離職者就職審査分科会議事録 日時 : 平成 27 年 4 月 13 日 ( 月 )1400~1600 場所 : 航空幕僚監部大会議室出席者 :( 分科会委員 ) 木村分科会長 出合委員 牛嶋委員 根本委員 森脇委員 ( 防衛省側 ) 大堀再就職審査室長 兒玉陸上幕僚監部募集 援護課長 阿部海上幕僚監部援護業務課長 上境航空幕僚監部援護業務課長 議題 : 防衛大臣から付議された自衛隊員の再就職申請に係る審議 分科会長 : それでは 自衛隊員の再就職申請に係る審議を開始いたします 申請者の第 1 番から再就職審査室長に説明を願います 再就職審査室長 :( 押川裕二陸将補の日本無線株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 委員 : 応募認定退職と定年退職の違いは どういうことでしたでしょうか 再就職審査室長 : 定年退職は誕生日が到来いたしますと 自動的に定年退職になるというものでございます 応募認定退職につきましては 基本的には募集実施要項というものを周知しまして その中で募集人員 募集期間 退職すべき期日等を示し それにあてはまる方で手を挙げた方が認定を受けて退職するというものでございます 昔のいわゆる勧奨退職的なところでございますけれども 一昨年の11 月に勧奨退職という制度は一般職も含めてなくなりましたので 応募認定退職というものがいわゆる早期退職募集制度という形で現在運用しているものでございます 年齢構成の適正化を通じた組織活力の維持等を図るという観点から 本来ですと もっと前に40 歳台から適用することが可能ですが まだ運用が始まって1 年ほどですので すぐに若年層まで対象を広げるのは難しいのかなという感じはいたしております 分科会長 : この程度のちょっと前ということになりますと 退職手当のいわゆる割り増しというのはないということですね 再就職審査室長 : ございません 以前にもご説明させていただきましたが 1 年前で2% ですね 2 年前で6% 最大 15 年前で45% と割り増しになりますので 若く辞めればメリットは大きいと思いますが 少なくとも定年退職日から 6 月以上前でないと2% の割り増しはないといった形でございます 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 押川裕二陸将補に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 1
再就職審査室長 :( 諫田保浩陸将補のJMUディフェンスシステムズ株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 分科会長 : この会社は造船関係だと思いますけれども 今回は陸上自衛官の方ですが 海上自衛官の方もいらっしゃるのでしょうか 再就職審査室長 : まず 前身のユニバーサル特機につきましては 海上自衛官が1 等海佐の方が顧問として再就職しております JMUディフェンスシステムズについては 平成 26 年 7 月 1 日に社名変更したものですから 社名変更後は初めての再就職者でございます それから親会社であるユニバーサル造船につきましては かなりの数の海上自衛官が再就職しております 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 諫田保浩陸将補に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 久保内修一 1 等海佐の株式会社東芝への再就職について 資料に基づき説明 ) 委員 : 応募認定の日程を説明していただきましたが この過程と援護が動き出す過程はどういうタイミングで動き出すのでしょうか 再就職審査室長 : もともとこの方は定年が7 月でございますので 再就職に備えた業務管理講習ですとか そういったものは定年の2 年前ぐらいまえから再就職の準備を始めています 応募認定退職であっても 若年定年である1 佐以下の自衛官は就職援護の対象となっていますので そういう講習等に参加しながら 実際に再就職先の紹介があれば それは進めてかまわないのだと思っております 委員 : 援護の方が先に実態としては動いていて その間に応募認定があってそれに乗る人 それから定年までいる人それぞれ自分で選択するという形になるわけですか 海幕援護業務課長 : だいたい1 年前ぐらいから面接をして希望を聞いたりしておりますので 定年退職日がこの日だなということと どういうところに再就職したいのかという希望を聞いた上で援護活動をしています 委員 : 先方の会社との関係では この方で言えば5 月 1 日からお願いします というのはいつ決まるのですか 海幕援護業務課長 : これが一番難しいのですが 基本的には定年退職の日以降となりますが もしかすると応募認定退職で早まる可能性もあります そういった場合には これまでの例から言えば4 月の上旬に退職することがあるので 審査会を経て 5 月の上旬ぐらいに再就職させたいというスケジュール感で調整をやっております 非常に流動的で会社側も我々も苦労するところです できれば退職した翌日とかですね 期間が空かないうちに再就職をさせてあげたいのですが なかなか応募認定の場合は 審査会に諮る時期といったところの調整もありますので 少し期間が空かざるを得ないといったと 2
ころです 再就職審査室長 : 定年退職まで待てば 退職の翌日に再就職できたのに応募認定であるが故に待たないといけないということになると 不利な状況を作ってしまいますので そういうことにならないように 我々も日程とかいつ申請をあげられるのかを気をつけているつもりではありますけれども ただ 本来の定年退職日と応募認定による退職日との間が近いためにそのような問題が発生しておりますが いずれにせよ 退職の翌日に再就職するのは 応募認定退職の場合は難しいと考えております 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 久保内修一 1 等海佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 黒松久 1 等海佐の三井造船株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 分科会長 : 特段ご質問 ご意見がないようですので 黒松久 1 等海佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 石井順 1 等海佐の株式会社神戸製鋼所への再就職について 資料に基づき説明 ) 分科会長 : 審査自体とは直接関係しないですけれども この方随分学究肌の方のようですけれども 自衛官をしながら大学の2 部に通うというのはあるのでしょうか 再就職審査室長 : 先ほどご説明いたしましたが 昭和 50 年に入隊しております 海上自衛隊の少年術科学校に中学を卒業されて入られて そこを卒業しますと自衛官として 自衛官として勤務しながら大学の2 部に通うという方は結構いらっしゃいます 海幕援護業務課長 : スクーリングあたりの実際に大学に行かなければならない時もありますので そういった時には休暇を取ったり 部隊で便宜を計ったりとそういった活動については応援しております 再就職審査室長 : また 申請者の場合 2 部の大学卒業後に 平成 5 年から防大の理工学研究科に行っておりますけれども この時は 命令で勉強をしに防大に入りまして2 年間で工学修士の学位を取られたということです 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 石井順 1 等海佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 三浦洋 1 等海佐のミネベア株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 3
分科会長 : 特段ご質問 ご意見がないようですので 三浦洋 1 等海佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 杉﨑信之空将補の株式会社エムエイチアイロジテックへの再就職について 資料に基づき説明 ) 委員 : 入間出張所の役割というのは 企業と自衛隊で実際に装備品をお使いになった方の感触を聞いて それを本社に伝えて改善をするための出張所というものですか 再就職審査室長 : さようでございます 逆の場合は 会社側から技術変更提案があった場合に 整備の要領ですとかこういったように変えたいといった時に 自衛隊側に解説するといいますか 会社側の立場として解説するといったような調整でございます 委員 : 伝える相手は 契約の当事者ではないということですか 再就職審査室長 : さようでございます 実際に装備品を扱う運用サイドへの調整が主な仕事でございます 委員 : 実際に運用されている方とやりとりをするという話ですね 要望を聞いてよりいいものをということですね これは他の企業も持っているのでしょうか 他でも同じような 基地の周りにそういう出張所というものは置いてあるのですか 空幕援護業務課長 : 置いている企業もあります 例えば入間基地の周辺もそうですけれども 地対空誘導ミサイルがあるのですけれども それを製造販売 維持する会社なんかは置いております 全部が入間基地の周辺に出張所を持っている訳ではありませんが 会社の方針だと思われますが よりきめ細やかにといいますか より速やかにといいますか そういう意味で部隊支援を考えている会社は 基地の近傍に出張所を設けているケースがあります 委員 : そういうところには大体防衛省の出身者の方がいらっしゃるということですか 空幕援護業務課長 : はい 多いですね 委員 : これは空に限らずということですか 空幕援護業務課長 : 他の自衛隊については すみませんがよくわかりません 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 杉﨑信之空将補に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 横谷薫空将補の三菱電機株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 分科会長 : 特段ご質問 ご意見がないようですので 横谷薫空将補に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定 4
してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 井田竜夫 1 等空佐の三井造船株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 分科会長 : 特段ご質問 ご意見がないようですので 井田竜夫 1 等空佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します 再就職審査室長 :( 平山力 1 等空佐の明星電気株式会社への再就職について 資料に基づき説明 ) 委員 : 指揮官 幕僚の部分は具体的に何をするのですか 再就職審査室長 : 指揮官 幕僚として 一つは小牧気象隊長として現場での気象業務を行っていたということ それと幕僚といたしましては 空幕の防衛部運用課運用 3 班 あるいは航空気象群本部幕僚といたしまして 各種観測器材及び統合気象システムの取得 換装等事業に関わったといった経験 知見がこの気象用器材の改善等に関する運用的側面からの指導 助言に活かされるということでございます 会社側といたしましては いわゆるセンサーであります風向風速計ですとか雨量計といったものにつきましては 汎用品と変わらないのですけれども これが処理装置 あるいはこの先に統合気象システムといった方に連接しておりますので そこのところで自衛隊ならではの使い方と言いますか そういったところで指揮官 幕僚としての経験が活かされると 航空自衛隊は特に気象という部分に関しましては 航空作戦の支援ということで非常に大きな役割を果たしておりますので そこは民航機のいわゆる定期的な路線とは違った気象幹部としての役割があるというふうに考えております 委員 : 皆さん幕僚であったり 指揮官で常にどこかのポストをしめておられますよね だからこの方だけは 他の人にはない特別なものがあるというふうに読んだのですが 他の方は書いていないので だからそれは何ですかと 皆さん指揮官であり幕僚としての経験をお持ちの方々ばかりですから 他の航空自衛官は書いていませんよね この方だけは書いてあるのですよ だから特別な何かがあるのかなと そういう意味です 空幕援護業務課長 : 航空自衛隊の組織のつくりで航空気象群という航空気象に関しましては 専門の部隊を持っておりますので そこにおいて航空気象という特技をもって 指揮官 幕僚の経験をしております 委員 : ある意味で皆さん再就職されるときに 運用的側面からの改善とかを助言されるというかたちですよね その部分については ある意味専門家であり そういうもの全体を俯瞰したような立場に立たれた経験がある方が大体いってらっしゃるものだから そういう意味では気象だけが特別では 5
ないような気がしているのですが 再就職審査室長 : 私が理解しておりますのは 他のもの いわゆる防衛装備品であるならもっぱら自衛隊向けであって自衛隊しかユーザーがいないのに対して この気象用器材は 一般の民間向けと重なる部分が非常に多いのですけれども ここで 指揮官 幕僚としての勤務経験 を特出しておりますのは 単なる民間の天気予報とは違い 気象情報を統合 運用し 自衛隊の各級指揮官の状況判断及び作戦立案等に必要な気象情報を提供し 支援対象部隊と一体となって航空作戦を完遂するという専門部隊の指揮官 幕僚としての責務 経験というものを企業側が重視しており 気象職域 だけでは言葉が足りないため補足したためと聞いております 委員 : 明星電気に行かれて 明星電気が作る気象用器材 これは防衛省関連事業に関する指導 助言ですから 防衛省向けの気象用器材では民間向けではない いくつか特殊な機能があると それを使いこなすには 指揮官であり幕僚である経験が役に立つのだという意味合いで書いてあるわけですか 再就職審査室長 : はい さようでございます 空幕援護業務課長 : 基本的には お手元にお配りしてます資料のように センサーの部分ですね 例えば雲の高さですとか 気圧ですとかそいうったものは防衛省であろうが気象庁であろうが一緒なのですけれども 例えば情報を共有する仕組みでしたり あるいはセンサーを基に得た情報でですね 離陸した基地から天候が急に変わったときに 着陸できる基地を選ぶときの基準の取り方は 普通の定期運送業をやっている航空機と航空自衛隊は少し違ったりしています まさに 航空自衛隊の運用に関わる部分の諸元をパイロットなり あるいは上級指揮官なりに判断材料を与えるところで 若干の運用幅が違ってきまして どちらかというとセンサーそのものは共通していますけれども どういうふうに使われているのかといったところが主たる助言の場になると考えております 委員 : ここの部分というのは ある意味例文化している世界なものですから 違うのであれば 違うだけの理由がきちっとないと なんとなくこれは入れて これは入れなかったりというのは 今般 ちょうど国会に報告を出されましたけれども 言葉は一応整合しておく必要があるだろうという意味で申し上げました 委員 : 今の書き方でいいわけですよね 他の方たちはほとんどが防衛に関するメーカーですけれども 気象用器材というだけでは必ずしも防衛ではなくて民もあると するとなぜ 防衛省での経験が役に立つのかということになると そういう指揮命令系統で使い方の実態を あるいはノウハウを知っているということが役に立つんだという意味で書かれているのかなと理解したのですけれども 再就職審査室長 : はい おっしゃるとおりでございます 6
分科会長 : ご指摘頂いたので 書きぶりを工夫して書いて下さっているということで了解いたしました 分科会長 : 他にご質問 ご意見がないようですので 平山力 1 等空佐に係る再就職について議決を行います 本件について 案のとおり承認すべきものと認定してよろしいでしょうか 本件については 議決案のとおり決します ( 以上 ) 7