表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ ,690 直管 5.5m 19mm ,700 クロスワン 19mm 19mm ,525 天ビニル 農 PO 0.1mm

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Transcription:

簡易ハウスを活用した高収益体系 中山間地域では キュウリを始めピーマン ナスなど多くの作物が栽培されていますが 農家の所得は必ずしも高くありません この要因の1つに 冬季の寒さのため年間を通した作付けが行われていないことがあげられます 冬期に栽培するためにはビニールハウス等の施設の導入が効果的ですが 中山間地域は狭小で不整形な農地が多い上 施設導入には多額の経費が必要で 高齢農家には負担が大きく 施設の導入は思うように進んでいません そこで 中山間地域の高齢農家でも容易に導入できる安価な簡易ハウスを開発し このハウスを活用した高収益体系を確立しました 簡易ハウスの概要今回開発した簡易ハウスは 中山間地域で使われているキュウリ誘引用支柱 ( アーチパイプ ) を利用したものです アーチパイプにもいくつかの種類がありますが なるべく天の幅の広いものが作業性が良く 栽培に適しています このアーチパイプを 80cm から 1m 間隔で立てて 直管を 5 ヶ所に入れると強度が増し 風速 20m/s 程度の強風にも耐えられます この簡易ハウスの設置にかかる資材費は約 11 万円 /a と安価で 高齢者や女性でも容易に設置や撤去 またビニルの被覆や除去が行えます ( 設置時間は 6 時間 /a 程度 ) 更に 狭小で不整形な農地にも設置でき 冬期はハウスとして 夏期はキュウリの誘引用支柱として多目的に利用することができる優れたハウスです - 簡易ハウス設置の手順 - 1 アーチパイプを 1m くらいの間隔で 30cm くらいしっかり埋め込む 2 奥行き直管を 5 カ所に入れる 3 簡易ハウスの骨格完成! 4 サイドビニル 天ビニルの順に被覆し パッカーで留める 5 マイカ線で抑え ハウスの浮き上がりを防止する 6 扉を付けて簡易ハウス完成!

表 30m の長さの簡易ハウス ( 約 1a) の設置に要する経費 資材名 規格 単価 数量 金額 キュウリ用支柱 アーチパイプ 990 31 30,690 直管 5.5m 19mm 890 30 26,700 クロスワン 19mm 19mm 55 155 8,525 天ビニル 農 PO 0.1mm 370cm 399 31 12,369 横ビニル 農 PO 0.1mm 135cm 167 62 10,354 パッカー 19mm 35 90 3,150 扉 13mmVP 管加工 2,000 1 2,000 妻面ビニル 農 PO 0.1mm 270cm 295 4 1,180 マイカ線 2,230 0.4 892 らせん杭 280 22 6,160 その他雑費 7,980 合計 110,000 GR 75cm 19mm 直管 75cm 180cm 72 260cm 30cm 図簡易ハウスの断面図 簡易ハウスを活用した高収益体系この簡易ハウスを活用すると 夏秋野菜は露地栽培より早く定植することができるので 作期拡大による増収が図れます また 夏秋野菜の後には高品質な軟弱野菜や これまで露地では作れなかった品目の導入も可能になります これら夏秋野菜と冬春野菜とを組み合わせることで 年間通した収入の確保と収益の向上が期待できます 下図は高収益が期待できる代表的な栽培体系です 栽培体系 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 ( 慣行 ) キュウリ単作 キュウリ定植 キュウリ収穫 キュウリ 2 作 + ホウレンソウ体系 ナス + ホウレンソウ体系 キュウリ定植キュウリ収穫キュウリ定植キュウリ収穫ホウレンソウ播種ホウレンソウ収穫 ナス定植ナス収穫ホウレンソウ播種ホウレンソウ収穫 ピーマン長期収穫体系 ピーマン定植 ピーマン収穫 キュウリ 1 作 + イチゴ体系 キュウリ定植キュウリ収穫イチゴ定植イチゴ収穫 図簡易ハウスを活用して有望と思われる栽培体系 播種 定植収穫 ハウス被覆 1キュウリ2 作 +ホウレンソウ ( 軟弱野菜 ) キュウリを2 作連続して栽培し その後ホウレンソウ等の軟弱野菜を栽培する体系です 1 作目のキュウリを3 月下旬頃に定植し5 月上旬から7 月末まで収穫します 残渣を片付けた後 直ちに2 作目のキュウリを定植し 10 月末まで収穫を続けることで キュウリの収量が大きく向上します 2 作目のキュウリの収穫終了後 ホウレンソウを播種すると 40~60 日程度で 泥はねが無く柔らかい高品質のホウレンソウが収穫できます ホウレンソウのほか シュンギク カブ チンゲンサイ等 様々な軟弱野菜が栽培可能です

2ナス+ホウレンソウ ( 軟弱野菜 ) ナスを1 作栽培し その後ホウレンソウを栽培する体系です ナス苗を3 月下旬頃に定植すると5 月上旬から収穫が開始しますが 収穫の終了時期は通常の露地栽培と同様の 10 月末頃となります なお 簡易ハウスでナスを栽培する場合は通常の V 字仕立てではなく 一文字仕立てでおこないます ナスの栽培後にはホウレンソウ等の軟弱野菜が栽培可能です 3ピーマン長期収穫簡易ハウスでピーマンだけを長期に収穫する体系です ピーマンもキュウリやナスと同様 3 月下旬に定植すると 5 月上旬から収穫が開始します 高温期にはアーチパイプの天井部に寒冷紗を被覆して日焼け果の発生を防ぎ 秋以降は再びビニルを被覆して保温すると 温暖な地域では12 月まで収穫が可能です 4キュウリ1 作 +イチゴキュウリを1 作栽培した後 イチゴを栽培する体系です 簡易ハウスで栽培したイチゴは寒さのため頂花房しか収穫できませんが ハウス栽培のイチゴに比べて糖度が高く 輸送性や店もちの良い高品質の果実が収穫できます なお イチゴを栽培するためにはキュウリの栽培期間中にイチゴの育苗をしなければなりませんので 作業の競合に注意してください 各作物ごとの栽培方法 簡易ハウスでのキュウリ栽培 13 月下旬定植 定植後はトンネルによる二重被覆で保温 24 月中旬頃トンネルを除去し ひもに誘引 3 主枝が十分のびたら摘芯をする 45 月中旬頃 ビニルを除去し ネットを張る 5 ひもに誘引していた主枝をネットに留め付ける 6 あとは 慣行の露地栽培と同様の管理をおこなう

72 作目を栽培する場合は 7 月末で収穫を打ち切り 残渣を片付ける 8 同じ畝に施肥し 管理機で耕起後 直ちに 2 作目の苗を定植する 92 作目は 8 月下旬から 10 月下旬まで収穫できる キュウリ跡でのホウレンソウ栽培 1 キュウリの栽培を終えた後 茎葉を片付け マルチを除去する 2 ホウレンソウ栽培用の基肥を施用する 3 畝の上だけを耕耘する 家庭菜園用の小型管理機が便利 4 クワで畝のうえを整地する 5 播種後直ちにビニル被覆する 間引き等の時はサイドビニルをまくり上げて作業をする 6 柔らかく 泥汚れのない高品質なホウレンソウが生産できる 簡易ハウスでのナス栽培 13 月下旬頃定植 簡易ハウス内に更にトンネルをして 2 重被覆で保温 25 月上旬から収穫開始 35 月上旬に簡易ハウスのビニルを除去し 一文字仕立てで誘引する

4 あとは 通常の露地栽培と同様の管理をおこなう 5 一文字仕立ては作業性が極めて良好 6 ナスはピーマンのように被覆することができないので 露地栽培と同じ時期に収穫終了 簡易ハウスでのピーマン栽培 13 月下旬頃定植 簡易ハウス内に更にトンネルをして二重被覆で保温 25 月上旬 ( 露地ピーマンの定植時期頃 ) から収穫開始 35 月上中旬に簡易ハウスのビニルを除去し ネットを張る 4 あとは 通常の露地栽培と同様の管理をおこなう 5 夏の高温期には寒冷紗を張ると日焼け果の発生が抑えられる 6 秋以降 再びビニル被覆をすると更に長期間収穫が可能 キュウリ跡でのイチゴ栽培 1 キュウリの畝に施肥をし 管理機で耕うんする 施肥は通常のハウス栽培と同様 2 潅水チューブを 1 畝に 2 本入れ マルチを張る 3 小型ポットで育苗した苗をマルチ後定植する 内成りとなるように苗の向きをそろえる

4 開花が始まったらビニルを被覆するが 妻面は開放し 寒さに当てて栽培する 5 花房の下にストロースノコを敷き ミツバチで交配させる 6' あまおとめ ' は 11 月中下旬から収穫が始まる 寒さのため頂花房だけの収穫となるが甘くておいしい 各栽培体系での販売金額の試算 農林水産研究所の圃場で実証栽培をおこない 各作物毎に月別収量を調査し 松山中央卸売市場での月別平均単価 ( 平成 15~19 年の平均 ) を掛け合わせて販売金額を試算したところ 露地キュウリ単作では約 20 万円 /aですが 簡易ハウスでキュウリ2 作 +ホウレンソウを栽培した場合は 44 万円 /a ナス+ホウレンソウでは 36 万円 /a ピーマンの長期収穫では 46.2 万円 /a キュウリ1 作 +イチゴでは 52.5 万円 /aと いずれも大幅に向上しました このことから 簡易ハウスを導入して有効に活用すると 大幅な所得向上が期待できます 栽培体系 ( 慣行露地栽培 ) キュウリ単作 キュウリ 2 作 + ホウレンソウ ナス + ホウレンソウ ピーマン長期収穫キュウリ1 作 + イチゴ 表各栽培体系毎の品目別収量と販売金額試算 キュウリ 1 作目 キュウリ 2 作目 ナスピーマンホウレンソウ イチゴ 合計 可販収量 (kg/a) 1,089 - - - - - - 販売金額 ( 千円 /a) 200 - - - - - 200 可販収量 (kg/a) 1,206 723 - - 110 - - 販売金額 ( 千円 /a) 214 186 - - 40-440 可販収量 (kg/a) - - 1,453-110 - - 販売金額 ( 千円 /a) - - 320-40 - 360 可販収量 (kg/a) - - - 1,615 - - - 販売金額 ( 千円 /a) - - - 462 - - 462 可販収量 (kg/a) 1,407 - - - - 198 - 販売金額 ( 千円 /a) 251 - - - - 274 525 注 ) キュウリの収量は平成 18~20 年度の 3 年間の平均値 ナス ピーマンは平成 20 年度のデータ ホウレンソウ イチゴの収量は平成 18,19 年度の 2 年間の平均値 ( いずれも農林水産研究所内実証試験結果より ) 販売金額は各作物毎の月別可販収量に月別平均単価 ( 松山中央卸売市場の 5 年間 ( 平成 15~19 年 ) の平均値 ) を乗じて算出 簡易ハウスの活用方法としては この他 キュウリとソラマメの組み合わせも有望です 低温処理をした苗を定植すると露地栽培より3 週間ほど早く収穫できて高収益が見込めます ( なお 春先の低温障害と連作ができない事に注意が必要です ) また 簡易ハウスで栽培したイチゴは非常に甘くておいしい果実が収穫できます ハウス栽培のイチゴとは明らかに食味が異なりますので 差別化 ブランド化して販売することも可能です 以上のように 簡易ハウスは様々な可能性があります 中山間地域の高齢農家だけではなく 直売者出荷を目指す女性農業者や新規就農者にも適していると考えられます 経営改善の一つの有効な手段として 積極的に導入して活用してください ( 愛媛県農林水産研究所農業研究部作物育種室福田康彦 )