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抜本的な鳥獣捕獲強化対策 平成 25 年 12 月 26 日環境省農林水産省

Microsoft Word - 鳥瓣被害韲æ�¢è¨‹çfl»ï¼‹H30-32;朕絇Ver

Microsoft Word - 01 変更計画書

計画作成年度

(別記様式第1号)

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣計画期間対象地域 シロガシラ イノシシ キジ平成 27 年度 ~ 平成 29 年度うるま市全域 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入 する 2. 鳥獣による農

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Microsoft Word 修正 特定計画(イノシシ)案

(別紙様式第1号)

(様式第1号)

(別記様式第1号)

秋子割合 現状評価と課題の整理 市内のイノシシ対策の現状を評価し, 課題を整理するため, 地理情報分析および捕獲状 況分析を行った ( 資料編参照 ). 1 地理情報分析による評価集落単位の各種行政資料 ( 捕獲情報, 防護柵設置状況, 市民からの要望など ) について, 地図上での分析 ( 地理情

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地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

イノシシH30年度別計画

3. 経営所得安定対策及び日本型直接支払制度の確立 (1) 経営所得安定対策の平成 26 年度以降のあり方の検討に当たっては 真に農業者の経営安定に資する制度とするために 地域の特性や実情を反映し 農業者及び都市自治体の意見を十分に尊重すること また 農業者等が安心して農業に取り組むことができるよう

(別記様式第1号)

唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

加えて 鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律 ( 平成 14 年法律第 88 号 ) が改正され 平成 27 年 5 月に施行されることとなっている 改正に伴い 法律の題名は 鳥獣の保護及 び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 ( 以下 鳥獣保護管理法 という ) に改められ 法目的に 鳥獣の管理


1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域イノシシ ニホンジカ 中獣類 ( ハクビシン アライグマ そ対象鳥獣の他狩猟獣 ) カラス類 ( ハシブトガラス ハシボソガラス ) カモ類 ニホンザル ツキノワグマ計画期間平成 29 年度 ~ 平成 31 年度対象地域福井市 2. 鳥獣による農林

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

(2) 丹沢におけるニホンジカ保護管理 ( 第 3 次神奈川県ニホンジカ保護管理計画 ) 計画期間 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 3 月 31 日 計画対象区域 保護管理区域 : 丹沢山地を含む 8 市町村 ( 相模原市は緑区のうち一部 ) 分布拡大防止区域 : 丹沢山地周辺部

人 3,500 3,000 狩猟登録者数の推移 3,241 3,180 3,202 3,247 3,373 合計 網 わな 銃 2,500 2,000 1,843 1,845 1,910 1,965 2,100 1,500 1,000 1,398 1,335 1,292 1,282 1,273 50

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域対象鳥獣イノシシ ニホンジカ ヌートリア アライグマ ハシブトガラス ハシボソガラス ( 以下 カラス類 と言う ) ツキノワグマ ニホンザル カワラバト キジバト ( 以下 ハト類 という ) アオサギ ダイサギ( 以下 サギ類 という ) 計画

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 イノシシ ( イノブタを含む ) ニホンジカカラス類サギ類 平成 29 年度 ~ 平成 31 年度 対象地域 産山村 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村

29jisshikeikaku

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

Taro-H30業務仕様書 (祖母傾地域)

鳥獣による被害及びその防止の取組の実態調査_参考資料

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( 参考資料 ) ( 注 ) 鳥獣被害の現状と対策 ( 平成 28 年 3 月農林水産省 ) から抜粋 1

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度平成 28 年度 計画変更年度平成 29 年度 計画主体 筑紫野市 筑紫野市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名所在地電話番号 F A X 番号メールアドレス 筑紫野市環境経済部農政課筑紫野市二日市西一丁目 1 番 1 号

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目 次 1 被害状況 (1) 農作物被害の推移 1 (1) 人身被害 1 2 捕獲状況 (1) 捕獲数の推移 2 (2) 狩猟捕獲の状況 3 (3) 被害防止捕獲の状況 4 3 防護柵の設置状況 (1) 防護柵設置延長の推移 5 (2) 防護柵の維持管理 6 4 生息地における取組状況 6 5 モニ

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

1. 有害鳥獣対策の法規制の緩和と捕獲業務の体制強化 建議 農作物の大敵である有害鳥獣の被害防止対策につきましては 毎年 補助事業等の活用により ワイヤーメッシュ柵 電気牧柵器及び箱罠の設置等に多額の予算を計上していただき また その普及や管理に関する知識の伝達等にご尽力いただいておりますことに対し

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

( 別記様式第 1 号 ) 計画作成年度 平成 27 年度 計画変更年度 平成 29 年度 計画主体 飯能市 飯能市鳥獣被害防止計画 < 連絡先 > 担当部署名産業環境部農林課所在地飯能市大字双柳 1 番地の 1 電話番号 F A X 番号 メール

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

【H 制定】災害高機能型推進事業実施要領

女性の活躍推進に向けた公共調達及び補助金の活用に関する取組指針について

(別記様式第1号)

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(別記様式第1号)

猟 流し猟 少人数巻狩り 林道車上狙撃 待ち伏せ猟 足くくりわな 囲いわな ) を実施し 各手法の特長や課題 適する時期 場所等を把握 秦野市三廻部と山北町世附で 神奈川県猟友会の捕獲熟練者との協働による猟犬を用いた少人数巻狩りを試行 山北町玄倉の捕獲困難地において 少人数捕獲に精通した NPO 法

4 有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術の向上 ( 農林事務所 猟友会 ) わな猟免許新規取得者を対象に有害鳥獣捕獲マイスター等による捕獲技術研修 実地指導を実施 (6 農林事務所で 8 回実施計 147 人受講 ) 2 捕獲の強化 (1) ニホンジカの捕獲強化 ( 猟友会委託 ) 指定管理鳥獣捕

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山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

平成24年

アマミノクロウサギ保護増殖事業計画 平成 27 年 4 月 21 日 文部科学省 農林水産省 環境省

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1

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市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

実施計画の参考様式(この様式については、決定したものではありません

三ケ島工業団地周辺地区 第一回勉強会

第 14 号様式 ( 第 10 条関係 ) ( 表面 ) 記入例 登 録 番 号 狩 猟 免 許 損 害 の 賠 償 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に 関する法律施行規則 65 条第 1 項第 7 号 第 8 号又は第 9 号に該当する者であるか否かの別 整理番号 対象鳥獣捕獲員であるか否かの

ください 5 画像の保存 取扱い防犯カメラの画像が外部に漏れることのないよう 一定のルールに基づき慎重な管理を行ってください (1) 取扱担当者の指定防犯カメラの設置者は 必要と認める場合は 防犯カメラ モニター 録画装置等の操作を行う取扱担当者を指定してください この場合 管理責任者及び取扱担当者

利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

(1) 野生鳥獣による農作物被害状況 ( 全国及び九州 ) 野生鳥獣による全国の農作物被害額は 平成 22 年度において 239 億円で 前年度に比べて 26 億円 (12%) 増加 九州の農作物被害額についても 4 億円で 前年度に比べて 7 億 5 千万 (23%) 増加 九州の農作物被害額のう

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

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目 次 1 計画策定の目的と背景 管理すべき鳥獣の種類 計画の期間 管理が行われるべき区域

(最終版)第二種管理計画(イノシシ)表紙

イノシシH30年度別計画(資料編)

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静岡県動物愛護管理推進計画(2014)案の概要

被害の現状 いま ニホンジカとイノシシが どのような問題をもたらしているのでしょうか? ニホンジカが日本の自然を食べつくす!? 日本に昔から生息しているニホンジカやイノシシは 近年 急速に生息数が増加し 全国で分布を広げています 増えすぎたニホンジカやイノシシが いま 日本全国で生態系や農林業 さら

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社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

1 アライグマの 分布と被害対策 1 アライグマの分布 1977 昭和52 年にアライグマと少年のふれあいを題材とし たテレビアニメが全国ネットで放映されヒット作となった それ 以降 アライグマをペットとして飼いたいという需要が高まり海 外から大量に輸入された しかしアライグマは気性が荒く 成長 す

激甚災害制度について

大泉町手話言語条例逐条解説 前文 手話は 手指の動きや表情を使って視覚的に表現する言語であり ろう者が物事を考え 意思疎通を図り お互いの気持ちを理解しあうための大切な手段として受け継がれてきた しかし これまで手話が言語として認められてこなかったことや 手話を使用することができる環境が整えられてこ

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(1) 当該団体が法人格を有しているか 又は法人格のない任意の団体のうち次の1~2の要件を全て満たすもの 1 代表者の定めがあること 2 団体としての意思決定の方法 事務処理及び会計処理の方法 並びに責任者等を明確にした規約その他の規定が定められていること (2) 関係市町村との協議体制を構築してい

働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

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参考資料 1 野生鳥獣肉の衛生管理に関するガイドライン 平成 26 年 5 月 鳥獣保護法の改正に伴い 今後 野生鳥獣の捕獲数が増加し 食用としての利活用が増加する見込みであり 食用に供される野生鳥獣肉の安全性の確保を推進していく必要がある 1 1 平成 26 年 5 月 22 日参議院環境委員会附

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地域子育て支援拠点事業について

2 保険者協議会からの意見 ( 医療法第 30 条の 4 第 14 項の規定に基づく意見聴取 ) (1) 照会日平成 28 年 3 月 3 日 ( 同日開催の保険者協議会において説明も実施 ) (2) 期限平成 28 年 3 月 30 日 (3) 意見数 25 件 ( 総論 3 件 各論 22 件

1. 対象鳥獣の種類 被害防止計画の期間及び対象地域 対象鳥獣 計画期間 ニホンザル ツキノワグマ イノシシ ニホンジカ 平成 28 年度 ~ 平成 30 年度 対象地域小国町 ( 注 )1 計画期間は 3 年程度とする 2 対象地域は 単独で又は共同で被害防止計画作成する全ての市町村名を記入する

消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

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Microsoft PowerPoint 特定鳥獣イノシシ研修(配布用) (2)

504 特定事業等に係る外国人の入国 在留諸申請優先処理事業 1. 特例を設ける趣旨外国人研究者等海外からの頭脳流入の拡大により経済活性化を図る地域において 当該地域における特定事業等に係る外国人の受入れにあたり 当該外国人の入国 在留諸申請を優先的に処理する措置を講じることにより 当該地域における

Transcription:

鳥獣被害対策に関する 政策提言書 平成 24 年 12 月 26 日 山梨県議会

目 次 1 提言の背景 趣旨 P 1 2 提言項目 P 2 (1) 野生鳥獣の捕獲対策 P 2 1) 管理捕獲の効果を検証するためのモニタリング調査の充実 2) 狩猟者の確保 育成 1 狩猟の魅力等のPRと効果的な捕獲方法等の普及促進 2 新規の狩猟免許取得に係る助成制度の創設 3 射撃技術の維持 向上 3) 管理捕獲体制の整備 1 鳥獣被害対策実施隊の設置促進 2 行政主導による管理捕獲の実施と広域的管理捕獲体制の構築 3 企業等の管理捕獲への参入 4) わな猟の促進 1 わな猟の体制整備への支援 2 くくりわなの規制緩和 (2) 野生鳥獣被害の防止対策 P 4 1) 集落における被害防止対策の強化 1 集落ぐるみの被害防止活動強化と助成制度の拡充 2 一般県民の理解と活動への参加促進 3 専門家による指導体制の整備 2) 県による防止柵の整備推進 (3) 野生鳥獣被害対策に関する試験研究 P 5 1) 大学等との連携による試験研究の強化と成果の普及 (4) 野生鳥獣被害等に関する情報提供 P 6 1) 関係機関等の連携による情報提供の充実 (5) 野生鳥獣の生息環境の整備 P 6 1) 野生鳥獣の餌場やすみかとなる多様な森林整備の推進 2) 荒廃地等の環境整備の推進 (6) 捕獲した鳥獣の有効活用 P 7 1) 食肉加工施設の整備促進と企業等の参入 2) 焼却施設や埋設場所の設置促進 3 提言項目の検討にあたっての留意事項 P 8

1 提言の背景 趣旨 近年 野生鳥獣による農林水産業等への被害が全国的に深刻化する中で 国は平成 11 年度に特定鳥獣保護管理計画制度を創設するとともに 平成 20 年 2 月には いわゆる 鳥獣被害防止特別措置法 を施行し 野生鳥獣による被害の防止のための施策を推進している 本県においても これを受け 農林業者や関係団体はもとより 地域や市町村 県において 多額の費用を費やし 様々な対策が講じられてきており ここ数年 被害の拡大は抑制されつつあるものの 依然として 毎年 5 億円前後の農林水産業被害が発生している また 野生鳥獣による被害は こうした経済的損失のみならず 営農意欲等の低下による農林業離れやそれに伴う耕作放棄地等の増加 さらには森林の下層植物の食害による土壌の流出などももたらしており 農林業の振興はもとより 農山村集落の維持や自然環境 景観の保全を図る上でも大きな課題となっている 鳥獣被害対策に関しては 全国的にも根本的かつ効果的な解決策が見出せない中で 本県においては 狩猟者の減少や高齢化が進行しており このままでは 近い将来 野生鳥獣の管理捕獲等に支障を来し さらに深刻な事態を招くことが想定される また 地域によって鳥獣の種類や被害の状況が異なるため 地域に合った対策を講じることが急務となっている 県内各地で実施した現地調査や意見交換会においても 関係者や住民から 被害に苦しむ深刻な現状や狩猟者の減少等に伴う将来への不安 行政への要望などが数多く寄せられたところであり 何よりも鳥獣被害と向き合う人たちの精神的な苦痛は計り知れないものがある この提言書は そうした意見をもとに本県の現状を分析する中で 県として取り組むべき施策の方向性を具体的に示したものであり 早急に対応する必要がある - 1 -

2 提言項目 (1) 野生鳥獣の捕獲対策 現状 課題 鳥獣被害防止対策の基本は 野生鳥獣の保護管理を前提とした狩猟や管理捕獲等による生息数の適正管理である このため 現在 狩猟のほか ニホンジカやイノシシ ニホンザルについては 特定鳥獣保護管理計画に基づき 年間を通して 猟友会等による管理捕獲や有害捕獲が実施されており ここ数年 当該計画に定める年間捕獲目標は概ね達成されている しかしながら 本県の農林水産業被害総額は 顕著な減少には転じず 最近ではニホンジカによる農業被害が増加傾向にあるため 管理捕獲の効果を詳細に検証する必要がある また 近年 狩猟者の減少や高齢化が進行しており このまま推移すると 近い将来 狩猟者が大幅に減少し 野生鳥獣の適正管理に支障を来すことが懸念されている 管理捕獲や有害捕獲は 農林水産業の維持 発展や農村環境の保全 住民の安全の確保を図る上で不可欠なものであり 狩猟技術等の習得には一定の期間を要することから 狩猟者の確保 育成は急務となっている このため 一般県民はもとより 行政機関や企業 団体などに広く狩猟の必要性等をPRするとともに 狩猟免許を取得しやすい条件整備を行い 狩猟者の確保 育成に努めることが必要である また 猟友会を中心とする捕獲に加え 行政主導による管理捕獲体制の整備や企業等も含めた 狩猟者 ( 捕獲従事者 ) の育成を検討する必要がある さらに 猟銃を所持する狩猟者の減少や 農村集落や市街地周辺の銃猟禁止区域内での野生鳥獣の増加に対応するため わな猟を促進することが求められている 提言 1) 管理捕獲の効果を検証するためのモニタリング調査の充実特定鳥獣保護管理計画に掲げる年間捕獲目標を達成しても被害が減少しないことから 管理捕獲の効果をより正確に検証するための糞塊密度調査や行動域調査などのモニタリング調査を充実すること - 2 -

2) 狩猟者の確保 育成 1 狩猟の魅力等のPRと効果的な捕獲方法等の普及促進狩猟の魅力や公共的な役割をはじめ 野生鳥獣による被害の現状なをPRするためのシンポジウムや効果的な捕獲方法 活用方法などを継承するための研修会を更に充実すること 2 新規の狩猟免許取得に係る助成制度の創設狩猟を行うためには 狩猟免許や銃砲所持許可の取得及び銃やわな 猟犬等の購入に多額な経費を要するため 新規狩猟免許取得に対する独自の助成制度を創設している市町村もある 今後 多くの市町村でこうした取り組みが実施できるよう 市町村を支援するための県の助成制度の創設を検討すること 3 管理捕獲従事者の射撃技術の維持 向上平成 23 年 9 月に 県立射撃場の整備は 当分の間 凍結することとしたため 管理捕獲従事者が県外に射撃訓練に行く際の助成制度を創設している 管理捕獲を行う上で 従事者の射撃技術の維持 向上は不可欠のため 今後は 同制度の積極的な活用を促進すること 3) 管理捕獲体制の整備 1 鳥獣被害対策実施隊の設置促進管理捕獲を継続的かつ効果的に推進するためには 国の財政支援やライフル銃の所持許可の特例などを受けることも必要となるため いわゆる 鳥獣被害防止特別措置法 に基づく市町村における鳥獣被害対策実施隊の設置を促進すること また 市町村に対し 職員の狩猟免許の取得や鳥獣被害対策実施隊への参加についても働きかけを行うこと 2 行政主導による管理捕獲の実施と広域的管理捕獲体制の構築県内の各市町村において 又は県内外の関係市町村が連携し 地域における綿密な捕獲計画 ( 捕獲鳥獣 捕獲範囲 実施日 狩猟者への報酬等 ) を策定し 広く猟友会の協力を得て 一斉に捕獲を行う行政主導による管理捕獲方法の導入を検討すること また これと併せて広域的な管理捕獲体制を構築すること - 3 -

3 企業等の管理捕獲への参入管理捕獲の担い手を確保するため 次の方策による企業等の管理捕獲への参入やプロの狩猟者の育成を検討すること 公募型プロポーザル方式等の導入 捕獲した鳥獣の有効活用(2-(6) 参照 ) も含めた事業への企業の参入 4) わな猟の促進 1 わな猟の体制整備への支援わな猟は 銃猟禁止区域内でも捕獲が可能であり 昼夜を問わず 一度に多くの獣を捕獲することができるため 地域におけるわな猟の体制整備等に対する支援策を検討すること 2 くくりわなの規制緩和くくりわなによる効率的な捕獲を促進するため 鳥獣保護法で規定しているわなの大きさに関する制限 ( 直径 12センチ以下 ) の見直しを検討すること (2) 野生鳥獣被害の防止対策 現状 課題 鳥獣被害を減らすためには 捕獲対策と併せて 集落ごとの徹底した防止対策が不可欠である 県では 集落における鳥獣被害を防止するため 被害防止対策リーダーの育成をはじめ 防止柵の維持管理などの集落活動や市町村の防止柵の整備を支援するとともに 県による広域的な防止柵の整備を推進している 集落における取り組みは 1 人でも果実等を放置するなど鳥獣に餌付けをしているような状態にある者や鳥獣を追払わない者がいると 鳥獣は学習能力があるため 餌を求め 人を恐れることなく人里に現れることから 集落ぐるみの徹底した取り組みが基本となる このため 市町村と連携し 集落を挙げての取組みの必要性などを地域住民に周知徹底するとともに 集落における被害防止活動が円滑に実施できるよう必要な支援を行う必要がある - 4 -

また 鳥獣の種類や集落の状況によって対策が異なり 追払いは周辺の集 落にも影響を及ぼす可能性があることから 地域全体の状況を見据え 市町 村や被害防止対策リーダーなどに対して 総合的かつ専門的な指導を行うこ とのできる指導者が必要となっている 防止柵は 即効性のある最も効果的な対策として 県や市町村 農林業者 による整備が進められているが 特に効果のある県による広域的な整備を一 層推進することが求められている 提言 1) 集落における被害防止対策の強化 1 集落ぐるみの被害防止活動の強化と助成制度の拡充 集落ぐるみの被害防止活動の必要性や効果的な対策について 地域住民 の理解と協力を得るための取組みを強化するとともに 検討会の開催や施 設設備の維持管理 モンキードッグや里守り犬等による追払い活動 耕作 放棄地の解消 緩衝地帯の整備など集落における被害防止活動が円滑に実 施できるよう 国の交付金で対応できないものについては 県独自の助成 制度の創設を検討すること 2 一般県民の理解と活動への参加促進高校生や大学生 NPO 法人など広く一般県民を対象とした出前講座等により 鳥獣被害の現状や被害防止対策に関する理解と集落における被害防止活動への参加を促進すること 3 専門家による指導体制の整備 県下全域を対象として 捕獲と防止の両面から市町村の取組みや集落 活動などに関する総合的かつ専門的な指導を行うことのできる専門家に よる指導体制の整備を検討すること 2) 県による防止柵の整備推進 山梨県獣害防止柵整備計画に基づき 地域の実情に沿った防止柵の計画 的な整備を推進すること (3) 鳥獣被害対策に関する試験研究 現状 課題 野生鳥獣の生態や被害対策に関する試験研究は 環境科学研究所や森林総合 - 5 -

研究所 総合農業技術センター 水産技術センターが中心となって実施しているが 研究開発を充実し 新たな対策を打出すことが求められている 提言 1) 大学等との連携による試験研究の強化と成果の普及わなやあみによる効率的な捕獲方法や追払い方法 新たな防止柵の開発 被害をより正確に把握する手法などに関する試験研究を 大学等との連携を強化して推進し 本県の課題に対応した新たな技術等の普及を図ること (4) 野生鳥獣被害等に関する情報提供 現状 課題 鳥獣被害の現状や対策に関する県の情報が 捕獲と防止を担当するそれぞれの部から提供されるため 全体像がわかりにくいとの意見が寄せられている また 県民が鳥獣被害の現状や影響等を正しく理解するための詳細な情報提供が求められている 提言 1) 関係機関等の連携による情報提供の充実県の関係部局や市町村 関係団体の情報の収集や共有化を一層推進し 広報誌やホームページ ラジオ テレビなどの各種広報媒体を活用した鳥獣被害等に関する情報提供の充実を図ること (5) 野生鳥獣の生息環境の整備 現状 課題 野生鳥獣が餌を求めて市街地や高山帯へと生息域を拡大することにより 各地で人的被害や自然植生の破壊が進行する可能性がある 他県においてはニホンジカによる森林の下層植物の食害により 裸地化が進行し 土壌浸食による山腹の崩壊が危惧されている地域もある また 荒廃した耕作放棄地や雑木が生い茂る河川敷などが野生鳥獣のすみかとなっているため 荒廃地の整備やかつて野生鳥獣のすみかとなっていた多様な森林を再生することが求められている - 6 -

提言 1) 野生鳥獣の餌場やすみかとなる多様な森林整備の推進森林整備については 野生鳥獣の餌場や生息地の確保も目的とした実のなる広葉樹の植栽を推進すること また NPO 法人やボランティアによる広葉樹の森づくりを促進すること 2) 荒廃地等の環境整備の推進市町村や住民と連携し 荒廃した耕作放棄地の解消や河川敷地の清掃活動を推進すること (6) 捕獲した鳥獣の有効活用 現状 課題 本県の主な大型獣の年間捕獲数は ここ数年 ニホンジカは 6,000~7,000 頭 イノシシは 2,000~3,000 頭に達しており ニホンジカは 今後さらに捕獲数の増加が予想される中 地域の資源としての有効活用や適正処理は大きな課題となっている 現在 捕獲した鳥獣の食肉加工施設を整備し 地域資源として活用しているのは 2 町村のみのため 今後さらにこうした取組みを促進する必要がある 提言 1) 食肉加工施設の整備と企業等の参入促進企業や関係団体と共同し ジビエを活用した特産品の開発や骨の飼料への活用 シカ皮の甲州印伝への活用など全ての部位の活用方法と併せて 鳥獣の捕獲から販売に至るビジネスモデルの構築を検討し 市町村の食肉加工施設の整備を促進すること また 事業への企業等の参入を促進すること 2) 焼却施設や埋設場所の設置促進捕獲した鳥獣の適正処理を促進するため 焼却施設の設置を検討するとともに 埋設場所の設置に係る助成制度の創設を検討すること - 7 -

3 提言項目の検討にあたっての留意事項 鳥獣被害対策は 喫緊の課題であることから 可及的速やかに対応されたい また 次の提言項目は 特に重要であることから 平成 25 年度の着実な対応 を検討されたい 1 わな猟の促進 わな猟の体制整備への支援 わなの規制緩和 2 集落ぐるみの被害防止活動の強化と助成制度の拡充 3 専門家による指導体制の整備 - 8 -

山梨県議会 鳥獣被害対策政策提言等検討会 委員 会 長 武川 勉 会長職務代理者 森屋 宏 委 員 髙野 剛 堀内富久 白壁賢一 山田一功 齋藤公夫 大柴邦彦 早川 浩 土橋 亨 久保田松幸 望月利樹 - 9 -