政が一人一人説得していくということくらいの方が 何 % とか書くよりもよっぽど実行的なのではないかと思う 施策としては ローラーで説得するようなものが必要かと思う 民間企業であればすぐに目標を立てるだろ ( 高齢者が引っ越して ) 空いた後どう処分するか ( 民間が ) 営業をかけると敬遠されるので 行政が入るとうまくいこのではないか 1

テーマ 主な意見 空き家 ( 海外では ) 空き家は積極的に解体し 公園 緑地にして都市の魅力をあげようとする事例有り 宅建業界においても 公的機関の協力のもと 一緒に空き家を減らしていくシステムが出来るとまだまだ活用できると思う 空き家の用途変更は かなりの負担が改修にかかる 家 ストックの使い方が 単なる住宅というだけではなくなってきている 空き家問題にも有効 行政全般 行政は コンパクトシティをしたいのに 市レベルでは奪い合いでばらばら 方針をだすべきでは 行政としては 2 つやることがある 都市計画的な受け皿を作ってあげる 知恵をだしてやるか 市町村 県計画の論点整理は 受動的というか 対処療法的 ブロック圏での連動性が図られるような考え方が必要では 単独居住 世帯構造の変化 多様な集合 団地再生 モデル住宅 ニーズ 単独居住が急速に出てきている 世帯の構造が崩れつつある 高齢者や賃貸など多様なものを集める方向性を出したほうがよい 民間でもそういう形でビジネスモデルをやるべきだと思っている 団地再生に関連して ( さまざま使い方を ) 特定の団地を決めて 場所をきめてやると効果的 モデル的なものとして 市町村ごとに地域産材を使って 地域の技術で建てたモデル住宅を作って商品化 入りたいところはやはり都心のマンション 郊外ではある程度特色があって打ち出してあるところには 若い方が借りたいニーズがあるのだと思う 2

テーマ 主な意見 マッチングニーズの把握によるマッチング ( 郊外の戸建て所有者が マンションに移りたい ) 賃貸住宅 新築抑制 ドイツ 泉北ニュータウンなど 賃貸でのいろいろな使い方が発明されてきている ドイツでは 新築への優遇を段階的に一切止めている 新築に対する基準を引き上げ 新築着工数が減った 省エネ改修リフォームを推進している NPO との協働 市町村は民間の非営利組織をどう使うか コラボレーション 協働というのが最大のテーマになるのではないか 小学校単位ぐらいに移住者支援なり 空家のサポートをする団体等域の中で信頼できる中間支援組織が必要な段階に来ているような気がする 消費者 消費者へ伝わるかが重要 実際やるときにどうすればいいのかというのが伝わっていない 3