地域再生計画 1 地域再生計画の名称 生活交通と観光交通の融合によるまちづくり計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 鹿沼市 3 地域再生計画の区域 鹿沼市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題 (1) 市民の生活交通である路線バスやコミュニティバスは 年々利用者が減り 市はバス運行の赤字を補助金で補てんしている 市営コミュニティバスは 民間バスが赤字により撤退した路線を引き継ぎ運行してるため 運行当初から現在に至るまで赤字続きであるだけでなく 宇都宮市と本市を結ぶ現存の民間路線バスも3 路線中 2 路線が不採算路線となっており 市が赤字分を上限つきではあるが補てんしている 利用者が減るに伴いバスの運行本数を減らし 車両も新しくできず古い中古車を走らせることにより 財政負担の増加に歯止めをかけているが バスはさらに不便になり利用者はまた減るという悪循環が続いており 人口減少に伴い 市の負担は増加するものと考えられる (2) デマンドバスの運行により なんとか最低限の生活の足の確保をしているが 目的地の制限などもあり買い物や交流の場に気軽に行くことができない また バスの車両も古くバリアフリー化が進んでおらず 体の不自由な方には乗りにくい状況である (3) 二次交通の利用に慣れていない市民が多く 運転免許証返納によりバスを無料で利用できることになっても 今まで乗ったことのないバスを利用するということはハードルが高く 返納者が全員バス利用者になるわけではなく 外出の機会が減り 引きこもりがちになってしまっている 1
(4) 本市の観光スポットは 市内に点在しており 鉄道駅から歩いて行くには遠い距離にあるが 駅前にレンタカー店もなく 観光スポットへ向かう二次交通が不便なため 特に車を持たない観光客を取りこぼしている状況である このことは 加速化交付金事業で観光の拠点として整備した花木センターへの誘導を検討する際にも課題として上り 整備した拠点の活用にも支障をきたしている 4-2 地方創生として目指す将来像 市の二次交通でもあり生活交通であるバスを 自家用車を使用しない学 生や高齢者はもちろん 運転に不安を持つ市民や今まで利用してこなかっ た市民でも気軽に利用するようになり 市民に愛され安定した運行ができ る公共交通が確立し 生涯を通して安心して暮らせるまちをつくっていく 首都圏からの交通アクセスの良さを最大限に活かし 車を持たない来訪 者でも本市を隅々まで楽しんでもらえるよう 二次交通を活用した観光が できるまちを目指していく 生活交通と観光交通の融合により 市民にも観光客にも満足のいく二次 交通を確立し 住みやすく活気のあるまちとして 移住定住の促進につな げていく 数値目標 事業平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度開始前増加分増加分増加分 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) (3 年目 ) KPI 増加分の累計 コミュニティバスの利用者 235,243 470 2,357 2,121 4,948 数 ( 人 ) 新鹿沼駅 鹿沼駅の定期外旅 455,276 2,276 10,522 9,962 22,760 客乗車人員数 ( 人 ) コミュニティバスの収支率 23.2 0.00 1.00 1.00 2.00 (%) まちの駅新 鹿沼宿売上額 ( 千円 ) 414,007 2,070 2,912 3,298 8,280 2
5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要生活交通でもある観光二次交通でもある市営コミュニティバスを取り巻く様々な視点からの課題を整理し 地域を巻き込んで解決策を検討し 公共交通の見直しを行う バスルート等の見直しの実証実験により本市に最も適した方法を見つけ利用促進を図る また まちの中心にある まちの駅新 鹿沼宿 を増築して交通と観光のターミナル機能を持たせ 観光案内の充実を図り 車を利用しなくても本市を楽しむことができるようにしていく 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 ( 内閣府 ): A3007 1 事業主体鹿沼市 2 事業の名称 : 生活交通と観光交通の融合によるまちづくり 3 事業の内容生活交通でもある観光二次交通でもある市営コミュニティバスを取り巻く様々な視点からの課題を整理し 地域を巻き込んで解決策を検討し 公共交通の見直しを行う バスルート等の見直しの実証実験により本市に最も適した方法を見つけ利用促進を図る また まちの中心にある まちの駅新 鹿沼宿 のターミナル機能を活用し 観光案内の充実を図り 車を利用しなくても本市を楽しむことができるようにしていく 4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 地域公共交通の活性化を目的に 住民や企業 団体が会員となる 市バスサポーターズクラブ を設立し 地域で育てるバスづくりを進める 会員は年会費を支払うことにより市営バスの運営を支援し かつ 会員特典 ( 市営バス運賃の割引きや土日祝日乗り放題など ) を活用して市営バスを利用することにより 市営バスを身近なものと感じながら 地域で支え合うというマイバス意識の醸成を育んでいく 官民協働 3
住民 交通事業者 行政が公共交通の見直しが自分の利益につながるという意識を持って本音で話し合いを行いながら事業を計画し実施していく 政策間連携 生活交通である路線バス コミュニティバスのルートやダイヤを見直すことで 車が無くても安心して暮らしていけるまちをつくるとともに 観光客の獲得も目指し 市全体の活性化に寄与し人口減少に歯止めをかけていく 地域間連携 栃木県内 3 市 5 町 ( 本市 宇都宮市 真岡市 芳賀町 高根沢町 市貝町 茂木町 益子町) で構成される 県央公共交通連絡協議会 の事業と連動した公共交通の活用促進のための研究を行う 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 数値目標 事業平成 29 年度平成 30 年度開始前増加分増加分 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) コミュニティバスの利用者数 ( 人 ) 新鹿沼駅 鹿沼駅の定期外旅客乗車人員数 ( 人 ) コミュニティバスの収支率 (%) まちの駅新 鹿沼宿売上額 ( 千円 ) 平成 31 年度増加分 (3 年目 ) KPI 増加分の累計 235,243 470 2,357 2,121 4,948 455,276 2,276 10,522 9,962 22,760 23.2 0.00 1.00 1.00 2.00 414,007 2,070 2,912 3,298 8,280 6 評価の方法 時期及び体制 検証方法 鹿沼市総合計画審議会による検証 外部組織の参画者 商工会議所 森林組合 農業協同組合 青年会議所 栃木県 公 4
共職業安定所 小中学校校長会 宇都宮大学 幼稚園連合会 足利銀行 鹿沼相互信用金庫 労働組合 下野新聞社等 検証結果の公表の方法 市ホームページ及び市広報誌により公表 7 交付対象事業に要する経費 第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 10,150 千円 8 事業実施期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 (3 ヵ年度 ) 9 その他必要な事項特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 (1) まちの駅新 鹿沼宿の整備事業概要 : 現在 直売所やレストラン 観光案内所としての機能をもつ施設である 新 鹿沼宿 を公共交通のターミナルの機能ももたせるため増築を行う実施主体 : 鹿沼市事業期間 : 平成 29 年度 (2) 県央公共交通利活用促進協議会での公共交通利用促進事業事業概要 : 宇都宮市を中心に栃木県内 3 市 5 町 ( 本市 宇都宮市 真岡市 芳賀町 高根沢町 市貝町 茂木町 益子町 ) からなる協議会で 自治体をまたいで鉄道 バスそして計画中の LRT( 次世代型路面電車システム ) を使った広域交通ルートの研究や それぞれの地域の公共交通の利活用のため勉強会や講演会を開催する実施主体 : 県央公共交通利活用促進協議会 5
事業期間 : 平成 29 年度 ~ 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法 検証方法 鹿沼市総合計画審議会による検証 外部組織の参画者 商工会議所 森林組合 農業協同組合 青年会議所 栃木県 公共職業安定所 小中学校校長会 宇都宮大学 幼稚園連合会 足利銀行 鹿沼相互信用金庫 労働組合 下野新聞社等 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 数値目標 事業平成 29 年度平成 30 年度平成 31 年度開始前増加分増加分増加分 KPI 増加分の累計 ( 現時点 ) (1 年目 ) (2 年目 ) (3 年目 ) コミュニ ティバスの利用者 235,243 470 2,357 2,121 4,948 数 ( 人 ) 新鹿沼駅 鹿沼駅の定期外旅 455,276 2,276 10,522 9,962 22,760 客乗車人員数 ( 人 ) コミュニティバスの収支率 23.2 0.00 1.00 1.00 2.00 (%) まちの駅新 鹿沼宿売上額 ( 千円 ) 414,007 2,070 2,912 3,298 8,280 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法毎年度 目標の達成状況を鹿沼市総合計画審議会で評価した後 鹿沼市のホームページで公表する 6